
総合評価
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powered by ブクログボダ子の苦しみが読んでたらこっちまで苦しくなるような作品なのだろうと覚悟して読んだのに、主人公の行動が私には理解できず、自業自得すぎて(リスクとれたり欲求が深い人しか成功しないのかもしれないが)感情移入できないまま進んでいって全然感情揺さぶられなかった。
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ仄暗いイラストに赤字で大きく「ボダ子」と書かれたインパクトに惹かれて読み始めた(著者近影のガラの悪さ…笑)。 壮絶。まともな人間が桜井さんしか出てこない。 主人公(作者)に至っては初婚のエピソードで既に「あー…」と言いたくなる(元嫁も大概なのだが)。 もしかしたら主人公には人を見る目が無いのかもしれない。一番の被害者はもしかしたら本妻かもしれないな。 奥田英朗先生の「最悪」も読んでて辛かったが、これは比ではない。実話だというのも驚きだ。 女性作家の作品ばかり読んでいたので、男性目線の野望、家族愛、悲哀、肉欲がすごい衝撃的だった。 こんなにどん詰まりで辛いのに、読む手が止まらなかった。 この作品を読んで私は父親にネグレストされてた事に気がついた。仕事にかまけて放置されていたのではない。とにかく自分以外の人間に関心の無い人で、私が鬱病になった時もとことん無関心だった。未だに親子らしい会話すらした事もない。 いざとなるとやたら主人公が責められるが、悦子だって相当ヤバい親だろう。むしろ娘の発症の原因は母親のせいでもあるんじゃないか。夫が事業を立て直そうと必死に駆け回り、慣れない作業現場で壮絶なイジメに遭ってるのに気付かず一晩中詰ったりカネのことばかり口にするのもおかしい。 独りよがりで手遅れだったのかもしれないが、娘が発症する前から愛情を注ぎ、事業を傾かせても娘との生活を選んだ主人公は本当に立派だ。 赤松先生に作家の道が残されていて本当に良かったと心から思う。応援してます。
1投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログなんだかとんでもない本を読んでしまったなという感想。なんだかもうただただやるせない。 ラストにかけてどんな結末になるのかと食い入るようにページをめくり、まさかのオチというべきかの展開に衝撃を受けた なんだか違う世界で生きている人のようだ
0投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログぐぇぇぇぇぇしんどいものを読んだ。しかし一気に読ませる筆力がすごい。そうだろうね、実話なんだろうなと思う。家族を顧みず仕事に没頭する姿、怖いけどあるあるだとも感じてしまう。いや無いか…いやすごい本。「人に薦めたいけど薦めたくない」という紹介文も見かけたが、納得。ぐぅぅぅいろいろつらい。
0投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ボダ子が主人公かと思っていたけど、父親がメインで書かれてるんですね 結局金だけど、家族のあり方がもう少しなんとかならなかったのか…うーん、悦子も悦子だしボダ子もボダ子だし、、 被災地を舞台したことで父親に得られるものがあれば良かったけど、後味の悪い一冊だった
0投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログ小学校の頃から無類の世話好きで、中学になってからは事象を繰り返す娘。境界性障害と診断され、目を離すと血まみれになっているため、学校にもまともに行けなかった。その原因は、家庭を顧みない育児放棄状態の父と、気に入らないことがあるとネチネチと一晩中説教をする虐待気質の母親にあった。それでも父大西はゴルフ場経営で多額の利益を上げていたのだが、それもある日終わる…。 「事実に基づいた」と書かれているが、要は父親の半生の手記である。これがまた、出てくる人物すべてがろくな人間ではなく、家族3人を含めてダメ人間でクズで悪党。したがって救いのない話だ。 ゴルフ場経営のノウハウで一山当て、その金で飲み屋の女を囲うも、バブルの崩壊ですべてが崩れる。そこからなんとかやりくりするも、今度は東日本大震災と、落ちていく大西の会社。思ったようにならない人生に、思うにようならない家族と、中盤では読んでいくのが辛くなる。 そう、タイトルこそ『ボダ子』であるが、9割型は大西と大西の会社の話であり、娘は出てくるたびに何らかの大きな問題を起こしている。大西としても、ボダ子がいるからこそ、形式的な家族を演じられていたのだろうが、それも金という裏付けがあったからであった、という救いもなにもない話。 全体に文章は荒いし、伏線も何もなしに事件が起こるので、ドキュメンタリー独特の危なっかしい綱わたりと、闇討ちをされるような下っ腹に来る事件が描かれていく。一部の人物については、かなり事実とは異なる脚色もあるのだろうが、会社での逆パワハラなどのリアリティはすごい。これが全部創作だったら、作者の力量はとてつもない。 一方で、バブルがその頃だと時代合うっけ?とか、阪神大震災のあたりはすっぽり抜けてるけど、会社は神戸では?などの疑問点があることは否めない。その部分は記憶が抜けているのだろう。 全体にとても嫌な雰囲気で、ヒリヒリというよりもズキズキと痛い話が続き、読了後も救いの無さでトラウマになりそうな話であるが、特にミステリ系の創作をする人には参考になる部分も多いだろう。嫌というほど印象には残る一冊だ。
1投稿日: 2023.07.05
powered by ブクログ生きていくにはお金がないと。美しいことや正しいことを背筋を正して言うより、ものをいうのはお金。人々の手垢にまみれても煌めきを失わないのはお金。浩平が世知辛い社会でお金を稼ぐのに必死であったのは、「ボダ子」という境界性人格障害の美しい我が子によって、この世につなぎとめられていたからだろう。ネグレクトしているように周りから見られても、意識の片隅にはこの、本当に護るべき存在があったことだろう。東日本大震災の復興の影にあるものや、性癖などの描写が強烈。読んでいてなんともやるせなかった。堕ちても安易に犯罪に走ったり命を絶とうとは考えない主人公。繰り返し言う「何とかなる」「何とかせな」という言葉がずっとリフレインして残った。
9投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログ実体験にもとづく衝撃作とあったので主人公は著者近影のイメージで読みました。全体的に自分が今まで全く見てなかった視点や考え方で物事が進んでいってハッとなることが多かったです。「何とかなる、何とかなる」が「何とかせな、何とかせな…」に変わるのはゾッとしました。
2投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ境界型人格障害を病を患った娘と、被災地で一攫千金のために踠く父親の話し。 いやーな人たちしか出てこないで
0投稿日: 2023.01.03
powered by ブクログバブル期に大いに働き大いに稼ぎ大いに遊んだ主人公。それでも家庭を持ち子を持つ。 大人になった頃には既にバブルが弾けていた私には理解不能な価値観の人物たち。 所謂グズ。グズでも本を読み働き夢を追いかける…だけれども、やっぱりグズ。 私を育ててくれた大人たちがバブル期を経験してもこんな風にならなくてよかった、ありがとうという気持ちにさえなってしまった。 筆者の体験に基づいて書かれた作品とのこと。 ある意味自然主義文学さながらの物語。 バブル期を経た人物が被災地へ流れて一攫千金を狙って再起を図るとは被災されたたくさんの方たちにとっては虫が良すぎるのだろうと感じ、やはり、震災後文学というものには安易に手を出したくないな、と思う。 それでも人生の壮絶さ、理解不能な人物の人生観の壮絶さを思い知らされる印象深い作品。
0投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログ「62歳、住所不定、無職」の大型新人、赤松利市氏。新潮文庫2月の新刊です。 出てくる人物は全てクズ。特にボダ子(境界性人格障害 borderline personality disorder)の父親である主人公が下衆の極み。復興バブルをあてにして石巻で土木事業に関わりますが嘘とごまかしで失敗して、ひたすら転落していく様子が痛々しい。境界性人格障害の娘に最後まで向き合えず全てを失った果てに路上生活。最低な読後感です。私小説の体で書かれていますが、フィクションであることを願いたいです。他の作品が気になります。
1投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最終章が面白かった。 「爾来小説を書いて、~」を読んだとき作者とつながった感じがした。 男の周りには絶えず女性がいた。 個性豊かな女たちは知らず男を追い詰めていく。 転落ぶりが面白かった。
0投稿日: 2022.06.30
powered by ブクログへぇ〜〜 ↑あとがきを読んでつぶやいてしまいました。 平気で嘘をつくのも、 お金に執着するのも、 現実逃避グセも良くないんだけど、 被災地行って、今までの自分を変えられるかもしれないと期待することは、人間らしい心を持っている証拠かもしれないなぁと思いました。 それにしてもいろいろホラーな内容でした… 私は淡々と生きてゆきます…それが1番…
0投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログある男とその精神障害を持った娘の話。男がとにかく身勝手で最低。人間の業を赤裸々に描くといえば聞こえはいいが、この男にはそのような深みも感じられなかった。私小説というが、何を書きたかったのか理解出来なかった。
1投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ボーダーの娘の話と思っていたが、実際は娘よりもその父親を描いた物語。欲望に満ち、傲った人間が堕ちていく様は、多くの小説の題材としてあるが、東日本大震災の復興の裏側が覗かれ、奇妙な生々しさに溢れている。悲惨な内容を滑稽さで中和しているが、ノンフィクションの部分もあるということで、主人公の周りの人間が不憫に思えてしまった。
0投稿日: 2022.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先日、大型書店に行った時、赤松利市の小さなフェアのようなものをやっていて、その時、並べられた作品を手に取って、略歴などを見ていたら、大藪春彦新人賞を受賞しているとのこと。 浪人時代から、二十代の前半、大藪春彦に夢中になった。 本当のきっかけは、他愛無いこと。 もっと若い頃、松田優作主演で「野獣死すべし」が映画化され、当時高校生だった僕は松田優作の表紙の「野獣死すべし」を興味本位で買ったのだった。 しかし、その時はまだ中学から夢中だった横溝正史熱が冷めておらず、ハードボイルドも印象に残らなかった。 浪人時代、近所の読書家の友人に筒井康隆と大藪春彦は面白いと勧められて、家にあった唯一の大藪作品「野獣死すべし」を読み返し、その世界に引き込まれた。 高校生時代の僕には、まだ大藪春彦は早過ぎたのだろう。 それから、角川をメインに新潮、徳間、光文社などの大藪作品を多く読んだ。 その「大藪春彦新人賞」を受賞している著者の作品なので、ハードボイルドからアクション小説を期待したのだが、少し違った。 特にラストである。 精神疾患を抱えて、三人の男に騙されるように失踪した娘を追いかけて、被災地東北から新宿へ一万円札一枚で着の身着のまま上京し、漫画喫茶に寝泊まりしながら、小説を書くというところで終わっている。 娘の行方を捜したり、拉致に近い形で、連れ去った男達の消息も何も触れられないまま終わってしまう。 意外といえば意外だが、このような終わり方もあるのかと思った。 赤松利市の作品はこれを読むのが初めてなので、これは大きな流れの作品の、途中を描いていて、娘の消息や拉致した男達の捜索などは別に描かれるのか、これはこれで完結しているのか分からないが、私小説とも違い、犯罪小説、冒険小説とも違った印象の作品ではあった。 「いやミス」に近い作品なのかもしれない。 個人的には、主人公以外のどの登場人物にも、もう少し深い描写があればと思った。 被災地で愛人にした女性のヒモから、脅迫されるエピソードも、建設会社の専務の悪事が作業員にバレて、そのとばっちりでボコボコにされるシーンも少し迫力に欠ける気がした。 特に、ボダ子との関係とボダ子という娘への親としての思いというのが、あまり伝わらなかった。 繰り返しになるかもしれないが、あのラストでは、ヤクザの脅迫や苦痛でしかない女性との同居や、収入が途絶えてしまうという全ての悪状況からの逃避を、娘の失踪という事件に無理矢理こじつけているようにも思われた。 ただ、バイアグラをめぐる一連のエピソードや、土木作業員の女を愛人にして、肛門性交ばかりするエピソードはユーモアというかギャグのようなものを感じた。
0投稿日: 2022.03.27
powered by ブクログボーダーの女の子が主人公かと思ったら、まさかのその父親がメイン。 ちょっと表現が派手に感じる。 不幸の始まりから終わりまでを駆け抜けるような作品。
0投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログお金があったって、幸せになれるわけじゃない。 もっともっと、そうやって欲を出して失敗する。 無責任な大人はたくさんいるもんだ。 相手のことを慮れずに、自分の欲には貪欲なまでに溺れる。 けどしっぺ返しは必ず起こるよな…とこの小説を読んで思った。 相手が怒っていることも、自分には関係のないことだと決め込んでいたら、 当然イラつきしか覚えないわけだ。 いつまでも現実と向き合えない主人公には終始不快感しか持てなかったが、 こんな大人はすぐ近くにもいるのでは…と考えさせられた。 ボダ子のような子どもが、ひとりでも減ることを祈るばかり。
0投稿日: 2022.03.07
powered by ブクログ赤松利市『ボダ子』新潮文庫。 著者の実体験に基づく衝撃の小説。親の身勝手さが娘の人生を狂わし、上手くいっていた家族の生活をも破綻させる。 何が正しくて、何が悪なのか。人間はあさましいまでに金のあるところに群がり、男性は女性に溺れ、酒に逃げるのだ。そのうちに善と悪を区別する感覚も麻痺し、地獄のような泥沼にハマっていく。 面白かった。 35歳で起業し、年収2,000万円を稼いだ大西浩平は全く家族を顧みない仕事一辺倒の生活で離婚と結婚を繰り返す。四度目の妻と暮らす中、三度目の元妻から娘が境界性人格障害で入院したことを告げられる。軌道に乗っていた大西の事業は、自傷行為を繰り返す娘に付き切りの生活を選択したことで破綻する。 東日本大震災の復興事業に起死回生を賭けた大西は、娘と元妻とともに被災地へと向かうが…… 本作に描かれた主人公の大西と家族の関係はよく解る。自分も月に100時間とか200時間とか残業していた時期がある。家庭など顧みる余裕など無く、月収は増えるものの、家族と会話する時間もなく、やがて家族とは距離を感じるようになる。そうなると会社から家に帰るのも億劫になってくる。そんな時期は出張が嬉しかった。また、金が入れば、飲みに行ったり、様々な女性と親密になったりと、仕事が忙しいのにどうしてそんな時間があったのか今思うと不思議だ。 本体価格710円 ★★★★★
11投稿日: 2022.01.30
