
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
金田一耕助短編集。「女」シリーズ。 短編集だからサクッと読めるけどあっさり。 今更だけど、痴情のもつれ、浮気、不倫、詐欺とかそんな動機が多い笑 あと犯人が時差して終わるのも。 鏡の中の女は斜め上すぎた。 泥の中の女や赤の中の女みたいに殺人がブッキングするパターンも面白い。 傘の中の女は真相を知るとシュールさが凄い。目と鼻の先で殺人が行われて悔しがる金田一耕助。 等々力警部が割と頻繁に金田一の所に遊びに行ってるのわらう。 二篇は長編化されてるみたいだからまた読んでみようかな。
0投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログNHKで池松壮亮を金田一耕助にした『横溝正史短編集』がとても面白い。 https://www.nhk.jp/p/ts/PNKM3G3R2L/ 原作の一つがこの短編集に入っているので読んでみた。 表紙の金田一耕助が古谷一行っぽいなあ。こちらの珍映画 https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/B00005OO54#comment から表紙を作ったんだろうか?笑 金田一耕助と、等々力警部のコンビの「女シリーズ」短編集です。 短編なのでサクサク人が死に、迷いながらも金田一耕助も間違いなく解決します。 『霧の中の女』 ひどい霧の晩だった。宝飾店に顔を隠して入ってきた女客がいる。万引きして、そのうえ追いかけてきた店員を刺殺した。 その店のすぐ裏にあるサロンに務める女性は「ペンキ塗りたてのポストに触っちゃった」と、服を赤く汚して出勤する。 『洞の中の女』 空き家に引っ越してきた家族は、木の根の洞にセメントで固められた女性の死体を見つける。 『鏡の中の女』 金田一耕助は聾唖学校の増本女史とカフェにいた。突然増本女史が、鏡の中に映っている男女の唇を読む。それによると殺人を計画しているらしい?だが数日後、計画しているはずの男女の死体が見つかる。 『傘の中の女』 海辺に保養に来た金田一耕助は砂浜で寝っ転がっている。その眼の前にはビーチパラソル。中からは男女の睦み合う声。 だがそのビーチパラソルの中にいた女が殺された。名探偵金田一耕助の眼の前で!! 『鞄の中の女』 自動車のトランクから女の足が出ている!通報を調べたがそれは彫刻だったと判明した。しかしその彫刻家の家に女の死体があるようで!? 『夢の中の女』 パチンコ屋の看板娘の美禰子は、常連客の金田一耕助に「三年前に姉の田鶴子が殺された事件を解決してほしい」と頼んだ。金田一耕助はどこか夢見るような美禰子に危うさを感じていた。その美禰子が、金田一耕助からの偽手紙で誘き出されたらしい!? 『泥の中の女』 「たまたまお邪魔した家に女性の死体があり、もうひとりの女性が家から出ていった!」という通報を受けた警察はその家に行ってみたが死体はなかった。しかしその家の主に関係する二人の女性が行方不明になっていることがわかる。 『柩の中の女』 彫刻に女性の遺体が塗り込められていた!彫刻家にはアリバイがある。 『瞳の中の女』 杉田弘青年は、一年前に怪我をして道に転がされていた。意識は戻ったが記憶は失っていた。彼はある女性の顔だけをはっきりと覚えていた。 『檻の中の女』 薬を飲まされ、檻に入れられて側に流された女性が保護された。女性の家にいるはずの男性は行方不明だ。 『赤の中の女』 金田一耕助は海辺のホテルで休暇を過ごしていた。彼の前である夫婦と、夫と妻それぞれに旧知の女声と男声が声を掛ける場面を見る。 こんな偶然があるものか?金田一耕助は興味をそそられた。
40投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ長編の時はあまり思わなかったけど 短編をまとめて読んでみると 金田一さんも痴情のもつれ系が多いなぁ。 「孫」も「動機はほぼ復讐」だけど。 『霧の中の女』『洞の中の女』 『泥の中の女』『棺の中の女』のように 警察から協力を頼まれることが 事件に関わるパターンのようです。 『傘の中の女』『鞄の中の女』 『夢の中の女』などで犯人に利用されたり 『瞳の中の女』や『檻の中の女』では 謎は解けたけど犯人は (ある意味)取り逃しちゃったり。 『鏡の中の女』の事件も 防げたっぽいのがモヤっとする。 トリックは王道のおもしろさなのですが。 『赤の中の女』が 後妻業ネタのようでびっくり。 時代を先取りだ。
1投稿日: 2023.04.14
powered by ブクログ短編集。 やや物足りない感じもするけど、どの作品も面白い。 「鏡の中の女」は犯人と動機が凄い。 「夢の中の女」の最後の一言が可愛い。
0投稿日: 2023.02.28
powered by ブクログ1957(昭和32)年から1958(昭和33)年にかけて発表されたもの。 もちろん、表題は『シャーロック・ホームズの冒険』をもじっているが、さらに、各話のタイトルは「○○の中の女」と統一されている。 11編入っており、各話は短い。そのため、かなり大急ぎで書いているという感が強い。特に最後の謎解きの部分は切り詰められすぎていて、言い漏らしが多々あり、「え? アレはどうだったの?」などと戸惑わされてしまう。 横溝正史の語りの巧さはやはり卓越したものがあるし、アイディアもよく練って書いてあるようだが、やはり中編以上、ある程度の長さがあった方が充実していて面白いかもしれない。 ミステリ短編としては、世界的巨匠と比べるのもなんだが、ディクスン・カーの方が数段上だと思った。
1投稿日: 2023.01.15
