
総合評価
(24件)| 5 | ||
| 11 | ||
| 7 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログ自己愛性パーソナリティ障害。あまり聞き馴染みがないワードですが、初見では見抜けないやっかいさを感じました。友梨奈さんは迂闊だったかもしれませんが、回避できるものなのでしょうか。。 重いテーマにも関わらず、読みやすく、なおかつ問題を簡単に解決にもしないところに、好感を持ちました。
22投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ自己性愛パーソナリティ障害 子供の頃に負った傷が原因とされ大きな声をあげたり怒鳴り暴力として人を傷つける 他者には魅力的に見せることに長けその苦悩はなかなか周りには認知させずらい 周りの人が他の人を信じても伝え話信じてもらう努力 大好きな人にはそう何人も出会えないからまずは互いの努力 でもそれでもダメな時は離れる勇気
0投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログカサンドラ症候群とは、身近な人がアスペルガー症候群のような共感性の低い特性がある場合に起こる、心身の不調のことだそう。 相手が自分をリスペクトしていないと思えば、できれば離れるのが良いのだろうな。関係が良い時もあると、なかなか難しいとは思うが
58投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自己愛性パーソナリティの人間と関わった2人の女性の物語。 章のタイトルが「友梨奈」と「未知」の名前だけで、接点が全くないと思っていたが、そこでつながるのかと衝撃が走り、物語が一気に加速していくのが楽しかった。 好きだから許せない部分も愛してしまうし、自分に落ち度があったと猛省する、自己愛性パーソナリティの被害者特有の考え方。客観的に見ればそんな旦那、とっとと離婚しちゃえばいいのにと思うけれど、被害者は聞く耳を持たない頑固であった。(そのように支配されているのかもしれない) 「大すきなひとは、人生のなかで何人も出会えない」 未知の言葉に友梨奈と重なる部分があった。友梨奈は未知のことを甘ったれた弱い人だと思っているが、2人はやはり似ていると思った。
0投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログカサンドラ症候群という言葉は聞いたことがあるけど、実際問題自分でも気づかずにこういう状況に陥っている人は多いんだろうなぁ。
0投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログカサンドラ症候群という言葉は聞いたことがあったけれど、こういうことなのか、というのが最初の感想。 この話に出てくる友梨奈や未知のような例は、結構世の中にたくさんあるのかもしれないな、と感じられるくらい、自然に読み進められた。 個人的には、もう少しすっきりした結末を欲していたけれど、これはこれでアリなのかも。
6投稿日: 2024.03.30
powered by ブクログ小説というより医療本の一面も。かなり読みやすくてさくさく読めた。私は自己愛の方に近い気がするので、図星を突かれたような感覚とともに、周りの人に気をつけたいと思った。
0投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログまさか小説を読んでいて、ふせんが必要になるとは思わなかった。箱ティッシュを抱えて読むことになる、とも思ってなかった。 ラスト3分の1でふせんを貼りまくった。 めちゃくちゃ泣いた。 昼間に第1幕部分をさーっと読んだら、続きが気になって夜中に目が覚めてしまった。まるでテレビドラマを見ているような感じで、一気に読んだ。 登場人物の2人の女性たち、友梨奈の姿にも、未知の姿にも、自分が重なったり、親しい友人が重なったりして、感情移入しまくりだった。なんか、全然他人事には思えない…。 読み終わってから改めて表紙を眺めて、子どもの頃に応募した読書感想画のことなど思い出したりもした。あー、なるほど。それでこういう表紙なのかー、って。 雑誌『VERY』で紹介されていて、図書館で予約していた。 紹介の内容を読んだときに、「私もこれか!?」と思って、カサンドラ症候群の本を何冊か同時に予約した。なにより、雑誌の中で著者のインタビューコメントがめちゃくちゃ胸にささって、ぜひ読みたいと思って楽しみに待っていた。ある程度内容を知った上で読み始めたけど、「おぉ、そうくるのね」的におもしろく読めた。 この小説が手元に届く前に、何冊か読みやすそうなカサンドラ症候群の本を読んではいた。うーん、私の抱える悩みとはちょっと違ったか…と思って専門的な本は読まずに返してしまったけど、やっぱりちゃんと向き合ったほうがいいな。ふせんを貼った内容はメモに書き出そう。 はじめまして、の作家さんだったけど、他の作品も読んでみたい。 小説には「あとがき」がないので、著者がどんな思いでこの本を書いたのか、読後に雑誌のメモを読み返した。このお話の2人の女性たちのその後、続編を知りたい気もしたけど、あえて想像にお任せさせていただきたくなった。 どんな未来であれ、本来の輝きをもって幸せに生きて欲しいなぁーって思うから。 文庫本になったら、そのときは買おうかな。どなたが解説を書くのか楽しみでもある。 私にも景色のキレイなところに住んでいて、話の流れで急なお泊りもさせてくれるようなオバチャンの知り合いが欲しいなぁー。ハーブティーはちょっと苦手なんだけど…なんかちょっと自分に合いそうなものがないか、挑戦してみたくなってきた。
7投稿日: 2023.07.23
powered by ブクログこの本を手に取った時、まさか こういう内容だったとは想像していませんでした。“こういう”とはどういうことか ネタバレになるので 書きませんが、「自己愛」「パーソナリティ(人格)」の二つのフレーズだけ記しておきます。小説というより 症例。これをテーマにするのは難しいと思いますが、作者はコンパクトによくまとめてあると感じました。若い人にお勧めです。 知っておいた方がいいことだから。行間の間が広く取ってあるので 読みやすいと思います。
0投稿日: 2023.07.18
powered by ブクログ頑張って努力して好きな仕事をする為に上京したが、呆気なく崩されたのは自分に人を見る目がなかったのか、隙があったのかそれとも…。 夫との関係は悪いというのか、それとも自分が至らないせいか…とても歪である。だが逃げ出すのは違うかも、なんとか修復できるならしたい。 この2人の女性は、自己愛パーソナリティである相手に悩まされていたということ…。 読んでいても苦しくなってくる。 所謂、カサンドラ症候群という…アスペルガー症候群のパートナーを持ったひとが、時としてその関係性のなかで陥るくるしみのこと。 障害であるのかどうかを判断するのは素人では難しい。 自分がおかしいのでは、怒らせてしまうことをしたのかも?と思ってしまうのだ。 逃げ出せば済むということでもないような気がして、後々思い出しては苦しむのでは…と。 とても難しく、悩ましいことだと痛感した。
41投稿日: 2023.07.04
powered by ブクログハラスメントを受けていること自体ももちろん苦しいのだけど、周りの人が加害者の言い分を聞いて自分のことを信じてくれないという状況は辛すぎる。 でも、外面が極端にいい人って実際にもいて、その人も…と思い出した。 3章で、友梨奈はこういう風に絡んでくるのかとびっくり。 ハラスメントには色々な解決方法があると思うけど、逃げ道だけはいつも確保しておかなきゃと思う。 未知が幸せになるといいな。
11投稿日: 2023.05.26
powered by ブクログモラハラ問題で 逃げる一択でないのは 評価できるけど 苦しい道だろうなぁ 理解してあげられない 自分が悪いんだ っていう態度を辞めるだけでも 二人の関係性は 全く変わるはず どちらかといえば モラハラ旦那のほうが 我慢できなくなるのかなぁ 希望的すぎるかな
25投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一章は自分が経験したことのない内容だったので、読み物としてある意味楽しんで読めた。 二章は読んでいて、途中で気分が悪くなった。最後は泣いた。 私は「意地悪」されたことはないけど、上から目線で「あなたにはこういう欠けているところがある」と怒鳴られたことが複数回あるので、心がヒリヒリした。 それと同時に…私も父親から怒鳴られ否定され育ったので、同じように自分の子どもにも怒鳴りがちでそんな自分に絶望している。 だから、本書を読んで良かったけれど、読むのはしんどかった。
2投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログ憧れの人と働くため、手紙をかき、資格を取り、晴れて採用された友理奈、アシスタントとして働き、地道に勉強を続ける友理奈にあこがれの人からチャンスを引き寄せる「ピンキーリング」のプレゼント。ある日出会った、ファッション雑誌を手掛ける深瀬という男性、整った見た目で服のセンスもある、一見スマートな彼。彼と飲みに行き、一夜を共にしてしまったことで送った悲劇。あこがれの人からの大事なプレゼントを亡くし、彼からはストーカー扱い。警察に通報され、友理奈はこれまでの実績も人脈もすべてを失ってしまった。 変わって、明るく天真爛漫で子供みたいに感情を素直に表現する未知。 未知は頭が良くて、何でも知っていて、自分を導いてくれる夫健吾が大好きで、尊敬している。 けれど、未知が健吾との過去の喧嘩で起きた出来事についてSNSに書いたことで、彼は豹変。未知を何度も罵倒する。くず、馬鹿などの酷い暴言。未知を車から降ろして置き去りにする。同様のことは過去にもあった。何度も持ち出し執拗に攻める健吾。 恐怖、とまどい、傷つき、彼の怒りようが理解できない気持ち。 同じく傷つけられた経験のある友理奈と出会い、一冊の本を渡されたことで夫はモラハラの加害者だと気付く。気づいたはいいが、夫のもとへ帰る。大好きな夫のきれいな部分を信じたいという未知に友理奈や同僚は心配するが。 一見人当たりも良く、「モラハラ加害者には決して見えない」人と、彼らをとりまく人たちの物語
0投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログ自己愛性パーソナリティの2人の男性に対峙する2人の女性について描かれていた。 私の父がまさに自己愛性パーソナリティで、 とても魅力的な人ではあったけど 家庭内DVが酷かった。 そんな人を夫に持ち 大好きだからまず向き合ってみると決めた未知。 それは強さだと私も思う。
1投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログ自己愛パーソナリティー障害、モラハラの被害者女性2人の話。 キャリアや将来を奪われた友梨奈と夫からのモラハラに悩む未知。ラストの未知の選択は共感できないけど、もがきながらも必死に前に進もうとする女性たちが描かれててよかった。
0投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログこの作品を読んで、今まで形に出来なかったものの正体に気付き、救われる人はきっといるはずだ。 物語は夢半ばで男に陥れられた友梨奈と、夫のモラハラに苦しむ未知を中心に描かれる。 自分を優れた特別な存在であると認識し、承認欲求が強い自己愛性パーソナリティ障害。 そして否定されれば過剰な反応を引き起こしパートナーへモラハラを繰り返す。 友梨奈を陥れた男の巧妙さと、未知の夫が発する容赦ない言葉の暴力に怒りは膨れ上がり、彼女達が感じた孤独と苦しさに胸が締め付けられる。 未知の決断に甘さを感じながらも凛とした強さに感動を覚えた。
1投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自己愛性パーソナリティ障害の被害者、友梨奈と未知の2人のケースを描き、最後にそれでも愛しているからと立ち向かっていく強さを未知に与えて、加害者もまた被害者であったことに思いを馳せる。 モラハラ、パワハラ、DVなどのない社会はないのだろうか。
0投稿日: 2023.01.25
powered by ブクログこの気持ちは何だ。全然納得してないんだけど心にはザクリと刺さった。友梨奈と未知という女性の話が軸となっている。個人的には友梨奈の章で共感とともに打ちのめされた。自業自得の部分もあるとはいえ、ちょっとした過ちが致命的なしっぺ返しをくらう様は他人事とは思えない。未知の章は複雑な気持ちで悩ましかった。純粋な気持ちには心打たれるものの、ルーズで浅はかで単純な性格は好きになれない。明るい未来は見えなそうだ。そして短い長編ながら構成がうまく、え!?と驚いた部分もあり読み応えがあった。今後も追いたい作家さんだ。
0投稿日: 2023.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ボリュームが少ないこともあって一気読み。 モラハラに思うところがあるので、ところどころ読んでいて苦しかったし、最後の未知の決断はどうなの?!って思うけど。 それでも、穏やかな文章は読んでいて素敵だったな。 ほかの作品も読んでみたい。
0投稿日: 2022.12.30印象に残る程度では済まない
何でしょう、この脳みそにこびりつきそうな感じ。例えば海外小説で情景が思い浮かばなくて読みにくいものがあるとしたらこれはその真逆で、内容がリアルに想像できて脳内でこれを原作にしたテレビドラマが勝手に再生されてしまいます。 最近流行り?の逆転スカッと系ではないので、ラノベでもいいので急いで読んで記憶を上書きしましょう。でないと夢に見ます。
0投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログカサンドラ、にピンときた人は読んでほしい。 圧巻の筆致。 最後までほぼノンストップで読んでしまった。 ラストは飲み込みがたい何かを無理矢理飲まされたのに、どこか爽やかで、晴れやかな気分もする不思議な読後感。 この複雑な妙味に、小説の醍醐味を味わう。
53投稿日: 2022.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
予知能力を持ちながらもアポロンの呪いによって誰からも信じてもらえなくなるトロイの女王カサンドラ。 事の大小によらず、誰でも一度くらいはそんな経験があるのではないか。でもいわゆる「カサンドラ症候群」にとらわれている女性の、その苦しみは、比べようもないほど深い。 女性が、パートナー(や、それに近い関係の男性)から心身に受けるDV。吐き出される罵詈雑言、人格を徹底的に否定する言葉たち。その暴力によって女性は「自分が間違っている」と思い込む。自分が至らないから相手を怒らせるのだ、と自分を責め続ける。周りがどれほど説明し説得しても、「それでも私が悪いからこうなってしまったんだ」という自己完結と無限ループ。 なぜ、きちんと「嫌だ」と「あなたが間違っている」と言えないのだ、と思ってしまうけど、そうなるべくした過去がきっとそこにはあるのだろう。その相手と出会う前からきっと。 たった一夜の関係で、それまで積み上げてきた人間関係も仕事も生きがいも全て失った友梨奈。恋愛時代から続く夫からの人格否定と不信と口撃によって身動きの取れなくなってしまう未知。 二人の女性の、それぞれの「対応」の違い。逃げられるか逃げられないか。その違いが呪いの深さを物語っているようで。 何も解決しないラスト。これからも続く関係。途中で放り出されたような気になる読後。 続きがどこかにあるんじゃないか、とページをめくる。茫然暗澹、どうしよう。
5投稿日: 2022.11.10
powered by ブクログものの数時間で読み切ってしまった… 装丁の綺麗さに惹かれて購入したので、内容にうんと期待していた訳では無かったのに、どんどん続きを読み進めたくなるような魅力のある人間関係やヒリヒリするような出来事が詰め込まれていた。 読んだあとは、大好きな人をぎゅっと抱きしめたくなるような優しさと強さを分けて貰えたような気がした。
1投稿日: 2022.11.09
