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人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)
人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)
江戸川乱歩/KADOKAWA
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総合評価

111件)
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41
49
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    【江戸川乱歩初心者におすすめの本】 小説家の女性に椅子の中に醜男が入っている創作を投稿した話。全部フィクションだが想像力を掻き立てられる。 読みづらいという印象で純文学に触れる機会がなかったが、1作品あたり1時間もせず読了できて、このくらいのボリューム感ならば楽しく読める。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    江戸川乱歩作品に触れたことがなかったと思い、 電子図書館でレンタル。 大槻ケンヂの解説付き、新装版です。 毎日毎日猛烈に暑い日が続きますが、 背筋が凍るような、ぞっとする、 気味の悪い短編が沢山詰まった、夏の読書にぴったりな一冊。 私は、「お勢登場」がトラウマになりそうなくらいぞっとして、印象深かったです。 「人間椅子」は本当にすごい。 他の乱歩作品もぜひ読みたいと思いました。

    10
    投稿日: 2025.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友達との話に出てきた江戸川乱歩。小学生の時に読んで怖いというイメージだけ残っていて、それ以来手につけてこなかったけど、再度挑戦してみた。すると予想外にも捲るページが止まらない。ちょうど読んだ季節も良かったのだろう。6月だというのに猛暑が続くなか、江戸川乱歩の気味悪さで涼むことに興を覚えてしまった。ここで私の夏の方向性が定まった。怖いという偏見だけで避けてきたけれど、ついにこの分野にハマる時が来るとは…大人になった…。 さて人間椅子では本当に中に入っていたのか否かという論があるらしいが、私は入っていると思う。その方が気味悪いし ただ一番衝撃的だったのはお勢だったな。いやぁ気持ち悪いし後味も悪かった。一興

    1
    投稿日: 2025.07.09
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    押絵と旅する男がどうしても読みたくてやっと読めた〜 カフェでお気に入りのコーヒー飲みながら最高のシチュエーションで読めてめっちゃ良かった 他の作品も短編で読みやすかったけど、やっぱり押絵と旅する男がお気に入り

    0
    投稿日: 2025.04.08
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    高校3年生の時、図書館で受験勉強してて疲れて気分転換のために読んだのが人間椅子 なんでこんな気持ち悪い話思いつくんだろうって感激してこの文庫を買った。 小説って面白いって再認識したきっかけになってくれた 本棚の一冊目はこれ✴︎

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    タイトルやあらすじだけでは気持ち悪さが勝ってしまい、興味は湧くものの読むのを避けていました。 しかし意を決して読んでみると、作家の元に届いた手紙として話が進んでいくので読みやすく、内容も次はどうなっていくのかと気になるものがずっと続き、読むのが止まりませんでした。 最後は読み手が困惑するような終わり方をしており、読み終わったあとまで楽しませてもらいました。 江戸川乱歩の作品はこれが初めてでしたので、他の作品も読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2025.01.11
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    2025.01.07 : Sato にて食事中に読了 内容はもちろんだが、この構成が見事。 人間椅子から入って押し絵で終わる。不気味も推理も全て入ってる一冊。装丁は新潮、構成は角川。そんな気がする。。

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    世にも奇妙な物語?トワイライトゾーン? なんとも不思議な怪奇話し。 ことにタイトルの人間椅子はもうド変態。凄い面白かった。 これって、元祖イヤミスなのかな?

    0
    投稿日: 2024.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    奇妙、奇天烈!そして普通であったはずの登場人物達にさしこまれる「魔」が狂気や悪意へと駆り立てる描写がピカピカすぎてよかったです。 表題作の『人間椅子』がやっぱりお気に入りですね。オチで、ちょっと和らげて露悪コメディみたいにしてるのも、あー、ゾッとした…みたいなお化け屋敷から出た後みたいなある種心地よいスッキリ感すら感じられました。 ・目羅博士の不思議な犯罪  鏡写しのマンションで暗示的に殺人をする…  奇妙ーッ ・断崖  探偵小説風でもありながら、鋭く人間の底知れぬ悪毒を感じられる一作 ・妻に失恋した男  10ページしかないとは思えない密度の探偵小説 ・お勢登場  人間椅子の次にお気に入りの一作。  フッと魔が差し込んでしまったお勢の心の移り変わりと、閉じ込められてしまった夫の気も狂わんばかりの描写が見事すぎました。 ・二癈人  作中の物語のオチは読めたが、大オチは読めませんでした。 ・鏡地獄  発狂具合がたまりませんね ・押絵と旅する男  世にも奇妙な話に出てきそうなのが、こんな前から作られてたんですね

    6
    投稿日: 2024.12.07
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    乱歩ベストセレクション3冊目読了!!! 人間椅子と同じくらい、お勢登場が大好きな話であった!! 長持ちに閉じ込められてしまった主人公が、関係ない女中や無関心な子供たちに対して恨めしく思う気持ちや、一度鍵を外してしまったが直ぐに閉じてしまって後戻りができなくなってしまった妻。窮地になっても自己保身に走るところが人間味溢れていてとても好きだった。

    0
    投稿日: 2024.09.18
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    恥ずかしながら子供の時分に読んだ(そして忘れた)「電人M」以来、久しぶりの乱歩である。ゾワッと不気味!タイトル秀逸!の2点に尽きると言いたい。掲題作の「人間椅子」も然り、夢遊病完全犯罪の「二癈人」の然り、めっちゃ不気味だけど、実際にありそうな話を作る天才だな…

    2
    投稿日: 2024.08.25
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    ラジオで朗読を聴いて15分✖️4話であっという間。いつかは江戸川乱歩、と思ってたけど文体分からなかったからスタートラジオで良かった! 本は改めてよみたい ラストが、そうなのか、やはりまだ、、?なのか人によって解釈が違うっぽいので、それもまた引きずる面白さ。 いまラジオでようやく夏目漱石 吾輩は猫である を拝聴中。 やっぱり名作って呼ばれてるのはすげーんだな、、大正、昭和時代のは難しそうだけど聴く分には楽だしいいかもの発見

    0
    投稿日: 2024.07.20
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    それぞれの短編が、不気味で怪しく、それでいて先が見え始めた、と思ったその一歩先の決着を迎える、文体と構成のバランスが絶妙で、それぞれの世界にすっと引き込まれた

    0
    投稿日: 2024.06.22
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    ずっと読みたかった、初めての江戸川乱歩作品。絶妙に生々しくて、最高に気持ち悪かった。「人間椅子」まさに題名通り。最後の文で一瞬騙された(?)と思ったけど、果たしてそれが本当なのかどうか…。スッキリしない終わり方で、最後まで本作の気持ち悪さを感じた作品。

    0
    投稿日: 2024.05.06
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    めちゃくちゃ面白かった。 江戸川乱歩の作品の中では1番好き。 ゾッとするような気持ち悪さに吸い込まれ、あたかも自分が実際に手紙を読んでいるような気持ちになった。 読み終わった後、思わず自分の座っている椅子を確認してしまうほど。 2通目の手紙の内容は本当なのか、嘘なのか。 わざわざ2通に分けて出しているあたり、怪しすぎる……

    11
    投稿日: 2024.04.19
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    小川洋子さんが愛読書を紹介する本で、押し絵と旅する男を読んで気に入り、他の作品も読んでみようと思って買った本です。 押し絵ってどんなものだろうと調べたり、12階のタワーの想像をしたりして楽しみました。 「乳色のフィルムの表面に墨汁をたらして」という所の蜃気楼の描写がすごいと思いました。何度読んでも良いなぁと思います。 私はドラマの古畑任三郎が好きですが、面白い語り口や謎解きのような雰囲気が少し似ていると感じ、コーヒーを飲みながらゆっくり読みたいと思いきや、結構怖い雰囲気もあり、夜より昼に読みたいと思っています。 角川ホラー文庫から出ているのですね。 昔の東京のレトロな雰囲気が感じられるのも好きなポイントです。 他のシリーズも読んでみたいと思いました。

    11
    投稿日: 2024.04.06
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    人間椅子 昔の作品でありながら現代でも読みやすく、面白い作品だと思う。 タネは割とすぐ分かるように物語が構成されていたが、そうするに至った背景や最後の不穏な空気感に引き込まれた。

    6
    投稿日: 2024.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間椅子は噂にのみ聞いていて、実際にお目にかかったことは無かったものの、ストーリーはなんとなーくこんな感じかな?と想像してから読んだ。思ってたのと全然違った。 切ない…!やってる事が気味悪いから仕方ないが、彼の中での“恋人”に対してなるたけ不快感を与えないことに終始しているのが良い。性欲を満たしたいなどの欲求ではなく、ただただ、愛した人に愛されたかったのだろうな。そして拒絶される事も承知の上だったから予め、恋文を創作物としてしまおうとする手紙も用意していたんだろうな…切ない話。 これ、恋文を受け取った夫人が岸辺露伴だったらこの男に会ってみただろうなぁと思うし、私も会ってみたいと思う。 後の短編作品もそうだが、語り部がどこか浮世離れしていて、きっと目の前に居たら触れ合うのを躊躇してしまうのだろうな、という空気感が絶妙で良い。今まで普通だった人間が狂っていく様が淡々と、絵画のように展開されていく。 特に二癈人の虚脱感、たまらん。

    0
    投稿日: 2024.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私が大好きなお話です。 初めて江戸川乱歩の作品に触れたのがこちらでした。読んでいて独特の気持ち悪さと恐怖が背中を走りました。でも、面白くて読みながら1人でニタニタしてました。どんなもの食べたら人間が椅子に入るなんて考えるのでしょう。変態ですね。素敵です。

    2
    投稿日: 2024.01.10
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     やはり「江戸川乱歩」って面白いですよね。人間椅子って現代の人でも通ずる妄想や性癖が交っていると思うんですよね。 しかも、表題作の「人間椅子」って事は椅子なのか?人間なのか?ってなりますよね。 それは読んでから確認してみてください。 '232/21 '2311/20

    0
    投稿日: 2023.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    単純に男がキモすぎる描写、現実との一致で小説なのか実体験なのか分からなくてヒヤヒヤする描写が巧すぎる。 時を経ても読まれる作品ってこういうものなのだろうと感じた。 ※オーディブルで作品鑑賞済

    0
    投稿日: 2023.11.30
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    どのお話も奇妙で、小さく楽しそうにスキップしているような語り口調は、うっかりしていると江戸川乱歩という魅惑の世界に引き込まれてしまいます! 文豪ってすごい!!!魔力!!!

    0
    投稿日: 2023.11.30
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    初江戸川乱歩でございます。 ベストセレクション! 素敵な装丁のこちらを選びました♪ 短編八つ 「人間椅子」 「目羅博士の不思議な犯罪」 「断崖」 「妻に失恋した男」 「お勢登場」 「ニ癈人」 「鏡地獄」 「押絵と旅する男」 「人間椅子」いいですね〜♪ 不気味さが際立ってます。 ある男が椅子の中に入って女性を感じる…くらいの知識で読み始めましたけど…このエスカレートしていく欲情…大好きです…わからんでもない(〃ω〃)笑 ラストが秀逸。不気味な笑いが思い浮かびます。 どの話も人間の狂気的な欲望…読みやすくて気味悪くて淫靡だ(●︎´艸`)ムフフ

    44
    投稿日: 2023.10.25
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    生々しいほど妖艶な気持ちの悪いぬめりけのある世界に江戸川乱歩の全てが感じられる。自分史上日本文学作品で一番

    0
    投稿日: 2023.10.01
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    過去に新潮文庫や「ちくま日本文学」の選集などでほとんどの作品には触れていたが、この角川ホラー文庫のセレクションは、手に取り易い厚さと洒落たデザインと肌触りの装丁が気になって手に取った。 お気に入りは「押絵と旅する男」「鏡地獄」だが、これらは再読なので。初めて読んだ(と思う)「妻に失恋した男」のトリックというか発想のゾクゾクするおぞましさ! 星を一個減らしたのは、セレクションなので発表年や発表媒体がわかるようにしてほしいな…と思ったため。とくに乱歩は戦前・戦後を跨ぐ作家でもあるのだから。

    1
    投稿日: 2023.09.20
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    朗読でたまたま耳にしました。小説は何故か苦手意識がありますが、聞けば聞くほど引き込まれ、うーわ、、どういうことやねん、、うーわ、と語彙力がゼロになるほど世界観に浸かってしまいました。 聴き終わった後も、頭を冷やすのにしばらく時間がかかりました。 この物語との出会いは衝撃の体験でした。

    0
    投稿日: 2023.08.08
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    江戸川乱歩の作品を初めて読みました。 友達おすすめされた人間椅子はその短さの割に内容の濃い、先を読まずにはいられない話が綴ってありました。 単純に江戸川乱歩は天才か?と思いました。

    0
    投稿日: 2023.07.02
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    「人間椅子」・・・ 現代にも通ずるストーカーのような話。怖さが絶妙。男はその容貌が醜悪(らしい)のだが、どの程度醜悪なのだろうかと想像すると、これはあくまで私のイメージなのだが、かの有名なフランケンシュタインに登場する怪物を彷彿とさせる。男が歪んだ愛情を抱くに至った原因はおそらく他者からの著しい愛情の欠落であるように思う。男は人一倍愛に飢えているにもかかわらず、その姿形により愛を与えてもらえない。そうした時期が男の歪曲した愛着スタイルを形成し、ついには「人間椅子」のような奇怪千万な考えに至ったのではないか。 本来、スキンシップというものは、互いの意思疎通が取れて初めて意味をなす行為である。男の潜む「椅子」に何者かが座り、その「椅子」を介して快楽に浸るなど、到底スキンシップとは言えまいが、それでも男は心地よさを覚えるのである。このことは男がこれまで他者から愛情を注いでもらえなかったからであろう。 偏見かもしれないが、異性慣れしていない男性は、異性に少しでも優しくされると恋に落ちてしまうようだ。 この男はついにある女性に恋心を抱いてしまう。その絶妙に気色が悪いことの成り行きをぜひ本書で確かめてもらいたい。 ゆめゆめ油断する勿れ。何気ない日常にこそ恐怖の影は落とされている。

    0
    投稿日: 2023.06.17
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    江戸川乱歩の怪奇短編小説集。『人間椅子』『二廃人』『鏡地獄』は再読だが、新鮮な感覚で読むことができた。江戸川乱歩作品は何度読んでも面白い。初めて読む作品では『目羅博士の不思議な犯罪』『押絵と旅する男』の二作品が面白かった。両作品ともに怪奇描写に満ちていた。

    4
    投稿日: 2023.04.06
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    初乱歩。一番好きだったのが『目羅博士の不思議な犯罪』、かなあ。サイコな犯罪の前衛を行くものだったと思うから。次に表題作、『人間椅子』。と、いうか、ベストセレクションだけあって、全部いい!!江戸川乱歩、これから、追っかけたいと思います。

    0
    投稿日: 2023.03.21
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    小説サイトに掲載されていた「人間椅子」のみ読みました。心霊事象がなくても恐怖が体感出来るのはとても面白かったです。 起承転結でいうと、承の部分が物語の大部分を占めるように思えます。転と結はわりとあっさりめですがラストのどんでん返しで再び恐怖を煽られました。

    0
    投稿日: 2023.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでみたかった「人間椅子」を含んだ、江戸川乱歩さんの作品集。 . 忍び込むために椅子に入ってしまおうからの座る人々(特に女性)の感覚に快楽を得ていくのが考えぶっ飛んでいる。それを作中の手紙の内容とするのも鳥肌もので面白い展開だった。

    0
    投稿日: 2023.02.05
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    友達にお勧めしてもらって読んだらすごく面白くて、ミステリの良さを知った。文体が現代と大差ないのもあり、スラスラと読みやすい短編集。 登場人物はしばしば異常な執着や嗜好を持っているけど、その気味悪さの中に、乱歩の筆致による幻想的な魅力が混じっている。とくに鏡のトリックと、人の二面性がテーマとして多かった。ただ、わたしは物理に疎いから鏡のあたりは理解しきれなかった。 全8篇のなかで特に印象に残ったのは「人間椅子(表題作)」と「目羅博士の不思議な犯罪」、「お勢登場」。

    0
    投稿日: 2022.12.29
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    約200頁の中に8話という短編集でした。短い話だと10頁ぐらいという超短編。その中でも表題になっている「人間椅子」、映画にもTVドラマにもなった有名作品らしいが、私はいちども視たことも読んだこともなく初読みの作品でした。江戸川作品はエログロ的・猟奇的な作品が多いと聞いていたので敬遠していたが、この作品を読む前に、「D坂の殺人」を筆頭に明智小五郎が出てくる作品を2~3冊を読んで普通の娯楽小説の感が否めなかったが、この作品を読んで認識を改めました。猟奇的というか、それさえも超える、薄ら寒い感を覚えるような作品でした。横溝正史とは、また違う怖さのある作品かつ娯楽的な作品、本格的推理作品もあるそうなので、時間があるときに、もう少し江戸川作品を追ってみようと思います。

    3
    投稿日: 2022.11.28
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    何かに夢中になっていた人が、ふと現実に引き戻された時、恐ろしい事実に気づく。本作の作品の登場人物もそうだし、読者である我々も同じ体験をする。

    1
    投稿日: 2022.09.17
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    全8編収録。鞣革一枚を隔てて肌の温みを感じ、尾骶骨の長短や肩甲骨の開き具合、一人一人の身体の感触に興奮しまくり、「どんな事をしようと、自由自在なのでございます」と、もはや止まらない変態の様子は気持ちの悪さを通り越して面白い。オチのある結末で綺麗に終えてる所も良いです。

    0
    投稿日: 2022.02.11
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    面白かったです。 人間椅子は、どうしたらこんな発想が生まれるのかと思いました(笑) 印象により強く残ったのはニ癈人。是非読んでみて江戸川乱歩の世界を味わって欲しいです。

    0
    投稿日: 2022.01.15
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    古い文体で読みづらい部分もありますが、それを補って内容に引き込まれます。狂気の描き方、また、オチもえっそうなるの?というものがあり、とても楽しかったです。

    1
    投稿日: 2021.09.22
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    今でいう人怖に近いような、でも悪意はあまり感じられず、平然とやってのける感じが不気味でたまらない。 最近の作家では絶対に書けない。

    0
    投稿日: 2021.08.27
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    江戸川乱歩の短編集。  「人間椅子」「目羅博士の不思議な犯罪」「断崖」「妻に失恋した男」「お勢登場」「二廃人」「鏡地獄」「押絵と旅する男」の8篇が収められている。 気持ち悪かったり、恐ろしかったり、悲しかったり、不思議だったりする物語群だった。 時代なのか作者の趣味なのか、男が女に騙されたり殺されたりする展開が多かった。 もっとSMっぽかったりエロティックだったりすのかと思ったら、その辺は全然だった。 他の作品はもっと過激なのだろうか。村上龍の「トパーズ」と「エクスタシー」くらいの濃度を期待したい。

    0
    投稿日: 2020.12.20
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    念願の「押絵と旅する男」を読めた。 ビブリア古書堂の事件手帖で紹介されているのを読んでから、ずった気になっていた乱歩の一作。 気味の悪さはないが、奇妙で独特の雰囲気の漂う恋物語。 最後に、恋人二人が恥じらいながら挨拶をしたシーンがなんとも可愛らしい。二人の感情表現は、この一文しかないが、それだけで二人が幸せだと十分伝わってくる。

    6
    投稿日: 2020.07.26
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    椅子職人が作成した椅子の中に入って人が座るのを楽しんでいたら、小説家である夫人の椅子になった。夫人に抱いた恋心を文にして郵送。その後創作小説である旨の手紙を夫人に郵送するという落ち。どんでん返しで、ビックリした。

    0
    投稿日: 2020.03.11
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    江戸川乱歩の短編は、あまり読んだことがなかった。 ひとつひとつの作品は、非常に良くできていると思うが、長編に比べると少し物足りない。 だが、これまで何回も読んだことがある『押絵と旅する男』は、非常にいい作品である。

    1
    投稿日: 2018.11.13
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    この本の後書きは大槻ケンヂが書いている。世代じゃないので筋肉少女帯を知らなかったがこの本をきっかけに大槻ケンヂにはまった。ぼく以外に江戸川乱歩を愛する人がいて非常に嬉しかった。

    0
    投稿日: 2018.10.29
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    子供の頃に気味の悪い本を読んだ という記憶から思い出したのが「人間椅子」でした。 大人になった今読むと、ただ気味の悪いだけではなくそうして椅子の中で生きるという変態的狂気、そこに至るまでの物語を創作した江戸川乱歩の表現の豊かさに驚きました。 幼い頃には「椅子の中に人間なんて気味が悪い」と感じていましたが、椅子の中に入るまでの心境は道理に適っており、ただ怖いだけではなく物語の結末まで読み手が納得せざるを得ない描き方は流石でした。 また本書には「押絵と旅する男」も収録されており、 推理小説の文豪として名高い江戸川乱歩ですが 探偵や事件ものではない「不思議」な謎は非常に美しく繊細な描写で、洗練された気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2018.08.06
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    満島ひかりのドラマ見てからずっと読みたかった人間椅子!大好きな話になった。狂気的で気持ち悪くて、でも凄く惹かれる。 目羅博士の不思議な犯罪も面白かった。

    0
    投稿日: 2018.07.10
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    和モダンな表紙が目に留まり、初めて読んだ江戸川乱歩。 どれもぐいぐいと引き込まれて読んでしまった。 表題作の『人間椅子』は特に気味の悪さが天下一品で気に入った。 もっと古くて読みにくい文体を想像していたが、 ライトかつ趣の楽しめる読み心地。

    0
    投稿日: 2018.02.25
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    なかなか面白かったですねぇ…いや、表題作とか読んだことはあるのですけれども、こうして再読してみてもやはり面白い! ということが判明しましたね…。 ヽ(・ω・)/ズコー 解説はなんとあの大槻ケンヂ! 好きそうですものねぇ…自作曲にも作品のタイトルやら何やらを引用しているんだとか。 ヽ(・ω・)/ズコー 表題作の人間椅子を読みたいがために買った短編集ですが、押し絵と旅する男だっけな? あれも面白かったですねぇ…。 それにしてもこんな奇妙奇天烈なお話ばかりを思いつく乱歩さんとはどんな人だったのか? 僕は意外と…常識人だったんじゃないかと思うのです。 さようなら…。 ヽ(・ω・)/ズコー

    0
    投稿日: 2017.12.15
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    本好きの父親の本棚に多く並んでいた江戸川乱歩。子どもには幾分こわかったはずなのに、好奇心を抑えられずに読んだことを思い出します。今になって再び読みたくなり、どこの出版社のどの文庫にしようかと迷って、大槻ケンヂ解説の本書を選択。収載されている8編に登場するのは皆なにかに魅入られた人。椅子の皮を隔てた感触、鏡の向こう、押絵の中の女性。こんなものを思いつく乱歩こそが変態だったろうと思うのですが(笑)、どうにも面白い。人間椅子にはちょっぴり座ってみたいけど、半殺しにされた蚤を顕微鏡で見ることだけはしたくないなぁ。

    1
    投稿日: 2017.10.10
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    ある椅子職人が傑作を作った。それは自分自身が椅子の中に入り、椅子そのものになること…… 読み終わったあとに、拭い去れない生理的嫌悪感が残る怪奇小説マニアとしては読んでみてほしい作品 お値段、分量もお手頃です

    0
    投稿日: 2017.08.12
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    佐野史朗さんによる朗読が某動画共有サービスに上がってて、それを聴きながらご飯を食べたら大変妙な気分になった。確かこの椅子は一時期Yという街の外国人が多く泊まるホテルにあるんだけど、横浜のホテルニューグランドの2階ホールなんか、人間椅子を置くにはうってつけの場所だなと行く度思う。

    0
    投稿日: 2017.06.25
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    人間椅子と、鏡地獄が一番 記憶にのこってる もっと 江戸川乱歩ってホラーなのかな?と思ってたけど、今も変わらないものが 感じられる 良い物語ばっかりでした

    1
    投稿日: 2017.03.25
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    表題作をはじめ8篇の短編集。 人間椅子 目羅博士の不思議な犯罪 断崖 妻に失恋した男 お勢登場 二廃人 鏡地獄 押絵と旅する男 「人間椅子」と「押絵と旅する男」はタイトルも知っているし内容もなんとなく知っているが、他は知らない。 読んでみるとどれも江戸川乱歩らしい醜悪な美というか、歪んだ世界というか、独特だと思う。 倒錯し異常であり、とても健全とは言えない乱歩の世界だ。 人間椅子 タイトルそのまま椅子の中に入り込んで座る人の感触を楽しみ、恋をする男の手記。 この発想自体が気持ち悪い。よくそんな発想が出来ると驚くと共に気味が悪い。この常人離れした発想の有無が歴史に残る作家と凡人との大きな違いではあるけれど。 目羅博士の不思議な犯罪 猿は人を真似る。 鏡も人を真似る。 向こうに見える自分がもし窓から飛び降りたら、こちら側の自分はどうするだろう。 断崖 推理小説を書こうと思ったり、もし自分が犯罪を犯すとき(そんな事はないに越したことはない)、一度は考えるだろうものが、完全犯罪。 自分の手を汚さず、罪にも問われず、相手を亡き者にするには…。 江戸川乱歩の狂気な世界を堪能出来る。

    1
    投稿日: 2017.01.13
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    本屋さんの特集コーナーに置かれていて手にした一冊。 生まれてはじめての江戸川乱歩の世界観は強烈で、奇麗だと思いました。表題作である「人間椅子」はどうやったらこんな話を思いつくのかと、感動してしまいました。

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    投稿日: 2016.09.26
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    人間椅子、気持ち悪すぎる‼︎ 江戸川乱歩、ROCKですね。 押し絵と旅する男も、奇妙でホラー要素が強くて、怪しさ満点でした。

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    投稿日: 2016.04.22
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    人間椅子/目羅博士の不思議な犯罪/断崖/妻に失恋した男/お勢登場/二廃人/鏡地獄/押絵と旅する男 苦手だった推理小説の入り口になった作品たち。言葉遣いがとても美しくてミステリというよりも文学を強く感じた。目羅博士の不思議な犯罪は特に好きで、科学や数字では解明できない人間の不思議な心をよく分かっていることを想像させる。 この人に限ったことではないが、よく人の殺し方をあんなにもユニークに作れるもんだなあ

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    投稿日: 2016.02.28
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    初の江戸川乱歩。 短篇集。 今まで読んだことのある推理小説とは毛色が違うなと感じた。 フーダニット、ハウダニットなどを考える面白さとは違う面白さもあった。 短編ということもあり、十戒や二十則以前に名前が出てこない話もいくつかあった。 表題作の人間椅子についてはオチがとても良かった。

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    投稿日: 2015.08.29
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    ベストセレクション1 解説 大槻ケンヂ。面白い。 3冊目にして“角川ホラー文庫”に気づく。。。 どんな話だっけ?とはならない妙に記憶に残る短編集でした。

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    投稿日: 2015.06.19
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    短編集です。 表紙が牡丹?で美しいです。 「人間椅子」、「目羅博士の不思議な犯罪」、「断崖」、「妻に失恋した男」、「お勢登場」、「二廢人」、「鏡地獄」、「押絵と旅する男」の八編です。 気に入ったのは「人間椅子」、「目羅博士の不思議な犯罪」、「断崖」、「鏡地獄」、「押絵と旅する男」です。 人間椅子ってあらすじは何となく知っていましたが、本当は入れ子式のお話だったのですね。 「断崖」、「二廢人」は捻りが効いていて面白かったです。 年に数度、歯医者へ行くと口を開いたまま、目を閉じてしまうのですが、「妻に失恋した男」を読んでしまったからには、今後、絶対に目を閉じるわけにはいきません(笑)

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    投稿日: 2015.02.15
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    江戸川乱歩ベストセレクションに手を出した。一作目は有名な「人間椅子」一冊全部椅子の話だと思っていたら、短篇集でした。全て奇妙で気味が悪い退廃的な雰囲気の短編が並ぶ。しかし、「人間椅子」ってこんなラストだったかな。うっすらとしか覚えてないのですが。全体的に時代的な言い回しがあって読みにくいほどじゃあないけど、偶に「??」とはなる。ローンジって何だ?って思ってたけど、多分ラウンジ…?かな。 個人的には最後の「押し絵と旅する男」が好きです。

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    投稿日: 2015.02.08
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    叙情的ホラーの短編集。 端的に言えば“狂ってる”人がたくさん出てくるし、よくよく考えてみれば有り得ない話ばかりなのに、どうしてか納得してしまうのは、その心情がなんとなく理解できてしまうせいなのか。 実際…自分のことは“まとも”だと思い込んでいるけれど、他人から見たらそうじゃないのかもしれないし、私自身この人ぶっ飛んでるなー何か境目にいるような人だな、と思うような人と知り合ったこともあるから、人間はどんなきっかけで一線を超えるかなんてわからないと思う。 想いが哀しい。そういう物語が多い。 奇妙な悲恋だったり、現実的に交わらない想いだったり。 最初は唯の恋、であったものが、偏って偏って哀しい結末を迎える様は、私も目にしたことがある。 表題作のほか、「断崖」「鏡地獄」「押絵と旅する男」が好き。でも全部おもしろかったです。

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    投稿日: 2015.01.12
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    江戸川先生は作品タイトルのネーミングセンスがなんとも良いですよね。一番すきなのは『押絵と旅する男』です。んん…『屋根裏の散歩者』も捨てがたい。。。

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    投稿日: 2014.12.08
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    【本の内容】 貧しい椅子職人は、世にも醜い容貌のせいで、常に孤独だった。 惨めな日々の中で思いつめた男は、納品前の大きな肘掛椅子の中に身を潜める。 その椅子は、若く美しい夫人の住む立派な屋敷に運び込まれ…。 椅子の皮一枚を隔てた、女体の感触に溺れる男の偏執的な愛を描く表題作ほか、乱歩自身が代表作と認める怪奇浪漫文学の作品「押絵と旅する男」など、傑作中の傑作を収録するベストセレクション第1弾。 [ 目次 ] [ POP ] この今となってはあり得ない世界観が怖すぎる。 妄想が臨界点を突破すると、人はこうなってしまうのかという精神的な恐れを見ました。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2014.09.05
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    なんでこんな変態的な事考えつくのか。 ブッ飛び過ぎでしょう。 人間椅子他、他の作品も面白くて損はしませんぜ。 しっかし、今読んでも全然古臭くなく、 文章は読み易いし、 やっぱ乱歩ってすごい人だったのね。

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    投稿日: 2014.06.01
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    傑作選と被っている話もありますが、古本屋でどえらいセールだったので買ってしまいました。 乱歩さんはたまにしか読まないですが、じとじとした欲望がちゃんと描かれていてとても好きです。 14.04.06

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    投稿日: 2014.04.06
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    久しぶりに乱歩を読んだ。子どもの頃読んだ、怪人20面相以来。今読んでも古くない。人間椅子の発想がすごい。でも、短編をたくさん読んでいるとお腹いっぱいになる。

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    投稿日: 2014.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと読んでみたいと思っていた乱歩作品。装丁に一目惚れして即買いしました。 このシリーズ、全部和装丁にしていただきたいです。

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    投稿日: 2014.01.13
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    中々の変態っぷりで引き込まれます。 昔の世にも奇妙な物語的なお話ですね。 始めて江戸川乱歩を読んだけど、イメージしてたのと違って、凄く入り込みやすい一冊でした。

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    投稿日: 2014.01.13
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    初めて江戸川乱歩を読んだ。8編の短編集。『人間椅子』『目羅博士の不思議な犯罪』『押絵と旅する男』が良かった。どの短編も、あっそっち方向に展開するのか!と思う。面白いなぁ。ベストセレクション順番に全部読んでいきたい。

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    投稿日: 2013.06.02
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    江戸川乱歩の傑作集の第一弾です。 8篇の短編が収録されているのですが、個人的にはタイトルになっている『人間椅子』と、『押絵と旅する男が』がすごく面白かったです。 この2編以外の話も楽しめる作品が多いのでおすすめです

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    投稿日: 2013.05.04
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    乱歩は気になっていたのに後回しになっていた。きちんと読むのは初めて。 改めて現代の作品に多大な影響を及ぼした作家なのだと感じた。 セレクトが優しかったのか 私が知っているストーリーのモノより 意外にも読みやすいと感じた。 このシリーズは あとがきが大槻ケンジ氏で 新しい世代の人に改めて読んでもらいたいという セレクトになっているらしいので 続けて読んでみたい。 「目羅博士…」「人間椅子」「押絵と旅する男」が特に好きだった。

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    投稿日: 2013.04.22
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    表題作の他、『目羅博士の不思議な犯罪』、『断崖』、 『妻に失恋した男』、『お勢登場』、『二癈人』、 『鏡地獄』、『押絵と旅する男』が収録されています。 乱歩の文章は怪しく謎めいているのに、 手を伸ばさなければならないような気持ちにさせる魅力を感じました。 狂った人たちが多く出て来るのに、何故かそれでも美しく見える。 人を殺すような描写が出てくるけれど、 それによって殺した相手の女の人の悪女っぷりが上がって より魅力が増してしまっていたり、 その場面がどうにも美しい光景のようにイメージされてしまったり、 というような妖艶さがありました。 一番いいなと思ったのは『断崖』。 女と男の会話のやりとりがほとんどを占めていて、 どういう表情をしたとかどういう仕草をしたっていうような表現はないけれど、 それでも二人がどういう様子なのかが想像できます。 二人は斎藤という男の企てた危ない遊びのことについて話します。 その顛末にドキドキしながら読み進められます。 そして、その斎藤と女が起こした遊びを聞いたあと、 結末部分での二人のやりとりにはっとする。 読み終わればこの女の人の恐ろしさにぞっとするけれど、 それでも魅力的に見えてしまう。

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    投稿日: 2013.03.17
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    初めて江戸川乱歩を読みました。 暗くて淀んだ空気のお話ばかりで、面白かったです。 二癈人と押絵と旅する男が一番好きでした。

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    投稿日: 2013.03.09
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    初めて読んだ乱歩作品。それは無いだろうと思う様な話もあったりするが、意外に読みやすい作品ばかりで良かった。

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    投稿日: 2013.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間椅子ほか何編か収録されている。 人間椅子は読んだ。こういう話が書ける作家ってやっぱりすごいとおもった。

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    投稿日: 2012.11.25
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    短編集だが、タイトルにもある「人間椅子」は非常に耽美であり、エロティックである。 どの作品もある意味、主人公が「職人芸」を完璧に極めようとしている姿が描かれており、 完璧な耽美に浸れる。このシリーズは読破したいと思う。

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    投稿日: 2012.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔、表題のバンドがあったことを思いだし、YouTubeで聞いてみたところ、そういえば原作をさっぱり読んでいなかったことに今更ながら気がついて今回読んでみた。完全にやられた。でもホントにいたかもしれないから・・・。

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    投稿日: 2012.07.16
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    ぞわぞわっとします。 最後はちょっとホッとしますが、 それでも信じきれないというか、 疑心暗鬼になります。 醜い男の切なくなるほどの切実さと浅ましくも恐ろしい思考に脱帽です。 同収録の人間椅子以外の話も面白いです。 変態性というかなんというか… ただ、 綺麗すぎるんですよね。 極めすぎた完璧性とか。 あぁ、 こうあるべきなんだなぁ。って。 すっぽり収まりすぎて、 なんだか物足りなくなってしまいます。

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    投稿日: 2012.06.13
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    江戸川乱歩というと、日本の本格推理の生みの親というか、推理小説界における大御所という位置付けで見られる作家だと思うんですが、個人的にはホラー小説にこそ真の魅力を感じるというか、とりあえず乱歩は、私の中ではミステリ作家でなくホラー作家なのです。 そこでこの「人間椅子」です。 インパクトで言うと「芋虫」もすごいんですが、やっぱりこの「人間椅子」は、読むだけでこれほど嫌悪感が湧いて寒気を覚えた作品は、そうないです。ていうかほぼない。 短いのに強烈な印象が残りました。 田島昭宇氏のカバーイラもいいですね。(「サイコ」も好きです♪)

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    投稿日: 2012.01.23
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    心霊現象だとかを書くホラー小説はいっぱいあるけれど、乱歩の作品は一番怖いのは人間であることを知らしめてくれる。 それは誰もが心の奥底に秘めているもので、明るみに出てしまうあやうさ、不安定さを物語る。 絶対無いことはない、あり得そうなリアル感が都市伝説に人がハマるように魅力を放っているのだろう。

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    投稿日: 2012.01.04
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    :: 初乱歩。 精神と変態と驚愕と恐怖と真実。 そして、そこに至るまでの心理、 他人に対する願望や殺意。 登場人物の心境変化が、 豊かな語彙、確かな質感を持って 巧く表現されていて、 一気に吸い込まれていった。 江戸川乱歩を好きになった。 当分椅子座れない寝れない。 本当に素晴らしかった なんで今まで読んでなかったんだくそう。 多分何度読んでも あの奇妙な違和感と恐怖が より鮮やかになってくるんだろうな。 素晴らしい人だなあ。 本当に面白かった! 、

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    投稿日: 2011.11.21
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    恥ずかしながら初見でした。凄いなあ、乱歩は…このゾクゾクッとするのはたまりませんね。クセになりそうです。

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    投稿日: 2011.11.04
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    ミステリーとカテゴリを選びましたが、実際ミステリーではなく、ノンジャンル。 この不気味で独特の世界感は他の誰にも出せない乱歩ワールド。 どの作品も濃厚。中毒にならぬよう注意。

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    投稿日: 2011.10.22
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    表題作を始め、まさに奇想という言葉がしっくりくる乱歩の独自世界観がヴィヴィッドに感じられる短編がいくつも。 奇怪であり、時におどろおどろしく、気色悪い。 中にはユニークな着想のみの域に留まり、展開しきれていないような話もあるが、昭和初期独特の空気はどの作品にも詰まっており、読者に具体的なヴィジュアルイメージを想起させるという点では、今なお図抜けたものを持っていると思う。 たびたび思うことだが、小説の短編集は音楽のアルバムに似て、各小品のクオリティはもちろんのこと、並べ収める順序というのも重要だ。 その点においても、「人間椅子」に始まり、「挿絵と旅する男」で幕を閉じるこの短編集は成功を収めている。

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    投稿日: 2011.10.04
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    ちょっとゾッとするお話。 どんでん返しというか・・ちょっとの間椅子に座るのを躊躇いますね・・ でも面白いッ!!

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    投稿日: 2011.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『人間椅子』 閨秀小説家・佳子の元に届けられた手紙。ある男が椅子の中に入り妄想を繰り広げる物語。手紙を読み終わった後、佳子に届けられた手紙の内容。 『目羅博士の不思議な犯罪』 すんだものが謎の首つり自殺を起こす呪われた部屋。向かいのビルに住む目羅博士。部屋の秘密を解こうと泊りこんだ男の見た秘密。 『断崖』 断崖で抱き合う男女。女の元夫の殺人事件の秘密。女を殺そうとたくらんだ元夫の最期と現在の愛人の関係。再び命をねらわれた女の秘密。 『妻に失恋した男』 妻に失恋したのが原因で自殺したと思われる男。男の残した手記。愛されぬ夫と妻の愛人。隣家の歯医者である愛人と事件の真相。 『お勢登場』 寝たきりの格一郎。妻であるお勢は外に愛人をつくり家を空け好きに暮している。息子の友人たちとのかくれんぼ。長櫃の中に隠れた格一郎と帰宅したお勢。長櫃の中で死んだ格一郎とお勢の秘密。 『二癈人』 古寺で出会った2人の癈人。井原氏と斎藤氏。斎藤氏の語る若き日の事件。自らが夢遊病者として起こしたとされる事件の影にあらわれる友人の影。2人の正体。 『鏡地獄』 鏡に魅せられた男。結婚後もはなれに鏡の間を作りそこで過ごす。鏡の間に作り上げた男の夢の世界と末路。 『押絵と旅する男』 記者の中で出会った老人の持つ押絵。美しい少女と老人の押絵。老人が語り始めた押絵の中の2人の話。陵雲閣に通う男の兄と絵の中の少女の恋。押絵に隠された秘密。

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    投稿日: 2011.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的には *押絵と旅する男 *人間椅子 が好きです。 人間椅子の発想は素晴らしいの一言でした。 と同時に大きな椅子に座るのが一時期怖かったというw 押絵と旅する男は個人的に 切なくて悲しい恋愛小説と感じてます。

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    投稿日: 2011.03.22
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    オチがなるほどでした。あんな手紙きたら怖いよね。でもそのフェティシズム、わからなくもないような気がしました…^^;

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    投稿日: 2011.03.10
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    初期の乱歩作品集。 表題作が特に秀逸!おどろおどろしさと読後の爽快感のバランスが素晴らしい! その他、面白い作品集。

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    投稿日: 2011.03.09
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    最後の最後に実は小説なのですよ。てオチを読んでも 「それが嘘なんじゃないのか」と疑ってしまったw 実際にあんな狭い場所で人は住めないだろうし、済み続けることなんて不可能だと思うけど、本当に住んでいそうで少しゾクっとした。

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    投稿日: 2011.02.08
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    表題作の人間椅子の主人公の男の発想が変態的なのにもかかわらず、 「いやいやその発想はおかしい」とはならずに「ああなるほど」と思えてしまうからストレスなくページが進む。 もしかしたら椅子の布越しに人肌の温もりを感じるのは娯楽なのかもしれないなんて。 途中でオチが読めたけど充分面白くてキレイな終わり方だなとひたすら感心してた。

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    投稿日: 2010.12.30
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    奇想ミステリー作家の代表者江戸川乱歩。何十年もたっても色あせない 奇怪な彼の作品は読者をいつまでも魅了する。人間椅子と題されたこの文庫はその他の江戸川短編も収録。レビュー参考として大槻ケンヂの文章は非常に参考になった

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    投稿日: 2010.11.23
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    初めて読んだ江戸川乱歩の作品です。思いの外読みやすい文体で、内容も面白く、一気に読んでしまいました。 狂気だの陰湿だのといわれますが、気付いたら滅入るかもしれない発想を突き詰めてしまった、そんな雰囲気を感じました。私自身が、作品で描かれる想いに共感したためであるかもしれません。 「二癈人」における井原氏の立場に近しい現象への恐れや、「鏡地獄」における鏡世界の美しさと恐ろしさ、「押絵と旅する男」における平面世界の誰かへの憧れ……わかるわかる!と頷いた自分も、また危うい位置にいるのでしょうか?(笑) 解説されている大槻ケンヂさんの仰る通り、他の作品も読んでみようと思います。

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    投稿日: 2010.10.30
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    怖ろしい人間の心理を描いた小説。こてこてのホラー小説だと思っていたので、少し意外でした。 『人間椅子』のオチが好きでない。あのまま終わらせればよかったのになぁ。夢オチみたいでした。

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    投稿日: 2010.09.02
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    怪奇幻想や異常心理の短編集。 ぞっとする怖さの中に艶があって、惹きつけられます。 鏡やガラスには不思議で怪しい魅力があるので 「鏡地獄」が何ともいえず印象に残りました。 あと「人間椅子」はタイトルともに傑作だと思います。

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    投稿日: 2010.06.24
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    表紙が田島昭宇でキレイだったから手にとってしまったのだけど。 この短さでこのきもちわるさ!!!! ひっさびさに度肝抜かれた作品。乱歩をもっと読もうと思った。

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    投稿日: 2010.02.03
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    「人間椅子」というセンセーショナルなタイトルの話が前々から気になっていた。こんな秀逸なタイトルをつけた江戸川乱歩は天才。短編でも十分面白いけど、長編になったとしてもこのシチュエーションはイケるのでは。読んでみたい。 ----- (2014.1.19 追記) 以前に同じ本を読んでいたことをすっかり忘れて、もう一度購入&読了…。表題の「人間椅子」が相変わらずオモシロイのはもちろんのこと、「目羅博士の不思議な犯罪」「鏡地獄」など、どれもインパクトのあるタイトルに負けないイっちゃった話で、読み応え十分。 巻末の大槻ケンヂの解説でも書かれていたが、どの作品も、内気だったり非社会的な登場人物が、自分だけで考えすぎて変な方向に行ってしまっていて、その変態性がすごく面白い。 こういう人間の性は時代を感じさせない。 とにかく、江戸川乱歩の面白さを再認識した一冊。 いずれ長編も読んでみたい。

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    投稿日: 2009.11.11
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    今更ながら初めての江戸川乱歩。 奇妙な世界にハマってしまった、この角川ホラー文庫のコレクションは集めてしまいそう。

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    投稿日: 2009.10.28
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    江戸川乱歩の好きな作品の一つですv うまく出来た話だよなぁと読めば読むほどに感心します。 ありがちでいて、オチも読めてしまいそうなんだけど、その内容が濃い。深い。流石だなとにやりとさせられてしまいます。

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    投稿日: 2009.10.01
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    久しぶりに乱歩読みたくなって棚から出したら「サイコ」の装丁でレジ直行。 「人間椅子」とか題名も好き。

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    投稿日: 2009.06.21