
総合評価
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powered by ブクログ料理に心底疲れきった絶望感の話は少し共感。 著者の村井さんと年が近ければ近いほど『うんうん、わかる』ってなりそうな1冊。 ご家族の話(特に父とお兄さん)はヘビーすぎて読むのやめようかと思ったのだけど、読み進めば進むほど、村井さんが読んだ本の感想が気になりだす。もう気になってしょうがない。止まらない。気付いたら最後まで完走。 本との出会いって一期一会だと思うんですよね。 この出会いを次につなげる。 そんなバトンを託すような書き方が私は好きです。
0投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ同世代の彼女がここまで的確に私の気持ちを表現してくれてるような、わかる!と思いながら読み進めた。村井理子さん、やっぱり大好き。なぜ人気なのか納得。癒されて、勇気ももらえた。おわりにで語られる本についての文章は圧巻!何度も読み返してます。大切に取っておきたい一冊。
0投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エッセイ+ブックガイド いい喫茶店の条件、静かで清潔、野菜サンドが美味しい ビジュアルマップ 大図鑑世界史 依存症、文春新書 汚部屋育ちの東大生 寮母あきこのガツンごはん など気になる
0投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ村井さんのエッセイ➕読書のすすめ、という短いエッセイがたくさんある。本にまつわるエッセイなのだが、その短い中でエッセイ9割って感じなので、読書エッセイという感じがあまりしない。それでも読んでみたいと思う本が何冊もあった。村井さんの文体がやはり好きなんだなと実感した。実の両親、兄、義父母(あまり出てこないが)はやはりいろいら大変だったんだな、というエピソードも多かった。 冒頭のはじめに、の村井さんがこどものころの読書にまつわるエピソードがすごく素敵だった。私も読書が生き甲斐なので、本が人生に寄り添い伴走してくれる存在というには激しく同意。自分の子供達にも、読書が好きだが、これから先もお守りになるような、その世界に入って楽しめるような本に出会っていってほしいと思った。
0投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ今回初めて村井さんのエッセイを読んだ。 結構ダークな幼少期を過ごしていらっしゃったのですね。 「一生に一度、出会えるかどうかわからない物語を手に入れたときの感動を、是非味わってほしい」という言葉から、本との出会いでこれまで沢山救われて来たのかなとも感じる。 その証拠に自分の過去の出来事とリンクしている本を選ぶチョイスもさすがです。
0投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ『本を読んだら散歩に行こう』 春風駘蕩なタイトルに惹かれて読みました。 読んでみると、のんびりとした穏やかな印象とは全然異なり、筆者の壮絶な人生が描かれていました。 急死した兄の汚部屋の片付けをした話。 昔飼っていたサムというワンちゃんを母親に捨てられた話。 認知症の義母の介護の話。 人それぞれ色んな人生があるなと思いながら読みました。 印象に残った言葉は 「私にとって、書くことが生きること」です。 自分の想いをこの世に遺すぞという、 信念を感じました。
14投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログ村井さんの文章、言葉選びが好きだなと感じた。村井さんの訳書も読んでみたい。 同郷なので「わかしだ」の懐かしさたるや。 誰しもが一度はわかしだに載りたいと思っただろうなあ。
0投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ義両親の介護、育児、自分の身体と向き合っている気持ちが共感できる。本の紹介もしてくれていて参考になった。
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ読みたくなった本が何冊かあった 「自分が年齢を重ねることで、世界が変わるのは祝福でもあり、楽しみでもあるだろう」 家族との確執、親の介護、子育て、仕事と 心わずらわされることが多い中、本はそっと隣で待ってくれている、、、!
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ家族のことを少しドラマチックに買いて盛り上げる要素を出しているようにも思ったが、その一方で文章力がしっかりしていて読んでいて全く飽きなかった。 特に著者は同じ年なので自分の父の思いと著者の父の思いが重なり泣かずにはいられなかった感動作。 今後もこの著者の本を読んでいきたい。
0投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログTwitterでたまに目にする翻訳家・愛犬家のエッセイ。身の回りの出来事、過去の記憶などを綴りながら、読んだ本を紹介している。 少しダウナー寄りかもしれないが、それで丁度いい。寝る前に読むのに丁度いい。突然死した兄のこと、実家で飼っていたペットの話などが印象に残った。読みながら、自分の過去の過ち「なんであんなことを言ってしまったんだ」が思い出されて、小さなうめき声が出た。著者にとっては、書くことがデトックスになっている気がした。
0投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ本の紹介はあまり主でなく、村井さんのコラムが中心、そのテーマに沿った本もあげる、という感じ。本自体が読みたくなることは少なかったが、ふつうに面白い。
0投稿日: 2024.11.29
powered by ブクログ最近の本は内容に関係のないタイトルの本が多い気がして、特に気にせず借りた図書館本。 エッセイの後に、なるほどと思う本の紹介を少ししている。そのエッセイがご本人のありのままと思える日常すぎて、素直に文章にできるところも含め好きです。筋金入りの取り越し苦労は、同じだ!精神面は安定していると自負している、とのところは羨ましかった。そうなりたい。 最近、村井理子さんのエッセイを追いかけてるので知り合いの家を覗き見してるような背徳感もあり。 幅広いジャンルの本ばかりで、今後読みたい本に登録したものも何冊かあった。
0投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログタイトルと表紙の黒い犬が気になって図書館で借りてみた。 翻訳家のエッセイ本で家族のこと、病気のこと、著者の過去のエピソードについて書かれたお話。 それだけでなく、各エピソードの最後に著者おすすめの本を紹介してくれてそこが読んでいて 「こういう本もあるのね」や「この本読みたいな」と 思いました。 あと著者の少しやさぐれた感じの性格が個人的に好きです。 本のことをとても信用していて著者は本は静かで 本を読むときは、本をめくる自分たちが主人公に なれるという言葉がとても素敵。 ◉本の中で出てきた気になる本メモ ・ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語 ・イン・マイ・ライフ 吉本由美 ・出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記 三五館シンシャ
37投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログ村井理子さんの本は初めて読んだが、語彙力の豊富さからくる言葉の選択が絶妙ですっかりハマってしまった。比較的作者と年代が近いため余計に頷ける内容が多かったかも。ぜひ2冊目を読んでみたい。
1投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログページをめくらせる推進力のある文章で、読み終えるのがもったいない!という気持ちとともにぐんぐん読み進めてしまった。 毎回おすすめされる一冊も興味をひく見事な紹介文で端から読んでみたくなったし、特に気になった書籍はポチッと購入してしまった。
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何かで紹介されてて初読みの作家さん。翻訳家だそうだ。50代になり自身の病気や兄の死や義父母の介護や子どもの受験やいろいろな課題を抱えながらの日々を綴ったエッセイ。最後に本の紹介がある。こういう本を紹介するような本は読みたい本が増えちゃうのでほんとは読みたくないけど、やっぱ読みたい本は増えた。犬にそこまでの愛着はないけど、子どもの頃親にペット達と不条理に離された話は本当に気の毒だった。アルコール依存症のなせることだったのか。兄の死の話は田口ランディを思い出した。介護の話はほんと他人事ではない。この人自身の本も予約したわ。
2投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログ本の紹介だけど、エッセイ部分の方に比重が傾いているのであまり紹介されている本の方は記憶に残らなかった。おわりに書かれている本とはどういう存在か、ということがとても良かったな。
0投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ自己啓発本ばかり読んでいて疲れたので、エッセイを手に取った。 本を読んだら散歩に行こう、というタイトルの直接的な回収はない。けど、「ずっとやりたかったことをやりなさい」にあったように、散歩に出ることで、つながり、閃きが生まれる。この著作のタイトルでも似たようなこと(本を読んで、散歩すると記憶が呼び起こされる)ということが言いたいのかなと思った。 それぞれのエピソードにジャンルの幅広い本を紹介されているのが面白かった。料理やインテリアなどの本が多めで、エピソードを踏まえても暮らしを大切にしている人なのだと感じられた。自身の老いや親の介護に奮闘されている著者の話、あと10年後にもう一度読みたい。 それにしてもエッセイは面白い、一見大したことないような日常をも切り取り、言葉に残してくれる。自分の人生も山あり谷ありだけど、こうして言葉に残せる力があったらいいなと思う。自分も書き残してみるか、エッセイ!と思えた書籍だった。
1投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ「本を読む(ようおすすめする)理由」として若い世代に伝えたいと常々思っていることが、あとがきに全て書いてあってたまげた
0投稿日: 2023.09.20
powered by ブクログエッセイと書評が見事に合体した本。初めましての作家さんでエッセイも書評も大好きだからどのお話も楽しく読み応えたっぷりだった。本があってよかったという著者の気持ちがひしひしと伝わってきたし共感した。あとがきも興味深いというか考えさせられるというか、とても印象に残るお話だった。
0投稿日: 2023.09.15
powered by ブクログ翻訳家によるエッセイ+本の紹介。 エッセイ自体は介護や兄の死など暗く、文体は割とかため。 紹介している本は文庫本や外国の本、料理の本からインテリアの本など幅広かった。
0投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログ初めて村井理子さんの本を読みました。 エッセイ+本の紹介という内容でしたが、読みたくなる本が多かった。エッセイ部分もあらゆるところをさらけ出していて、面白かったし。 犬好きな方なので犬関連の本の紹介も多かったです。
2投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ自身の来し方のアレコレとそれに結びつく本の紹介を含めたエッセイ。初めての作家さん。軽く読めたが、年齢的に高めな内容。
4投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログ本に関連付けたエッセイなのか、エピソードから本が浮かんだのかわかりませんが、さらりと読めました。 印象に残ったのは著者の村井さんが、お化粧しておしゃれをした母とでかけ目的の場所が見つからなかったのか、ぐるぐると住宅街を歩き回り何度も同じ公園にたどり着き、結局家に帰ったエピソード。中学生になった村井さんがその日のことを母に尋ねたけど母は何も言わなかったという。そのエピソードの章で紹介された衿沢世衣子さんの『光の箱』読んでみたいと思いました。
0投稿日: 2023.06.14
powered by ブクログ村井理子さんのエッセイを何冊も読み 本から得る情報で、ご家族のことも知ったつもりでいる。 だからなのか、息子さんたちも大きくなって、と 親戚のおばちゃんになったような気持ちだ。 そして、親の介護、人付き合いの難しさ わかることが満載。 村井理子さんと関わりがあり連絡が途絶えた方達が このエッセイ本を手に 楽しい思い出として笑ってくれたらいいな。 そんなことも考えてしまう。 紹介されている著書の中から 気になる何冊かを読んでみよう。
0投稿日: 2023.06.13
powered by ブクログ人生のピークは遅いほうがいい ヨシタケシンスケさんの言葉を村井さんが引用したものだ。 そうだよね?やっぱりそうだと思ったんだーと心の中で拍手をする。 村井さんファンになって浅い私も2冊目を読み、益々読んでいて心強さを感じるほどのファンとなっている。 何か一つ、これというものを心に持っているのっていいですよ! 自分を見失わない私の暗示はきっと“英語”だと思う。 好きがこんなに長く続いているのはもはや呪文だ。 そんな村井さんが安心と心地よさを感じ、コーヒー片手にゆったりとソファに座って隅々まで楽しみたい柘植文さんの本(をはじめ、積読増加!)。 楽しく年齢を重ねる人は、1人で動くのが上手だと言う。それなら任せて!と言う気持ちだ。
3投稿日: 2023.05.30
powered by ブクログ翻訳家、村井理子さんのエッセイ。 そうそうわかるわかるという感じであっという間に読み終えた。エッセイにちなんで紹介される本も興味深い。 著者は両親と兄を見送り、夫と共に義父母の老いにつきあい、子育ても仕事もと、盛りだくさんの日々。自分の体調の変化もある。大忙しの自分とうまく付き合う方法をみつけることは大事だなということも教えてもらった。
1投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログまずはこの小気味いい文章が大好きだ。惜しげもなく自らの体験をさらけ出してくれる村井さんの話は、時に切ないのだが、その切なさが村井さんの手にかかると、ユーモアと優しさに変わる。家族のこと、仕事のことなどの日々の徒然が5ページほど綴られたあと、1冊、ポトンと本が紹介されている。全部で40冊。本に囲まれて生きている筆者だから、なんとなく難しい本や、やっぱこれだよね、ってな名著を紹介しているのかと思いきや、漫画やレシピ、中高生も好んで読みそうな小説などバラエティに富んでいて、村井さんは、なんというか、人にも本にも優しい方なのだな、と思った。 認知症を患ったお義母さんとの、おかしくも胸が詰まるような会話の後に『第62代横綱・大乃国の全国スイーツ巡業』が「私の本棚に異様な存在感とともに存在し続けている一冊」として紹介されていて、お義母さんとスイーツの話をしているという関連はあるにせよ、え、これ?と吹いてしまった。村井さんは、読者にも優しいのだ。 第二次ベビーブーム世代の女性には特に共感できるエッセイと、抜群に信頼できる読書案内。
1投稿日: 2023.05.15
powered by ブクログ短いエッセイにそれぞれ本が一冊紹介されている。どこからでも読めて気楽な一冊。読んだことある本は瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」だけだった。 気になる本をメモ 家族の味 平野レミ イン・マイ・ライフ 吉本由美 中年女子画報 柘植文
0投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログ書評を通じて綺麗事じゃない、著者の人生を垣間見ました。本を読むという行為を自分の中で確認させられました。
2投稿日: 2023.04.24
powered by ブクログ時折、エッセイの内容と紹介されている本のギャップがあり、そこが「読書」を好む人の絶妙なバランスだなと感じた。恐らく、こんな時に聞きたい一曲と同じで、その人なりのバランスの取り方があるのだろう。
6投稿日: 2023.03.20
powered by ブクログうそをゆうことは、あたまをつかわないかんぐるいさせじそと、なんか、たてき、ごと?ことかいしやくって、いわねども、まだまだなんか、なんきんかんあるかなあ、ありまなの、ささくど、あるかいなあ、ありありほけん、せけんの、ささきの、ふりんきようていでも、こうかおんきよう、じびよう、ぴあにすちの、はんきてい、ささこぶの、はんざい、ささふりんぶざまもじいるに、かまい、ちやらかし、はんざい、しんりがく、きようていになるので、あばいぎやるどに、ささの、もぬけ、ふかはりんなんききつんだし、まつもとのりこてき、まつとうやだめ
1投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログ不思議な温度感の作品だった。 著者の人生や日常生活のエピソードと、それにリンクした本が紹介されているのだけれど、そこに良い意味でギャップを感じるというか。 本人のことを知らないからだけれど、語られるエピソードはどこか哀愁を感じるというか、少しの物悲しさ、あわれさを含んでいるように思うのだけど、紹介される本はどれも面白味を多分に含んでいる印象。 それは著者にとっての「本」というものが、生活の延長線上にあったとしても、寄り添った後にそこから抜け出せてくれるというか、束の間の逃避を与えてくれるか怪我のないものだからなのかなと勝手に感じた。 ”本は私が必要とするそのときまで、じっと動かず、静かにそこで待っていてくれる。人間は信用できない。信用できるのは、本、それから犬だけだ。” また、『自分の言葉で書き残すことへの執着』というエピソードで書かれている、著者にとっての文章を書くということへの覚悟は、とても強烈に心に残った。 読んでみたい本もたくさんあったし、自分が読んだことがある本が紹介されてると嬉しくなった。まずは『三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章術』を読んでみよう。
0投稿日: 2023.02.21
powered by ブクログハードな人生にも真っ直ぐ、一生懸命、思いを全て書きたい方なのかと思いました。癒しの犬がいて良かったです。本好きのエッセイ+おすすめ本が本好きには面白かったです。家族のその後も注目していきたいです。
0投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ本を紹介してくれる本。ダラダラ読みました。 この本の話自体がすごく面白い訳ではないけど本を好きな人が勧めてくれる本ってやっぱり気になる。 この本を読んで「そして、バトンは渡された」を買いました。これ読み終わったら紹介してた回だけもう一回読もうかな。
0投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログ読書日記は誰が書いたものであれ私にはとても興味深い参考書になる。 短いけど、しみじみと人生が詰まったエッセイと、馴染みのある本、ない本の紹介が絡み合った一冊。 あれも読みたい、これも読みたいがまた増えてしまったよ。
1投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログ中学生の母で、義父母の介護をしている翻訳家の本にまつわるエッセイ集。最近、急に親の介護を意識してきたので、いろいろ参考になった。
0投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログ翻訳家の村井理子さんの40章からなるエッセイプラス読書案内。エッセイの中には重たい話もあったけど、全体的には読みやすくかったです。 1番共感したのは、最後に書かれていた村井さんの本に対する思いが、私と一緒で嬉しくなりました。
2投稿日: 2023.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
流れるように綺麗なのにどことなく寂しさを感じさせる文章だった。 村井理子さんの作品は(翻訳を除けば)一冊目だったので、著者自身のバックグラウンドなどがあまりわからなかったのが残念。もっと著者自身のことを知った状態で読み始めればよかった。そうすれば、一層寄り添いながら読めたと思う。 家族間の心理描写が絶妙で(著者が作ったご飯があまり自分の好みじゃないが、作ってくれたことに感謝する子供の姿に腹が立つ描写など)、よく人間を見ていて、そしてそれを的確な言葉で表現する方なんだなと感じた。他のエッセイなどもぜひ読んでみたい。 「迷路を彷徨する赤いハイヒール」 結局、どうしても辿り着けなかったのはなんだったのか気になる。 「自分の言葉で書き残すことへの執着」 著者自身のバックグラウンドを知らないまま読んでいたので、著者自身の死生観が軸としてあり、日々生きて書いているからこそ、文章が暗くある種の諦めを感じる文章なのだな、とわかった。 もちろん、暗さ、諦めを感じさせるのが良くない、ということでは決してなく、普段の対話ではわからないような、心のすごく深いところに触れた気になれてとても新鮮でよかった。
4投稿日: 2023.01.18
powered by ブクログハリーシリーズから入り、少し気分が落ち気味な時に読んだからか、けっこう重い部類に入るエッセイとなった。年齢とか、環境とか、まったくの他人事とは思えない部分もあるから。 本の紹介はほんの一部。9割はまつわるエッセイ。 私だったら、その本を読んで「散歩に行きたい」と思うかはわからないが、日々の生活を普通軸と考えて淡々と好きな時間を過ごす、本を読んで気分転換して散歩で洗われて…そんな日々がやはり愛おしいく思えるだろうな、と思った一冊 紹介していた本は、新しいものも多く比較的入手もしやすいと思われます。
0投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログ村井理子さんの本は、とても読みやすくてしかも心に残るという印象がある。 「兄の終い」や「家族」など濃い内容でガツンときた記憶があるのだ。 今作品は、帯にも「私と本は常に近い場所にいた」とあるように自分のエピソードを絡めてこの本がお勧めだ、また繰り返し読むのはこの本だ、これはこういう気分の時には最高の本だと次々と尽きることなく紹介している。 すでに読んだ本もあって、また思い出したりするのだが…。 これは読みたいというのもどんどん増えてきて困ってしまう。 買うか、図書館で探すか、たくさんありすぎて付箋だらけになってしまった。
33投稿日: 2022.11.26
powered by ブクログ村井さんとは、ぜひぜひお友だちになりたい! と失礼なから思ってしまう。 私の(読みたい本メモ)が、いっきに増えてしまった。
1投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ以前読んだ村井さんのエッセイよりずっとよかった。 「村井さんの読んでいる本」に興味があって読みましたが、紹介されている本より、エピソードそのものが面白かったです。特に、カッコ内の村井さんのつぶやき。 また、家族についての気取らない文章に、村井さんに対する私の考えが変わった気がします。 紹介されている本も読んでみたいと思うものが多かったです。読みたい本ばかりで時間がない、とも思うけれど、自分の本を出版しながらちゃんと読んでいる村井さん。当たり前かもしれないけれど、やはり何事もインプットとアウトプットが大切なんだなあと、自分に言い聞かせています。
1投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログ2022.09.24 なんの予備知識もなく読み始めた初めましての作家さんのエッセイ。 これからわたしにも来る40代、50代の生活、健康、家族のさまざまな悩みがぎゅっと凝縮されたエッセイで、その日常に寄り添う1冊が紹介されていた。思わず図書館のオンラインで予約した本もいくつか。 あまりに現実的すぎて少し先の未来が怖くなってしまったエッセイ。 老いても、明るく楽しく自分の好きなことを諦めず生きていきたいなあと思った。
0投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログ"自分が年齢を重ねて内面的に大きく変わったことについては、残念なことだとも、 人間的に成長したのだとも考えていない。ただ多くを見て、多くを聞いて、多くを知って、逃げるのが上手になったというだけのことだろう。"(p.106) "でも私にとって、家族がいることと自分一人の世界を持ちたいと願う気持ちは矛盾しないし、自分一人の場所を求めることを諦めてしまえば、私はきっと、何も書くことができなくなるだろう。" "人間は誰しも心のなかに自分だけの空間を持っているはずだし、持つべきだと思う。そこに逃げ場を持っているだけで、そこに本当の自分を住まわせるだけで、暮らしはずいぶん楽になるような気がしている。"(p.172)
1投稿日: 2022.08.22
powered by ブクログ著者が翻訳者でもあることを初めて知った。 年代も近くそうそうと頷けることも多く、なにより本の選定が魅力的。 挿画の犬もほのぼのさせてくれる。 私には見つけられない本たちを紹介してくれて、ジャンルが広がった貴重なエッセイでした。 「兄の終い」、を是非読んでみます。
3投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログワンのイラストが良いわ~。 後ろ姿や覗き見している姿、尻尾の微妙な高さにクスッ。 よく、茶色のお弁当の話しは聞くけど、私は 真っ白いお弁当が、ありました。 お弁当箱の半分にご飯、隣に冷凍食品のエビシュウマイだけが。(チンしただけの) せめて梅干しの赤があればなぁ~。 子供時代の記憶が、あふれているエッセイ 私は、呪文を持っています! 「十年たてば、笑い話よ。」 刺激に耐えられないとき、気持ちを奮い立たせることができないときの文字の優しさ。 疲れたら閉じて、元気になったときに開くことができる本の懐の深さ。大災害時代に生きている今、様々な記憶に向かい合うことに 多少疲れてきた私にとって、本は今までと違った意味を持って、人生に存在していると思う。 そう、本って不思議にそばにいてくれるのよね。
2投稿日: 2022.07.22
powered by ブクログ綺麗な色の表紙も絵も好きです。 年齢的に共感出来る所が多かったです、戻った大好きなお正月は同じだなぁと思いました。 コロナ禍で良かった事はお正月のんびり気ままに過ごせた事です。戻った大好きなお正月!
2投稿日: 2022.06.25
