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ウラジーミル・プーチンの頭のなか
ウラジーミル・プーチンの頭のなか
ミシェル・エルチャニノフ、小林重裕/すばる舎
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総合評価

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    今、世界中のロシア研究者、ジャーナリスト、投資家が知りたいと思う事の1つは、ロシアのプーチン大統領の頭の中身だろう。 KGB出身の元スパイだけに用心深く、パスワードだらけでなかなか解読できないようだ。 今回の本は、哲学の教授資格と博士号を持ち、現在「フィロソフィー・マガジン」の編集長を務めるミシェル・エルチャニノフが書いた。 プーチンには次の3つでできていると述べている。 1.保守主義的な考え方 2.「ロシアの道(ロシア独自の方法論)」という理論 3.「ユーラシア主義」といった帝国主義的な理想 著者の取材によると、プーチンは新聞やインターネットを読んだり見たりしない。というものそれらの情報を信用していないからだ。 では何を情報源としているのか。「赤いファイル」と呼ばれる協力者が執務室に持ってきてくれるものや、届けられる調書から情報を得ている。 情報的供するのは「シロビキ」と呼ばれる軍隊、警察諜報機関関係者の中で特に進行の深い人物たちや友人たちだ。 西側諸国に対する不信感とウクライナとロシアは一緒だという感情を持ち続けている限り、ウクライナ問題は解決する状況にないなあ。

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    投稿日: 2022.12.15
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    ウクライナ侵攻をはじめ理解しがたい行動をつづけるロシアの指導者がどのような思想を持っているのかを解き明かす一冊。大統領に就任する以前の彼の経歴や様々なイベントでのスピーチなどから思想背景に迫るアプローチが興味深い。共産主義に対しては拒否感を示して市場経済への参入を進めつつ、ソ連時代へのノスタルジーとロシア帝国時代への賛美が混然一体となっている。ユーラシア主義やロシア正教を核とした保守主義、イリインやベルジャーエフといった哲学者の思想をたくみに利用してロシアを復活させようとしている。NATOやアメリカが唯一の正義でもないが、この不安定な時代において一極を担うロシア世界がどのような「イデオロギー」を孕んでいるのかを知る上で必読と言える。

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    投稿日: 2022.10.22