
総合評価
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powered by ブクログ表紙と作家名、それから価格を見て購入した本。それでも読んでいる間は夢中になれました。登場人物や、途中で混ざる回想のような項目が少しだけややこしいけれど。それでも、愛しい。
0投稿日: 2008.09.03
powered by ブクログこのような構築の小説は初めて。 西の魔女が死んだで気に入った作家さん。 やはり,そんな雰囲気だったが, 私は西の魔女の方が好きだな。 でも,これもいい。 複数回読みたい。
0投稿日: 2008.09.01
powered by ブクログ短編の中で一番読みやすいように感じ、それに惹かれた。← エンゼルが怖すぎて。 わかる!わかるよ!魚ってそうだよね。 熱帯魚かわいい〜(´∀`)なんてもんじゃないよね。 観ているこっちが真っ青になるくらいエグい生き物だ。 あーっゾッとする。 昔のお祖母ちゃんとお話しちゃうとこあたり、 ここも"魔女"だ。 梨木さんのファンタジーと魔女はいつも繋がっている。 西の魔女が読みたくなった。
0投稿日: 2008.08.27
powered by ブクログ痴呆気味の祖母と孫娘のやり取り。孫娘の飼う熱帯魚の描き方が おぞましい。物語全体もなぜか私にはおぞましい。
0投稿日: 2008.08.14
powered by ブクログおばあちゃんと孫。 子供の頃は、おばあちゃんにも歴史があるなんて考えつかなかったけど。 今となっては色々きいておけばよかったなと思う。
0投稿日: 2008.07.17
powered by ブクログ主人公の女の子と、寝たきりに近い状態のおばあちゃん。 熱帯魚を飼うなかで、二人の不思議な関係ができあがる。
0投稿日: 2008.07.14
powered by ブクログ梨木香歩にはまるきっかけとなった本。 人間の心の中にある、きれいな部分もどろどろした部分も、まっすぐに描かれているところが大好き。
0投稿日: 2008.07.13
powered by ブクログ2008/06/23読破。 熱帯魚と、おばあちゃんと、私。 罪と後悔と、許し。 あの日と、今。 憂鬱と、暗澹。 全部が交差して、そこには新たな答えが生まれる。
0投稿日: 2008.06.23
powered by ブクログ「裏庭」、「西の魔女が死んだ」などとはまた違った雰囲気の作品。それらのダークな部分を取り出して広げていった感じ・・・なのかもしれない。 一言でこの本の印象を言うならば、それは間違いなく「怖い」なのだと思う。ホラーのような怖さではなく、自分の中の闇をえぐっていく、深淵にはまりそうな「怖さ」。エンゼルフィッシュがネオンテトラを喰らっていく水槽の中の世界・ボケが始まってしまった祖母の中の世界・自分の不安定さの解消のためにネオンテトラの犠牲が必要なのかもしれないと観察している主人公の世界・・・。それらがまるで表紙の絵のように、薄いセロファン状に重なって、この物語はできてる。 時々、自分が私なのか・ばばちゃまなのか・魚なのか錯覚するような幻想性は、いつもの梨木さんだ。 そう、あと、彼女文章が上達したなって思った。(偉そうですみません。)
0投稿日: 2008.04.30
powered by ブクログ人間、誰しも弱いところは少なからずある。 それを隠したり、思い出さないようにしたりしながら、生きている。 そう、許してもらいたいことも、ある。 前にここのブクログで紹介した『MIND ASSASSIN』に、 見ず知らずのおじさんが虎弥太を誘拐するという話がありましたが、 そのおじさんが「死のうと思う」とつぶやくと、 虎弥太は「おじさんが死んだら、ぼく悲しむと思うよ」と話すくだりがありました。 この本を読んで、なんだかそのことを思い出して。 そう、誰かに、言ってほしいひとことを、 人間、誰もが持っていて、でもなかなか言ってもらえなくて。 本人もその「言ってほしいひとこと」が分からずに、 もがいて、苦しんでることもあると思う。 それが分かるだけでも、人は救われる。 ましてや、それを他人が教えてくれたら、なおさら。 自分ではできないことも、 他人だったら、できることもあるよね。 そんなこんなで、大好きな一冊になりました。
0投稿日: 2008.04.29
powered by ブクログ神は悪魔をどう思っているんだろうか? 余白が多く読みやすく、それでも文庫で100ページとちょっとの短い小説。どんなにゆっくり読んでも1時間あればじゅうぶん読み終わるだろうが、作者によって引きずり出された疑問に、読者は読んでいた時間よりもずっと長く思いを馳せることになるだろう。それは、我々も何か小さな世界の支配者であること(自ら必要に迫られて君臨している支配者)に気づいてしまうから、なのかもしれない。
0投稿日: 2008.03.01
powered by ブクログやっぱ梨木さんの本は優しさであふれてる。 きっと神は悪魔のこともかわいそうだと思ってくれる。 僕はそんな神にあこがれるのかもしれない。
0投稿日: 2008.02.25
powered by ブクログ入れ子構造でどんどん見えてくるリンクですが、なんとなく文庫で改稿されたであろう部分が、解説で明かされていて。……。わかってはいるけど、うーん。きっとないのが美しいけど、あるのを見せられると複雑に感じてしまうこの心理。 コウコのカフェイン中毒と熱帯魚飼育の気持ちはなんとなくわかる気がする。きっと似ている。 それぞれの構成物質の意味するものを読み解いていくと面白い。けど、そんなことしなくても面白い。 最後に見つかった「エンジェル」が、ああ、と思った。
0投稿日: 2008.02.18
powered by ブクログ昨日、昔飼っていた熱帯魚の夢を見ました。でも、読み終わったのは、今日です。 魚は凄く無惨な死に方をする
0投稿日: 2008.02.17
powered by ブクログ生きた時代は違っても、人の悩みや葛藤はあまり変わらないものだと思いました。お年寄りと暮らしている方は読んでみると接し方が変わるかもしれません。
0投稿日: 2008.02.05
powered by ブクログ不思議な本です。救いがあって、怖さがあって、そして「あー。本ってそいうことか」って思った本でした。 現実として、人がその人達のかかわりとか過去とかをしっかり知ることなんて出来ないわけですが、本の中では読者はいろんなことを知れて、事実を知れる一人が読者だけになっているんだなぁと。 コウコとおばあちゃん。二人の関係があるけれど、でもそれぞれがどんな心の中の暗さを持っているかは知らない。 その関係はちょっと切ないのですが、知らなくても通じる部分にとても暖かさがあります。
0投稿日: 2008.01.25
powered by ブクログコウコと寝たきりのおばあちゃんと熱帯魚。さらさらと読めたけど、とても奥が深い話だと思いました。熱帯魚の話、ちょっとグロテスクでした…。 07/10/09
0投稿日: 2007.10.10
powered by ブクログ高校生の主人公と、主人公のおばあちゃん。 今と昔の話がすっきりと進んでいきます。 昔のことばが、難しいかなと思ったけど、意外と簡単に読めました。水槽の話が印象的。
0投稿日: 2007.09.23
powered by ブクログ二つの時代が交差して、同時進行していく。覚醒、悪魔、エンジェル。あっさり読めるけど深い話。読むたびに、いろんなところにちりばめられた話のヒントに気がつきます。
0投稿日: 2007.09.18
powered by ブクログカフェイン中毒の主人公が熱帯魚を飼育するけど、水槽の中で惨劇が。 そしておばあちゃんの青春時代と、主人公の現在が交錯する深い話。 ―神様は悪魔を許すだろうか。
0投稿日: 2007.08.14
powered by ブクログ短くてあっさり読み終わるのに考え込んでしまう本。ちなみに私はコーヒーを飲むと目がすごく覚めます。数学の前に飲んで三限は起きていられる!
0投稿日: 2007.07.19
powered by ブクログわたしの環境と重なるところが多々あって、他人事に思えなかったりした。 後半のエンジェルフィッシュの描写が秀逸。気持ち悪くなるくらいの生々しさ。
0投稿日: 2007.07.13
powered by ブクログ深いのに暗くなりすぎないところが児童書作家だなぁと思わされる。ストレートにくる。憎悪、嫉妬、わたしは悪魔になってしまったのだ。
0投稿日: 2007.07.11
powered by ブクログあいかわらず梨木さんの本はシンプルなようでとても深い。この小説も「神様は悪魔をゆるすだろうか」というとても深いテーマが伝わってきた。 みんな心の中に善と悪を持ち合わせていて、その境界線はささいなものだからいつ悪に傾くかわからない。でもいくら傾いたとしても善の心があるから「罪悪感」にさいなまれるのだと思う。 読んだ後にとてもやさしい気持ちになれる本だった。
0投稿日: 2007.06.24
powered by ブクログ無理で不自然なことはしたくないけど・・・、誰の心にも、やっぱり、悪魔は潜んでいるのかもしれないって、思いました。 それから、今度、揚げシュークリーム作ってみよう(笑)
0投稿日: 2007.06.23
powered by ブクログ2007.6.15 わたし、このひとすきみたいです。 熱帯魚 エンゼルフィッシュの悪魔 戦前の乙女心 すこし、恥ずかしくなるようなくらい みんなおんなのこだったんだね。 それと山本さんの描写というか、美少女の描写の文章って わたし、すきみたいです。
0投稿日: 2007.06.16
powered by ブクログどなたかが「闇の底のシルキー」と関連付けておられたので、読みたくなった。ところが自分の本棚にあってびっくり。読んだことも忘れていたなんて・・・!?再読して良かったです。ラストなんて涙なしでは読めません。そして強く“再生”を感じます。あ、その点が『似て非なる』この二つの作品の共通項だと思います。わたしはこちらの方が好きです。
0投稿日: 2007.06.05
powered by ブクログ読み始めたら最後まで一気に読んでしまった。そんなに長くもないし、すぐ読めました。この時代の行き来がどんどんリンクしていく感じが心地よかったです。
0投稿日: 2007.05.16
powered by ブクログ読み始めの印象と読み終わっての印象がふわふわと変わる不思議な話。あんまり幸せにはならないけど嫌いではない…。でもちょっと気持ち沈むかも
0投稿日: 2007.05.14
powered by ブクログ梨木さんの本は殆ど読んでるんだが、一番好きなのは此 最後は涙が止まらなくて、読み終わってからも三十分ほど号泣してた 梨木さんの作品のおばあちゃんは本当に泣かせてくれるなあ・・・
0投稿日: 2007.04.07
powered by ブクログ旧仮名つかいで書かれたおばあちゃんの時間とコウコの時間のコントラスト。特に旧かなつかいのセリフや言い回しが美しい…。絶望する。神様、神様、どうして。無理で不自然なことたち。救いの手。「…神様もそう呟くことがおありだろうか」「私が、悪かったねえって。おまえたちを、こんなふうに創ってしまってって」深いお話なのに説教くさくもなく、しみ込むように書いてしまえる梨木さんってすごい…。
0投稿日: 2007.03.28
powered by ブクログ読み終わってから有名な「西の魔女が死んだ」の作者さんだったと気づく失態(…) のんびりとした世界観でゆっくりと進行していく、まるで御伽噺みたいなお話なのに、所々現実味を帯びている不思議な感じ。「さわちゃん」視点のお話がお気に入りです。昔の女子高特有のロマンチシズムというか(笑)
0投稿日: 2007.03.27
powered by ブクログコウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレ当番を引き受けることで熱帯魚を飼うのを許された。夜、水槽のある部屋で、おばあちゃんは不思議な反応を見せ、少女のような表情でコウコと話をするようになる。ある日、熱帯魚の水槽を見守る二人が目にしたものは−−−なぜ、こんなむごいことに。コウコの嘆きが、おばあちゃんの胸奥に眠る少女時代の切ない記憶を呼び起こす……
0投稿日: 2007.03.26
powered by ブクログあぁ、なんかツライじゃない。 小さい時、家に遊びにきてくれた知り合いのお姉さんが帰ってしまうのが寂しくて泣きながら駄々をこねたことを思い出してしまった。
0投稿日: 2007.02.01
powered by ブクログ透明で不透明。静かなのに激しい。あらゆるものの両極を感じる梨木さんらしい作品でした。不思議な読後感。
0投稿日: 2007.01.26
powered by ブクログ2007.1.2 読了 2009.1.8 再読 再読すると世界が変わる。 どうして一回目に呼んだときに気付かなかったのだろう。 わたしの家の金魚は同じ水槽のメダカを殺し、自分より少し小さめの金魚を食った。 あの時のことを思い出した。 私があの水槽の神様だった。
0投稿日: 2007.01.08
powered by ブクログ装丁も美しく、内容も心に残る話でした。 内容とは関係ありませんが、主人公の女の子がコーヒー中毒?チックなところが気になります。
0投稿日: 2007.01.06
powered by ブクログ温かい文体の中に、非常に残酷な描写が織り交ざられている。 主人公と祖母の不思議なやり取りと、頻繁に切り替わる場面が面白い。
0投稿日: 2006.12.26
powered by ブクログ熱帯魚とおばあちゃんと孫とおばあちゃんの過去と・・・・いろんなことが並行し、交差しながらストーリーが進んでいきます。小説のからくりも面白い◎
0投稿日: 2006.12.04
powered by ブクログ深いテーマをきれいな文章で書いている、梨木さんらしい作品だと思う。児童書としてくくるにはもったいないくらい素晴らしい。
0投稿日: 2006.11.29
powered by ブクログ基本的にハードカバーラヴ!な私ですが、これに関しては文庫版をおすすめします。 現代と過去が同時進行で進む物語、文庫版だと過去の部分が旧かな使い旧漢字なので女学生の台詞まわしや表現が美しいんですよ…!でもハードカバー版は過去がセピア調の印刷なのでそこも捨てがたい。 結局2冊持ってます、が読んでるのは文庫版です。
0投稿日: 2006.11.26
powered by ブクログ彼女の書くキリスト教は、生活的な空気をまとっている。慣れない世界なのに、違和感がない。それって凄いことだ、と思う。
0投稿日: 2006.11.24
powered by ブクログ熱帯魚がどうしても飼いたかった。カフェインを過剰摂取してしまう情緒不安定が、少しは治まるような気がするから。寝たきりになったおばあちゃんの夜のトイレの世話を買って出ることで、コウコは憧れだった熱帯魚を飼うことを許された。するとおばあちゃんは、まるで少女時代に戻ったようにコウコと話しをするようになる…。 梨本香歩さんの本は、『西の魔女が死んだ』以来。 少し印象が変わりました。『エンジェル・エンジェル・エンジェル』という題名からは、少し想像のつかない陰を落とす作品。まるで熱帯魚の水槽みたい。でもそんな雰囲気が私は好きです。 「私は天使なんかじゃない。」 おばあちゃんの苦しみは、コウコの言葉によって救われたのだと思う。 最後には物語のそれぞれの糸が一つになって、静かに読み終えることが出来ました。 『エンジェル・エンジェル・エンジェル』三回も“エンジェル”と繰り返す理由が分かった気がします。
0投稿日: 2006.10.25
powered by ブクログ新潮文庫: 156 p コウコとおばあちゃんの、話が交互に入れ替わります。 私が持っている本は、まだ文庫におちてなかった時に買った為、原生林という出版社から出ている、ケースつきのグレーのハードカバー。 一章ごとに、語り手が入れ替わります。おばあちゃんの少女時代の、友達と過ごしたあかるくてやさしくも、つらく、苦い記憶と、孫であるコウコの「いま」の話とが、淡々とからまって、ひとつになっていく。 タイトルのエンジェルは、ただ単純にこの物語のキーワードが「天使」だから。 途中でヨハネの黙示録が引用されたりしてました。(そのへん私は深くわかりませんでしたけど) 熱帯魚、ポンプの音、トイレ、ばあちゃん、「コウちゃん」 さらりと読めました。 おばあちゃんの記憶は、ちゃんと「いま」につながっている。 児童書、なのか微妙なところですが。 私にとってこれは「小説」。
0投稿日: 2006.10.08
powered by ブクログ作者得意の最後に「あぁ」と思わされる2重構造。 おばあちゃんの少女時代とコウコの現在が交互に繰り返され、 最後に一つになる。 キリスト教的価値観の中で、やっと「さわちゃん(おばあちゃん)」は救われる。
0投稿日: 2006.09.22
powered by ブクログぼけたおばあちゃんと孫の女の子とのお話。ぼけたせいか孫と同年代のように可愛らしくお話する姿が不思議だがほのぼの。死に近づくにつれ、不思議な感覚をもって孫に話しかけるおばあちゃん、そして飼っている水槽の熱帯魚の凄惨な生存競争。全く悲惨さ、悲しさを感じないけど、生と死が良く描かれている。
0投稿日: 2006.09.10
powered by ブクログ梨木作品、実はこの本を最初に手にしていたんです。 キオスクで買ったのだけど、その時は何故か物語が入ってこなかったんだったっけ・・ そのまま積読にのっけて放置、なのに今回手にしたら、あらまどうしたんでしょう・・・ ぐいぐいと引き込まれた・・・ 旧字体や旧仮名使いをものともせずに、どんどんと物語の中に入っていけたのでした。 そもそも、題名にひかれたんでした。 インターネットを始める前、熱帯魚の飼育にはまってて、数々の熱帯魚の子を取りました。 エンジェルフィッシュもその一つ。 ところがこのエンジェルフィッシュ、実に獰猛なヤツなのです。 水槽に1ペア飼育か、もしくは、縄張りもへったくれもないほどの多数飼いをしないと、たちまちやっつけはじめます。 文中のコウコとおばあちゃんの心境が手に取るようにわかりました。 発情してペアが生まれると、その二匹は実に仲睦まじいのです。が、他の魚に対しては悪魔と化し、執拗に追いかけては死ぬまでやっつけます。 そして産卵・産仔・育児と、ペアはとても仲良く共同で作業します。が、他の魚に対しては鬼になります。鬼子母神です。 あ・・これは熱帯魚の本ではありませんでした。 誰でも持ち合わせるであろう天使と悪魔の部分・・・ 20年ちょっと前、私は所沢の郊外に、一時期住んでいました。 まなちゃんがあかちゃんの頃です。 周りには遊園地とモーテルしかないような所でした。 まなちゃんを乳母車に乗せ、それでも一番近いお店に買い物に行きました。 田んぼの横を歩き、農家の庭先を通って・・・ ある一軒の農家が母犬と子犬を放し飼いで飼っていました。 その家の前を通らないとスーパーには行けない・・・放し飼いの母犬は、子犬を守るかのように威嚇して吼え続けます。 そして乳母車のまなちゃんに足先にまで来て歯ぐきをむき出しにして威嚇するのです。 私だって母になったばかりです。大事ななまちゃんを守らなくてはなりません! そのスーパーに行けなければ、20分に一本の電車に乗って3つ先まで行かないと大きなスーパーはありません。 それまで動物は大好きだと思ってた・・とくに犬は大好きだと思ってた・・・ なのに私がやったことは・・・ ちゃんとところ住まいと名を名乗り、役所に電話を入れたことでした。 暫くして恐る恐るその農家の前を通ると、犬は鎖に繋がれていました。 嬉しかったけど、後味が悪かった・・・ 以来20年以上、私は『犬が好き』って言えなくなりました。 あの時7ヶ月だったまなちゃんは21歳になり、やっとそんな封印もとけて我が家にすずを迎えられる心持になりました。 心の中に一緒に住む天使と悪魔・・・ なんかそんなこと、思い出しましたよ。
0投稿日: 2006.08.18
powered by ブクログ短い話で読みやすかった。 ・・・ただ、熱帯魚の描写がリアルで気持ち悪くなった。(その後、魚みるのが嫌になった) そんなことより、もっともっと奥深い話なんだとは思うが、私には何も伝わってこなかったなぁ。
0投稿日: 2006.08.12
powered by ブクログ熱帯魚の残酷な映像が頭に残りそうですが、許すということ、恩寵ということ、の本かな。自分を許すのは自分しかいなくて、それはひとに許してもらうより大変なことなんですよね。
0投稿日: 2006.07.31
powered by ブクログ梨木さんには欠かせないキャラクター「おばあさん」。この作品も然り。私の祖母を介護した経験が重なりとても苦しく切なかった。
0投稿日: 2006.06.17
powered by ブクログおばあちゃんの娘時代の話が好き。キリスト教のことはよく分からないけれど、「神様が、そう言ってくれたら、どんなにいいだろう」「私が、悪かったねえって。おまえたちを、こんなふうに創ってしまってって」というところはぐっときた。それからおばあちゃん死後、ママがおじさんから労いの言葉をかけてもらったとき、『周囲が度肝をぬかれるぐらいの激しさで号泣した』というところを読んで泣いた。
0投稿日: 2006.05.06
powered by ブクログ梨木果歩の重層的なストーリー構成はこの作品でも健在。主人公コウコと、ほとんど寝たきりの少し呆けた祖母さわちゃんの心のやり取りが、夜水槽の熱帯魚たちを中心に、不思議な展開をみせてゆきます。梨木作品のすべては「生」というところにびっしり根を張っている―感服です。
0投稿日: 2006.04.17
powered by ブクログ簡単な設定の中に壮大なテーマがさらりと書かれていた。きれいでふわふわとした文章なのに、人間のずるさや醜さをきちんと書いて、かつそれを抱擁する世界が読んでいて救われる気持ちになった。
0投稿日: 2006.04.15
powered by ブクログ梨木さんの作品を色々読んで、梨木さんの文章がすきだなーと思ったころにこれは読んで欲しい!! もうすべてが私好み。すきな小説BEST3には入るんじゃないかってくらい!
0投稿日: 2006.03.24
powered by ブクログ読んだ人にしかわからないと思うけど。 すごく泣きました。誰に宛てたとか、 どんなメッセージがとかそういうものではなく、 ただただ漠然と許される感じ。 ボケはじめたおばあちゃんを 夜中にトイレに連れて行くことで許された熱帯魚の飼育。 その女の子と、おばあちゃんの思いでと 水槽がリンクしながら話は、進む。 好みがあると思うけど、私は、この本が一番好き。 しかも、好きだから、あんまりおすすめしたくない位
0投稿日: 2006.03.10
powered by ブクログ梨木さんというと、「西の魔女が死んだ」の評価が高いようですが、私はこちらの方が好きです。どこかキリスト教的倫理観を交えたような・・・最後はある意味”救い”なのかな 自分の汚れの部分を重ねたからかもしれない
0投稿日: 2006.03.10
powered by ブクログ絡み合った2つの物語。青く光る水槽が私も欲しい。なにより私が気に入ったのは、昔の話の、ことばの綺麗さ。わざと難しい漢字を使ってる気がしなくもなかったけど、それでもイヤミを感じさせない。自然でいて、なんてしとやかな日本語。惹かれてしまう。救いのある、透明な物語。
0投稿日: 2006.03.09
powered by ブクログ単純なようで、深い。 子供にもある心の闇を直接的でなく描くのがうまいですな。 僕には完全に消化できた気がしません。 子供にも読ませられて、深い本。さすが梨木香歩ってとこですかね。
0投稿日: 2006.02.18
powered by ブクログ「西の魔女が死んだ」も良かったけど、これも良かった。 ああ、そことそこが繋がっていて、そこがしっかり解決して、逝ったんだ・・・ほろり。
0投稿日: 2006.01.16
powered by ブクログ『「……コウちゃん、神様もそう呟くことがおありだろうか」 「え?」 「神様が、そう言ってくれたら、どんなにいいだろう」 「え?」 「私が、悪かったねぇって。おまえたちを、こんなふうに創ってしまってって」』 小さい時神様が嫌いだった。勝手に私をこの世界に存在させて何してくれないしその上きちんと生きろと周りの人間を通して私に伝えてくる。私にはこの世界が苦痛だ。どうせならもっとこの世界になじめる存在として私を存在させてほしかった。こんなにきちんと思っていたわけではないけれどぼんやりとそんな風に思っていた。私の神様も私に悪かったねぇって呟いているのかな。それなら少し好きになってあげようと思う。
0投稿日: 2006.01.16
powered by ブクログ永遠に縮まることのない、コウコとおばあちゃんのことばの距離。 突き刺さるように痛い、だけど目を逸らしてはいけない物語。
0投稿日: 2006.01.14
powered by ブクログ電車で読めるような簡単な小説が読みたくて、後ろのあらすじを見て、中も見ないで買ってみました。そしたら、ちょっと昔の字体の章があって読みにくい!!と思ったけど、読んでるうちにそれが時代を感じさせて趣深く感じるのでした。私もカトリックの学校に通ってたので、なんとなく思春期に聖書に影響され自分の中の悪と葛藤する気持ちがわかり、物語の中に入っていきやすかったです。
0投稿日: 2006.01.05
powered by ブクログ梨木さんの作品の中では一番好き。 主人公とおばあさんの話がリンクしてて、読みながら声を上げそうになった。 最後は泣きそうで、どきどきして、何度も読み返した。
0投稿日: 2006.01.03
powered by ブクログユウコとおばあちゃん。二人は熱帯魚の水槽を通じて、年月も越した心の交流をすることになります。 自分達、人間の生きる世界と熱帯魚の世界―水槽。 最後は泣きました...ハードには詩が載っているそうなので、ぜひハードで読みたいと思っています。
0投稿日: 2005.12.17
powered by ブクログ読み始めるまでは、あまり気が進まなかったのだけれど。 交互に進んでいく展開に、自然とページを捲っていた。
0投稿日: 2005.10.03
powered by ブクログおばあちゃんとおばあちゃんを介護するわたしの思い出がリンクする。天使の名前をもつ悪魔のさかな。引き出し。高校図書館(03/初冬)
0投稿日: 2005.09.24
powered by ブクログきっとどんな人でも天使のままで一生を終える事はできない。 それでも、それだからこそ生きてゆかなければならないのかもしれない。
0投稿日: 2005.07.23
powered by ブクログ人間の心の黒い部分。みたくないけれど、ちゃんと向き合い、消化することで成長し安らぎを得ることができる。天使は悪魔にもなりえるが悪魔も天使になりえるのだと気付かされた。
0投稿日: 2005.05.28
powered by ブクログ切ない気持ちが胸を打つ。コウコとさわちゃん(おばあちゃん)の話が一章ずつ、入れ替わって展開されていく。
0投稿日: 2005.05.05
powered by ブクログすれ違いが切ない。とっても切ない。でも、登場人物みんなが誰かを大切に思っていて、何処か心安らぐものがありました。
0投稿日: 2005.04.22
powered by ブクログなんといっても、おばあちゃんを書かせたら日本一だと思う。かならず死んでしまうのだけど、はらはらないてしまう。浄化される気分。
0投稿日: 2005.02.10
powered by ブクログ寝たきりのおばあちゃんと孫娘の話し。 「赦す」ことができる人は強い。そして「赦し」を人は求めている。 救いを求めるだけでは、救いは訪れない。誰もが抱えている心の闇と光。そこからすすむための静かで確かな確認作業。 読み終わってもひたひたと心に残る作品でした。
0投稿日: 2005.01.26
powered by ブクログおばあちゃんとわたし、という年代を隔てた二つの時代が章ごとに交互に物語られている。 人の中に住まう悪魔と天使。おそらく誰の心にもいるであろう悪魔と天使。悪魔の心になってしまった自分を哀しみ卑しみ恥じ後悔しつづけていたのだろうおばあちゃん、いえ、さわちゃん。 孫であるこうちゃんは そんなこととは知らずにさわちゃんの心を 最後の最後に救ったのだろうか。 悪魔の心を持つことを 恥じる心を持つことがすなわち天使の心を持つことの証しでもあるということを さわちゃんもこうちゃんも わかっているだろうか。
0投稿日: 2004.11.27
powered by ブクログおばあちゃーん。この人のおばあちゃんが出てくる話は凄く好きです。 最後のモーター音が止まって、って所はもう、泣けました。
0投稿日: 2004.10.24
powered by ブクログ寝たきりのおばあちゃんと孫のお話。熱帯魚の水槽のモーター音を聞くとおばあちゃんの記憶が・・・! これは面白いです。読むべし。
0投稿日: 2004.10.21
powered by ブクログこれは好き嫌いがわかれるでしょうねえ。私は「もう一歩」が欲しかった。全体的に、いつもの梨木さんテイストが出きっていない印象でもったいないというか。
0投稿日: 2004.10.21
powered by ブクログ梨木香歩はどうしてここまで、誰もが持つ闇を的確に、完璧に、ストーリーにして昇華して表現することができるのかと思う。私はこの人のこういう所が好きだ。
0投稿日: 2004.09.29
powered by ブクログ梨木香歩のエンジェル エンジェル エンジェルを読みました。あっという間に読み終わってしまったのですが、今回はよく分からない小説でした。女の人だったら、キリスト者だったら、何か感じるものがあるんでしょうか。私の考えとしては守護者であるエンジェルは他者から見ると残酷な殺戮者に見えるということはあるんだろうな、と思ってしまいます。女神転生というゲームのやりすぎだろうか?
0投稿日: 2004.03.08
