
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
SF仕立て、近未来的な民営化警察を舞台に不良先輩刑事とブラック企業から転職した主人公がバディを・・・組まないw 不器用に時間をかける主人公と不真面目先輩であるが、天啓をうけいくつか事件を解決するのだが・・・ ラストに全てがひっくり返る、過去の事件のかりそめの解決もバタバタと伏線回収がなされるが、ラスボスの扱いが消化不良ではあるものの読むべき作品
0投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
プロローグを読んでこれは面白そうだと思って読み進めたが、少し期待値を上げ過ぎてしまったのと、自分の思っていたストーリー展開ではなかったのでうーんという感想です。 たくさんの人を殺した犯人の動機が今ひとつでした。 終盤の盛り上がりは悪くなかったですが、自分なら最後まで同時進行で犯人達を追い詰めて違う結末にしたかもなあと思ってしまいました。
0投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログドラマ化しやすそうな、気持ち良く展開していく話だった。初めの印象的な手紙がどう関係してくるのかがずっと謎で、最後までドキドキしながら読めた。
0投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログ前半は話のつながりがいまひとつ分からず、ただ単に事件を解決しているのかと思ったら後半から一気に面白くなった
0投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログ警察の一部事業がが民営化された後の世界。IISCのようなものが今後出てこないとも限らないけど、結局中身は変わらないのかもと思ってしまうね… 唯歩の周りの人たちがみんないい人なのが救い。 あと、最後の展開は結構怒涛でした。面白かった!
2投稿日: 2024.04.03
powered by ブクログ地位が上がれば上がるほど、人は「下」の景色が見えなくなっていくものです。 頭を押さえつける者が減り、権力が増すにつれ、自らの言動が組織の論理そのものになり、不合理や不平等に鈍感になっていく。
0投稿日: 2024.04.02
powered by ブクログおもしろかった! あらすじしっかり読む派なのと、登場人物しっかり把握しておきたい派なので、読む前からきっとそうゆう話なんだろうなという予想と、出てくる登場人物が割と予想どおりの役割で進んでいった感が強かったかな笑
1投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ度重なる警察の不祥事により警察が民営化された世界線のお話。いろいろと詰まっているのだけれどゴチャゴチャした感じで読むのに手間取ってしまった。民営化された警察という素材が生きていないような感じ。
0投稿日: 2023.11.01
powered by ブクログ短編か?と思いながらも最後は一気に回収されていくストーリーは圧巻 主人公が魅力的で続編をよみたいかんじですね。 ただ、表紙の絵が可愛すぎて、電車で読むのが恥ずかしく、読了まで時間がかかってしまった(汗
0投稿日: 2023.10.06
powered by ブクログ08月-13。3.0点。 警察が不祥事のため民営化に。IT企業を退職し、刑事になった主人公、検挙率向上をうるさく言う上司の下で捜査に当たり。。 主人公の抱えてるものが、小出し過ぎて感情移入が出来づらかった。ストーリーとしてはまあまあヒネっていて面白いと思った。
0投稿日: 2023.08.25
powered by ブクログ最初の謎の手紙文から始まり、ちょこちょこ過去のお話が入り、現在につながっていきます。 主人公が成長していく物語なのですが、最後の方は本当にできる子になっていました。 IT強いのやっぱりこのご時世大事。 周りのキャラクターたちも最初はモブキャラなのかなぁと思いつつ、最終段階ではがっつり活躍。前半がキャラ薄かったため後半の活躍がキラキラ。 めっちゃいい職場やん。と思いました。 何事も言葉にすることが大事ですね!隠し事は隠されていることがばれると壁にしかなりませんからね!
1投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログ冒頭まではありきたりな警察ミステリーだと思っていた。登場人物も癖がありそうだが、これまでの筆者の作品よりは薄味かなと感じており、一章、ニ章とトリックや事件自体は興味深いものだったが、僕自身の脳細胞を刺激する様子ではなかったんだ。気になっていたのは、モノローグや章の合間の挿話が特殊で、どの様に本筋と絡んでくるのかという事だった。 しかし、市川憂人は単純な警察ミステリーではおわらなかった。 ミステリー好きだと、少なからず物語の行く先を邪推してしまい、結末を知ったときがっかりしてしまう事も多いが、今作では僕が邪推した流れをいとも簡単に、嘲笑うかの様に超えていき、全く予想だにしていない結末へと物語を展開していった。 主人公の藪内唯歩のキャラクター設定はここ最近読んだ小説の中でもずば抜けて魅力があり、ある意味でネガティブな(エピローグで語られる先輩達とのやり取りは思わず微笑んでしまった。)それでいて芯のところで強さを感じさせる人物像は、主人公然とする設定にピッタリだった。 その他、他の組織メンバーは、序盤、人物像が捉え難く余り心に残らなかったが、終盤一気に魅力が溢れて、僕を惹きつけていった。 密室シリーズから少しづつ離れながら、途方もないストーリーを生み出して進化を続けている筆者から今後も目が離せないだろう。
0投稿日: 2023.05.13
powered by ブクログ小品ながら綺麗にまとまっている。マリア&漣シリーズのような強いバディ感が本作にも活かされている(ただし、バディ感は少々弱めで新人刑事の成長に焦点が当てられているが)。 この刑事の成長物語としても推理小説としても本作はなかなかの出来栄えで楽しめる。
0投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ネタ自体は面白い。 警察の民営化ってこんなもんかな。主人公以外キャラ弱い。もっと強くていい。警察の体制ってこんなもんなのかな
0投稿日: 2023.03.22
powered by ブクログ警察が民営化された世界。 ダメでしょー笑 こんな事件ほんとにあったら何を信じれば良いんですかね? 真面目に働いている人が不憫でならない… テンポ感はよく、読みやすいと思います。 続編あっても面白いかも。
1投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ短編集と思いきや最後にモヤモヤしてたのを回収する感じは爽快。無理矢理感がどうとかは置いといて。 市川憂人氏の書く主人公ってまだそんなに読んでる訳じゃないけど、今まで読んできた中では女性が多くて、どの作品でも同じ様なキャラなんだけど、単純にそういう性癖が強過ぎるのかな。 影を匂わせて従順で芯があってみたいな
2投稿日: 2023.02.09
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警察の民営化というのが新しくて惹かれた。 解決してきた事件が関係なさそうで関係する。違う視点から真相が暴かれる。 キャラ設定も良くて、みんなで上層部を叩きのめすのが清々しかった。
0投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログ民営化された警察を舞台に、ブラック企業から転職した新米刑事・唯歩が、殺人事件を捜査していく。前半は、話がどこに向かって進んでいくのかわからなかったが、中盤を過ぎて一気読み!前半の伏線を、しっかり回収。 続編出ないかなぁ~。
1投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログ市川憂人は怪物を描くのが巧みである。思考や行動原理が計り知れない時、我々は安易に怪物という言葉を使うが、それはその存在に向き合っていない証明。向き合わないのは、見る者にとって不都合が含まれるから。不都合に対して目を逸らすか、目を向けて立ち向かうか。怪物はその問いを投げかけている。
0投稿日: 2022.12.21
powered by ブクログ2022/12/08読了 #市川憂人作品 警察小説。 民営化された警察に所属する ワーカホリックな新米女子唯歩と やる気のないベテラン男仲城のバディ。 アルファベットを刻まれた遺体の 連続殺人事件の謎を解く。 市川作品では少し異色な感じがしたが すごい良かった。 近未来的な要素や警察の民営化という アンリアルな世界線も面白い。
14投稿日: 2022.12.10
powered by ブクログ現実から少しだけずれ、警察が民営化された世界。新米刑事がいくつかの事件を解決しながら、最終章に繋がっていく構成。 最終章は面白かった! でも犯人が…なんか、とてもエンタメチックで現実味が薄いキャラ設定で…最終章が一番面白いのに、そこだけ冷めてしまった。
2投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログほんわか小説の次に読んだら難しいと感じてしまいました。ウォーミングアップが必要だった。 現実からちょっとだけズラしたパラレルワールドでの語りはさすが、なんだけど。 気力も体力も時間もしっかり確保出来る時に読むべきだった。
2投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ描写と設定はめちゃくちゃ細かいのに、登場人物たちのコミュニケーションに関しては全体的に言葉足らずでずっと不穏でネガティヴな空気だったので私にはちょっと疲れた。読ませる力もエンタメ力も好きだし、フェアなミステリではある、んだろうけど。アリス&漣もだけど、細やかな真相の割に大仰な環境設定と回りくどい展開の印象なんだよなあ。叙述の仕掛けは毎回好きなんだけども、今回はあんまりピンと来なかった。警察を民営化したって設定もいまいち活きてない気がする…。
0投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログ現実世界とはちょっとずれている世界をベースにした警察小説×本格ミステリ。よくある警察小説の展開に絡めて、起こった事件がきっちりと本格ミステリ的になっていてすごい。本格ミステリの趣向はフェアであることが挙げられると思う。その意味でフェア(考えれば読者も解ける)でありながら、かつ警察小説の空気を纏っているためどちらも読めているようにお得感がある。ラストは「池井戸作品?」と思い読んでいて笑ってしまった。市川さんは初読みであったが個人的には文章の書き方や点のふりなどがあまり合わず他の作品を読むかは熟考する。 警察小説好きだからか、展開はよめてしまったのだがその過程に本格ミステリが入り込んでいるため入れ子細工的構造になっているように思う。その点は好みなのだが、如何せんストーリーがちょっとイマイチ。
1投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログ度重なる不祥事から警察が民営化した世界。ブラックIT企業から転職した新米刑事の唯歩は、同僚から孤立していると感じながらも粘り強く事件に取り組み解決していくが・・ それまでの個々の事件が終盤に一気に収束してゆく流れが爽快。真犯人の真意がいまいちわからないが、面白かった。
1投稿日: 2022.09.23
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最後あたりからどーっと追い上げて面白くなっていった。 1つ目は女子大生マンションの自室で殺害事件 2つ目はIT企業の代表がUSB目的で殺され 3つ目は烏丸警視と偶然であった民宿での殺人。 これらすべてが用意されたストーリーであり、黒幕にたどり着く。 面白いけど唯歩ちゃんのネガティブぶりがちょっとだるかった。最終章の周りの人の感じだと、めっちゃ被害妄想。
0投稿日: 2022.09.09
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【収録作品】プロローグ/第一話 宴の後/第二話 真夜中の略奪者/第三話 ストーム・クロウ/第四話 断罪/エピローグ 警察が民営化された世界での謀略もの。サイコパスの真犯人は捕まるが、後を引きそう。でもこういうのは苦手だなあ。気持ち悪くて。
7投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ民営化された架空の警察組織を舞台に繰り広げられる物語。読み進めるうちにどんどん引き込まれて行きました。仕事の合間に読み進めていましたが、危うく泣きそうになって焦りました…。 面白かった!
0投稿日: 2022.08.01
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で、結局チヒロは何者? 表紙絵の人物を勝手に烏丸変換してたのでここでも齟齬が。 章と章の間の挿話が今回もスパイス効いていていい。この間のやりとりが今後にどう繋がるんだろうかと、一番ワクワクしながら読んだ。
2投稿日: 2022.07.28
powered by ブクログ大どんでん返しがあると聞いていたが、そういうことか。 警察は新人といえどミスをすると1人の人生を狂わしてしまう可能性があるのが辛いところ。 脇役も相棒も含めて、みんないいキャラしてたので続編希望。もちろんその際はあの殺人鬼も再登場願いたい。
7投稿日: 2022.07.18
powered by ブクログ❇︎ ジェリーフィッシュは凍らない ブルーローズは眠らない グラスバードは還らない ボーンヤードは語らない ここで嵌った市川優人さんの新作 結末が気になり、一気読み。 惑わされましたが、そこもまた良かった。 表紙の絵も素敵です。 ーーーー 警察が民営化された社会が舞台。 同僚の足を引っ張っていると悩みながら、 刑事課で必死に職務取り組む籔内唯歩(ゆいほ)。 先輩兼監督役の仲城からの指導もなく、 仕事が遅い唯歩は検挙数が増えず、 署長からも散々嫌味を言われていた。 そんな中で殺人事件が発生するが、 捜査は瞬く間に行き詰まってしまう。 唯歩の閃きがきっかけで捜査は思わぬ方向に 進展してゆくが……。 現在と過去の事件が思いがけない部分で交錯し、 警察組織の深い深い深部に迫る。
10投稿日: 2022.07.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022/07/07 読了。 図書館から。 一気読みだったけど、 今回のはいまいちハマらず。 烏丸さんも脅されていたのね、とは思うけど、 千尋さんという人物がいまいち…むー。 警察の民営化があまり活きてこないような…。
0投稿日: 2022.07.07
powered by ブクログ腐敗しきった警察組織を一新するために民営化された警察を舞台に交通課から異動となった藪内唯歩と、バディを組む仲城流次の活躍を描くミステリ×警察小説。 ただの警察ものと思いきや、作者の企みにやられるのはもちろんで、とにかく先を読み進めたくなる。大いなる敵に対して二人の連携が最高にかっこいい。三つの事件と、最後のタイトルが断罪…。相沢沙呼の『medium』や米澤穂信の『黒牢城』といったように構成の妙が冴え渡る一冊だった。 本ではシリーズ化、メディアミックスで映像化もできそうだ。
0投稿日: 2022.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
度重なる不祥事から警察の大改革が行われた日本。 変革後の警察にブラックIT企業から転職した新米刑事の藪内唯歩は茨城県つくば警察署の刑事課で警部補の仲城流次をパートナーとし殺人事件の捜査にあたる。 刑事課の同僚たちの隠しごとが唯歩の心を曇らせ、7年前の事件が現在の捜査に影を落とす。 ノルマに追われながらも、持ち前の粘り強さで事件を解決した先に、唯歩を待ち受ける運命は――。 リアル警察小説と本格ミステリの2重螺旋! 白黒が全反転する奇跡の終盤に瞠目せよ!! (アマゾンより引用) 絶対、警察の民営化なんて無理
0投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログ面白かった〜!面白かったけど、警察小説が苦手なのもあって読了までに時間がかかりました。設定などが難しく、物語に上手く入り込めないままお話が進んでいく感じ。でも、コロナが流行している世界なので孤独感とかは理解しやすかったです。 不祥事が続き、警察が民営化された世界線でのお話です。最後の方は面白かったですが、今日が図書館の返却日なのもあって斜め読みしてしまったのでいつか再挑戦したいです。 シリーズ化されるのかな?されたらそれはそれで楽しみです。
0投稿日: 2022.05.27
powered by ブクログ度重なる不祥事&不祥事ですっかり国民からの信頼を失い、再起を掛けて民営化した警察、という設定がまず面白い。 警察に転職したのはブラックIT企業ですっかり病んじゃった唯歩。 前職のトラウマでキーボードすら打てないという…あとはもうネタバレになるから何も言えーん★
0投稿日: 2022.05.25
powered by ブクログプロローグから始まって、中盤まで、何がどこで、どうやってつながっていくのだろう、という謎だらけで、途中で読み止めることができないくらい集中させてくれる。そして、謎として引っかかっていたことが、気持ちよく解き明かされていく。終盤の怒濤の展開は圧巻。非常に面白かった!
0投稿日: 2022.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半の準備運動からの後半の疾走感がとても良かった。 ただ些末ながら序盤の「腐女子」はグッズ厨の「アニオタ」で良かったのではないかと思う。擬態腐女子や2次元に興味ない腐女子を多く知る身としては、ずっと「りんご」でいいのに「果物」とされて「果物にしては赤くない」みたいなこと書かれても「赤くないりんごもあるし、なんなら果物ならたくさん色ありますけど」と自ら水を差すことを思わないといけないのが少し悲しかった。
0投稿日: 2022.05.09
powered by ブクログ警察組織民営化 通称IISC 東日本つくば支店に配属されたブラックIT企業からの転職者、主人公新人刑事『唯歩』が事件を追う警察ミステリー 上層部の横ヤリ、職場の疎外感、前職のトラウマを乗り越え、唯歩は犯人を見つけることが出来るのか? 民営化されたらこんな感じ⁈ 斬新な設定に惹かれる作品です 続編があったら嬉しいです
0投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ一部民営化された警察組織の一員としてブラックIT企業から転職し新米刑事となった唯歩。彼女は細かいところに気づき、犯人を炙り出す。事件一つ一つがきちんと本格なのが嬉しい。でもそれぞれのラストが何となく中途半端で座りが悪いし、挿話として挟み込まれる過去の景色が胡散臭いし、でスピードに乗れなかったが…なるほど。一気に繋がっていく最終話は一気読み。周りのキャラの個性も気の良さもダメ押しのように好ましい。今後の唯歩に心からエールを送りたくなるラストだった。続編があるなら仲間と楽しくやってる彼女を是非見せて欲しい。
0投稿日: 2022.04.22
powered by ブクログ警察の大改革が行われ、民営化したIISC。そこへ転職した新米刑事の唯歩が捜査に当たった事件では、いったん解決に導かれたように見えるものの不可解な何かしらが後に残る。そして同僚たちの隠し事や七年前の事件にまつわる何か。そして彼女の身に起こるとんでもない展開。なかなかにぞっとさせられる警察ミステリです。 別に警察が民営化したところで、ミステリにおいて変わるものって何かあるのかしら、と思いましたが。昨今の現実の情勢も踏まえ、さまざまな情報が表に出ないものになると……なるほど、こういうことは起こり得そう。というより、どんな組織であったとしてもまったくこういうことが起こらない保証って……ないんじゃないのかな。 そして捜査の過程でなにひとつ間違えないということはかなり困難だし、それでも真相に至ろうとあがく唯歩の姿は非難されるべきものではないですね。いいじゃないの、全能感を味わったって。それが正しい方向なら。
0投稿日: 2022.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
警察が民営化された世界で起こる複数の殺人事件。 過去に起きた事件を知る刑事と、知らない主人公、かみ合わない心理描写が秀逸。 登場人物の名前がクセ強め。 表紙のインパクトが強いのと、言葉遣いや名前のせいか、エリート警視をなぜか女性と思い込んでいた・・・・。 謎解きというより、ifの世界観を描くことに重点が置かれていると感じた。 ラストに勢いがあるものの、犯人の動機や、傀儡となった人物の考えが今一つ理解出来ず、物足りない思い。 参考文献に古野まほろの文字を見て色々と納得する点あり。
0投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログ民営化された警察が舞台のミステリー。警察小説とミステリー、面白くない訳ない。特に後半はぐんぐん引き込まれて、前半の伏線回収が気持ちよかった。ぜひシリーズ化して欲しい。 勝手に妄想実写化キャスト 籔内唯歩→清野菜名 仲城流次→井浦新 烏丸真珠巳→松坂桃李 千尋→栗山千明 堤拓馬→浅野忠信 大森麗→水川あさみ
0投稿日: 2022.04.13
powered by ブクログん?スマートグラスって、 表紙のこれ? 進歩してる世界。すごい。なるほど。 警察の民営化。 唯歩を応援したくなる。 挿話が謎だったが、読んでいるうちになるほど!ってなる。 連作短編集だが繋がっている。 ラストは感動。タイトルにも納得。 続編がありそう。期待!
0投稿日: 2022.03.30
powered by ブクログ警察が民営化されたifの世界線。 けれど現実でのパンデミックは変わらないままなので、上手く折り込み混ぜられているのが新鮮でした。 もう少しライトなのかなと勝手なイメージだったのですが、きちんと踏み込んだ警察小説。そしてミステリー。色々な方向からくる重みがありました。 読み始めは主人公・唯歩さんの極端なまでの自己評価の低さとネガティブさ、周りの男性陣の言動、一つ一つの事件がスッキリしないままでモヤイラしてしまい、 正直きつかったのですが、物語が進む内に成程、と。そして終盤での驚きの展開から真相までの流れには、先を読まずにはいられない面白さが詰まってました。 唯歩さん、真面目でいい娘さんだなぁ!不器用な人達だなぁ!とラストは涙ぐんでしまいました。 シリーズ化されるのかな?続編が出たら是非読みたいです! 横ですが『腐女子』設定の部分、男性同士の恋愛作品とは書かれてなかったように思うので、少し引っかかりました。 腐女子というよりはアニメ・漫画オタクの方が納得できたかな?と。読み取り不足だったら申し訳ありません。
0投稿日: 2022.03.15
powered by ブクログ警察小説と本格ミステリの組み合わせ方がうまい。 特に第三章以降の勢いがすごく、そこから面白さのギアがもう一段あがった感じ。一部、犯人の行動に納得いかないところも残ったが、全体的にロジックが端正で話の意外性も楽しめたので本格ミステリ好きの人にはおすすめ。シリーズ化するのだろうか。
3投稿日: 2022.03.14
powered by ブクログ民営化された警察組織でブラック企業から転職した主人公がやる気なさげな先輩とともに事件を解決していく警察小説 普通に事件が起きて解決していく警察小説かと思いきや民営化された警察??なんかその時点で面白そうな匂いプンプン丸やん! ミステリーのいろんな旨味がいっぱい味わえる4章構成の物語になっていて後半の怒涛の伏線回収が面白すぎて最高!
9投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マリア&漣シリーズも面白いですが、こちらも面白かった! 警察小説、バディもの、そしてもちろんミステリとしても楽しめました。 新しい組織としての警察像と、過去の事件と個々の事件が徐々に繋がっていくところなど読みどころも満載でした。唯歩と流次のキャラクターもとても良かったです。 こちらも是非シリーズ化してほしいです。
2投稿日: 2022.03.08
powered by ブクログ民営化した警察で、ブラック企業から転職した唯歩と高圧的な不遜な先輩・流次のコンビが事件を解決していく話。 4章構成になっており、1章ごとで1つの事件が解決していくのだが、どうにもスッキリ終わらない部分がちらほら見受けられる。 最後の最後で全てが1つにつながっており、結末で全てのモヤモヤした部分が解決するようになっています。 登場人物のキャラクターが濃いのが市川憂人さんの作品の特徴で、例えば「マリア&漣」シリーズの2人は正反対の性格ながらも良いコンビです。 今作の唯歩と流次も正反対の性格をしており、マリアと漣とまた違った良いコンビに思えます。 とても満足度の高い1冊でした。 https://gomago-gomago.com/nevermore/
3投稿日: 2022.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後出しが多すぎて謎解きミステリとは言えないものの、熱血警察小説の新しい形としておもしろい。 シリーズ化を希望。 今までと作風がガラッと変わってなかなか興味深い。
2投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ「民営化された警察組織」という設定が新しい。 現実の警察でも、警視庁を「本店」所轄署を「支店」と呼んだりするので、最初はそういう警察用語のことかと思っていたら、本当に本店と支店だった。 民営化、つまり一般企業なので、さまざまな前職経歴を持つ転職者がいたりする。 主人公の藪内唯歩も転職して警察官になったうちの一人で、前職はIT系。その会社がブラック企業で心身を壊し退職した過去がある。 全体の構成としてはそれぞれの事件発生から解決までを描く短編がいくつか入っているのかな、と思いきや……確かにところどころ、変だなと思うところがあったのよね、と読み終わってからその仕掛けに気付いた。 創元推理文庫の〈漣&マリアシリーズ〉にも見られるように、各々のキャラクターが立ち、面白かった。そのうち映像化されそう。
4投稿日: 2022.02.25
powered by ブクログ前職のトラウマからキーボードを触れない新米刑事の唯歩が、やる気なさげな上司流次と事件を解決する話。 唯歩ちゃんがとにかく愛おしい。めちゃくちゃ頑張る!ボロボロになっても頑張る彼女に感情移入していたから、ラストは泣きそうになった。シリーズ化希します!
3投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ巷で起きている謎の連続殺人事件。優秀な女性の活躍により、事件は解決。あれから7年後。ブラック企業から警察に転職した唯歩は、警部補の流次とパートナーを組んで、殺人事件を捜査していた。一筋縄でいかない殺人事件に次々と解決していくが、その背景には、ある共通点が潜んでいた。 7年前に解決した事件も絡ませながら、二人のコンビが事件に挑んでいく。 市川さんの作品なので、一つの事件をじっくりと描くかと思っていたので、最初の事件があっさりと終わった時には意外だなと思っていました。新たな事件が始まっては終わり、また新たな事件の始まりの繰り返しで、珍しいなと思ったら、振り返ってみると、しっかりと全ての事件が一つに繋がれた長編作品になっていて面白かったです。 厳密に書くと、全4話+αの連作短編集なのですが、全然長編作品のジャンルとしても言えるかと思います。一つ一つの事件だけでも面白かったのですが、後半からの展開である共通となる大きな背景には驚きでした。 ミステリーの面白さもさることながら、二人のバディにも面白さがありました。 市川さんの作品というと、「ジェリーフィッシュは凍らない」シリーズで活躍のマリアと漣がいるのですが、新たなバディの誕生⁉︎と思えるくらいの二人の凸凹コンビが良かったです。 ちょっと自信なさげなヒロインと上から高圧的な流次。そして鑑識の女性など個性あふれるキャラクターも魅力的で、全体的にエンタメ性もありながら、本格的なミステリーや警察小説としても楽しめました。 変わった警察小説でしたが、ありえそうなリアルさがあり楽しめました。というのも、警察の設定ですが、民間に委託した「警察」として描かれています。 今後、ありえそうな警察の民営化ですが、その中で見えてくる闇の部分をどう処理していくのか。 結局のところ、根源は変わりませんが、変化球なところから攻めてきてくるので、それだけでも面白かったです。 後半からの展開ですが、白黒が変わるかのような印象や鮮やかに回収していくのも相まって、驚きでした。 なんとなく、この人が・・・というのが頭の片隅にありましたが、それにも勝って色んなことが繋がれている実感を味わえたので、色んな意味で凄いと思いました。 そして、犯人を追い詰めていく唯歩。自信なさげな雰囲気とは裏腹に攻めていくので、この爽快感をもっと味わいたいなと思いました。ぜひ続編をよろしくお願いします。
3投稿日: 2022.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者の作品は本作で初めて読んだ。 もともと興味のある著者だったが、たまたまネットで新刊情報で見た本書のデザインが素敵だったので、つい購入した。 警察組織が民営化されているという、ありそうでなかったような一風変わった設定ではあったが、テンポが良く、文章も簡潔ですらすらと読み進められるミステリだった。連作短編のようにいくつかの事件が語られて、その後、その背景にあるものが明らかになる…という展開だったが、まさか「ネバーモア」で、その人物名は、、と思ったが、そのまさかであった。 真面目に地道な捜査をして、しかも成果も挙げているのに、唯歩がほとんど報われず、鑑識の大森さん以外からは厳しい言葉をかけられるのが、ふだん、ともすれば自分も感じてしまう社会人としての辛さをあらためて実感させられて、読み始めの方は胸がざわつきもした。それだけ、リアリティを感じられたということだと思う。 そして終盤には、「支店」の仲間の協力を得て反転攻勢に出るような展開はすがすがしかった。 一度解決したはずの事件が、後になって別の様相を呈してくる筋書きは、ある程度予想はしていたが、用意された伏線が後から別の意味づけを与えられて真相が分かる場面は、うまく描かれていると思った。 ただ、民営化された警察組織という設定や、烏丸などのキャラクター、数年前の連続殺人との隠されたつながりなど、舞台設定に凝っていたわりには、終盤の謎解きが(または全体の分量が)ややあっさりしていたように思った。もう少し長い小説にしても良かったのかもしれないし、もしくは、この設定でしばらくシリーズが続いていくのだろうか。何となく最後の、第三者委員会の委員長なる人物も少し裏がありそうで気になったが…。 帯に記載のとおり、警察組織×本格ミステリの組み合わせが好みだったので、(そして、唯歩さんが好みだったので…、)シリーズになるのであれば嬉しいと思った。
3投稿日: 2022.02.11
powered by ブクログマリア&漣シリーズとは違った味わいのバディもの。舞台は2022年、パンデミック下の日本だが、現実と異なる警察組織が治安維持に努めている世の中。個々の事件は単純。これまでのような大胆なトリックもないけれど、終盤のサスペンスフルな展開と伏線回収が圧巻。〝ラスボス戦〟は息を呑んだ。今後唯歩&流次シリーズ、となるのかどうか。
8投稿日: 2022.02.09
powered by ブクログ控えめにいって最高!警察小説×本格×社会派×特殊設定のコラボ&バランスが見事。超鮮やかなミステリー! 凄い、めちゃめちゃ面白い。圧倒的に★5 単に各ミステリー要素を組みあわせただけでなく、それぞれの相乗効果で倍々ゲームで面白くなってると思います。 ストーリーの設計が良くできていて、中終盤からが超鮮やか。序盤での作戦にしっかりハマりましたよ。なにより、お話として”綺麗” で好き。 また主人公の唯歩が可愛すぎて卑怯! 仲間達のハードボイルド&怠惰ぶりがリアルで怖い。キャラクターが生き生きとしているところも、本作の読みどころですね。応援したくなっちゃう。 肝心の真相解明はいつもマリア&漣シリーズでやられっぱなしなので、なんとか推理を働かせたかったですが、本作も難易度は高かったよ…うう そして本作の根幹となる特殊設定ですが、まさに社会問題をえぐるテーマですね。現代に生きる我々は意識しなければならない課題で、良い問題提起だと思いました。おさえておきたいポイントです。 終始ベタ褒めですが、感動レベルの一冊でした。警察小説がベースですが、ミステリーをこよなく愛す人にはブスリと心に刺さるはず。おすすめです!
21投稿日: 2022.02.05
powered by ブクログ市川先生の話のキャラクターが好き。その話の中で自然体に生きてる。 唯歩の辛い過去とさらに嵌められた現実。しかし、最後には。。。 マリア&漣シリーズはもちろん好きですが唯歩&流次、隼&疾風もよい。
3投稿日: 2022.02.05
