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早朝始発の殺風景
早朝始発の殺風景
青崎有吾/集英社
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総合評価

166件)
4.0
41
78
38
4
0
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    「青春とは何かを考えさせられる一冊」というお題の読書会で、参加者さんの一人が推薦していて興味を持った。 10代独特の居心地の悪さや居た堪れ無さ、自意識過剰さを表すエピソードに、ああ、そうそう、青春ってそうよね、と頷いて軽く読み流していたら、まさかのミステリー展開にビックリ。 しかもちゃんと伏線を回収していて、お見事!としか言いようがない。

    0
    投稿日: 2023.05.14
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    些細な疑問や違和感から推理していく青春ミステリー。 学生ならではの息苦しさ、もどかしさを感じながらも読後が爽やかでバランスいい短編集でした。 好きなのは『夢の国には観覧車がない』と『メロンソーダ・ファクトリー』

    0
    投稿日: 2023.04.13
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    始発の電車に乗り合わせた男女左の高校生がなぜ始発の電車に乗っているのかその謎を解き明かそうとするエピソードから始まって、5つのどのエピソードもおもしろい。エピローグでそれぞれのエピソードが繋がっているところもおもしろかった。

    4
    投稿日: 2023.04.12
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    「青春は気まずさでできた密室だ。」 普段何気ない日常がミステリーになる、しかしソフトな雰囲気を纏っていて読みやすい短編5篇。 なんて事のない会話に真相が隠されていて、ちょっとした違和感がラストに繋がる感じが、読んでて気持ち良かった。 高校を卒業したばかりの自分にとっては、この登場人物たちの年齢も近くて物語に入りやすかった。

    9
    投稿日: 2023.03.27
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    殺人なきライトタッチなミステリー 楽しいね。あっそっか!と作中登場人物が真相に気づく瞬間がよい。 連作で、既読もあったけど、総じてそれぞれに関連はない。エピローグで総まとめにしてるけど、それは無理矢理かな。 薄い文庫本だからすぐに読める。ただ、謎そのものは殺人ではないし、必死になって隠すほどの事情はないから、ライトタッチそのものなんだよね。攻防って感じがないのが少し物足りないかな。

    0
    投稿日: 2023.03.16
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    久しぶりにミステリーを読みました。 伏線が散りばめられていて謎解きが好きな方はハマると思います。 私はメロンソーダのお話しの女の子の話し方がちょっと苦手で、そこで引っかかっちゃってう〜んって感じでした 映像化されているそうで、そちらも気になるなぁ

    0
    投稿日: 2023.03.03
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    本書は前回読んだアンソロジーと一緒に借りたのだが、青崎さんの作品ってミステリの切り口の面白さもそうだけど、それ以上に若者の心の中の様々な機微を面白くも繊細に描いている事に、とても好感を持ち(軽く扱わないというか)、これを読んで青春時代の素晴らしさを実感する方もおそらくいるのではないかと思うくらい、表現は現代的なのに、どこか普遍性も感じられました。 本書には5つの短編が収録されていて世界観が共通しているものの、それぞれ単独で読めるような、いずれも若者の瑞々しくも、ちょっと切なくさせる会話のやり取りが印象に残る。 「早朝始発の殺風景」 「殺風景」って凄い苗字だなと思ったが、彼女の凄さは苗字だけでは無かったことが徐々に分かっていく展開も面白いし、偶然一緒に乗り合わせた、「加藤木」とのホワイダニットのやり取りと、彼自身の異性をちょっと意識する(青春!!)葛藤との、ギャップも面白い。 「メロンソーダ・ファクトリー」 真田、詩子(うたこ)、ノギちゃんの、高二三人娘のユーモラスなやり取りの中にキラリと光った大切なものの存在。それも彼女自身なんだよね、ということを心に刻み込む事で、更に彼女たちの友情が厚くなるのだと思うと、こういう謎解きもいいね。 「夢の国には観覧車がない」 私の中ではこれがいちばん好きで、男子二人で観覧車に乗るだけの展開が、まさか殺人とは。 しかも、ここでは殺人の解釈がちょっとほろ苦く、そして温かく切ないという。言葉巧みなんだけど巧みさだけではない、これは相手の気持ちに寄り添わないと分からないであろう、思いやりや優しさを感じられて、似たような経験を持つ方にはグッとくるものもあるのでは。 そして、この話における次から次へと倒れていく論理的ドミノの気持ち良さは必読でして、『平成のエラリー・クイーン』、なるほどと。 また、私は千葉在住なので分かるのだが、地名や建造物に現実とフィクションを取り混ぜていて、実はこれにもちゃんとした意味があった事が分かり、それも合わさる事で、より切なさが増します。 「捨て猫と兄妹喧嘩」 両親の離婚に合わせて別々になってしまった兄妹の微妙な距離感の葛藤に、妹が拾ってきた捨て猫が加わることで、新たな展開が始まりそうな予感には、兄妹2人にとって希望の始まりとも思え、それに謎解きが大きく貢献しているのも心憎いばかり。 「三月四日、午後二時半の密室」 出来れば作品紹介は読まないことをお勧めしたい、密室の解釈の独自性がまず印象的で、これ分かるなあ・・密室って正に閉じられた空間だもんね。だが、そんな苦しみも、ちょっとドジな探偵の手にかかれば、たちまち様変わり! というか、感情の振り幅に驚きだが、こうしたジェットコースターのように、一瞬にして感情が思いっきり両極端に様変わり出来るのって、これも青春ならではの素晴らしさ、素敵さなのではないかと、共感すること間違い無いと思いました。 また、ここでは他の話の人物とのちょっとした繋がりもあって、それを見つける楽しさもあります。 それから、最後のエピローグの内容は、ここまで読んできた読者へのご褒美のようにも思われて、それぞれの物語に愛着を持たれた方なら、きっと満足される内容かと思われますし、あの人物の後日譚も読めて、私はとても嬉しかったです。

    45
    投稿日: 2023.02.19
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    小説を読み始めてから心の中で徐々に広がっていく違和感が最後に解決されていくような話が展開されていて、面白かった。 最後を読んだ後の時の得体の知れないゾクゾク感と真相がはっきりしないもやもや感介が心の奥底に残っているのがいい。思春期ならではのどうにかしたいけどできないもどかしさ、一瞬にして友情といった関係性が壊れてしまいそうな曖昧さが含まれているのもいい。 殺風景と観覧車の話が一番好きだったな。

    2
    投稿日: 2023.02.04
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    青春密室劇とありますが、日常のホワイダニットの名品ぞろいです。 何故始発電車に乗っていたのか、何故男同士で観覧車に乗ることになったのか。小さな違和感が重なり合い、見えなかった真実が見えてくる。 しかも謎の要に青春が潜むのが堪りません。面白い。

    2
    投稿日: 2023.01.20
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    2023/01/08 始発の電車で何か起きるのかなーと思ったら殺風景ってそういうこと!? みたいな、高校生の生活をいろいろな場面で描写した短編小説です。青春ミステリーみたいなジャンルになるのかよくわかりませんが、読み進めていくうちに「なるほど!」という思いをすることができます。 読み進めている中でヒントが散りばめられていてそれを最後にまとめて一つの線につなげてくれるみたいな話の展開なのですが、最初の一つ目の話はそんなこと全然気がつかず。2つ目の話で頑張って注意深く読み進めようとして最後に答え合わせ。 事件や事故が起こるわけじゃないけど、ちょっと考えないといけないことが日常でも多いですね。 そんな思いを抱くことのできるのんびり度の高い小説なのではないかと思います。

    1
    投稿日: 2023.01.09
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    始発電車で、普段全く絡まないクラスメイトに出会ってしまったら?お互いの事情を探り始める閉鎖空間での推理劇。 人と人との関係性の構築、再構築が描かれる。各編が緩やかに繋がった連作短編集。 ドラマ化もされてるみたい。配信あるのかな。

    4
    投稿日: 2022.12.26
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    無理に各エピソードを結びつけることはなく、同じエリア・学校で色々な人間模様があることを描いているのがよい。

    5
    投稿日: 2022.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若者たちの日常★その中に軽く謎解きみたいな感じでミステリー要素があってサラッと読めた。女子3人のお話しが楽しかった! 殺風景さんやっちゃったな!!

    2
    投稿日: 2022.12.09
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    ミステリ? なのかな。短編集。 「メロンソーダ・ファクトリー」は現代の「眉山(太宰治著」」だと思った。 素晴らしい。

    2
    投稿日: 2022.12.06
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    5つのシチュエーションを配した密室サスペンス劇。といっても大事件が起こるわけではなく嘘や誤魔化しをほんの少しの違和感からロジカルに切り崩して伏線回収する青春小説。文体は軽やかでさわやか、論破した先にあるものは優しさや気遣い。思春期が持つ独特な距離感、近すぎて遠すぎる、その距離感が誤解や緊張感を経て自然な距離感に整う2人乃至は3人のやりとりが心地よい。なんだかほっこりする読後感。

    4
    投稿日: 2022.12.01
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    星4.5 事前知識なしで読みましたが いい意味で裏切られて、 面白かったです。 裏表紙の説明に 「五つの青春密室劇」とありましたが、 ミステリーでいう閉ざされた密室で 事件が起こって…という訳ではなく 登場人物たちしかいない(または関わらないない) 空間での甘酸っぱい話が いつの間にか軽い謎解きに変わっていく感じ どの話も良かったし、 文庫本だけのエピソードが 余韻を増幅させてくれました ※変な日本語かも

    6
    投稿日: 2022.11.06
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    場面と登場人物を限定しての、ロジック・ゲーム。これに紙幅の問題が加わるので、さすがに厳しかったか、ロジックにキレや閃きはあまり感じられない。それでも「早朝始発の殺風景」なんかは作者さんらしい、緻密さを見せてくれる。ミステリ好きなら、とりあえず読んでも損はしないと思う。

    0
    投稿日: 2022.10.30
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    早朝始発の殺風景という題名と内容のギャップにびっくり。殺風景というのは名字だったんですね。天馬シリーズとは打って変わり高校生の日常生活を基にした5つの短編集の青春ライトミステリー。殺風景さんのスマホのメモ帳の謎と物語の最後の笑顔の顛末が書き下ろしのエピローグにて。そして5つの短編が一つの街で起きた事象であったこと。それにしても最後のエピローグ少しホラー入っているような。WOWOWで全6話でドラマ化の話もあるみたいなので見てみたいけどWOWOW入ってないので残念です。

    2
    投稿日: 2022.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何となく洒落た感じも受けるタイトル。開始数ページで、多くの読者は「殺風景ってそこか!?」と突っ込むと思う。ネタバレにはならないけど、知らない方が驚ける。 短編は、2、3人の登場人物の会話と一つの場面のみで進行する。ミステリというほど謎解きに満ちてはいないけど、会話の裏にあるものを見抜くという意味ではミステリなんだろうとも思う。 一つだけ感想を。 「メロンソーダ・ファクトリー」 ファミレスでの友達3人の会話。仲のいい友達同士の不協和音から始まり、「0.2%っては多いと思う?」という質問を経て、友達の特性に気づく優しい終わり方ににつながる話。こういう気付きを得られる人になりたい。

    1
    投稿日: 2022.10.19
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    「青春ってきっと、気まずさでできた密室なんだ。狭くてどこにも逃げ場のない密室」 どの編も、ダイアローグと状況の些細な違和感から、後半で一気にミステリが展開していくのが面白かった。そこに、青春のエッセンスが入って、良い読後感。

    0
    投稿日: 2022.10.11
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    勝手に青春小説だと思い込んで読み始めてしまって、ミステリーでびっくり笑 サクサクと読めました。みんなどこか優しくて、最後の章でその後がわかる感じでほっこりしました。

    3
    投稿日: 2022.10.07
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    高校生の日常ミステリーの短編集。ホンワカした感じの話もあればちょっと尖った話もありつつ。青春ミステリーって感じかなぁ。メロンソーダ・ファクトリーのお話は好きでした。

    1
    投稿日: 2022.10.05
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    短編集あんまり好きじゃないけどこれはどの話も面白くて良かった 短いのにオチもあってユーモアもちょうど良くてライトにおすすめできる さいご登場人物揃い踏み!てやつあんまり好きじゃないんだけどちょっとだったから許す

    2
    投稿日: 2022.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書店で急に見つけた一冊。高校生の日常、というにはちょっと酷なこともあるミステリ。かなりライトな文章で読みやすいのだけど、謎は結構重め。殺人とじゃなくても、この年代にはどうしても、の謎たち。 表題作はガチ。始発に乗って登校するところから、まさかの事態になったところで終わる。と思ったらエピローグがあって。そこですべての登場人物が出てきてその後の彼らを知れるところが好き。 メロンソーダ、後輩はなぜ自分を観覧車に誘ったのか、捨て猫、プリンを好きになった彼女。久しぶりに好きなライトだった。

    1
    投稿日: 2022.10.01
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    さくさくと緩やかに進んでいく会話部分と、推理するときの雰囲気の切り替えと、気になるけど別に解かなくても問題ないような絶妙な謎が面白かった。

    1
    投稿日: 2022.09.22
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    再読ですが、やっぱり好きな短編集でした。 ワンシチュエーションもののミステリですが、会話の中で見え隠れするものと、がらりと風景が変わるような気づきが強烈。そしてその周りでの関係性に繋がる構成、青春ミステリの心地よさが詰まっていました。良い。 初読時は表題作、「メロンソーダ・ファクトリー」が特にお気に入りでしたが、今回は「捨て猫と兄妹喧嘩」がびびっときました。猫の扱いと物語の乗せ方。

    3
    投稿日: 2022.09.18
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    詳細は公式作品紹介で読めるので、そちらで。 短編集ですが、同じ地域の出来事として繋がっているので、エピローグで、登場人物達をもう一度楽しむことができます。人が死んだりするのや、怖いのがダメで推理小説を読まない人にオススメ。短編より長編好きなのですが、これはお手本かって言うくらいどの作品もお見事!な出来で、全て高校生のお話で日常も良く書かれていて、中高生が面白く読んでくれそうなところが秀逸でした。 ちなみに、殺風景は人名です。

    4
    投稿日: 2022.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作の「早朝始発の殺風景」と続編の「エピローグ」もそこそこに面白いのだが、1番好きなのは「夢の国には観覧車がない」である。 伊鳥の性格の悪さが面白すぎるのだ。 ミッキーのマークを増やし、偽隠れミッキーを本物だとSNSに投稿されたものを見て「ほくそ笑む」…何と意地悪な人だろうか。 そして、夢を壊しに行く。 観覧車はロマンチックな乗り物なのに、夢を壊す乗り物に変わる瞬間が何とも言えない。結局、伊鳥という人物は少し性格が悪いのだ。そういうところが、この短編に面白さを添えているのかもしれない。

    0
    投稿日: 2022.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。 エピローグでそれまでの短編に出てきた登場人物が出てくるのよかった~。 これをどう連ドラにするのか気になる。

    0
    投稿日: 2022.08.27
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    同じ町の高校生たちの短編ストーリー。青春ものかとも思ったが、きちんと作中の謎の種明かしがありミステリーとして面白かった。さらっと読める反面、物語を通したテーマ性などは特に感じなかった。

    1
    投稿日: 2022.08.25
  • さりげないが結構技巧的

    青春の日常風景に限定し、登場人物も基本二人に限定し、舞台も限定し と厳しく限定しているにも関わらず、読者にほとんどそれを意識させないさりげない技巧が素晴らしい。どの話も相当に意表をついた謎解きであった。謎解きは脇において社会的問題にもなった赤と緑の話が印象に残った。

    0
    投稿日: 2022.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同一沿線沿いで日常を送る学生たちが主人公の短編集。 エピローグ以外で絡むわけではないけれど、世界が共有されているタイプの作品好き。 以下抜粋して雑感 『早朝始発の殺風景』 いや殺風景って人名かよ!って、まずそこよね(笑 実在するのか調べちゃったよ。 悪人に対して犯罪行為で仕返しをするという話で、自分はそういったことに抵抗がないのでオチまで楽しく読めた。 収録作品で一番好き。 『メロンソーダ・ファクトリー』 女子校生三人組がダラダラしている描写が楽しい。 ゆるゆる日常系作品のノリ、大好き。 そこからミステリ展開に突入してもキャラクターの持ち味を崩さないのも見事。 『夢の国には観覧車がない』 巻末解説にもある通り、主人公の意中の人「葛城」の性別が周到に排除されて書かれている。 そのへんを考えながら読んでニヤニヤしちゃう。 これまた解説からの引用で「そういう性別で読む話ではない(性別など関係ない)」なんて書かれているけれど、自分はこれとは正反対で、書かれていないからこそ各自が性別を考えて読むようになるわけで、書かれていないからこそより一層性別というものが浮き上がってくる作品なんじゃあないかなと感じた。 『エピローグ』 加藤木くん、殺風景さんの復讐に付き合ってあげたのね。 えっ、ただの会話劇かと思ったらここから本格ミステリになるなんて!とビックリな短編集。 衝撃的な驚きではなく、じんわりと染みるような驚き、そして読後感。 とても面白かったです。 帯によるとドラマ化するらしいけど全6話だそうで。 でも収録作品は(エピローグを除いて)全5話。 エピローグで丸々1話使うわけにもいかないだろうから、もしや特別書下ろしがある!?

    4
    投稿日: 2022.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    入院中に読む本のおすすめを聞いた時にオススメされた1冊です。 とても面白かったです!面白すぎて消灯後に一気読みしてしまいました。千葉が舞台で学生時代に通いつめた幕張なので、(°∀° )おっ!!となるものの、架空の町なので「わかる!」が全然なかったです。笑 唯一「わかる!」となったのは「工場地帯が見える」だけかな…。 最初は高校生の青春お話かな?って思うと、後半で一気にミステリになります。短編集なので、一つ一つのお話は短いのに伏線もしっかり張り巡らされていて、 それがスルスル回収されていくのはとてもスッキリしました。 『青春は気まずさで出来た密室だ』ってキャッチコピー( ? )の通り気まずい空気がよく漂うので、高校生の時の感情を思い出して懐かしくなりました。どこか爽やかなんだけれど、少し苦くてフワフワ落ち着かない( 表現下手です )あの感じが懐かしくて、「私も歳とったな〜」と再確認してみたり。キャッチコピーがピッタリすぎて大好きです。 特に好きな短編は『メロンソーダ・ファクトリー』と『三月四日、午後二時半の密室』です。でも正直、どれも素敵な読後感で気持ちよくて…全部大好きです!また近いうちに読みたいです。

    2
    投稿日: 2022.07.09
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    どれも最初の方は本当に謎かあるのかなと思うけど、ちゃんと回収してくるのが凄い。 タイトルになってる話が1番好き。

    1
    投稿日: 2022.06.11
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    最近お気に入りのこの作家、裏染天馬じゃない話。 作中『青春ってきっと、気まずさでできた密室なんだ。狭くてどこにも逃げ場のない密室』とあって、この本を読むと、そうなんだ…と思わされるのだけど、最近の青春は私らの頃とかなり違うんだな。昔は悩むことはあっても気まずさや居心地の悪さを感じることはあまりなかったように思うので。 そんな、青春の気まずさ×ちょっとした謎解きといった趣のお話は、始発電車の中の互いの事情を探り合う男女、遊園地の観覧車の中で何故か男二人の先輩後輩、公園のレストハウスの中で捨て猫を挟む兄妹、卒業式を欠席した子と彼女に卒業証書を届けに来たクラス委員、しょっぱくて切ない(ただ、どの話も設定に些かの違和感はあり。ガラガラの始発列車でわざわざ近くに座らなくてもよいだろうし、卒業アルバムと証書はさっさと渡して帰ればいいのに、と思った)。 ファミレスのドリンクバーで粘りながらTシャツのデザインを考える3人の関係が鮮やかに描かれた二話目が、障害についての語られ方も含めて、一番良かった。

    14
    投稿日: 2022.06.11
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    高校生らの青春を一般的とは違う目線で書いていて、面白かった。 そして、各話ごとに少し謎解き要素があり、それのどれもがちゃんと作られていて、面白かった。 中高校生や20代前半におすすめ。

    1
    投稿日: 2022.06.05
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    高校生が主人公の短編集。 相変わらず名前が凝っていておもしろい。 どの作品も謎解きがあり、日常のなぞではないところがおもしろかった! あと水元さきのさんのイラストがばっちりだった。

    1
    投稿日: 2022.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ――  青春ミステリの魅力を抽出した1杯。  初見作家週間継続中…? 青崎さんは一応単独で刊行されてるの読むのははじめてだから! と、事程左様にコンセプトというのはズレていくもので、その点「ワンシシチュエーション・リアルタイム」というコンセプトを貫き通した短篇集というのも、なかなか凄い。基本的に密室の中でのワンシーン、しかも収録の5篇中4篇が一対一という、探偵と犯人のデスマッチ。むしろものによっては探偵と探偵のデスマッチ。謎そのものも手掛かりも、視点役の一人称と台詞との中にすべてある。そしてそれをすべてきちんと拾い上げたときに、がらりと世界が変わるこの感じ。  正統派のようで、構成的にちょっと虚を突いてもいる。本格がしばしば云われるように、ストーリィよりも謎そのものに重きを置いている、ようでいて、まるで連作短篇みたいな読後感があるのは、見事な会話術の中で、舞台となっている街のこと学校のこと、それぞれのキャラクタの背景が自然と拡がっていくからだろうか。  とても面白かった! もっとボリュームあってもいいなぁみたいな我儘も含めて☆4.0

    4
    投稿日: 2022.05.11
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    高校生の日常の、ありそうでなさそうな一コマが面白い。殺人+長編ミステリーよりも、日常+短編ミステリーの方が読ませる。読んでいるだけで列車の如く無理なく結末に運ばれていく一連の流れはノンストレス。もっと読んでみたい。

    4
    投稿日: 2022.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりの読書。 読みやすく、分量もそれほどではない短編集。リハビリがてらに。 全編通してちょっとほろ苦い結末だけど、その中にも救いがあって爽やかな読後感を得られた。 短編毎に登場人物が異なるけど、共通の地名であったり、前の登場人物の名前が出てきたりなど、ゆるーい連作短編のよう。 特に気に入ったのは「夢の国には観覧車がない」。 語り手の父親の、ディズニースカイを作るためにとっておいてある、という切り返しは天才だと思う。 あと、葛木の性別は。。。?

    3
    投稿日: 2022.05.06
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    大人になってもありますよ…気まずい密室w 映画のエンドロールみたいなエピローグが結構好きなんですが…

    3
    投稿日: 2022.04.26
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    いたって短いストーリーだが、さりげなく伏線が忍ばせてあり、ラストであっと驚かされる。そんな短編集。手軽に読めて満足度の高い作品。

    1
    投稿日: 2022.04.20
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    どの話も短くまとめられていて読みやすかった。特に捨て猫の話が1番印象に残っている。捨てられたのは猫だけなのか、兄弟を繋いだ猫は何か大きな力を隠し持っているのでは、と勝手ながら想像を膨らませるのが楽しかった。ただ、全体通して物足りなさも感じた。あっさりしすぎな部分やもっと説明が欲しい部分あり、。 「日常」には自分の知らない世界が広がっているが、そこに気づくことができる人はなかなかいないと思う。今この瞬間にも時は流れ、時代が造られている。それは世界規模の話かもしれないし、身近な問題かもしれない。いずれにしても、せっかくこの世界で生きるならほんの少しでも気づける側の人間でいたい。

    1
    投稿日: 2022.03.27
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    五つの青春密室ストーリーからなる短編集。 どの話も「推理」が入っていて面白かったです! 特に「メロンソーダ・ファクトリー」が好き。 ・早朝始発の殺風景 ◎ ・メロンソーダ・ファクトリー ☆ ・夢の国には観覧車がない ◎ ・捨て猫と兄妹喧嘩 ◎ ・三月四日、午後二時半の密室 ◎ 「青春は気まずさでできた密室だ――。」 という表現が如実に出ていると思いました。 各物語は始発列車、観覧車など、 密室の中で始まりから終わりまで完結しますが 場面を変えずにドラマを生み出す 「ワンシチュエーション」の醍醐味を味わえる作品でした。 ▼日常は伏線だらけ 何気ない日常にも実はたくさんの伏線が張られていて、 繊細な人たちはそれらをしっかり回収しているんだろうなと 思い知らされました。

    3
    投稿日: 2022.03.25
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    高校生とミステリーが上手く融合した連作短編だった。こんな何気ない日常がミステリーになるんだなと面白く感じた。

    4
    投稿日: 2022.03.16
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    青春と言うと甘酸っぱい男女のイメージが強いけど、色々な青春の形があることを知れた。 思っていたよりメッセージ性のある本だった。

    0
    投稿日: 2022.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連作短編なのかな。 どれもこれもちょっとした謎を解く話で・・・ 観覧車の話は良かった。 あとは。。。って感じかな。 特に最後の密室ものは何が言いたいのかよくわからず。 もっとなにか起きるだろうと思ったのに、何も起きなかった・・・

    0
    投稿日: 2022.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルと表紙の絵から“面白そう”と手を出してみたものの…… ミステリーだったのか! という衝撃の割には、1本目に掲載されている表題作『早朝始発の殺風景』が……。え。と、絶句。タイトルほどではないなというのはまだしも、キャラクターに付ける名前が……。 こういうミステリーは嫌いではない。 嫌いじゃないけど、切れ味がよくない。よくないというか、短編だからか、無理矢理感を感じてしまう。 そして、名前と同じ理由で、またしても絶句。 もちろん、小説というのは非日常で、日常的である必要はないのだけれど……。 ああ、失敗したかなという思いを持ちつつ、読み進める。 短編であるが、ページをめくる手が重い。 そんな中で救いは、最後の『三月四日、午後二時半の密室』だろうか。 それまでにあった、唐突さというのは消えた気がする。正直、この作品がなければ、評価はもっと低かった。 短編毎のレベルがバラバラな感じがする。 着眼点は悪くないが、もう少し表現が上手ければと思ってしまう。 もっと上手く読者を物語に引き込むことが出来ていたならば。そう思わずにはいられない。

    1
    投稿日: 2022.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    〇ある町の高校生たちのオムニバス。 日常ミステリーにほんの少し事件も。 どんなふうにつながってたかなと、再読したくなる 「早朝始発の殺風景」 五時三十五分発、下りの始発電車。僕が電車に乗りこむと先客がいた。クラスメイトの女の子だった。 …なぜこの電車に彼女は・彼は乗っているのか。お互いを探る緊張感。 「メロンソーダ・ファクトリー」 寂れたファミレスで私たち三人は目当てのドリンクバーを頼む。クラTのデザインをさっさと決めて、いつも通りのだらだらした時間を過ごすつもりだった。 …このまま友情が壊れてしまうのか、いや何か訳があるに違いない、あって!という主人公の動揺と目まぐるしく上下する感情 「夢の国には観覧車がない」 なぜ部の3年生追い出し会に、夢の国ではなくソレイユランドを選んだのか …とどめを刺される 「捨て猫と兄弟喧嘩」 久しぶりに兄貴に連絡した。拾ったネコを引き取ってもらおうと思ったのだ …父さんと母さんが別れてしまって、二手に別れた家族。絆は時間がたつごとに細くなってしまう 「三月四日、午後二時半の密室」 青春は気まずさで出来た密室なんだろうか …二人とも卒業おめでとう! 「エピローグ」 高校生たちのその後 …終わった!

    3
    投稿日: 2022.03.06
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    たいして親しくもなかったのになぜか思い出す同級生。私の場合、その同級生と数十年後に再会したと思ったら、しばらくして彼女が亡くなってしまったから、本作を読むと懐かしさと同時に切なさに襲われます。 本音が出る瞬間に心を掴まれる。公園から半径何キロ以内なのか、同じ高校に通う高校生たちの連作風で連作ともいえない短編5つ。ミステリーとは思わずに読みはじめたから、意外としっかり謎解きであることに驚きました。 何度か声に出して笑う。特にツボだったのは、「穴があったら埋まりたい」。そうだよねぇ。入るぐらいでは収まらないほど恥ずかしいときってあるよねぇ。 青春って、やっぱりいいな。

    0
    投稿日: 2022.02.28
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    一定の感情で読み進む感じでストーリーは淡白なんだけれども。 伏線回収はぬかりない。 おもしろかった!!

    0
    投稿日: 2022.02.26
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    表紙のほのぼのとした雰囲気に誘われて手にした一冊。 早朝の始発電車に居合わせた同級生のお話を皮切りに、短編集か続く。全体として、話に無駄がないという印象を持ちました。最終的に、伏線が回収されていく様は読んていて気持ちが良いなと感じました。 また登場人物たちの最終的な動機や行動も、想定内のものから想定外のものまで。 最初の始発電車の話も好きでしたが、三月四日午後ニ時半の密室の謎がかわいい理由で、スッキリと読むことができました。

    3
    投稿日: 2022.02.21
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    普段はミステリー系難しいイメージあってあんまり読まないけど、これは短編で話もわかりやすく、伏線が回収されていく度に「ああ、そういうことか!」と楽しく読めました。 エピローグでそれぞれの登場人物が交わり、主人公たちのその後もわかって面白かった!

    0
    投稿日: 2022.02.19
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    5つの短編が収録された青春ミステリ―。青春小説としてもミステリー小説としても巧みで、伏線の散らし方と回収の鮮やかさも見事な作品でした。特に表題作は素晴らしかったです。大好きな短編集でした。

    0
    投稿日: 2022.02.17
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    なんとなく表紙買いした本作でしたが、題材がほっこりしつつもミステリーとして成立しており、終始楽しみながら読むことが出来ました。 本作を見ると、世の中はミステリーに満ち溢れているのだなぁとしみじみ思いました。

    2
    投稿日: 2022.02.13
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    謎を解くためのストーリーというより、謎を解いた後に何が待っているかという所にワクワクするストーリー、いいよね。 高校生を中心とした五篇。 たとえば、始発の電車で偶然乗り合わせたクラスメイト。 たとえば、ファミレスで行われる文化祭のクラスTシャツの打ち合わせ。 たとえば、観覧車の中、捨てられた猫、卒業式に来なかったクラスメイトに証書を届ける委員長。 ぼんやりと日常に浸っていくと、ふと、謎が解明されるのだ。 (あ、それ謎だったんだな)と思いながら、でも、解かれたことによって、それまでに包まれていた日常の色合いが、さあっと変わる。 その「感じ」が楽しくて、心地よかった。

    15
    投稿日: 2022.02.10
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    青崎有吾さんといえばガチガチの本格ミステリのイメージが強かったけど、そのイメージが少し変わりました。日常の謎&青春小説のこの短編集は、高校生だからこその心情や距離感、日常が巧く織り込まれた佳作ぞろいの作品集です。 高校生ならではの謎が設定がまず良かった。なぜか始発電車に乗っていたクラスメートの目的を推理する表題作『早朝始発の殺風景』や、仲良しの女子がなぜか文化祭のクラスTシャツのデザインには頑なに反対する「メロンソーダ・ファクトリー」など、高校生のどこかにありそうな日常と、ミステリのかけ合わせがとにかく見事! 「早朝始発の殺風景」のラスト一行で思わぬ伏線が明らかになるところも、ミステリ作家のにくさを感じます。 この年代ならではの甘酸っぱさやほろ苦さも感じられる短編も多くて、そこも良かった。特に「三月四日、午後二時半の密室」なんかはそれの最たるものという感じがします。 卒業式の日、熱を出し休んでしまった特に仲の良くないクラスメートに、卒業証書を渡しに行く話なのですが、距離感や気まずさにまず強く共感し、 その距離感、気まずさが鮮やかに反転すると、卒業というシチュエーションも手伝って、一気にエモさが爆発する。解説でもこの短編について面白いエピソードが載っているのだけど、それも納得の作品の雰囲気。 本格ミステリ作家らしい緻密な構成と、青春要素が巧くミックスされた、とても感じのいい短編集でした。

    7
    投稿日: 2022.01.30
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    5つの短編とエピローグからなる物語。大きな事件ではなく登場人物も少なく会話劇のような展開。何気ない状況のなかに感じる違和感とか相手との関係性からくる気まずさとその気まずさが一瞬晴れる嬉しさとかそういうものと、数々の伏線と違和感の正体とが上手く繋がっていく。ミステリーの鮮やかさと青春小説の空気が合わさった読み応えのある作品。

    3
    投稿日: 2022.01.30
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    【購入きっかけ】 連作短編かつ青春ミステリが読みたいとおもい購入。 【感想】 非常によかった。 人が死ぬミステリではなく日常系のミステリで、ほっこりとした気分で読むことができた。論理展開もそこそこ納得できたし、なによりミステリよりも青春要素(恋、友情、兄妹愛)がよかった。 とある地域に住む高校生たちの物語。時系列的には最初の物語からちょっとずつ時間がすすんでいるっていう設定なのかな。最後のエピローグで各話の主人公たちがこっそりと登場していて、さらに彼ら彼女らの「その後」を想像すると微笑ましい気持ちになった。こういう気持ちにさせてくれる連作短編は「いい作品」だと自分はおもっている。 一番よかったのは表題作の「早朝始発の殺風景」。 クラスメイトの女子、殺風景さんのキャラクターが魅力的だったし、主人公と殺風景さん、お互いのかかえる「秘密」を始発電車の中でそれぞれ推理していくという勝負形式がおもしろかった。 あと目的地の駅に近づくにつれて二人の距離がすこしずつ縮まっているのも微笑ましい。 【どういった人におすすめできるか】 ミステリが読みたいけど人がばんばん死ぬのは苦手という人にはおすすめ。

    3
    投稿日: 2022.01.30
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    表題作は始発電車に乗り合わせた加藤木くんと殺風景さんがお互いの目的を探り合う会話劇。 このミステリを支えているものはなんだろうって考えて、ロジックでも意外性でもなくて “よくは知らない”仲という距離感由来の煮え切らなさ、歯痒さが晴れたときの爽快感かなーと思った。 そう考えると自分の平凡な歴史にもミステリの種はたくさんあったのかも。拾えてなかっただけで。 知らないことには、ひとたびその存在を認識した途端に吸い寄せられるような引力がある。

    1
    投稿日: 2022.01.28
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    青崎有吾『早朝始発の殺風景』読了。 いろんな意味で"信頼できる"青崎先生だけれども、「三月四日、午後二時半の密室」は青崎作品でいちばん好きかも。 例によって丁寧に張り巡らされた伏線で謎解き自体は容易だけれども、そこから開かれる"密室"というドラマの妙よ!こういう不器用なクール系のエモい話をもっと読ませてくれ。

    7
    投稿日: 2022.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

     『早朝始発の殺風景』  いつもは乗車することのない始発電車。眠気を抑えて加藤木はいつもと違う場所から乗車する。そこにはあまり接触したことのないクラスの女子・殺風景が乗車していた。  学校が開門する時刻は7時半。学校までの時間はあまりにも早すぎる。  互いにその理由を探りあうのだが~。  『メロンソーダー・ファクトリー』  学園祭に着るクラスのTシャツを決めるためにファミレスに来た三人の女子高生。  いつもメロンソーダを頼む詩子に、彼女とは小学生からの付き合いの真田。そして、初めて同じクラスになったノギの三人組。  その三人でクラTを決めるために集まったのだが、案は二つ。一つはクラスの人気者の石川が出したもの。もう一つは中学の時に美術部だった真田が出した案。  昔から仲が良かった詩子は真田の案に賛成してくれると思ったのだが、彼女が選んだのは石川が出したものだった。それは何故なのか。  『夢の国には観覧車がない』  フォークソング部の引退日。男同士で観覧車に乗ることになった先輩と後輩。  後輩には何か企みがあるようで。  『捨て猫と兄妹喧嘩』  捨て猫を拾ってしまった妹。彼女は猫アレルギーのため猫を飼うことができない。だが、そのまま放置することもできずに、両親が離婚して、父親に引き取られた兄に預かってもらえないかと相談するのだが。  兄は引き取ることはできないと喧嘩となってしまう。彼が猫を飼えないわけは? そして、拾った猫はどうなるのか?  『三月四日、午後二時半の密室』  卒業式の日、休んだクラスメイトの家に卒業証書とアルバムを届けることになった草間。  相手はクラスで孤高の人物で、悪く言えば空気の読めない人物だった。  頼まれた荷物がポストに入らなかったために、自宅へと招き入れられた草間だったのだが……。  以上5編の短編にエピローグが付きます。  読んでいて、どこに謎があると思うような話ばかりで、その謎がまた秀逸で、面白かったです。  とくに最後の『三月四日、午後二時半の密室』はただ休んだクラスメイトの家に卒業証書とアルバムを届けるだけで、謎となるのが素晴らしい  あー、こんなことあったとか思ったり、あの時代にしかないものがあり、読んでいて思い浮かぶ黒歴史(◎_◎;)

    29
    投稿日: 2022.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日常の謎的青春ミステリ短編集。どれも読みやすく面白かった。中でもお気に入りは表題作「早朝始発の殺風景」と「三月四日、午後二時半の密室」。早朝始発…は何故か始発に乗り合わせた高校生2人が成り行きによりお互い何故始発電車に乗っているのかを考える話。三月四日…は風邪で卒業式に来なかった同級生に卒アルを届けに行き部屋に上がり込む話。 書いていて思ったが、クール、ミステリアス?な仮面が剥がれる話は好きなのかもしれない。剥がれかたは真逆だけども。

    4
    投稿日: 2022.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生の青春の中で起こる謎を題材にして描いていて、同じ世界線で起こっている連作短編のような青春短編ミステリー。高校生の日常が描かれているため、自分が高校生だったころを懐かしむ一方、このような日常を送ることができなかったことがとても寂しく思い出された。会話文が主体でとても読みやすく、約1時間半くらいで一気読みすることができた。

    2
    投稿日: 2022.01.23
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    短編集。日常系ミステリ。いやー、青春っていいなぁと心底思わせてくれる小説だった。爽やかでありながらどこかしら苦々しさも感じる一冊。しかし一番気になるのが表題作でもある「早朝始発の殺風景」と「エピローグ」の間にあったであろう出来事なんだが。どっかで詳しく書いてくれないかなとは思うものの、想像の余地があるからこそこれはこれで面白いものだとも言える。一番好きなのは観覧車という小さな密室を舞台とした「夢の国には観覧車がない」かな。

    5
    投稿日: 2022.01.23
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    学生時代の胸ときめく爽やかな世界観に、窮屈な心情を織り込む青春ミステリー。あの頃に戻りたいと思わせる傑作。 高校生たちの日常の中、ちょっとした人間関係の気まずさが詰め寄ってくる。居心地の悪い中、原因が少しずつ明らかになっていき、それぞれが前向きに進みだす物語。全5編+エピローグからなる短編集。 相変わらずキャラクターを魅力的に描くのがお得意ですね、会話の掛け合いや心理描写がホントにお見事。どの物語も甘酸っぱい学生時代を思い出させてくれるエピソードで、思わずキュンキュンしてしまいます。 ミステリー要素も丁寧で、伏線もしっかり効かされており、なるほど感が高いです。 ・早朝始発の殺風景 ★4 本紙カバーでイメージ出来る通り、舞台設定が素晴らしい。まるで夢の中みたい。少しずつ近づく二人の距離がリアルでイイ! 最後怖いね… ・メロンソーダ・ファクトリー ★5 (大好き) どこでも見かける、ファミレスで過ごす3人の女子高生。キャラクター描写が素晴らしすぎて、ほんとにその辺にいそう。仲の良さの狭間にある微妙な空気が胸を締め付けますが、終盤の展開には思わず涙しました。 ・夢の国には観覧車がない ★3 青春を地でいくストーリー。先輩の純粋さと後輩の静かな熱意が良く伝わってきました。ありそうな舞台や展開だったので、もう一ひねりあると、さらに良かった。 ・捨て猫と兄妹喧嘩 ★3 思わず兄妹を応援したくなる作品。とにかく登場人物+猫が可愛いすぎて、萌死ねること請け合い。 ・三月四日、午後二時半の密室 ★5 主人公二人のキャラクターと、閉ざされた心理描写がすばらしい。終盤の怒涛の展開が美しく、ラストは圧巻の爽やかさでした。 ・エピローグ ★3 綺麗にまとめまっていて、終止感をしっかりと味わえます。みんな幸せそうで良かった。 本紙カバーのような、淡い気持ちに浸りたい方にお勧めしたい一冊でした。

    23
    投稿日: 2022.01.22