今回も漢方の知識や日和見感染とか 知ってることも初知りのこともあって 幽世で起きた謎が解けた時に 点が線で繋がってなるほどってなることばかり。 漢方専門の診療科がある病院で働いてたけど まだまだ知らないことばかりで どれだけ経験重ねても勉強の連続だなぁ。 ここまで話すと 堅苦しい印象を持たれるかもしれないけど 全然そんなことなくて 凄く読みやすいし楽しい物語です。 もっと続きを読みたい楽しみなシリーズです。

釈迦堂、悟りを啓く。 薄命の青年剣客、現る。 の、二本立て。 前回の朱雀院のエピソードにつづいて 脇役を掘り下げていく回。 つまらなくはないけれど、盛り上がるわけでもない。 剣客は穂澄のキャラに厚みを持たせようとしたのかなぁ。 第２幕に入ってから何のストーリーも進まず、 ただただ各キャラクターのエピソードを足すだけの時間が続いている。

祓い屋の釈迦堂悟の師弟関係の経緯が明かされる。今回の怪異は、結構何でも有りになってしまいそう。 この巻は、種蒔きの巻のようだ。これからの展開に期待したい。

今回は箸休めの巻といったところでしょうか。第1部から引き継いでいる謎の解明は無く、世界観の新たな説明もありません。ちょっとしたバトルが展開されるだけの内容となっています。 なんだかネタが尽き欠けて書く内容に困っているのかと思うような内容でした。そこらにある異世界バトルものと大差ありません。 第1部にまであったようなこのシリーズのオリジナリティがますます失われたように感じます。このままだとよくある異世界作品のひとつとして埋没してしまいますね。なんとかしてほしいところです。