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そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)
そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)
原田ひ香/新潮社
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総合評価

78件)
3.3
4
24
34
8
1
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    マンションの老朽化をテーマにした作者らしい社会派小説。メタボリズム建築と言えば思い浮かぶ実在のマンションについて、そこまで知識のない自分はどこまでが真実の話なのか、解説が気になりながら読み進めた。マンションの建築家の娘やその片腕、マンションの住民の心理描写を丁寧に織り込みながら進む展開はとても辛辣でありながら感情移入出来た。途中、浮気癖のある旦那が2人出てくるのが印象的だが、婚約はその後どうなったのだろう。序盤からの曖昧な展開が最後に事務所の社長による隠蔽工作である展開であったことが明かされるが、結論は読者の想像に任せる結末に。アスベストが使われた建物は解体費用が倍かかるのでこの後の展開は相当揉めそうと感じた。

    6
    投稿日: 2025.11.03
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    マンションの管理については、今自分も苦労しているところなので参考にはなった。登場人物たちの人間模様と描写は、かなりクセが強いので辟易気味だ。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすい 住民それぞれの過去とか思いが紐解かれていくのはわくわくした。バブル時代のデザイナーズマンションの話なので登場人物の価値観が昭和的で、女の価値や固定概念には個人的には嫌気さしてしまったけど登場人物の人間味があるって意味では良かったのかも。 最後に持てるだけのプライドを持って死にたいっていう終活とも言える話で、少し寂しい気持ちになった。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まさかのアスベストの話。実際にあったら怖いなとゾッとした。建築家と住民、それぞれの家族に対する思い、親子関係などなど、人間関係が絡み合いながら建築物の問題に直面していく話。サッと読めた。

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    老朽化したデザイナーズマンションを巡る群像劇小説と思って最後の解説まで読み終えた瞬間 、何かを読み飛ばしてしまったような感覚を覚えた。 寄りで見た時と引きで見た時に全く違う絵が見えるお話なのかもしれない。 そのマンションは、田舎の農家の出で、大学で建築学を学ぶこともなく、たたき上げから時代の寵児となったカリスマ建築家の手によるものだったが、彼は、すでに亡くなっている。まず、その娘の視点から、父との関係が語られる。それは、嫌悪や反発にあふれたものだったが、そのマンションに作品として改めて触れた後、彼女は少しずつ、父親からの影響や愛情を感じ始める。 このお話の影の主人公は、今は亡き建築家なのかと思った。その後も、マンションの建て替え問題を背景に、生前の彼とかかわったが故に、少なからず人生が変わってしまった人たちが、次々と登場する。彼らが語る話からは、かの建築家の灰汁の強さやある意味ありがちな不条理さとともに、少々、生臭いけれども、人らしさや心の機微を感じた。 だけど、建築物は、時には長い長い年月、存在しうる。作った人のひらめきや野心、後に悔やむことになる過ちまでもはるかに超えて、人の暮らしのためのもののはずが、人の手の届かない領域に行ってしまったりするのだろうか。 奇抜な外観のカビだらけの欠陥住宅が、アスベストまで秘めてそびえ立ち、人々の営みをあざ笑っていたとしたら、相当におそろしい。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    古くなったデザイナーズマンション(集合住宅)の話。 1つの話が、何人もの視点での短編が書かれてます。 ちょっと最後のほうに、あらあら、と、話が明らかになったりします。

    0
    投稿日: 2025.06.29
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    モデルとなるマンションがあり、建築家もいそうだなぁ、と思いながら読了したけれど巻末の解説でそれが黒川紀章だと分かりすっきり。マンションは既にに解体されているようだけれどこの小説のような物語が実話のようにも思えてしまう。現実に都心にあるマンションはいつかは老朽化しそこに住む人にとっては終の住処になるかどうかは大問題だろう。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    1棟のデザイナーズマンションに翻弄された人々と、そのマンションの建替をめぐる争議の物語。 残された時限爆弾がどうなってしまうのか…気になる…。

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    そりゃこのマンションじゃあかんやろ〜…と。最後の最後まで読み切ることで分かることがあり、面白いです。初めは軽快に最後は重く締めくくられ、結末のその後を想像するだけでヒヤッ(*_*)

    19
    投稿日: 2025.04.12
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    可もなく不可もなく、タイトルから想像したらものと内容にギャップがあった。 登場人物みんなに一癖も二癖もあり、彼ら彼女らにガッツリと共感は出来なかったが、様々な人間模様や他人の思考を垣間見ることができるのは小説の醍醐味。読み進めていくに連れぐいぐいキャラクターが立って歩き出してくれたのは人物像の表現力の高さ故かと。 白黒決着まで付けず謎めいたラストが気に入りました。これが映画であの終わり方だったらモヤモヤしていたかも。 ちょうど私生活で中古マンションの購入を検討しているので、ここまで極端な例はないかと思うが、やはり人生の中で1.2を争う大きな買い物なのだとドギマギしてきました。

    0
    投稿日: 2025.04.03
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    なんか、こんな話だったのかとちょっと肩透かし気味だった 個人的にはあまり好きではないです 途中でやめようかと思ったくらい

    3
    投稿日: 2025.03.26
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    個人的にはとても読み応えがあり、面白かった。 住処、生き様、プライド‥ 食べることは生きることと同じ位、住処選びは生きることだと思う。 やっぱり、住む場所ってとても大事だ。 パっと見のタイトルのイメージと、内容に良い意味でギャップがあった。一つのマンションを巡って、どれだけ人の歴史、思い入れ、事情が詰まってるのか‥ 人は自分の住処を守ろうとしたときに、どんな行動に出るか。どんな選択をし、何を発言するか。 白黒ハッキリしない終わり方も、実にリアル。 第1章の『おっぱいマンション』という、グッと人を惹きつけるワードも良いですね。 宗子が女優になりきったときの『私は文化に住みたい』という表現が素晴らしいと思った。 原田ひ香さんの、現実的な題材、大好きです。

    0
    投稿日: 2025.01.22
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    題名からしてもっとカジュアルな話かと思ったのだけど、マンション立替にまつわるそれぞれの立場から語った物語で、 建築に興味もあるので面白かったです。住まいのどこに重きを置くのかは本当に人それぞれ。

    0
    投稿日: 2024.12.07
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    あの、マンションですよね? マンションの価値感は人それぞれ。 いっそ、50歳以下しか住めないのならわかるけど 終の住処には難しいだろうな ネチネチとした昔話を持ち出すのは いかがなものか...だが住宅への執着はさもりなん。 これから中古マンションを買う計画うだが 恐ろしくなってきた。

    1
    投稿日: 2024.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一時期一世を風靡したデザイナーズマンションの50年後のはなし。 題材は黒川紀章の中銀カプセルタワービルである。 メタボリズム建築を象徴する建築物であったこの建物が建て替え時期を迎え、雨漏りなどの様々な問題が発生する。 通常であれば補修できるような雨樋の取付や配管のやりかえ、クロスの補修などのメンテナンスも構造の問題上出来ない。 また、歴史的価値がある建物である為美観を損なう改修も出来ないという居住する側にとっては厄介な代物である。 物語はそこに居住するキャラクターの濃い住人達と 設計者小宮山悟朗の娘でペントハウスの権利を持つのインテリアデザイナーみどり、小宮山の1番弟子で小宮山亡き後小宮山デザインを引き継いだ岸田のこのオッパイマンションを巡る人間模様を描いています。 そして作者の仕掛けはこのマンションのオッパイ部分にあり、そこに時限爆弾が隠されている所です。

    1
    投稿日: 2024.09.25
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    ユーモラスでドタバタしているのに 社会問題と家族問題が織り込まれ なかなか読み応えがありました 個性的な登場人物ばかりで 最後まで楽しめます

    10
    投稿日: 2024.08.05
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    有名な建築家が建てたマンションを巡って、様々な人の物語が展開されていく。 終の住処として購入した夫婦や建築家の娘、建築家とともに一緒にこのマンションを建てた男などなど。 それぞれの人生が語られていて面白かったです。

    2
    投稿日: 2024.07.26
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    終の住処として買ったマンションが欠陥住宅。 雨漏れ、湿気でカビ発生、などなど最悪だ。 この欠陥住宅を住民たちがどうにかしていくお話と思ってたけど、少し違う。 欠陥マンション、通称"おっぱいマンション"に 関わった人達の話。みんなこの"おっぱいマンション"とそれを手掛けた建築家"小宮山悟朗"に振り回されている。なんか心が歪んでしまった感じがする。 登場人物がみんなどうも好きになれず、星は2。 でも、"小宮山悟朗"は好きになれないけど、会ってみたいかも。どんなに嫌なヤツかを確認したい。 あとはやっぱり"おっぱいマンション"。どんなものなのか外観を見てみたい。 読み終わり、この2つが気になるという事は、私も"小宮山悟朗"と"おっぱいマンション"に振り回されてしまうのかもね。

    30
    投稿日: 2024.07.07
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    「おっぱいマンション改修争議」の改題。 旧タイトルの方がインパクトがあって親しみが持てるのになぜ変えてしまったのでしょうか。 デザインに重きを置いた有名建築家のマンションの末路。現実世界でも聞いたように思います。 建築家小宮山が亡くなってからもなお、反抗的な態度を崩さない娘のみどり、一方でそれを静かに見守る小宮山の弟子岸田。住民のおっぱいマンションへのそれぞれの思い、人間模様が交錯し、深い内容となっています。

    2
    投稿日: 2024.06.06
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    おっぱいマンション。中銀カプセルタワーマンションを参考に書いたものと思われる。あれもカプセルを交換してずっと住み続けられるという話だったが、カプセル交換に多額の費用が掛かるので、交換されることもなく、解体されてしまった。それでも何個かのカプセルを移動して保存する動きもあり、芸術なんだろうと思われる。コレに限らず、マンションの解体工事には多くの費用と時間とお金がかかり、今後の課題である事は間違いない。

    2
    投稿日: 2024.05.16
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    衣食住のなかで原田さんは食をテーマにされるイメージ強めでしたが、この住に纏わる物語も楽しめながら読めました。人の価値観ってそれぞれだけど、住に対して情熱的であれドライであれ、棲家とは人生の縮図だと匠に表現されていたと思います。

    5
    投稿日: 2024.05.09
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    有名建築家が数十年前に建てた高級マンション、実は欠陥住宅。新旧住民がマンション建て替えをかけて己の思いをかけ戦っていく。 住民、建築家の娘、社長等等主人公を変えた連作短編。インパクトがなく、個人的にあまり面白さが分からなかった。

    1
    投稿日: 2024.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原田ひ香さんは元々テレビドラマの脚本を書いていたとインタビュー記事で読み、だからかあ!と納得。いかにもテレビドラマ的な癖のある登場人物たちと、最後の謎と。ただ結局マンションは取り壊されずアスベスト問題は有耶無耶に……という結末は小説的で好みでした。 あと多くの人と同じく私も終の棲家探しをしているなかタイトルに惹かれて手に取ったので、単行本から改題したのは英断でしたね。おっぱいマンションってタイトルはさすがに手が伸びない。 レビュー見てると「終の棲家探しには役立たなかった」「具体的なお金の話は出てこなくて期待外れ」みたいな感想がちらほらあるけど、小説にそんなお役立ち情報期待しちゃだめよ(笑)

    1
    投稿日: 2024.03.30
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    この本のモデルになった建物調べたら、ものすごい不便な家だった。笑笑 誰かのブログのようなものをチェックさせてもらいましたが、冬は冷蔵庫のように寒い、お湯が出ない、水は飲めない、キッチンはない、窓開かない、湿気すごい、火器厳禁。などなど。。、 凄まじい家。 オシャレっちゃオシャレか? ってなカプセルマンション。 いやいやいやいやいや、これ、小説より酷いじゃんか。って思ったわたしでした。 建築士一級の勉強してるわたしなので、ついつい建築がらみの小説はとても気になる。 なるほどなぁ。 どんな場所にもセンスってあるのよねぇ。 と、思ってしまったょ。 話すセンス、 作るセンス、 飾るセンス、 遊ぶセンス、 楽しむセンス、 どんなもんにもあるのよね。 センスって、磨けるものなのか? 生まれ持ってるもんなのか? 第一話のオッパイマンションがとってもおもしろかった!!!!!! #原田ヒ香 #おっぱいマンション #カプセルマンション #凄まじいな #鉄骨造だった! #萌える #にしてもすごい家 #建築士目指してます! #鉄骨屋 #建築本は気になる

    9
    投稿日: 2024.03.26
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    うーん… 自分の住み処については、特に拘りが無いので 響きづらかったなぁ… マンションより一軒家派ですが… 特にマンションでも、タワーマンションとかは住みたくないかな 家もそうですが、車や物もシンプルな物が好き 車のサンルーフは開ければ隙間に落ち葉など溜まり、確認してるつもりでも少しゴミが挟まってれば、洗車や雨の時に水入ってくるし… シンプル、アナログな物でも長所、短所あるけど ハイテクを求めると、結局前からあるものが無くなったり、人間の能力は退化するので… 家も耐震や防寒などを強化するだけで 最低限でいい気がします… 電話も進化すれば、昔みたいに沢山の電話番号覚える能力が無くなったり LINEやメールが当たり前になれば、漢字を書けなくなったり 今の子供はタブレットで打ち込むのが当たり前なので、鉛筆で字を書くための筋肉が退化してるそうだし… 変にテクノロジーも進めば、争いもドンドン残酷化する 本当の進化は何か? 本当の退化は何か? を考えなければイケナイ時代。 それに比べたら住み処はたいした事じゃない 今 被災して踏ん張ってる人達が1番知ってるのではなかろうか…。

    78
    投稿日: 2024.02.11
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    有名建築家の小宮山氏の建築したマンション 通称おっぱいマンション 残す派、たてかえる派 様々な人が様々な思いをもちぶつけ合う 理想と夢をもつ登場人物達が辿り着く先とは ユニークな登場人物達がたくさん登場する ああ、こういう人いるとにやりと笑える なんとなく読んでしまい 残念ながらあまり心にはピンとこなかった

    9
    投稿日: 2024.02.01
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    「そのマンション、終の住処でいいですか?」 原田ひ香 〜あらすじ〜 有名建築家による一等地の中古マンション。 誰もがうらやむその家はしかし、とんでもない欠陥住宅だった! 上手くいくはずの改修工事は新旧住民の様々な思惑が絡み合い、混沌の様相を呈していく。 デザイナーズマンションに人生を振り回された人々の胸中にあるのは、幸福か、絶望か、見栄か、プライドか。 誰もが身につまされる、終の住処を巡る大騒動。 以下ネタバレあり 黒川紀章の中銀カプセルタワービルを彷彿とさせるストーリー。 実話とフィクションが混じったような内容。 一等地のデザイナーズマンション。 しかしとんでもない欠陥があって、 建て替えするかどうかで揉める住人の話です。 マンションが結局どうなるか!?!?よりも、 住んでる人たちの裏事情を俗世的に楽しむような話でした。 そして、小宮山という天才建築士に対して、 羨望と、嫌悪感、両方同じくらい入り混じって複雑な感情を抱いている人が何人もいる。 賛否ある建築士なんだろうなぁというのが伝わる。 一等地の誰もが知る有名デザイナーズマンションに住むことへの執着やプライド、選民意識、お金のこと、色々な人間くささが良かったです。 短編集のような形で、 住人ごとにスポットライトが当たり、 そこまで重くならずに読める内容でした。

    2
    投稿日: 2024.01.28
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    非常に読みやすいストーリーでした。 おっぱいマンションという過去のタイトルは正直手に取りにくいタイトルでしたね。もったいない。

    0
    投稿日: 2023.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あれ、こういう話なの?小説なんだな。エッセイかと思った。書評さん全然違うぞ。書評の読み間違いかもしれんが。 ストーリーが若干古いんだよね。90年代の月9みたい。今の話なのか?こういうのが好きな人には受けるけど、今どうなの?読む人はそういう人が対象なのか。結局アスベストとそれを隠したいだけ?住民の話いらないじゃん、

    0
    投稿日: 2023.10.24
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    おしゃれなイメージのデザイナーズマンション、憧れはあるけれど実際住むとどうなんだろうか⁇と思ってしまう。 暮らし難い部分があるのでは…と想像してしまう。 この物語は、有名建築家によるマンションに振り回された人々の心の内を覗いてみたら…というオムニバス形式で5編。 一度購入したら多少の不備はあっても我慢して住み続けるだろうか⁇と考えてしまった? マンションだと修繕管理費も安くはない金額だし、古くなればなるほど改修工事は必要になる。 だが住民全員とは言わずとも賛否のための会合は度々あるだろうし、なかなか大変なことだと見につまされる内容であった。

    50
    投稿日: 2023.10.21
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    タイトルから思っていた内容と乖離があるかも。 実際に建っていたマンションのことを書いたお話。 カリスマと呼ばれる建築家とその下で働くスタッフ岸田。、大学で教わったことのある市瀬、娘であるみどり、マンションの住人。 いろんな社会問題の提議なのか、老朽化マンションが増えている問題など、考えさせられる 「新陳代謝『メタボリズム)」といっても実際はカプセルが取り替えられることもなく、他の普通のマンションと同じようにデザイナーズマンションも老朽化は避けられない。 ペントハウスをあえて「おっぱい」にした理由がいまいちわからなかった

    0
    投稿日: 2023.10.12
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    原田ひ香さんらしく、いくつかのオムニバスの物語が最後に繋がってくる構成。ただ最後で全てが繋がるような結末の気持ち良さはあまりない。社会問題の提起なのか、人間ドラマなのかちょっと中途半端に終わった感じでした。

    2
    投稿日: 2023.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    構造がおもしろいだけに、最後まで隠されていた秘密がいまひとつだった気がしてもったいない。 まだ早いとは思うけど、魅力的な終の住処、探しています。

    1
    投稿日: 2023.09.05
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    原田ひ香さんなので読んでみましたが、想像してた感じとは少し違ってました。 デザイナーズマンションに関係する人のドラマ。

    1
    投稿日: 2023.08.14
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    黒川徽章の中銀カプセルタワービルを思わせる、歴史的デザイナーズマンションにまつわるお話。 小宮山悟朗とその娘 みどり、小宮山に憧れる市瀬、岸田、その住人の話。 問題だらけのマンション。建て替えはどうなるのか、何があって建て替えられないのか興味津々でした。最後はモヤっと終わりました。 素敵な終の住処に住みたいものです。

    3
    投稿日: 2023.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ランチ酒」シリーズ、「三千円の使い方」の原田ひ香さんの作品。 原田ひ香さんといえば、ふんわり優しい中に人生の奥行きを感じる作品というイメージを勝手に抱いてたが、本著はまたひと味違う。 登場人物が抱えている闇が深い。 誰にも共感できないのに面白い。どんどん読んでしまう。 かつては流行の最先端であったデザイナーズマンションの老朽化、欠陥、建替問題を軸に 建築家の娘、建築家の右腕とその妻、建築家に憧れと悔恨を併せ持ち入居してきた元教師、永年の入居者である元女優など様々な人生が交錯する。 そして隠蔽されてきたアスベスト問題。 親戚でアスベストが原因で亡くなった人がいるので、リアルに岸田の怖さを感じた。 海外に逃げても、その恐怖からは本当に逃げられるのか。 マンションの再建だけは決着がつくのかと思いきや、様々なトラブルが起き、岸田の手紙も読まれることなく捨てられて、有耶無耶。 めでたしめでたしのラストではなく、現実的だ。 実際そんなマンションがあちこちにあるのかもしれない。 本著のおっぱいマンションと呼ばれた建物は、黒川紀章の「カプセルタワー」がモデルとのこと。以前首都高から見えた不思議な建物を思い出した。 今はもう解体されてしまって見ることができないのが残念。 (雨漏り、カビ臭、キッチンなし、洗濯機置場なしなど色々と大変な物件だったよう。それでも住みたい人はいたみたいで、凡人にはわからない。すごいなぁ。。)

    4
    投稿日: 2023.07.23
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    面白い、一気読みでした! 本の最後に「解説」としてトミヤマユキコ女子が書いていたが、この本のモデルになったのが「黒川紀章の中銀カプセルタワー」とのこと。読み進みながら、そうではないか?と思っていたが... 納得。 一つの歴史的遺産とも言われるマンションを取り囲む人間模様が面白い。 建築家と一番弟子、建築家と娘、... 色々の人間模様が、心の機微が読んでて引き込まれた。

    0
    投稿日: 2023.07.21
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    まぁおもしろかった。 実際、老朽化したマンションはこれからどうなっていくんだろう(どうしてるんだろう)。欠陥はなくても大変そうだ。 この物語の主人公って誰なのだろう。みどりなのかな。でもあまり登場しないから親しみもなく、岸田も市瀬も登場人物の一人にすぎない。出てくる人たちみんなキャラは濃いし好きな感じではなく、マンションは老朽化したらどうなるのだろうという不安にただ包まれてしまった。

    1
    投稿日: 2023.07.09
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    終の住処として選んだデザイナーズマンションが、老朽化と欠陥住宅だった。 住民それぞれの思惑、建築家の思いなど様々な視点から描かれていく連作短編集。 本当は名誉でも何でもなく隠したい事実もあるけれど、最後は何だかスッキリしないもやもやとしたまま終わった。 ただただこのマンションと小宮山親子に振り回されたままだったような。

    1
    投稿日: 2023.05.30
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    何かで紹介されていた。 有名建築家が設計したデザイナーズマンションが老朽化して住みづらくなって、建て替えか保全かという騒動を、居住者や建築家の関係者の視点で書いた話。登場人物の考え方や歩んできた人生などから、それぞれの立場や思惑が描かれている。 モデルになっているのは黒川紀章の「中銀カプセルタワー」だということはすぐにわかる。そちらは解体されたが、合意形成は大変だったであろうと想像はつく。 この話に出てくるマンションは赤坂駅徒歩すぐという設定で立地が抜群なので、老朽化しても必ず再生されるだろうが、全国には朽ち果てていくしかないマンションが多くあり、この先、深刻な事態になっていくだろう。

    0
    投稿日: 2023.05.27
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    初めてこの方の本を読んだけど、気軽に読めてストーリーに入りやすくて面白かった。終わり方はちょっとすっきりしないかな。

    0
    投稿日: 2023.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5人ほどの主な登場人物が出てくるのだが、どの人物にも感情移入できない。おかげで俯瞰で観ることができる。 そっか私はこのヘンテコなマンションに住む人種とは隔絶しているのだなと気づく。 章ごとに人物に寄った視点になっているのはさすがだな、と思わせる。そして全く違和感がない。 この作品をハッピーエンドと取る読者は少ないだろう。 海外移住する岸田が自身を小宮山親子から、子どもたちを商社の呪縛から解いた点が唯一の希望と言えるのか。それとも単に世間の非難から逃れるためなのか。 あるいは小宮山親子に対する復讐なのか。 読者がどう捉えるかが作者からの課題なのだろう。

    0
    投稿日: 2023.05.07
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    人それぞれ様々な人生観が描かれていて最後の方はあっという間に読んでしまった。 憧れのマンションが抱える闇、これがいつ暴かれることになるのか‥ 続きが出たらまた読んでみたいと思えました。

    0
    投稿日: 2023.05.03
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    側から見ると羨ましく見えるような華々しい人達も、実情は問題を抱えていたりすることを垣間見れた。 以前住んでいたマンションも、そんな事あったなーと思い出した。

    0
    投稿日: 2023.03.20
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    有名建築家・小宮山悟朗(こみやま ごろう)建築の「赤坂ニューテラスメタボマンション」は、最上階の形状から「おっぱいマンション」と呼ばれている。 1960年頃から70年代にかけての流行最先端で、誰もが住みたがった。 しかし、デザインと建築家の嗜好重視だったため、欠陥が露呈しはじめ、築45年経った今、建て替え運動が持ち上がっている。 老朽化したマンションの建て替え問題に絡んだ住民たちの思惑と生活と、という話だと思って読み始めたが、それが「デザイナーズマンション」という特別なものだったためにちょっと、思っていたのと違った。 住民主体、住民の意見が優先、と言われつつも、そこに聳え立つのは、有名建築家・小宮山悟朗という存在。 小宮山悟朗に何らかの関わりと思い入れがある人たちの、建て替えに賛同するか、しないかが主に描かれる。 そして、この結末は・・・これでいいのか?という・・・ 人間で言えば、癌の手術のために開腹しましたが、手の施し用がないのでそのままにして元通り縫合しました、みたいな感じだ。 小宮山悟朗の片腕だった岸田の、一世一代の告白の手紙を読まなくていいのか? 「そのマンション、終の住処でいいですか?」というタイトルがホラー染みてくる。 『おっぱいマンション』 小宮山悟朗の娘、小宮山みどり。 父親に対する反発を五十代になった今も抱えている。 『革命の教師』 マンションの建替えを推進する、住民運動のリーダー・市瀬清(いちのせ きよし) 田舎の一戸建てを処分し、このマンションを買った。 大学時代、小宮山悟朗の講義に出たことがある。 『敗北の娘』 かつて小宮山悟朗の右腕で、その亡き後「小宮山デザイン」の社長となった、岸田恭三(きしだ きょうぞう)の妻・岸田香子。 小宮山一族に対する複雑な思いがある。 『元女優』 元女優・奥村宗子(おくむら むねこ) ここに住む権利を続行できるのか否か、微妙な立場。 『住民会議』 そもそも、一度の会議で結論が出るものではない。

    3
    投稿日: 2023.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かつて憧れの象徴とされたデザイナーズマンションを巡る欠陥住宅問題。建築家(とその娘)、建築事務所(の右腕となる男)、住民たちのそれぞれの思惑で改修工事は遅々として進まず、、、。モデルとなるマンションが容易く想像できるため、リアルな問題として楽しめます。

    0
    投稿日: 2023.02.05
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    ちょっとしたミステリー】 うわー面白かった! この作家さんを知ったのは友人からのお勧めで、作風はゆるふわと聞いていたし、1冊目に選ぶのをお勧めされたのは先日読んだ「三千円の使い方」だったし、確かにね、と友人の説明に納得してた。 でも、この小説は最初から何だか様子が違う。 各章に出てくる登場人物たちがみな緊張感を抱えなにかしら痛々しい。 ヒリヒリした空気をまとったまま結局物語は終わるのだけれど、ひ香さんが描きたかったのは、市井の人間と圧倒的王者の対比だったのかな。 「三千円の使い方」はドラマ化されたけど、もしこの小説をドラマ化するとしたら、俳優さん…特に小宮山親子を演じるのは難しいだろうなぁ。 決して人好きするタイプではなく、むしろ不快や恐れを抱くこともあるのに、何故か惹かれ、拒めないなんて人達を演じるのは。

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    投稿日: 2023.01.16
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    様々な立場の人物からデザイナーズマンションを語る連作小説。 とんでもない欠陥住宅でありながら、長く愛されてきた建物という矛盾が丁寧に描かれており面白い。登場人物がどれも個性的。

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    投稿日: 2023.01.05
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    原田ひ香さんの『おっぱいマンション改修争議』が面白く、原田さんの他の本も読んでみたくて、こちらの本を図書館で予約して、順番が回ってくるのを心待ちにしていたのですが、届いてびっくり!中身は同じ本でした!改題していたんです。 確かに本のタイトルに『おっぱい』と書いてあると、手に取るのを躊躇します… 個人的には『敗北の娘』の香子にすごく共感しました。

    1
    投稿日: 2022.12.22
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    短編集だと思ったら連作でした。 それぞれの登場人物の視点から「中古のデザイナーズマンション、通称おっぱいマンンション」への思いが語られて面白かったです。 現実に中古マンションの建て替え計画等もありますが、なかなか思うように行かないようで。 まさかの建築構造上の問題まで秘められたこのマンションの行方はどうなるのか、自分だったらどうするか、ちょっと薄ら寒いまま本を閉じました。

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    投稿日: 2022.10.09
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    連続ドラマを観ているような感覚だった。 面白い◎ 各キャラクターの感情が妙にリアルで親近感。 価値観の違いをはっきり感じる。 これが作者さんの持ち味? “終の住処”って案外身近なテーマよね。 刺さりました。 マンション云々ではなく、こちらは個人の価値観の違いが様々な立ち位置から分かる作品だった。 あと、その価値観が経験に左右されて変わるのも面白い。

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    投稿日: 2022.09.29
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    私も今、終の住処のマンションを探しているところなので、参考になるかと思いましたが、そうでもありませんでした。残念でした。

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    投稿日: 2022.09.25
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    『皆さんは住まいというものに、何を求めるのでしょうか。便利さでしょうか、立地でしょうか、それとも、思い出でしょうか』。  飛行機の窓から見下ろすと、改めてこの国にはさまざまな場所にさまざまな『住まい』が存在することがわかります。どうしてそんな場所に、どうしてそんな形の建物に暮らすのだろうと思う『住まい』があることにも気付きます。そして、そこにはそれぞれの『住まい』を選んだ人の価値観があり、それぞれに理由があるはずです。“衣食住”と一括りにされる通り、私たち人間が日々を生きていくためにはなくてはならないもの、『住まい』もその一つです。”衣”や”食”に好みがあるように、”住”にも当然好みが生まれます。それを入手するために要する手間暇を考えれば、他の二者以上に色濃く好みが出る場、もしくはより意を払う場、それが『住まい』なのだと思います。では、そんな大切な場が、 『終の住処と思って買ったのに、とんだ欠陥住宅だった』。 そんな事態が起こってしまったとしたらあなたはどうするでしょうか?もしそれが、一戸建て住宅であればある意味話は簡単です。それをどうするかは究極的にはあなたの判断次第です。どのように修繕するか、それはあなたの一存です。しかし、それが『マンション』だとしたらどうでしょう?『終の住処』のはずが、まさかの『欠陥』が露呈したそのマンション。あなたが区分所有者である以上、その扱いに意見をすることはできますが、あなたの一存で決定はできません。そこには、区分所有者間の意見の対立、価値観のぶつかり合いが発生せざるを得ません。 さて、ここにそんな”欠陥マンション”を舞台にした作品があります。かつて流行った『メタボリズムを象徴する建物』とされるマンションに巻き起こった”建て替え派 vs 保存派”という住民同士の対立が描かれるこの作品。それは、そのデザインから『おっぱいマンション』と呼ばれてきた建物に、さまざまな人の人生を見る物語です。 『素敵なお宅ですなあ。これが公団住宅とは』、『ご著書はすべて拝読しております。先生のご自宅に来られるなんて感激です』と、『マンション管理会社の人間』という二人の男性に自宅で対峙するのは主人公の小宮山みどり。そんな みどりは『小宮山悟朗先生がご建築の赤坂ニューテラスメタボマンションの改修のご提案についてのご説明に伺いました』と、男が説明を始めようとするのを『説明は結構です』、『父の建物を壊すのに、どこにサインすればいいんですか』と遮ります。壊すまでは決まっておらず、改修での対応も検討しているという男に、『私はどちらでもかまいません。皆さんで決められた方にサインします』と言い切る みどり。そして『先生のお考えを住民』にも伝える旨を残して戸惑いを見せながら男たちは部屋を後にしました。『数ヶ月前の夕方のワイドショー』で『メタボマンションに建て替え運動が始まっていることを知った』みどり。かつて『流行ったメタボリズムを象徴する建物』は、『「細胞」を積み上げたようなデザイン』をしているものの最上階の『二つの「細胞」たちがなぜか円錐形で横に並んで前方に突き出ている』こともあって、『おっぱいマンション』と呼ばれていました。そんな建物を『住民運動のリーダー』は『これは重大な欠陥住宅です』と言い切ります。そして、『終の住処がこのマンションでいいのか、ずっと考えています』とも語るリーダーの男。一方でそんな建物をデザインした故・小宮山悟朗の娘である みどりは小学校四年の時に建物の最上階に引っ越しました。しかし、『転校した学校で』『あだ名は「おっぱい」』とつけられ、苦悩する日々を送った みどり。そんな みどりは男たちが去った後、父親の事務所の社長を継いでいる岸田恭三から連絡を受けます。『小宮山デザインを閉じようと思っている』というその内容に、『本当にあなたには感謝している。何でも好きなようにしていいから』と返す みどり。そんなみどりの返事に『一つだけ、私の願いを聞いてくださいますか』と訊く岸田は『最後に一度でいいので、メタボマンションを一緒に見ていただきたい』と語るのでした。しばらく距離を置いてきたその建物を再訪することを躊躇するみどりですが、繰り返しの懇願に重い腰をあげます。そして、訪れた部屋で意外なものを見つける みどり。そんな物語の舞台となる『おっぱいマンション』の建て替えの話が盛り上がりを見せる中に、過去に隠されたまさかの真実が浮かび上がる物語が描かれていきます。 「そのマンション、終の住処でいいですか?」と書名に『?』がつくこの作品。書名に『?』がつく作品というと、”「かわいそう」という言葉は嫌われがちだ”と、”かわいそう”という気持ちの発露に光を当てる綿矢りささん「かわいそうだね?」、その言葉の問いかけが人が前に進んでいくためのきっかけを作ることを教えてくれる川上弘美さん「これでよろしくて?」などが思い浮かびます。綿矢さん、川上さんの作品の書名の『?』はどちらかと言うと、その『?』が物語自体に投げかけられているのに対して、この原田さんの作品では読者にその問いかけがなされているように思います。一方で、この独特な書名だけを聞いて作者を当ててください、という質問がされた場合、垣谷美雨さん!と回答される方もいらっしゃるようにも思います。私もこの書名から、まさしく垣谷さん的視点の物語という印象を受けました。実際、その内容は垣谷さん的雰囲気を纏っている部分も多いと思います。まずは、そんな垣谷さんっぽい視点でこの作品を見ていきたいと思います。 この作品では、書名からも予想される通り、私たちが高額な費用を払って居住することになる『マンション』の問題に光が当たります。リアル世界では、”こんな物件は買ってはいけない”といった見出しと共にネット、そして本とさまざまな媒体で”欠陥マンション”が取り上げられていますが、この作品ではまさにそんな”欠陥マンション”に光を当て、マンションに利害関係を持つ人たちが右往左往する様が描かれていきます。では、そんな問題となるマンションがどんなものかを見てみましょう。 ・マンションの外観: → 『昔からデザイナーズマンションのはしりとして有名で、駅からも近い』 → 『角の取れたさいころ状の「細胞」を積み上げたようなデザイン。ご丁寧に細胞の核のように円い窓が付いている』 → 『一九六〇年頃から七〇年代に流行ったメタボリズムを象徴する建物で、なんども建築雑誌の表紙を飾った』 → 『最上階だけ、二つの「細胞」たちがなぜか円錐形で横に並んで前方に突き出ている。まるで女性のバストとようだ』と騒がれる。これが『おっぱいマンション』と呼ばれる所以 ・マンションの欠陥: → デザインを優先し、『雨どいを省いたため、雨水などが直接建物にしみこんでしまう』 ・住民の動き: → 『現在の倍の戸数の新築マンションを建て、元の住民には今と同等の広さの部屋を無償で提供する、その費用は新しく増えた部屋を分譲することで賄う』という”建て替え派” vs 『歴史的価値のある建物だから残してほしい』という”保存派”に分かれる 『おっぱいマンション』という攻めたデザインとはいえ、その土台となる『メタボリズム』という考え方はリアル世界もにあり、この作品でモデルとなったマンションは実在し、あながち小説の中だけの空想世界とも言えないようです。この作品では、そんな現実にもありそうな”建て替え派 vs 保存派”で割れるマンション住民の争いが描かれていきます。そこには、『マンション建替法の改正で、マンションの建て替えは以前よりも容易となりました。しかし、それでも、区分所有者と議決権の五分の四の賛成が必要となります』というリアルな法律の情報も加味されるなど、現実問題として向き合われている方にも説得力のあるストーリーが展開します。そして、最後にどう決着させるのだろうとテンポ良く展開する物語は、なかなかに興味深くぐいぐいと読ませる面白さがあります。…と触れると上記した通り、垣谷美雨さんっぽいイメージがさらに増すように思います。しかし、この作品はどこまでいっても原田ひ香さんの作品です。そう、ここまで説明した内容で思い浮かべる作品イメージと、実際に読んで感じる作品の内容には随分と差があることに気付きます。 この作品は五つの短編が視点の主を切り替えながら連作短編の形式で展開していきます。では次に、それぞれの短編の内容を簡単にご紹介します。 ・〈おっぱいマンション〉: マンションの設計者とされる小宮山悟朗の娘・みどり視点で展開する物語。みどりは現在居住はしていないもののマンション最上階の所有者でもあります。 ・〈革命の教師〉: 『北関東の町の郊外』に住む『元理科教師』の市瀬は、妻と娘が勧めても興味がなかった都内への引っ越しに、かつて知る『おっぱいマンション』のことを聞いて前向きになり移り住みます。 ・〈敗北の娘〉: 『「小宮山デザイン」の社長』であり夫の岸田恭三の妻が主人公。そんな妻は、娘の婚約者が浮気をしたと聞いて動揺、そんな状況に自身の今までを重ね合わせます。 ・〈元女優〉: 四十年も『おっぱいマンション』に暮らす『元女優』の主人公の宗子は、離婚の関係で所有権がまだ夫にあるという事態の中、『建て替え』議論に巻き込まれます。 ・〈住民会議〉: 『小宮山デザイン』の社長である岸田恭三に光を当てる物語は、”建て替え派vs 保存派”の議論が白熱する『住民会議』に場を移し、その行方に光が当たります。 それぞれの短編では、『おっぱいマンション』に関わる人物がそれぞれの物語で光を当てられていきます。しかし、”関わり方”と一口に言っても実際の”関わり方”が異なれば議論への賛否は当然に変わってきます。リアル社会で問題になっている”欠陥マンション”もしくは、年数の経過したマンションをどうするかという議論が白熱するのとそれは同じことです。それは、”善者”、”悪者”と単純に線引きできるものではありません。それぞれがそれぞれに自身にとってのメリットとデメリットを判断するシチュエーションにおいては、誰もが”善者”であって、誰もが”悪者”なのだと思います。ここが一つの建物を共有するマンションという建物のあり方の難しさを象徴してもいます。この作品では、そんなマンションの設計者は亡くなっているという前提の下、設計者の娘である人物、マンションに最初期から暮らし今は年老いた人物、そして『欠陥』を知ることなくそんなマンションに越してきたばかりという人物など、現実にもあり得そうな立場の異なる複数の区分所有者が登場し、それぞれの立場からマンションの今後をどう考えるかという視点で物語が展開します。そう、そこにあるのは区分所有者間の価値観の対立を見る物語です。 上記した通りこういった感じの設定は垣谷美雨さんの物語にも見られるものです。しかし、この作品は垣谷さんの作品と大きく異なる展開を見せます。垣谷さんの物語では、問題の潜在を提示するということ自体に焦点が当てられていくことが多いと思います。そして、それはこういうまとめ方もあるんだ、と極めて納得感のある清々しい結末を見るものが多いとも思います。それに対して、原田さんのこの作品は、確かに”欠陥マンション”の問題を最前面にうたっていることに違いはありませんが、それぞれの短編に登場する人物、そしてその家族の人間関係に、より光が当てられています。そう、共用する一つのマンションの中にこんな多彩な人々の暮らしがある、そのような視点です。この点は読み味にも大きく影響してきます。結末を語るわけにはいきませんが、上記した垣谷さんの作品に見る清々しい読後感はこの作品にはありません。どこかモヤっとした、一般的な意味合いは少し異なるかもしれませんが”イヤミス”と読んでも良いような読後がそこには待っています。そう、”欠陥マンション”という問題に光を当てつつ、さまざまな人々の心の闇、さまざまな人々の繋がりの複雑さ、そんな側面に一編ずつ丁寧に光を当てていく、それがこの作品の魅力なのだと思いました。 日本人は持ち家というものに特別な意識を持っています。そして、その選択にも当然に意を払い、一生をその場で暮らす覚悟をもって手に入れます。しかし、 『終の住処と思って買ったのに、とんだ欠陥住宅だった』。 まさかの『欠陥』の潜在に、目の前が真っ暗になる瞬間。リアル社会でも至る所で問題が噴き出していることがニュース報道もされています。 『皆さんは住まいというものに、何を求めるのでしょうか。便利さでしょうか、立地でしょうか、それとも、思い出でしょうか』。 『住まい』というものに対する私たちの価値観は人によってそれぞれ異なります。人生において何を重視するかはその人の人生観とも切り離せないものです。この作品では、区分所有者として一つ屋根の下に暮らすマンション住人たちの今までの人生が、そして人と人との繋がりが丁寧に描かれていました。そう、”欠陥マンション”に関する問題を取り上げつつも、光を当てるのはそこに住まう住人たちの人生の物語。 原田さんらしい目の付け所の面白さと、さまざまな境遇にある住人たちの人生を描いていく上手さを感じさせる作品でした。

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    投稿日: 2022.09.21
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    お話がとても面白くて夢中になって読んだ。 最後、みどりらしいサバサバ感がすごいな、というか私もそれくらいサバっとしたいなと思う気持ちと、それじゃ岸田の気持ちがぁぁぁ、もうちょっと話の続きを読ませてよぉっ、気になるよぉ涙

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    投稿日: 2022.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天才建築家が手掛けたデザイナーズマンション、彼やマンションに翻弄された人たちを中心に物語は進む。 才能や血筋、他人の価値観、持つ者、持たない物それぞれが呪縛に囚われており、分かり合えることもなさそうだ。 例えば岸田の「最高の作品」が何を意味するか、説明したところで理解はされるかもしれないが、共感はされそうにもない。 しかも、そうした切ないストーリーだけでは終わらない。最後にもう一つ仕掛けがあるのだ。その打ち明け話を読んでしまうことによって、図らずも読者までもが小宮山や岸田の共犯者のような心持ちになる。 物語が終わっても不穏な余韻を残してしまう。思う壺ですね。まんまとしてやられました。

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    投稿日: 2022.09.05
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    有名建築家による中古マンションをめぐる騒動。 デザイナーズマンションで誰もが羨むが、実際には様々な欠陥のあるマンションだった! そこで改修工事の案が出てくるも、賛成派と反対派で意見がわかれる。 また、その建築家に関わる人達の人生も綴られる。 このマンションを残すのか、壊すのか…ただ本人は既にこの世にいないのだ。 さて、結末や如何に… 2022.8.18

    0
    投稿日: 2022.08.18
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    有名建築家の小宮山が建てた、おっぱいマンション。 欠陥をめぐって建替問題が巻き起こる。 住民と建築家、建築家の娘などクセのある人たちが登場するので楽しい! 本を閉じた後も、あのマンションは今も時限爆弾を抱えているだなと思うと、爆弾を見つけるのは誰だろうとわくわくが続く。 きっと小宮山みどりではなく、小宮山父娘の呪縛から逃れられない岸田とか、市瀬なんだろうな。

    11
    投稿日: 2022.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

     ん〜〜〜バブルの遺産のようなマンションの建築家と家族と住人の視点から物語が進む。 ちょうどモデルとなった中銀カプセルタワービル解体の年に読んだのは何か因縁を感じた。 物語としてはマンションの秘密が結局知られることなくしかも存続とも建て替えともならず消化不良な終わり。 モヤモヤ…。

    2
    投稿日: 2022.07.23
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    結婚はお互いが何の過去も知らない男女でするべきだと思ってきた。浮気や恋でさえないことでも気になるのだから。 夢中にさせる必要はない、ただちょっといい女だと思わせるくらいで十分。 中銀カプセルタワービルをモデルとしたようなマンションの建て替えをめぐる人間関係を書いた一冊。建築家、その娘、住民たち。様々な思惑が交差していく。

    0
    投稿日: 2022.07.15
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    有名建築家による一等地の中古マンション。誰もがうらやむその家はしかし、とんでもない欠陥住宅だった!。誰もが身につまされる、終の住処を巡る大騒動。(e-honより)

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    投稿日: 2022.07.04
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    黒川紀章のごときカリスマ建築家の代表作の赤坂のマンション。別命、オッパイマンション。デザイン優先の築年数が経ったマンションは水漏れ、歪みが出て、このままでは住み続けられない問題。抱える。新旧の住民が建て替えか保存かを巡って対立する。 カリスマ建築家の娘も父の影響から離れたくて、建て替えに賛成する。 そして、このマンションは存在してはいけない根本的な欠陥を抱えていることが最後に明らかになる。 章によって主観が変わる作者特有の手法は苦手だけど、面白い。

    0
    投稿日: 2022.06.19
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    2022/06/05 3千円の使い方で知った原田さんの作品で、文庫用にタイトルは改題されているようです。 内容はまさにタイトルの通り。有名な建築デザイナー(?)が手がけたマンションに住む人、そのデザイナーの親族サイドから見た話、側近が常々思っていたこと、デザイナーのことを物凄く尊敬していたが故に、期待を裏切られてしまう人、自分の人生最後の住む場所をどこにするかというのはとても大切なことなんだなと思いました。 マンションを建てる、マンションを改築する、権利を手放す、等々難しい話もたくさんでてきましたが、なんだかそうした面でも勉強になった気がします。 この人の本はまだ、2冊目ですが、お金にまつわることや資産にまつわることを小説に絡めた話が多いように思います。 お金や資産って人間の欲望とモロに繋がってるから、そこから見ていく心情の話みたいな感覚で読んでいました。

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    投稿日: 2022.06.06
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    帯のコピーや表紙のイラストのポップさに騙された。本書の内容を完全にミスリードしていると思う。 人の心や行動や時代背景、いろんなものが交錯し、本書の構成自体も絶妙に交錯する。文庫の解説に書かれている通り、「舐めてかかると、えらい目に遭う」本。

    0
    投稿日: 2022.06.06
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     日本の高度成長期に設計・建設された斬新なデザインのマンションを巡る群像劇。5章からなる。       * * * * *  描かれているのは老朽化したマンションの改修をめぐって交錯し対立する人々の思惑です。  ただしその対立は、住環境や利便性を追求してのものではなく、つまらぬ虚栄心や劣等感、嫉妬などに起因しているため、本来的な争議に至りません。  人間的とも言える愚かさをテーマにした作品でしたが、掘り下げ方が浅く、結末も何か煙に巻かれたような収め方で、原田さんにしては中途半端だったように思いました。個人的には期待外れでした。  ところで、『そのマンション、終の住処でいいですか?』というタイトルは、文庫化に当たって改題したようですが、その理由は何なのでしょうか。できれば知りたく思いました。  原題は『おっぱいマンション改修争議』というのですが、こちらの方が話の内容によく合っていてしっくりくるように感じるのですが……。

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    投稿日: 2022.05.22
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    原田ひ香さん、テーマの選び方が上手い。 多くの人が関心を持っているところをついているという感じ。一大決心をしてマンションを購入して、それが欠陥住宅だったら大問題ですよね。 実際に欠陥住宅の問題がニュースになることもあります。不動産業者は誠実に対応して欲しいですが、住民同士で意見が割れたりすると難しそうです。

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    投稿日: 2022.05.08
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    マンションの特徴の描写で、すぐ中銀カプセルタワービルがモデルなのかな?と思った。 個人的には三千円の使いかたの方が好きかなという印象ではあるけど、おっぱいマンションを軸に、それぞれの登場人物の思い出や わだかまりが胸に秘めたものが交錯する様子は流石で、面白かった。

    0
    投稿日: 2022.04.30
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    マンション住まいの50歳代サラリーマンである自分に投げかけられた問いのようなタイトルでございました。そんなわけで、本書がきっかけでマンションに関連する書籍も目に留まり、数冊を持ってレジにてお買い上げとなりました。 マンションの改修や建て替えとなると、一筋縄ではいかないことが、この小説からも学べます。本書に登場するようなデザイナーズマンションではありませんが、どんなマンションでも等しく古くなっていくのです。人間の体と同じように、日々メンテナンスをすることで長持ちするかもしれませんが、管理会社と住民の協力が無いとうまくいかないようです。築年数が重なってくると、新築当初からいた住民と中古物件として購入した住民との温度差のようなものも生まれるようで、そんな様子も本書から知ルことができました。物語もさることながら、マンション管理のあれこれに気が向いてしまった本でございました。

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    投稿日: 2022.04.26
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    欠陥マンションの騒動に振り回された人々(居住者)、という紹介文で、そのように評価している方が多い様子だが、私は、芸術家の父に翻弄された娘と、その芸術に魅了されつつも、複雑な思いを持ち、振り回された人(岸田氏)の物語と思った。 今回の文庫化で改められたタイトルよりも、もう少し文学的な作品のように感じる。

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    投稿日: 2022.04.23
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    「おっぱいマンション」←すごい名前 に住む住民達一人一人に焦点を当てたオムニバスストーリーと思いきや、ちゃんと最後の最後で全員が一堂に会し、伏線回収された。 全人類のうち5割が魅了され、2割が時として嫉妬するパワーワード「おっぱい」に隠された秘密がやば過ぎる。 岸田さん、お疲れ様でした。

    0
    投稿日: 2022.04.23
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    憧れのデザイナーズマンションは、欠陥住宅だった!遅々として進まない改修工事の裏側には何があるのか。終の住処を巡る大騒動。 ほとんどの人が、人生でいちばん大きな買い物になるのが住宅。色んなことで悩んで決断することになるが、結果的に"その物件は終の住処にふさわしいのか"が最も重要な気がする。これから住宅購入を考えている人は必読です。

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    投稿日: 2022.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おっぱいマンションの建て替えをめぐる住民たちと建築家の戦い的なやつ。マンションを建てた亡き建築家とその娘、そして天才の腹心。建築家に憧れそして裏切られた教師。アスベストというなんかしょうもない終わり方だったし、腹心もなんか結果として小物感あったしで終わり方はちょっと微妙だけどそれ以外楽しめた。なんやかんや娘はアスベスト問題もちゃんと乗り越えるんだろうなという予感。

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    投稿日: 2022.04.03
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    築40年のデザインマンションをめぐっての物語。 語り手が章ごとに変わる、 このパターンは好きです。 ただ、原田ひ香さんらしい、 具体的な金額の描写がなくて ちょっと物足りない。

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    投稿日: 2022.03.30
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    原田ひ香の小説を初めて読んだ。小説というよりドラマのノベライズのようでした。きっとどこかでドラマ化されるのでは。

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    投稿日: 2022.03.28
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    赤坂ニューテラスメタボマンション、通称おっぱいマンションをめぐって、各章でマンションにかかわる人物が変わっていく。 前に読んだ「三千円の使いかた」と同じ手法。

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    投稿日: 2022.03.20
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    大山鳴動して鼠一匹、なエンディングは現実的というか、一種夢落ちというか。 それはいいのだが、登場人物に共感できる人間が一人もいないのがつらい。 TSUTAYAアプラたかいしにて購入。

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    投稿日: 2022.03.19
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    少し前にテレビで見た中銀カプセルタワービル。 軸になっているメタボマンションの描写からこのビルを想像しながら読んでいた。 建築家、その家族、パートナー、学生それぞれの想いの中でも、学生であった市瀬はあまり共感できなかったが、娘みどりの気持ちの移り変わりが魅力的だ。

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    投稿日: 2022.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有名建築家とその建築家が昔手掛けた その当時最先端だったマンションを 題材にした作品。 読み始めてすぐに黒川紀章氏が手掛けた 「中銀カプセルタワービル」が頭の中に 浮かんできました。建築造形美と機能美は 相容れない関係なんじゃないかと 思っていたところにこの作品。中には 両方を兼ね備えた建物もあるがそうそう 完璧なものはなく、住みながら工夫し、 妥協し、折り合っていくのが 終の住処なんじゃないかなと 個人的には思っています。 作品の中ではマンションを買った人が陥る あるある問題、管理会社がうまく機能 しなかったり、マンション内での不具合、 いざ改修や建替えの話が出たとしても なかなか前へと進まない現実・・・ 小説ながら今のマンション問題を実感できる 作品でした。終の住処・・・結局は住んでいる 人達が満足できればいいはずなんだけど・・・ 最後は思ったような結末ではなかったけど 現実だってこんなもんなんだろうなぁ~

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    投稿日: 2022.02.19
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    有名建築家が建てたマンションの老朽化、欠陥を原因だとした建て替え計画が持ち上がった。 その建築家と関わりのある人々がその問題を通して本当に対峙したかったものとは…。 建築家に対して愛憎反する想いを持つ人たちの姿から、建築家の強烈な個性が描かれていて、惹きつけられる気持ちがわかる。でも身近にいたら迷惑だろうな。 ぐいぐい読めて面白かった。欠陥住宅問題に切り込む硬派な作品ではなく、あくまで1人のカリスマに振り回された人々の物語。

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    投稿日: 2022.02.09