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白野真澄はしょうがない
白野真澄はしょうがない
奥田亜希子/東京創元社
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総合評価

6件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同姓同名の人たちが、いろんな人生を歩んでいると思うとちょっと面白いですね。個人的には最後の真澄くんの話がよかったです。 いつ帰ってきてもいるし、手紙も書くって約束してくれるってなかなか言えないことを、人一倍頑張ってる子に言われたらじんときてしまいます。

    2
    投稿日: 2025.11.06
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    『白野真澄はしょうがない』 奥田亜希子 著者の奥田亜希子さんは、1983年愛知県生まれ、愛知大学卒。2013年に『左目に映る星』で第37回すばる文学賞を受賞してデビューとあります。 タイトルや装丁の軽やかな印象から、軽い読み物として手に取りましたが。(いやいやいや。)久しぶりに新鮮な感覚を味わえました〜。特に最終話(表題作)に引き込まれました。(´ω`) 5話からなる短編集なんですが、主人公の名前は全て『白野真澄』です。年齢も性別も住まいも、全てが異なる5人の『白野真澄』のストーリー、興味が湧きますよね。(大矢博子さんの解説を読むと、また面白いですね。気付きがありますので、最後に解説を読まれることをお勧めします。) あまり内容に触れないように、軽めに感想を伝えたいと思います。五人の白野真澄が登場するわけですが、一話目は福岡在住の31才助産師、二話目は千葉在住で書店アルバイトをしながらイラストレーターとしても働く25歳の男性、三話目は東京に住む56歳、四話目は愛知県に住み、居酒屋でバイトする大学生。ここまでは、大人の話なので、恋愛や夫婦間や仕事に纏わる話しになります。会話に方言が使われていたり、年齢が異なっていたりと、それぞれのストーリーがありますね。(方言については少し読み辛さを感じるかもしれませんが、“違い“が強調されているところでもありますね。) そして、五話目の表題作『白野真澄はしょうがない』は、私にはとても印象深い作品になりました。 小学四年生の白野真澄くんは、過敏症の男の子なんですね。少し説明しますと、小さい頃は白い食べ物しか食べれなかったり(今も色んな色が入っているものは食べられない)、横断歩道は白い部分しか歩かない、大きな音や先行きの読めない展開や、突発的な出来事が苦手だったりと、普通に日常生活を送るのが大変なことなんです。読みながら、ハラハラ、ドキドキとする真澄くんの心情が重なってきます。更に不穏な空気感が漂い始めると、真澄くんのことが心配になり、心がざわつき出すような感覚を味わいました。短いお話なんですが、著者と本書を印象付けるのに十分な作品でした。(真澄くんの成長も感じられ、読後感は爽やかです。(*´ω`*)) 最後に、大矢博子さんの解説より、奥田亜希子さんは“「海外ミステリーばかり読んでいた時期がある」“とあるインタビューに書かれていたそうです。奥田亜希子さんのミステリテイストの作品も気になります。(『夏鳥たちのとまり木』気になります。)また次の本を手に取りそうです…(笑)ありがとうございました。(*´︶`*)

    40
    投稿日: 2025.04.28
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    5人の性別、年齢、住む場所など異なる白野真澄の物語。全てにおいて名前にまつわるしがらみや喜びが書かれている。身近にある日常を描く表現がとてもリアルで、知人の話のように感じられた。 方言に馴染みのない私には、少し読みづらいところがあった。ただそれも、それぞれの環境による違いを表しているので、面白いところでもある。

    1
    投稿日: 2023.05.31
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    共通点は「白野真澄」という名前。 5人の白野真澄が主人公の短編集。 「砂に、足跡」が好きだった。 装丁もなんか好き!

    1
    投稿日: 2023.03.26
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    5編収録されている短編集だけど主人公は白野真澄。でも年代も住む場所も違う同姓同名の別人の5人。悩みや生きづらさを抱えている白野真澄。自分の名前や他人の名前を通して何かの気づきを得て少し自分の世界が変わっていく。その変化の過程が丁寧に描かれていて読み終わったときに自分が少し軽くなるような、嫌な気分を掬い取ってくれるような心地よさがある。もっとたくさんの白野真澄に出会いたくなる。

    0
    投稿日: 2022.12.12
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    同じ「白野真澄」という名前の、それぞれ全く違う境遇の主人公たちが送る日常を描く短編集。(全5編) 姓名判断ってあるけど、結局人生は「その人」でしかない。 同姓同名なら、性格も考えも能力も同じかと言われたら… そうではないですよね。 なんなら、性別まで違う場合もある。 この「白野真澄」さん、この作品にピッタリのお名前ですよね。 中性的だし、かなり珍しいタイプのお名前でもない。 結局、名前はある種の記号みたいだなと思えて、肩の力が抜けるようでした。 (決して軽く捉えてるわけではないです! 我が子が生まれた時も、願いを込めて大事に名付けました。) 大きな事でも小さな事でも、自分で選択肢から選ぶのが人生。 でも、本書で一番響いたのは『選ばないことを選べばいい』という言葉。 「あ、そっか」なんだかストンと自分の中に落ちてきました。 「絶対に何か1つを選ばないとダメって、案外多くないのかもしれない」と考えたら、ちょっと気持ちが軽くなる。 そんな短編集でした。

    15
    投稿日: 2022.11.30