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ブレイスブリッジ邸
ブレイスブリッジ邸
アーヴィング、齊藤昇/岩波書店
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総合評価

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    19世紀イギリス、地主を中心とした片田舎での日常が穏やかに、愛着をもって語られている。特に挿絵が当時の雰囲気をそのまま伝えていてとても良かった。有閑階級だけでなく、村の教師やジプシーといった人々の描写も丁寧。

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    投稿日: 2011.12.04
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    古き良きイギリスの田舎の大地主と村の人々の話。作者のアーヴィングは、起伏のある物語ではないけど、丁寧に人々の暮らしぶりを描いている。上手い作家だと思った。 そういえば、カズオ・イシグロも『日の名残り』でイギリスの昔の執事を書いてたなぁ。 貴族とか執事がいた世界は、もはや今となっては、アーヴィングが考えたように、ほとんど跡形もなくなってしまったのかもしれない。でもこの作品を書いてくれたおかげで、自分たち後世の人間が少しでも知ることができる。そういう意味で、本にして残す、というのは素敵なことだと思った。

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    投稿日: 2009.12.24