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powered by ブクログ漫画で読みやすく、二世の方々はこんなに辛いんだ、二世のクラスメイトの顔が浮かんだ。彼らは今、どう生きてるんだろう。 教会とか連れて行ったわたしも、2世を生みそうになったのかも、と怖くなった。 子供には自由に、自分が信じたい道を生きて欲しい。
0投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ前々から宗教のことは気になっており、家族の部屋にこの本があったので借りて読んでみました。私のような部外者が何と言っていいかわからないが、二世は辛いよなと思った。学生時代の同級生の二世のことを思い出した。今どうしているんだろう。
0投稿日: 2025.05.16
powered by ブクログ小説かと思って図書館で借りたら漫画だったからびっくりした 全てサラッとした内容で、本当はもっともっと深刻なんじゃないかと思う 宗教ではなくても親の価値観で 子どもが辛い目に遭うというのはあるのではないかなと思う 虐待してしまう親と、宗教にここまでハマってしまって子どもの人権自体を蔑ろにしてしまう親は近しいのではないかと感じた どんな親だったとしても、愛されたくて頑張ってしまうのが子どもだし、他を知らなければその世界が全てだから 個人的には八百万の神様を信じていて どんなもの、人、もちろん子どもやわが子にも 神様が宿っていると思っています 都合がいいのかもしれないけど、そう思えば相手を尊重できるのではないかなと思う 信じる人(神)の言うことしか聞けなくなってしまうのは自分を無くしてしまっているのではないかなと感じてしまった 2世の問題とは少しズレてしまうけどそんな気持ちになりました 大人になってからエホバ(出身??)の子と友達になり、子ども時代、運動会やクリスマスパーティやプレゼント交換に参加できなかった話をカラッと聞かせてくれました 彼女は抜け出せてたからそこまで深刻に考えていなかったけど、今も苦しんでいる人はいるんだろうと思います だけどなかなか見た目や外からではわからないのも事実、分かり合える人同士SNSなどで繋がっていくのがいいかもしれないなと思う
0投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログブクログのFFさんの本棚にあるのを見て、読んでみようと思った1冊です。 タイトルしか目に入ってなかったから、裏表紙見るまでは小説だと思ってました… コミックだった… 普段なら選ばない分野だけど、これも何かの縁ですよね。。 宗教2世の子、学生の頃も働きだしてからも ちらほら周りにいました。創価学会だったり、エホバだったり、天理教だったり… でも、学校でも職場でも、宗教が原因でのイジメとかは無かったし、普通に友達付き合いをしてました。 ああ、でも家に遊びに行くことはなかったからなぁ…もしかしたら、この本に出てくる人たちと同じように悩んでた子がいたかもしれないよね…と思うと、辛い。。 学校でも職場でも、宗教的背景は分からないし、そもそも立ち入ろうとしないから… 最初の方に出てきた男性の話の中で、最初から自分たちは母(信者)の頭の中にはいなかったんじゃないかって呟きがあったけど、それはないと思うよ。 生まれてくる子どもの幸せを望んで、子どもも同じ世界にいれたいと思ったんじゃないかな…って思ってます。最初はね、そう思ってたと。 一括りに宗教2世と言っても、子どもが選んだ将来を許してくれる(許すというのも変か)親御さんもいたり、オーバードーズに追い込まれる人もいたり… その親御さんの入れ込み具合によって違うのか、宗教の種類によって違うのか、個によるのか…分からないけど、でも、子どもが選んだ将来を受け入れてくれる親御さんがいるというのが分かって、その点は救いでした。 終わりにで、「自分事のように2世の生活を想像し、何かしらの想いを抱いて…」とあったけど、他人の生活を自分事のように思うのは、なかなかに難しいと思うんだ。どの宗教を信仰してるかなんて、大人になっても話題には上がらないし、各々の宗教の詳しいことは知らないから、想像にはし難いと思う。 だからこそ、こういう本の存在はありがたいなって思ってます。想像力の乏しい私にとっては貴重な出会いでした。本棚に上げてくださってたFFさん、ありがとう。 自分のことであれなんですが、うちの実家、よくある お仏壇に御先祖様をお祀りしてるような家なのですが(浄土真宗)、月命日には必ずお寺さんがお参りに来て…という行事みたいなのがありました。 お仏壇に入られてる方はすごく多いから、どなたの月命日だったのか、今となっては定かじゃないのですが。 物心がつく頃にはこのお参りが毎月あったから、どこの家でもやってるものだと思ってたんだけど…違った〜 お仏壇のある家そのものが少ないんだということに、高校生くらいになってようやく気づいた所存です(^^) 自分ちの生活が、価値観が、当たり前って やっぱり思ってしまいますよね。。
3投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログこういう本が,もっと早く出て欲しかったなあ。 これまで,宗教2世の話は世間からなかなか見えない話だった。本人が言い出すのも難しいことなのだから。 特に,新興宗教や極端な教えの宗教の話になると,途端に変な目で見るのが,一般的な日本人だと思う。 というのも,ほとんどの日本人は,困ったときには神様に何かお願いし,家族や友だちとたのしいクリスマス会を開くかと思えば,お墓の前では手を合わせてお経を上げてもらったりしている。こんなだらしない(のかどうかわからない)宗教心だからこそ,「一つのことを信じる」「ある人の言った教えだけ守ろうとする」人々が,変人(近寄りがたい人)に見えてしまうんだよね。これは偏見でもあるのだけれども,本人たちは,なかなか気づかない。 一方で,2世の問題は,宗教にとどまらない根深いものがある。 この漫画のことはNHKのテレビ番組で知ったのだが,その番組である出演者が「2世の問題は,歌舞伎などの芸事の世界などにもありますね」なんて話もしていた。確かに,〈生き方の方向性そのものをなんとなく決められる〉という点では,似たところがある。2世,3世の問題は,○代目の酒屋の大将なんてのにも通じるので,宗教だけではなくもっと掘り下げて考えるべき問題かもしれない。 ある家庭に生まれることは,その家庭の両親の生き方や地域の様子に影響されることになる。医者の家に生まれれば医者になることを期待される…みたいなこともあるだろう。これが,本人の生き方にプラスに働くのかマイナスになるのか。医者の息子が父親をバットで殴るという事件も過去にはあった。 そういう意味でも,本書は宗教のあり方を考える機会としてだけでなく,子どもたちが自分自身で自分の人生を選び取っていくための家庭のあり方をも考えさせてくれる内容だった。 本書の出版の顛末や,出版した頃に起きた安倍元総理の狙撃事件のことなどについては,他の人のレビューを読んで頂ければいいだろう。
2投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ図書館にて。 宗教二世の方の書いた本は何冊か読んだが、この本の作者の方は本当に勇気をもって書かれたと思う。 何人かの方の経験談が出てくるが、いろんな宗教がそれぞれどこの宗教のことか読めばわかる。 それは結局その宗教の内部を告発する内容だし、内部にいた人にしかわからないタブーの部分を明かしていることになり、それはその宗教にとっては都合の悪いことなのだろうと容易に想像できた。 この本の出版後、作者の方はずいぶん叩かれたと聞いたし、怖かっただろうと思う。 でもそんな勇気ある行動が、例えば統一教会のやったことに世の中の目を向けさせるきっかけのひとつにもなったろうし、他の宗教でも辛い思いをしていた人を元気づけたことだろう。 知ること、知っている人が多いこと、みんなが興味を持つこと、目をそらさないこと、忘れないこと。 出来ることをしていきたいと思う。
2投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2023/08/16予約 32 図書館で1年待って読んだ。 すでに宗教二世(荻上チキ)を読んでいたので、それほどの衝撃ではなかったが、その本に登場する人よりもっと小さな子どもがいるため、胸が詰まる。 その親から産まれることを選べないのに、親が宗教を信じているから、自動的に宗教二世になる。自分の考え方が定まるより前に、宗教色に染まった生活をするため、普通とは、一般的には、などわからない。やがて違和感に気づき出しても、一番好きな親が信じているものを否定できない、どんなに辛いだろう。 もちろん宗教は自由だから、選んで信じることは問題ない。選べないのに選ばされる、成長して自主的に宗教から離れ、親とも上手く距離を取れた人もいたが、そうでない人のほうが圧倒的に多いよう感じた。 そして、両親共に信者でないパターンが案外あることに驚いた。それもまた、子どもにとっては辛いことだろうな。 この問題は、多くの人が知らないといけないことなんだろう。 何冊も二世問題の本を読み、やっと阿部元総理銃撃事件の最初の一歩にたどり着いた気がした。
3投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ一度打ち切りになって別の出版社から出ている。 打ち切りの出版社の名前もちゃんと書いてあるのね。 著者は担当編集者には感謝してたけど。 この本は一人の人の一つの宗教のエピソードでなくて 色々なケースを収録しているのがいい。 その方が今つらい思いをしている人に届きやすいはず。 色々な場所で色んな人が集まって色んな事情が発生する。 だからこれらの宗教全部が全部このような状況だとは思わないけど。 でもこういう人達も一定数いるということも理解しておかないと。
12投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ「星の子」を読んだ時に、子どもは親を愛してるから親の信じているものを信じたいのだなと、親はそれにどこまで気づいているんだろうと思ったのだけれど、宗教側は、親側はそんなこととっくに気づいているんだなと感じた。 子どもの親に愛されたいという気持ちや親がいないと生きていけない状況を利用したようなやり方が本当に腹立たしい。自分も信仰の自由のもとに信じているのなら、なぜ子どもにもその自由を与えたいと思わないのだろう。 この本が誰かの助けになりますように。
18投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ図書館にあったので、勉強のつもりで読んだ 子どもは親が好きで、親が一つのことだけを信じていたら、どれくらい辛い環境になるかよくわかった 悲壮感溢れる内容ではなく、淡々とした語り口調が読みやすかった
0投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログいろいろな壁に阻まれながらも、世に出た本だということがありました。 親を選ぶことができないと同じように、生まれてたときから宗教があり、自分の気持ちを押し込み続けていたら、苦しいと思いました。 その苦しさを理解することは私にとって難しいですが、その人らしく生きてほしいと思いました。
13投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログ宗教を信じるのは自由だけど、親の信仰に子供が巻き込まれているのは違うと思う 小さい時は仕方ないのかもしれない でも、自分の意思で決定したり、選択できない人に育てられてしまう 親の人生と子供の人生、考え方は切り離されるべき 宗教から離れられても、思考とては残る 生きずらい人生になりやすいと思う 宗教の話はタブーとされているが、親に知られずに相談ができる、子供の意見を聞ける専門機関があったらいいのに。
127投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ当事者として、読むのを避けていた本。 読み終わった後、号泣した。あまりにも自分の人生だった。 誰にも言えず、家族の一員でいる為に、自分の気持ちに蓋をするしかなかった人生。 カルトだけではない、ごく普通の宗教だとしても、親の性格や価値観や精神状態によって、カルト並みの苦しみを子供に与えることになる。 カルトや極端な新興宗教は論外だが、宗教とは本来、人生を豊かにするものであり、行き過ぎなければ決して悪いものではないはずなのに。 宗教は人の精神性と結びつくからこそ、複雑になってしまう。 これが、1人でも多くの宗教二世に届きますように。
3投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ『カルト村で生まれました』がよかったので勝手に期待して図書館。 「宗教二世」の子どもたちを描いたマンガ。 ただ、あまりにあっさりしすぎて物足りない感満載。ではどうすればよいの? 神様がいる家で育っても幸せな人はいるでしょう。
3投稿日: 2024.03.22
powered by ブクログ宗教2世へのインタビューを元にしたエッセイ漫画。 「家族」「家庭」が内包するあらゆる面、その切り口の一つとして読んだ。
6投稿日: 2024.01.31
powered by ブクログずっと気になっていたもの。やっと読めた。にしても、政治家の腐敗が酷過ぎて、せっかく可視化されてきていた宗教二世のことが、統一教会の問題と共に、風化してしまわないか心配。自身としても、本書に触れて問題意識を新たにした次第。
1投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログテレビで見る宗教2世は親のせいで不幸せになった人みたいな印象を与えるけど、宗教2世にもいろんな人がいて、自分にとって心地よい宗教との付き合い方を会得していった人や、自分で幸せを掴んでいっている人も当然いるんだということがこの本を読んでわかりました。
2投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログ宗教2世。親が宗教を信仰している家の子供。宗教ありきで育てられ、世間とはずいぶん違う生活を送っています。(e-honより)
0投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログ選択肢がない(と言わざるを得ない)宗教2世は、概して宗教から距離を置きたいものと思い込んでいたことにハッとした。皆、その人の性格も置かれた状況も違うんだから、宗教に対して、親に対して自分がどう接していきたいかも当然違う。
1投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ絵の軽やかさが事実の重さをだいぶ和らげてくれるけれど、それでも何度も暗澹たる気持ちにさせられました。 幼少期や青春時代にこんな制約があって理不尽な生活を強いられているなんて…と思うし、実際に学校にそんな子がいたらそう思っていただろうけど、それは冠婚葬祭の時くらいしか自分の宗教・信仰を意識しないような”無宗教”の身だからなんでしょうね。 それが当たり前だと思って過ごしてきた中で違和感を覚えた時、自分だったらどれだけ衝撃を受けてもがくだろうかと想像したら息が苦しくなる思いでした。 随分前にいしいさやさんの「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」も読みましたが、こういった宗教2世問題がコミックになることで読み手のハードルが下がって広まりやすくなるのは希望の一つかもしれないですね。
0投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
宗教2世の人達のインタビューをもとにしたコミックエッセイ。やっぱりこの人のは絵もかわいくて読みやすい。明確に宗教名が出ているわけではないけど、分かるのは分かる。幸福の科学が文句つけてきたのか。手かざしの会が薬禁止だとは知らなかった。アトピーで薬禁止だなんて、かわいそうに。医者だったというお父さんはほんとにどう思っていたのか。切ない。今ネットで見たら、手かざしもいろんなグループというか、宗派?があるのか。私が学生の頃、めちゃめちゃ流行ってたけどな。祈らせてください、みたいなの、やられたことあるし。こないだ旅先のカフェで新聞の読み合わせしてたおばあちゃん達いたけど、あれ何かの宗教の新聞だろうからな。それをカフェで読み合わせるってのが、都会だよなー。真如苑は調べて初めて知った。ほんといろんな宗教があるんだよな。しかし文芸春秋が引き取ってくれて、こうやって本になって本当に良かったと思う。同じ宗教2世の方で救われる人もいるだろうし、私のように知らない世界を知れる人もいるだろうし。そうやって見識を広げ、想像力を広げることが人間として大事な気がする。
1投稿日: 2023.09.05
powered by ブクログ宗教二世の人にインタビューしてその半生をマンガにまとめたもの。宗教団体から抗議があったとかでウェブ連載が中断したことが話題に上っていた一冊。ウェブ連載中断のきっかけとなった章で、最初のページに明らかに大川隆法とわかる人物が描いてあって、さもありなんと思った。 宗教二世といっても、宗教の種類、自身の宗教への距離感、親の信心深さ、周囲の人々の対応などは様々だ。その多様性を描いたところが本書の読みどころだろう。この本にある数ケースだけでは断定できないが、母親が宗教にハマって、父親は家庭に不介入、というケースが多いように感じた。脱会した後も親と良い関係を保っている話が印象的だった。宗教二世だからといって全ての家庭がぐちゃぐちゃになる訳ではない。著者自身の体験を描いた最後の章には言い難い切なさがあって、一番印象に残った。
0投稿日: 2023.08.30
powered by ブクログ宗教二世問題が取り沙汰されるなかで、こんな本は乱立するよね。毒親と二世が混ざって論じられる危険性がある気がする。
0投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログ案外身近にもあるかもしれない7つのエピソード。深刻だけど軽いタッチの漫画で物語られてます。昨年の「事件」以前に出版準備されていたといいます。見過ごせないです。K
1投稿日: 2023.06.29
powered by ブクログ著者と同じ宗教2世のためか、著者の話が一番刺さった。でもどの話も、必ず刺さる部分があった。幼い頃の自分の気持ちが蘇ってきて、悲しくなった。なぜ生まれながらにして入信させられ、疑問を持って退会を望んでも叶わないのか。親の嬉しい顔が見たくて頑張って、悲しい顔を見たくなくて言い出せなかったあの頃が、まだ胸の中にいる。 本文中何度も書いてあってほっとしたが、宗教を否定したいのではなくて、選択権を奪われることや親の悲しい顔を見ることが、2世のつらいところであると伝えたいし、まさにこの作品はそれを表現してくださっている。著者と出版社に、心から感謝。
2投稿日: 2023.06.09
powered by ブクログそうか、親に愛されなくなるってことに悩むのか。 そこまではまり込むってことが私はないので、 「そうか、そこまで信じられるってすごい」 と思ったりもする。 宗教もいろいろあるからなあ。 生きることはやはり大変だ・・・
0投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログ次の予定まで時間がなく、手軽に読めるものが欲しくて手に取った。 時間的には手軽に読めたが、読後感は重く、少し気が沈む。 重い題材を和らげてくれる優しい絵柄に助けられた。 【引用】 みんなが当然持っている 何を信じて何を信じないか 決める権利を 私だけ 持ったことがない それが こんなにも辛いんだ というのは、2世特有の辛さだと感じた。 あとは、親が自分の気持ちを全く分かってくれないというのは家族辛い〜の根源である。 作中、手紙で気持ちを伝えて親と関係改善することがあった。 他人は変えられない…と、7つの習慣で見た気がする。 自分にコントロールできるのは、気持ちをわかってもらえるよう、手段や言葉を工夫していくことなのかもしれないと感じた。
0投稿日: 2023.04.19
powered by ブクログ宗教2世問題をコミックで読みやすく。ほんわかタッチだが、内容はヘビー。当然ながら宗教によっても親ののめり込み方によっても違うし、当事者の感じ方もそれぞれ違う。どの宗教か何となくわかる描写になっているあたりが面白い。自分の知人が信仰している宗教かと思われる項もあって、その知人の家族に思いを馳せた。それほどのめり込んでいない人とでも宗教の話しには触れないように乗らないように付き合うのは正直疲れるものだ。そんな距離を持つことができない親子という親密な関係が紹介されていて正直気が重い内容だった。そして何の手立ても思い浮かばず、興味本意に本だけ読んで何だか申し訳ない気持ちにもなった。
0投稿日: 2023.04.04
powered by ブクログ宗教2世の抱える悩みや葛藤を、当事者目線で漫画化した一冊。私自身、新興宗教ではありませんが子どものころ、親の宗教に付き合わされてました。長じるにつれて宗教の教えは信じなくなりましたが、子どもの頃は教えがどうとかじゃなく、集まりにでたら親が喜ぶから、周りが褒めてくれるから宗教の行事に出たりしていました。小さな子供は親に好かれたいから、褒められたいから、親に従うしかありません。成長した時、社会と自分を取り巻く環境との大きな違いに気づいたとしても、その違いを受け入れ、また親や宗教と折り合いをつけて生きるには長い時間がかかるはずです。または一生分かり合えず、絶縁する場合もあるでしょう(そのような例もこの本に出てきます)。親は親、子は子。宗教を信じるのは勝手ですが、判断力のない子どもに押し付けてはならない、そのことがよく分かる漫画でした。
2投稿日: 2023.04.01
powered by ブクログ圧力をかけた団体の二世当事者です。 本書を機に声をあげ始めたところ教祖が急死。 共感しかありません。 出版してくれてありがとうございました。
0投稿日: 2023.03.31
powered by ブクログ宗教二世について書かれたノンフィクションコミック。 子どもにとって親というのは、どれだけ矛盾をはらんでいようと、暴力的であろうと、「愛されたい」存在であるということを改めて感じました。 生まれた時から宗教が色濃く周囲に存在している二世の子供たちにとって、小さい時から親に与えられた“物差し”が宗教であり、子ども心に疑問を感じていたとしても、「親から嫌われたくない」という一心で自分の気持ちに蓋をして、結果として精神をゆがめるほど悩んでしまう。 このエピソードに登場する方々は、親と絶縁したり、お互いを尊重する落としどころを見つけられたり、傷はあるものの再出発が出来ている方が多いように見受けられますが、実際のところ、そうではない人もとても多いと思います。 そしてたとえ再出発が出来たとしても、ふとしたところで昔の精神的な傷が痛んだり、立ち止まってしまうものなんだと思います。 宗教はもともと、人を救うためにあるはずなのに、その宗教が枝分かれし、極端な思想(=新興宗教)になって人を苦しめることになっている。 それは果たして、本当に救いの道なのかと疑問を感じずにはいられませんでした。 新興宗教って宗教じゃなくて、どちらかというとビジネスでしかない。門外漢の私などはそう思うなどしました。
3投稿日: 2023.03.18
powered by ブクログ親に愛されたかっただけ、親に幸せになってもらいたかっただけ、の言葉が悲しい。 発信しなければ確かに何も変わらないけど発信すること、伝わること、共感してもらうこと、理解してもらうことの難しさも感じます。 このような現実を本にして世に出してくれた文藝春秋社と著者の信念を尊敬します。 今の機運が醒めないうちに、何か変わるのだろうか、変わってほしい、とも思います。
9投稿日: 2023.03.01
powered by ブクログ学校の図書館で見つけて勉強の合間に読んだ マンガだったから1時間くらいで読めた もしかしたら周りにも宗教二世がいるかもしれなくて、その人たちはそれぞれ色々な苦労があることがわかった
2投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログ宗教が特定できる情報がしっかり書かれていたのに驚きました。 そこそこ宗教問題に興味がある人であればちょっと薄味に感じるかも。大体知っていることや予想できる範囲の内容でした。
0投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログ思ったよりもきちんと踏み込んで書かれている。あまりぼかさず、なんの宗教かわかるようになっていて勇気あるなと思う。 出版に二の足を踏んだ集英社と出版に踏み切った文藝春秋。集英社の担当者は悔しかっただろうが、勇気ある決断をして欲しかった。 この本が多くの人に読まれますように。
9投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一重に宗教と言っても、いろんなパターンがある。家族との在り方もまた然り。宗教を辞めることで繋がりが失われる家庭もあれば結果的に協調しあえた家族もあり、その差はどこにあったのだろう?と考えずにはいられなかった。 信仰の自由はもちろんあるけれど、それを他の家族や周りの人に背負わせては絶対にいけない。宗教にのめり込むのは人の弱さなのだろうか。 宗教と聞くとやはり身構えてしまう。選択の自由もなくそこで育った子どもたちの苦しみを思うと胸が痛む。謎のベールに包まれた宗教の問題に切り込んだ本書の出版はすごいと思った。
1投稿日: 2023.01.30
powered by ブクログ「神様」って、なんだろう。 自分を支配する、絶対的な存在。 こころの拠り所になる場合もあるだろう。 でも、神様にすべてを委ねることは、自分のアタマで考える力を奪うことにもなるのかも、とも思う。 「神様」に支配される親に育てられた子どもにとっては、自分を支配する、その親こそが「神様」という現実。 自分の意志で、外の「汚れた」「不幸な」世界を拒否した本人はよいが、そこで育てられ、外の「普通の」世界を知ってしまった宗教2世の苦しみが、わかりやすく伝わってくる。 急激に市民権を得た「宗教2世」の問題を、(宗教名が特定できそうなほど)具体的に描くことによって、多くの人が身近な問題としてとらえるきっかけになるのでは。
15投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログにわかに話題になったテーマ、ダイレクトにアクセスできる一冊。 コミックのためか、わが町の図書館には所蔵していなかった。図書館に置いてしかるべき本だと思うけどなぁ。 パラパラめくった感じだとライトな絵柄のコミックなので一瞬で読み終わる(コスパ悪いかな)と思ったが、読み始めてみると思ったより読み応えがあって情報量もある。 web連載が中止に追い込まれただけあって、宗教法人がダイレクトに特定できる描き方。とはいえ短編ごとに違う宗教の話なので、特定の団体を糾弾する内容ではない。あくまでタイトル通りの内容。だからこそ読む価値があり、広く読まれるべきかと思う。 しかし、これを出版できるとは、さすが週刊文春の出版社だな。
2投稿日: 2023.01.21
powered by ブクログ図書館の蔵書リストを眺めていて、なんとなく予約した本。受け取ったときに、判型が妙にでかいなと思ったが、まさかのコミックスだった。 タイトルの「宗教2世」とは教祖様の子供ではなく、親が信仰している宗教を子供にも信仰させる意味だ。7話収録のそれぞれに、実在の特定宗教(名前は伏せられているが容易にわかる)が取り上げられている。ぼくは無神論者なので読みながらあまりのバカバカしさにふきだしてしまったが、彼らにとっては笑い事ではないのだ。 現政権は特定の宗教法人に的を絞って攻撃中だが、それだけでいいのかと思ってしまう。
3投稿日: 2023.01.20
powered by ブクログ第1話 エホバの証人 第2話 崇教真光 第3話 統一教会 第4話 異端プロテスタント?←どなたか教えてください。 第5話 幸福の科学 第6話 真如苑 第7話 創価学会 でしょうか? 著者:菊池真理子さんが、親に内緒で宗教2世の子供たちが家庭以外で読めるように学校等に置いて欲しいとの発言をしていたことから、 一冊でも多く図書館に置いてもらえるよう、図書館に本が入荷する前から予約し、 結果、現在、名古屋市内の図書館に5冊在庫があります。 微力ながら協力できたのではと思います。 悩んでいる宗教2世の子供たちはもちろん、その子供たちを理解する人が少しでも多くなるために、たくさんの人に読んで欲しいです。
2投稿日: 2023.01.15
powered by ブクログその出版を巡る経緯と、昨今の情勢から注目度が高まったコミックエッセイ。 生まれた時から宗教を中心に育ってきた2世たち。 親と同じように信じることができればいいが、2世は選択の自由がないことがほとんど。 距離を置いて自分で考えた上で戻ったり、やめることを親が受け入れてくれる人がいる一方、ほとんどは疑問を抱いただけで親から罵倒され絶縁することになる。 信仰は幸せになるためのもののはずなのに、他者を排斥し自分と神様と教祖しかみていない。 それが洗脳であり、外からは異常に見えるのだ。
3投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログこんな家庭でなくて、私は幸せだったんだと気づきました。 苦しい思いをしているおとなも子どもも何とかして助けてあげたいと思いました。
1投稿日: 2023.01.06
powered by ブクログ2022年7月に起こった「安倍晋三元首相銃撃事件」を皮切りに、連日のように旧統一協会と政治家との不適切な関係の問題が熱狂的に報じられ、ここ年末年始に至り報道は不自然なほどに下火になった感はあるが、2023年1月5日には「旧統一協会被害者救済法案」が施行される。 この法案では「不当な勧誘」についてが救済の対象とされているが、この「不当」についてを第三者が判断するのは非常に難しいし、なにがどこまでどの程度を「霊感商法などの被害を受けていたと気付き」とするかも大変難しいと思う。 信仰と疑念は表裏一体、その人のその時々の心理状態・環境によって質を変える、マーブル色で都合良く曖昧な働きをみせるものだなと本当にそう思う。 本作収録の7つのケースにおいても人それぞれ、家庭事情それぞれなので一概に結論を出す事は難しいが、カルトであるか否かに関わらず宗教二世に少なからず共通しているのは’特に幼少期において、信じる信じないの権利を持っていない・剥奪された環境にある’という点であり、二世自身が主体性をもち自己判断が出来る様になった頃には残念ながら色々と手遅れ・ビハインドな状況に追い込まれている事例が多々あるのではないだろうか、と思った。 家族間や親族間の事だけに、他人が口出しするのも憚られるし、かと言って当人が「おかしい」と思ったその時に相談出来て頼れる人が近くにいるかというと中々そうもいかないのではなかろうか。 法務省HP(https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03_00156.html)に霊感商法等対応ダイヤルに寄せられた相談内容の11月分レポートが公開されているが、大方は金銭トラブル絡みとして、気になったのはそれ’以外’の相談について。(例: 別居の妻が宗教を信仰しており、妻と同居中の息子に悪影響が懸念されるため、自分にできることはないか。)こういった相談にはどういう風に答えているのだろうか。また、相談者の年齢で「10代未満」の欄がないけども(「不明」が相当数いるとして)、悩める10代の二世信者はどこに相談をしたら良いのか。 この話題はワイドショー的に消費するのではなく社会全体が関心を持ち続けて、「好きでやってんでしょ。自己責任」と切って捨てるのではなくヘルプを正しくキャッチ出来るアンテナを張っていなければならないと改めて認識しました。 そういう意味でも意義深い一冊でした。 1刷 2023.1.2
12投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログ宗教2世。親が宗教を信仰している家の子供。 宗教ありきで育てられ、世間とはずいぶん違う生活を送っています。 参加してはいけない学校行事があったり。 薬を使わせてもらえなかったり。 人を好きになってはいけなかったり。 休日は宗教活動のための日だったり。 ほかの宗教は、邪教だと正しいのは自分たちだけだと教えられたり、宗教内でしか通用しない価値観の下で日々生きています。 もちろんそこに幸せを見出す人たちもいるけれど、中には成長するにつれて苦しさを感じる子供達がいることを、知ってほしい。 著者の菊池真理子含む、7人の宗教2世たちが育ってきた家での出来事をマンガ化した作品が、加筆修正を加え、単行本化。 単行本描き下ろし45p収録。「情報ライブ ミヤネ屋」でも紹介された、今年最注目のノンフィクションコミック! エホバの証人の信者の息子さんは、幼稚園にも行かせてもらえず、講話の途中でちょっとでも居眠りすると棒で叩かれ、漫画などの娯楽や運動会や恋愛や誕生日や正月やクリスマスを祝うことも禁止されて、身も心も神のものと思ってきたが、先に脱会した次兄が部屋に置いていったパンクロックCDを聴いて自我を取り戻し脱会した。 だが、母は妻にしつこく、入信を迫っている。 不妊で悩んでいた母は、崇教真光に入信し、息子にも入信を強いた。アトピーや喘息に罹っている息子に、投薬治療を禁止したりされたが、自分の都合の良いことは神様のおかげ不幸せは信心が足りないなど宗教を都合よく使う母の言動に疑問を持ち、脱会した。 幸福の科学の信者の母は、子育ても布教も完璧に見られたがり、娘は東大に進学しようとしたが、挫折し幸福の科学が設立したハッピーサイエンス大学の一期生として入学したものの、アルバイトなどして外の世界を知り、幹部に相談しても責められ苦しくなって退学してアルバイト生活を始め、孤独に苦しみ自殺未遂してしまったが、反幸福の科学のジャーナリストが救ってくれた。 菊池真理子さんの母は、創価学会信者で父は無神論者で、真理子さんたち子供に勤行を強いて、勤行に夢中になって母は子供の世話をろくにしなかったし、信者獲得のノルマを自分だけでなく相手のノルマも背負ってしまい体を壊し、父のアル中の世話もする中で心身をすり減らし、自死してしまった。 菊池真理子さんは、宗教2世の生きづらさを訴えるべく、最初のうちは集英社のウェブ漫画で宗教2世の漫画を連載していたが、幸福の科学が幸福の科学の宗教2世の回を問題視して集英社に脅迫してきたため、集英社は菊池真理子さんに宗教の教義のせいで子供が生き方を縛られているというところは書かないように言ってきて、菊池真理子さんは集英社での連載を中止して文藝春秋で連載を再開して無事に単行本を刊行出来た。 宗教2世は、脱会したことで親だけでなく同じ信者の友人や先輩から絶縁して社会的に孤立したり、幼少期から社会で身につけるべき価値観や常識の代わりに宗教の教義を身につけることで就職など上手くいかず社会的に追い詰められてしまい、安倍晋三を暗殺した山上容疑者の母のように多額のお布施して経済的に追い込まれ、進学も行きたい学校に行けず人生を狂わされる方が、最近Twitterなどで告発している。 愛和家族和楽を謳いつつ、多額のお布施を絞り取り家庭を破壊し子供の人生を狂わせる統一教会や幸福の科学や創価学会などの新興宗教の罪悪、宗教2世の生きづらさを知るには、もってこいのコミックエッセイ。
7投稿日: 2022.12.22
powered by ブクログNHKラジオ深夜便で、著者のインタビューを聞き、本書を知りました。宗教団体からの苦情・クレームによってWeb上での掲載がストップ。その後、別の出版社、文藝春秋社から出版されたのが、本書。良かったと思いました。
4投稿日: 2022.12.12
powered by ブクログ宗教2世。 親が宗教を信仰している家の子供の育ってきた家庭を描いたノンフィクションコミック。 元首相殺害事件も記憶に新しく、この本も新聞紙面で取り上げられていた。 なかなか奥深くまで知ることのなかった宗教2世の現実に唖然とした。 信仰の自由はあるので、それぞれだとは思う。 親は親で自分は自分と切り離せなくなっているのが2世の現実で、身動きの取れない状態になっている。 少しずつ成長してくると周りとの違いに気づくのだが、それまでに植え付けられた記憶は消せない。 苦悩の様子がよくわかる。
35投稿日: 2022.12.08
powered by ブクログ安倍元首相の事件後、ようやく日本でもカルト宗教の問題が明るみになった。同時にこの本も話題になった。出版差し止めというニュースが世間に流れ、それがかえってこの問題の根深さを物語っている。 宗教2世。親が宗教を信仰している家の子ども。 彼らの存在に、私たちは気づいていただろうか。 わが家にも時々宗教の方が布教に来られる。インターホン越しに子どもの声が聞こえて何だろうとドアを開けると、急に母親らしき女性が横から出てきて冊子を差し出し延々と話し始める。また来ますと言って、ポストにもいくつか冊子を入れて帰っていく。長年会っていなかった伯母が、友人といきなり尋ねてきたこともあったな。(あとで聞いたら創価学会だとのこと) 身近で言えば、子どもの同級生に宗教2世の子がいた。詳しいことは分からないが、自宅は大きく、地区の教団の本部のようになっていた。その子は儀礼参加は義務、部活の制限あり、休みの日も遊べるのは時間制限あり、進学は遠方にあるその団体の経営する学校と決められていて、本人もそれを受け入れていたようだった。おそらく進学した後はうちの子とは音信不通。 彼女を見てて思ったのは、親が信仰している宗教を受け入れることで、親の愛情を得ているのかなということ。言い換えれば、彼女にとって親の愛を得るには、宗教の世界に入るしかないということ。そりゃそうだよね。生まれた時から親がどっぷり宗教にハマっているんだもの。彼女の生活そのものが宗教なんだもの。 でもこれってどうなんだろう? 彼女(宗教2世)に“信教の自由はない”のだ。 親の庇護下にある子どもが、親の愛を受けるのに信仰が条件になっているってどう考えてもおかしい。 宗教にもよるがこの本には、病気になっても薬を使わせてもらえなかったり、学校行事に参加できなかったり、友達と遊ぶのを禁止されたり、テレビや恋愛を禁止させられたりする宗教2世が何人も出てくる。しかも彼らは皆、それらの規律を守らなければ地獄に落ちるのだと常に親から言い聞かされている。 宗教2世はある決まったコミュニティーの中でしか生きられないのだと思い込まされる。ほとんどが外部との接触を断つことを是としているので、子どもにとってはそこが唯一の場所であり、世界なのだ。それが2世の生きる道。彼らに選択肢はない。 だからこそ宗教2世が信仰に疑問を持ち、自我に目覚め、宗教と決別し、新しいコミュニティーで生活を始めるのは容易なことではないだろう。今まで多大な時間を宗教活動に割き、教えを忠実に守り、それが正しい道であると信じてきたのだから。価値観・アイデンティティーの崩壊。我々には想像もつかないほどの苦しみだろうと思う。 親が宗教にハマるのは自由。(洗脳を解くのは難しい) でもその子どもは本来自由であるはず。 閉鎖的な環境で育つ子どもたちを救済する法律の制定が早急に必要だ。統一教会信者間で子どものやり取りをしていたことが問題化され、あれで一気に事態が好転するかと思っていたが何か変わったのだろうか。 宗教団体からの抗議により公開中止となった後、文藝春秋が出版を申し出てくれたエピソードも描かれている。 「うちはホラ、何があってもビビらないから」 という担当さんの言葉、カッコイイね!2世の方々はもちろん、出版社を応援する意味もあり本を購入しました。
18投稿日: 2022.12.01
powered by ブクログ以外にもっつうかなんつうか、カルト教団寄りの宗教団体の人で何人か、「嫁は熱心だが旦那は無信心」と言ふ家庭が出て来る。 宗教二世はそれで「いろいろ」ある。 本著刊行時のいろいろ(この団体は他で「いじられ」てるんだけども)が書いてある。 さらに、刊行できたと思ったらと言ふアレまである。 重い。
3投稿日: 2022.11.22
powered by ブクログ今まさに、な本。宗教2世。元総理の暗殺前に書かれていたんだから、文藝春秋おそるべし。こんなに新興宗教あるんだと思いながら、全部どれだかわかっちゃう。周りに全部いたもんな。校歌歌わない子に何で歌わないのかしつこく聞いちゃったなあ。あの子は2世だったのかなあ?
2投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ宗教2世である子どもたちの側から見えている世界が描かれている作品。ネットの記事で見かけて購入しました。 一話一話独立したお話で、それぞれが置かれた環境で、どのようなことが起きてきて、そして子どもさんたちがどんな人生を歩んでいったかが描かれています。 やさしいタッチの絵で、シンプルにまとめられているのだけれど、深く心に響くものがあり、読後も考えさせられるお話でした。
3投稿日: 2022.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ネット掲載していた物が抗議で公開中止に追い込まれ それを文藝春秋が手を差し伸べて書籍化 偉い、文春 後書きによると安倍首相暗殺事件の前に企画、 ペン入れの最中に事件が起きたそう 片親だけなら(それでも充分酷いが)まだしも 両親が宗教に嵌っていると辛い 宗教が違う他人との交流を禁じられ 趣味や娯楽まで禁じられる それも小さい頃からのインプリンティング ああ、あの宗教か、と思い当たるものもある 私個人は徹底的無宗教なので理解できない世界 基本的にあらゆる宗教は程度に差はあるがカルト と思っている
1投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログ絵柄がソフトで、一つ一つのエピソードを短くまとめているので、重くなりすぎずに読める。読めるけれども、2世の方々はすごいストレス、葛藤のなかで生きているんだなと想像できる。"宗教の自由"は2世には事実上存在しないなどと考えたこともなかった。 そして多くの配偶者が、自分は無宗教でも、子供を助けようとしないことにもかなり疑問を覚えた。なぜその状態を放置しているのだろう…そこに目をつぶりさえすれば、家庭に不満はないということなのだろうか…?それはただの現実逃避では。 この本が話題になって、救われる人が一人でも多ければ良いと思う
20投稿日: 2022.11.11
powered by ブクログオトラジで特集されていて手に取った一冊。 とても考えさせられる話ばかりだった。 信教の自由は認められているのは悪ではないと思う。 だけれど、宗教2世の子ども達に信教の自由が認められていない恐ろしい現実がある。 ほんの一部かもしれないけれど、その現実を垣間見ることができた。
2投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログマンガの柔らかいタッチで宗教2世の体験が数話描かれている。宗派は描いてないものの、ワードを検索すると見当をつけることができる。 2世は家族を傷つけたくないのと、普通の暮らしとの間で揺れ動いていており、こういった考え、悩みを持つ存在に初めて気づけた。 もう少し掘り下げてほしい気がするが、読みやすい点がよかった。
2投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログ連載中に話題になるも、某宗教団体からのクレームで連載中止となってしまった作品。それが出版社を変えて刊行されたので購入。誹謗中傷やデマの拡散につながるものであれば、出版停止、連載や掲載の停止というのは仕方がないかな、とは思わないでもないけれど、この本に関してはそれは当てはまらないと思います。 なぜなら、自分も宗教二世であるからです。 この本に書かれている内容は、宗教二世であることに違和感を覚えたことがある人であれば、誰もが大なり小なり経験していることで。その違和感が、学校や地域のコミュニティでの違和感から疎外感につながり、それを感じさせない宗教のコミュニティへの依存や執着になっていってしまいます。それは、教義の正しさ云々でなくて、共感できる存在に寄りかかってしまうからです。うまくできている。 自分自身は、家族の崩壊につながるようなことはなく、昨今報道されているような金銭的な不自由はありませんでした。それでも、宗教活動への参加や他の宗教への攻撃的な態度など、小さな不満が疑問へつながり、不信へと向かいます。 今の自分のスタイルは、所属はしているけども活動はしていない、というところ。 不信感があっても、捨てていないのは、豹変する様を知っているからというのがあるからでしょうか。作品の中の二世の子供たちが悩んでいるように、親の豹変を目の当たりにするのは、何よりも恐怖が先にたち、それは小さな時から染み付いてしまっていてなかなか拭うことができないものとなっています。 近所の親しいおじさんと、信仰をめぐって母親が取っ組みあいの喧嘩を目の前で始められたら、6歳の子供の心にその記憶はこびりついて消えないです。それが自分に向かってくるかもしれないという、もしかしたらの恐怖。もしかしたらでなく確信してしまっている部分もある。 そんな心持ちから活動に参加していた時期もありましたが、活動を誘ってきた人と喧嘩腰で信仰心はないと宣言してから、所属しているだけというスタイルになりました。ただ、それだけでも親に対する罪悪感があったりしたのだから、知らず知らずに培ってきた染み付いてしまった信仰心というのは恐ろしいものです。 染み付いたということでいうと、これまでもこれからの人生でも、いろんなことに感謝や幸せを感じることがあったけれど、それも全て信仰のおかげという意識がどこかにあるのがしんどい。そんなことはないし、そう言われるのが一番の苦痛であったのだけども、その感覚が抜け切らないのがとにかく気持ちが悪いです。 自分の悩みなんて些細なもので、こういう本が出たことに乗っかって、不満を吐き出しているだけの臆病者だとは思うのだけど、共感はしてしまって溜め込むことはできないのです。 宗教なんて信じるやつの気がしれねぇよ、と笑い飛ばせる人生であったなら、どれだけ気楽な人生だったことかなぁ。
4投稿日: 2022.10.26
powered by ブクログ宗教信仰の親に生まれた二世の子の話 生まれた時から、宗教が身近にあって それが当たり前に過ごして 途中、違和感を感じて脱会する子もいれば そのまま振興する子もいるんだろーな 小学校の時に、運動会に出れない子がいた 中学では、修学旅行に来なかったな で、高校中退して幹部になったって話聞いたり 会社の後輩の子が突然辞めて、宗教の幹部になったってのもあったな 辞めたいと思っても、大好きな両親が悲しむから辞めれないって思う気持ちになったり かわいそうなとこだと感じた 助けて欲しい人を助けてあげれる団体があればいいのかな?
23投稿日: 2022.10.21
powered by ブクログ親とわかりあえておわるとか自分のなかで折り合いつけて生きてくとか各エピソードの読後はいいほうだと思います。我が家では未だにエルカンターレのせいで頭おかしい父親がいて話が通じません。エルカンターレは連載中止に一役担った組織ともきいています。アホの宗教の撲滅を願います
1投稿日: 2022.10.18
powered by ブクログ銃撃事件があってからの様々な報道の中で、 宗教二世について、初めて知りました。 もしかしたら、身近にもいたかもしれない。。 知らなかっただけで。 もしも今後、実はね、と、打ち明けられることがあったら、私は何と言ってあげられるだろう。。。 そう考えながら読みました。 私のまわりには、お寺が経営する幼稚園に通って読経を教わってる子もいたし、カトリック系の学校で賛美歌や聖書を学ぶ子もいました。宗教系の学校は全国にたくさんあります。(高校も大学も) 家がお寺だから、後継ぎとして僧侶になった人もいます。(代々が後継ぎって普通によくある) 私も周囲の人も、宗教系の学校に行ってる子達に対して違和感も偏見も持たなかったし、その子達はごく普通に暮らし、自由に恋愛して結婚しました。 私自身、信者ではありませんでしたが、日曜に教会に通ってた時期もありました。聖書を学びました。 日曜礼拝のとき、名称は忘れましたが、箱が回ってきて寄付金を入れてました。100〜500円程度でしたので、負担になることはありませんでした。 神社のお賽銭と同じだと思います。 本来宗教って、道徳的で快い、みんなに開かれたものだと思います。 でも、宗教や宗派によっては厳しい制限があったり、親の強い信仰によっては、さらに厳しい環境に身を置く子供達がいるのだと、驚きと、すごく辛い思いです。 私の家では、お祖母ちゃんが毎朝神棚に手を合わせ、仏壇にお供えをして手を合わせてました。 祈りは、尊いものだと思います。 子供も一緒に手を合わせるようになったとしても、 自然だし、何も問題ありません。 悪いことすると鬼が来るぞ〜、嘘つくと閻魔様に舌を抜かれるぞ〜、地獄に落ちるぞ〜、のような話も、子供の頃にされてました。泣いて怖がったものです。でも、特に問題なく育ちました。 問題なのは、過度な強制なんだと思います。 (神の名を使っての逆らえない強制) 信仰を言い訳にした育児放棄なんだと思います。 それと、優しさや愛情の搾取だと思います。 ご先祖様が苦しんでる、と言われたら、 我慢しよう、これをしよう、と思うでしょう。 親のため兄弟のためと思えば、お金をいとわないでしょう。救わなきゃと思うでしょう。 お母さんが言うことは守って、いい子であろうとするでしょう。 そういう、愛する気持ちを利用しては、絶対にいけない。それはもう神ではないと思います。 神の名をかたっていても、言ってるのは、 ただの人間なんですから。 あなたの信じてきた神様が、 あなたを自由にのびのびと生きさせてくれなかったなら、心穏やかに過ごさせてくれなかったなら、 その神様から離れても、バチはあたらないよ。 親も不幸にはならないよ。地獄には落ちないよ。 、、、、、、と、私は言いたいです。。
7投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログアベ、こと安倍元総理が山上容疑者により殺害されるまで、統一教会が霊感商法発覚後も運よく生き延び、自民党の懐に入り込み、政治家に多くの影響を与えていたことを全く知らなかった。 共産主義を恐れる岸信介を取り込み、清和会に取り入り、アベを広告塔に祭り上げた旧統一教会の唯一の誤算が信者への過信。まさか、宗教二世の恨みがこの様な形で具現化するとは。やりすぎた、あまりにも信者から金を巻き上げ過ぎたのだ。韓国本部からのノルマが日本人を苦しめた、いや信者は苦しいとは思っていないのだろう。信者を破産、家庭崩壊させたことにより今回の宗教二世の凶行が生まれた。本書はそれら被害のほんの一部を非常にマイルドな形で判りやすく紹介しているが、現実はこんなものでは済まない事が各種報道で明らかとなっている。 人間が何を考えているのかは、勿論外見では判らない。あくまでもその人の発言を直接・間接的に知らない限りは信者かどうかを見破れない。取り敢えずアベ信者か否かで大きく篩をかけることができるが、今のところそれ以上の判別は難しい状況である。 私にできることは、本書に記載されている二世信者の気持ちに寄り添う事ぐらいしか思いつかない。微力だがそれにより、この様な不幸な人たちの増加を少しでも食い止めることができるのではなかろうか。 自民党は自身の身体検査を第三者機関に任せることは死んでもやらないだろうし、文科省・厚労省の動きも悪い。ウソツキキシダこと岸田総理は教団擁護の発言を丁寧に繰り返して述べ続ける。これにより更なる支持率低下が見込まれるが、たとえ支持率が一桁になっても栄光の3年間は解散しないだろう。 先週末に、元二世信者の小川さゆりさん(仮名)の記者会見があったが、会見中に統一教会の嫌がらせ(抗議のFAX送付)があったことが判った。ついに統一教会が本格的に旧二世信者に牙を剝いた、脅迫状を送り付けた。両親の名を騙ったかは定かではないが、この会見妨害は許されるものではなく、テッシーこと勅使河原秀行本部長は再度会見を行い謝罪する必要がある。 もしかしたら、日本の統一教会はかなり追い詰められていて、内部崩壊が起こり始めているのかもしれない。一方、日本からの資金が途絶えつつある韓国の統一教会は、今後どのような行動に出るのだろうか。慰安婦・徴用工団体に働きかけて日本から金を引き出せるか?全ては尹錫悦韓国大統領の手腕にかかっている。宜しく頼む。
1投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ宗教2世がかかえる問題点とは、冒頭にある「1世は守られるよね ″信教の自由″ で」につきるのではないか。宗教は概ね布教活動を重んじているため、宗教の信者に子どもが生まれたら、当然のごとく親は子に布教を行う。親が子どもを育てる、つまり人間を形成するという行為において「神の声」が用いられるのだ。親が子に教え伝える道徳観や倫理観は「神の教え」を背景に伝えられ、信者の親が信仰に熱心であればあるほど、そして親の信仰している宗教の教義が支配的であればあるほど、それは単に「良き生き方の方針」にとどまらず、子の生き方そのもの、人生そのものをその宗教の価値観で支配しようとする。親の独善的な人生訓や、親の仕事を引き継げ、などのように、親が子の自由な生き方を束縛しようとするのは、宗教だけに限った話ではないだろう、という人もいるかも知れないが、そこに神の声という「権威」が存在するのが、宗教と非宗教の場合の決定的な差で、宗教の家で育ったことのない人には違いがわかりづらいとことろだと思う。端的にいえば、親の声はただの一人間の声ではなく神の声なのだ。子が親から自立しようとする時、乗り越えなければいけない相手は親ではなく、親の信じている神なのだ。まだ人間のことも社会のことも何もわからない子どもが、多くの大人を心酔させている権威を克服する難しさ、そしてその宗教の教義自体もおおむね良き人間や社会の規範を説いているということに対する否定の困難さ、親の子に対する教えの数々が親のエゴだけではなく、子である自分を愛してくれているからこそくるものなのだとわかるからこそ抱えるアンビバレンツな感情、こういった「神の圧」を伴った親との葛藤が、知られざる宗教2世のこれまであまり表に出てこなかった内なる声である。全7話のエピソードから伝わってくるのは、その宗教の教義や活動の厳しさによって、その苛烈さ深刻さはさまざまであるということ。自分も宗教2世(ただしあまり厳しい教義でも親でもなかったが)だったのでどのエピソードにも共感しきりだった。よくぞ書いてくれたと思うし、それぞれのエピソードでのそれぞれの2世の葛藤の多様さを、短いストーリーの中で一つの話に一つのテーマとして簡潔にまとめた構成力が凄いと思ったし、何より作者自身も2世でありながら、感情的・煽情的にならず客観的な描写に徹しているところが素晴らしいと思った。私自身は「何が宗教の教えで、どれが母の考えで」に一番自身の経験と共感があった。派手な服を着るな、こういう音楽を聴くな、という親のそれは神の言葉などではなく、ただの親その人の個人的な価値観に過ぎない、それを宗教というフィルターを通して、おそらく「無自覚に」私に押し付けてきているのだ、と認識できるまでは辛かった思いがある。それに関してはいまでも許されない行為だと思っている。それもあって、子の自立心(子が親の信仰する宗教を辞める)を最後には認めてくれるエピソードが思ったより多かったのは正直救われた。今、無自覚にこう書いたが、このように、本来は救われるはずの宗教から、解放されることで救われるということの矛盾が2世には存在するということを、信教の自由を無邪気に享受している宗教1世はどこまで自覚しているのか、一つのことを信じるということはそれだけ視野狭窄におちいっているということではないか、ということを自問自答して欲しい、と最後はやはり苦言を呈したくなるのだった。
8投稿日: 2022.10.08
powered by ブクログ【家族と、宗教。】宗教2世。親が宗教を信仰している家の子供。宗教ありきで育てられ、世間とは違う生活を送ってきた7人の子供たちの半生をマンガ化。
3投稿日: 2022.09.07
