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森のささやきの標本室
森のささやきの標本室
たなか鮎子/エイアンドエフ
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総合評価

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    『森のささやきの標本室』 たなか鮎子 たなか鮎子さん、福岡県生まれ、宮城県に育つ。 ロンドン芸術大学チェルシー校大学院修了、2000年ボローニャ国際児童書展の絵本原画展入選、フランス・パリ在住、おもな作品に『ふしぎなかさやさん』『クリスマスマーケットのふしぎなよる』『あきねこ』など、書籍装画に『1リットルの涙』『数学ガール』などがある。 本を手に取ると、ちょっとふしぎなタイトルに、瓶の中に森があり、瓶の口から流れ漂う樹々が裏表紙まで続いています。そして、瓶に寄り添い耳を澄ましている女の子と不思議な女の子が♪♪ (あらすじ) 図書館で目にとまった『森のずかん』、 その本を開くと本の中から声が聞こえてきて__ こだまと名のる女の子に呼ばれて、本の森へ誘われます。そして一緒に、“いなくなった弟のことはと、消えてしまった森の音“を探しに出かけます__ グリーンやブルーを基調とした、物語のような絵本です。オシャレで美しいイラストと、詩のような本の森の世界が広がっています♪ 図書館には、素敵な出会いが待っているかもしれませんね。(*´︶`*) *********************** ちょっぴり背伸びをしたい小学生の女の子や、絵を学びたい中学生以上のお子さんにもお薦めしたくなる絵本でした。 (カレンダーやポストカードにしたくなる、オシャレで素敵な本でした。ひだまりトマトさん、ありがとうございました。(*´︶`*))

    20
    投稿日: 2025.05.23
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    たなか鮎子さんの絵本ですね。  りりは、図書館で『森のずかん』という本を読んでいました。  「なんて うつくしいのかしら」  さらに ページを めくると、こんどは さまざまな 森の音が ていねいに しるされています。  森の かなでる音が きこえてくるようです。  そのとき。        おーーーい………  かすかな声が きこえました。  気のせいかしら?  りりはが ページを めくろうとすると………        おーーーーーい  またです。  まさか、この本のなか?  目をこらすと、木のむこうから  小さな女の子が こちらを みつめています。  「わたしは、こだま。弟の、ことはと はぐれてしまったの」  女の子は、なみだ声で いいました。  「かくれんぼを していたら、きゅうに すべての音が すいとられるように 消えてしまったの。 気がつくと 弟も いなくなっていて、 さがしても さがしても みつからないの」  「まあ、たいへんだわ」  「いっしょに さがしてくれる?」  こうして、りりは、読んでいた本の なかに……  こだまと いっしょに 森の音と 弟を さがしに ふかい霧のたちこめる 森へはいります。  素敵なメルヘンに、ワクワクしながらページをめくります。  絵も、詩情豊かで美しい自然の調べが聴こえてくるように感じます。  絵本ですが、童話を読むようなロマンと想像力を掻き立てられるのが心地好いですね(=^ェ^=)

    47
    投稿日: 2025.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館で読んでいた本の中から、かすかな声が聞こえてきました こだまという女の子が、ことはという弟とはぐれて探しているのです いっしょに探すというと、本の森の中に招待されました 賑やかだったはずの森は、静まりかえり音がしません 声に出した音が流れていくのを追っていくと…? 〇霧の精、四季の精が出てくる 音のない寂しさを安らぎに 〇美しい色づかい 〇音の標本室がすてきだ 〇四季の精たちの場面が好き 〇ヨーロッパの森の過ごし方

    1
    投稿日: 2022.09.07