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六畳間ミステリーアパート(新潮文庫nex)
六畳間ミステリーアパート(新潮文庫nex)
河端ジュン一/新潮社
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総合評価

11件)
3.4
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6
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    “言葉の呪い、祓います”が売り文句の家賃激安アパート 管理人は鼻から上は狐面をしており、素顔が見えない そこに越してきた田中さんが、アパートの相談役に任ぜられたとこから物語はスタート 自身も家族の問題を抱えつつ、各部屋の住人の悩みに真摯に耳を傾ける いわゆる普通の人がいなくて、それぞれが抱える闇の深さや現実に暗くなりそうだが、田中さんがずっと誠実だからか、一種の爽やかさが出ていると感じた 言葉も物も、見方や捉え方で呪いにもなるし御守りにもなる 最後に管理人やアパートの秘密も明かされる

    0
    投稿日: 2025.06.16
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    愛媛県にある家賃僅か一万二千円の格安アパート、ことだま荘。ここで暮らして管理人が提示する謎を解けば、どんな悩みも解決するという。 家族に関する悩みからことだま荘にやってきた田中は、様々事情を抱えた住人たちと交流しながら、謎の答えを探し、自身の悩みと向き合っていく。 ワケアリ住人ばかりのアパート、ことだま荘で「相談役」を任されることとなった田中と住人たちの交流を書いた、ちょっと不思議な癒し系ミステリ・ヒューマンドラマ小説です。 連作短篇の形式になっていて、途中で死人が出たり、重かったり少し悲しかったりする話もあるにはあるのですが、最終的には納得したり成長したり、皆新しい一歩を踏み出してアパートから卒業していくので、あまり悲しすぎる気分にならず、すっきりした気分で読めました。 個性豊かな住人達もみな個性豊かで、私は特に相談役の田中の誠実さや人の良さがとても好きでした。炎上した歌手の羅夢も、生放送とかだとハラハラするタイプの芸能人だけど、パワフルではっきりした性格が魅力的です。

    26
    投稿日: 2025.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーな部分もあるけれど、どちらかというとちょっと普通じゃない斜め上のヒューマンドラマ、ミステリ添えみたいな感じだった。読みやすさはさすがだった。オリジナル作品もっと読みたい~。

    0
    投稿日: 2024.10.31
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    強い個性をもったキャラクターたちが非常に魅力的。狐面の管理人や交互に話す双子など、アニメっぽい印象のキャラが多く、情景が実写ではなくアニメ絵で想像される。そのためか、題材が重たい回も読みやすかった。 河端先生の書いた本を読むと、創作をしたくなる。

    0
    投稿日: 2024.09.22
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    言葉の呪いが解けるというアパート「ことだま荘」。 ライターの田中は自身も呪いを解くため、入居者の相談役として住み始める。 温かい話寄りのミステリー(?)(部屋の名前を入居者の背景から当てるというのが謎要素?)。 概ね良い感じにまとまるんだけど、管理人の行く末が心配になる。

    0
    投稿日: 2024.08.23
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    言葉による呪いを解くというアパートに入居した主人公はアパートの「相談役」として入居する。呪いを解く方法は、各部屋に割り当てられた役割を当てるということ。 各部屋に引っ越してきた入居者がそれぞれ言葉の呪いを解いていく様子から、部屋当て推理をしていきます。 各部屋で繰り広げられる事件は重たいものも多かったですが、短編自体が短めでサラッとしているので読みやすかったです。 狐面をつけた管理人が異質ですが、この人が一番囚われていそうです。

    27
    投稿日: 2024.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    呪いを負ったひとたちが祓うために入居するアパート。いろんな悩みをかかえているところ、同じように呪いをかかえた主人公が相談役となり一年過ごす。 それぞれ話は良かったと思います。ただ主人公の呪いが祓えた理由と管理人のシステムを作った理由が弱いような気もしました。

    2
    投稿日: 2024.03.17
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    言葉によるある種の呪いを解きますといううたい文句のアパートを舞台にした連作短編集。短編をヒントに各部屋の名前を当てるという形式のミステリーですが、面白い形式です。みんな悩みを解消して出ていくので、読んだ後はわりとすっきりします。

    11
    投稿日: 2023.04.25
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    言葉の呪い、祓います。 奇妙な売り文句の【ことだま荘】の管理人は、狐の面を纏うこれまた奇妙な人物。 父親によるトラウマから心の中に棲みつく化け物の幻覚に悩まされ、プロポーズに足踏みする田中はことだま荘の管理人•二宮へ相談する。 すると、解決策として提示されたのは【相談役】としてアパートに居住することを前提とした、やはり奇妙なゲームだった。 タイトル、表紙につられて。 プロローグ以降は、各部屋の住人視点で話が進みます。 それぞれ悩みを抱えた住人達、そこに寄り添う相談役の田中。 飽きることなく読み進めたのだけれど、最後の最後、管理人のエピソードがちょっと弱いかなーと私的印象。 でも仕掛けとしては楽しめたので総合的には◎。

    0
    投稿日: 2023.02.28
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    ミステリーって感じじゃなくて暖かい感動する話だった。最後は読者に結末を想像させる感じ。読んでる時はラストが気になって楽しかった。ちょっと泣きました笑笑

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    投稿日: 2023.02.27
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    築百年を超えるアパート「ことだま荘」。このボロアパートの利点は家賃が格安……というだけでなく、キツネ面の管理人曰く、ここで暮らし他の住人と交流することによりどんな悩みも解決するのだと――「言葉の呪い 祓います」 曲者ばかりの住人達との交流を通して、それぞれが自分と向き合い人生を獲得していく物語。 一年という期限が設定され、この6部屋しかないアパートの住人が、それぞれ問題を抱えて入居し、それが解決すると退去していく……という入れ替わりを繰り返しながら、各自の物語が(人生が)お互いに共鳴しながら展開していくのが鮮やか。 入居のルールとして「他の住人と交流すること」がある故に、とにかく登場人物達が互いに会話しさらに自己の内面との対話も繰り返し、自分の抱える問題の根本にある「この感情」とは何なのか、を言語化していく過程を楽しむドラマって感じでした。 この対話により、隠されていた問題が明らかになったり、頑なな心情が解きほぐされるところなどはちょっとテーブルトークっぽくもありますね。まずは「会話」がないと進まない世界。 心の機微――愛情、嫉妬、恐怖といった単純に1つに絞れるものではなく、普通、一つの事柄に関して人間が抱く感情は複雑に絡み合って成立しているモノで――ってのを河端さんは上手に腑分けしながら描いているので、各キャラクターの心の変遷がすうっと入ってくるのが良い。 イヤミス的書き手だと、それを使ってダークな方にも物語を転がせる筈ですが、この作家さんの場合、基本みな幸せになれる方へと舵を切っているので、ハートウォーミングな物語を読みたい人にもオススメできる感じ。

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    投稿日: 2022.11.06