
総合評価
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powered by ブクログ貧乏神、七福神、死神まで巻き込んだ13代松平和泉守小四郎の大名経営再建劇! 上巻に引き続き、笑いあり、ホロリあり、また笑いありで、面白く時代小説を楽しめました
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ丹生山の若殿、小四郎の借金返済計画は、上巻では無謀に思えたが、江戸での塩鮭の大当たりと地元の山で金が見つかり、最終的には25万両にのぼる借財の過半は利息だからと切り捨て、残りを返金することができた。 大名倒産を画策する腹黒い父はいただけないが、死神から七福神まで多くの神々が登場し、ドタバタ劇ながら、ホロッとするシーンもあり、人生とは何かを考えさせられる。 さすが、浅田次郎! 面白かった。
28投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ映画版が酷くて、浅田次郎先生の原作がこんなに詰まらない訳が無い、と思い読んだ上下巻でしたが、上巻のドタバタ大騒ぎ、下巻の福の神大集合からの大逆転の流れは、映画よりは面白かったけど、大満足とは言えない印象を受けました。 間垣作兵衛とおなつの久しぶりの再会シーンは、短い中にもグッとくるものがありました。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログやはり浅田次郎さんの作品は、内容はコミカルであっても、珠玉の言葉がちりばめられている。深い人間洞察と、そして神仏との関係。宗教観が語られている。誠にその通り。
1投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ浅田次郎の長編時代小説の、下巻です。 多額の借金を抱え、その返済利子だけで歳入を超えてしまっている、丹生山松平家。 立ち行かなくなった藩を“倒産”させて、苦行から解放されようと企む、前藩主。 その前藩主が、藩の倒産に至る責任を背負わせるために、藩主に仕立て上げた、庶子で四男の小四郎。 上巻では、新藩主となった小四郎が、藩の財政事情を知り、なんとか立て直そうと努力する姿が、コミカルに描かれていました。 四十両というわずかな資金で、江戸から越後への参勤交代の旅を終えた小四郎。 初めて国入りした、越後での場面から、下巻は始まります。 米どころで、鮭などの産物にも恵まれている、越後の領地。 しかし小四郎は、藩の財政が苦しいこと、その立て直しをすることを、家臣たちに申し渡します。 言い渡すだけでなく、幼少期に学んだ算盤を活かし、財政再建に向けた施策を検討、実行していきます。 下巻の序盤は、そんな藩の窮状を知った家臣たちの、それぞれの思惑、動きが、描写されていきます。 真剣に取り組む藩主の姿が伝わり、徐々に増えていく、「協力しよう」という人々。 いっぽうで、藩を“倒産”させようと、自らの豊かな才能と経験を活かして暗躍する、前藩主とその家臣たち。 そこに、松平家や関係者にとりついた“神様”たちの動きと思惑も絡み合うという、ファンタジー的な要素もある内容でした。 複数のエピソードがからみあい、話のテンポも上がっていくので、ついていけるように耳をそばだてて聴きました。 物語の展開と、コミカルな表現を味わうのが、この作品の楽しみ方だと思います。 それとあわせて、以下のようなことも、考えさせてもらいました。 ・どんなに優れた人でも、一人でできることは限られる。多くの人が力を合わせれば、大きなことができる。 ・多くの人の協力を得るには、率先して、真剣に取り組んでいる姿を見せる必要がある。 ・ものごとの成り行き、結果については、関係者がやったこと、努力したことが大きく影響する。しかし、それ以外の力が働くことも、あるのかもしれない。 一見、荒唐無稽の話のように思えますが、大名の財政事情から城内での作法に至るまでがリアルに書かれているので、「このような藩も、あったのではないか」と想像してしまいました。 軽く読めて、奥行きがある。 さすが、熟練の作家さんですね。 他にも、Audible化された作品があるようなので、探して聴いていきたいと思います。 .
0投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログオーディブルで聴きました。 長かった。でも面白かった。登場人物がいちいちキャラ立ちしている。新次郎とお初カップルがとてもかわいい。ベイビーも一芸に秀でていて欲しい。 なぜそうしているかもわからず、伝統だからと続けていることって、令和の今もまだまだある。伝統だからやめられないって。昭和か!どころではない。江戸時代か! 登場人物が多すぎて、あれこの人誰だっけ?となることがあって、後で映画見て整理しよう。。と思っていた。小四郎が育ての父に再会するところは、隆之介くんが走る映像を想像してすでに感動していた。 それなのに。。。。 映画を見たら、似ているところが4つか5つくらいあるだけで、感動ポイントは、「全て」取り去ったB級作品になっていた。やはり俳優にお金をかけると、他はどうでもいい、というか、どうにもならないことになってしまうのかもしれない。 大番頭の鮭好きエピソードは物語の要だと思うのだけど。
8投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ新学期で忙しいのもあり、やや難航したけど面白かったです。真面目なお殿様を助けようと人々が動き、七福神や疫病神が出てきたり、色々な奇跡が重なったりで、、、。 面白かった一節は 「女の恋は流れ去り、男の恋は積み重なる。」 そうなのね。でも確かにって納得したり。 こんなところもさすが浅田次郎さん。 今度映画観てみようかな? 日本のお城とか北陸とか色々回ってみたくなった。
9投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ原作と映画は大分違うところがありましたが、倒産を免れる為に奮闘する主人公とそれを応援する登場人物達に拍手喝采。貧乏神も成り行きから福の神のようになり応援して、その他の癖のある七福神も登場して楽しい物語でした。戦が無い武家社会が長く続く中で気候の変動により不作による飢饉のために、商人に借金を繰り返すことになってしまう。殖産興業を行い武家社会でなくなってもその地域が潤い栄える事が出来ます。そんな事まで思わせてくれる作品でした。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結局借金がどうなったのかよくわからなかった。完済できるものではないけど御家取り潰しは免れてる状態ということか。 七福神たちがどんどん味方になっていく様は面白い。下は先代も本当は悪い人じゃないとわかる描写が多くて良かった。
0投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ何とかして国を残したい真面目な若殿と配下達を思えばこそ倒産を選んだ先代。 積もり積もった借金をどうにかこうにかやり繰りしても焼け石に水。先代の計り事も併せてこの難局とどう切り抜けるか。 正直、まあこんなもんかな。という感想でした。 最近の浅田次郎は泣き落としが前に出過ぎて「ここで泣く」という感があり、少し引いてしまう気がします。 初期の闇語りのような小説を書いて欲しいなと感じました。
0投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ面白かった 上下巻からなるコミカル+ファンタジーの時代小説。久々の浅田次郎でしたが、楽しく読むことが出来ました。 しかし、実のところは、現代の若者世代への警告(陳謝)だったり、江戸時代の武士たち哀愁だったり、改革のリーダ像だったりを感じさせる物語でした。 下巻です。 薬師如来に助けられた貧乏神が七福神たちをも巻き込みます。 七福神たちのうんちくと裏側がまた面白い! なりふり構わぬ小四郎の姿に、国家老、商人、神様たちが動かされていきます。 まずは、塩引鮭の江戸への取引! 新潟と言えば村上の鮭が有名ですもんね。あれは美味しかった! その鮭を運ぶために、商人たちが動きます。 七福神も盛り上げます! さらには死神も登場! そして豪農、商人たちのとった行動は? かなり想定と違った展開でしたが、エンターテイメントとして楽しめました。 映画も見てみたい。
78投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ史実ではないが、史実に沿った形でストーリーやキャラクターが組み立てられていて、物語の世界に入り込めた。 本筋ではないが…とにかく鮭が美味しそうで食べたくなった!
10投稿日: 2024.04.02
powered by ブクログ前半のどうしようもない状態から、最後はうまく行き過ぎな感があるが、、、現代に置き換えて考えると、夢はあったほうが嬉しい。
5投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログ神様の登場が笑えた 個人的には神様出しすぎでは?と思ったけど 面白かったから良し これは映画化するのもわかる どこまで映像で表現できるかな~? とも思いますが 老若男女が楽しめる作品だと思うし 浅田次郎さんは笑いのツボおさえるのがうまいですね 最後まで飽きずにテンポ良く読めました
0投稿日: 2024.02.07
powered by ブクログ時代小説ならではの奥行き深い文章に浸れる一方、吹き出してしまうような笑いもあり、極上の楽しさありです。神様の登場が笑えました。親と子の情愛にほろっとくる場面もありました。 最後に載せられていた浅田さんと磯田さんの対談で理解がさらに深まります。世代間の考え方の違いが、現代と照らし合わせて考えられ面白いです。
2投稿日: 2024.01.19
powered by ブクログ今年のNHK大河ドラマ、どうする家康、結構、ハマって見てました。今までは、戦国時代、苦手だったけど。だから余計に戦の無い時代がこんなに腑抜けになってしまったのかと。 だからこそ、今の日本、ここから学ぶことがあると。日本の借金とか。歴史は、現代に活かす為に学ぶモノでなければ。
0投稿日: 2023.12.18
powered by ブクログ朝ドラ「らんまん」で人気の神木隆之介くんが主役で映画になると言うので、読んでみました。まぁ、「楽園のカンヴァス」との違い!!本ってこんなにいろんな顔を持っているんだなぁと感心しました。とりあえず、 ちょっと言葉が昔風で難しかった。最後まで慣れませんでした。 しかも、七福神やら貧乏神、死神まで現れて、どこまでが現実でどこからが神の領域なのか、ちょっと苦労しました。しかも、本気とも冗談ともつかない部分がちらほら…(特に小池越中守のシャケ話など)ある意味読み応えのある本でした。 で、主人公の松平和泉守(小四郎)は糞がつくくらい真面目。それが功を奏することが多く、人々の気持ちを変えていくのですが、私はずっと読んでいる「しゃばけ」の 若旦那とイメージが重なりました。若旦那も真面目で嘘がつけない性格なので、いろんな問題を抱えることになるのですが妖たちが右から左から手助けして、事を解決していきます。小四郎も真面目で嘘がつけない性格、そして訳あってお殿様になっているけど元は身分が低いので、人を見下したり、高飛車な態度を取ったりできないので、周りの人達が結局味方になってくれて、大名倒産を回避することができる。神の力も借りてはいるけど、 人間やっぱりそこなんだろうな、と思いました。 いつもだいたい、2回読んでから感想を書くのですが、 この本は上下あることもありますが、一度でお腹いっぱいでした(笑)もう映画は終わってしまっているけど、 どんなストーリーになっていたのか、気になるなぁ〜
6投稿日: 2023.09.15
powered by ブクログやっと読み終わった! やっぱり小四郎を応援したくなる。傲慢にならず低姿勢で、倒産させないように頑張る姿が良き。 七福神のことについても詳しくなれた。弁財天は、勝手に男の髭ある小太りな神様かと思ってた。美しい女性の神様でした。そして神様同士でも恋愛のごたごたあるの楽しい。笑 鮭大好き小池越中守も相変わらずいい性格してる。 鮭が食べたくて、家帰らないの可愛すぎる。笑 どんだけ好きなんだ。しかも良い人で、かなり協力してくれてた。 出てくるキャラクターがとても良いので、楽しかった。ただ長くて、最後の方はちょっと飽きてしまった。
17投稿日: 2023.09.15
powered by ブクログ上下巻まとめて投稿 根っからの悪人とか嫌なやつが出てこなくて、心地よく読めた。Audibleで聴いたので、よくできた落語を聞いたような感じで、ちょこちょこ笑えるところもあってよかった。個人的には越中守がお気に入りだった。
2投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログ上巻を読んだとき、次々出てくるキャラクター(人も神も)の個性的なことにわくわくし、彼らが一体どうやって倒産を阻止するのだろう、と続きを読むのが楽しみでしょうがなかった。 恩田陸の『ドミノ』のように、一つの出来事が次の出来事を引き寄せ、次々と事態がかわっていく、「そんなバカな。わっはっは」と笑えるものだと思った。 でも、主人公の松平小四郎は評判通りにくそまじめで、思った以上に影が薄かった。 藩に取りついていた貧乏神が傷の手当てをしてくれた薬師如来に借りを返すために(不老不死の神とはいえ、瀕死の重体で不死は辛い)七福神の力を借りて藩の財政を立て直そうと画策する話、のはずだった。 いや、結果的にはそうなっているけれど、神頼みをする人間などいなかった。 神様たちはそれぞれの思惑で買って人間の背中を押してはいたけれど、自分にできる精一杯を行ったのは、それぞれの人間たちだった。 だから、軽やかに洒落のめした地の文に反して、人の行いは遅々として進まない。 病弱だけど切れ者の喜三郎、そろばんに長けている貞吉、急遽召し抱えられた比留間伝蔵。 設定が全然生かされていない。 この本の最初に、地元の豪農の家に帳簿改めに入って、裏帳簿の一つも見つけられずに終わったのがその一例。 ちょっと待て。 先代のお殿様はさっさと裏金を貯めて藩を倒産させようとしているのだよ。 あまりに地道すぎて、もはや無理ゲー。 でも、裏表のない小四郎の態度に、ゆっくり事態は好転していく。 大悪党と思われた先代も、見方を変えれば頭の切れすぎる真っ当な人物…かもしれない。 で、最終的な落としどころは、妥当な線。 だけどその後の日本の、特に越後の惨状を知る身としては、これが本当に人々のためになったのか、と思わないでもない。 それは言わない約束だけどさ。 そして、主人公の小四郎の影の薄さのせいか、上巻の最初と下巻の最後は新次郎なのである。
0投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログオーディブルにて読了(聴了?) 幕末を描いているようで、これは確実に現代日本の「国の借金」と「貧乏くじを引いたロスジェネ」が描かれている。 実際に巻末に収録されていた著者と磯田道史氏との対談は、そのような趣旨の内容だった。 作中でも、セリフはうろ覚えだが、「元禄文化で遊んでた自分たち世代とは違って、今の若者は黒船が来ちゃった後で大変そう。こっちはあと少しこの職にぶら下がっていれば逃げ切れる!」みたいな、どう見てもバブル時代を謳歌して不景気になっても会社にぶら下がり続ける無能な50代を彷彿とさせる人物の心の内などが出てきて、「むかつく〜(笑)」と文句を溢しつつも、この場面には膝を叩いて笑った。 星一つ減らしたのは、「無理矢理上下巻にしたのが否めない」から。とにかく繰り返しの描写が多かったり、前に散々説明された事をもう一度語ったりと、重複が気になった。時代小説で言葉も難しかったから、何度も教えてもらえて分かりやすかった面もあるといえばあるが……。 浅田次郎というビックネームなら上下巻にしても売れる。さては売り上げを少しでも多く上げるために、敢えて重複部分をシェイプアップしなかったのでは? と勘繰ってしまうのは、それこそ私が好景気なぞ知らぬ悲しきロスジェネだからかも知れない。 とはいえ、下巻を聴き終える頃には巨匠浅田次郎氏の物語とキャラクターの世界にいつまでも浸っていたい気持ちになっていたし、オーディブルの聴き放題対象の作品だったので、余計なお金を払った訳でもない。この「かさ増し疑惑」は、私にとっては実はさしたる問題ではなかった。 もう一つ「うーん」と思ったのは、貧乏神、七福神など「神様」たちによるファンタジー要素が、ギャグとして物語に彩りを添える程度の影響力を飛び越えて、重要なストーリーに介入し過ぎてバランスを欠いているような気がしたところ。 ……いやいや、大御所小説家とその中に登場する偉大な神々に私なんかが「提言」するのも恐れ多いか。 そういった疑問を差し引いても、読んで(聴いて)良かったなと思える本でした。さすが浅田次郎。
4投稿日: 2023.06.23後編は前編ほど面白くない
神様がでてくるようになって、面白くなくなった。ところで、この物語の主人公は、借金地獄から抜け出られて、よかったよかったになるわけだろうけど、あと数年すると大政奉還になり、譜代大名なだけに、倒幕軍と戦うなんてことに、なるのかな、それとも、あっさり、恭順しますわとなるのかな、そのへんの物語展開もあれば、よかったのに。
0投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログ兄嫁の父である小池越中守がすごくいい味を出している。最初はもっとかっこよく描かれていたのに…シャケ大好きな脳筋扱いになって笑ってしまった。 最後はもっとスカッとして欲しかったかなぁ。
3投稿日: 2023.06.10
powered by ブクログ実直なお殿様のために、七福神、千石船主、豪農、大商人までもが立ち上がりました。ドタバタ劇になるかと思いきや、行くべき所にたどり着きます。何やら「王妃の館」を思い出しました。 奥深い歴史考証、徹底した数字の計算と遊び心。参りました。 鮭役人となった実の父の姿、振る舞いに泣かされました。
1投稿日: 2023.05.25
powered by ブクログ一番印象が強かったのは、旗本の番頭頭、小池越中守の塩引鮭への恋焦がれ。和泉守の兄の岳父となった経緯から、越後丹生山に同行。 面白可笑しい文章だけど、下卑た処がない。不思議な品がある。こういう文を浅田先生以上に書ける人がいるだろうか。 その他の登場人物では異母兄のきさぶ様、異父兄の平家琵琶の名手の正心坊、大黒屋、鴻池、仙藤たちの商人たち、配下の武士たち、その他諸々。 25万両の借財はそうは簡単に片付かないだろうと思ったが、まあチョッと荒業かな。 七福神、貧乏神、死神も結構、内実を露わにしてたけど、映画でもこの神様たちも登場するのかしら。 やっぱり、ときどきは浅田先生の文に触れないとね。
2投稿日: 2023.05.24
powered by ブクログ藩祖から代々積み重ねた借金を、思いもよらぬ経緯から家督相続した当代藩主が返済するために尽力する。前半、度重なる不幸が襲うも本巻からは幸運が舞い込んでくる。が、それでも返済には遠く及ばない。 登場人物には悪人も多くいるが、その人たちだって見方を変えれば善人である。浅田次郎の人を見る視点や切り取り方は本当に秀逸だと感じる。 浅田次郎らしい時代小説。
2投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初、冴えない感じの主人公だったが、その人柄に皆が惹かれ、力を貸してくれるようになる流れに沿って、読んでる方も応援したくなる。 最後、もしかして死神が…と思ったら、やっぱりの展開。この人がいなくなれば、いいよな〜とは思っていたけど、死なさないでギャフンと言わせてほしかったな。
3投稿日: 2023.05.11
powered by ブクログちょっと変わった時代物と思いきや七福神や貧乏神やら死神やら はちゃめちゃ感があってとても面白く読めました。
0投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログ読み終わって気づく。 あぁファンタジーなのねコレ。 序盤主人公っぽく登場し大名を継がされた小四郎さんは主役ではなく 25万両という桁外れの借金を中心に描かれる群像劇 (神様成分多し) 特にギャグメイカーの鮭狂いの旗本さんが大好き。 筋肉はすべてを解決するよね。 「それにしても何故此奴はこんなに鮭臭いのだ。」 の下りはひっくり返って笑った。 藩の年収1万両 借金の年利は3万両 って破綻してるよね。って思ったけどあとがきの対談で額についてはワザとめちゃな金額に設定したって趣旨の発言があってなるほどと納得。 廃藩置県ですべてチャラ にするのか?と思ってたら見事解決してめでたしめでたし。 ラストに父親を殺すのはワシは不快だった。邪魔者は消して解決ってのはいただけない。 まあ個人の好みだろうけどね。
0投稿日: 2023.04.22
powered by ブクログ神仏のお力添えがありながらも、ふるさとを残したいと思う若殿。その真摯なる想いに応える数多の人。良い本でした。
0投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ読み進むにつれ、この物語が終わってしまうのが惜しくなる作品だった。 自藩再建を奮闘する主人公の殿様に、自藩の国家老から、大商人、果ては神様(七福神)までが、力を貸す。だけど、そんな簡単に返済できるような額の借金ではなくて… 読んでいて、モヤモヤが残ったり、嫌な気持ちになる事なく、読み終わった後、こういう作品がまた読みたい、と思えるような作品だった。
2投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログなんだか集中しきれない上巻を頑張って読んだ流れで挑む下巻は、打って変わってあらゆるものがひとつになってフィナーレに進んでいく小気味良さが素晴らしい。
0投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログ昨年のうちに上巻を読み始めて、 やっとすべて読むことができました! 慣れない言葉も多く、特に最初のうちは時間がかかってしまった。。 25万両という大きな借金を背負った松平家をひきついだ小四郎。先代が大名倒産を目論む中、小四郎は真面目と律儀な姿勢で、なんとか解決に挑むお話。 どんな策で立て直しをはかり、成功させるのだろう…と思ったら、そこはコメディ要素のあるこの小説ならではで、七福神と貧乏神、そして死神のおでまし! この異世界キャラクターたちがなんともユーモラスで、 想像力を掻き立ててくれます(笑) 小四郎に苦労をなすりつけ、大名倒産を目論む先代は一見すると憎々しいのですが、巻末の対談を読み納得。 先代は平和で楽観的な時代を主に過ごし、その時代を生きた人々は今がよければ良いという思考になりがち。 一方、小四郎は物心ついた頃に黒船来航で、危機感を持ちながら育つ時代を過ごしていた、と。 人による性質だけではなく、先代と小四郎には時代背景も強く結びついていたんですね。 ユーモアだけでなく、勉強になる物語でした(^^)
2投稿日: 2023.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
癖のある登場人物が多かったせいなのか、主人公であるはず(多分)のお殿様が何か存在感薄かった。 お殿様は頭下げてただけで、周りと神様が何とかしちゃった印象だけど、やはり人柄の勝利なんだろうか…。 幕末の話だけど、幕末感あんまりなかったな、そういえば。
0投稿日: 2023.01.25
powered by ブクログ御家廃止(倒産)か再建か、ご隠居vs現名代と莫大な借金を抱え、七福神やら地元産の鮭の塩漬けやら、下巻はコミュカルな展開が面白おかしかった。 最終的には、終わりよければ全て良し❗️って感じ。
0投稿日: 2022.12.31
powered by ブクログ真面目な人柄で兄の嫁取り、参勤交代を乗り切った小四郎。また七福神の全面的な助けもあり、国家老からの蓄財の寄附、地元の産物である鮭の江戸での販売、金山の発見などもはやコメディーのように一転金が集まってくる丹生山松平家。 借金完済に向けたクライマックス。
0投稿日: 2022.12.10
powered by ブクログ丹生山に初入した小四郎の人間性に引かれて、民や商人や七福神も動き出す。 200年以上に及ぶ借金の積み重ねと、武士の見栄が金よりも当然とされた時代があったのですね。お断りの一言で借金がチャラにされたら、たまったものではないですよね。 上巻からの小四郎を見ていると、真面目なだけでなく、家臣や領民、商人、兄の喜三郎や新次郎に対しても、偉ぶることなく、同じ目線で向き合おうという姿が良かったです。 物語は神様が出てきたり、ご都合主義的な所もありますが、何かを為す時に大切なのは人との繋がりや人情なのかなと思いました。ワンピースのルフィも、真面目とは違いますが、仲間思いな部分や型破りな部分が、結局人を引き付ける所が通じる所があるかも。 巻末の対談でもありましたが、今の日本の借金の高度成長期の逃げ切り世代とロスジェネ世代の対立が、そのまま、物語の藩を倒産させようとする前代と、若い小四郎の対立にも見えるとのこと。 上下巻通じて、登場人物が多かったですが、巻頭の主な登場人物で整理ができました。
2投稿日: 2022.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
浅田次郎節炸裂の爆笑痛快時代小説 昔の古い言葉が目白押しで読めない漢字も目白押し キャラクター設定も抜群 貧乏神やら七福神やら死神まで登場させるバイタリティ 藩主になるはずの無かった4男の小四郎が、思いがけず藩主になり、積もりに積もった借金25万両に敢然と立ち向かう姿。 最後には立派なお殿様になるところが素晴らしい。 えーーーひゃっこいひゃっこい なんだか想像力が膨らむ作品でした。
0投稿日: 2022.11.23
powered by ブクログ美しい故郷とお家を守りたい・・・天下一の塩引鮭が名産の御領国・越後丹生山へ初入りした若殿・小四郎。家臣も商人も(神様も)必死の金策。奇跡の「経営再建」は成るか?
0投稿日: 2022.11.16
powered by ブクログ檀家を持たない神々は気の毒であるが、やはりあまりお近づきになりたいとは思えない。貧乏神がどんなに義理堅くいい奴だとしても。
0投稿日: 2022.11.15
powered by ブクログ美しい故郷とお家を守りたい―天下一の塩引鮭が名産の御領国・越後丹生山へ初入りした若殿・小四郎。そのなりふり構わぬ姿に、国家老が、商人と民が、そして金が動き始める。人の世を眺めていた七福神まで巻き込んで、奇跡の「経営再建」は成るか?(e-honより)
0投稿日: 2022.11.08
powered by ブクログ計画倒産を企てる父親は責任を女中の 子の小四郎に取らせるつもりだった 若年からの朋輩だけでは知恵も足らず 見かねた水売りの知恵や兄の嫁の親の 助けに貧乏神・七福神・死神等の力を かりて物語は大団円を迎えるw
0投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログバラエティの着地としては想定内。 神様も7人居ればまとまるのも大変だね~。 御隠居様にもう一暴れさてほしかったかも。 最後の対談は絶対に読むことをオススメする!
2投稿日: 2022.10.17
powered by ブクログ浅田次郎初めて読みました。 面白かったです。帯に映画化とありますが、確かに映画でより映える作品だろうなぁと感じました。
0投稿日: 2022.10.15
