
総合評価
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powered by ブクログ(借.新宿区立図書館) 短編集。ごく短いものから表題作「丹生都比売」のような中編まで。いろいろな傾向の作品だがいずれも著者らしい「不思議」が含まれている。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログわからないようで、頭ではなく心で読むような整合性のとれた物語。キラキラと美しい感覚を覚える。 『夏の朝』は大好き 草壁皇子の話が読みたくて手にした本。壬申の乱が草壁皇子の目線で描かれている。
2投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログやっぱり すごいなぁ 梨木果歩さんの世界観。 初めての短編集だとか。 8編の短編と中核となる中編「丹生都比売(におつひめ)」。 短編にも世界観がでているけれど、丹生都比売はさすが。 どんどん引き込まれていく、戻れなくなる・・・ それにしてもこの世界観をこんなきれいな文章で表現するなんてすごい。 壬申の乱の人間関係がこんなことになっていたのは、習ったはずがまったく頭の中に残っていませんでした。 あとがきには「ひとはみな、それぞれの生の寂しみを引き受けて生きていく、という芯を持つ蔓なのだろうと思う」。 間違いなく自分の世界を変えてくれた作家さんの一人です。 これからも梨木さんの本は読み続けなければ。
89投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログ不思議話し短編集。表題「丹生都比売におつひめ」の実母の妖しさと皇子の儚さも良かったけど、「コート」、すごく短い物語なのに、亡くなった姉に思いをはせる最後、ぐっときた。
3投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きな梨木香歩さん。梨木香歩さんの作品は全て読もうと密かにささやかな目標を立てているので、また新たな一冊を入手した。「初の短編集」とあった。9作品が収録されている、美しい紺色の装丁の単行本。肝心の収録作品もとても美しかった。大切にとっておきたいと思う本になった。 なんとも不思議な短編が続き、しかもひとつひとつがとても短くて、私にとっては、”新しい梨木香歩さん”を見ているように感じていたら、急に「コート」が現実的な哀しさで満ち溢れていて、ふいに涙が出そうになった。 そして「夏の朝」。 今までのお話の短さからすると「あれ?」と思う長さなんだけれど、自分の世界観を持った小さな女の子「夏ちゃん」の成長を見守り、語るのは守護霊。この守護霊、幼い頃に亡くなった夏ちゃんのお父さんのお姉さんだということが後々わかる。この守護霊が語ると、一瞬悪役に思える寺内先生も頑張り屋のいい先生なんだと納得できる。「夏ちゃん、大丈夫だよ」と心から応援しながら読み終えると、なんという上品な、素敵なお話なんだ!という感動が胸に押し寄せた。さすが、梨木香歩さん。これ、隠れた名作なんじゃないか、と思った。たぶんどこにでも実はたくさんいる「夏ちゃん」のような子たちに、そしてその子を見守る大人たちに心からエールを送りたいと思いつつ、次の「丹生都比売」へ。 「丹生都比売」・・・う~ん、読めない。「におつひめ」と読むらしい。水銀(みずがね)を産し、清らかな水が流れている吉野の地を統べているご神霊、姫神さまの名前とのこと(検索した結果)。神社もあるみたい。歴史に疎いわたしは、冒頭に記載されている系譜を何度もめくりながら読んだ。天武天皇、持統天皇・・・はて、聞いたことあるぞ?・・・もういよいよ物語も佳境に入るというところで、ようやく昔々学校で習った「壬申の乱」とつながる。我ながら情けない。歴史上の人物を主題にした物語となると、どうしても、どこまで史実なのか、どこからがフィクションなのか気になるところだけれど、まぁ、それはおいといて、というか、読了後そんなことどうでもよくなる。歴史のことが知りたければ別の書籍を読めばいい。 ―とてもとても美しい日本語で綴られた物語だった。この物語から立ち上がる気配そのものがなんだか高貴なものに感じられるくらい。余分な言葉が一切ないと言い切れそうなほどの厳選された言葉で進んでいくので、歴史的なことをもっと知りたいという人には物足りないかもしれないけど、ひとつの物語として素晴らしく完成された世界だと思った。神様の「ご降臨」だとか、「霊験あらたかな」ことだとか、いつもは鼻白んでしまうのだけれど、梨木香歩さんの手にかかると、その世界の人知を超えた力と美しさに引き込まれてしまう。さすがとしか言いようがない。草壁皇子については、あまり多くの記録が残っていないようで(たぶん)、この草壁皇子が主人公だからこそこのような美しい物語と成り得たのではないかと思うほど、この皇子の人柄、内なる思いがわかる物語だった。草壁皇子が本当にこの物語のような人物だったとしたら、なんとも生きにくい時代だっただろうなと思う。親に間引かれそうな燕の雛を助けようと必死になる草壁皇子。自分と重ね合わせているのかと思うと胸が苦しくなった。それでも、疑惑のある持統天皇も、ただただ自分の欲のためだけではなかったのだろうと、そう思える草壁皇子の最後だったように感じた。 ラストにそっと添えてあるような「ハクガン異聞」もなんだかすごくよかった。なんというかこれが最後に収録されていることが当たり前というような、ラストにふさわしい短編に思えた。
36投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
梨木香歩作品集「丹生都比売(におつひめ)」、2015.9発行。短編7話と中編2話。摩訶不思議、意味不明、支離滅裂な感じの作品集ですw。短編では「カコの話」と「コート」、中編では「夏の朝」が比較的面白かったです。
1投稿日: 2023.05.04
powered by ブクログ言葉のひとつひとつが透明で、その美しいきらめきが私を迎えてくれる。 『月と潮騒』では、引っ越ししたてのマンションの一室がまるで海底にあるかのような豊かな描写に、思わず潮風を感じた。
4投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ表題作のみ、きらきら、芯から透き通ってしずかに光るように美しかった。ほかは……なんというのだろう。悪くいうには忍びない(この著者の作品を、ほんとうに長く愛読してきたから)けれども、かの女の多くの作品と同じくーー意図してかどうかはわからないがーーユング心理学にいう『グレートマザー(すべてを呑み込む太母)』が、文章の後ろ側から立ち上ってあらわれているように思えてしまう。またそれだけでなく、現代というにはすこし昔の、「お母さんのいうようにしておけば間違いはないのよ」という、おしつけるような、ある種行き過ぎた強すぎる母性をも感じてしまうのである。……物事やいきものにはそれぞれ、それ自身の想いや生き方、なりわいなどがあるのに……
1投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ9篇収録の短篇集。 天武天皇と持統天皇の子、草壁皇子が主人公の表題作をはじめ、人の暮らしや歩みが森や草花、生き物と共に織り紡がれた小説たち。 美しさと切なさ、畏れ、あたたかみ…読んでいて自分の感情が四季のように彩られます。 梨木マジック。
1投稿日: 2022.05.16
powered by ブクログちょっと、違うかなぁ? 今じゃないかなぁ?と読み進め、苔むしていると思い足を置いたら、ズブズブと底なし沼にはまってしまいました。
1投稿日: 2021.10.02
powered by ブクログとても短い話だけど、どれも印象的。 文字から映像が浮かぶ。 なんだかどの話も「旅」しているよう。 5年後とか、10年後にまた読み返したい。
1投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やはり一番は『ニオツヒメ』かなぁ。切ないような、ほんのりあたたかいような。日本史が好きだから~と言う事を抜きにしても、この話が一番好き。 それ以外だと『本棚にならぶ』が、え…?そう言う事…?って、よくわからないままの恐怖。コワイけど、こんな本屋さんがあったら行ってみたいかも。かけていって収納ってどんな時に思いつくのか……。 “トウネン”も“トウネンの耳”もひたすらに気になる。表紙にいるのがトウネン?
1投稿日: 2019.11.13
powered by ブクログ「丹生都比売 梨木香歩作品集」(梨木香歩)を読んだ。 「トウネンの耳」はなんとも愛おしい作品。こういうのたまらなく好き。 「夏の朝」もいい。 しかし何と言っても表題作の「丹生都比」は出色だな。 『草壁皇子』のしだいに透き通っていく命の美しさが胸を打つ。 さすが梨木香歩である。
2投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
梨木さんの短編集。 表題作の「丹生都比売(におつひめ)」が ほぼ半分を占めています。 丹生都比売は史実を基にしたファンタジーっぽくて 面白かったです。個人的に好きなのは「夏の朝」。 母親と子供の先生とのやり取りのイラつく状況を イラつかずに読めるのは梨木さんの文章の なせる業でした。この題材は作者さんによって 書き方が変わるでしょうね(´艸`*)
1投稿日: 2019.07.26
powered by ブクログいい意味で初期梨木先生の空気感の詰まった短編集でした。 ほんとにめっちゃ短いのばかりで、どれも良かったな~~。 『裏庭』のときからだけど、優しくて穏やかな世界の中にも、どこか死の香りが漂ってるってのが梨木香歩ワールドだよなあ。
1投稿日: 2018.07.14
powered by ブクログ本のオビに「初の短篇集」とある。 そうか、そういえば梨木果歩さんの短篇集って読んだことがなかったな、と気が付く。 まぁ、あの「家守奇譚」なんかは連作短篇だったけど。 全9篇の短篇で構成されている。 短いものは数頁、最長で100頁の作品が収められている。 古くは1994年、新しいもので2011年に発表され、2篇は未発表作品。 最初の「月と潮騒」「トウネンの耳」は現実と非現実が混淆としている、少しとらえどころのない不思議な作品。 「カコの話」も似たような作品だが、ユーモアやシニカルな味が加わっている。 既婚の男性が読んだら、思わず考え込んでしまうかも。 この「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」はあの「家守綺譚」をちらりと思い出させたりもする。 「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」も不思議な内容の話なのだが、その奥底には何か意義深い教訓めいたものが潜んでいるようにも思える。 この2篇はどう読み取っていいのか、少し迷ってしまう内容だったりした。 次の「コート」は5頁の小品なのだが、この短い中に心を大きく揺さぶってくれる密度の濃い話がつまっている。 この「コート」のみが現実の世界に終始した作品になっている。 「夏の朝」もホロリとさせてくれると共に、清々しい読後感を味わわせてくれる素晴らしい内容……ちなみに話の語り手は幽霊だったりする。 表題作である「丹生都比売」は本書の中では最長の100頁に及ぶ作品。 歴史物になるのだろうが、歴史の知識が無くても充分に面白く読み進めることが出来る。 最後の「ハクガン異聞」は鳥や自然を愛してやまない梨木果歩さんならではの作品。 ちなみに、この話の中で語られている「スノーグース」のレコードとはロック・バンド「キャメル」の作品である。 作品の世界感に多少の違いはあるが、やはりここにあるのは、一貫して梨木果歩さんの世界であり、魅力に満ち満ちている。 僕としてはこうした短篇よりも長篇の方がより面白いと感じているのだが、それでもこうして短篇をまとめて読み終えた今は、心が浄化されてとても気持ちが良い。
2投稿日: 2018.01.04
powered by ブクログ緑表紙のニオツヒメを読んでから、こっちも読んでみた。 短篇集ってことで、うーん、やはり一番はニオツヒメかなぁ。 切ないような、ほんのりあったかいような。 日本史好きだから〜とか諸々のプラスαをひいたにしても、やっぱりこの話が好きだなぁ。 それ以外だと『本棚にならぶ』が、え…?そう言うこと?ってよくわからないままの恐怖感。コワイけど、そんな本屋さんあったら行ってみたいかも。 欠けていって収納って、どんな時に思いつくんだろうと思った。 特にココ!ってのがあったわけではないが、トウネンもトウネンの耳もひたすらきになる。 表紙にいるのがトウネン? 2017.2.16 読了
1投稿日: 2017.07.09
powered by ブクログシンプルな紺地のカバーが、文学的な雰囲気の短編集。 しんとした気持ちで読みたい。 短篇集とはいえ、表題作の『丹生都比売』(におつひめ)は独立して一冊で出版されたことのある長さであり、あとがきによれば、これは核になるお話で、他の作品もここから同じ蔓が伸びていった…ということだ。 対象年齢も主人公の年齢もまちまちの、「ジャンル分けできない一冊」になった、というが、確かに同じ種から伸びている蔓のように感じられる。 登場人物も、人なのかどうなのかよく分からない物もあり、しかし読んでいて、目に見える形が人であれ植物であれ鳥であれ、それは些細なことのようにも思えてくる。 草壁皇子に関する、吉野裕子氏の説というのは初めて知るが、ああ、あるかも知れないと思ってしまった。 かなしい皇子である。 月と潮騒/トウネンの耳/カコの話/本棚にならぶ/旅行鞄の中からなかから/コート/夏の朝/丹生都比売/ハクガン異聞 『コート』は、姉妹のかさねた歴史がしみじみと、最後になつかしく哀しかった。
5投稿日: 2017.04.24
powered by ブクログブクログ談話室での質問「古代日本が舞台の小説」の回答にあったのに惹かれて読む。短編集である。表題作「丹生都比売」が古代日本を舞台にした小説。迫力、スピード感がありひきつけられた。植物、鳥などが多くさりげなく,あるいは主張をもって静かに流れる梨木作品は、自然とともに生きたい身には近い。
1投稿日: 2016.10.27
powered by ブクログ梨木さんらしい、ほの暗い世界 自分が孤独であっても寂しくない いろんな世界があるから大丈夫って教えてくれる ファンタジーと言えばそうかもしれないけど ちょっと違う気がする ・月と潮騒/冷蔵庫 ・カコの話 ・夏の朝/夏ちゃんにガンダムとは…意外な表現(^_^; ・丹生都比売/再読 筋が分かっているので草壁がより可哀相に感じた ハッピーエンドになればいいのにと何度も思った ・ハクガン異聞/ピアノ調律
1投稿日: 2016.09.02
powered by ブクログ胸奥の深い森へと還って行く。見失っていた自分に立ち返るために……。 蘇りの水と水銀を司る神霊に守られて吉野の地に生きる草壁皇子の物語―― 歴史に材をとった中篇「丹生都比売」と、「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」「コート」「夏の朝」「ハクガン異聞」、1994年から2011年の8篇の作品を収録する、初めての作品集。 しずかに澄みわたる、梨木香歩の小説世界。
1投稿日: 2016.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集 『月と潮騒』 ごく短い、冷蔵庫のお話。梨木さんのイメージとちょっと違うな、と思いつつ、でも読み終わると梨木さんの紡ぐ世界だなと。 『トウネンの耳』 これもごく短いお話で、梨木さん鳥が好きだからね、と思いながら読んでいる間に終わってしまう。この本の中ではあまり印象に残っていない。 『カコの話』 ようやくこの短編集の流れに慣れてきたのか、大好きな家守奇譚あたりに雰囲気が寄ってきたからか、この話あたりから引き込まれ始める。過去は人魚の姿をしていたりするのだ。 『本棚にならぶ』 部分の欠損。独特で、印象には残っている。抽象的すぎてちょっとなー。 『旅行鞄のなかから』 これも独特。ずっと対話調で、記憶の旅とでもいうのか。 『コート』 最後の重ねられたコートの光景が鮮烈に目に浮かび、悲しく美しいエピソード。前の2作品と比較して非常にわかりいやすいのがまた好ましい。良い配置。 『夏の朝』 これだけで単行本1冊成立するくらいの読み応えがある。 夏ちゃんに寄り添う守護霊の視線がどこまでも温かくて、それがこの話を包み込んでいる。優しく悲しい気持ちになる。 『丹生都比売』 表題作だけこの本の中では一番の長編。過去に単行本として出版されたこともあるそうで、その時は書き足した部分を削って本来の形に戻されたとのこと。 草壁皇子のひ弱なイメージが、梨木さんの美しい古代風の語りで、繊細で優しく、良い方向に引き出されている。 水銀の禍々しさが幻想的に描写されるが、その裏に貫かれているのは母子の壮絶な物語。
3投稿日: 2016.06.03
powered by ブクログ奇譚とか異聞とかいうとやたら観念の公房戦wを繰り広げるのが昨今の流行のようになってしまっているがそんななかシンプルな言葉を紡いで肌触りの良い上質なファンタジーを仕立てることの出来る作家のひとりが梨木さんだと思う。 今回も老いの侘しみや生の寂しみを時を超え多面的な視点で捉えた九つの物語、アイデンティティである鳥や植物も散りばめられて梨木ワールドに彩りを添えている。 表題作「丹生都比売」も史実の論議を外して読むならば母と子の「個」を見詰めたしっとりとした趣きで読み応えあり。 単行本もあるようなのでそちらも読んでみたい
2投稿日: 2016.05.17
powered by ブクログ独特の世界。 短編集だったのでめまぐるしかった。 特に、タイトルの『丹生都比売』はあたしにはちょっと……だったなぁ。
1投稿日: 2016.04.07
powered by ブクログ「丹生都比売」のすきとおるような文体を読んで、宮沢賢治を思い出しました。 「夏の朝」もなつかしい気持ちになり、じんとするお話でした。
1投稿日: 2016.03.25
powered by ブクログ梨木香歩さんの短編集。 どの作品も、いつもの生活から少し目を外したところにあるかもしれない、不思議な世界が描かれていて素敵だった。 BGMを止めて、静かな空間でじっくり読みたい本。
1投稿日: 2016.02.11
powered by ブクログ梨木さんの小説はいつも植物の描写、風景の描写が秀逸だと思う。 日常を非日常が侵食しているようなストーリーの多いこの短編集でもそれは健在で、読んでいて霧にけぶる朝の雑木林を散歩しているような気分になった。 私はどちらかと言えば「夏の朝」や「コート」のような現実に近いところで展開する話の方が好みだったけれど、「沼地のある森を抜けて」とかが好きな人は全編楽しめると思う。
1投稿日: 2016.01.10
powered by ブクログ短編集でした。 草壁皇子が主役の長編小説と思っていたので、ちょっとびっくり。 しかも、少し川上弘美っぽい不思議系の話。 それはそれで好きなのだけど、思っていたのとはちょっと違うので慣れるまで少し時間がかかりました。 でも、「コート」「夏の朝」辺りから、しみじみといいなあと。 慈しみという言葉が自然と思い起こされる。 で、「丹生都比売」 飛鳥時代、奈良時代は結構権力争いに負けて命を落とす皇子がたくさんいたけど、草壁皇子は圧倒的な後ろ盾をもって皇太子になったのに、天皇にならないで亡くなってしまった。 病弱だった草壁皇子の少年時代を書いたお話。 悲劇の皇子と言えば有間皇子や大津皇子が有名だけど、草壁皇子の悲劇はそれとは違う。 母親の過剰ともいえる期待を一身に受けながら、期待に応えることができない。 そんな自分を申し訳なく思う。 現在の子どもたちと同じ思いを抱える皇子。 “ひとはみな、それぞれの生の寂しみを引き受けて生きていく、という芯を持つ蔓なのだろうと思う。” 持統天皇(草壁皇子のお母さん)視点も入った、長編も読んでみたい。
2投稿日: 2015.09.18
powered by ブクログ人と人の周りにあるものとが、柔らかく不思議にとけてゆく、神話のような短編集。 目に見えないものの豊かさを感じることができ、おだやかな気持ちになります。 特に表題作「丹生都比売」は秀逸。 おごそかな装丁もいいです。
3投稿日: 2015.08.09
powered by ブクログ初期の梨木さんの短編集を集めたもの。 ここからすでに梨木さん独特の雰囲気は始まっていて、全てが繋がっているような感じがした。 すっと物語に引き込まれていって何かに包まれているような感じ。 ハードカバーの装丁が似合っているけど、文庫化することはないのだろうか。
1投稿日: 2015.08.08
powered by ブクログ長野まゆみさんのささみみささまめのような不思議な話の短編集。 潮騒の月が好きだけど、最後のオチが月に呼ばれた後に飛び降りるみたいなのを想像してしまう。 屋上だからかな。 丹生都比売はああ、梨木さんだ。この流れは…と唸ってしまった。 欲望のために弟、姉、果ては自分の息子まで殺した女。 あの勾玉をみて獣のように泣いたのは後悔なのか罪悪感なのか。 息子として愛してたはずなのに、自分の欲望には勝てなかったのか
1投稿日: 2015.06.21
powered by ブクログ絶版されて久しい丹生都比売をもう一度読みたくて手に取った。 表題作、コート、夏の朝がとても良かった。 梨木さんの静謐な文体が好きではあるものの、最近の心象世界に深く潜っていく系の作品があまりピンと来ずしばらく読んでいなかった。もう一度チャレンジしてみようか……
1投稿日: 2015.06.14
powered by ブクログ4.5。この本はいい本だ。何か私には響く。涼しく、薄ら淋しいが、悲しい寂しさじゃない。淡々とそのように在る。その感じが。あと、とても完成されてる、そういう印象をおぼえた。話もだが、文章、それで綴られる世界が。
1投稿日: 2015.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
梨木さんの、弱いものに対する視線がほんとうに温かくて。文字を追っているだけで癒やされる。 「夏の朝」はもうボロボロ泣いた。夏ちゃんは今でいうところの発達障害とか自閉なのかな?という感じの子なのですが、おかあさんやおとうさんやほかの大人たちの、夏ちゃんを見守る優しさや空回りする一生懸命さがうつくしい。
1投稿日: 2015.04.21
powered by ブクログ鉄板の文体。 美しい文字の流れを読むだけで 心がすっと落ち着いていきます。 淡さと畏怖、綻びと静けさ。 そういう世界はなかなか現実でも 小説でもないことです。 贅沢です。 夏の朝を読んだとき、 あるワンシーンがはっきりと映像として 私の体をすり抜けていきました。 その光景に泣けた。。
2投稿日: 2015.04.03
powered by ブクログ梨木香歩さんの短編集。 あとがきによると 「ひとはみな、それぞれの生の寂しみを引き受けて生きていく」 という芯を持つ蔓でつながった短編たちとのこと。 静かに変わりゆくものたちの物語、そんな言葉にすればおそらく全ての物語がそうなんだろうけど、でもやはり梨木さんの物語の静かさと不思議さと美しさは特別だと思う。 特に好きだなと思ったのは、「コート」と「夏の朝」。 変わってしまうことの寂しさ、そして変わらない優しさにぎゅっと胸がしめつけられる。 いつだって世界や人を取り巻く優しさに気付いていたい。 そう思えた。
8投稿日: 2015.03.21
powered by ブクログ端正な短編集。読んでいると、自分の芯がキーンと透き通っていくような、世界が柔らかに静まっていくような感じだった。 「丹生津比売」以外は初めて読んだけれど、どれも不思議な世界。 「丹生津比売」は、ヅカファンの私には「あかねさす紫の花」の後日談のような話で、大海人皇子と鸕野讚良の息子、草壁皇子が主人公。大海人皇子一行が近江を逃れ、吉野に隠棲していた頃の話なので、古代史ファンとしても興味深く、旅行で行った吉野のあの山深さ、溢れる緑や風や光、鳥の声などを思い浮かべながら読めた。 梨木さんご本人が書かれていた後書きも良かった。 文庫になったら買いたい。
1投稿日: 2015.03.17
powered by ブクログ表題は飛鳥時代の壬申の乱前、大海人皇子が籠った吉野の滝宮での日々。水銀を主題に膨らむ、草壁皇子を描いた物語。 物語全体の雰囲気が清らかで、草壁皇子のイメージにとてもよく似合っていると思いました。 印象的だったのは鵜野讚良皇女。賢く強く、欲が深く、その心の鬼たる欲とずっと対峙しているひと。均衡を崩せばたちまち呑まれる危うさを孕んだ、悲しいひと。父たる天智に似ている、と設定されていたので、これはこのまま梨木さんがイメージする天智かな。 短編集で、全体的に不思議な世界と優しい物語にあふれていると思います。
2投稿日: 2015.02.15
powered by ブクログ短編集。丹生都比売はだいぶ昔に読んでて再読。きっと私が最初に触れた梨木香歩がそれやったと思う。 コート、夏の朝、丹生都比売がよかった。
1投稿日: 2015.01.31
powered by ブクログ2015.01.23.読了 どれも梨木香歩らしさ溢れるよい小説 丹生都比売 におつひめ を読みたくて借りた本。 私の考えられる世界とは ことごとく異世界に連れて行ってくれる 梨木香歩さんの小説は とても好き。 湿り気のない文章で 心地よい感じ。
1投稿日: 2015.01.24
powered by ブクログ梨木香歩の短編集。不思議な雰囲気でこの世にはあり得ないことを物語として著している作品が多い著者だが、この短編集もそのような作品がならぶ。特に表題作「丹生都比売」はこの作品集の中で一番長く、短編と言うより中編小説と言えるだろう。古代大和の国の出来事を題材にしてしかも単なる古代歴史小説ではなく、著者らしい幻想的な作品で古代を舞台にしているので物語の展開が違和感なく受け入れられた。 私が好きな作品は「月と潮騒」。ひんやりとした夜の情景をあらわし、夏に読んだら本当に涼しく感じられそうだと思った。また「コート」も娘ふたりを育てた実感から、とても受け入れやすい作品だった。 梨木香歩はひんやりとした静寂、孤独などを感覚として表現する他にはない作家だ。
1投稿日: 2015.01.23
powered by ブクログ梨木さんの作品は、どこか静粛な空気が流れていて、穏やかで温かい空気感があるところに、どこか一本ぴんと張りつめるような空気が通ってると思う。今回収録されている短編にも、私には難しいものもあったけれど、不思議だったり、穏やかだったり、様々な空気感があるけれど、やはり一本なにかすーっと通る部分があって、読んでいて心地よかった。 原生林から発売された「丹生都比売」は持っているけれど、「丹生都比売」は自分の記憶が曖昧で、覚えていないほどだったので新鮮に読めました。 「丹生都比売」は草壁皇子の視点から見た吉野の風景はどこか神々しいぐらいで、静粛としていて綺麗でした。その厳かな象徴ともいえるものが、キサでした。壬申の乱が起ころうとしている時代、今よりも吉野は厳かな場所だったのだと思いました。 他には、「コート」「夏の朝」が良かったです。
2投稿日: 2015.01.03
powered by ブクログ解釈よりも感性で読みました。タイトルの「丹生都比売」では、草壁皇子の儚さが史実を超えて昇華されています。吉野の山深い暮らしを語る美しい言葉にイマジネーションをインスパイアされました。
2投稿日: 2015.01.03
powered by ブクログ読書中の世界は静寂に包まれた雰囲気を漂わせていた。濃紺の装丁からもひしひしと伝わっているような感じである。好きな物語は、「ハクガン異聞」、「夏の朝」である。「夏の朝」は、親指姫の物語を気に入り、春ちゃんという新しい仲間を迎え入れた夏。夏が小学校に入り、クラスに馴染めないことを心配した母。先生に長い目で見ていきましょう。その子にはその子のペースがあるからと言われ、ひと安心する。自分の小学校時代のこととダブらせて読みすすめていったので、このまま馴染めずに小学校生活を終えてしまうのではないかと感じ、悲しげな気持ちになった。夏がクラスに馴染む日が来るを信じて、成長を期待したい気持ちである。子を持つ親は先生の一言により共感できるだろうと思った。 「ハクガン異聞」は調律師とお客様との間に起こった出来事の物語。お客様からの依頼が来なくなったのと、ハクガンの鳴き声がそれを憂うような感じで泣いていたような感じで寂しさが残るラストだった。物語は短いが、ずっしりと重みがある内容だと感じる。物静かな空間の中に入り込んだ、寂しい後味が残る読後感。ひたすら透明で、寂しさを残すという感じが秀逸だと感じる。 あとがきの「ひとはみな、生を寂しみを持って生きていく」という文が印象に残った。
1投稿日: 2014.12.19
powered by ブクログ胸奥の深い森へと還って行く。見失っていた自分に立ち返るために……。蘇りの水と水銀を司る神霊に守られて吉野の地に生きる草壁皇子の物語――歴史に材をとった中篇「丹生都比売」と、「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」「コート」「夏の朝」「ハクガン異聞」、1994年から2011年の8篇の作品を収録する、初めての作品集。しずかに澄みわたる、梨木香歩の小説世界。
1投稿日: 2014.12.08
powered by ブクログやっぱりいいね、梨木さん。 特に夏の朝は、泣きました。ゆっくり成長する夏ちゃんにエールを贈りたいです。 だけど相変わらず不思議ちゃんの話ばかりですね。
1投稿日: 2014.12.05
powered by ブクログ2014.11.30市立図書館 梨木香歩さんらしく、現実と不思議な世界の境界をしらぬまに行き来してしまうようなお話ばかり、単発で発表されたもの未発表のもの、掌編もややボリュームのあるものもとりまぜた短篇集。 どれも印象的だったけど、「夏の朝」には落涙。掌編「コート」も。表題作「丹生都比売」は、やさしいです・ます調の語りでしずかに運んでいくが主人公のけなげな心に打たれる物語。ひとは一人で生きてるわけじゃないんだけど、核のところはやっぱりひとりなんだなぁと改めてひしひし感じた。
2投稿日: 2014.11.30
powered by ブクログ+++ 胸奥の深い森へと還って行く。見失っていた自分に立ち返るために……。蘇りの水と水銀を司る神霊に守られて吉野の地に生きる草壁皇子の物語――歴史に材をとった中篇「丹生都比売」と、「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」「コート」「夏の朝」「ハクガン異聞」、1994年から2011年の8篇の作品を収録する、初めての作品集。しずかに澄みわたる、梨木香歩の小説世界。 +++ 当たり前のことのようであって、なにかしらどこかしらがほんの少しだけずれているような、躰半分ここではない場所に滑り込み、あとの半分はこちら側に残ったままでいるようなお尻の座らない感じがなんとも堪らない。世界に浸っている間は確か過ぎたことが、ふと夢から覚めるように現実感がなくなり遠のいていくような一冊である。
1投稿日: 2014.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初読。図書館。ここ最近読んだ短編集に連作短編集が多かったせいか、久しぶりに珠玉の短編集と言い切れる短編を読んだ。わずか5ページの『コート』が最高。通勤電車の中だったので、奥歯を噛んで泣くのをこらえた。姉妹の18年間が5ページに凝縮され、思い出と温かさと悲しみがコートを通して描かれる。本当に素晴らしい一編。こういう作品に出会うと、本を読み続けてよかったなあと思う。
2投稿日: 2014.11.08
powered by ブクログ中短編9作。 秋の夜長に、、、所詮「独り」なんだということが克明でとても寂しい。 「月と潮騒」が一番好きかな。
1投稿日: 2014.11.08
powered by ブクログ【収録作品】月と潮騒/トウネンの耳/カコの話/本棚にならぶ/旅行鞄のなかから/コート/夏の朝/丹生都比売/ハクガン異聞
1投稿日: 2014.11.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
順番に読もうとしたが、あまり心惹かれないので、すぐ表題作に。 壬申の乱直前、大海人一家が吉野に逃れたところからはじまる。 この草壁皇子のイメージは里中満智子の『天上の虹』から借りているように思う。無駄に改行が多いのでボリュームがないように感じる。歴史小説としての厚みに乏しい。…と思ったが、もともと児童文学の人なので、そうなのか。 単行本は持統の視点も入った長編であったらしい。毒ママの言葉がよく似合う。 詩想美しいファンタジーで、やんわりと切ない。
1投稿日: 2014.11.06
powered by ブクログうーん、これまで気付いた中で、一番素敵な紐のしおりの色だと。 冷蔵庫の音に共感。とあるレオパレスに住み始めた当初、夜中に、海の音がする、っと驚いて音の出所を探してみたら、冷蔵庫だったのでした。本当に夜の海鳴りの音なのです。どういう作りの冷蔵庫だったのか、水冷?
1投稿日: 2014.11.02
powered by ブクログ光あれ 不思議な世界、幻想的な世界、そんなありきたりの言葉でしか端的に言えない自分がもどかしい。 パステルで描いたような、柔らかく繊細な物語。 水彩画のように、心に溶け込んでくる物語。 印象派の絵画を思わせる、温かみがあり、光を溶かし込んだような世界観。 それが本書だ。 『コート』 2歳年上の姉とお揃いのコート。 母はなんと、大きさ別に九着も用意した。 彼女たちは毎年それを着続ける。 うんざりしながら彼女たちはそれを着続ける。 そしてある時、転機が訪れる。 姉はそれを着るのを拒み、妹は初めて新品(正確には、ほとんど)の同じ型の大きなコートに袖を通すこととなる。 姉の妹に対する思いが詰まったコート。 幼い頃から同じだった二人の絆がコートに包まれている。 『丹生都比売 』 天武天皇、持統天皇、草壁皇子の親子の物語である。 複雑な事情を抱えた一家は吉野にこもり守り神においでいただくよう、祈祷を繰り返す。 言葉を発することができない土地の子キサと草壁皇子は心を通わせるようになる。 そのうち大海人皇子は大王となり、崩御の後は母がその地位をつぐ。 めまぐるしい日々を過ごすうち、草壁皇子は静かに息を引き取った。 彼者の魂を美しいまま引き取って行ったのは誰だったのだろうか。 鬼と神が同居する吉野の山々に、子を亡くした母の涙と、母を愛し消えていった子の涙が一つになって立ち上っていく。 他に『ハクガン異聞』は『スノーグース』を知っているとよりその儚さが感じられる。 古典的な設定でありながらありきたりという印象を抱かせない。
1投稿日: 2014.11.01
powered by ブクログ寂しい子供が寂しい老境に入っていったのだな、と作者本人が後書きで書いているとおりの印象。静かで美しい物語たちは、お休みの午後にゆっくり味わうのがいい。 夏の朝がいちばん好きかな。
1投稿日: 2014.10.26
powered by ブクログ表題作を初めとする短編集。過去を釣り上げる話には笑った。他には「コート」と「夏の朝」が印象に残った。
1投稿日: 2014.10.25
powered by ブクログしずかな、しずかな短編集。 雨が降る日にとてもよく似合う気がする。しんとした中で読むのがとてもいい。 良質な一冊。何度も読み返しちゃいそう
1投稿日: 2014.10.24
powered by ブクログ個人的に気にいている作家のひとりである梨木さんの短編集。 昔の(初期のころの)短編を中心にまとめてあるようです。 なかには、短編であることから、あまりにも 妖しくて、突拍子もない話で、ついていけないというか よくわからない内容のものもありましたが(本棚にならぶ。旅行鞄のなかから)、全体的には9編ともおもしろかったと思います。 とくに、『夏の朝』は感動もので、美しく、こころに残る話です。 『カコの話』『ハクガン異聞』は家守綺譚とよく似た感じ。ドキッとするような、懐かしいような、景色がみえてくるような著者独特のイメージの作品です。 『丹生都比売 』は持統天皇の皇子である草壁皇子の話で 抒情詩的な美しいけど、少し救われない内容です。 個人的にはやはり『夏の朝』が一番いいと思います。
1投稿日: 2014.10.21
powered by ブクログ切ない姉妹の話『コート』、妖しさと朴訥さがミックスされたファンタジー『夏の朝』、表題作以外ではこの二つが好き! 百合から生まれた春ちゃん。 後ろで見守るお姉ちゃん。 温かい気分になれました。 (そして、勿論泣いた……)
1投稿日: 2014.10.21
powered by ブクログ短編集だからか、めずらしく梨木さんの「あとがき」があった。それぞれの物語で感じたことはゆっくり時間をかけて書きとどめたい。
1投稿日: 2014.10.13
powered by ブクログ梨木香歩の短編集。90年代からここ数年の作品まで、書かれた年代は幅広い。 表題作と『夏の朝』は児童文学っぽいテイストだが、他の作品は、これまでの幻想小説を思わせる。どちらかというと幻想短編の方が好みだった。
1投稿日: 2014.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「権力に執着する鬼」が「息子を愛する母」を凌駕する。 著者あとがきにある、「魂の導き手=丹生都比売」が理解できなかったので再読してみたいが、読後になんとも言えない無力感と悲しさを感じたのでいまいち気が進まないことも確か。 伯父が祖父だったり、姉妹で同一人物に嫁いだり、入り組んだ一族構成なので付録にあった天皇家家系図が役に立った。
1投稿日: 2014.08.22
