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回想のブライズヘッド 上
回想のブライズヘッド 上
イーヴリン・ウォー、小野寺健/岩波書店
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総合評価

9件)
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    英軍将校チャールズが第二次大戦下で偶然訪れたブライズヘッド邸。彼のオックスフォード大時代のセバスチャンとの回想を描く。パブリックスクール出の上流階級の人々、カトリックやプロテスタントの宗教的背景、英国的な雰囲気など、日本人の私には馴染みがなく、英国文学の回りくどいシニカルな言い回しがあまり楽しめなかった。

    1
    投稿日: 2025.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テディベアを抱えている貴族のセバスチアン。 アントニーはなぜ彼に惹かれたのか。 信仰とはなにか。 セバスチアンはなぜ苦しんでいたのか。 イギリスの話で回想なのでライダーのいい時期のブライズヘッドという感がある。

    0
    投稿日: 2023.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    チャールズがセバスチャンの屋敷(ブライズヘッド邸)を訪れ、一緒にヴェネチアに行くあたりから面白くなる。

    0
    投稿日: 2022.04.13
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    級友セバスチャンの苦悩。作者の育った家庭がこのようだったのだろうか。労働者階級の感情や欲望が「より忠実なありさま」と違い、何よりも礼節を重んじられ、感受性の強い若者は息苦しく感じる。また違うが私も家の中では「だるまさんが転んだ」をしてるような緊張を強いられていたので共感はする。セバスチャンは酒に逃げるようになるが、友人や世の中からは「全く問題はないし、自分は全然気にしてない」と偽装しなければ自分が保てない。そんなことでストレス溜めてるなら、わろてしまえ。(まだ前巻しか読んでません)

    0
    投稿日: 2019.02.03
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    イーヴリン・ウォー、私とは縁のない作家だと思っていた。図書館の英米文学文庫の棚、あまり借りられた形跡もない上下巻。何故か気になって読み出した。 セバスチアンが言った「僕は、自分が幸福な気持になった所にはみんな金の壺みたいなものをを埋めておいて、いまに年とって醜いみじめな老人になったら、もどってきてそれを掘り出して、思い出にふけりたいと思うんだ」 この言葉だけでも、この小説を読んだ甲斐があったというものだ。 青春小説かと思わせて、後半は恋愛小説となり、最後には信仰と人生との関わりに広がっていき、失望(絶望ではない)の中に微かな未来への光を感じさせて私は本を閉じブライズヘッドを去る。 いまのところ今年のベスト本候補。

    0
    投稿日: 2017.05.13
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    オックスフォードの学生の自伝を記した小説である。ドイツの大学町の回想、仙台の回想、本郷の回想という中での一群の小説として考えればいいと思う。

    0
    投稿日: 2015.06.13
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     主人公と美しく奔放な貴族の兄妹との出逢い、友情、恋愛、別れを描いた流麗な回顧の物語。風俗小説のようでいて実はテーマが宗教(イギリスにおけるカトリック貴族の話)なので、特に後半はちょっとわかりづらいところも出てくるかもしれません。その分、前半はオックスフォードでの華やかな学生生活がふんだんに描かれているので、そこにミーハーするだけでも結構楽しめると思います。  あと訳は個人的には吉田健一訳『ブライヅヘッドふたたび』(ブッキング刊)も推したいんですけど若干入手困難かもしれない。

    0
    投稿日: 2014.04.27
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    ブライズヘッドという広大な邸宅、そこに住む人々――。華麗にして、精神的苦悩に満ちた回想録。 甘美だけれど、不毛な話だったなぁ。 けれど、不毛だけれど、甘美な話だったとも言える。 詳しい感想は下巻にて。

    0
    投稿日: 2011.07.31
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    イギリス文学の典型的な作品だと思う。 全体的に暗いし、宗教的要素の強い作品だが、強く惹かれた。 描写と人間心理の葛藤が好き☆

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    投稿日: 2009.05.31