
戦士の賦 土方歳三の生と死 下
三好徹/集英社
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総合評価
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powered by ブクログ土方歳三は世の激流によって変わった。置かれた環境、立場、それによって、令和の世まで語られる男となった。新撰組隊士でありながらも、己が戦うのは徳川のためではない、そこに戦いがあるから戦うのみ。人間、何か尊いものを目標にすることこそ、生きる意味、なんていうことが美点だと思われている気もするが、意外とただ淡々と物事を極めることこそ、美しいのではないだろうか。 新撰組、旧幕府軍、それぞれで、機能中枢として働いた。彼は、軍師であったのだろう。もし、明治を生き抜いたら、どうなっていたのか。明治政府で活躍、なんていう世界線もあったかもしれない。でも、彼の魂はこんなにも後世に語られことはなかったかもしれない。こういう人生を生き抜いたからこそ、多くの人を惹きつけるのかもしれない。
0投稿日: 2022.06.19
