
総合評価
(94件)| 26 | ||
| 42 | ||
| 17 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログ私に新しい性癖を与えてくれた作品。芋虫を読んで以降、四肢欠損や白痴化、幼児退行、とにかく誰かの手を借りなければ物理的に生きていけない、もはや人間と呼ぶにはあまりにも哀れすぎる生き物と化してしまった人間が登場する作品が大好きになってしまった。誰にでも勧めようとは思わないが、できる限り多くの人に読んでもらい、人のエゴの罪深さや、どうしても抱いてしまう優越感と嗜虐欲、罪悪感、全てを感じてもらいたい。新しい世界が開かれるので。
0投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログかなりグロテスクである。電車で読んでいる時に顔に出てしまうくらいうわっとなった。 しかし、人間味が感じられるというか、人間の闇でそれらへの期待・好奇心の部分を上手く描写していると感じた。 日常に刺激を求めている人に良い作品だと思う。 短編集が詰まった本で読みやすい。(最後の2作だけ少し長め)
1投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芋虫。江戸川乱歩の作品は何も知らずに読み始めてはいけないとさえ思った衝撃。無論、読み進めてその惨さに気づく過程に興を覚えてしまっていることも事実なのだけど、とはいえあまりにも凄惨であった。 なんとか芋虫を読み切り、この物語の背景を調べて納得。一つの啓蒙でもあったのではないか。そんな推察をしつつ余韻に浸り、覚悟を決めて頁を捲る。するとほんの数ページで終わるじゃないか。あまりの呆気なさ、というよりは、その読み応えのバランスを考えた人に脱帽した。ずっとキリキリ胃が痛くなるような緊張感からふっと解放されたような読後感。この順番を決めた人に一本取られた……と思った。 その後の話もまぁ惨いけど、江戸川乱歩の語り口の面白さはシリーズ①からずっと感じていて好き。倫理観で保たれている部分を容赦なくぶち壊してくる思考と視点は私にとってあまりにも並外れていてそれもまた一興。 これらを構成する江戸川乱歩の発想力がどこからくるのか、、と感服していたら最後に全て解説してくれていた。感謝。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作『芋虫』はあまりにも凄惨を極めた内容で衝撃を受けました。評点は『芋虫』だけの評価。 外界からの(性的)刺激を受信する感覚器官の欠損という点で『人間椅子』に通ずる異常性愛の形であると読み取ることもできます。 『人でなしの恋』は性愛の異常さでいえば、『芋虫』には遠く及びません(我基準)が、両作ともに残された妻は生涯罪の意識に苛まれることでしょう。 探偵小説的趣向が強いのは『夢遊病者の死』とせいぜい『双生児』くらいで他はほぼ怪奇小説。 『芋虫』と『人でなしの恋』以外は正直微妙で、『踊る一寸法師』は結構よかったかな。元ネタのエドガー・アラン・ポー『ちんば蛙』も読まねばならん。 あと巻末の三津田先生の解説が良い。未収録の『陰獣』で解説を〆るほどお気に入りなのが面白い。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ両手両足を失った夫と献身的な妻の歪な夫婦関係、「自分は九十九人殺した」と宣う一人の男の体験談、どこか浮世離れした夫の異常な恋模様など怪奇幻想趣味とエログロが強烈な九編が収録された短編集で、どの作品も異常性に占められながらどこか美しさも感じられるものばかりで色褪せない面白さだった。
2投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間であるということは、理性を備えているということだけでなく、乱歩の描く様な異常な本能・欲望をも持っているということなのだろう。 赤い部屋の終盤では、読者の意表を突いてくるとともに、人間椅子のラストのように本当に創作だったのかという不安感も感じさせてくる。 火星の運河や踊る一寸法師では、乱歩の巧みな描写により底しれぬ恐怖と歪んだ性愛を感じることができる。火星の運河のラストの女性への隠喩は、特段と美しい文だった。
0投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
赤い部屋、人でなしの恋が面白かった。 表題作の芋虫は井戸までどうやって行ったんだろうと疑問。 確かにあの状態で何十年も生きるくらいなら…って思ってしまう。
2投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ江戸川乱歩の短編ホラー小説が9編収録されています。初めて江戸川乱歩の作品を読んだのですが、現実に起こり得なくもないな…と思えて、とても怖かったです。しかし、嫌な感じではなく、読んでいるうちにだんだんと気持ちよくなってきて、1編読み終えてはまたすぐ次を読みたくなりました。怖い話は苦手ですが、いつか『陰獣』にもチャレンジしてみたいです。
0投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ江戸川乱歩の理知性と怪奇性を堪能できる短編集。全ての作品において理論とサイコパスの要素が見事に両立しており、その世界観は非現実と現実の境界のギリギリを描き出している。 超常現象ではなく、人間の内に湧く無限の想像や異常さを源泉として、理知的プロットに丁寧に納めている。 知的好奇心を高めた先にある異常性と推理探偵的性格という2つの側面を全く違和感なく両立させており、この空気感こそが江戸川乱歩作品であろう。 恐ろしさや気味悪さの奥にある、味わい深さや奥ゆかしさはクセにならずにはいられない。ファンが多いことにも頷ける。 小学生時代の怪人二十面相以来久しぶりに江戸川乱歩作品をきちんと読んだが、本当に面白い。
10投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ江戸川乱歩は好きな作品が色々あるけれど、これは好きなものが多めに入っていて嬉しい。表題の芋虫とか人でなしの恋とか大人になって読むとまた違った感想が浮かんで面白い。赤い部屋も好き。
0投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログ猟奇、狂気、歪んだ愛と、とにかく書きたいものを詰め込んだような本。キモさと美しさを併せ持っていて、自分の好みにクリティカルヒットした。
0投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
四肢がない男の状態よりもその男の妻の考え方がいい意味で本当に気持ち悪かった。江戸川乱歩の凄さが垣間見えた気がする。一度は読みたい作品。
0投稿日: 2025.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「芋虫」が読みたくて購入。江戸川乱歩といえば! の作品なのに今まで一度も読んだことがなかったので。 そしてやっぱり一番好きだった。「ユルシテ」「ユルス」のくだりにぐっとくるものがあった。私はこれを愛と呼ぶ。 あとは「双生児」「赤い部屋」が好きだった。 「双生児」は淡々と語り継がれる真実からの最後のオチが結構好きだった。 「赤い部屋」はこういう名もなき犯罪ってありそう~~って一番ぞわっとした。これが創作なのか現実なのか煙に巻かれた最後もかなり好きだった。 ほかがそんなにインパクトがなかったから☆三つだけど。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ映画版『キャタピラー』は前に観ていたので内容は知っていたけど結末は忘れていた 原作の方が心理描写が細かくて分かりやすかったと思う でも、意外とエロティックな描写は少なかった。乱歩の隠れた名作かも?と思った
0投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芋虫も乱歩入門にはもってこい^_^だけどこれに収載されてる踊る一寸法師が顔食べててとんでも^_^だった サロメかな?と一瞬思うけどロクさんは別に恋してないので、ビアズリーの絵が浮かんだってだけ
1投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログこういう読後感は初めてだった。短いけれど強烈な話。「ユルシテ」「ユルス」のやりとりがすごい考えさせられた。 Audible
0投稿日: 2024.12.24
powered by ブクログ異常心理を扱った話が多く印象に残った あまり味わうことのない読後感 「芋虫」「赤い部屋」「人でなしの恋」が特に好みです。
0投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ四肢を戦争で損傷した者を「芋虫」として喩える。そしてその芋虫を弄び、挙句の果てに…。とまぁ、乱歩ワールド前回の表題作から人間が人間を殺すストーリーの短編も収録されており、ホラー好き、乱歩好きの人間には至高の一冊。 私は、赤い部屋というお話が実に面白かったです。今の世にも、親しみ易い物語を書いてくれた乱歩氏に敬意を評します。
1投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ2024/10/22読了 すらすらと読みやすく、気づけば夢中になって読み進めていた。描写が鮮明な故に、生々しい描写が苦しい。怖かった。 偉大な愛の話だと思った。
1投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ「ユルシテ」 「ユルス」 目も耳も聞こえず手足もない須永。身振り手振りや仕草だけで相手のことを判断するしかない彼にとって最後の『ユルシテ』という時子からのメッセージは別れの言葉と捉えても仕方がないと思う
13投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【踊る一寸法師】や、【指】などのはなしは読んだあとも不気味さを残して終わっていったりオチがなかったり、読んでいる時以外もその話のことで頭がいっぱいになりました✨
1投稿日: 2023.12.25
powered by ブクログ初めての乱歩。名前だけでミステリー推理小説ばかりを書く人だと思い込んでいて、推理小説はエドガー・アラン・ポーやコナン・ドイルで満足していたからこれまで読んでいなかった。ある人が「芋虫」を薦めていたのでたまたま書籍のタイトルになっていた本書を購入して読んでみたらすごく良かった。「芋虫」以外は...。 本書は角川ホラー文庫が編纂しただけあって奇怪もの・幻想ものの短編が収録されていて、その世界観が自分にものすごくマッチしていた。村上春樹の幻想ものも好きだが、彼の作品にはない、人間の根幹にあるホラー性に引き込まれる。乱歩の描く人間のホラー性は村上春樹の小説や映画「キャタピラー」で描かれているエロスや暴力性よりももっと心の深いところにあるものである。実際、エロスや暴力性を描くところで終わってしまっている最近の村上春樹の小説や「先進的」邦画には辟易するものがあるが、乱歩の作品では「人間の根幹に存在するホラー性」と今まで考えたこともなかったテーマについてすんなりと入って行くことができた。 さて「芋虫」であるが、本書に収録されているものは伏せ字だらけでせっかくの乱歩の世界観が台無し。途中で読むのをやめてしまって他社の文庫本を購入して読み直してしまった。作品自体はものすごくいい。もう乱歩の虜になってしまったかもしれない。 乱歩の作品は各社文庫本を出していて編纂の仕方も異なるから最初から一通り読んでみようという意気込みがない限り、最初にどれに当たるかでその後の明暗というか好きずきを分けてしまうかもしれない。自分はたまたま最初に読んだ文庫本が(「芋虫」を除いては)「当たり」だったので、もっと他の幻想・奇怪ものを読んでみたいし、推理ものも読んでみたくなって、ちくま文庫の短編全集を購入した。
0投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログ中学生の頃に読んで今なお覚えている作品。たぶん読んだら忘れられないやっぱり江戸川乱歩はこれをシラフで描いているのだから変態
0投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ乱歩作品の中からホラー色の強いものを選んだ短編集。表題作は戦争で四肢も聴覚も声帯も失った夫と、その妻との"異常"で、二人にしかわからない"親密"な生活を描く。 怖気が走るほど描写が生々しく、読み終わった今でも脳から離れない。同時に怖さを超えた愛を垣間見る。
0投稿日: 2023.07.20
powered by ブクログ『江戸川乱歩異人館』って漫画から江戸川乱歩に入りました(漫画も狂ってて最高)芋虫。タイトル見た時から嫌な予感はしてたけど大当たりしてしまった。絶対みちゃダメよ!って言われてるものを覗き見している気分で読んだ。時子のきもちはわからんでもない。あんな閉塞感のある生活してたらああなる可能性は誰にだってある。短編なのに強烈な読後感。たまらんです。
2投稿日: 2023.06.08
powered by ブクログ芋虫、本当に気持ち悪いなと思ったけど時子の気持ちというか癖わかる〜と思ってしまって自分でもちょっと引く
0投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログ同期に借りた。芋虫は名前だけ聞いたことあったし内容もぼんやりは知っていたけれど期待を裏切らないキモさだった。時子は内なる残虐性を満たすために肉独楽化した夫の世話をしていた…というか飼っていたんだろうな。愛もあったから世話をし続けられたのかもしれないけれど夫のためというかは自分のため。白昼夢も狂気的な愛の話っぽかった。夢遊病者の死は以前読んだ『儚い羊たちの祝宴』に出てきたし双生児は後に読んだ『死体を買う男』にもオマージュされている感じがあった。(乱歩作品には一人二役トリックが多く用いられているらしい。)どの作品も残虐。印象に残ったのは踊る一寸法師。いじめられっ子がキレて手を付けられなるってこういうことなんだろうな。あと人でなしの恋はこの時代にも人形嗜好ってあったんだ…と思った。エドガー・アラン・ポーは読んだことないけれど乱歩の作品と比べてみたい。
0投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログ芋虫が読みたくて読んだ 全ての作品に狂気が感じられてすごくおもしろかった! ファンタジーなのはそうだけど、今まで読んできたものより狂人が身近に感じられた 他の作品も読みたくなった 特におもしろかったたのは芋虫、赤い部屋、人でなしの恋 芋虫 後味があまり良くなくて、もし間に合っていたら…と考えてしまったけどこれも愛の形のひとつなのかな 切ない…! 赤い部屋 オチが意外だった 本当か嘘かはわからないけど、不気味でいい そういうトリックもあるのかと思った 人でなしの恋 最初はかわいい恋のお話だったのに() オチはわかりやすかった 京子の心情描写が丁寧で引き込まれる
0投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログ乱歩の怪奇幻想の世界が描かれた短編集。『赤い部屋』『芋虫』は2回目だが、再読でも飽きずに読むことができた。『指』『火星の運河』『白昼夢』『踊る一寸法師』は特に怪奇趣味が全面に出ていた。
2投稿日: 2023.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
気持ち悪いという感情以上の吐き気がする。 いやだ!いやだ!って叫びたくなる。なんなんだろうこれは。。 怒りとか残虐性とか自分の一番醜い部分が引っ張り出された気分。時子に共感なんかしたくないのに、ちょっと気持ちがわかってしまうこの感じはなんなんだろう。。 どこまでが人間でとこまでが芋虫なんだろう。「ユルス」って書いた須永中尉は確かに人間にみえたけど、最後に草むらで這いずり回るアレは芋虫にしかみえない。中身は変わってないはずなのに。。中身もかわってるのかな?分からない。。
0投稿日: 2022.12.12
powered by ブクログ「芋虫」、大好きです。何度も何度も読み返している私にとって、このお話は、至高のラブストーリーなのです。
0投稿日: 2022.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【ネタバレ】ドグラマグラへの抗体獲得2作目!このヤバい妻の行動、恐怖でしかない。須永中尉は戦争で大活躍するが、その代償はあまりにも酷い。両手両足、感覚機能を失っている。全身には包帯を巻き、容姿としてはまるで「芋虫」だった。そんな須永中尉の世話をしていたのは妻の時子。性欲だけは激しい須永中尉に対し、時子は、彼を虐めることで快感を得ていた。ある夜、須永中尉が刺すような視線を時子に向け、時子は怒りのあまり彼の目を潰してしまう。須永は芋虫のように這い出し井戸へ「ドボン」。人間の怖いもの見たさという欲情、怖~い!⑤
31投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログ★3.5。 現在ではアウトな設定・描写が幾つかあることは否定できない事実ではありますが、書かれた時代を考えると、むしろこの作家の反逆性が際立つというもの。 また、こういう作品の扱いには「品」が問われるという気がする。例えばこの作家の作品の映像化の幾つかは、それを物語っているかなと。裏返して言えば、作家の上品さが作品をぎりぎりのところで止めているかと。
2投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ初めての江戸川乱歩小説。 って、最初からレベル高すぎた…?コワイコワイ(∩´﹏`∩) ご飯時にふと思い出してウッ…となる。 でも中毒性ある。。長編にも手をだしたい!
1投稿日: 2022.03.18
powered by ブクログ小説でこんなに恐ろしい体験をできるのか。 戦争で手足を失った夫を介抱する妻。芋虫みたいになり、植物状態の夫を称えろという周りの人間。戦果中の同調圧力が気味が悪かったのと、芋虫みたいになった夫に対する妻の心情変化が最も恐ろしい。人間の根源的傲慢さ、ドス黒さをこれでもかと感じられる。戦争だけでなく、その中にいる人間が恐ろしい。
1投稿日: 2021.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今まで江戸川乱歩の作品だったら指か芋虫が1番グロいと思ってたけど、踊る一寸法師が1番かも 人を殺す過程もそうだけどみんなよってたかって弱いものいじめをする、みたいな人間の悪い所・グロさが出ててなんとも言えん
2投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログなんと奇怪な物語なのだろう、なんでこんな描写ができるのか…ゾワっとする心理的描写ごとても恐ろしい。人間椅子もそうだが、江戸川乱歩はやっぱりすごい!是非読んでほしい物語です。
2投稿日: 2021.04.03
powered by ブクログ江戸川乱歩の作品の中でも、ミステリ色ではなくホラー色の強い作品が詰まった一冊。 乱歩の描くホラーには、体の内側を這うようなねっとりとした気味の悪さがある。それでも読み進めてしまうのは、どこか共感してしまうからではないだろうか。読んでいると、平生では片鱗さえみせない感情が刺激され、顔をむくりむくりとだしてくるのである。そして芽生えてきた、共感できてしまう自分にもまた恐ろしさを感じるのである。しかし私はその恐ろしさすらも愛おしく思ってしまうのだ。 私は、『赤い部屋』が1番のお気に入りである。 偶然を操り人を殺めていく語り手。自分にもできてしまいそうな、そして自分も同じように殺されてしまいそうな、そんな身近さを感じる。
1投稿日: 2021.02.06
powered by ブクログ江戸川乱歩の入りとしては最適だった…気がする。 江戸川乱歩に持っていたイメージがそのまま文章になっていた。 短編全てが面白いわけではないけど、気にいるものは必ずあるはず。
1投稿日: 2021.01.11
powered by ブクログはじめて江戸川乱歩の作品を読んだ。思っていたよりも読みやすく、かなり夢中になって読んだ。「芋虫」「指」「火星の運河」「白昼夢」「踊る一寸法師」「夢遊病者の死」「双生児」「赤い部屋」「人でなしの恋」の9つの話からなる短編集であり、そのなかでも「夢遊病者の死」と「赤い部屋」が好きであった。「夢遊病者の死」では夢遊病にかかっている彦太郎と父は仲違いをしており、ある朝、起きてみると父が亡くなっていたという物語であった。「赤い部屋」は全ての物事に対してつまらないと感じているT氏が赤い部屋の中で娯楽のために犯してきた罪を話す物語であった。江戸川乱歩の小説だけあって、「すっきり解決!」するような話が多いと思っていたが、むしろすっきりしないような、少し気持ち悪いような話ばかりだった。しかし、それはそれでとても面白く、また彼の作品を読んでみたいと感じた。
1投稿日: 2020.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の時子は、戦争で両腕両足を失くした上、話すこと、聞くことさえもできなくなった夫を、歪んだ情欲で支配する。ある日、情欲と憐れみと自己嫌悪の入り混じった昂りから、夫へ取り返しのつかない仕打ちをしてしまう。我に帰り許しを乞うた妻に、夫が遺したメッセージ。。。 怖ろしくもあり、愛とはなんなのか、夫婦とは何なのか、を考えさせられた。
0投稿日: 2019.06.10
powered by ブクログいつも酒を飲みながら本を読んでいると言われそうですが、はい、たいていそうです(笑)。だって酒を飲みながら読書するのは至福の時間。アルコールが入っても覚醒するタイプの本もありますが、これは幻想世界に誘われて時おり眠気を催すタイプ。しかし夢うつつの状態で読むのにもまたピッタリ。鮮やかなる狂気、美しき変態とでも言いましょうか。 装丁に惹かれて揃えた江戸川乱歩ベストセレクション。2巻目に当たる本作の表題作は『芋虫』。これをモチーフとした映画『キャタピラー』が強烈で、いまだに大西信満を見るとあの芋虫のような映像が頭に浮かび、眉間に皺が寄ってしまいます。しかし映画ではどうしようもない人柄に描かれていた「軍神様」が、この本では妻のおもちゃになっているかのよう。まるで異なるイメージに驚愕。 今の時代のホラー作家にも乱歩を読みあさった人は多いのかも。古めかしいのに、いつまで経っても新しい。
1投稿日: 2018.09.14
powered by ブクログ江戸川乱歩の中で一番好きな作品「芋虫」。匂い立つような陰湿な感じと卑猥さがギリギリのバランスで成り立っていると思う。
0投稿日: 2018.08.28
powered by ブクログ表題作「芋虫」が読みたくて手に取りました。 元々探偵小説はあまり読まないのでなんとなく江戸川乱歩も手を出して来なかったのですが、このシリーズは怪奇小説の短篇集で面白いです。 「芋虫」は戦争で五体不満足となった夫を表現していて、腕も脚もなく這いずり回る様子がなんとも不気味でありつつ、その夫を愛でる妻が生々しく妖艶でした。 個人的に「赤い部屋」の狂気に満ち満ちて陰鬱としていながらも幻想的な描写が、最後のトリックでパッと光を浴びる瞬間の潔さが好きです。 また「芋虫」「人でなしの恋」など江戸川乱歩は女性の描写が上手くて、怪奇話でありながらも決して所謂心霊現象などではなく生々しい狂気の話で、その中にも幻想的耽美的な表現が多く、不気味な美しさを魅せるのが上手いと改めて感じました。
1投稿日: 2018.08.20
powered by ブクログ陰鬱でドロッとした赤黒い感じの話ばかりで面白かった。「芋虫」はずっと読みたかったからやっと読めて良かった。
0投稿日: 2018.07.10
powered by ブクログみんな気持ち悪いとかグロいとか言うけど、私はどっちかっていうと切なくて辛かった…。「ユルス」で涙腺がやられた。
1投稿日: 2017.05.01
powered by ブクログ昔読んだ芋虫がどうしても読みたくなりまた読みました。 芋虫って題名が好きすぎる・・・ あの状態を芋虫と表現するとは・・・。 赤い部屋の感じ結構好きだな! あのちょっとクトゥルフっぽい感じww 全体的にやっぱりこの人の文章はなんか気持ち悪いww やっぱりポーさんぽい!
1投稿日: 2017.04.03
powered by ブクログ江戸川乱歩は小学生の頃少年探偵団シリーズを夢中で読みあさって以来で何となく懐かしく読みました。 イメージ的にはエログロなイメージだったんですが表題作の芋虫には正直心臓をわしづかみにされた位衝撃を受けました。 須永中尉のとてつもない優しさとユルスの文字。 それを書いた時の須永中尉の気持ちを考えるととてもやりきれない気持ちになりました。 また人でなしの恋はとても切ない悲しい物語でした。 乱歩の懐の深さを伺い知れる短編集だと思います。
1投稿日: 2016.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
乱歩を初めて読んだのは「人間椅子」。明智小五郎とか推理小説のイメージが強かったので、ん!?思ってたのと違うけどめっちゃ面白い!ってなって、次くらいに読んだのがこの「芋虫」。完全に大ファンになって、そこから乱歩のエログロ系作品を読み漁るようになった。それから10年くらい、「芋虫」は定期的に読み返してる。その度にやっぱ乱歩やべぇ~、となるし、ゾクゾクしちゃう。 「ユルス。。。」 究極だわー。
1投稿日: 2016.06.08
powered by ブクログ読む前から妄想膨らんでいたから(笑) 割とあっさりだなと思った(^_^;) でも、他の短編もレベル高い!
0投稿日: 2015.12.20
powered by ブクログベストセレクション2。表紙が違うけれど。 手に取ったのは結構直接的なイラストでした。 いくつかの短編集。 解説 三津田信三氏 『ほとんど超常的な現象が扱われず…いわゆるサイコ・ホラーである。』 ソレダ!!ホラー(日常系?)とか、自分の語彙力の無さに凹む…。 だからこそ物語が終わってもその後を色々考えてしまい、じわじわとしたものが残る。実際起こり得そうな話だからこその怖さがある。
1投稿日: 2015.06.17
powered by ブクログ初めての江戸川乱歩。表題作のどろどろしたえぐみにたじろいで、しばらく続きを読まずに放置していたのだけど、知人の「『芋虫』は乱歩の中でも特別えぐいので仕方ない」との助言(?)を受け、特別えぐいものはもう読み切ったのだから、あとに怖いものは何もない! と読書再開、それから先は割と一気だった。 文章は小気味よくて気持ちいいのに、映し出す世界はやっぱりえげつない……。しかしその華のある毒に惹きつけられる。物語自体は先の展開の読みやすいもので意外性は無く、寧ろ安心感を覚えるほど。それがまた毒を和らげて、舌がぴりぴりするなあ、なとと笑いながらもぺろりと平らげられるような作品に仕上がっているのかも。 面白かった。江戸川乱歩、これから少しずつ読んでいこう。
1投稿日: 2015.03.27
powered by ブクログキャタピラーの原作。ユルス、のとこでちょっと泣ける。とても短い話なのに胸が詰まる。短いのに恐ろしく深い。
2投稿日: 2014.10.28
powered by ブクログゴシックなホラーっていう印象ですね。 この時代だからこそ書ける作品な気がします。 いまじゃアホみたいに言葉や表現の規制ばかりしてる愚かな人がふえましたから。 このままでは、こんな雰囲気の作品は二度と世に生み出されなくなりますよ。
1投稿日: 2014.09.16
powered by ブクログ【本の内容】 時子の夫は、奇跡的に命が助かった元軍人。 両手両足を失い、聞くことも話すこともできず、風呂敷包みから傷痕だらけの顔だけ出したようないでたちだ。 外では献身的な妻を演じながら、時子は夫を“無力な生きもの”として扱い、弄んでいた。 ある夜、夫を見ているうちに、時子は秘めた暗い感情を爆発させ…。 表題作「芋虫」ほか、怪奇趣味と芸術性を極限まで追求したベストセレクション第2弾。 [ 目次 ] [ POP ] 美しいのか恐いのか、やっぱり…恐い話だと思います。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
1投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログ江戸川乱歩の小説を読むのは初めてだったけど、思いの外読みやすくて驚いた。もっと難解なのかと完全に思い込んでいた。 ホラーで耽美で哀しくてちょっと皮肉めいていて、人間の根底にある醜さが表されてる物語が多いのに、なぜか美しい。 表題作「芋虫」のじっとり湿った気味の悪さと哀しさ。 たった3ページしかない「指」という物語がものすごく印象に残った。 映像が頭に浮かんでくるような描写が美しくて、その世界に引き込まれる。
1投稿日: 2014.08.22
powered by ブクログどれも何とも後味の悪い、人間のエグみを前面に絞り出した作品群。何時ものように、経験談を拝聴し、書にしたためた、という、乱歩の描写の仕方は、このような日常から遠くかけ離れた題材では特に際立つ。これを読む人は、不幸と泥沼に喘ぐ人々を、高所から見下ろす、そんな神的な視点を味わうこととなる。
1投稿日: 2014.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
凄い話。 はっきり言えばグロイ。 グロい話であるのは間違いない。 戦争で四肢と触覚と視覚以外を失った須永中尉とその妻時子。 二人しか存在しない世界・どうしようもない、やるせない世界。 そこから逃げることが出来ないし、逃げようともある意味してない世界。 その窒息しそうな世界で繰り広げられる残虐性を孕んだ快楽。 嗜虐性を誘う夫の姿。それにどんどんのめりこんでいく妻。 相手を滅茶苦茶にしてやりたいと言う時子の歪んだ気持ちは一種の純粋な愛情の現われなのだろうか。 相手を滅茶苦茶にしてやりたいという欲望に駆られて、負けて 夫に唯一残っていた外界に対する直接的な架け橋である視覚をい奪ってしまった時子。 そしてその後我に返り「ユルシテ」と夫の触覚に訴える時子。 夫はどういう気持ちだったのか。 自分のせいで妻が狂っていってしまったことを知って、自分の命を自ら絶つために芋虫のごとく這っていき、古井戸に投身自殺を図る。「ユルス」という言葉を残して。 相手を滅茶苦茶にしてしまいたいと思ってしまうってのは、 「愛」と「憎しみ」が紙一重の状態になっているのだろうか。 「愛」ではなくてただの「欲望」なのだろうか。それとも「執着」なのだろうか。
2投稿日: 2013.12.03
powered by ブクログ乱歩の怪奇幻想小説集。大変おすすめな巻。表題作芋虫が有名ですが人でなしの恋が乱歩では一番好き。それは単なる夫のピグマリオンコンプレックスではなく、妻すらも嫉妬に狂って打ち殺してしまうほど美しい女性であったのである。 「人でなしの恋、この世の外の恋でございます。」
2投稿日: 2013.09.03
powered by ブクログ特に『夢遊病者の死』『双生児』『赤い部屋』『人でなしの恋』が良かった。まだ二冊目だけど、双子や夢遊病者のモチーフは好きなのかな。赤い部屋は、伊坂幸太郎さんのマリアビートルの中のある話を思い出した。こういうのは怖いな。
0投稿日: 2013.06.29
powered by ブクログ江戸川乱歩ベストセレクション第二弾『芋虫』です。 芋虫 他8編収録。 個人的におススメは標題の『芋虫』、『赤い部屋』、『人でなしの恋』ですね。 どんなホラーよりも一番怖いのは人間の狂気。 江戸川乱歩の作品を読んでいるとそんな思います。
2投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログ読んでいて心臓を掴まれているような、続きを読むのが恐ろしいけど気になってついついページをめくってしまうようなそんな小説ばかりでした。 夢遊病者の死と人でなしの恋が好きです。
0投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芋虫ほか何編かを収録。 たまに読んでみたくなる本かも。 乱歩という人は、タブーとされる人間の潜在的な欲望(エログロ)への心理的な描写に、正直すぎるほどまじめに取り組んだ作家なのだろう。
1投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログやはり標題の「芋虫」が素晴らしい。 妻の倒錯した心理がヒシヒシと伝わる。 何気にこんな世界に憧れている自分もいる。
2投稿日: 2012.08.23
powered by ブクログ「乱歩を知らぬまま、大人になってはいけない」 これも松丸本舗のポップでみたメッセージ。友達から進められて初めて読んだ。 タイトルの話が気持ち悪いせいでとっつきにくかったけれど、後半の話は知的かつ悪趣味な話が多く、結構面白かった。
0投稿日: 2012.08.22
powered by ブクログ小学生以来の江戸川乱歩。出てくる言葉は難しく、こんな文章を小学生のころに読めてたのか疑問。一つ一つが短いストーリーなので、一気に読めた。これを機にミステリー小説にも挑戦。
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ《購入済》ジャケ買いシリーズ(笑)確かにこれはベストセレクションだよ…。 個人的には『火星の運河』に何とも言えない悪夢じみた恐怖を感じた。これは絶対夢にみる。 超短編だが『白昼夢』の狂気はなんだか可笑しくって、うっとりとしてしまった。毒々しい極彩色のような、無邪気な透明色のような不思議な色彩を感じる。お気に入り。
0投稿日: 2012.04.24
powered by ブクログそのジャンルを代表するくらいなのだから、賞の名前になっている人の作品は読んだほうがいいんだろうな、ということで。寺島しのぶ主演「キャタピラー」の原作を含む短篇集。表題作がそりゃもう抜群にいいのだけど、『赤い部屋』も面白かった。全体的にグロテスクで耽美派で、こういう世界が好きな人って結構いるなあという感じ。こういうのが捻くれていくと『ドグラ・マグラ』になるのかなあ。。『人間椅子』も読んでみます。
1投稿日: 2012.03.09
powered by ブクログとりあえず表題作について。 残酷すぎる。人間は残酷すぎる。でも、嫁さんの気持ちもわからんでない。人間には、なにやら薄暗い茶目っ気が潜んでいる。
0投稿日: 2012.02.20
powered by ブクログ「指」で完全にやられました。あっ、と声を出してしまいました。 全体的に、「心の奥深くにあるであろう、赤黒い感じのする異常な心理」(形容しがたい、、、)が満載で、満足です。
0投稿日: 2011.12.31
powered by ブクログ巻末、三津田信三氏の解説が実に的を射ていると思うのだが、乱歩の志向した理知性と、素養として備えていたであろう怪奇性および幻想性がバランスよく配合された短編集。 まず表題作でズドンと奈落の底まで突き落とされ、続く3作ほどは余韻を引きずりながら一気に。 「踊る一寸法師」で再び感情を強く揺さぶられた後に、「夢遊病者の死」、「双生児」で左脳を刺激される。 そして「赤い部屋」で何とも名状し難い感銘を得ているうちに、「人でなしの恋」へとなだれ込む…。 シリーズ1巻と同様に、作品パワーもさることながら、編纂の上手さも感じられる。
1投稿日: 2011.12.02
powered by ブクログ小学生の頃に図書室で見つけたのがこの本でした。 当時推理(探偵?)小説にハマっていた私は「あっ!江戸川乱歩だ!やったぁ!」と喜び手にとったのにその中身は怪奇モノ・・・。驚きましたが江戸川乱歩の心理描写に魅かれている自分に気がつき今ではお気に入りの一冊です。
0投稿日: 2011.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「芋虫」「赤い部屋」「人でなしの恋」がお気に入り。 友人に借りて読んだ傑作集の方にも入ってた気がするので、やっぱり人気のある話なんでしょうか。 個人的には「踊る一寸法師」がポーの「飛び蛙」に似てるな……と思ったり。 ただし終わり方がサロメっぽくなっているのはさすが乱歩先生といったところでしょうか。 ただでは終わりません。
0投稿日: 2011.08.10
powered by ブクログ「夢遊病者の死」を薦めてもらったので、それを読むために購入。 「夢遊病者の死」も面白かったし、収録されている他の作品も、いかにも乱歩っていう感じのものでとても楽しめた。 角川ホラー文庫で乱歩の作品が何冊か文庫化されていることが今回でわかったので、これから暇な時にちょくちょく読んでいこうと思う。
0投稿日: 2011.06.19
powered by ブクログせつないと思ったのは表題作。 えぐいと迷ったけどなんとなくこちらで。 四肢をなくした夫を「芋虫」と形容する、 その言葉のセンスに脱帽です。胸の奥がじわりとやられる不快感。 でもこの2人の間にあった愛情は本物だったのだと思います。 「ユルス」 この一言に尽きるかと! 「踊る一寸法師」「人でなしの恋」など、 他の収録作品もじくりと気持ち悪いいいおはなしでした。 本編には関係ないけれどこの角川版、 表紙が田嶋昭宇できれいだから気に入って集めているのですが 伏字の部分がそのままで刊行されているらしく、 本編が完璧な状態で読めなかったのが残念です。 そのため汲み取れない部分がいくつかあったので、 角川の落ち度を含めて★4つで。
0投稿日: 2011.03.16
powered by ブクログ赤い部屋が好きでした。 あと、人でなしの恋のじわじわ感がたまらない。 喋る人形というわけではなく、あくまで夫が声音を変えて話していた、というところが凄い。だからこそ怖い。
0投稿日: 2011.02.28
powered by ブクログ読み終わって三日目の晩、夢に出ました。 「芋虫」の発想は恐ろしいものでありながら、けして物珍しくないものと思います。小説や絵などでもそのモチーフには何度か触れてきました。しかし、今回この小説を読んで、「芋虫」が初めて夢に出てきました。 それは「芋虫」が読者には恐怖の対象でありながら、時子にとっては情欲の対象であったことが原因に他なりません。そして時子が彼にひかれる理由が、切々と描写されているのです。恋しい人を占有したい想いがある方であれば、少なくとも一瞬はその想いに納得してしまうでしょう。それくらい、妙に説得力があるのです。 本書には、奇異なものとして片付けるには惜しい、醜くも甘美な世界が描かれています。小説でなければ、恐ろしくてその世界の入口に立つことも叶わなかったかもしれません。今後もシリーズを読み進めていくつもりです。
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログ江戸川乱歩は、小学生のころによく読みました。 今話題の映画「キャタピラー」の原作だとのことで、本当に久しぶりに読んでみましたが・・・・・・・、気持ち悪い。 子どもの頃は、よく平気で読めたもんだ・・・。
0投稿日: 2010.09.03
powered by ブクログ標題作の「芋虫」が、映画「キャタピラー」のヒントになったという作品で、映画を観た後に読んでみた。 戦争で四肢とコミュニケーション手段をほとんど失った帰還兵と、その妻の話。 小説では、戦争の愚かしさではなく、人間のこわさがテーマの中心になっている。 終盤の場面、文字では読めたけど、映画には反映されなくてよかった。実写ではエグくてみれないよ。。 「芋虫」以外の短編も面白く、特に「踊る一寸法師」、「赤い部屋」、「人でなしの恋」が気に入った。 いわゆる『ホラー小説』は読み切れたことがなく、現代小説でもないので、苦手意識があったけど、読みやすかった。 江戸川乱歩すごい。
0投稿日: 2010.09.01
powered by ブクログ江戸川乱歩といえば、推理物というイメージがあってなかなか手を出さずにいた。しかし、これを読んで乱歩のイメージがガラッと変わった。エログロナンセンスはハマる。空気が粘つくような、熱帯夜のイメージ。最近公開される映画も気になる。
0投稿日: 2010.08.23
powered by ブクログまだ読んでないですが、DVDの方は見ました。 映像と文章ですと受ける印象もまた違ってくるので、早く読みたいです。
0投稿日: 2010.06.16
powered by ブクログ人間の心理って、とてもグロテスクな面をもっている。言葉で言い表せないほどに。彼はその心理を映像化してくれる。読み終わってからもずっとその情景があたかも自分が見たかのように脳裏に焼き付いてる。描写がうまい。 みなの心理を全て映像化したならば、ショックなものであふれるだろうな。 2010.5
0投稿日: 2010.06.02
powered by ブクログあぁやっぱり乱歩の短編大好き! 「双生児」はポーの「ウィリアム・ウィルソン」からきてるのかな? 話の内容はもちろん違うけど、一瞬フラッシュバックした。 あと「夢遊病者の死」は「アッシャー家の崩壊」となんか違う話を掛け合わせたような印象があるなぁ。 乱歩コンプリート(明智さん以外)するぞー☆
0投稿日: 2009.10.30
powered by ブクログ田中昭宇の表紙に一目ぼれして衝動買い。 芋虫とか、人間椅子とか、江戸川乱歩は少年探偵団よりも怪奇小説とかの気持ち悪い方が好き。 少年探偵団は原体験なんですが。
0投稿日: 2009.10.27
powered by ブクログやはり表題の『芋虫』はインパクトがある。 中学生の頃に読んだ記憶があり、ラストが古井戸に落ちて自ら、命を絶って終わるイメージがなく、草むらを這い回り逃げていく印象が強かった。 近代のお話よりは、このような設定はむかしむかしと始まるほうが怖いのだろう。『芋虫』はそんな昔ではなけれど。
0投稿日: 2009.10.17
powered by ブクログこれまた好きな作品ですv 「芋虫」そのタイトル通りの男とその妻の女。 嫌悪から愛憎。八つ当たりから快楽へ。 憎らしく気持ち悪くおぞましく悦を得る。 ××の文字がたくさん気になってしまいます(笑)
0投稿日: 2009.10.01
powered by ブクログ今までの人生でであった本たちの中で 最高傑作です。 「いとしい」の形は「ゆるす」と同じなのかもしれない。
0投稿日: 2009.08.02
powered by ブクログなんという純愛作品 これほどゆがんでひずんで官能的で醜悪さと美しさが入り混じって混沌と化しているのに どうしてそこでその言葉が出るの
0投稿日: 2009.04.13
powered by ブクログとても有名な「芋虫」をこの前初めて読みました。 思ったよりも短かったのですが、匂いたつような陰惨でどろどろとした雰囲気がすごかった。
0投稿日: 2009.04.03
powered by ブクログ『踊る一寸法師』怖い。手品なのか本当なのか…やっぱり本当なのかな?あと『人でなしの恋』がなんだかちょっと切なかった。人形に恋した男の話なんだけど。
0投稿日: 2009.01.28
powered by ブクログ悪趣味ぎりぎりですが、ぎりぎりのとこで踏みとどまっててすごい綺麗。 『芋虫』で時子に目をつぶされた夫・須永中尉が痛がってるのを「踊ってる」と表現したことで奇妙な気持ち悪さが増してましたね。 言葉の表現力ってすごいわ。 「ユルシテ」という時子のメッセージに答えて「ユルス」と記した須永中尉の心理が気になります。 あと個人的には『人でなしの恋』が好きでした。なんとも切ない。 夫の恋の相手が人形だったら、わたしも同じ行動しちゃうと思うな。 めっためたに壊す。それがどんなに夫にとって残酷な行動だと分かってても。 p185━ 人でなしの恋、この世の外の恋でございます。その様な恋をするものは、一方では、生きた人間では味わうことの出来ない、悪夢のような、或は又お伽噺のような、不思議な歓楽に魂をしびらせながら、しかし又一方では、絶え間なき罪の呵責に責められて、どうかしてその地獄を逃れたいと、あせりもがくのでございます。━ 江戸川乱歩は初めてだけど、これからもっと知りたい。 収録作品 『芋虫』・・・元軍人で四肢を失いながらも奇跡的に命が助かった夫。その夫を献身的に介抱しながらも、夫を見るたびに暗いグロテスクな感情を募らせる妻。 『指』・・・超短編!アダムス・ファミリーの手だけの登場人物を思い出した。 『火星の運河』 『白昼夢』・・・白昼での妻の死体の隠しかたの演説。堂々としている・・・。 『踊る一寸法師』・・・切られた首は笑う。 『夢遊病者の死』 『双生児―ある死刑囚が教誨師にうちあけた話―』・・・完璧な計画なのに、痛恨の指紋ミス! 『赤い部屋』・・・完璧に疑われない方法で人を99人殺したと告白する男。さて100人目は?悪趣味な冗談。 『人でなしの恋』
0投稿日: 2009.01.25
powered by ブクログ救われない。 この物語に「芋虫」とタイトルをつけた江戸川乱歩は、本当に残酷だなあ、と。 極めてグロテスクで美しい。 最後のオチが恐ろしすぎて読み終わった後しばらく放心状態でした。 でも嫌いじゃない。
0投稿日: 2008.12.25
powered by ブクログ表題作「芋虫」が恐ろしすぎる。怪奇趣味と芸術性をここまで追求したこの作品、恐いのに読み進めずにはいられない。それなのに決してクドクドせず、サラッと読める。この表題作で、やはり女は強(こわ)いと思った。 「赤い部屋」「双生児」「人でなしの恋」が好き。
0投稿日: 2008.11.26
powered by ブクログ小6の時に初めて読んで、ちょっと人間が変わった作品です(爆)。 人間椅子もそうなんですけど、初な少年が読むと人格に少し影響が出る作品・・?マジで!
0投稿日: 2008.10.17
