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虹にすわる
虹にすわる
瀧羽麻子/幻冬舎
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総合評価

15件)
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8
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    大学時代の友人である徳井と魚住。故郷で修理屋さんをしている徳井の元に魚住が押しかけてきて椅子工房を始める。劇的なことが起こるわけでも大成功するわけでも大恋愛ストーリーがあるわけでもなく。何人か間に挟んだら見つかりそうな普通の人々。でも応援したくなる二人、こんなに好きなものを仕事にできるのは羨ましいな。

    0
    投稿日: 2025.03.23
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    自分のやりたいことは自分で決めていくことが大切だということに、改めて気付かされた作品でした。自分のことを一番わかっていないのは、意外と自分なのかもしれない。自分で決めて前に進んでいくことが自分のことを成長させられる一番の方法だと感じました。

    0
    投稿日: 2025.01.29
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    ストーリー自体は さらさらさらーっと読んでしまった感じ。 のどかな街と椅子職人。情景がカントリーな雰囲気醸し出していて美しく癒やされます。タイプの違う2人が工房の未来にそれぞれの思いを馳せて向き合っていきます。足して二で割って丁度良い2人な感じ。実用品でありアートにもなる、椅子に着目するセンスが素敵。 昔インテリア雑誌でチャーチチェアに憧れたこともあったっけなんて思い出しました。 オーダーメイドの椅子、ウチにも欲しいと思いました。

    7
    投稿日: 2024.12.23
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    2024/08/22 徳島県の外れの街で仏壇を作る職人仕事を祖父と共にしていた徳井と、徳井の後輩で東京での仕事を辞めて徳井と共に椅子を作る仕事をしたいとやってきた魚住、東京から去っていった際の仕事場の娘で魚住を追っかけて説得しにきた彼女の胡桃と得意の地元での幼馴染の菜摘の織りなす物語。 徳井と魚住は徐々に椅子を作る仕事も増えてき始めた頃に、椅子を見た大学時代の先生であり建築業界で有名な人に徳井がスカウトされるのだが…。 椅子職人というジャンルは初めて読む内容でしたが、とても読みやすいし、また良い意味での田舎の人間ある関係性がこの物語の透明度をさらに押し上げているように感じます。 読後感が爽やかな印象。何も突っかかるものがなく読めるし、働く人が自分の在り方に悩んだりする時、人生の岐路に直面している時、小説の中の徳井や魚住のやり取りや行動を読んで自然と自分と重ねられる部分もありそうだなって思いました。 またこの人の作品を読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    そんな心の葛藤あるよね〜って思える 登場人物がみんな優しい きっと作者が優しい 全体的にほっこりできる

    0
    投稿日: 2023.12.03
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    何をするにもまずは楽しむこと。 自分が、どうしたいかを大切にすること。 相手が〜、誰かのために〜、は結局長くは続かない。 自分が楽しむことで周りも巻き込めるし、頼ってもらえるようにもなる。

    5
    投稿日: 2023.11.04
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    寝る前に半分、と思って読み始めたけどするする進んで気がついたら一気に読了。 瀬尾まいこを読んでいるときの感じと似ている。 どんな椅子なのかなー、座ってみたいなー、掌でなでてみたい、そんな気持ちになった。 東京の工房にいた時の話も読んでみたいな。

    0
    投稿日: 2023.10.15
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    そうか職人技が真骨頂なんだ、オルゴールもうちのレシピも乗り掛かった船もそれぞれ雰囲気の違う物語だけど、抜きん出る技術者はぶれない。読み終わりタイトルに気付きなるほどと思います。椅子を作るのが本気で好きなんだ、おじいちゃんの頭と身体と両方使うことは良いんだよと素敵なアドバイスだね、なんでも人のせいにするって指摘されて自分も認めて しかも進藤先生の引き抜き断ったとかちゃんと生きてるわけ 魚住もちゃらんぽらんな見た目と違ってズバリ言えてる。2人で仕事する虹の道を選ぶ。あと徳島感が出てないのだね、というか徳島かい

    0
    投稿日: 2023.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後はお互いの道へ進むのかと思いきや一緒に進んでいく道を選ぶ。それぞれ進んで月日を超えて成長した2人がまた作る展開もそれはそれでよかったやもと思いつつ、でもこれが一番2人には合ってるかな。それに徳井さんも自分で決めたことなので(笑)

    1
    投稿日: 2023.06.22
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    昨年6月に弟が亡くなりました。その5カ月後、弟よりひとつ下の私の友達も同じように癌で亡くなりました。20年以上前に弟と彼は面識があり、亡くなるひと月前に「向こうで弟さんに会えるとおもいます」と連絡をくれました。 そんな彼が木工職人で、遺作となった椅子が展示されている今、木工の話だなんて知らずにこれを読んだものだから、思わず涙。 「虹にすわる」とは良いタイトル。彼の遺作は曲線が虹っぽいベンチシートで、ふたり並んで座っているところを想像します。 瀬尾まいこが好きな人なら、瀧羽麻子もきっと好きですよね。心が温かくなる。

    2
    投稿日: 2023.05.05
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    これはぜんぜん本の感想ではないです どんなに評価がよくても しっくりこない本はなかなか進んでいかなくて 仕事も忙しいし、家のこともあるし、 なかなか本を読む時間を確保できなくて 昔みたいに本に夢中になれなかったりもして 面白いよ、って勧められた本でも ちょっと読んで放置とかが続いたりして 自分に読む力がなくなっちゃったんだなあ ってなんか寂しくなってたところで 久々に ああもう寝なきゃ、でもあと1ページだけ 今日はもう終わり、でも明日帰ったらすぐ読もう って 読みたい気持ちがいっぱいになれた 名作傑作といわれるもののよさを 理解できない自分の読解力のなさも もちろん分かった上で、 やっぱり本て無理してがんばって読むものではなく すきだな、おもしろいな、寝るより読んでたいな って思うものを読めばいいんだ って思えた。 この本そんなにすごいか、って言われたら そこまでではないかもしれないけど、 読んでてよい気分になれた 読んでよかった 一つのものに夢中になれる人と 自分では見つけられなかったけど 出会った人により気づけた人、 裏っ側にある大変さとかいろいろペイってしても 自分がすきなものやっていきたいものが 見つけられた人ってとっても羨ましい 自分はもう見つけられないかもしれないけど、 自分の下の世代の子たちが それを見つけて がんばってる姿を見られたらいいなーって 思う よかった

    2
    投稿日: 2023.05.01
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    読んでいる間ずっと、海がきらきらと光っている情景が浮かんでいた。 陽の光が差しこんでいて、どこもかしこも明るい。 暗く沈みそうで元気をもらいたいときに、読みたい本。

    1
    投稿日: 2023.03.17
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    瀧羽さんの文章はいつも温もりがあって、心が和みます。 東京から小さな海辺の町にある実家に戻って、じいちゃんの修理屋の仕事を手伝っている徳井のもとに、大学の後輩の魚住が訪ねてくる。 いつか椅子の工房をやろうという大学時代の夢を覚えていた魚住は、徳井家の納屋を改造して、作業場を作ってしまった。 デザインを練るのが好きな魚住と、作り手としての技術を持った徳井。 楽観的な魚住に圧倒されながら、徳井もいつの間にか一緒に椅子作りを始める。 タイプの違う二人の合作の椅子が出来上がり、新しい依頼が来るたびに、読んでいる方もわくわくしてきます。 安定した注文が来ることより、ただ純粋に満足のいく椅子を作ることを望み、楽しんでいる様子がほんとうに羨ましいです。 恋の話もちらついたり、これから先のことに悩み、仲違いしそうにもなる不器用な二人だけれど、二人で作っていくことそのものに夢が溢れていて、仕事の世界を通して大事なものが見れたような気がします。

    32
    投稿日: 2022.11.10
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    「虹に『すわる』」という作品名で椅子作り工房が舞台の物語。 仏壇職人の家に生まれ、物語の中では実家で修理屋をしている徳井。 徳井の後輩で椅子作りへの情熱はあるが、就職先の工房を飛び出し、徳井の所へ転がり込んできた魚住。 この二人が椅子作り工房を営んでいく様子が描かれている。 日常の物語が穏やかに流れていく。もちろん、様々な葛藤も描かれている。 そんな中、印象に残ったのは登場人物の二人が夢を持ち続けて楽しそうにしているところだ。 夢を持ち続けて、好きなことを楽しそうにしている様子が容易に想像が出来て、また、それが私の中ではキラキラと輝いていた。 そんな二人を羨ましく思うと同時に私も二人のような時間がこの先の人生に訪れると良いな〜と思った。

    15
    投稿日: 2022.09.22
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    海の近く、すだちの名産地という言葉が出てきたので、四国…おそらく徳島県だろう。主人公の徳井くん。1つ年下の魚住くん。二人が椅子の職人として働く物語。最後は、徳井くんがお偉いさんにスカウトされるが…結果的にその後も二人で一緒に続けて行こうという絆の描写がよかった。 個人的には、もっと話の中に事件というか展開があったら良かったなと思った。

    0
    投稿日: 2022.08.22