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プリズン・ドクター(新潮新書)
プリズン・ドクター(新潮新書)
おおたわ史絵/新潮社
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総合評価

19件)
3.6
2
7
6
1
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    おおたわ先生のことはテレビで知っていて美人女医として輝かしい人生を歩いてきた方だと先入観があった。YouTubeでお母様との壮絶な親子関係を知り、気になって本著を読んだ。おおたわ先生の人間をフラットに見る冷静な観点と、裏側にある愛情深さが好きだ。彼女自身が相当な苦労をしてきたからこその綺麗事だけではない文章。刑務所に入っている加害者とその家族、被害者に配慮した本になっていたと思う。このような方が刑務所という社会的立場が難しい組織に居てくださることに心が救われました。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    TVで活躍していた女医さんがプリズンドクターになった経緯から受刑者が犯罪に至る理由まで幅広く取り扱い読みやすかった反面、雑誌の連載エッセイのように問題を提起するほどの力が入った所はなかった。 知能指数が70以下の人たち、劣悪な家庭環境下で育った人たち、ホルモン異常などで暴力的になる人たち等懲役では改心させようもない人たちが紹介されています。 犯罪者を作らない社会システムの構築にはどうすべきかという課題については山本譲司さんの獄窓記や宮口幸治さんのケーキを切れない非行少年たちの方が切迫感を感じました。

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    刑務所内で医療を行う矯正医官と呼ばれる仕事に従事する筆者が、どうして矯正医官になったのか、刑務所内ではどのようなことが特徴的なことであるか、筆者の家庭環境…等々を語る。 罪や、その矯正とはなにか、。色んな不幸や環境、先天的な知能障害や病気により、社会の爪弾き者にされ、結果として不幸にも犯罪に手を染めてしまい、刑務所に入ることになった人々を、どう矯正していくか、どう救っていくか。単純に、あなたがしたことは悪いことなので、してはいけませんよ、はい分かりましたで終わらない、通じない人々がいる。そもそも、こうした彼ら彼女らが犯罪に手を染める前に、社会で、できることはなかったのか。 矯正(救済)の困難や、人間社会全体の問題も筆者が本書で述べるところであり、考えさせられるものがあった。

    0
    投稿日: 2025.01.25
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    カテゴリ名「感動ヒューマニズム」って軽薄ですよね。感動もしないし、ヒューマニズムは手垢付きすぎワード(マスコミのもたらした結果) 感動以上に、筆者の社会的責務と内容の重さに感ずるところが多かった・・悪口ではなく、辛口コメントになるのを承知で言えば・・「筆者の姿が作っている感が強く、裏で壊れていく、傷ついたまま、或いは持ち分以上の犠牲的な心身負担」を強く感じた故。 学生時代、刑務所の作業所を見せて頂いた経験、今の職務につくにあたっての研修で「女子刑務所現役勤務嬌声担当官の講演」を聴いたことがある。 もっと若かったらその方面へ進みたかったとすら思った時もある。」 巻頭で述べる「山岳ドクター、総合内科医の雄□」が大きくポイントになった事、実母に関わった辛い経験はその後の筋運びに置き 読み手を頷かせるに十分。 練って練りすぎることのない安全計画 懲役=勤め上げさせるという意義・・・等々8章で語られる内容は中身の重さに反し、とても読み易く、勉強になる(章ごとの配置、ボリュームは完璧すぎて、慎重サイドの編集力寄与かな・・と) 既読の本~山本譲治氏(累犯障碍者の有する知的能力の事実)、宮内氏(学習障害の現実)の本へにもさりげなく触れているは、更にこの事案へ関心を持っていただきたいとのおもいのあらわれ?事に境界知能のダークな事実は現実に抱えた家族でなければ判り得ない当面する問題であると再認識。 最期で結ぶ「価値観を変えるべき」は種々の社会問題で声高に言われる言葉・・切に願い、自分も可能な範囲 行動したい。

    4
    投稿日: 2025.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

     ブク友さんのレビューを読んで、気になったので図書館で借りた。プリズン・ドクターとは、刑務所や少年院、拘置所などで受刑者や入所者の診療にあたる医師のことである。法務省矯正局に属し、官名は「矯正医官」で、職名は医務課長とかになるのだろう。職場の特殊性や年収の低さがネックとなって、慢性的に人手不足とのこと。アルバイトも可で、刑務官(看守)ではないので、刑務所敷地にある官舎には住まなくてもよいはずだが。    受刑者としての特性として刺青の有る人が多い。指が欠損している人も多い。薬物使用歴がある(特に女性に多い)など。やはり、一般社会とは異なる人たちを診ていることがわかる。  そして、一見して健常者に見える知的障碍者に近い人たちが、何度も刑務所に入るという現実。行政に頼るすべを知らずに福祉から取り残され、ほかに行き場所ない人たちだ。これには考えさせられた。

    39
    投稿日: 2024.12.13
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    一番印象に残ったこと 受刑者の患者たちは笑いを忘れてしまっているということ 笑顔になれば人間関係もスムーズに行くコミュニケーションも上手に取れる 笑うことはとても大事なんだと思う それから 職員間 患者たちにも名前は呼ばないということ

    0
    投稿日: 2024.11.06
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    元開業医、現刑務所のお医者さんのおおたわ史絵さんが法務省矯正医師になるまでの経過とその後の話が書かれています。 塀の外の病院と同じような設備で手厚くとはいかなくても最適な医療を受けられるように工夫する先生の姿に仕事に対する向き合い方が伝わってきます。 罪を犯した人に医療なんて贅沢すぎる!という声も聞かれるようですが、健康でいてもらうことでしっかり罪を償ってもらうという感情的にならずに仕事に徹していることも文章から読み取れました。 適切なケアを受けられずに刑務所に入るはめになってしまった人(なかには少年少女や90才の高齢者も)の問題も書かれています。 だからと言って極端に同情的というわけではなくただ現実が書かれていて、残酷な犯罪に対してはしっかり怒る、バランスの取れた読みやすい本でした。

    9
    投稿日: 2024.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋でジャケ買いした次の日に読み終わってしまった。 とにかくとても読みやすかった。内容は、まあ、とても重いが… 著者の人もそれを分かっているからか、全体的に軽い書き方をしてくれていたのかと思う。 刑務所で働くお医者さんは、矯正医官と呼ばれる。ムショの人たちの矯正をサポートする存在だから。 でも外の医者とは結構やること、できることが違う。まずはお金とスペースの問題で医療器具も薬も圧倒的に少なく、ボールペンなどの小物も少ない。後者がないのはお金ではなく、ボールペン、タオル、傘、なんでも凶器もしくは自傷の道具になりうるから。 また、お礼参りを避けるためにも、個人情報はほとんどなく、医者もナースも刑務官も、名前では呼ばれない。先生とか部長とか。 刑務所には暖房冷房がない。薬も医療器具もない。カネがない。 でも健康に刑務についてもらわなきゃいけないので医者がいる。でも金はない。しかもまあ、刑務所での勤務という響きの悪さから人が来なくていつも人不足になっているらしい。 ただ、よく考えると、刑務所での勤務は普通の病院よりよっぽど安全。 武器は持ち込めないし、刑務官が四六時中見守ってくれてるし。訴訟とかモンスターカスタマーもいない。 でも給料は安い。なので、普通の医療業務に疲れてしまった人や、病院における人間関係やパワハラが嫌になった人、当直システムがないところを希望する人など、普通の医者ではあまり見ない業務をしたい、要は変わった人が多くなるらしい。 でも、なんか医者として職業として普通のことを求めてるように思えるけどなぁ… 少年刑務所や少年院に入る子供たちの例が何件か描かれるが、どれももうとにかく救えないものばかりで切なさ乱れ打ちになる。興味深いけども、それよりなによりつらい。 コロナの間は受刑者たちもマスク必須になり(これまでタオルも湿布も、首吊りなどに使えてしまう布製品は厳禁だったにも関わらず)、刑務作業も全部できなくなってしまった。これまでは炊事も自分たちでやってたのがそれもできなくなったため、仕出し弁当を食べるようになり、一気に塩分や糖尿問題が再発したらしい。これも、塩分控えめとか健康的な弁当を買えたら良かったものの、金がなくて激安弁当しか買えなかったんだろうな… そして(格安の作業量というのもあり)刑務所で防護服を作ることになり、生きがい復活。 結局、矯正医官のやることは病気を治すことというより、受刑者を健康に保つこと、そして刑務所での矯正の効率を上げること。 ただ、結局出所するとそれまでの健康的な生活はほとんどの場合崩れるし、知能的、倫理的など色々な問題があった者は社会に戻ってしまうと途端に誰にもフォローされなくなり、最悪すぐ戻ってきてしまう。 いや、実際はフォローする仕組み自体はあるが、その申請をできる能力や余裕がないため助けを受けられないという、かなり本末転倒な状態になっているらしい。まあ、確かに言われればそうだなと思わざるを得ない。仮釈放者の保護観察のように、助けが必要な人は出所前からヘルプの準備をしておき、一定期間は面倒を見る、という仕組みが必要なんだろうなぁ。実際そういうのも存在してそうだけど、結局自然発生はせず、本人が申請したりする必要があって結局何も起きてない、とかもありそう… 実際、そこまで手をかけられないだろうし、難しいだろうな… なので、刑務所内で治療をするだけではなく、出所したあとに本人の努力以外にも周りのサポートがどれだけ与えられるかというのが医者そのものよりも肝心なのかもしれない。 プリズン・ドクターそのものについても知らないことばかりで面白かったが、それに加え、刑務所とはなんなのか、何のためにあるのかというのがなんとなく伝わる良書だった。

    0
    投稿日: 2024.05.25
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    知らない知識ばかりで大変勉強になった。が、どうしても滲み出る「うちの子は悪いところばかりではないんです!」感が… 罪人に過度のリスペクトは必要ないのはわかるんだけど… うーーん;;難しい…

    0
    投稿日: 2024.05.20
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    プリズンドクターも気になったが、おおたわさんのお母様の話が怖かった。医療用の麻薬注射の中毒だったお母様。どんなに辛かったことか・・・ 刑務所なんか入りたくないし、身近な人にも絶対はいってほしくない。と言うより入るようなことをしない、させない社会ってできないのか

    0
    投稿日: 2024.02.03
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    星3.5 実母が薬物依存だったこともあり、矯正医官となった著者。更生を願う気持ちが伝わってくるが、他の方も言っている通り、著者の場合、顔も広く知られているし、いわゆるお礼参りなど、大丈夫なのだろうか。

    0
    投稿日: 2023.09.28
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    刑務所の医師となられていたおおたわさん。刑務所という世界の様子、そこで医師として勤める様子などが、世間離れしていてへ〜となりました。

    1
    投稿日: 2023.05.21
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    監獄でも医療や医者が必要なのは当然。そのため、著者のように監獄で働く医師がいるし、普通ではあまり診ることのない患者も診るし、監獄特有のルールや配慮もある。そういう珍しい世界を垣間見させてくれる一冊。また、ある種の薬物依存症の母を持つという著者の個人的体験も、また興味深い。

    0
    投稿日: 2023.02.27
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    テレビによく出ていた、おおたわさんの本です。 刑務所のお医者さんになっていたのですね。この本を手に取ったのは、お題にもあるように、刑務所のドクターは、どんなことを行っているのか、興味があったからです。ほとんどの人は、お世話にならないところですので、わたし達がいる世界では、体験出来ない状況を、興味深く読ませてもらいました。

    0
    投稿日: 2023.02.19
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    一時沢山メディアに出てらした、おおたわさん。 今は刑務所でのお医者さんをされてると知って読んでみた。 おおたわさんの文章は読みやすくわかりやすい。 でもうっかり受刑者が、いい人そうに見えてしまって、 いやいや法を犯してる人達だと頭で再確認しながら読んでいた。 縁のない事、と思っていてもどこで引っ張り込まれるかわからない。 勉強させて頂きました。

    3
    投稿日: 2023.02.17
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    刑務所等にいる受刑者も人間であり怪我や病気はするもの。その被収容者の診察に当たる医師は、法務省矯正局の医師となる。 悪い事した人をなぜ国の税金で助けるのか。と安直に考えていると、本書にて早々にその説明がある。 刑務所は罪人を閉じ込めて懲らしめる場所ではない。犯した罪に対して懲役という労働をさせ、社会復帰をさせる矯正施設だということ。被収容者が健康で元気に労働するために医療施設があり医師がいるのだということ。なるほど、ハッとする。 とはいえ、ぶっちゃけ待遇も環境も良い訳では無いようで なり手は少なく、かと言って志高い医師達が任にあたっているかというとそうでもないらしい。 知られざる刑務所の中の出来事を、軽妙に、時には制度を含めた社会的課題についても鋭く切れ込む内容。 そして終章では明るい話題で締める内容。巧い。

    5
    投稿日: 2023.01.09
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    獄窓記を思い出しながら読みました。やり方を変えれば、塀の中に戻る人はもっと減らせるのではないでしょうか。 笑いヨガは、費用もそんなにかからないのでぜひ取り入れてほしいです。

    0
    投稿日: 2023.01.06
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    20230103002 プリズンドクターの立場から見る刑務所という名の社会、いびつだが塀の外と隣り合わせの現実 治療者としての想いが良かった

    0
    投稿日: 2023.01.03
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    めっちゃくちゃ噛み砕いて分かりやすく書かれています。見聞きして知っていたことや「あー、そうだろうな」と想像できること、さらにもう少し深く踏み込んだとこまで。 これは入門書。ほんの入り口。 是非、その先のもう少し深いところを事実一番近い距離にいらっしゃるおおたわさんに続編として書いて欲しいな…

    0
    投稿日: 2022.12.31