
総合評価
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powered by ブクログ・「太陽の季節」の感想。最後の数ページ、怒涛の展開が見どころ。ブルックナーやマーラーの9番っぽい感じがして、なかなか面白かった。あ、それで終わりなんだ、でもやっぱそれで終わりか、っていう。さすがに死んで終わりってベタじゃねって思ってたら、ベタであった。終わり方も信長の逸話のオマージュのようで、著者はニヤニヤ笑いながら書いたに違いない、誇張された青春小説ってとこか。でも、誇張といえば純文学はどれも、誇張。あの漱石先生の「こころ」だって、トンデモ誇張だろう。あんな現実はないし、この本も同様に現実として感じられない。でも描写された心は現実的。それが文学の面白さのミソの一つなのか。この本を読んでそう思った。ちなみに主人公はクズで全体的に女性蔑視の精神を感じるが、そんな程度だろう。要は、青春とは世間でいう「クズ」であると、単刀直入に表現したかったんだろう。この著者が描きたかった青年が聖人であるべし、都知事の著書は道徳の教科書たるべしなどとは、私は最初から期待してない。 ・「灰色の教室」はなかなか良い。最後はマトモな大人になっていくというか・・・、そう読むと、平凡な私は共感を抱ける。ただ、それは誤読かもしれぬ。あの終わり方は、青春と大人との葛藤が残っている、ということかもしれない。再度、だらしない青春に戻っていくという読み方もできるか。「割り切れぬもの」「あてのない怒り」って何だろう?一般的な感覚からすると運命への怒りや悲嘆だけど、そうじゃなくて文脈的には大人の「ルール」への怒りかね。そうだとするとまぁ、主人公は前途多難でスッキリしませんね!そこら辺が気持ち悪く和声進行を崩していて、現代アートらしいって考えれば正解でしょうか。つまり、カツヒコもまた1月後に自殺するんだろう。次は、これまでの延長線上で考えれば女を道連れにするとか、クズっぽくてどうだろう。そう考えるとまた、それはそれで笑える作品だ。 ・「処刑の部屋」。前2作以上のクズが自業自得で不良たちに殺されるだけの話。テーマは同じで、青春(というかグレ)と大人の対立構造。グレを貫いて犯罪し放題、最期は自らもそのグレに滅ぼされる。
0投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログ他の文豪作品とはテイストが異なり、元祖ヤンキー小説といった内容。現実の石原慎太郎らしいエネルギッシュさを本作品から感じ取った。
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログモラルや因習に縛られない、無軌道に日々を生きる若者の様子が描かれた短編集。反倫理に満ちたストーリのため、人によって好みは分かれるであろう。作品全体に、若者特有の刹那を重んじる価値観が通底しており、高度経済成長期の活力ある時代に沿った作品であると感じた。
10投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ青春の入口あたりに本作を読んだ青年たちが、頭のどこかにある願望や生き物としての本能的な部分を刺激され、本作の主人公たちの格好良さに憧れて、太陽族と呼ばれる若者になっていった気持ちがわかる。というか、いま読んでも少しだけ若い頃の感覚を思い出させられる。ヨットにそれほど興味がないので前半の三作が特によい。
16投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書には5つの短篇が掲載され、うち3つで主人公がクズ男。 なぜだか、富野由悠季、栗本薫、たがみよしひさが思い出される。前二者はおそらく文体で。 クズ男が主人公といえば、たがみよしひさ。 『GREY』で知ってから過去の作品を遡り、一通り読んで、なんで主人公の男をこうもクズにするんだろうと思ったものだった。 『太陽の季節』を読んで、その答えが出たような気がする。物語というものは予定調和にもできる。例外はあるにせよ、多くの場合、主人公は死にはしないというお約束がある。なぜなら、感情移入した対象がひどい目にあったり死んでしまったりするのはつまらないからだ。クズならば、むしろひどい目にあえ、死ねばいいのにとさえ思える。主人公でありながら、ひどい目にあうからこそ物語を全うできる構図になる。予定調和であろうと、そうでない雰囲気にできる。やりすぎると船戸与一になる。 『太陽の季節』は1955年に発表され、センセーショナルを巻き起こした作品だと解説にある。 既知の作品でいうと『あしたのジョー』や『激!!極虎一家』などを思わせる風合い。不良少年、バンカラ、セックスと酒とギャンブル。1950年代には、そういった作品の下地となる作品や世相がすでにあったということらしい。 Wikipediaによると、三島由紀夫の『沈める滝』が先駆であり、武田泰淳の『異形の者』のフォロワーであるとみなされたそうな。 ヨットが関わるシーンの描写には一読の価値がある。 想像力は無敵とする作家がいる。しかし、経験しなければ書けないことは確かにあると強く感じさせる。これまで見落としていたのが悔やまれる。 近頃手に取った読み物で幾度も名前が上がったため、読んでみる気になった。『教養主義の没落』であり『コミュニケーション不全症候群』である。 気になった理由の一つが、世間に波風を立てた作家が表現規制をする側に立ったことである。確かに世間が騒ぐ作品であったことは確認できた。 表現規制をする側に立った理由は、自伝から読み取れるだろうか。
0投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ奇しくも作者の命日に読了。もう3年が経ちますか。 『太陽の季節』は、遠くに忘れ去ったどこか懐かしい青々とした瑞々しさを感じさせる作品でした。 『処刑の部屋』と『黒い水』は、これまた過去の自分を静かに見つめているような不思議な感覚で読み、個人的に気に入りました。
1投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ「太陽の季節」 時代背景や、人間の本質などもあるかもしれないが主人公の価値観、倫理観に嫌悪感を感じた。女を肉体の歓び以外のものではないという主人公が出会った中で変わっていく瞬間は確かにあったが、でも素直に愛することはできない。主人公の攻撃性や反発性からしてそれは叶わぬことであった。ラストの運びは衝撃的だが、でもヒロインの主人公への思いが成したものとも思えば作品としては納得。 「灰色の教室」 自殺未遂を繰り返す友人、彼は生き甲斐よりも死に甲斐を求めているのであろう。生きていくのに苦労はしない、ただ日々の中にスリルが欲しくて悪事に走る少年達には生きることが何かを考えさせられる。主人公とヒロインの葛藤や事の運びにも次第に生きることがどういうことなのかが影響し始める、そして結末。生きるとは何かを問う作品。私は太陽の季節よりこちらの方が好き 「処刑の部屋」 かつて手を出した女性、敵対心を持っていたグループにリンチをされていく、その中での暴力描写は凄まじく目を覆いたくなるようなものも多い。ボロボロの体になっても生きている、肉体的な勝利と精神的な勝利はまた別のものであり、でもそこに感じる生き延びたいという感情、なんのために死ななければいけないんだという感情。描写にキツさはあるが今までの生きてきた中にあった無意味さから経て意味を見出そうとなった主人公。これからを感じさせる。 「ヨットと少年」 ヨットのことについて私は何も知らないので操縦などの描写の理解が難しかったのが残念。ヨットに亡き母親、信頼する人の奥さんなど母性を重ねつつ、悪童が「自分のヨットが欲しい」という願いをもつ話。途中の娼婦とのくだりの中で自分のものになるしたい思いと周りに嫉妬する思い、そしてそこから周りへの悪意が出てくるところはわかるが、ラストが無理やりバッドエンドになっている感が否めない。 「黒い水」 兄と妹、妹の思い人との3人でのヨット航海の中で恐ろしい波、雷などと向き合い戦いながら話が展開される。自然の恐ろしさを文字に込め登場人物に襲いかかる様子はとても緊迫感や絶望感があり、鬼気迫るものを感じた。
8投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初はどこか今の時代にもありそうな恋愛をしていて、女のファッションとしての恋愛、過去の事象からの少し変わった男性観から男はリングに打ちのめされたような感覚から追いかける▶︎女が落ちたら自分がどれだけ好きで相手がどれだけ好きかを他の男や女を使って確かめる。その恋愛もとても幼稚で恥づかしながら自分の実体験と重ねてしまった。また、ラストのシーンでは英子の呪いのようなものを感じざるを得なかった。また、全く関係ないが拳闘と恋愛を対比、並立させて書いてあるのはかなり大学入試の現代文などで使えそうな内容であった。
0投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログタツヤとエイコと、誰?な作者の解説が、最適なテンポで綴られる。 内容はあまり好きではないけど、文体を操る力がすごいと感じた。急なディズニー展開はロマンチックなはずなのに、セリフの雑さでちょっと笑える感じ。
0投稿日: 2023.12.03
powered by ブクログ「太陽の季節」は名前は知っていたが初めて読んだ。1955年に発表された作品。女を肉体としか見ていない竜哉が拳闘に夢中になり、奔放な女 英子に惹かれていく。男に弄ばれ、妊娠したら産めと言ったり、堕ろせという主人公。なんという身勝手な奴だと思う。男女の愛情のもつれというか共感出来なかった。2023年6月8日読了。
1投稿日: 2023.06.08
powered by ブクログ随分前に買っていたもの。滝沢秀明氏主演のドラマを見ていたのですが、全然違う話!今の時代に出版されるといろいろ物議を醸しそうな作品だなと思った。文体自体は嫌いではないけど、題材はちょっといけすかないかも。
0投稿日: 2023.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
吃驚するほど面白くなかった。ここ二、三年で読んだ本の中で間違いなくワースト一位。そんなに厭なら読まなきゃ良いだろと云う話なのだが、一度手を付けたからには最後迄読み抜かねば気が済まないのが読書人の性分でもあり……。 「太陽の季節」 表題作は比較的マシ。世代のギャップなのか全然共感とかは出来なかったが、それはそれとして読めない事は無い。特に終わり方が気に入った。全体としては然程面白いとも思わなかったもののラストで全て赦せると云う気になった。 以降、短編が四作収録されているが、面白さも大体収録の順になっていたと感じた。 「灰色の教室」 何か「太陽の季節」の焼増し感あるな〜、と思いながら読んでいたら、案の定、プロトタイプ的な位置付けの作品らしい。解説に拠ると。 「処刑の部屋」 何だか読み難いなぁ、と云うのが率直な感想。伏線を回収するのではなく、実はこの場面に至る前、過去にこういう事がありました的な展開が続く。こんな人出てきてたっけ??と思ったら案の定そこが初登場の場面で、そこから急に話が過去に飛んだりする。全体にこのパターンの繰り返しが多い。こういう構成は読む側に非常な負担を強いる。自分の読みが正しいのか否か常に不安が付き纏い作品に上手く入り込めない。 「ヨットと少年」「黒い水」 ここからは作者の趣味全開である。どうもヨットが好きらしい(これも巻末の解説に拠る)。まあ好きなものを好きなように書けば宜しいと思うが、残念ながら読む分には退屈と言わざるを得なかった。何せ此方はヨットになぞ毛程も興味は無いのである。そこへ滅多矢鱈に専門用語のオンパレードと来られては辟易せざるを得ないだろう。当然特段の解説も無いのだからヨットと無縁の生活を送る読者(大抵の読者は然うだと思うが)にとっては珍紛漢紛でイメージが摑み難い事と思う。尤も一々説明されても冗長の謗りを受ける虞は否めないが……。冗長と言えば、特に「黒い水」の後半部分など同じ様な描写が延々と続き、縟いったら無い。言葉を尽くして書きたい気持ちは分からんでもないが、程々にしてさっさと結論を言いなさいよ。贅肬。 総じて、ストレスフルな読書体験だったと言わざるを得ない。詰まらない小説は如何せん睡魔を誘発するので、立ち読みの姿勢で読破した。自然、右眼はリタイヤし、左眼単騎で眼球も砕け散らんばかりに文字を追っていた。読後、眼の下の隈の辺りが痙攣しているのを確かに感じた。借りた本なので只だったが、それでも時間返せくらいの文句を言いたい気持ちにはなった。尤もそんな事を思うくらいなら、初めから或いは詰まらないと感じた時点で即座に読むのを辞めておけと云うのに。
0投稿日: 2022.09.20
powered by ブクログ昭和31年の芥川賞受賞作である。こんな小説が話題になりもてはやされた時代であったのだな。とても暴力的で、自己中心で、ステータスを鼻にかけ、違法行為をカッコいいと考えているようにも読める。女ばかりがバカを見る後味の悪さ。こんな価値観がのさばる世の中を作ったジジイなんて早くくたばってほしい。
0投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログ第一に思うことは、60年前に読みたかったな。ということである。 当時は無名の学生作家の作品でありながら芥川賞受賞、そして「太陽族」という言葉が生まれ、さらには倫理議論が巻き起こったほどの衝撃的な作品であったらしい。 その前情報を聞いていたため私はとても期待をして読んだ。 作品の独特の倫理性や石原慎太郎の筆力は素晴らしいのだが、今の時代を生き、今の小説を読んでいる私としては目新しいという感覚はなかった。 解説にも書かれていたが、戦後10年再建資本制は確立されゆくと同時に当時の青年達は夢を失い、日常に鬱屈を感じていた。そこから生まれゆく大人達とは違った既存の倫理とは違った価値観を持つ若者たち。その世代の(既存の価値観を持つ大人達から見ると)歪んだ倫理観をもつ若者達を内側から石原慎太郎が描き切った時代性が衝撃的であったのであろう。 しかし、現代は情報化社会と言われるだけあり小説はもちろん、SNS、インターネット、映像作品、さまざまな歪みを日常的に目にする。 そのため現代を生きる人間達はこの作品が世に出た当時よりは遥かに価値観の歪みに慣れているだろう。 そのため今読んでもその面で衝撃を受けることは難しい。 繰り返すが、60年前にこの本を読みたかったと思った。
2投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログ出版当時は相当に話題となり、太陽族なる人々が現れるほどだったようだが、もしここ数年でこれが出版されていたらと考えると、おそらく相当な批判に晒されることだろうと思う。 本書後半部の主人公の行動、言動は特に気持ち悪く感じ、到底受け入れられるものではなかった。 だがその一方で肉体的、精神的に抑圧されいつか奔放さの極地を試してみたいと密かに思う人々にとって、本書は美しい小説となり得るようにも思った。
1投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ元東京都知事・石原慎太郎氏の、作家時代の代表的短編が収録されています。 石原慎太郎氏は、昭和生まれとして初めての芥川賞受賞作家です。 この頃、文筆に載せるべき共通した思想が無いが、相次いで現れた作家陣を『第三の新人』と呼称していました。 石原慎太郎氏は世代としては『第三の新人』と被るのですが、そのメンバーとして数えられることはないです。 石原慎太郎氏の作品はおよそ文学と呼ぶには俗っぽ過ぎており、文学史としてポジションは示しますが、個人的には文学ではないと思います。 戦後世代の若者の風俗、行動、倫理が赤裸々に語れれていて、それまでの文学小説の有様に全く準じない内容となっています。 各作品の感想は以下です。 ・太陽の季節... 第34回 芥川賞受賞作にして、石原慎太郎氏の代表作です。 映画化しており、その脇役として弟の石原裕次郎氏が出演しています。 芥川賞受賞時にも賛否があり、出版後も多くの文学者が「傑作である」とか、「認めない」とか、声があがりました。 批判が起きて納得の内容であり、下劣で軽く、だがその頃の若者たちの間に確かにあった世界を、真正面から描いたものとなっています。 主人公の高校生「津川竜哉」はバスケット部を辞めて、ボクシングに熱中します。 酒とタバコ、ケンカに明け暮れる彼は、銀座でナンパした英子という女性と付き合い始めますが、次第に興味を失ってゆきます。 ぞんざいにあしらっていた竜哉だが、ある日、英子から、妊娠したことを告げらるというストーリーです。 文脈がバラバラで、元の原稿には誤字も多く散見されていたと言います。 書いたのは20を少し過ぎたくらいの青年で、文学以のところがあることは、今日読んでも感じることができます。 ただ、当時の選考員が本作品に芥川賞を与えようと考えたのもうなずけるところがあり、ただのアウトロー小説、娯楽小説と切るにはそれだけではない何かを感じました。 ・灰色の教室... 石原慎太郎氏のデビュー作。 大学の同人誌に発表した作品で、本作が文芸評論家に称賛され、『太陽の季節』執筆につながりました。 太陽の季節と同じような世界観が描かれています。 主人公はその時代の高校生で、ケンカやセックスに明け暮れた日々を送っています。 太陽の季節より前に書かれた作品ですが、構成など、本作の方が比較的読みやすいと感じました。 ただ、文章の粗さは変わらずなので、そういう意味で読みにくさは感じます。 大きく、本能のまま遊び回る「石井義久」と、自殺を繰り返す友人「嘉津彦」の2人の話が主題となっています。 本作も遊び相手を妊娠させてしまうという展開が描かれますが、太陽の季節とはその後の行動は異なっていて、本作では無念、苦悩、そして生きることに対する問いかけを感じました。 一般的な評価としては太陽の季節の方が高いですが、個人的には本作の方が興味深く読めました。 ・処刑の部屋... 『太陽の季節』に並び、石原慎太郎作品の中では著名な作品です。 ただ、賛否あった『太陽の季節』に比較すると、本作は文壇上の評価が良く、好意的に受け入れられた小説です。 大学生の若者グループの話で、前2作品同様、いわゆる半グレの少年たちが描かれています。 主人公の「克己」は、友人の「良治」のノリが悪くなったことが気になり、良治主催のパーティーの収益金を運ぶ車を、対立グループの「竹島」に教えます。 竹島をふっかけて、良治と乱闘することを期待していたのですが、良治が竹島にあっさりお金を渡したと聞き落胆します。 竹島グループからリンチを受けたり、睡眠薬を用いて強姦したりと、ショッキングな内容が書かれていますが、彼らのリアルな息遣いを感じられる良作です。 ・ヨットと少年... "太陽の季節"受賞翌年に発表された短編小説。 こちらも氏の初期の短編だからか、文章に荒削りな感じが残っていますが、大分読みやすくなっていると感じました。 ヒギンス夫妻の船に同乗して参加した伊豆大島周回レースの経験から、少年は自分のヨットを持つことを夢見ます。 ヨットを買う資金を貯めるため、少年はギリギリの悪事や恐喝を行ってお金を貯めるのですが、そんな折、高校の友人に誘われて買いに行った娼婦「春子」に心奪われてしまいます。 娼婦である春子は、当然少年以外の男とも金をもらって寝るのですが、それが少年の中でうまく解消できずにいます。 また、女性を連れて新品の船に乗った若者を見ると歯ぎしりをして悔しがりますが、そんな折、賭博で勝った金の集金トラブルから、ヨットを買うためお金をためていることがヒギンス夫妻にバレてしまいます。 少年は悪事を繰り返しますが、少年にプラス方向にストーリーが進むので、どこかで罰が当たると、ハラハラしながら読んでいました。 それはまさにラストで霹靂のように直撃します。 過去作品同様、素行不良の少年が主人公ですが、小説としておもしろく読める作品です。 ・黒い水... こちらもヨットの話です。 "ヨットと少年"と同時期頃に書かれた作品で、"ヨットと少年"同様、読みやすく、おもしろかったです。 登場人物は主人公「河井」と、妹の「恭子」、友人でラグビー選手の「松崎」です。 元々ラグビーにはまっていた松崎は、河井の誘いでヨットにのめり込み、三人で外洋レースに参加することになります。 海は風がなく穏やかで、船の進みが遅くヤキモキしていましたが、次第に空が陰り、嵐になります。 一寸先も見えない闇の中、轟音を上げる雷鳴の中、激しく揺れる船内の三人の描写が見事で、引き込まれる文章でした。 舞台がほとんど海の上ということもあってか、過去作と違い主人公たちの素行が悪いような描写はなく、いわゆる若者言葉も出てきません。 本作以外の作品はすべて犯罪を自慢気に書いているところがあって、読む人によっては胸糞悪さを感じる可能性がありますが、本作はそういう意味でも読みやすい作品だと思います。
0投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログ本作も追悼で。なので☆は1つ上乗せ。 いつかはと思い、手元にはずっとあったんだけど、全然手が伸びず今に至ったもの。”作家の値打ち”で絶賛されていて、先だってよんだ又吉作品が絶品だったこともあり、本作もひょっとして…と臨んだんだけど、全くダメでした。これも一つのネックは、やはり時代背景。当時ならきっと楽しめた…のか?登場人物も好きじゃないし、文章も好きじゃないし、正直、気に入りそうな要素が見出せん。表題作だけを何とか読み切ったけど、他4作には手を付けられず。すんません。
0投稿日: 2022.05.16
powered by ブクログ石原慎太郎が亡くなった特集の文藝春秋で読んだ。 芥川賞ということで、どこが評価されたのか、それを探る思いで読み進めた。時代は遡るが、刹那的で退廃的な雰囲気が漂う作品、苦労知らずのお坊ちゃんの火遊び的内容に、まぁそんなこともあるか、ぐらいの気持ちで読んでいったが、途中から許せなくなった。こんな自堕落な作品に共鳴して芥川賞を認めさせた作家群には呆れた。訴求する内容に、何ら建設的な意味合いがない。胸糞悪い、という汚い表現だが、まさにその言葉通りの作品である。
1投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログ著者逝去に伴い初めて読了。 現役学生としてのデビュー作としては、田中康夫氏の「なんとなくクリスタル」を思わせるが、読んで見れば、これら2本、同じ昭和の新旧「学生デビュー作」みたいな同ジャンルを想わせる印象だった。昭和30年頃の出版時にリアルタイムで読んでいれば、また全く異なる鮮烈な印象を受けたのかも知れないが。
1投稿日: 2022.04.22
powered by ブクログ今月の文藝春秋に載っていた名作。評者も未完成ながら形破りの大作と評しており、社会への衝撃が実感できる。ボクサーの龍哉が湘南で英子を弄ぶ非倫理的な構成だが、愛をどう扱っていいかわからない初々しさ故の粗暴さや、非日常の開放感に溢れた舞台としての新鮮さは悲劇的かつ後味の悪い結末をも引っくり返す青年期特有の眩しさを感じさせるには十分である。特に、現代でも行き過ぎとも言える主人公らの道徳心は当時の保守的な社会からすれば衝撃的なものであっただろう。 賛否両論巻き起こったことは承知しているが、読んだ感想としては正直これくらいの表現は許容範囲ではないかと思った。石原の出世作であると共に太陽族として社会現象になるに相応しい破壊作だった。 2022/3/21
1投稿日: 2022.03.23
powered by ブクログこの作品の映画は見たことないけど、映像のイメージで読んでしまったので、少し移入するのに時間がかかった。 昭和30年頃の時代感が掴めないのもあったとおもう。 登場人物は、若者の無邪気な残忍性を若気の至りとしての扱いを拒否する。それは、大人ぶるというより、大人と対等に距離を取ろうとする。 暴力や恋愛に耽溺するというよりは、ファッションとして着飾る軽薄さが、堕落論から10年後の時代の空気なんやろう。 自分勝手な軽はずみな行動が釣り合わない結果を伴う時に感じる、そら恐ろしさを蘇らせてくれる作品。
0投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログどの短編もスッキリして終わるような話ではなかったが、表題の『太陽の季節』『ヨットと少年』は結末が非常に悲しいものだったが破天荒で無気力な若者感が溢れていてよかった。 昭和30年代を題材にした作品なので拳闘やヨットの話というのは令和の時代になって読むと古い感じがするが、それはそれで昭和を感じられて面白かった。
2投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログピカレスク小説の走り的なものなんだろうな。 太陽の季節以外はまあまあ面白かった。 深い文学的表現をしようとして、ただ単に読みにくくなっている部分が多く、そこが残念だった。
0投稿日: 2022.02.12
powered by ブクログ女とは肉体の歓び以外のものではない。友とは取引の相手でしかない……。 退屈で窮屈な既成の価値や倫理にのびやかに反逆し、若き戦後世代の肉体と性を真正面から描いた「太陽の季節」。最年少で芥川賞を受賞したデビュー作は戦後社会に新鮮な衝撃を与えた。人生の真相を虚無の底に見つめた「灰色の教室」、死に隣接する限界状況を捉えた「処刑の部屋」他、挑戦し挑発する全5編。 【目次】 太陽の季節 灰色の教室 処刑の部屋 ヨットと少年 黒い水 5編収録。表題の太陽の季節より『ヨットと少年』『黒い水』が良かったと思いました。この本の影響は、なんと髪型にも影響を与えていた!?ようです。当時、石原慎太郎カットなるものが流行ったとのこと。サイドはスポーツ刈りで頭頂部は長め。ちなみにその前は震災カット(今でいうツーブロック)が流行っていたみたいです。
1投稿日: 2021.09.20
powered by ブクログ2021年1月13日読了。 都知事でもあった石原慎太郎。最近、僕のSNSのタイムラインでは彼の事を良く思わない人が多い。それは彼の古典的思想が現代にそぐわないからだと言う(風に僕には見える)。さて僕は彼に特別恨みは無いけれども、こんなにも良く思われていない彼は昔「太陽族」とも言われるブームを作った程なのだ。石原慎太郎を少し知りたいと思い読んだ。この頃良い具合で読む体力ついてたしね…… 結果として"太陽の季節"よりも同時収録されていた他の作品の方が印象深く残ったな。"灰色の教室"と"処刑の部屋" 特に"灰色の教室"最後の場面で、女が階段から転げ落ちた時「やっぱり!」と思った。二人が子供を産むと覚悟した時から漂い始めた悲劇の匂いがぷんぷんとした。 目に見えない何か"生の実感"を得たいと渇望する男達の話だと理解しました。
2投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ芥川賞選定に際して井上靖が、こんな青年現代に沢山いるに違いない、と述べたらしいが、内面に爆発的な負の感情を秘めた青年はそれこそ数え切れないほどいるだろう。そのエネルギーを拳闘に注ぐことは出来なかったのか。男運に恵まれない英子と出逢ってしまったがために、その捌け口を誤った方向にもっていかれたのかもしれない。
2投稿日: 2020.05.30
powered by ブクログ昭和を生きた青年たちの恋愛小説 中二病全開の竜哉は、三島作品の「春の雪」に登場する清顕になんとなく重なる。そして、英子の心情と薄幸さ聡子にも重なる。男は女性にいたずらに母性を求めるのは世の常か。
2投稿日: 2019.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
石原慎太郎のデビュー作、芥川賞を受賞したものの、倫理性を巡って揉めたとあるが、そりゃそうだと思った。 人が持つ闇の部分がエスカレートしていき、行き着くところまで行ってしまう、そんな姿が描かれている。しかしそれは、気狂いというより、誰もが持ちうる闇だと思う。それがまた恐ろしい。
1投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログ最期まで読んだら、読んだことあったかなぁと思った。気持ち的にはわかるようなわからないような。でも面白かったな。
1投稿日: 2017.12.18
powered by ブクログうーん。当時は新しかったのかも知れないが、今読むと不快感が強い。著者のほかの作品もそうだが、慶応のぼんぼんの若者を描いているがつまらない。 性に閉鎖的だった当事は、斬新だったのかも知れない。芥川賞受賞で過大に評価されているように思う。 特に読む価値は無い。
1投稿日: 2017.11.03
powered by ブクログ「太陽の季節」 短編小説の1つでした。ボクシングではなくて拳闘と表記されるのは一昔前を感じさせられる。 拳闘を始めた主人公は英子と仲良くなる。が、しまいには妊娠するが合併症を併発して産んだ後に死んでしまう。急展開でしたね。
1投稿日: 2017.06.23
powered by ブクログもはや古典なのだが、描かれている学生による性暴力的”事件”は、まさに現代の今、発生しているものと同じ。。。
1投稿日: 2016.10.19
powered by ブクログ同じ時代の同じ年代の人にしか見えない世界がある。だから、若者が書く若者の物語には、その時代の若者にしか見えない世界が描かれていて、それは時に、同じ時代を生きる別の年代の人には理解し難いものだったりする。 この単行本に収められている物語(「太陽の季節」「灰色の教室」「処刑の部屋」「ヨットと少年」「黒い水」)も、当時の「年配者」には理解し難かったに違いない。 ただ、ある特定の時代・年代の人に深く共感されることを「時代性」と呼ぶとしたら、僕はこれらの物語に「時代性」よりむしろ「普遍性」を強く感じた。 確かにこれらが書かれた時代は、江戸末期以来久しぶりの“凪の時代”であり、その時代の若者に芽生えた感情は、それまでの“時化の時代”を生きてきた若者には持ち得なかった感情だったかもしれない。だから、当時はこれらが「時代性」の強い物語に映ったはずだ。 しかし、それから50年以上、長い“凪”の時代が続いたことにより、これらの物語が持っていた「時代性」が「普遍性」へと変化したように感じるのだ。 戦後以降、いつの時代の若者も同じように自分たちの時代を“特別な”凪の時代と捉え、過ぎ去った少し前の時化を羨ましく思いながら、冷めた空しさを抱えているのではないのだろうか。そして、いくら冷めていようが日々自分の奥から生まれてきてしまう熱を放出するために、刹那な快楽や暴力や危険に惹かれてしまうのではないのだろうか。 凪も時化も人が作り出すもので、その大きな動力は若者である自分達であるはずなのに、それに気付き、そのあり余るエネルギーを社会に向けて放出できる人は、残念ながらとても少なく、多くの若者は時代を盾に刹那に逃げる。 まぁ、僕もまたそんな大勢の若者のひとりだったのだが・・・。 著者をやがて政界に向かわせた動力が、少しだけわかった気がした小説だった。
3投稿日: 2016.09.11
powered by ブクログ昭和32年8月発行。他の方々の評価は比較的低いものが多いようであるも、その時代背景に照らして想像するに当時としてはかなり刺激的な内容であろうと思う。 当時作者が置かれていた環境というのは、一般人とはかけ離れた金銭的、物質的に恵まれた環境であったことが容易に想像できる。だからこそこのような小説の世界感が表現出来るんだろう。 そういうスタンスで読み進めるのが正解だろうと思う。 フィクションに求められるもの。非現実的な世界観の方が好まれるのかもしれない。
2投稿日: 2016.06.06
powered by ブクログう~ん 戦後の高度成長期の金のある家のボンボン生活 スリーSと言われた内容でした。 理解に苦しむけど・・・ 芥川賞ですよね。佐藤春夫が毛嫌いしたのもうなづける。
1投稿日: 2016.05.17
powered by ブクログ圧倒的な描写に支えられて幼稚かつ純粋なサカってる男の生態を描き切った問題作。当時文壇と若者の心を震撼させたらしいが、もちろん現大学生の僕の心は微塵も動かず。と言っても、あの若さでこれ程活力満ち溢れる文体を書き連ねれる才能は半端ではないし、当時からカリスマ性の片鱗も窺える。筆者の興隆した世間を掻き乱す姿には率直に舌を巻きます。一種の憧憬の念を抱くのも無理はない。だけどね「太陽の季節」で描かれる主人公には呆れるのを通り越し感動を覚える程。自由を履き違える狂った彼を崇拝する人達がいたかと思うとにわかに信じがたい。だけど時代を考えれば彼も急激に拡大する経済に潰された悲運な被害者なのかもしれません。今も読む価値は確かにあるかなと思います。
0投稿日: 2015.03.12
powered by ブクログ大学の課題として読んだ。読んだ時期が選挙前だったのでお母さんに変に勘ぐられてしまったが、著者の個人的な考え云々よりも、このような内容の小説が若者の間で流行していたことに驚いた。
0投稿日: 2014.01.09
powered by ブクログ何かと話題になる石原慎太郎に初トライ。 文章自体は技巧的というよりは淡々としたテイストで、読みやすいです。出来る限り正確に伝えることを重視されているのかなと感じました。 内容に関しては、当時書かれた作品の中では衝撃的な部類なのかもしれませんが、今読んでみると若者の風俗を描いたものとしては刺激に欠けるなと思ってしまいました。何となく「限りなく透明に近いブルー」と比較してしまいますが、どちらか選ぶなら後者の方が好きです。 ただやはり、随所にみられる心理描写などは説得力があり、さすがだなと感じさせられます。 アニメや漫画の規制など、政治だけでなく文化方面でも依然物議を醸される方ですが、「実績のある権威的な人が上にいて、色々言ってくる」という状況は、日本の文化、文芸にどういう影響を与えているのかな、などと考えてみたくなります。
1投稿日: 2013.12.25
powered by ブクログ1955年度下半期芥川賞受賞作。作品が発表された当時は、「広く社会全体に新鮮な衝撃を与える事件となった」らしい。おそらくは作中に溢れる暴力、乱脈なセックス、中絶などが顰蹙をかったものだと思われる。ただ、それらも今となってみると、単なる風俗小説の域を出ないと言えなくもない。選考委員の佐藤春夫が本編に「美的節度の欠如」を指摘しているが、なかなかに慧眼であったということになる。新進作家としてのエネルギーが横溢していたという点では評価できるだろう。また、「拳闘」という言葉は、いかにも古めかしくて可笑しくもある。
0投稿日: 2013.10.31
powered by ブクログ『太陽の季節』拳闘に魅かれた竜哉とそんな竜哉と恋仲に落ちた英子。彼らを取り巻く一見ストイックに見えて実は甘い空気の流れた人間関係。竜哉の子供を身籠った英子は堕胎のときに母子ともに亡くなってしまう。 大人のモラルに対する反発のように見えるけれども、それは単純に「善」と同じ直線上にある「悪」であり、そこに何らかの独自の思想があるわけではない。単純に同じ直線上の対極にある悪、に過ぎないのだ。この小説が書かれた昭和30年頃には斬新だったのかもしれないが、今となっては特にひねりもなく、何かとても陳腐なものにすら思える。 ヨットだのキャバレーだのバブリーな場所、シュチュエーションばかりだが、当時の人のみんながみんなそんなところで遊んでるとも思えないから、この小説を読むのは憧れの感情も大いにあったんだろう。ギラギラした時代のギラギラした小説。 視点が突然変わるので読みづらい。一切小説の世界に入り込めない。だから内容をほとんど覚えていられない。うーん、この小説で共感する若者は今だっているにはいるだろうけど、これが書かれた当時とくらべたらかなり少ないんじゃないだろうか(当時も多かったのかは知らないけど)。若者の鬱憤はどんな時代にだってある。そしてその発散の仕方が時代によって違うという、少なくともそんなことはこの小説を読むとよく分かる気がする。
0投稿日: 2013.10.26
powered by ブクログ楽しいことが一番正しい。を体現するような 海に浮かぶ場面だけがやたらに神秘的なのは救いとしてなのかな ロマンティックなとこあるんだなあ
1投稿日: 2013.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昭和30年代の文学作品に新風を巻き起こした作品。 実は戦後60年の歴史を勉強するまで、漠然としか知らなかった太陽族と その言葉が生み出されるきっかけとなった「太陽の季節」 僕は当然ながらあの時代を生きてはいない。 でも戦後10年経った日本で、 石原慎太郎の処女作「太陽の季節」で描かれた主人公たちは 特に若者の心をつかんだようだ。 個人的にはこの手の本は苦手だ。 そもそも女性は男性にとって愛の対象ではなく、 性欲の対象でしかみていないかのような、 そしてヤンキーが結局は若者のあこがれであり、 同時に女性もそういう男性に憧れていくというような話は僕には苦手だ。 また女性とSEXをしておいて、 子供が出来たら責任をとらないという 男のあり方が美化されているような気がして、少々憤りも感じた。 SEXは二人の自由だけれども、 その後起こることまで責任を持つ、これが男のケジメではないか。 でも戦後の時代に触れることができるという意味では良かった。 印象的なセリフ「灰色の教室」より 「男と女は互いに求め合うことが違うの、男が女に求めるのは欲情、 女が求めるのは愛情だって誰かがいってたわ。」 これを言われると、返す言葉がないんよね。 正しいともいえないけど、かといって反論もできない。 1950年代後半から今まで全く変わっていないんだと、 気付かされた瞬間でした。 石原慎太郎の本は、ヨットと女と暴力がよく描写されており、 僕の少し苦手な本だということはわかったので、とりあえずよしとするか。
1投稿日: 2013.06.14
powered by ブクログ太陽族って豪遊する派手な輩のことなのか・・・?と感じた。 若さゆえの闊達さと不器用さを表現した作品なのだろうか。 私には、あんまり合わなかった。
1投稿日: 2013.01.09
powered by ブクログこんな高校生、大学生が世代を代表しているとしたら、そんな世の中には住みたくない。 あまりにも暴力的で自分勝手。 価値観がドライとは言え、他人の評価を気にしたり、他人に影響を与えようとする部分もあり、人間的。 突然回想に入ることが多く、面喰らう 最後の一篇を除き、ほぼ80Pで、作られた感をこんなところに感じる
1投稿日: 2012.12.01
powered by ブクログGUEST 017/作詞家・秋元康:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2010/10/post115102.html
0投稿日: 2012.11.09
powered by ブクログ短編集。この小説で石原慎太郎は芥川賞を受賞したとのこと。乾いた純文学という感じで、淡々としている。人物描写とか、ストーリー展開とかではなく、その時代の虚無感だとか暴力性を勢いよく描いた小説だった。そういった意味では、現代の若者の姿もこの時代もあまり変わらないな、という感じだった。ただしかし、個人的には全く好きなタイプの小説ではない。芥川賞にはよくこのようなタイプの小説が受賞することが多い。そう考えると純文学というのは誰に向けて、誰が楽しむ小説なんだろうかと思わざる負えない。批評家や専門家のための小説は実につまらない。
0投稿日: 2012.11.03
powered by ブクログたしかに一義的と言えば一義的、裏を返せばよく踏みならされた道を歩くようなというか。登場したときには新しかったようだけど「こういう小説あるよな」って感じを受けた…むしろこの小説がそういうのを作ったのか?よくわかんないけど、現代では多分公的な場でおそらく多くの人が、偏ってるって言いそうな男女観を、ここまで全面に出されると、何よこの人とは思いつつ、一厘の留保があって、なんだか悔しいというか、、そして多分この小説は作者をおよそ投影してないってことは考え難いというところから、この人が都知事なのか、と…。描写能力に優れてることは言えると思うので、洞察力はあるのだと思うのだけど、その上でそれを上回って、自分の価値観に作り上げていくというか…そんな感じを受けた小説でした。
1投稿日: 2012.07.11
powered by ブクログ有害図書を取り締まろうとする石原氏本人が書いていた著作に興味を持ち購入。 生々しさはそれほどないものの、エロ・グロ・ナンセンスの要素は十分に備えている作品なのではないか。 読んでいて面白いとは思えない。 唯一すごいと思ったのは彼が在学中に執筆したという事実である。
0投稿日: 2012.06.24
powered by ブクログ2012年現在東京都知事である石原慎太郎さん。 彼が芥川賞作家である事を知っていますか? もしかしたら知らない方もいるかもしれません。 様々な問題を提起している彼の作品とはどんなものか。
0投稿日: 2012.05.10
powered by ブクログ表題作のみ。感想は「ダサッ( ゚∀゚)・∵. 」。まあ、昭和32年だつうから、こんなもんなんかね。賢いったって、学生の考えるレベルだしなぁ。今の作家のイマジネーションや表現力と比較しちゃうと、まったくそのレベルでないと思うけど、まあ、ほら、戦後だったし。当時の大人の批評の斜め上をいこうとする、そのあまのじゃく気質は評価に値すると思いますが。
0投稿日: 2012.04.30
powered by ブクログ【読書その60】久しぶりの小説。専門書やビジネス書だけではなく、小説を読むことで想像力や感性を育むことができるというアドバイスを受け、以前から読んでみたいと思っていた現東京都知事の石原慎太郎氏の著書を読む。石原氏は大学の先輩にあたるが、本書を在学中に発表したというのは知らなかった。内容が内容なだけに今のタイミングで読むべきではなかったような内容だったが、その表現力にはすごいものを感じた。発表当時も賛否両論だったそうだが、在学中にこれを書いたというのは本当に衝撃的。やはり昭和30年代当時の時代にこの内容を出したことは相当の反響があったのだろう。
0投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題の「太陽の季節」を含む短編集。 太陽の季節もそうだけど、図太くまっすぐな直線を猪突猛進で生きている主人公が、図太くまっすぐだけど、多くの人の道、道徳から外れているから、最終的には崖底に落ちていくんだけど、崖底に落ちる時も、崖があるのがわかっていても、そこにも猪突猛進で突っ込んでいき、案の定落ちていく。けっこう救いようのない話が多かった。 最後の2話「ヨットと少年」「黒い水」は他の話と少し違った。
1投稿日: 2012.03.28
powered by ブクログ言わずと知れた石原都知事の代表作ですね。タイトルや太陽族なる言葉は知っていたのですが読んだことがなかったので図書館で借りて読んでみました。正直あまり好きな作品ではなかったです。表題作を読み他の作品を続けて読む気がしなかったのでこの作品だけの感想です。 時間があってお金があって生きる目標の無い若者たちが集うとまあろくな結果にならないと言うことでしょうか。小人閑居して不善をなす、ですね。それにしてもブルジョワジーな若者たちだ。K学園って慶應のことかな(笑)。戦後必死な思いで復興を遂げた世代はしなくてはならない課題が山積みで一心不乱でしたがその次世代たちはやることが無くて金だけは親からせびり取り、そのありあまる若さや情熱を持て余していたのかな、と。 この主人公は最後彼女を想い涙を流したわけでは無く、自分のお気に入りのオモチャを取り上げられた事実に泣いていた、と言う事実に恐怖しました。他人の痛みがわからない、自分の欲望に忠実に生きているだけのこういう若者が成長して今の日本を代表しているのか。そして作中では簡単に人を殺せても現実にはそう簡単に人間関係は片付かないと思う。だから犯罪が起きるのか。 そしてさらに今の世代はそのやる気すらなくしてしまい好きなことだけに没頭する若者が増えた気がします。金の無い若者も増えましたが昔ほど貪欲にならなくても現状で満足することに慣れてしまったのかな。 それにしてもこういう作品を書いていた人に今の若者はとか言われたくないなあ(笑)それ、あなたが若いころにもっとも反発していた大人の態度じゃないですか、と?モラルとか道徳観念の話をされてもお寒い感じがする。それこそ若気の至り、なのかな?
0投稿日: 2012.03.15
powered by ブクログ友情と言うことにせよ、彼等は仲間同士で大層仲は良かったが、それは決して昔の高等学校の生徒たちに見られたあのお人好しの友情とはおよそかけ離れたものなのだ。彼等の示す友情はいかなる場合にも自分の犠牲を伴うことはなかった。その下には必ず、きっちり計算された貸借対照表がある筈だ。何時までたっても赤字の欄しか埋まらぬ仲間はやがては捨てられて行く。彼等の言動の裏には必ず、こうした冷徹で何気ない計算があった。 <33頁> ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。 ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・ 著者のビッグマウスたるルーツを知ろうと読んでみました。 内容としては暴力とセックス。 当時、太陽族という語まで生んだほど社会現象を起こしたらしい。 正直、最初は、「暴力とセックス」にばかり意識が向いてしまって、女性としては多少不愉快な内容もあるので、面白くないという印象でした。 けれど、ここでレビューを書くにあたって、他の方の引用を読んで、その部分を再読してみると、なんだか不思議とすとんと落ちたかもしれない。 「暴力とセックス」はただの表層であって、子どもから大人への、または大人になってもなお抱える自分自身のもつ理想と現実のギャップへの葛藤とか、鬱屈した感情を、叩きつけているような印象を抱きました。 石原氏自身も若い頃があったのだなぁと(当然ですが)、なんだか不思議な気分になりました(笑) ただ、石原氏が先日、「面白くないからやめる」と言って話題になりましたが、それは石原氏がこういう鬱憤を乗り越えた「オトナ」になって、共感しにくくなってしまったから、「面白ない」と感じるのでは?と思ってしまいました。 つまり、最近の受賞者の質が落ちたとか、面白くないのではなく、ただ単に石原氏自身が、最近の受賞者世代の書かれる「感情」やら「環境」やらに共感できないからではないかと。 そう思った所以を抜粋してみます。 ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。 ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。 人々が彼等を非難する土台となす大人たちのモラルこそ、実は彼等が激しく嫌悪し、無意識に壊そうとしているものなのだ。彼等は徳と言うものの味気なさと退屈さをいやと言うほど知っている。大人達が拡げたと思った世界は、実際には逆に狭められているのだ。彼等はもっと開けっ拡げた生々しい世界を要求する。一体、人間の生のままの感情を、いちいち物に見たてて測るやり方を誰が最初にやりだしたのだ。 <34頁> ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。 ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。 大人たちのモラル (=最近の若者は貧弱だから皆自衛隊に入って訓練しろと言う、若者が貧弱であるという論理の根拠って結局、勝手な価値観とかモラルだよね) 大人達が拡げたと思った世界 (=今の日本の経済的豊かさとか?) 石原氏が若かりし頃の「戦い方」と、今の若者の「戦い方」が違っているだけで、根本みたいなものは一緒だと思う。「日本はすき。すばらしい国だと思う。でも、日本が徴兵制になったら、いやだな。戦争になったら海外逃亡しよう」って思う。それは貧弱だからとかじゃない。時代の流れによるもので、ただその若者たちの感情を石原氏が理解できなくなっただけ。でも、それは石原氏だからとかではなく、当たり前のこと。それが世代の違いってやつで、それが時間の流れの中では自然なことだと思った一冊でした。
1投稿日: 2012.02.27
powered by ブクログ女を暴行して得意がってという話ばかり。さらに石原慎太郎の「はじめに」には現在にも通じる表現とか、この作品に対して後ろめたいことなどないと堂々と自分大好きで自信家っぷりを現している。 今との時代の違いを考慮しても理解し難い。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ外観と内実が合わないことへの苛立ちがテーマとしてあるらしい。「先端的な学風」を押しつける学校とそれを装う学生達とか、理科の解剖の授業で「鰯」の代わりに「鯉」が配られるとか、あるいは「約束手形」の切り方とか、すべてがaccountの標準で裁かれる。それは人間関係においても同じで、だから「借りを返せよ、いや、俺の貸しを返してくれよ」というのが一つの「モラル」になり、そこから「抵抗される人間の喜び」というマゾ的な世界が広がる。障子にあれを突き立てるシーンだって、女が投げつけた本がペニスに当るところが重要なのであって、やっぱり貸借勘定なのである。西洋的なブルジョワ道徳の典型。 故落語家や某芥川賞作家へ発言を見てると、いまだに著者は抵抗されるのを待ってるんじゃないかと思う。「借りを返せよ。いや、俺の貸しを返してくれよ」
1投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ言葉は時代と共に変わって行くものだけど、少し前の時代の人はみんなこんなしゃべり方してたんだろうか。耳で聞いたら聞きやすいんだろうけど、字面にしたらまぁ読みにくい。 内容については、みんながみんなこうではないだろうし、誇張もあるのだろうけど、こう言った作品を書かせるにはそれなりの時代背景があるわけで、そう思うとこの作品に出てくるような若者達が年齢を重ねて今の日本を支えてるのだとしたら、少し複雑。
0投稿日: 2012.02.05
powered by ブクログ真正のアプレゲール。 倫理への反逆と若者特有の気だるさ、放埓の日々を見事に描いてる。 自身の趣味のヨットのネタが満載の短編もあるよ。
0投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログ発表された1955年には社会問題にすらなったそうで楽しみに読んだけれど、期待を大きくは超えなかった。でも当時の乾いた匂いの様なものは感じることが出来た。物足りなさは、村上龍のような暴力が多く描かれた作家の作品を読みすぎたせいかもしれない。
0投稿日: 2011.11.14
powered by ブクログちょっと著者が話題なので読んでみました。 まあ、青春の危ない冒険みたいなかんじ。 そこまで犯罪的でないにしろ、 イシハラの若いころを感じた。 芥川賞もとってるけど、 セックスとかでたら、 採れるイメージあるんだけど。 一言でいうと「動」かな。 そして、「男と女」。 しかも前に「若い」がつく。 他者から見ると軽々しく生きているけど、 本人は太陽のように生きている。 それは、漫画家にしたってそうかもしれない。 イシハラがどれだけ批判しても、 ボクは認めるし、 それ自体は自由権の剥奪にしかならない。 「てんかん問題」の筒井氏を、 思い出させるイシハラの問題は、 いつ決着をつくのか。 次の都知事選挙で決まるのだろうか。 個人的に東国原氏を応援する。
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この時代は関東でも男尊女卑があったんだろうか。 「ひどい」と思わせるってことは感情を揺さぶられたから 面白い本だったってことなのかな。しかし許せない。 でもこういう男の人もてそう。
0投稿日: 2011.06.25
powered by ブクログ収録されている5編の短編のうちでは『黒い水』を面白く読めた。 どの短編もテーマのひとつに「女」があり、それでどれも似通った印象に。 会話文等から描かれている時代を感じる。文章は若干回りくどく読みにくい。 MVP:なし
0投稿日: 2011.04.03
powered by ブクログ鼻持ちならないお坊っちゃまばかり。嫌いと言う前に一冊ぐらい読んでおこうと思ったけどもう読まないでしょう。
0投稿日: 2011.03.29
powered by ブクログ本文と解説を読めば読むほど、現在の石原慎太郎の振る舞いに懐疑的にならざるを得ない。 もしかすると、今の自分の石原慎太郎享受の在り方のほうが間違っているのかもしれない。
0投稿日: 2011.01.04
powered by ブクログ政治力を持たぬ若者が その個人的な力をもってやれることといえば せいぜいが突発的なテロルである そういうことだな
0投稿日: 2010.12.21
powered by ブクログ・5/27 夜中から読み始める.まさか東京都知事の小説を読むとは思わなんだ.どうも葉山だのヨットだの出てくるところは鼻にかかるなぁ. ・5/28 衝撃的と言われる割にはたいしたことないと思う.でももしかしてその当時はそうだったのかもしれないな.そんな前でもないけどなぁ. ・5/29 2話目も読了.なんだか発想が貧弱なんだか、内容が似ているのは気のせいかなぁ. ・6/1 読了.そっか、これが太陽族の元だったのか.でもそもそも太陽族ってどういう人達だろう.かなり昔の話しだったんだ.妙に感心した.
0投稿日: 2010.09.05
powered by ブクログ小説家石原慎太郎の芥川賞受賞作 戦後という時代を生きる若者を描いた作品…ですかね。 大学在学中に執筆した作品みたいです。それに関してはすごいと思いました。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログ若い青年の精神不安定?とセックスの話。 当時の日本では珍しくて芥川賞だったのかな… おもしろさが全く分からなかった。
0投稿日: 2010.07.04
powered by ブクログ無軌道な非実在青少年が陰茎で障子を突き破ったり、非実在青少年の少女を妊娠させ、堕胎手術が失敗して死んだりする話。現東京都知事が昔書いた。もし漫画だったら青少年健全育成条例改正案が通ったら規制されてもおかしくない作品。
0投稿日: 2010.03.21
powered by ブクログ生理的に受け付けない。 おじさんになってからの姿しか知らないので、「この人がこんな作品書いてたんだ…」と考えるとなんとなく嫌。田中康夫もその類のような気もする。
0投稿日: 2010.01.12
powered by ブクログ石原慎太郎の本を読むのは初めてだったが、昔の強情でどこか孤独な男の話だとは知らなかったぼくは「あのおじいいさんが・・・」などと不思議な感覚で読み始めました。世代や時代背景のちがいなのかもしれませんが、半分の主人公については理解出来ますが、残りの半分は理解が乏しかった。それでも、時間があれば読んでも損はしませんよ。
0投稿日: 2009.12.04
powered by ブクログ「馬鹿なことをしたな」と言われる前に、皆の前で、「これが俺の餓鬼だ」と子供をあやして見せる自分が何か誇らしげなものに思われる。
0投稿日: 2009.08.28
powered by ブクログ・「先ず顔を良く見て、面(ラツ)がハクけりゃ」… ラツがハクいなんて表現、 いまどきわかる人がいるのかしら。 でもあえて使ってみたくなる古めかしさ。 アンティーク的な古さでなく、 土ぼこりくさい古さの言葉だけれど。 ・やはり、アレで障子をつきやぶるシーンは 都知事の横暴さが出ていてよい。 普通、暮らしていてそんな発想は出ないから 過去にああいうことを 実践したことがあるのでは? と思い、定例会見を見る顔が赤らみます。 全体的に強く漂う やっぱり強いのは、男だ!! みたいな昔っぽい思想もよい。 軍人だわね。この人。
0投稿日: 2009.08.11
powered by ブクログ・ストーリーは石原慎太郎の弟、石原裕次郎が噂話を慎太郎に話したもの ・ボクシングに熱中する少年の話 ・けれど仲間と酒、バクチ、女、喧嘩の毎日を送っている ・ある女性と知り合い、交際し、途中で捨ててしまう ・しかし最後にその女性が死んでしまい、命がけの復讐を感じ、初めて涙を見せた
0投稿日: 2009.06.02
powered by ブクログ芥川賞受賞作の歴史でははずせないらしいこの作品。ごめん、石原さん、おいら、あなたが小説家だったって知らなかった・・・w根っから政治畑の、ただの良純のパパだと思ってた・・・w(そりゃひどいな)自分の手にしたほんの少ない情報で、東京都民が全員バカだとか言ってた・・・。バカはおいらでした、ごめんなさい。 ところで小説だよ。いやなんか、新鮮でしたね。読んでて自分にはどうしても、今の慎太郎おじいちゃんが浮かんでくるからちょっと複雑な読み方だったりもするんだけども。この人の文章好きなのかも。拳闘とブルジョワっていう世界観もなんかよかったな。ちくしょ慎ちゃんめ、クルーザーから落ちて海でちゅーしたことありやがんなw、とか思ったり(笑)ストーリーの結末はふーん、なんだけど、不思議な読了後のすっきり感でした。
0投稿日: 2008.01.06
powered by ブクログ灰色の教室・処刑の部屋・ヨットと少年・黒い水 955年度の芥川賞を受賞して大反響を呼び、翌1956.05には日活で長門裕之・南田洋子の主演で映画化され、後のスーパースター石原裕次郎が注目されるきっかけを作った。
0投稿日: 2007.09.19
powered by ブクログ「復讐の情愛は残忍な喜び」 淡白で渇いた、威力的なパンチを繰り出してくる作品。話し言葉は上品で紳士的なのに、恋愛の中に闘争心を見出す、暴力的なところに石原慎太郎の男のロマンを感じた。
0投稿日: 2007.09.07
powered by ブクログ〜竜哉が強く英子に魅かれたのは、彼が拳闘に魅かれる気持と同じようなものだった…。伝説の名作「乾いた花」の全面改訂版や、戦後の青春を代表する作品「太陽の季節」他3編を収録した短編集〜芥川賞受賞作品であり、当時、社会現象となるほどの物議を醸し出した作品と言うことでしたが、読んでいて全く違和感を感じることは無く、むしろ共感する部分が多く感じられました。ちょうど作者がこの作品をしたためた年齢とさほど変わらぬ年齢である私ですが、50年ほど前の作品であるため、時代の違いを感じるかと思いましたが、そう言った事もありませんでした。いつの時代も若者の心情は同じだったと言うことではないでしょうか。ただ、作者はその内面を素直に書いただけではないかと。作品の内容的には後味が悪い物が多く、けして良いモノではなく、批判される理由も分かるけれど、今の時代を生きる私には非常に共感出来る部分がありました。ただ、当時としては、やはり衝撃だったのではないかとは感じます。
1投稿日: 2007.07.17
powered by ブクログ言わずと知れた都知事の作品。完成度の高さは何よりのことながら、僕を小説という新たな世界にひき込んでくれた思い出深い作品でもある。5つの短編作品があるなか、今回は最も有名な「太陽の季節」を紹介しよう。 竜哉という物語の主人公が英子という女性に恋をするが、その感情がいつしか英子を突き放す様になっていく。竜哉の自ラとの心の葛藤を繊細に描写していく。 はたして竜哉は素直に人を愛せるようになるのか? 僕は竜哉なりの答えの出し方に驚愕し、ある種の切なさを覚えた。 何度読み返してもいい作品なので、是非買って頂きたい。
0投稿日: 2007.01.19
powered by ブクログこれを読んでしまうと、芥川賞選考のたびに慎太郎氏が若手作家に対して「不毛」と批判するのは当然に思える。主人公・竜哉を、人格が歪んだ酷い男だと片付けることもできるし、自分の内面の汚い部分と呼応させて彼を賛同することもできる。確かに“ドライ”であるが、ドライゆえに感情高ぶる結末は痛切だった。
1投稿日: 2006.11.27
powered by ブクログ社会現象まきおこした。ブーム。ブーム。太陽族。上からひんしゅく。下から喝采。50年経って。都知事。慎太郎節。ニッポン石原家一色。「芥川賞?現代作家?」「あんなのブンガクじゃない。」ビルの上から今でも吠えてる。どうしてそういう言い方なの?どうしてすぐそうなの?アナタほんとはどんな方?これ読めばわかる。これ読まないとわからない。これ読んでもわからない。そのどれか。ビルの窓から東京はヒドイねえって感性がナイっていいながら吠えている。今の。このたった今も。
0投稿日: 2006.10.24
powered by ブクログ正直素材は古臭いが、青年のもつやんちゃ感、刹那感、疾走感など「若さ」が溢れていてそこそこ面白く読めた。
0投稿日: 2006.09.03
powered by ブクログドラマ化されて話題となったので読んでみたものの、どうも主人公が好きになれなっかた。人の命をどうでもいいと思い、女性を“モノ”としかとらえていないのには怒りすら感じる。多分当時も賛否両論あったとは思うが、鮮烈であったには違いない。
0投稿日: 2006.05.29
powered by ブクログどの短編も同じような色恋沙汰ばかりで今ひとつ。麦藁帽子かぶって日傘さしたご婦人が「マア」とか言ってそうな世界観です。戦後ちょっと経ったぐらいの頃の著作だからしょうがないけど。ただ、チンポで障子破るシーンは高く評価したい。
0投稿日: 2006.05.25
powered by ブクログタッキーがドラマ化で主演したときに買ったもの。うーーん、アタシ的にはよくわかんない。すみません。あいあい。
0投稿日: 2006.03.26
powered by ブクログ当時の事を考えるとこの作品はかなり衝撃的だったと思う。太陽族と言う言葉が若者の間で流行ったのも納得できる。ただ、ボクはこの手の作品はあまり好きではない。
0投稿日: 2006.03.16
powered by ブクログ著者が「蹴りたい背中」は駄作だ、と言っていたが、「蹴りたい背中」の方がいい作品だと思った。「彼は勃起した陰茎を外から障子に突き立てた」を、あの時代に生きて読んでみたかった。
0投稿日: 2005.04.19
