シリアスとコメディのバランスが良く相乗効果も働いている。それはタイトルにもあらわれていて「貞操逆転世界」「童貞」「辺境領主騎士 」どれもが主人公を表すうえで欠かせない要素としてシリアス・コメディ両面で物語上機能している。 だから良いタイトルとは思っているのだけれど、読んだら絶対刺さりまくるのにタイトルでスルーしてる層もけっこういる気がして勝手にとてももどかしい気持ちになってる。ので届いて！の気持ちでレビュー書いてます。 話の形式としては主観者が主人公以外へもよく切り替わる一人称視点になっている(個人的にはそれで読みづらさを感じることは無いが好みが分かれるところかもしれない)。それでみえる内心の微妙なすれ違いも面白い。 あらすじに >貞操が逆転した世界で“誉れ”を貫く男騎士の英雄戦記、堂々開幕!! とあるけれど、英雄でない側からの英雄の物語を描くことにもなっていて、それがとても良い。たまらない。 ぜひより多くの人に読んでもらいたい。