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熊と小夜鳴鳥
熊と小夜鳴鳥
キャサリン・アーデン、金原瑞人、野沢佳織/東京創元社
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総合評価

15件)
3.7
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7
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりの翻訳物だったからか、最初取っ付きにくかったけど、気がつけば、【土着の信仰と都からもたらされた正教の狭間で、悪しき物の影がちらつく極寒の地】にどっぷりとハマっていた 読み終わってみれば領主である父親の分かりにくい愛情とか、継母の寄る方なさとかが哀しい

    1
    投稿日: 2025.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    な、長い・・・ 話が動き出すまでのシンデレラ状態の描写が長くて後半のスピード感に置いてかれました。 三部作なので最後まで読めばきっとスッキリするタイプでしょうか。 次回からはいじめられる部分はないと思うので、自由に外へ出たワーシャがどう描かれるのか楽しみではあります。

    6
    投稿日: 2025.03.13
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    王道ストーリーで先の展開は読めるのに、細かい描写が多くて遅遅として進まない。 ロシアの名前、愛称がちょいちょい変わるので、誰のことだか分かり辛い。 読むのが結構大変だった。

    1
    投稿日: 2025.01.15
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    私好み!大当たり。全3巻でおよそ1600ページの歴史ファンタジー。しかも舞台は1370年頃のロシア(モスクワ大公国)イワン2世〜ドミトリー•ドンスコイの時代。日本では『全く』と言い切ってよいレベルで知られていない。従って人にはお薦めできない(笑)でも面白い! 著者はアメリカの女性作家。大学でロシア語を勉強し、ロシア留学もしている。そのため本書はロシアの歴史や風土はもちろん、昔話や伝承なども下敷きになっている。第1巻は"麗しのワシリーサ"や"森は生きている"などが隠し味のように織り込まれていて、その辺も私好み。好き! 主人公ワシリーサ(ワーシャ)は、亡き母から受け継いだ"人には見えない精霊を見る能力"をもつ少女だ。しかし父が再婚した継母は敬虔なキリスト教徒。新たにやって来た司祭も精霊の存在を認めないためワーシャは窮地に追い込まれて行くが…。 第1巻はワーシャの成長と旅立ちまでの物語。丁寧に読むと、様々な伏線が張り巡らされているのが分かります。面白い!

    27
    投稿日: 2024.10.02
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    物語が動くのが後半からで、それまでは伏線だったり説明だったりが続くのだが面白くなるまでがとにかく長い。(3部作というから仕方ないっちゃ仕方ないが…) 主人公がテンプレみたいに冷遇されてばかりでもうそれでお腹いっぱいになってしまった。 続きを読むかどうかは他にも読みたいものがあるのでちょっと悩む…。

    1
    投稿日: 2024.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小夜鳴鳥が馬の名前だとは思わないじゃん? 精霊っぽいから姿を変えられるのかもしれないけど。 両親を亡くした3人はこれからどうするのか。兄が大公に挨拶に行くから次巻の舞台はモスクワなのかな? しかしこんなに不美人を明言されてるヒロインも珍しい。カエルだのイタチだの酷い言われようw

    2
    投稿日: 2024.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三部作を一気読みしてしまった。 良質なファンタジーは良いですね。 これがラノベだったらと想うと、ゾッとします。歴史考証ガッツリの上に構築された本格の幻想。最高に美味しい三部作でした。

    1
    投稿日: 2024.01.11
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    中世ルーシ世界についてよく調べられているな、とは思うが、人に限らず登場人物が軒並み魅力に欠け、また作品世界も陰鬱さや生活の苦しさばかりが描かれて楽しさに乏しかった。好きな文化圏の話なので続きが出たら買うだろうが…

    1
    投稿日: 2023.11.19
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    人ではない者を見る少女はその性質も普通ではなかった。少女らしさのない子供。扱いにくい子供 等々。 自然とともにある聖霊は八百万の神々に共通するところがあるような気がする。厳しい自然を生き抜くには神様は一人では足りないのかもしれない。 そして、少女は成長する……

    3
    投稿日: 2023.07.28
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    第1部 精霊たちの姿を見、会話することができる娘ワーシャが、異端視され魔女と迫害されても自分の世界を信じて困難に立ち向かっていく。ロシア版 精霊の守り人…? ヒロインのワーシャは美しくない、醜いと形容されるが、美しい緑の瞳と赤みを帯びて輝く黒髪を持ち、その強さと勇敢さで人の心を惹きつける。 これからどんな苛酷な運命が待ち受けているのだろう。 可愛い表紙イラストからしてライトなファンタジーかと思いきや、意外にも重厚なストーリーでかなり読み応えがある。 中世ロシアの陰鬱な農村の暮らし、厳しい寒さと飢え、そして民間信仰などが丁寧に描かれ、なかなかページは進まない…。華々しい冒険活劇というわけでもなく、クスッと笑えるようなユーモアもなく、決して読みやすい物語ではないのだが、登場人物それぞれの心の機微の描き方に深みがあるのは訳者が金原瑞人さんだから? (しかし、ロシア人名は愛称が何通りもあるので慣れていないと時々混乱する。)

    1
    投稿日: 2023.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    海外SFやファンタジーにあるあるだけど、導入なっが……!! 本編始まる前にめげる人いらっしゃるのでは。でも、赤ん坊からだらだら続く異世界転生が流行っているから、さほど苦でもないのかしら。 それはさておき、あまり馴染みのない場所のお話ではあったので慣れるまで少し時間はかかったけど、慣れたらあっという間だった。強い女の子好き。妹がひねくれていないのも可愛い。あの継母の子なのに。 家から離れたヒロインのこの先が楽しみ。昔に読んだことあるおとぎ話的なのも散りばめられていた感じ。

    2
    投稿日: 2023.04.28
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    昔のロシア、モスクワあたりを舞台にお伽話と現実が混ざりあった世界が広がる。 死の王、その弟の邪悪な熊、精霊、魔女に狂信的な教会の神父、家族への愛など沢山の要素が集まって骨太の物語となっている。ワーシャの優しさと勇気にその他の沢山の愛に感動した。

    1
    投稿日: 2023.02.28
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    図書館で。 骨太ファンタジー。というか、ファンタジーというよりはロシア昔話、と言うような感じかも。絵師さんに思うところは何もないけれども、表紙のヒロイン像は合わないな。ライトさは全くなく、読んでいて「氷と炎の歌」の最初の方みたいだなと思いました。日々の生活が大変で、寒かったり、人が痩せたり生活に苦しむ辺りが。 読んでいて思ったのですが、人は知らない事を恐れたり、嫌う生き物なんだなと思いました。神父は土着の信仰をキリストの教えで上書きしようとする訳ですが、そこには彼の虚栄心や慢心も確かにあるけれども信仰心と人を救いたいという気持ちもあるわけで。新しいものを正とした際、どうしても間違っている、悪であるとされるものや人、価値観や過去と言うものが出てきてしまうんだな、と読んでいて思いました。 頑なに魔除けをワーシャに渡さない乳母も、普通の女性に求められていることに対応出来なそうなワーシャが苦労するだろうことは目に見えていても、あえて嫁に出そうとする父親もです。どんなに彼女が自分たちと考え方や生き方が違ったとしても、持て余していても、知らない世界に送り出すよりは、自分たちが知る世界の方が良いだろうと本気で思っている訳で。彼らは彼女を愛しているし、そこには悪意はないのだろうけれども「知らない」世界よりは、自分の知っている世界の方が長い目で見ればそこに属していた方が良いだろう、という価値観はなかなかに変えられないものなんだろうなぁなんて思いました。 第二部も楽しみです。

    4
    投稿日: 2023.02.07
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    14世紀半ばロシアで、北の豊かな領主の娘として産まれたワーシャ(ワシリーサ)には祖母の精霊を見る力が受け継がれていた。しかし、時代はキリスト教に変わり、新しい美しい司祭によって精霊達の力は衰え、熊と呼称される、まがまがしい力が復活しそうになる。熊と冬の王マロースカ(死の神カラチェン)は兄弟で、マロースカは恐ろしい力を持つものの、人に害はなさない存在。後半、ワーシャは力を復活させたいメドベード(熊)に狙われるが…というところが、この本の概要。昔話の要素を多く取り込み、重厚なフォンタジーだった。そして、長い。三部作なのだけど、この本だけで本編474ページ!こういう民俗的要素取り込んだファンタジータイプの本が好みで、急いで読まなくてゆっくり楽しむ人にオススメします。私は嫌いじゃないけどね、眠くなりやすいのが難。金原瑞人訳だし、続きも読むよ~。しかし、女は健康な子どもを産むのと、家のことやるのが仕事の時代に生まれなくてよかったよ。あと、小夜鳴鳥(ナイチンゲール)なのに馬だったりとか、その辺りの読みなれてる人には多分当たり前の展開が、読みにくさ倍増させてるかもしれません。

    6
    投稿日: 2023.02.07
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    限りなく★3に近い★2 とにかく読みにくいのが辛かった。 でも、ものすごく透明度の低い水底で何がチラッと光っているような期待感があって読み進められた感じ…? 慣れ、かなぁ。

    0
    投稿日: 2023.02.03