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八本目の槍(新潮文庫)
八本目の槍(新潮文庫)
今村翔吾/新潮社
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総合評価

96件)
4.4
46
36
10
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    読了 昨年、三成の居城があった佐和山に登った。 鳥居本の旧城下から登ろうとし近江鉄道に阻まれ、翌日彦根から佐和山に登った。破城された佐和山城趾から近つ淡海と長浜、遠くに賤ヶ岳を望んだことがある。 ここ数年、湖北の風土・人文・歴史に興味があり、この作品もその流れで読んだ。 七本槍を通して三成を描く構成は端正で小説として十楽しめた。 七本槍の描写は現代的だが、もしかしたらこういう人物だったのかも、と十分に思わせてくれる。虎之助<加藤清正>や市松<福島正則>のような有名武将には捻りが加えられているし、知名度の劣る助作<片桐且元>なども史実の隙間をイマジネーションで埋められ、魅力的な人物に描かれている。七本槍随一の槍の使い手にもかか関わらず世人から腰抜けと噂される助右衛門<糟屋武則>が最もかっこいい。 七本槍の現代的な描写には頷けても、本作品の佐吉<石田三成>が持つ夢は現代的すぎると感じた。解説では「この一貫に示されている作者の三成観は、自身にとっての理想であり、ひとつの信念にまで昇華したものだ」と書かれている。どうなんだろう。 他の今村小説は未読だが、近江を舞台にした作品が多い作家なので、また出会うこともあうだろう。

    2
    投稿日: 2025.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    七本槍の面々の目から見た三成が語られる。秀吉の子飼いたちがなぜあんな裏切り方をしたのかが、作品に書かれている。なかなかに入り組んでいたが、すんなりと楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    賤ヶ岳七本槍の夫々を描きつつ、佐吉が仕掛けた術を明らかにしている。解説でも書かれているが、石田三成がこれほど魅力的な小説は他にないと思う。

    6
    投稿日: 2025.11.02
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    AIに書けない文とは、こういうものか。この本の主役は石田三成である。しかし物語は石田三成を中心には展開せず、賎ヶ岳七本槍のそれぞれのエピソードが紹介される中で、八本目の槍=石田三成という人物が浮かび上がってくる。 加藤清正、福島正則、片桐且元といった、秀吉小姓衆から大名となった人物は多い。賎ヶ岳七本槍と呼ばれる個性豊かな彼らも、譜代の家臣が少なかった秀吉が殊更にその功績を喧伝した、フィクション的要素が強い。そして武芸ではない面で台頭した石田三成こそが、小姓衆の出世頭であった。 天下統一、朝鮮出兵、関ヶ原の戦い、大阪の陣、、この時代の変動期にいかに平民出な若者たちが立身出世していったのか。そして徳川家康という巨大な壁に対峙していったのか。青春群像劇と歴史小説の融合した傑作である。

    12
    投稿日: 2025.09.25
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    賤ヶ岳七本槍プラス石田三成 彼らは秀吉の小姓仲間で幼馴染 石田三成ってすーっごく頭いい人やったんやなぁ! 歴史に疎くて、(今から詳しくなるもんっ) 7本槍の人も加藤清正って名前はギリギリ分かるかなー程度。 でももう佐吉に虎之助!賢くなった! 7本槍それぞれの視点で石田三成こと佐吉との関わりや関ヶ原前後のことが語られていて、関ヶ原で敵味方になったり寝返ったり、それにもそれぞれちゃんと事情があって。。 読み進めるにつれて繋がっていくと同時に大人になって大名になったりですれ違いながらも、最後はなんだかんだみんなお互いを思いやっている幼馴染の感じがすごくよかった。 読みながら助右衛門辛かったねぇ 孫六も色々あったんやねぇーって ほんまの話と思って読んでるけど、今村翔吾さんその時代に一緒に生きてないよね?笑 今村翔吾さんは人物の描写がすごく上手で、みんなのことを好きになる! この本三成の大河ドラマにならないかな(笑)

    10
    投稿日: 2025.09.04
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    石田三成をキーマンとして、同じ世代の武将たちが新たな解釈で歴史を紐解く連作短編小説。読み尽くした戦国時代を新鮮な物語に生まれ変わる。そして「八本目の槍」の意味が…。同志の絆は様々だが、温かみがある。今村翔吾の著作は初めてだが、その才能は出色。

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    第41回吉川英治文学新人賞 第8回野村胡堂文学賞 史実に忠実ながらも、今村翔吾さんはドラマティックに創り上げるのが抜群にうまい。 賤が岳の戦いで活躍した7人が、それぞれの視点で語る石田三成とのストーリー。 若かりし日の共に過ごした思い出や仲間意識が、その後の展開をより切なくさせている。 きっと武士同士にも人間的な繋がりがあったのだろうなぁ。 実際は石田三成と七本槍のメンバーの折り合いは悪かったとされているし、小説での三成は知と情に富んだカリスマ的な存在として持ち上げられすぎている気はするけど、三成がどこまで本当に将来を見据えて豊臣家のために奮闘していたのかは気になる。 歴史小説のなかに経済の話が出てくるのも印象的だった。

    39
    投稿日: 2025.08.31
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    八本目の槍 今村翔吾読了 豊臣秀吉の天下統一を支えた「賤ヶ岳の七本槍」。その七人の若武者たちを陰で支え、彼らを天下人の器へと導こうとしたのが、若き日の石田三成だった。秀吉の理想と現実、忠義と人間関係の狭間で、三成は「正しさ」を信じて歩むが、やがて時代の奔流に呑まれていく。。。テーマは、理想を貫く正義と人間らしい情の温かさのせめぎ合いか。伏線の配置を加藤清正。福島政則で回収するという極上の短編連作ものです。圧巻のファイブスタ~

    0
    投稿日: 2025.08.22
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    「幸村を討て」「じんかん」に続く3作目読了。構成的には本書は、各章でスポットライトが当たる人物が変わっているため、幸村を討てに近い。この本を読む前にはぜひ、「自分なりの石田三成像」をイメージしてみてほしい。きっと、読了後には、そのイメージと掛け離れた佐吉が自分の中にいると思う。家康に仕掛けた未来を見据えた経済戦、壮大で面白かったなぁ。

    0
    投稿日: 2025.08.15
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    賤ケ岳7本槍+石田三成は小姓仲間の幼馴染、秀吉の元団結していた彼らだったが、それぞれの気持ちはやがて離れて行ってしまう…。でもね!っていう話。 加藤清正、福島正則は知っていたけど、それ以外のメンバーを今回初めて知りました。

    0
    投稿日: 2025.08.02
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    物語は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの動乱期における家臣・武士たちの葛藤と生き様を石田三成を中心に描いており、八人の武士たちがそれぞれの信念と運命に挑む姿(忠誠心と裏切り、個人の誇りと義務、時代の変化と人間の絆)を、藩の命令や個人的な使命に従いながらも、時代の変遷に抗い、自己の誇りと生きざまを貫こうと、人間の心理や人生の選択を深く掘り下げた作品だ。気になったのは、石田三成の「冷酷な官僚」と言うイメージから未来に向けた社会「武士を減らし、経済や女性の活躍を重視する社会”を構築しようとする姿や、脇坂安治(甚内)が一目惚れした人妻「八重」(密偵となり敵味方の出方次第で判断する)の家系が生き残るための「女」のあり方など勇気あり力強く面白い。

    9
    投稿日: 2025.06.28
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    感想 加藤清正が元々吏僚で、戦に自信を持っていなかった形で書かれている。福島正則と並んで豪傑なイメージしかなかったので、そこが意外。 どの話も人間関係が交錯する仕掛けがあり、面白い。 あらすじ 賤ヶ岳七本槍のそれぞれから見た八本目の槍の三成像が書かれる。 共に吏僚出身で清正が朝鮮出兵から帰ってきたところから始まる。吏僚出身である清正は、三成の凄さも、徳川から豊臣を守ろうとしていたことも分かっていた。賤ヶ岳で自身は七本槍に数えられるも、三成は入っていなかった。戦に自信がなかったが、その才を三成が見抜いて大将に抜擢し、見事に応える。その後は三成と違え、徳川に仕える。 志村助右衛門は、播州の小寺家の寄力の嫡男として育つ。別所が織田に謀叛を起こしたことをきっかけに兄と対峙することになる。助右衛門は、羽柴の旗下に入り、戦うも実の兄を手にかけて、悪夢を見るようになる。賤ヶ岳七本槍に数えられるも、兄を討った影響でその後は奮わず、関ヶ原にて散る。 脇坂甚内安治は女のために出世することを志す。丹波の地で出会った八重は実は間者であり、大野家を守るために行動する。それが分かった後も甚内は大野家を保護する。時は流れ、甚内が大名になった頃、八重は拾いの乳母になり、子も豊臣に取り立てられていた。大野治長である。八重は恩返しの意を込めて、甚内が内府に通ずる道を作る。 片桐助作は欲がなく凡庸に生きてきたが、秀吉の最後に秀頼を頼むと言われて、付家老になるが、大野治長と淀殿の無茶な策に翻弄される。最後まで豊臣を守ろうと奮闘するも、改易されて大坂城を去り、豊臣恩顧の大名が亡くなった原因を作った者に葬りさられる。 孫六は三河出身であるが、父親が一向一揆に参加したため、放逐され、秀吉に拾われる。しかし、その実は一族を人質に徳川に内通を強いられた。徳川に従うことで豊臣恩顧の大名を次々に手にかけ、ついには助作をも手にかける。 平野権平は、村では神童であったが、召し抱えられた秀吉の小姓組では仲間に敵う部分がなく、劣等感を持っていた。七本槍の仲間が次々と大名になる中、自身だけ加増されずに燻っていた。佐吉が訪れ、権平が出世出来なかった理由を語る。その後、関ヶ原の前、佐吉は権平に徳川方について功を上げて大名になるように進める。ここでも活躍ができず権平は関ヶ原の戦いを分析し、佐吉が何を狙っていたかを分析する。 福島市松は、東軍に味方して関ヶ原を戦ったが、佐吉の足跡を辿りながら彼が家康に残した呪詛と時を稼ぐ法を解き明かして行く。佐吉と七本槍が頑張って稼いだ時であったが、最後は秀頼と淀殿によって気泡に帰す。市松は全ては八本目の槍の所業であると言い残して大坂城を去る。

    16
    投稿日: 2025.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても良かった。 石田三成は、元々日本史の授業で名前を聞いたことがある程度だったが、とても好きになった。 まず、小姓組の絆が良かった。 若い頃の青い日々やかけがえのない仲間、大人になって立場やプライド、背負うべきものが増え昔のように会えないもどかしさ、大人になってしまった寂しさ、それでもどこかで繋がっている絆など、色んなことを感じた。 そして佐吉の真っ直ぐで信念を持ち続ける生き方、深い深い慈愛は、とてもかっこいい。 佐吉のように、大人になって持つべきものが増えても、若い頃の情熱や真っ直ぐさを捨てないようにしたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    じんかんで得られたあの読後感は、この本にもあった。 歴史小説は、かつて夢中になって読んだ司馬遼太郎のように、その作の主人公に肩入れしないという書き方もあれば、山岡荘八のように思い切り主人公贔屓の書き方もある。山岡荘八の後に司馬遼太郎を読んだからか、すごく新鮮に思えたものだけど、この八本目の槍の今村翔吾という人は、山岡荘八寄りだけど、司馬遼太郎のような視点も流れていて、そもそも歴史小説はここ一、二年あまり読んでいなかったのだけど、久しぶりにこんな面白い小説が読めて良かった。

    0
    投稿日: 2025.04.21
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    面白かった!七本槍をそれぞれ連作短編にして上手く絡ませつつ、その繋ぎに八本目としての三成っていう構成がうまい! 仕方ないけどみんな幼名的に呼ばれるから誰が誰かがわかりづらいのだけあれやったな・・・

    0
    投稿日: 2025.04.02
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    賤ヶ岳七本槍それぞれの視点から見た八本目の槍(石田三成)の話。 これは面白かったです。 うっかり石田三成を好きになりそうになりました

    0
    投稿日: 2025.03.24
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    各章で語られる7本の槍。どの登場人物もそれぞれの個性が際立ち、信念を感じる。想いは全員一緒。そしてタイトルでもある8本目の槍。この人物こそが‥。非常に引き込まれるし、現代風の歴史小説といった感じか。とても面白かった。

    13
    投稿日: 2025.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今を見る武士とはるか未来を見る武士の溝が見える作品。 秀吉と七本槍の視点から形作られ、語られる石田三成という人物。 助作と権六の話が好き。 七本槍の出自〜関ヶ原という大筋を味変で7回連続読むという感覚に陥り、今の僕の趣味とは異なるものでした。 加藤純一さんが言っていた、今の積み重ねの先が未来っていう言葉を思い出し、見えすぎるのも辛いだろうなと思いました。 当時を生きていたら、虎之助のように今生きている人の命を救いたいと思うのが人情なのかなと。 五葉のまつりは、5人それぞれが主役になって、異なる物語が読めるといいな。 文庫本p.254の、 水の張られた田に陽射しが差し込み、銀の鱗を撒いたように輝いている。 この一文が、すごく活き活きした表現で好き!

    3
    投稿日: 2025.02.26
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    2/16〜2/20 歴史に関してもっと詳しければ、さらに面白く感じられたと思う。 でも歴史にかなーーり疎い私でも面白く読めた。 石田三成の存在は名前しか知らなかったけれど、この本を通して、石田三成だけではなく七本槍のことも知れて良かった。

    0
    投稿日: 2025.02.20
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    おもしろかったーーー!!!まずはこの一言です。 昨年、大河ドラマの「どうする家康」を一気見しており、ちょうどこのあたりの時代の時系列が頭に入っていたのが幸運でした。お恥ずかしい話、ドラマ視聴前は「関ヶ原で家康と戦った相手………はて?」ってレベルだったので、その頃に読んでたらおもしろさ半減だったかも(^^;  最低限の歴史の流れと、石田三成のキャラクター性の知識がある方が楽しめる作品ですね。 この作品の主人公は石田三成。と言っても彼の視点から物語を語るのではなく、幼馴染みの7人それぞれの視点から三成との絡みを描くことで、この作品における三成像を形作っていく手法。7人のエピソードはそれぞれ独立しているので、スピンオフ7本読んで最終的に本編の流れが明確になる感じ。こんな作品読んだことなかったので、とても新鮮でした。 個人的には助右衛門と助作のキャラクターが好きでした。2人とも切なくてキュンキュンしました。 映画化とかしたら、おもしろそうだなぁ。

    0
    投稿日: 2025.02.18
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    賤ヶ岳の七本槍、それぞれの視点から石田三成を描いた作品。 各エピソード単体だけでも面白いのに、全話を通して八本目の槍という存在を見事に表していて、思わず唸るようなお勧めな一冊。

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    様々な角度、話を元に一般的な三成像を覆す。そして、伏線回収。 筆者の得意な形と分かっていても面白い。 何処までが実話で、想像かは分からない。

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    本書の主人公は佐吉(石田三成)だが、賤ヶ岳の戦い七本槍から見る佐吉というストーリーがまた新鮮で良い。7人それぞれの物語から徐々に浮かび上がってくる佐吉の本当の姿。これほど理想的で魅力的な三成を書き上げる今村将吾、お見事。 私は助右衛門こと糟屋武則の章でうるっときてしまった。 本書をお勧めされてるところをあまり見た事ないのだが、私はお勧めする。 この歴史小説は絶品。 八本目の槍 読了

    1
    投稿日: 2025.01.05
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    初めて読んだ歴史小説。 戦国も歴史もゼロベースの興味と知識で、読破できる自信もゼロで読みました。 今村翔吾さん、すごいです。 あっという間に引き込まれ、手が止まらない。 後半は涙が止まらない。 私が戦国武将の世界観にどっぷりハマるきっかけになった1冊です。 武将の名前と幼名がなかなか一致しないので、ネットで検索して照らし合わせながら読みました。 どの角度から見るかによって、悪人にも善人にも捉えられるのが歴史ものの面白さだと思うのですが、ここに出てくる8人の武将たちの人となりは、このあと戦国小説や大河ドラマを見るにあたって「基準点」となった気がします。 この小説から戦国好きが始まったので、好きな武将は?と聞かれて「石田三成」と答えるたびに「珍しいね!」と言われます。 爽やかで現代的。初めて歴史小説を読む方には今村翔吾さんの作品をおすすめします。

    1
    投稿日: 2025.01.02
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    「八本の槍」ではなく「八本”目”の槍」というタイトルのうまさが最後、福島正則の七本目でわかります。 最初は「石田三成って諸葛孔明みたいじゃん」とあまり入れ込んでよんでませんでした。ちょっとカッコよく書きすぎじゃないの、なんて思ってました。 読み終わった今は、この本は間違いなく傑作です。 歴史本好きなら間違いなく読むべき、絶対お薦めです。

    3
    投稿日: 2024.12.05
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    戦国という厳しい時代を描いてるのに清々しい一冊。石田三成は全然好きでなかったというか興味もなかったけれど、七本槍各々が語る佐吉は間違いなくこの物語の主人公で家を守ってきたと強く感じられて急に興味が湧いてきた。わたしが生きてる今の時代は佐吉が見通した未来とおんなしかな。

    1
    投稿日: 2024.11.19
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    読んでよかった。皆さんの星が高いのも納得。今村さんは、小姓組にいたんですか?関ヶ原前後、近くで観察していたんですか?て感じ(*゚▽゚*) いやーあ、、、面白かった興味深かった、非常に引き込まれた。ここ数日ずーーっと、わたしも上から観察しているような気分でした。 東だ西だ、ころっころと寝返ったり味方になったり、殺し合うような敵に対しても敬称をつけて呼んだり、この時代のマナー全般がわたしには理解不可能だけれど(*_*)、読んでよかった。今村さん、ありがとう、、、て感じ。

    6
    投稿日: 2024.11.04
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    歴史は勝者が作っていくものだから、やっぱり敗者は貶められる事が多いよね。 石田三成って、教科書や小説でもあまり良い印象も無かったけど、『黄金の日日』を見てからイメージが変わったんだよね。 この小説で、石田三成だけでなく、武断派と言われていた福島正則や加藤清正の印象も変わってきた。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    初めて今村作品を読みましたが、久し振りに歴史小説で感動する自分がいました。コメント見ると色々ありますが、素直に感動出来る作品に出会えて、良かったと読み終わった感想です 日々歴史小説読んでいますが、10年に1冊出るか出ないかの名作だと思います 

    2
    投稿日: 2024.10.09
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    暑さのあまり文字を読む気が失せて、 読了までに時間かかりました。 物語の中で語られる未来が、 現代を生きる人の見てる景色にしか見えなくて… 頭の中の映像がちぐはぐでちょっと残念。 読み終えた感想…、良かったです。

    2
    投稿日: 2024.10.05
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    いわゆる唐陣にある加藤清正の語りから物語が始まる。(私にとって)武将のイメージの強かった清正が、文武両面に豊かな才を持った大人物として描かれていて、彼が語る三成や三成に抱く思いが新鮮だった。(実は、二人が若い日をともに過ごしたとは知らなかった。) 歴史上の事実や定説を踏まえながらも、文治派と武断派の対立とかの枠におさまらず、決まりきったお話ではない。結末を知っているはずだけど、伏線を追いかけてわくわくしたり、驚かされたりもする。 登場する武将たちは、賤ケ岳の七本槍と呼ばれる前の時代、将来有望な秀吉の小姓組としてともに過ごしていた。同じ釜の飯を食ったという縁が、物語をつないでいて、七人の語りから、徐々に三成の姿が浮かび上がってくる。 その像は、いや、いくらなんでもそれは行き過ぎではと思わなくはないけど、対家康策として少しはそういうのもあったかも知れない・・・というのが楽しい。 それよりも、これまであまりかっこよく描かれているのを見たことがなかった、片桐且元の話が好きかな。 八本目の槍と四杯目の茶の物語でした。

    1
    投稿日: 2024.09.04
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    時代小説らしからぬポップさ。 今村さん恐るべし。 分厚くて細そうな本がいつも夢中であっという間に終わってしまうマジック。

    2
    投稿日: 2024.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    石田三成の聡明さ、先見の名、人間らしさが、どれも初めて知ることで、さらに知りたくなった。 落ちぶれてしまった権平が、落ちた理由を真正面に伝える、彼が理解できることを信じて自分の策を伝える、また信じられた権平はそれを12年もの時をかけて立証する、すべては佐吉の聡明さを証明するため。権平の物語がもっとも刺さった。 秀吉に仕えた8人の仲間の絆が、成長してそれぞれの事情を生み出してもなお、生き続ける物語だった。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    もう一冊、今村翔吾氏の作品です。 戦国時代の歴史小説で、豊臣秀吉が力を付けて 頭角を現す場面では必ず出てくる「賤が岳の七 本槍」。 加藤清正などの有名な武将が世に知られる契機 となった戦いです。 しかし、そこには知られざる八本目の槍が存在 した、というのが本書の設定です。 多くの歴史小説では悪役とされる石田三成がそ れです 歴史小説である以上、結果は変わりません。関 ヶ原の戦いで石田三成は敗れ、討ち取られるの はそのままです。 しかし彼には未来が見えていたのが本書のキモ です。 戦いのない世の中を望み、女性も働くことがで きる世の中を望み、武力ではなく経済によって 世の中が変わる、という未来が見えていました。 歴史で「IF」を使ったらどんな絵空事も描けて しまいます。 しかし結果は我々が知る内容とは変わっていな いのです。ならば「もしかしてこの人はこう思 っていたのかも」と想像するのは楽しいです。 「そんなことがあるわけないだろう」と感じる 人もいるかもしれないですが、非常にロマンを 感じずにはいられない一冊です。

    6
    投稿日: 2024.07.07
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    石田三成とはどういう人物だったのか。賤ヶ岳7本槍と呼ばれた加藤清正、福島正則、片桐且元ら盟友らが佐吉子と石田三成の先見の明や関ヶ原の合戦で敵味方になっても、心の中では佐吉を愛しく思っているのが意外だった。今までのイメージが覆される石田三成像でした。 2024年7月5日読了。

    1
    投稿日: 2024.07.05
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    石田三成のイメージが変わった作品。三成の呪詛が最後に明かされるシーンは、なるほど読ませるところがあったが。 七本槍の登場人物が、小姓時代の名前で呼ばれていて、それぞれの武将の目からストーリーが展開される。 頭の中で、登場人物の読み分けができず、だんだんこんがらがってしまった。 自分の読解力の乏しさを痛感。

    10
    投稿日: 2024.06.30
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    『八本目の槍』 一本槍 虎之助は何を見る 二本槍 腰抜け助右衛門 三本槍 惚れてこそ甚内 四本槍 助作は夢を見ぬ 五本槍 蟻の中の孫六 六本槍 権平は笑っているか 七本槍 槍を探す市松 佐吉:石田治部少三成 と 「賤ヶ岳の七本槍」 虎之助:加藤清正 助左衛門:糟屋武則(かすやたけのり)、加藤清正と同い年、槍で古今無双 甚内:脇坂安治(わきざかやすはる)最年長 助作(助佐):片桐且元 孫六、佐馬助:加藤嘉明(よしあき) 権平:平野長泰(ながやす) 市松:福島正則 第一章の時点で既に泣く 佐吉と虎之助の絡みは胸熱なんよなぁ、、、 甚内の惚れた女、八重が大蔵卿局で驚いた(((゜Д゜;)))あ、大野、、、大野!!???って気づくのが遅れました 大蔵卿局が徳川と繋がっていたり和議を結ぼうとしているのは史実?フィクション? 『真田丸』の印象が強すぎて、、、 孫六、、、これ史実?史実??本当にすごい こういう間者って、、、こういう、、、ちょっと辛かったな 単に一人一人の人物について解説するような内容ではなく、それぞれの話の中で繋がりが見えるし、一本槍で虎之助に助言する甚内の情報源が分かるのは惚れてこそ甚内の章だし、惚れてこそ甚内~助作は夢を見ぬ~蟻の中の孫六の流れが見事でした 長浜で過ごした昔を思い出す拾様との謁見のシーンはなかなか胸熱でした。ドラマ化してほしい。 孫六が法華寺で伝え聞いた佐吉の“解っている……”には泣いた、、、 最終章で虎之助が市松に語った、佐吉が武士の世(佐吉の想定する“豊富の世”ではなく“徳川の世”だったとしても)が300年続くのが限界で、その後は民に返すなんて夢物語っていたのだとすれば、本当になんというかとんでもない奴だなと。家康に敗れ徳川の世になったとしても佐吉の夢は明治維新に向かってると思った。まぁまさかね。ここまでは、、、とは思いますが夢ある話だなと。“佐吉には見えていたのかもしれぬ……千年後の国の形が” 佐吉の呪詛、経済戦、、、物語の序盤からずっと伏線ありでした それにしても石田治部は本当に不憫なやつ、、、て思いつつ、読み進めるにつれて佐吉を取り囲む小性組の幼なじみ感があたたかかった、、、若干ビビりなところ、臆病なところがあると小姓組だけが知る佐吉が愛おしい この関ヶ原をめぐる史実は、本当にいろんな解釈ができうるんだなぁと、、こうであってほしいという気持ちも込めて。

    12
    投稿日: 2024.06.19
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    人間ドラマに沿って歴史を学ぶのは大好き。 同じ釜の飯を食うってのは素敵だけど、だからこそ未来の決断が苦しかったるもする。

    1
    投稿日: 2024.05.12
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    賤ヶ岳七本槍とあぶれた石田三成の青春グラフィティー的な趣きのある作品。七本槍それぞれがエピソード主人公として、石田三成(や他の七本槍)との関係性を一章ずつ描いた短編連作で単独でも読めるが、前の章の台詞が後でまた出てきたり、謎が解明されたりでやはり全体を読まないと全ては明らかにならない。 七本槍の面々が全員尖った個性的なキャラとして描かれているので、今日読むのはここまでと1日の最初に決めつつ、次は誰次は?とどんどん読み進めてしまい、最後4人は一気に読破してしまった。 そもそも七本槍とはよく聞くけど7人は誰で構成されているか全員の名前を言える人って歴史研究者や小説家、戦国オタク以外ほとんどいなさそうだし、知っててもじゃあこの人何した人?となるとほとんど知識は無いと思う。 作品冒頭を飾る7人のうち最も有名な加藤清正(虎之助)ですら熊本城を築城したことと朝鮮の役で暴れ散らかした事以外何したっけ?くらい業績が知られていない。あと、戦績は全然思いつかないのに武闘派としての側面だけ有名でなんで主計頭なの?っていう疑問もあったり。その辺も描かれているのが嬉しい。そして、この話は(というか随所にだが)謎が散りばめられて、後の章で徐々に回収されていき、最後を締める盟友とも言うべき福島正則(市松)であっと驚く展開を見せる。 続くのは誰おま?な糟屋武則(助右衛門) 、忠臣蔵では赤穂城受け取りの正使として有名な脇坂淡路守の藩祖ながら関ヶ原では小早川秀秋に呼応するかのように寝返って印象の良くない脇坂安治(甚内)、豊臣家の家老格として奔走するものの地味で、常に家康、淀殿双方から怒られまくっている中間管理職みたいな印象の片桐且元(助作)や子孫が山田風太郎の忍法帖に悪役として登場するくらいで、昔から名は知っているもののこれまで全く興味の無かった加藤嘉明(孫六)、またしても誰おま?な平野長泰(権平)など読む前は特に食指が動かない人物も構成の妙、各章のバラエティ豊かなテーマ、キャラクター造形は本当に引き込まれるし、それぞれの生い立ちや結末もはっとするものが多い。あと、章のタイトルが絶妙で、読む前と読後でタイトルから受ける印象が全く異なる。 それぞれのあっと驚く顛末は簡潔に書こうと思えば書けるけど、やはり是非読んでみてほしい。特に『蟻の中の孫六』。ほんとこのタイトルも驚天の秘密も(質の数が増えるところとか)細かな描写も感心した。 あと、物語の締めとして短気で一番頭が悪いとされている市松が否応なしに探偵役にされて、地道な聞き取り捜査で全ての謎を解いていくはめになるのも面白い。 さて、全編に共通して登場する主人公ながら、基本的には他人の視点で描かれる石田三成(佐吉)。 一般的に石田三成と武断派と呼ばれる加藤清正や福島正則らとは仲が悪かったとされているが、この作品ではほんとみんな仲が良くて……というか佐吉大好き人間の集団でほっこりする。中高共に帰宅部だった私が言うのもなんですが、高校の部活の仲間みたいな……ここまで石田三成と七本槍の関係性が深いのは、いや、この石田三成像がフィクション度高めでとにかく佐吉が超越者。これは今村作品の主人公の特徴のような気がしているんだけど、平家物語を描いた同著者による『茜唄』の平知盛と似た思想の持ち主。共に数100年から1,000年先の世界(つまり現代日本)を視ていて、知盛よりも佐吉の方が後代の人物だからかさらに先鋭的。戦争の無い民主的で平等な世界を理想として目指している。(本当に現在の世界が佐吉の理想通りになっているかはともかくとして) 一方、知謀に於いては自身の死後まで策を打つこれまた全てを見通した軍略で(演義の)諸葛亮を思い起こさせる。とにかく、家康も霞むほどのスーパーハイスペックなので、『茜唄』でも感じたけれど、やはり本作も漫画などのメディアミックスにぴったりなエンタメ度。 ただ漫画とかになると、例えば山田風太郎や荒山徹の作品のようにとんでも忍法や朝鮮妖術が出ると、いやいやこれは作者の創作でしよ?というのが一発でわかるのだけど、本作はそういう人外の技が出ないので人によっては創作部分(とは言えそういう可能性も万に一つあったかもしれない実に微妙なところをついている)も史実として信じてしまうかもしれないところが玉に瑕かなあ……。 P.S. あまり有名では無いながら、糟屋助右衛門はその最期のかっこよさもあってめちゃくちゃ人気出そうな感じするんですよね。キャラデザは『黒子のバスケ』の青峰とか『ヴァニタスの手記』のノエとか『名探偵コナン』の安室とかそんなイメージ。

    4
    投稿日: 2024.05.06
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    賤ヶ岳七本槍それぞれの話だけど、彼らを通じて見た『武将・石田三成』の生き様に迫る物語。 構成や話の展開が凄くて、大変読み応えがあった。 七本槍と石田三成は、かつて秀吉のもと小姓組として青年時代を過ごし、お互いに切磋琢磨して成長していく。その後、ある人は大大名になったり、ある人は振るわず理想に届かなかったりと、時代の波に飲み込まれながら、複雑な人間関係が築かれる。それぞれに理想や置かれている立場から、協力関係を貫いたり、やむにやまれず袂を分かつことになったり、豊臣家と徳川家の狭間で揺れ動く感情や葛藤に胸が打たれる。 歴史的な事実、結末は分かっているものの、もしこれが上手くいってたら、、と何度も歯痒くもどかしい気分になった。 フィクションももちろん含まれているだろうけど、この時にこんなことがあって、こんなやり取りがあって、こんな気持ちで、とか歴史に思いを馳せる楽しさも本書にはあった。 8人ともそれぞれに個性的でキャラが際立ち、熱く魅力的な人物像が描かれている。 ロマン溢れる歴史小説でした。

    36
    投稿日: 2024.05.04
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    賤ヶ岳の七本槍と呼ばれた男たちが 佐吉こと石田三成に語りかけ、問いかけていく話。 順番に1人ずつ出自や、心の中を語りながら 関ヶ原の戦いを向かえ、終えていくので 読者は7人分の関ヶ原の戦いにふれて 8人目の石田三成の関ヶ原の戦いを想像することとなる。何を考え何を伝えたかったのか。 太閤秀吉のもと、様々な出自を持った若者たちが 切磋琢磨し、青春を共に過ごしてから 大人になって疎遠になり袂を分かちながらもどこかで繋がっている…。 結局はここに戻ってくる原風景のようなもの。 ふとしたきっかけで溢れて出てくる思い出や 若い頃は気が付かなかった優しさや友情。 何度も、佐吉、佐吉、と語りかける男たちに 歴史小説の浪漫を感じた。 いやぁ、面白かった。 去年の大河ドラマの役者さんたちが時折 頭をかすめたけど、読みごたえがある作品だった。

    31
    投稿日: 2024.03.25
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    賤ヶ岳七本槍の7人を通して描かれる石田三成。 人間味あふれる七本槍と石田三成たちの姿に引き込まれる素晴らしいストーリーでした。 「八本目の槍でござる」で涙。

    4
    投稿日: 2024.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今村翔吾の描く石田三成と豊臣の七本槍の物語。 影武者徳川家康等、数多の歴史小説で徹底的に悪者嫌われ者クソ官僚に描かれた石田三成。そんな三成を徹底的にエエ者に描いた快作である。 七本槍それぞれの個性に託し、豊富治世の日ノ本をいかに良い国にするかを考え設計した三成という姿は新鮮でカッコ良くて清々しい。勿論フィクションであろう、そこまで達観した人物などいないと思うが、他の諸作に描かれた三成ほど悪い人物でもなかったと思うんで、差し引きトントンなんだと思う。 三成の設計した対徳川戦略は経済戦も含めてよー考えたな(元ネタがあるんかな?)と思うし、加藤清正から初めて福島正則で締める展開もミステリー要素含めてお見事。 三成がここまでカッコよく書けるなら、今回徹底的に悪役を引き受けた淀君と大野治長、一度彼らがエエもんやった世界の小説も読んでみたいものである。

    1
    投稿日: 2024.02.26
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    好きすぎる作品。再読。 人に歴史小説を薦めるとすれば、自信を持ってこの作品を進める。 市松が最後に淀殿に放った一言には心底痺れる。 7本ある短編のうち個人的に一番好きなのは二本槍の腰抜け助右衛門。まぁ僅差であるが。

    1
    投稿日: 2024.01.27
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    様々な武将の目から見た三成という男。 戦国の世で、豊臣家を何とか…というのは伝わる。 登場するのは名将なのだろうけど知識がなく、もう少し歴史を深く学んでおけば良かったと悔やむ。

    1
    投稿日: 2024.01.22
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    今村さんの歴史ものは本当に面白い。石田三成と仲間たちって感じですね。賤ヶ岳の七本槍、加藤清正と福島正則、そして片桐且元しか名前分かってなかったし、清正と正則にはいいイメージ持ってなかったが、こう云う話にもできるんだ。いや、他の4人も含めていい話だった。大蔵卿も見直したわ

    1
    投稿日: 2024.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今村翔吾は2作目だが、良い作家を見つけられて感謝です。 歴史モノと云うと一昔前は司馬遼太郎だったのが、近年色々な書き手さんが出てきて様々な深堀で楽しめる。 八本目の槍とは実に上手くつけたものだし発想も内容も斬新で一気に読んでしまった。 作品紹介・あらすじ 石田三成とは、何者だったのか。 加藤清正、片桐且元、福島正則ら 盟友「七本槍」だけが知る真の姿とは……。「戦を止める方策」や 「泰平の世の武士のあるべき姿」 を考え、「女も働く世」を予見し、 徳川家に途方もない〈経済戦〉を 仕掛けようとした男。誰よりも、 新しい世を望み、理と友情を信じ、 この国の形を思い続けた熱き武将を、感銘深く描き出す正統派歴史小説。吉川英治文学新人賞受賞。

    22
    投稿日: 2023.12.07
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    日本史初心者の私にとっては、戦国時代の大まかな流れを掴むのにはうってつけの小説でした。 若い頃からの仲間が、成長していく姿を描きながら、石田三成の人物像を浮き彫りにしていきます。 7人それぞれのストーリーが連作短編集のように繋がっていき、最後には三成が考えていた秘策が明かされます。 時代小説ですが、読みやすかったです。

    1
    投稿日: 2023.11.13
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    題名の『八本目の槍』である石田三成の生涯が、「賤ヶ岳七本槍」の面々それぞれから語られます。 特に四章の片桐且元の話から次第にサスペンスっぽくなっていき、最後には石田三成の智謀の凄まじさ、そして豊臣家の衰退などを交えながら、三成の本当の目的が明らかになっていきます。どこまでがフィクションなのか分かりませんが、とても引き込まれる展開でした。 七本槍の中で知らなかった二人(粕谷武則・平野長泰)の話が特に好きでした。石田三成のどこまでもお人好しというか、真面目で実直な姿が、とても愛おしく感じられました。みんな石田三成という人物に影響され、敵同士になることがあっても、信じられる仲間たちだったんだなって思える作品でした。「解っている」が少し泣けてきます。誰も悪くない。

    1
    投稿日: 2023.10.09
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    好きな武将は石田三成です。秀吉を支えた武将たちのさわやかな群像劇でありながら、物語が進むに連れて大きな謎が明らかになる構成。彼らの生き様が胸を打つ。

    1
    投稿日: 2023.09.21
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    文学書評 読書レベル 中級 ボリューム 527頁 ストーリー ★★★★★★! 読みやすさ ★★★ ハマリ度  ★★★★ 世界観   ★★★★★ 知識・教養 ★★★★★ 読後の余韻 ★★★★ 一言感想:石田三成が好きな人、豊臣秀吉が好きな人、歴史小説が好きな人にオススメの作品です。 めちゃ面白い!7部で構成された長編小説ですが、同時期に生きた7人(賤ヶ岳の七本槍)が、1部ごとに主人公が入れ替わって描かれており、その各部の場面がそれぞれ繋がっているという、非常に奥深い構成の作品です。 この作品の魅力は『人情、友情、智略』の描かれ方にあります。表面描写と心理描写が絶妙で、その言葉のやり取りだけ心が揺さぶられます。また、主人公全員、それぞれ個性が強く、それぞれ違った魅力で描かれているところも秀逸でした。

    14
    投稿日: 2023.07.04
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    やはりこの作者の話は面白い。 様々な視点からの石田三成、そして七本槍の面々。 個人の想いと大きな流れが交わり、最後の章はミステリーでもあり。 今回も本当に良い作品。

    2
    投稿日: 2023.06.25
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    三成の情の熱さと知の深さが見事に表現されていた。 大きな時間差て杉の木を訪れる七本槍に 解っていると だけ残すところがこの作品の極まるところだ 孤独な七本槍が一番言って欲しい時、タイミングに、言って欲しかった事が伝わる、、、 それは同時に七本槍自身が最も佐吉に言いたかったことでもある

    1
    投稿日: 2023.06.05
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    「合理的精神は時代の制約を超え得るか」 石田三成は好きな歴史上の人物の一人であるので読んだ。 佐吉は武士を減らし、出産を奨励し経済、貿易を盛んにする未来を構想していた。そして各人が好きなことに打ち込める世、また女性が自立した世界をも目指していた。 天下を伺う内府に対し楽天的な見通しで主戦論を展開した淀君、大蔵卿局の子である大野治長、どちらも女性が子を成し家を守るための道具のようだった時代にあって、合理的な判断を行っていたのかもしれない。 並外れた頭脳を持った佐吉ではあったが、上記の理想を抱いていたかは分からない。ただそれを信じさせるに足る物語だったと思う。屹度今村先生の願いが佐吉に載せられているからなのだろうと思った。 「経済戦争と四杯目の茶」 佐吉が家康に対し仕掛けた経済戦についてはあまりよく理解できなかった。唐入りで米の需要が高まっている時に米をため込んでしまったら米の値が高騰し却って家康の力を強めてしまうんじゃないかという気がした。 ここは四杯目の茶、もしくは市松の検地の顰みに倣い読書家諸賢に教わりたいと思った。だれか経済か歴史に明るい方が解説してくれないかなあ。 助け合えと云うのが秀吉の七本槍に対するメッセージであったが、共に過ごし切磋琢磨するつながりが彼らにとっての「家」であったのだろう。自分にとってはブクログが第二の家になるかなと。

    11
    投稿日: 2023.06.03
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    凄いな。読み進めるほどに惹きつけられる。 もう一回、読まなきゃ。 元々は、秀吉の小姓組。 本能寺の変の翌年(1583)、秀吉が柴田勝家と賤ヶ岳て対峙し勝った。小姓組のなかで、その時功を上げた7人が「賤ヶ岳七本槍」。(秀吉はぽっと出で家臣が少なかったので家臣をブランド化した感じ)。この、同じ釜の飯を食った小姓組の一人にはには、石田三成という「八本目の槍」がいた。 七本槍のそれぞれの人生を通して、石田三成の理と友情、自分の死後にまで及ぶ家康に対する経済戦の仕掛け、その目的、遠大な国家感をうかびあがらせる。

    2
    投稿日: 2023.06.01
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    石田三成と『賤ヶ岳の七本槍』の人々との関係が本当にこの様なものであったのかは定かではないが、三成の豊臣忠義がこの様な未来を信じた上のものであったなら、天才と言うか、神と言うか‥‥ 彼が天下をとっていたら、江戸時代と呼ばれた時代はどうなっていたのだろか

    1
    投稿日: 2023.05.16
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    読書記録 2023.4 #八本目の槍 #今村翔吾 秀吉麾下の小姓頭の面々を描く連作短編。関ヶ原の結末、戦国の世の厳しさは分かっているけれど、彼らの間にこんなやり取りがあったかも、いやあってほしいと願ってしまう。新たな石田三成像に心を奪われる。ラストの市松の一言が、爽快で温かな読後感を残すよ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了

    13
    投稿日: 2023.04.20
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    賤ヶ岳7本槍それぞれの生き様を描いた一冊。 今村将吾さんは塞王の盾が有名なのですが、 個人的にはこちらの方が好きでした。

    12
    投稿日: 2023.04.20
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    世に名高い賤ヶ岳の七本槍だが、意外に知られていない人物も多い。その中にあってそれぞれの人物が個性豊かに、人間臭くも魅力的に描かれていた。特に佐吉(石田三成)と市松(福島正則)の関係性は史実でもこうだったらいいなと感じさせられた。

    4
    投稿日: 2023.03.19
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    石田三成を七本槍それぞれの目線で書いた話。 当たり前ですが、人は仲良い時もあれば悪い時もあるということを改めて思いました。 何となく最初から最後まで武断派と文治派は対立しているイメージあったけどそんなことないよなぁ。

    3
    投稿日: 2023.03.12
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    序盤は登場人物が多く、上手く話を把握出来ませんでしたが、なんとか読み進めていくうちに、1つの物語になっていることに気づきました。主人公は佐吉こと、石田三成。その同期ともいえる小姓たちの繋がりが世を変えたのだと思います。佐吉の先見の明はすごいですね。

    3
    投稿日: 2023.03.09
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    石田三成という人物を7人の小姓仲間たちの物語の中で描かれる。 賤ヶ岳の七本槍のそれぞれの物語もまた熱くて悲しいというのに、石田三成の人物像がまた読み進めるごとに心に染みる。 史実を辿りながら上手くエピソードを織り交ぜていくのはさすが。 それぞれの考え方や行動が他の人の物語を読むことで繋がっていく。 最後には石田三成がどれほどの傑物か、その優しさとともに思い知ることになる。

    11
    投稿日: 2023.01.20
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    賤ヶ岳の戦いで活躍した七人の若武将たちを称え「賤ヶ岳の七本槍」と呼ばれていた。 七人の目線から石田三成を描いていて、七つの話がパズルのように組み合わさっていく文体は、さすが今村先生です!! 八本目の槍になりたかった三成。敵になろうが疎遠になろうが、八人の心は古い大杉でずっと繋がっていたんだな...と思うと胸が熱くなりました。 諸説ある歴史だからどれが正しいなどないけれど、この作品に描かれている三成は、頭脳明晰、生真面目故の不器用さ、真の友に見せる優しさや笑顔...とても魅力的な武将でした。 福島正則は気性が荒いイメージしかなかったので、意外な一面を魅せてくれました。 これだから歴史は面白い(*´-`)

    10
    投稿日: 2023.01.20
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    賤ヶ岳七本槍の面々と石田三成との連作。一人一人の個性がヒロイックに表現され格好よい。 三成は嫌われ者のイメージが強かったけど、今でいうと空気が読めない、真面目過ぎで浮いてしまいがち、といった風に感じました。それだけではないんだけども。 それでも未来を見通した先見性はすごい。 そんな中でも、歳を取り出世した後に再び秀吉に全員集められ、小姓衆の頃に戻ったように笑いあうエピソードは爆笑したが、その後を考えると切なくもなりました。 豊臣恩顧の武将の哀しさ、生きにくさが伝わってきました。 「時とは厄介なものだな。生きるほどに絡みついて人の一生を翻弄する。」 甚内の言葉が、強く残りました。

    4
    投稿日: 2023.01.07
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    石田三成を賤ヶ岳7本槍の7人の目線から順に描いていく。後半になるにつれ謎解きのように三成の夢が明らかになっていく展開は流石。こんなに魅力的な三成は初めて。彼が現代社会の政治システムを夢見ていたというのは少し出来すぎだが三成なら…と思わせる筆力はすごいとも思う。 小姓組時代のエピソードはまるで学園物のように、夢を語り合い馬鹿をやり合い、徐々に出世にも差が出ていき、疎遠となりながらも心で繋がっている。そんな関係性が非常に心地よい。助右衛門や権平などは小姓組の中でも出世も乏しくエピソードも少ないだろうが(だからこそ)彼らなりの役割を持たせて、重要なピースとなっている。そして最後の市松の章。その章まではただの筋肉バカとしか描かれず佐吉と最も対立していると見えた市松が佐吉の夢を解明し引き継いでいく展開は感動の一声。豊家の滅亡を止められない絶望の中、佐吉を「八本目の槍」と凜然と言い切る最後の場面はこれ以上にない終わり方だと思う。

    3
    投稿日: 2022.12.29
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    加藤清正、福島正則、片桐且元は有名だが、他の4人は名前ぐらいしか知らなかった。八本目の槍として石田三成が七人との繋がりで描かれる。最初の方の伏線がだんだんと回収されていき、歴史小説にはあまりない手法が新鮮。7人の小姓時代の様子が目に浮かぶようで面白かった。この作者の描く登場人物はいつもみんなかっこいい。

    2
    投稿日: 2022.12.24
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    賤ヶ岳七本槍がそれぞれの視点から石田三成を描いていく。 虎之助こと加藤清正は朝鮮出兵から戻ってくると佐吉こと石田三成に会う。それは遺恨を正す為であったが得られた回答は。 賤ヶ岳七本槍の面々は加藤清正、福島正則くらいの知識しかなかったので色々と調べながら読んだ。 石田三成の描き方はかなりスーパーマン的に描かれていて無理がある。 何故家康が関ヶ原の後でも豊臣家に手が出せなかったか?というミステリも用意されている。がオチには納得しにくい。

    1
    投稿日: 2022.12.06
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    賤ヶ岳の七本槍のことを事前に知っといた方が理解が深まるというか、知らないと楽しみにくい。中盤まで読んでお休み中。周辺知識入れてから読み直す。

    1
    投稿日: 2022.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最終七本槍、市松(福島正則)の章で佐吉(石田三成)の全てが詳らかにされ、小性組たちのかつての想いと志が収束して終わる様子に涙が〜 共に励んだ10代、反目し合い会うことも無く敵味方に別れた関ヶ原 そこまでに張り巡らされた八人それぞれの伏線が少しずつ明かされていく様はミステリーのよう 頑なに幼名で進む物語に、8人の絆がそこにはあったのだと植え付けられます 史実を改変することなく、全員の立ち位置を佐吉に絡めてその人物像を作り上げていく手法が凄い 佐吉の見た夢と未来の物語 石田三成と賤ヶ岳七本槍を好きにならずにいられない作品でした

    2
    投稿日: 2022.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    融通の効かない、ただただ生真面目なだけの人物として描かれることの多い石田三成を、不器用ではあるものの、とにかく自分の守りたいと思うもののために動いている人物として描かれており、これまであまりない人物像だった。また、反目していたように描かれることの多い賤ヶ岳七本槍のそれぞれの人物に対して、互い意見はぶつかりつつも、内心ではしっかりと三成のことを認めている様子が描かれており、そこもまた新鮮だった。そして、それぞれの話が少しずつつながっており、そこにもまた話に引き込まれた。

    2
    投稿日: 2022.09.18
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     加藤清正(虎之助)、福島政則(市松)ら賤ヶ岳の七本槍の視点から描かれる石田三成(佐吉)は、情に厚い、悲運の天才である。史実を曲げずに、このような解釈を導き出せることが凄い。  運が絡む「結果」は選ぶことが出来ずとも「生き様」は選べる。史実では敗者にあたる男たちがいちいち格好いいのは、きっとそういうことなのだろう。

    3
    投稿日: 2022.09.08
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    202205/最初は各人物達の把握に時間がかかり何度も読み返しながら進めた。各章のつながりやエピソードから、章によって登場人物達の印象や見方が変わったり、見事な物語だった。

    3
    投稿日: 2022.09.04
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    また、本当に面白い本に出会った。 賤ヶ岳の七本槍が、賤ヶ岳の前から人によっては豊臣滅亡まで描かれる。 読み進めると伏線が回収され戻って読み直すことも多い。 これは本当に面白い作品。大満足。 ※評価はすべて3にしています

    3
    投稿日: 2022.08.24
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    羽柴秀吉の小姓組。賤ヶ岳で活躍した『7本の槍』 実は『8本目』もいた… ・一本槍 虎之助は何を見る ・二本槍 腰抜け助右衛門 ・三本槍 惚れてこそ甚内 ・四本槍 助作は夢を見ぬ ・五本槍 蟻の中の孫六 ・六本槍 権平は笑っているか ・七本槍 槍を捜す市松 ものすごく読みやすい時代小説! 石田三成を絡めながら、7人の個性がよく描かれており、1章ごとに少しずつ時代が進んでいく。 少しの誤解や人情やそれぞれの思い出。 最高の一冊でした。 こりゃ〜再読したくなる一冊!

    1
    投稿日: 2022.08.15
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    賤ケ岳の七人槍の視点から石田三成が描かれる。七人のそれぞれの話も同時に楽しめる。 甚内→脇坂安治 助作→片桐且元 権平→平野長泰 市松→福島正則 虎之助→加藤清正 助右衛門→糟屋武則 孫六→加藤嘉明

    2
    投稿日: 2022.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    賤ヶ岳七本槍から外れた、「八本目の槍」のことを、七本槍がそれぞれ語る構造の本。 『幸村を討て』もこの構造でしたね。 どうなるか、がわかって読むのが歴史小説でもあるので、そのぶん余計に過去の楽しい記憶の部分が切なかった。

    2
    投稿日: 2022.07.29
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    またしても今村翔吾にやられた。読み終わった後のガツンと残る衝動、心の震え、これは彼の持つ哲学、美学からくるものなのだろうか?読了後、常に己の生き方、美学、残せるものは何か?何か考えさせられ、揺さぶられ、でも明日への活力が湧き起こるこの感覚。 石田三成という人物を三百六十度から俯瞰してみると、彼の描いていた日本という国の未来像が見えてくる。それを実現させるための、賤ヶ岳七本槍の武将たちの眼と生き様を通して行うというアイディアと歴史史実の研究とストーリーテリングの融合が、とにかく素晴らしい。 三成こと佐吉との、秀吉若かりし頃の小姓時代の過去から、大阪城落城までを七人の武将とのやり取りや絆を通して、この日本史稀に見るキレモノの生き様と哲学と本当の意味での壮大な希望の持てる国作りが、読み進めるうちに一つ一つ明らかになっていく。唐入りの戦いの裏にある米と金の戦い。太閤亡き後の対家康への戦略と万が一敗れた後の対応まで。。そしてその後の国の在り方、武士や民の幸せ、佐吉の描いていて未来は果てしなく、その時代を生きていた人々には、理解されにくいほどスケールが大きかった。その数々の謎が徐々に明らかになっていくミステリー小説のような高揚感と、骨太の歴史小説の重厚感と、知恵と経済を使って相手と対峙していくヒューマン経済ドラマのようなヒリヒリ感が同時に詰まったこの一冊はすごいとしか言いようがない。それこそが、佐吉の才能の大きさを物語っているのかもしれない。今回も、今村翔吾さん、どうもありがとう。あーおもしろかった! 佐吉の才能や賤ヶ岳七本槍との関係などをより知りたい場合は、NHKの歴史探偵の「関ヶ原」でも取り上げられているし、講談社文庫の決戦シリーズ「賤ヶ岳」でも七本槍の人物像が描かれていて、本作にさらに厚みを加える。併せてご覧になると、より楽しめる。

    3
    投稿日: 2022.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    賤ヶ岳の戦い(羽柴秀吉VS柴田勝家)で武勲をあげた「賤ヶ岳の七本槍」の各人と石田三成の縁を書くことにより新しい三成像を浮かび上がらせた短篇7作。 7作とも石田三成との関わりを描いたものなので、時代が同じところをループするような形式ですが、推理モノっぽい話、非業の死を遂げる兄とその弟の話、「はよ結婚したいからはよ出世しよ!」という少し軽めの要素を入れた話まで内容がバラエティに富んでいて(途中、石田三成がパーフェクトヒューマン過ぎて少し困惑しましたが)一気に読めました。少年漫画っぽい勢いも感じ、面白かったです。 歴史小説というのはジグソーパズルに似てますね。どうしても外せない枠(歴史的事実)があって、空白を埋めるのが作者が作るピースという感じがしました。 普段まったく戦国時代ものを読まないので取っ掛かりは四苦八苦しました。特に別名。加藤が二人いる時点でプチパニック。↓は自分用メモ 虎之助…加藤虎之助清正 助右衛門…糟屋助右衛門武則 甚内…脇坂甚内安治 助作…片桐助作且元 孫六…加藤孫六嘉明 権平…平野権平長泰 市松…福島市松正則 佐吉…石田三成

    3
    投稿日: 2022.07.15
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    最高にかっこいい石田三成に出会えました。 歴史は勝者がぬりかえるもの。敗者は事実と異なると言われがちですが、そもそも、一から十まで明確なものは残されていないわけで。膨大な資料の片隅からこれほどのしっかりとした、ドラマチックな人物を描くことができるとは。そしてそこに、作者特有の明るさと、温かさがあることが、読後の爽快感に繋がっているのだと思います。 地元ながら賤ヶ岳七本槍の武将名もままならなかったのですが、瑞々しく生き生きとした文章のおかげでそれぞれの表情まで想像することができました。今村さんに感謝✨ それにしても、一本目から七本目まで、それぞれが完成された映画のよう。七本分の世界観を楽しませていただきました。

    34
    投稿日: 2022.07.09
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    吉川英治文学新人賞受賞作品ゆえ、単行本刊行のころから読もうと思っているうちに、文庫本が発売になってしまった。読者にとっては有り難いが。 石田三成には、司馬遼太郎著『関ヶ原』により、豊臣家を思う正義の人であるが家康に翻弄されるとのイメージがほぼ定着している。 著者はそんな人物像を覆し、智謀の持ち主として三成を蘇らせた。 石田三成を八本目の槍として、加藤清正、片桐且元、福島正則ら賤ヶ岳七本槍と言われる七人の視点で、三成の人物像を描き出す。 秀吉の児小姓時代からの幼馴染みであることを表すため、小説は彼らを幼名で通す。 佐吉(三成)は、虎之助(清正)に、豊臣家を守るため、国の形として「武士のいない世」を目指すと打ち明ける。 助右衛門(糟屋武則)にも、「日の本から武士を減らすべき」と、訴える。 甚内(脇坂安治)には、「国の政を執る女がいてもよい」「戸籍を完成させ、ある一定の歳を迎えた民、全員の入れ札で政を成す者を決めるつもりだ」とも。 著者は三成を、数十年後、数百年後のこの国の形を見据えていた人物として捉える。 彼の思いを遂げるため、小姓仲間のある者には、あえて家康の側に付くように告げる。 さらに、司馬氏の人物像とはまったく異なるひとりが助作(片桐且元)で、彼は佐吉と同様に最後まで豊臣家の存続を一番に願っていたとする。 司馬氏関ヶ原では、三成と清正や福島らは犬猿の仲のように描かれているが、本書で彼らは豊臣家を守る同志となっている。 関ヶ原の戦いに敗れた後、三成は、家康が十年は身動きできぬような呪詛を懸けたと、市松(福島正則)に明かす。 呪詛の正体はなにか?ミステリー小説の趣を兼ね備えた歴史小説。

    10
    投稿日: 2022.07.02
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    史実と無理なく、色々なことが結びつけているところは面白いと感じた。司馬遼太郎の関ヶ原での石田三成の描かれ方とも違う良さがある。ただ個人的には歴史ミステリーに近い感じもして、人の描き方などやはり司馬遼太郎作品で得られる学びなどには至らないとも思ってしまう。

    1
    投稿日: 2022.06.23
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    歴史小説は二次創作だと思って読んでますが、 八本目の槍は石田三成の事が好きな私にとって最高の小説だった。 七本槍に三成が数えられないのを疑問に感じていたのは私だけじゃなかったんだと共感も出来る小説で、これが現実であって欲しいなとも思えた

    2
    投稿日: 2022.06.19
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    久しぶりに読んだ歴史小説がこれでした。 この本に出会えて良かったと思える1冊でした。 頭脳明晰で遥か先を見通す力があり、豊臣家でどんどん頭角を表していく石田三成。 曲がったことが大嫌いで、良くも悪くも真っ直ぐで。 石田三成と賤ヶ岳七本槍に数えられる豊臣の小姓組の彼らとの切っても切れぬ絆と彼らに対する三成の思いを知るとき、込み上げてくるものがありました。 とても読みやすい歴史小説だと思います。

    5
    投稿日: 2022.06.19
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    虎之助(加藤清正)ら、賤ヶ岳の七本槍を描く七編の短編集。 全編を通じて、影の主人公、幻の八本目・石田三成の壮大な智将ぶりと、個性的な七本槍の人生が語られる。 実質は連作短編集であり、七人と佐吉(石田三成)の生き様と友情が熱く、そして、ピースが次々とつながっていく展開に読む手が止まりませんでした。佐吉が少し賢すぎますが。 傑作です。 ミステリ好きだけど、歴史物はちょっと…という人にもいいかも。何度も少し違う角度から、賤ヶ岳〜小牧長久手〜関ヶ原〜大阪冬・夏の陣を説明してくれるので、助かりました。

    2
    投稿日: 2022.06.05
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    賤ヶ岳の七本槍の1人ずつを主人公にした7篇の連作短編集。その7人を通じて七本槍には入っていない佐吉(石田三成)を描く。 虎之助、市松くらいは知ってたが、他の5名は知らなくて、興味深かった。 この本の石田三成はまるで明治時代の政治体制くらいまで見通しているようで凄すぎ、かなー。

    2
    投稿日: 2022.06.04
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     賤ヶ岳七本槍の武将達の目から見た、新しい石田三成像を描いた作品。  それぞれの武将を中心に三成の思いに迫っていく連作短編という形式をとっており、そこから少しずつ三成の未来を見据えた構想が描かれていきます。  また同時にそれぞれのエピソードにつながる部分も描かれていくので、とても深く物語世界に浸ることができました。  最後のエピソードによって、三成の全構想が完成するところは、思わず胸が熱くなる思いでした。  新しい視点や切り口によって、考えをさらに深くすることができるという醍醐味も味わうことができました。

    25
    投稿日: 2022.06.04
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    「賤ケ岳の七本槍」と喧伝された秀吉子飼いの武将たちから見た石田三成とはどんな男だったのか。少年時代から共に過ごした彼らが、なぜ後に関ヶ原で三成と敵対することになったのか。それぞれの秘めた思いと熱き絆、そして三成が描いていた全く新しいこの国の姿とは? 加藤清正や福島正則らだけでなく、脇坂安治(甚内)や加藤嘉明(孫六)などマイナーな人物も同じ比重で描かれる。無愛想だが静かな情熱と温かな真心を持つ佐吉=石田三成は、彼らの心に忘れがたい印象を残した。少し理想化が過ぎる気がしないでもないが、間違いなくこれまで読んだ中で最も魅力的な三成像だろう。

    2
    投稿日: 2022.06.03
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    虎之助は何を見る/腰抜け助右衛門/惚れてこそ甚内/ 助作は夢を見ぬ/蟻の中の孫六/権平は笑っているか/ 槍を探す市松 「賤ヶ岳七本槍」が知る「八本目の槍」の姿とは。 七人が彼に対して感じる気持ちはそれぞれ違うけれど、彼の人としての基本にあたる部分への認識には差がないようだ。 良くも悪くも自分というものを貫いていた人なのだろう。

    3
    投稿日: 2022.05.31
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    「戦国」の幕が引かれようかというような時期、豊臣秀吉が薨去し、関ヶ原合戦への動きが在り、やがて大坂の陣へと向かって行くような時代を背景とした、時代モノの小説である。 本作の題名は「賤ケ岳の七本槍」を意識して「八本目」としていると直ぐに気付く。 豊臣という姓を名乗る以前の羽柴秀吉は、織田信長麾下の武将として台頭し、大名となって近江国に長浜城を築いた。縁が深い譜代の家臣のというような人達が在るのでもない羽柴秀吉は、領国経営や陣営の要とする家臣となって行く人材を広く求めた。そういう中、羽柴秀吉の傍に仕える小姓として働こうと、少年時代から出仕する者達の姿が在った。 羽柴秀吉が織田信長が没した後の争いに身を投じ、柴田勝家を排すべく賤ケ岳の戦いに臨んだ時であった。戦の帰趨を決すべく、羽柴秀吉の本営に在った、小姓出身の若武者を含む兵が押し出し、果敢な戦いぶりで勝利を掴み取った。この時に「武功著しい者達」として7人の名が挙げられ、「賤ケ岳の七本槍」として顕彰され、喧伝されることとなるのである。 「賤ケ岳の七本槍」とは加藤清正、福島正則、加藤嘉明、平野長泰、脇坂安治、糟屋武則、片桐且元の7人である。本作は、この7人を各々に主要視点人物に据えた7つの篇を折り重ねて綴られる物語となっている。 作中、加藤清正=虎之助、福島正則=市松、加藤嘉明=孫六、平野長泰=権平、脇坂安治=陣内、糟屋武則=助右衛門、片桐且元=助作というように少年時代からの通称が多用される。この7人にもう一人、石田三成=佐吉が加わる物語ということになる。 7人を各々に主要視点人物に据えた各篇は、直面している状況の展開と、想い起している過ぎ去った日々が交錯しながら展開し、7人と関わった石田三成=佐吉が抱いていた構想、思惑、7人の仲間達に託したかった何かが少しずつ明らかになって行くというようになっている。 勇将とか猛将という感も薄く、巧みな戦いを展開する指揮官として高名であったということでもない石田三成=佐吉である。が、実は軍事と経済と政治とを広く深く見詰めて考察し、そして構想する「途轍もない戦略家」であったのかもしれない。 各々の想い、願い、その他の様々なモノを抱え、互いに何らの気兼ねもなく若き日を共に過ごした7人と1人である。各々の性格、性質、運やその他の色々なことでそれぞれの路を歩む中、「仲間達と在った若き日」が何処か「拠所」のようにもなっている。7つ目の篇に至ると、そこまでの各篇の伏線が見事に回収される。 7人もの人物を描いて、彼らの目線で1人を客観的に描き出す。斬新だと思う。実に面白い!

    2
    投稿日: 2022.05.30
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    石田三成のイメージが変わったことも確かだけど、それより、もっと驚きだったのは、郷土の英雄(神様‼️)加藤清正公が、むしろ、文吏系だったということ!バリバリの武闘派だと思っていたので、改めて、加藤清正公を見直した。

    2
    投稿日: 2022.05.27
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    賤ヶ岳七本鎗の目線で、語られる石田三成。加藤清正、福島正則以外のあまり知られていないものも、丁寧に描かれており、面白かった。三成の新たな人物像が描かれ、ワクワクさせてもらいました。

    2
    投稿日: 2022.05.22
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    今村翔吾の作品にしてはあまり捗らなかった作品。キャラが立ってぐいぐい引き込むのとはちょっと異なる作風。石田三成が主人公ではあるが、物語は賤ヶ岳七本槍の面々を主人公とする連作短編。三本槍辺りから面白くなってきた。そしてラストで感動。 『幸村を討て』もこんなかたち?

    2
    投稿日: 2022.05.17
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    石田三成の人物像を、それを取り巻く小姓組、後の賤ヶ岳7本槍の生き様にスポットを当て炙り出す物語。 敗軍の将の歴史的イメージに対して、新たな光を当てるストーリーは秀逸でした。 初めての作家さんでしたが、物語に引き込まれて一気読み。楽しかったです。

    5
    投稿日: 2022.05.15
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    文庫本になるのを楽しみにしてました!おもしろかったです!最後の方に出てくる八本目の槍という言葉に拍手です。賤ヶ岳の戦いで活躍した7人のそれぞれの話と、7人それぞれから見た石田三成の姿、各章のタイトルの巧さ、各章が少しずつ話が進んでいく構成など、すごい!上手!と読んでいて、わくわくしました。

    3
    投稿日: 2022.05.09
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    新しい石田三成観、それだけでも面白かったが、史実に忠実に賤ヶ岳の七本槍1人1人の人間味が味わえて読み応え十分だった。 東軍西軍とか損得勘定とか、後世から振り返れば単純な理屈や必然に見えることも人間同士なのだから必ず「想い」があったはずで、そこにスポットライトがあたってこそ物語として強烈に残るということかと思った。

    3
    投稿日: 2022.05.08
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    とんでもない傑作である. 「八本目の槍」とは石田三成のこと.若い時代を三成と共に過ごした賤ヶ岳七本槍が,それぞれ秀吉の台所衆となるところから関ヶ原,あるいは,大坂夏の陣までを描くことを通じて,三成という人物が浮かび上がる. 最初の章は加藤清正(虎之助)から,最終章の福島正則(市松)まで,それぞれの章の主役は七本槍の7人それぞれであるのだが,そこにピンポイントで登場する三成の姿,それから彼らが三成からかけられた言葉の意味を主役たちが解き明かす過程を通じて,三成が見ていたもの,目指したものが浮かび上がってくる. 関ヶ原の戦いの結果については,みんなが知っている.秀頼の最後についても,みんなが知っている.物語はみんなが知っている結末に向かわざるを得ないのだが,それでも,著者が紡ぎ出した「記録に残っていない」物語には心を打たれる. 繰り返すが,とんでもない傑作である.必読.

    6
    投稿日: 2022.05.05