
総合評価
(62件)| 16 | ||
| 25 | ||
| 17 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログとにかく圧倒的に引き込まれるミステリー最後の最後まで息するのを忘れそうになるほどだった…最後の事件というタイトルの意味は、そういうことだったのか、と、思うのと続編への期待!
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログやー、面白かった。毒島さんの痛快な言葉たち。最後は麻生さんの感じたことが正しいのかわからんけど、きっとそうなのかな。そして次への展開が面白すぎる。
0投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ前作は短編集だったけど、今作は長編になっていて満足感がより高かった 前回と同じく、プライドが高くて傲慢な犯人たちが出てくるけど、なんとなく自分にも当てはまるような部分があったりして、気をつけよって思います笑
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ毒島刑事の言うことがトゲトゲしいけど、ほとんどが当たりまくっていると言うか、ひねった形で正論をぶつけてくるから、犯人にはぐさっと刺さるんだろうなぁ
8投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本作は、元刑事で現在は作家となっている毒島真理の“刑事時代最後の戦い”を描くシリーズ第0話的な立ち位置。自身が優秀であると勘違いし、承認欲求を拗らせている犯人たちを取り調べを通じて落としていく舌戦が見ものの作品。 各話のバックボーンには「教授」と呼ばれる人物が存在し、承認欲求や歪んだ夢を抱えた人間たちを心理的に追い込み、間接的に犯罪を実行させていた。 単なる犯人ではなく、弱さに付け込んで弄ぶ存在であり、社会にこれからも同じ悲劇を生み続けるであろう知能犯で、裁判という正義の執行では止められない相手であると判断し、舌戦で教授を追い込み自殺へと誘導した。
6投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログシリーズ2巻目にして、毒島刑事が退職に至った理由となった事件を扱う前日譚。 ドラマ化が想像できるような、小さな事件を解決しながらもっと大きな黒幕が潜んでいる構成。次々と読んでしまうよね〜〜
1投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ毒島さんのエピソード・ゼロ。刑事を辞めたきっかけの最後の事件が描かれる。 前作に続いて、承認欲求が服を着て歩いている者たちの犯罪を、針のように鋭い毒舌で滅多斬りにする痛快さが堪らない。 しかし、痛快なだけで終わらないのが中山先生だ。見事、術中に嵌っていて震えた。
17投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログハズレのない毒島シリーズ これももちろん面白かった 中山先生の言葉を借りるなら「推進力のある本」という感じ 毒島シリーズは好きなのでどんどん書いてください!中山先生!
0投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ今までいろんな本を通じて アクの強い個性的な主人公を見てきたから この刑事が上司に疎んじられるほど 変わったように思えなかったな。 まぁ言えばうっとおしい感じ? 話は奥の奥があって面白かったけど この本はストーリーより主人公感を重視してる感じだから もっと面白おかしく変態チックに壊した方がもっと面白かったのでは?と思った。
3投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ毒島節が今回も小気味よく響き渡る。 文庫本の表紙には、多少髪は乱れているがスマートな見た目の刑事のイラストが描かれている。 だけど、実際の文中では温和なとか柔和な顔とか書かれていて、少し印象が違う。 さらには毒島刑事のセリフ回しからは、どうしても中山七里さん本人の顔がチラチラする。 しかしまぁ、そんなことはどうでも良い。 文庫本中、1話ごとの仕切りの黒紙、表紙イラストの凝り様など、この本に対する力の入れ方がすごい。中身も負けてない。犯人を捕まえただけで終わらない。その次、さらにその次、と話の階層が深まって行く。 やはり推理小説って好きだー、と再確認した。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログ短編を連ねて全体がつながる毒島さん2作目。毒島刑事最後の事件だけあって、追い詰め方が振り切ってて、好き嫌いは分かれるかもしれない、個人的に読了感は少し重かったです。でも1冊目とこのあとの3作目とも好きなので、やっぱりこのシリーズやめられない。
10投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ最後の落ち?が良かった。そうゆう事ね?!ってなった。 毒島さんが辞めた理由も作家になったのも分かって、あと犬ちゃん犬ちゃん言ってて可愛いく思えてしまった( ˆ꒳ˆ; )
7投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログ短編が集まって大きな謎となる形や テンポのいい会話の流れ 毒島さんのキャラクターが好きです。 ストーリーとしてはこのシリーズの最初なのかな? 作家刑事としての毒島さんの活躍も読みたいと思いました
0投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ毒島さんの刑事時代のお話し。大好きな犬養刑事の若い時も出てきてちょっとテンション上がった! なるほど、最後の事件に納得。これは最後の事件やわ。今作も痛快で最後まで一気に読めた!
2投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ単純に面白かった。癖のある主人公が良い味を出しています。勢いで、アマプラで配信されてるスペシャルドラマも観た。
1投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログ毒島シリーズ2なのに、前作の前日譚。前作は毒島さんの悪逆非道のような言葉責めが凄かったが、今作では最初の方は弱め。犯人はすぐ捕まるし、あっという間に犯人達が自白して行く。犯人達の動機も酷すぎる。劣等感とその裏返しの目立ちがりのための連続犯行。毒島刑事に弱点をつかれすぐ落ちてしまう。最後に残った黒幕。毒島刑事とのギリギリのせめぎ合いに落ちるかと思ったら、意外な結末。 有耶無耶となった事件で世間から失敗を責められても、偉い人達は責任を取らず、下に押し付ける。毒島刑事は毒舌含めて小説家の才能があったので良かったと強く思う。
50投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ近々会う予定の友人がAudibleで中山七里先生を聞いてると伺い、『作家刑事毒島』の続きを選択。毒島が作家になる前の事件群で、犬飼が新人刑事のころのお話。 刑事時代の毒島も、弁舌はねちっこく、精神的に追い詰めていく取り調べは痛快そのものだ。既にその人となりは完成させれている。そしてものすごく物語のテンポが良くてばーっと一息に読み終えてしまった。 各事件の裏に潜む「教授」の存在。「自分では一切手を汚さずに悪さをする人間」を一番嫌いと言い、「僕自身がそういうタイプ」と犯罪者との相似性を自覚する。一種の円環のような所在地と、それを取り巻く立場と正義と、の結果としてあのラストだったのかもしれない。少しすっきりはしない着地にも感じるが、その後作家に転身することを踏まえると、次に繋がる風呂敷のたたみ方だったのだろうなあ。 件の友人に有隣堂のYouTubeを勧められた。中山七里先生の回……なるほど……なかなかに人間離れしているな?
14投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ毒島が作家になる前の話で、警察を辞めるきっかけとなった事件。 単純におもしろく、すぐに読み終わってしまった。 短編集なのに、ラスボス登場で一本の繋がりが生まれ、よりワクワク感を高めてくれた。 毒島が容疑者を追い込んでいくのが巧みで、私も麻生と一緒に取り調べ室を覗いている気分だった。 柔らかい話し方に安心していると、いきなり手の平を返したように、一番触れてほしくないところを、最大の武器である毒舌で斬り込んでくる。 これは痛いわ、正論なだけにたまったものじゃない。 覗き見していたはずが、犯人と一緒に抉られたような気分になる。 痛快のはずなのに、やっぱしんどい。 ラストは「あれっ?大丈夫?」と思っていたら、やはり着地点は無惨だった。 毒島はわかっていて、追い込んだのかなぁ。 2024/10/23 20:47
2投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ最後の最後でそうくるかーという感じ。 ちょっと取ってつけたような感じもしなくはないけれど、それが2回3回と読んでみたくなる要素かもしれない。
0投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
毒島刑事の刑事時代のお話。 作家刑事毒島シリーズの第二作だけど、2つのポイントからみて私は今回の作品のほうが好きだった。 一つ目は、ひとつひとつの話が最終的につながるというところ。 一作目は特に繋がりがなくスッと終わる感じだったんだけど、今回のお話は最終的な悪の親玉的な人がいて、そいつが誰なのか?そいつをどう捉えるのか?という話が最後に出てくる展開で、後半に向けた盛り上がりがあって最後まで引き込まれ続けた。 二つ目は、毒島の出番が多い&毒島がちょっと苦戦してる様子が描かれているところ。 本作は毒島が現役時代の話ということもあり、一作目に比べて毒島の登場シーンが多かった印象。 また、最終的な悪の親玉もなかなか強敵そうな感じで、毒島も落とせるかわからない(結果、本人の死をもって無理にでも償わせるという形になったのだけど)というトーンだったので、歯応えのある闘いがみられたのではないかなーと思った。 毒島の闘いに痺れたのはもちろんだが、個人的に興味深かったのは芹沢央さんの解説。 正直、星ひとつ分はこの解説でつけた。 「読み手という安全地帯から、「サンドバッグ」になった作中の登場人物を嗤い、見下し、その破滅を悦ぶことができる。」(p384) 「〈あの男は己をとことん信じているのだ。自分の中にある正義、自分だけに通用する法律を持っているのだ〉」 「読み手が拠り所にしていた「客観的な正当性」が揺らいだとき、爽快感は居心地の悪さに変わる。」(p385) これらの文章にハッとした。 たしかに、自分も黒幕と同じになってたーーー!! 超安全地帯。 というか、私自身人間の嫌なところを抽出したような小説が大好きなのだが、安全地帯から人の嫌なところを見てニヤつく性格激悪人間だからなのかも、と気付かされてしまった。 恐るべし中山七里。恐るべし芹沢央。 とはいえ、こうしてストレスを発散し、現実世界では日々いろいろなものを飲み込みながら生きているのも事実。 それを表には出さないので、これくらい赦してください。
0投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログ軽快な語り口から被疑者を追い詰めていく毒島刑事が刑事を辞めるきっかけとなった事件。 一つひとつの短編が最後の章で結ばれる。あえてこの終わり方しかなかったのか?えっと思う終わらせ方。しかし、よく考えてみるとさもありなんと思う。毒島刑事もこの終わらせ方しかないと予測していたかのようであった。
0投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ毒島さんシリーズ第2弾。 今作は作家になる前の話。 刑事を辞めたきっかけの事件の話。 短編集のようで、実は最後に繋がり、どんどん物語に引き込まれていき、あっという間に読了。 相変わらず、いやそれ以上の毒舌で爽快! オススメです!
19投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ短編を最後に繋いだような作品。つながってはいるものの、とても読みやすい。結果が出ないが故に膨らみ続ける承認欲求、歪んだ選民思想、目の前にある現実。 読み終わった後、自分は背伸びしていないかなぁ、人からの評価を気にしてばかりいないかなぁ、卑屈になっていないかなぁなんて考えてしまいました。
3投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
毒島シリーズ2作目。 本作はなぜ毒島が刑事を辞めることになったのか。なので、2作目だけど、舞台は1作目よりも前、という設定。 なので、犬養隼人シリーズの犬養がまだ若手で登場する。 前作に負けず、(むしろもっと勢いあるかもw)毒舌オンパレードで犯人の自我を徹底的に破壊していく様は爽快だけど辛辣。 若い時に、自分はまだまだこんなもんじゃないとかなんで評価されないのとか、犯人達と似たようなこと思ってた時期があったから、逆にグサグサ来るのかも。 中山七里作品のどんでん返しには何度も驚かされてきたけど、それにしても、本作のラストは衝撃だった。 このやり方が正しいとは言えないと思うけど、こういうカタチで決着つけさせたことが、今回の一連の犯罪の、いちばんしっくりくる決着の仕方なのかなとも思う。 また佐々木蔵之介さんでドラマ化して欲しい。
2投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回は1作目より過去・毒島真理が刑事だった頃の話。 けれど事件の核心に迫るスピードが速い! 頭の回転の速さと知識量がすごい。口の悪さもすごい。 "教授"との取り調べも自殺するよう追い込んだのか…。
2投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ作家刑事毒島シリーズ第二弾! 作家になる前の刑事の時の物語。 短編連作で、裏の真犯人を追い詰めていくというもの。さらに犬養も若手で登場、毒島の元で鍛えられている設定。 全ての事件で毒島の毒舌が冴えわたります(笑) ■不倶戴天 この世に共存できない、どうしても許せないと思うほど深く恨むこと。 皇居周辺で二人のビジネスマンが射殺。 犯人は、自意識とプライドばかりが高い男。毒島がこき下ろします。楽しい。 ■伏竜鳳雛 まだ世に知られていない大人物と有能な若者とたとえ。 新人賞に落選し続ける男が出版社を連続爆破。 これまた、犯人はありがちの設定.. ■優勝劣敗 すぐれたものが勝ち、劣ったものが負けること。 結婚相談所のパーティ荒らしの女性たちが次々に硫酸で襲われる。 ■奸佞邪智 心がねじ曲がっていてよこしまなさま。 殺された息子の仇討ちするため、出所した犯人たちを殺害しようとするボケ老人 これまでのすべての事件で、その背後にあるのが「教授」と呼ばれる人物。 裏でどのように彼らに指示していたのか.. ■自業自得 自分の行いの結果を自分が受けること。 いよいよ、その「教授」の人物が明らかになりますが、そこから先はさらにもうひとひねり。 毒島が刑事をやめた理由も明らかに... それぞれで発せられる毒島の毒舌、追い詰め方のえぐさが、すっきりします(笑) お勧めです
79投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログシリーズ第2弾 作家になる前の刑事の頃の話やから、前日譚になるんかな? 犬養さんをコキ使いながら、育ててもいる。 人物像も「狂犬みたいに言わないで!」に対して、麻生班長から、 狂犬の方がまだマシだ。狂犬は手に負えなくなったら処分すればいいだけの話だが、毒島は散々暴れた上に飼い主の喉笛を噛み切り、そればかりか死体をきっちり処分してまんまと逃げ果せるような犬なのだ。 複数の事件が発生し、それ自体は、解決に導くが、何か引っ掛かる… 裏で、そいつらを操ってるヤツがおる。 「教授」と言われるヤツは誰や。 「僕は、そういう自分では一切手を汚さず悪さする人間が一番嫌いでね。何故かというと、僕自身がそういうタイプだからなんです」 確かに、自分で手を汚さず、悪さするとか、嫌やな。 「私は、知りませんでした。全て秘書に任せてたので…」みたいな。 こういうヤツら、ほんま腹立つもん! 今回の操り方もネットという匿名性が罪悪感を薄めてる気もするし、あんまネットの世界に突入するのも控えんとあかんな!と言いつつ、ネットの感想に投稿する為に打ち込んでる自分は?(−_−;) 基本、取調室のやり取りが中心で、落し方が凄い!精神ボロボロにさせられる方はキツいけど、悪さしたからしゃーないな! 相変わらずのどんでん返しも良かった。 ラストは… 毒島さんも、自分自身のケジメとして、辞めたのかな? 単に飽きただけかも(^◇^;) その後、作家で活躍して、事件も解決していく… やっぱり、飽きただけかも… この作品は、編集者からの「中山七里を主人公にしてくれ」というオファーに応えて書いたらしい。 何でも描ける作家やな。 〆切月14本とか、解説にあったけど、他の作家さんから、 「中山七里はサイボーグ」 「中山七里は、七人いる」 とか言われてるらしい! 毎月、刊行とかやってて凄いけど、こら全読破出来ん…
88投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログこのシリーズ ドラマになったものを先に見たので佐々木蔵之介さんのイメージしかない。内容は好きだった。毒舌部分にそうそうと激しく同意しながらノンストップで読めた。
1投稿日: 2024.04.18
powered by ブクログまだ2作目で最後の事件?って…まずタイトルにひっかかった 中山七里作品オリジナルキャラクター安定•安心のおもしろさ
1投稿日: 2024.03.21
powered by ブクログ面白い。 毒島の刑事時代を描く作品。 いい人顔からのネチネチが読んでいて爽快。 毒島が魅力的なのはもちろんなんだけど、まだちょっとヒヨッコ感を出している犬養がまた中山作品ファンにはたまらない。
14投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログ毒島刑事さん2作目 どういう意味で最後の事件なのかなと思ったら そういうことかー。 出版社の爆破の話、江ノ島さんの話が好き。
0投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログ「作家刑事毒島」シリーズ2作目。毒島がなぜ刑事を辞めて作家になったのかというエピソードゼロバージョン。彼は取調べの際、「そこまで言うか」というほどねちっこく容疑者を追い詰めます。自白に追い込む為には手段を選ばない刑事。 もちろん洞察力も優れていて綿密に準備をするのでなせること。 もしドラマ化するなら、やはり堺雅人さんでしょうか。
1投稿日: 2023.08.27
powered by ブクログ毒島真理、決して「どくしままり」とは読まない。 「ぶすじましんり」という刑事である。 前作の、「作家刑事毒島」という作品で、あることがきっかけで依願退職をし、 ミステリー作家になった元刑事が手腕を買われ、時々刑事として呼ばれる中、 新米女性刑事とバディを組んで出版社関連の事件を解決していったが、 なぜ、依願退職したかと言うのが今作の毒島刑事最後の事件では描かれている。 読む前には、これでシリーズが終わりか?って思ったが、 そうではなく、なぜ刑事をやめざるを得なかったか、と言うところで、 前作で少し触れられていたが、そこに至る壮大な事件があり、 それを読んでいくうちに、凄いドラマチックに終わりを迎えると同時に、 前作を読んでいた人の一部は笑ってしまうのではないかと思う次第である。 実に自分は笑ってしまったのは言うまでもない。 この作品は、毒島の前作で言われていたすごい事情聴取をまじまじと見せつけられ、 それを怖いと思うか、凄いと思うかと言うところで、班長の麻生はハラハラもの。 前作を読んでいる人、中山七里作品を色々読んでいる人なら、 シリーズ物には別作品と同じ人物が出るのをよく目にすると思うが、 今作では、犬養刑事が新米刑事として登場していて、毒島のもとで いいように使われていたりするので、そこも見どころかな(笑)。
0投稿日: 2023.08.22
powered by ブクログ現場が職場近くだったり、ちょうど転職を考えていた出版社だったり…と舞台が身近だったからより面白かった。
0投稿日: 2023.08.14
powered by ブクログ毒島が、作家&指導員(だっけ?)になるきっかけになった、刑事、最後の事件。 いろんな知識をひけらかしながら、その人を追い込むさまは、今回その対象が事件の犯人といえども恐ろしい。。 いつも命令するだけ(?)の麻生班長が、毒島と捜査するのが目新しい。でも考えてることは毒島と違った意味で恐ろしいので、ああ、麻生班長ここにありである笑 劣等感につけ込んでのマインドコントロール。嫌な事件だったけど、結末も。。。 結局毒島は、刑事に見切りをつけたのかしら?まあ、その後も楽しく人生を過ごしてらっしゃるからOK?笑
0投稿日: 2023.08.08
powered by ブクログタイトルにある毒島刑事が、被疑者を取り調べでガンガン追い込んで行く場面は痛快でした 世間に不満を持った犯人が、罪もない一般人を手にかけてしまう話がいくつか続きますが、それぞれの事件には共通の黒幕が その黒幕は自分の手を汚さずに、ネットを通じて遠隔操作で犯人を洗脳し作り出し、殺人を教唆していきます 毒島刑事はそれが許せず、最後にそのラスボスを相手にした取調べは更に痛快、追い込みっぷりがすごいです 毒島刑事、飄々としてるけど、見えないところで相当努力してるんやろなぁ、と思いました 最後に驚きの展開も待ってます
4投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作家・毒島の刑事時代のエピソードが綴られた作品。 警視庁一の検挙率を誇る毒島刑事。 しかしその手法は恐ろしいまでの毒舌で犯人の心の傷をえぐり、とことん追い詰めて罪業を暴く。 複数の事件は単独のようで、実は〈教授〉と呼ばれる一人の人物が関与していることが判明する。 最恐の敵と対峙する最終エピソードはまさに言葉による激闘。ラストはあっけないようで、切ない。 夢中で読み進めた。
3投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログー 「でも紙より薄っぺらな選民意識をへし折られた似非エリートの絶望くらい、手に取るように理解できるよ。だって単純で、典型的で、精神年齢五歳児並みのメンタルだから」 「単純でも典型的でも精神年齢五歳児でもないっ。訂正しなさいよ」 「うふふふふ。そうやってむきになるのは図星を指された証拠。本当に賢かったり人の上に立ったりする人間は、誹謗中傷なんかには耳も貸さない。下賤な者の嫉妬だと分かっているから鼻で嗤っていられる。それができない人はね、や っぱり自分に大した価値がないことに本当は気づいているからなんだよね」 ー このシリーズ面白いなぁ。 この毒舌刑事好きだなぁ。 しっかりとした正義感があり、それに合わないものをロジカルにディスる姿勢が好き。それがロジカルである限り、公然と言って何が悪いの?間違っていたら指摘して下さい、と言う姿勢が好き。私もその姿勢はなるべく貫きたい。
1投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ作家刑事毒島の続編というよりも、内容的には前作に当たるものになります。 前作では主人公である毒島は現役刑事ではありませんが、今作品では警視庁一の検挙率を誇る刑事だった毒島が刑事をやめる原因となった最後の事件に触れた物語となっています。 連続で巻き起こる複数の事件には共通点があり事件の裏に潜む教授と呼ばれる者がいた。 毒島VS教授の「教唆」頭脳戦の結末は…個人的には全体的に綺麗にまとまっていて読み易く面白くないわけではないですが、ラストを含めてあまり印象の残らない作品でした。
1投稿日: 2023.04.14前作より面白かった
『作家刑事毒島』に続く、毒島シリーズ第2作。 毒島が作家になる前の話で、いったん刑事を辞めるいきさつが描かれる。 前作は文芸界の自虐ネタをコミカルに描いていて、それはそれで面白かったけど、今作は主人公の毒舌刑事が事件を解決していく話としては同じだけど、各エピソード(事件)が線で繋がっているうえ、真相も一捻りしてあって、ミステリとして前作よりも読みごたえがあって面白かった。
0投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ人を操って殺人教唆、先に毒島刑事の嘲笑を読んでいたので、ラストがどうなるかはわかっていたのだけど、犯人を追い詰める毒島の容赦ない攻めは嫌いじゃない
1投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログ中々エグい。人間の幼稚な自己承認欲求による犯罪者とそこを抉り出して解決する毒島。 そして、その最後の敵。最後の犯人を追い詰める毒島は、果たして正義なのか。毒島自身も同じ自尊心と同族嫌悪で敵を葬ったのでは無いかという印象。 多かれ少なかれ、人間の持つ自己愛を自覚させられる。
9投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ毒島刑事シリーズ第一作。 境遇に劣等感を抱いた承認欲求の塊のような人物が罪を犯し、毒島が神のような洞察力と悪魔のような尋問で事件を解決する形式や、露悪趣味を前面に出す作風はシリーズ共通。 本書は一連の犯行の裏にいる黒幕の存在が二重構造を作り、結末はさらに一捻りされている。
2投稿日: 2023.02.08
powered by ブクログ毒島刑事という名前もキャラも特異な人物を上司から見た視線でストーリーを展開すると言った仕立てが面白かったです。
1投稿日: 2023.01.25
powered by ブクログ『作家刑事毒島』に続く第2弾だそうだが、、毒島が作家になる前の刑事時代を扱っており、『作家・・・』の過去編で、刑事を止めて作家となったいきさつが明らかになる。 犬養シリーズでは捜査一課のエースとされる犬養刑事が、毒島に鍛えられる若手として登場するのも、ファンにとっては興味深いところ。
10投稿日: 2022.12.26
powered by ブクログ毒島が刑事から作家になる,“作家刑事毒島”の前章譚.他の作品に比べると,社会的テーマより登場人物の為人に重きを置いた,よりエンターテインメント寄りの5つの事件簿.よくもこれだけ短期間に多くの作品を産出できるのか,驚愕しかない.
0投稿日: 2022.12.24
powered by ブクログもう少し寝かせておくつもりだったのですが毒島さんに会いたくなって読んでしまった。第一弾より前のエピソードゼロにあたる話。相変わらずの毒島節で何より人間を分かり過ぎてる。人間の内側は知らないほうが生きやすいはず。毒島さん辛くないのかな…と思ったけどそれすら超越してるのかな。 毒島さんって私の中のイメージは装画のような細面ではなく中山七里先生そのもの。色んな作家さんが仰る中山先生の作家としての凄さは作家の毒島さんそのままですもんね。
4投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログ佐々木蔵之介さんでドラマになった?と思って読んでみました。 すごく優秀だけど犯人の追い詰め方がすごい毒島刑事 一見別々の事件だけど、裏で糸をひいてる教授なる人物との対決がなかなかすごくて、これが毒島刑事の真骨頂か、と 他の毒島刑事シリーズも読みたい
1投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログ毒島先生2作目。先生の立ち位置の違いによる自分の受け止めなんだろうけど、1作目の方が好きかな。しかしまぁ拗らせてる人の世に多きことよ。
0投稿日: 2022.12.15
powered by ブクログ本を購入して読み終える前に新刊が出てる…という作家さん。あとがきを読むとなんかスゴイ。なるほどこの刊行ペースはそういう事なんだ~ 毒島さんの話は読んだ…気がする。女性嫌いの犬養さんの話はこの間読んだな、うん。 それにしても承認欲求を拗らせた精神的に幼い大人たち、タチが悪すぎるなぁ… 彼らは世間に復讐するのが目的だから、こんなのに巻き込まれたらヒサンだな、と思いつつ、この頃は電車での無差別テロのような犯行も現実に起きたな…と気が重くなりました。 決して他人事じゃないと思わせる辺り、上手だし怖いですよね…
1投稿日: 2022.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
毒舌作家刑事、毒島さんの、純粋に刑事だった時の最後の事件。 「教授」と毒島刑事の、最後のやり取りがすごい。 自殺に追い込んでいく過程が、怖い。 最低最悪な犯人を、言葉で追い詰めていく様子はすさまじい。 このシリーズ、毒島さんが正義感ぶってないのが良い。 刑事としては一流なのだけど、人間として、なかなかの欠陥品、という。ありがちな設定といえばありがちなんだけど、良い感じに気持ち悪い主人公で、面白い。
1投稿日: 2022.12.09
powered by ブクログ作家探偵の毒島真理(ぶすしましんり)が作家になる前、まだ刑事だった頃のエピソード。 連続通り魔射殺事件、 連続出版社爆破事件、 若い女性の顔に硫酸をかける連続傷害事件、 過去に罪を犯した者達への連続殺人事件… まったく性質の異なるこれらの事件は、毒島の働きもあって2件ないし3件連続事件が起きた段階で犯人逮捕に至った。 どの犯人にも共通しているのは… 「こんな筈じゃなかった! 自分のいるべき場所はこんな所じゃない!」 と、自分の現在の状況に満足出来ず、鬱憤を社会や誰かのせいにしている。 毒島は最初の事件で裏で犯人を操っている者の存在を嗅ぎ取った。彼等の言う通称「教授」は何者なのか?一体何故犯人達に手を貸したのか? ーーーーーーーーーーーーーーーー この作者の以前書いた『カエル男』に様相が似ている。事件の裏に操作している人間がいて、その裏にさらにラスボス?! 実行犯は元より裏で手ぐすね引く人間、さらにその裏にいる人間…みんながみんな妙な自意識で動いていて遣る瀬無い…というか腹立たしくなる。典型的な黒七里で面白くもあったけど、後味は決して良くない。
1投稿日: 2022.11.25
powered by ブクログミステリ かかった時間 さあ?90分前後? ひさびさの中山七里。ときどきマンネリを感じるけど、やっぱり安定して面白い。短編集スキ。あと、キャラが立っていて、他作品と共有しているところがとてもよい。時代劇のような安心感(褒めてる)。 このあと本屋に行くが、新作ほかに出てたら買うかなー。
1投稿日: 2022.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
毒島刑事としてのお話。相変わらず嫌なところガンガン突いてくるのが読んでて面白い。 そう思って読み進めていたのに、最終章での責め方で一気に見方が変わる。そこでトイレなんていかせたら…と心配してたら案の定だったし、それを狙っていたのも怖すぎる。 彼なりの正義に従ってのことだったのかな。 あと新人の犬養さんがとても忠犬で良かった。
1投稿日: 2022.11.18
powered by ブクログ作家刑事ライジングってことですよね。 そうですかぁ〜、そういう経緯ですかぁ〜 毒島節堪能して、最後はちょっとむぅ〜惜しいって感じで ほんとライジングの瞬間に立ち会った感満点でした。 にしても、いつも優秀な弁護士にやられたってフレーズを聞くと 御子柴さんが頭を過るんだよね・・・ いやぁ〜、七里ワールドにどっぷり沼ってますわ・・・ 今回もありがとうございました。
2投稿日: 2022.11.15
powered by ブクログ不倶戴天/伏竜鳳雛/優勝劣敗/奸佞邪智/自業自得 /ふくりょうほうすう/かんねいじゃち 章見出しにルビがなければ読めませんでした (^^ゞ 歪んだ刑事には歪んだ犯罪者がピッタリ??? 二人の論理には背中がぞわぞわいたします。口中に苦いものがたまったころにやっとの思いで抜け出すのです。もう読まないと思うのに……また手にとってしまうのです あぁ救われません いつまでも
1投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
相変わらず読みやすくておもしろかった。人間の微妙なとこを描くのがうまいな…毒島さんのキャラも好き ただ、鵺野も宇能もポッと出のキャラだったのがどんでん返し感が薄くてちょっと残念だった。
3投稿日: 2022.11.10
powered by ブクログ作家刑事毒島シリーズ2作目 1作目より時系列的には前のタイミング 毒島が作家になるきっかけとなった刑事時代の事件が舞台 今作も毒舌、拷問に近い弁舌は健在 これを見てスカッとする、よ~しよく言った!と思ってる俺は心が汚れているんだろう それぐらい爽快感が突き抜けていた
4投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログ文庫本が出版されましたが、店頭でサイン本と銘打って並んでいましたので、思わず手に取ってしまいました。 再読です。 毒島さんは好きなキャラクターで、この刑事としての最後の事件は大好きな話。 クリスティーのポアロ最後の事件「カーテン」を彷彿とさせます。 これからの活躍も期待したいシリーズです。
1投稿日: 2022.10.28
powered by ブクログ途中までは良かったんだけどなー。 個人的に第三の事件までがピークだったかな。 ラストは毒島刑事の狙いもわかり、死を以て償えというのにはある意味賛成だけど 「教授」も今までの犯人と同じタイプの人間でちょっと興ざめ。
2投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログ毒島が刑事を辞めて雑賀になるまで。 超絶な弁舌で犯人を追い込んで行く。 その裏には「教授」という教唆犯がいる事を知る。 最後の敵は牧師であるその教授。 面白い。
1投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ毒島シリーズの 最新文庫化だったので やったと思い購入。 やっぱり 一気読みしました。 自分の今の生活は運が悪く、 誰かの責任と思った犯人。 数々の殺人を起こしていく。 殺人を教唆する謎の教授とは。 犯人が持つ今の不幸な人生は 全て他人の責任と言う 思い上がった自己評価を ことごとく打ちのめしていく毒島刑事。 爽快感すら感じます。 そして一番嫌いな人種と言う 殺人教唆を行う ラスボスに挑む毒島刑事は 容赦しない徹底振り。 中山さんのこのストーリーの書き方、 本当に引き出しが広くて 楽しめます。凄い作家だなぁ。
2投稿日: 2022.10.10
