「日本一地味な探偵」という題には、偽りがある。彼ほどド派手な活躍をしている探偵は現代にそうはいない。国や時代、果ては次元すらも飛び越える。本書でもその一端はよく分かるので、読んでもらいたい。個人的好みは、『告げ口時計』。被害者の行動の意味が開示された時、男の歪な感情が浮き上がる。