
総合評価
(288件)| 22 | ||
| 81 | ||
| 101 | ||
| 35 | ||
| 12 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の印象は『綺麗な文章』。 結局事件も解決しないし、ナツの元カレは誰か分からないしでモヤモヤした気持ちで終わる。 月日が経ってまた読み返してみたい。
0投稿日: 2021.03.01
powered by ブクログ温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される―恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。
0投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログ4人それぞれが抱えるダークな部分や不安定さ、脆さ……それらを繊細に描写している西さんの感受性の豊かさや、人間観察力の鋭さのようなものを感じました。(『サラバ!』や『i』の時も、そう思いました。) 行動を共にする人とものの嗜好が合うとも、お互い好きとも限らない、"なんとなく“ 一緒にいる、この気怠さというのか人間の弱さというのか。。あるよなぁ、と。 春生まれのせいか、ハルナのお母さんに対する思いには、ちょっとホロっとしました。 秋の夜長にぴったりの一冊でした。
1投稿日: 2020.12.15
powered by ブクログ文章は とてもキレイ お話は少し不思議で 分かり易くはない 同じ1日を それぞれの視点で始めからなぞり直していく 同じ出来事の 受け止め方が違う 当たり前だけど その視点の角度が面白い そうか 人はこうして すれ違いながら すれ違いにも気づかないで過ごしているんだなぁ
0投稿日: 2020.12.13
powered by ブクログ幻想的な物語。もやもやとしたことはたくさんあれども、それぞれの気持ちに魅了された。 怖いけれども、美しい話。
0投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログ話の流れは静かに進行していく。 内容は暗いと言うより闇に近い。雰囲気は湊かなえさん似。しかし人の弱さを西加奈子さん特有の表現や比喩で素敵に描かれていた。 読んでいる最中や読み終えても想像が膨らみ止むことなく続くのがとても心地よい。 アキオがとても怖かったが最後の章でいい味を出していて、読み終えたあとも余韻に浸ることが出来た。 初めて西加奈子さんの作品を読んだが、他の作品も読んでみたいと思えた。
0投稿日: 2020.10.07
powered by ブクログ怖かった。 人生ってそんなもんかもしれない。 それぞれが見える世界や見える人は異なり、届く言葉と届かない言葉、意思がある。人は少しずつというかむしろ大幅にズレているのだ。そのズレがなんとも心を引っ掻くけれど、ページをめくる手を止めることはできなかった。 その人の「弱さ」「暗い部分」に焦点を当てた作品。それはその人の生育歴に関係していて、言ってもらえなければ、他の人は知ることもない。それを知っているのと知らないのでは、やはり言葉や行動、空気感の背景を読み切ることはできないのだ。 ただ、人間ってそんなもんかもしれない。交わっているつもりで、全く触れられていなかったりしている。このことを突きつけられることが怖かったのかもしれない。それでも、トウヤマとハルナが話してみようと思ったときに交わる気配を感じられる希望を見せてくれる。
0投稿日: 2020.10.05
powered by ブクログ読み終わった後の余韻が凄い。 終始暗い。側から見たら仲の良いグループでの温泉旅行なのだけれどそれぞれ感じていること、発していること、考えていることが異なっていて、最後まですっきり終わることはなくそれがまた 余韻に繋がる。 他人の考察は見ずに繰り返し読んで、自分なりに読み解きたい作品
4投稿日: 2020.09.21
powered by ブクログ2020/08/26 うーん。なんかわかりにくいなぁ ページ数は少ないんだけどとにかく話が全体的に暗いしキャラが暗い、、ページが止まらない!っていう面白さ、わくわくさは私には全然なかった… 最後、途中に放尿シーンがあるんだけどあれいる?読みながら、そういえば西加奈子てねっとり気持ち悪な描写書くもんな…って思い出したわ。 ていうか誰が死んだんかよくわからんかった、、、解説読んでもピンと来なくてうーんわたしには理解が出来なかったなぁ。
0投稿日: 2020.08.26
powered by ブクログ寂れた温泉宿に向かった2組のカップル。お互いに違和感を感じながら、接点を模索していく。そんな中、温泉の脇の池で、女性の遺体が見つかる。 うーん、面白い?よくわからん。 2組のカップルの4人それぞれの温泉旅行の話はわかる。その途中に挿入される、女性の遺体にまつわるエピソード、いる? もうそれだけくらいしか感想がない。というのも、結局4人それぞれの話についても、生まれや育ってくる環境に、普通の人にはないような不幸がありましたというような不幸自慢にしかなっていないし、なにかというと、抽象的な不満と「聞こえない」が繰り返されるだけで、おしゃれでもないし、面白いわけでもない。 最初の書き出しからして、比喩をこねくり回しかけましたが無理でしたと言うような文章で、それが4人が4人とも、核心を話せないがあまり、ぼんやりしたブンガクというような表現で自問自答する。 で、遺体の話。こっちは極端に具体的なんだけど、こちらも核心を話せないがあまり、なんだかよくわからないエピソードだなあという以外の感想無し。 パラレルに話を組み立て、事件などどうでも良くて感情を描きたいと言うようなコンセプトで書かれたのであろうことはなんとなく想像に難くないものの、すべて中途半端だ。
0投稿日: 2020.07.15
powered by ブクログ西加奈子さんの文体はやわらかく、今まで避けてきた。が、これは傑作。 どこか芥川の「藪の中」を彷彿とさせる話。それぞれの登場人物が事件に関する胸中を語るが、どれも辻褄が合わない。解決しているようで、事件は解決していない。ただ、それがいい。
0投稿日: 2020.06.25
powered by ブクログ言葉がとても綺麗なので、読んでいるとその情景・登場人物の感情が目に浮かびます。 不気味に感じる描写も多いですが総じて美しく、読み返したくなる小説です。
0投稿日: 2020.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
暗い。描写が精巧で、純文学から影響受けてるような雰囲気を感じるが、おそらくそれよりは分かりやすい。 最近小説読んでて思うけど、筆者って結局何を伝えたいんだ?学校の国語の授業やセンター試験でそれを読み取るようなトレーニングをひたすらしてきたから、この本のように『何を伝えたいか』がはっきりと分からないと、満足感が低くなる。 ただ、これは自分の読解力・人間の深みが足りていないということもあると思う。 何年か経って読み返すのもありな作品。 人間失格みたいなね。
0投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログ大人っぽい話。共感できる登場人物いなくて話に入っていけなかったなぁー。うーん…終始暗い…みんな怖いくらいの病みっぷり。
1投稿日: 2020.03.19
powered by ブクログ登場人物が皆自分の事しか考えずに思考し行動し満足いくこたえを見つけたりみつけなかったりしてると感じました。 秀逸やけど中学生にはまだ早いな。 影響されなくなった人が読むといい小説。
0投稿日: 2020.02.24
powered by ブクログこれを恋愛小説だと思えるくらいにはまだまだ私の人生経験が足りてない。 自分自身が思ってる自己と他人から見た自己の違いがとても生々しくてぞっとする。あと、展開上のことでもあるんだろうけど、それぞれが自分の都合のいいように言ってるんだなと解釈できるところもあって人間の嫌な面を突きつけられる。 この話の続編があるなら、4人の生活がどうなったのか気になるな。
0投稿日: 2020.02.04
powered by ブクログただの恋愛小説ではなかった。 それがとても良い。 表向きの関係では分からないそれぞれの人間が何か抱えて生きているんだなあと苦しくなったりした。
1投稿日: 2019.11.25
powered by ブクログ恋愛モノが苦手ですが、たしかに新感覚で通常のと一味違う気がします。 話し手がコロコロ変わるのが割と好きで、構成もすごい上手な方とは思いますが、結局作者の感性についていけないまま、心に響かなかったです。
0投稿日: 2019.11.16
powered by ブクログ旅館の池に女性の死体。 オフィーリアの死、という絵が浮かんだ。 ダブルデートの温泉旅行。 4人それぞれ裏があり、実はそんなに仲良くない。 混ざり合わない季節のように、春夏秋冬が4人の名前に入っている。 窓の魚ー窓に写るイメージや池の鯉ーを何と思うか、それぞれの性格が出ているのだろう。 1章目の何となくおかしい描写、池の死体は誰なのか、終盤で明かされた時には驚くと同時にちょっと恐怖だ。 全体としてはミステリーではなく、純文学。 解説文を読んで仕掛けや技巧になるほどと思ったが、 読後どんな気分になれば良いのか、何を伝えたかったのか、ちょっとモヤっとした。
0投稿日: 2019.11.13
powered by ブクログうーん。 苦しい。 倦怠感と、息苦しさと、ダブルデートの設定だけど、幸福感ゼロ!宿も、女将も、従業員も。 自己肯定感のない四人がそれぞれの闇をかかえてて、事件は起こるべくしておこり、そして退廃的な雰囲気のまま終わる。 トウヤマのタバコのにおい、ハルナのバニラの香り、臭覚までも引き込まれる文章はさすが。
1投稿日: 2019.10.06
powered by ブクログ今までとはちょっと違う文体かなと感じました 2組の男女つまり4人の視点からの4章からなる 各人の視点から人間の裏表の感情がわかるが じゃあなぜいっしょにいるのかと思う部分も 西加奈子作品としてはまた違った感じで楽しめました
1投稿日: 2019.08.24
powered by ブクログ主人公のナツ&アキオ、トウヤマ&ハルナがダブルデートでバスに乗って1泊の温泉旅行に行きます。そして、翌朝に死体が残されます。それぞれの登場人物に深い何かがあり、ゾクゾクします。物語は、順番に同じ時を、それぞれナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオの目線で語られます。さらに翌朝に発見される死体は、主人公の4人以外から読者に知らされます。最後まで謎が残る深い恋愛小説で、面白いです。
1投稿日: 2019.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わっても謎が多く残る小説。陰のある謎を表現する言葉が秀逸。 木々の緑、川、月、風の音、水の流れ方、猫、岩、鯉、髪、骨や肌、香水、煙草の煙などが場面によって何度も形容が変わって描かれるのが面白かった。西加奈子さんは普段から世界をひどく鋭い五感で捉えているのだと思った。 温度の描写が多く、温泉の温度や飲み物の温度、風や外気の温度、そしてそれらを受けた人間の体感温度がその時の精神状態と織り交ぜて細かく書かれている。物語の中で起きたことと同時に温度について書くことで、読者が情景をより想像しやすく、また登場人物の感情をよりリアルに感じられるようになっている。 女性が亡くなっている様子の美しさは、ミレーの描いたオフィーリアを思い浮かべた。
0投稿日: 2019.06.03
powered by ブクログアキオ、ナツ、トオヤマ、ハルナ 4人による温泉旅行の一夜を綴った物語。 旅行を綴るというよりはそれぞれの心情や過去、そしてちょっとしたつながりが4人それぞれの視点から描かれている。 なので起伏に富んだストーリーではなく、淡々と心の中にある思いが様々な言葉で描かれて進みます。 個人的にこういった純文学は苦手。人の奥底の深いところ、文章の奥に潜む描かれない作者の言葉を読み取るのに疲れます。きっと僕の読書力とか国語力が足りないからなんですね。 いつかゆっくりと時間をかけてこういった作品を楽しめるようになるとまた読書の幅が広がるんだろうな。それを楽しみにいつかまた再読したいと思います。
3投稿日: 2019.05.22
powered by ブクログ2組のカップルが温泉宿で過ごす一夜。それぞれの人物が一人称で章ごとに語られる。気持ちのすれ違い。それぞれが満たされないまま物語は終わる。今まで読んだ西加奈子の作品に比べると暗い感じでちょっと違うかなと思ったのだが、自然と物語の中に引き込まれていく。最後まで読んだけど分からない部分もあって、何度か読んだら気がつくところもありそうだ。不思議な魅力があります。
0投稿日: 2019.03.31
powered by ブクログ半日ほどで、ざっと読むことができた。 でも、のめり込んで読んだという感じではなく 4人の視点で描かれているため、 少し遠くから物語を見ているような、 そんな気持ちで読んでいたと思う。 物語全体の印象は、とても奇妙で、暗黒で、美しい。 4人のどの性格も、理解できるところがあったため 作者が伝えたかったことの一つではないかと感じる。 死んだ女は誰だったのか、 最後に種明かしがあるのかと思っていたが 特になかったので、驚いた。そういうのもアリなのかと。 また時間をおいて読んでみると、 違った印象を受けたり、新しい発見がありそうな予感。
1投稿日: 2019.03.30
powered by ブクログこの青い間にまぎれ、そのまま綺麗に消えてしまいたい。そして青になって、青そのものになって、いつまでもいつまでも、漂っていたい。(本文より)
0投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログ西加奈子さん2冊目。 今のところ、あんまり合わない。 最後まで読んだけど、謎が多いというか。 そういう作り方なんだろうけど。 4人の関係は不気味だった。
0投稿日: 2018.11.20
powered by ブクログどこかしら病んだ2つのカップルが、それぞれの思いを胸に温泉旅行へ向かう。それぞれの視点から物語を描いた短篇集。 心の描写が繊細で、そのぶん、登場人物の病んでる感もハンパない。話には直結しないけど、神様不在だと、心の向けどころがわからなくなってしまうんだなぁ…と読んでて思いました。
0投稿日: 2018.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
西さんの本は個人的に抵抗があり避けていたのですが、会社の先輩が貸してくれたので初挑戦。表現の仕方に小賢しさを感じるなど最初は気分よく読めなかったけど、内容がまぁまぁわたしの好きな、ちょっと嫌な気持ちになるやつ、だったので星2つ。しかし、今後も西さんの本を定価で買うことはないと思います。
0投稿日: 2018.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ふーん、西加奈子ってこんなんも書くねんなぁ。 俺が苦手な純文学の新感覚恋愛系。個人それぞれが欠落した何かをもつ男女4人、二組のカップルが温泉旅行に行く話。 それぞれが自分のことばかりを思い考え、交わっているようで交わらない。結果孤独を感じて、孤独をより深めていく。 いやまぁ、人といるから余計に孤独を感じる、確かにそういう気持ちって分かるけど、なんだか読んでて「舐めるなよ」って思えてくるねんなぁ。俺も大概甘えた生き方してるけど、ここまでこじらせてないぞ。依存はやりすぎたらpoizonや、自分だけ毒されるならともかくも、ネチネチネバネバと人にうつすなや。 芸術としての文学に音痴な俺には、この本の魅力がわからなかった。解説で中村文則が書いていた「いい小説の余韻」が感じられず残念だった。
0投稿日: 2018.07.13
powered by ブクログタイトルだけで、気になって買った小説。 2組のカップルと、その他の人物が語る。 皆、それぞれの気持ちで生きていて そこには絶妙なズレが生じていく。 この小説は、決して核心には触れず 外堀を少しずつ埋めていく。 そして、最後までわからない。 分からないからこそ、想像させられる。 なにがあったのか、どうなったのか その余韻こそがこの本の素晴らしい所ではないかと 私は、勝手に解釈した。 なので、きっと答えはなく 私たち読み手が出した、想像が答えなのだ。
1投稿日: 2018.07.02
powered by ブクログ一見淡々としているように見えて、ずっしり重いものを感じました。 謎の死体と4人それぞれの視点から語る一夜のこと。 ミステリーというかんじではないので、その死体が誰だったのかなどは最後までわからず。 とにかく全員が不健康な死の匂いがして、思ったよりなかなかしんどいものがありました。 弱さを抱えたこの4人は、これ以上交わることがあるのか。似ているようで理解し合うことはできない、人は悲しい。
1投稿日: 2018.05.28
powered by ブクログ途中まで読んで あれ?湊かなえだっけ? と表紙を見返した。 最後は西加奈子だった。 ミステリーかと思ったら違った。 大事なのは犯人や結果ではないのはわかるが、ここまでくるとミステリー的解決を期待してしまうな。 終始 キレイなようで濁ってどんより気持ち悪い。 引きずられないように気をつける。 全くどいつもこいつもだけど、みんな幸せであれ美しくあれと思うのが、西加奈子マジック。
1投稿日: 2018.04.14
powered by ブクログ謎は謎のまま残る静かなお話。 4人の視点から語られる話には、やはりズレがあって、世界の見え方がくるくる変わる。 でもこれは、視点の変化を利用して展開し結末に誘導するタイプの小説とは少し意味が異なるように思う。 現実を描けばこうなりました、という感じ。 そりゃあそれぞれが視えてる世界は別々だよなあ、と。
0投稿日: 2018.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
西加奈子を読むのも6作目にして、今までとは違う静謐な感じのする文章。こういうのも書けるんだと単純にまず驚く。 話は二組の男女それぞれの視点から語られるある温泉宿に行った一日と今までのこと。朝起きるとその旅館の池には死体があり。。。そう書くとミステリーのようだがこれはミステリーではない。 人は孤独であると元来思っているがまさに孤独な男女の物語。出てくる人は老夫婦以外孤独。二人でいても仲間といても孤独なのだ。私たちは登場人物のように薄いガラスに覆われている。でも本当はそのガラスを破りたいと思っている。人は孤独でも生きていけるが、孤独であることはあまりに寂しい。 私にはガラスを破る事を勧めている本のように感じる。 西加奈子の才能は計り知れない。
0投稿日: 2018.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映像が浮かぶ。 最後にかけてぞくぞく。 前まであまり好きじゃなかった西さんだけど、 なんか最近、好きなのよね。 もっと読みたいなあ。
0投稿日: 2018.02.20
powered by ブクログ巧妙で器用だった。 余韻がいいのと、一つの出来事を四人の視点で、ちょっとずつずらして書くことのすごさ。きっと現実はこんな感じで、人によって聞き取った言葉や感じ方は全く異なるのだろう。 四人ともそれぞれ恐ろしく、描写からは妖艶な気配を感じる作品。 謎は謎のままであってほしいと思わされた。 はじめての西加奈子さんだったけど他の作品も気にならせるくらいの小説。
0投稿日: 2018.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
駅のキオスクで読みたい本を選んでて、これ、昔読んだよなあー。と思って、あらすじ見て恋愛モノぽかったから手に取った。読んでみたら昔読んでなかった。はじめて読む本だった。にしかなこの初期ってこんな感じだったんだ。 途中からミステリーぽいやん!と思いワクワクして夢中で読み進めてたけど、最後が村上春樹的に終わったので目がまるくなった。死んだのはナツやと思ってたけど違ったんやろか。。 アキオはいいやつやと思ってたけど、とんでもない。ナツに薬を飲ませて弱らせてた。だれもかれもが変態。なんてことするねん。 トウヤマがハルナに対して、自分よりメンタル強いって思うのはほんと当たってるなーって思った。男の人って案外弱かったりするんよね。強がってるだけで。
0投稿日: 2018.01.21
powered by ブクログぼんやりした感じ。 最後に本当の事がみえる気がするけど、このタイトルは、どうなんだろう?私だったら、鯉、とか、橋、とか夢とか、入れるかな。と読み終わってすぐ思った。 いろんな人の視点があって、いろんな人の心の中に抱えてるものがそれぞれあって、けどそれが全部ある程度の分かりやすさを持って表に現れる、ってわけでもないんだよな、って改めて思った。 綺麗な瞬間 の描写がところどころあるのがすてき。
0投稿日: 2018.01.18
powered by ブクログ圧倒的にどんよりと暗く濁って、病的。 そんなそれぞれの欠落を とてつもなく美しく描く西加奈子。 オシャレな映画になりそうな風情。
0投稿日: 2017.12.02
powered by ブクログ四人の温泉宿に来た若者たち。静かな話でなにかおこるわけではないのに、皆のことが知りたくなって結局最後まで読んでしまった。こんな作品が書けるのはすごい。
0投稿日: 2017.10.06
powered by ブクログ耳たぶをやたらと舐めたがる印象。全員病的で気分が悪くなる。不健康な小説。恋愛小説なのだろうか。世界観を受け入れきれずに終わってしまった。誰に対しても感情移入も共感も出来ず、起こる物語の全てが胡散臭かった。これはちょっと狙いすぎ。
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログ去年、買ったのかな…読んでわりとすぐに友人に貸して、返ってきてから放置して…久々に読んでみました。 不穏過ぎるー!よく友人に貸す気になったもんだ…。不気味ですらある描写で、でも目が離せない。怖いもの見たさで読み進めてしまう。 川の側の宿…てことで、今までに行ったことのある旅館を思い返してみる。季節の名前を感した4人の人物。今風?に言えば、ダブルデートで温泉旅行←十分に古臭い言い方かも…なのに、この4人のそれぞれに抱えた過去の暗さったらない…。それぞれの日常に戻ったら、何か変わるのかな。
0投稿日: 2017.08.18
powered by ブクログやべぇこえぇやべぇこえぇやべぇこえぇでもおもしれぇ! ハンパねぇェ!! 西加奈子2冊目だけど、初が「きりこについて」だったから、あらすじ読んだだけで前とちょっと違うと思って積んでた。だけど読み出したら止まらない止まらない。怒涛のイッキ飲み、いや読み。という感想だけだと、読んでない人にはなんのことやらですね。ネタバレを書くのは主義に反するので極力控えます。 とにかくドキドキハラハライライラ最終章は読み進むにつれドキバクガクブル?しながら、怖い怖いこわいでも止まらないー!と、3時間ほどで一気に読んでしまった。なんという裏切りというか。文章は静かで穏やかで、でも楽しそうなのにそう読めなくて、正直最初はよくわからない。 4人の登場人物たちはみんなそれぞれいろんな悩みや嘘や裏切りなど、深いものを抱えていて、かなり暗い。ドロドロしてたり、好意を上手く相手に伝えられなかったり。三角関係? とも取れたけどもっと複雑。決して恋愛話ではない。ミステリーかホラーか、それとも?としばらく悩みながら読んだ。 そして結末は読者の解釈次第て…謎は残ったけど、そんなことはどうでもいい。多分あの人だ。そしてあの人じゃない。よかった、と勝手に解釈。猫と犬の名前はなんとなく、暗示的だと思う。 中村文則さんの解説は大変失礼だけど、本当おまけみたいなものです。あとで読んでほしい。あとからなるほど、と思えば充分。 ただビールについての言及は流したかな、と思って読み返してみたら、流石西さん!と妙に納得。ビール飲みにしかわからないとは思うけど。ごめんなさい中村さん、おまけとか書いちゃって。 まず読んだあと中村さんのように「余韻に浸」りつつぼーっとして、気になるところや、謎とか不明なとことかをもう一度読み返したりとか、がいいと思います。反芻? 未読の「サラバ!」いまさらだけどすぐ読めなかったことが悔やまれる。文庫はまだしばらくないかなぁ。 とにかく西加奈子、恐ろしい子…。
2投稿日: 2017.05.23
powered by ブクログ他の作品と比べると暗め。謎がすべて解かれるという前提で読むともやもやした気持ちで終わってしまうだろう。温泉の話なのに温かみが皆無。水風呂です。
0投稿日: 2017.05.19
powered by ブクログ温泉旅行にやってきた2組のカップル、4人。ナツ(♀)、トウヤマ(♂)、ハルナ(♀)、アキオ(♂)の章で構成されています。ちなみに恋人同士なのはナツとアキオ、ハルナとトウヤマ。いつもの西加奈子とは異なり、ひたすら暗い。途中、旅館で殺人事件まで起こったことが4人以外の言葉で語られる形で挟み込まれ、ミステリーかと思いきや、種は明かされないまま。不愉快に感じる性的表現も多いのに、なんだかんだで最後まで読ませる力量はさすがです。中村文則の解説がわかりやすく、できれば彼の解釈を聞きたかったところ。人それぞれ好きに解釈していいと言われても、私にはこれを読みこなす力はありません。せめて4人のうちの誰か、感情移入できそうなタイプの人がいれば、もう少し楽しめたかも。個人的には読後感の良いユーモアに溢れたいつもの西加奈子が読みたい。
0投稿日: 2017.04.26
powered by ブクログ西さんと言えば「力強い弱者」を描いた物語が多いという個人的印象だったが、これは違った。一見どこにでもいる若者の男女のグループ。一見とその内面は違うのは十分承知だが、キャラクターそれぞれの心の描写、特に「負」の描写にグッとくる一冊。西さんの違った一面を見た作品
0投稿日: 2017.03.16
powered by ブクログ仄暗くて奥底に隠れているものが遂に見えない、そんな小説だ。 結局のところ、登場する4人のそれぞれがそれぞれに抱える想いが、ざっくりまとめれば好意だったり愛情だったりするんだけど、 ほんとのところどうなのかという細部についてはよく分からない。 登場人物達も、よくわかっていないことだけはよくわかる。 絡まりついているようですれ違っていて、 誰もが秘密を抱えていて、誰もが一番孤独なのは自分だと思っている。 世間一般が言うところの「普通」の感覚を持っている人は一人もいなくて、 病的な陰鬱さをもつトウヤマも、 整形による明るい容姿の中に裏の気持ちを隠すハルナも、 病弱で女を抱けないアキオも、 抱かれないのみならず気付かれないうちに薬を飲まされ続けるナツも、 誰もが魅力的ではなく、誰からも目を離せない。
0投稿日: 2017.03.10
powered by ブクログ男女4人、旅先ミステリー風に描かれたヒューマン。 4人それぞれの視点から、一晩の出来事が綴られる。 事実はひとつ。だけど、1人ひとりの真実は人の数だけ。 誰でも持っている欠落した部分。 自分だけが知っているダメダメな自分。 私たちは、自分の目で見て感じたことを真実として生きているけれど、同じ時を過ごしていたとしても私の物語と誰かの物語はみな別物。 私が思う誰かはその人のほんの断片でしかない。 誰かが思う私は、本当に私でしょうか。 〝誰か〟の死をとりまくひと夜の出来事。 だけどその〝誰かの死〟は、ほとんど物語とは関係ない。 ただ淡々と1人ひとりの姿が読み手にあらわになるだけ。 西加奈子さんの文章は美しい。 今年の1冊目。 本当は2冊目。 1冊目は…忘れてしまった。笑
2投稿日: 2017.03.08
powered by ブクログナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオ。それぞれの視点から構成される1つの物語。 女性作家、というか西加奈子さん独特の目線で紡がれる物語は、おそらく読み手を選ぶものなのだと思う。この「窓の魚」も、よくわからない部分があったりして、ただ自分はそのぼんやりしたわからなさが良いと思って読んでいる。 アキオ目線が一番好きかな。自分より弱いものを想う気持ちは「愛情」なのか「優越感」なのか…
0投稿日: 2017.03.02
powered by ブクログ西加奈子さんの本を初めて読みました。 今さらどれから読めばいいのか分からなかったから、装丁の好みで選んだけれど、他の方のレビューを見てみると、どうやら1冊目にするものを間違ったようだ。 多くの人が絶賛する作家だという認識があって、その独特な文章には感動も覚えたけれど、この物語からは私は何も感じることが出来なかった。 行間を読むのが難しかった。
0投稿日: 2017.02.11
powered by ブクログうーん……… うーん……… 良い小説ってなんだっけ。解説冒頭でうーんとなりました。絞り出してるんじゃないんだろうな、生み出してるんだろうな、と西加奈子さんを勝手に想像してしまいました。本を読みたいではなく西加奈子さんを知りたい(書いた本を通して)という思いが1冊毎に濃くなっているように感じました。
0投稿日: 2017.02.06
powered by ブクログぞくぞくした。余韻が凄い。 人には暗く欠落した部分があって、どこかにガラスの壁を持ってるのかもしれない。 誰かとこの本について討論したくてうずうずしてる。
1投稿日: 2017.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主要4人それぞれの影がある設定や内面での駆け引きなど面白かった。最後はモヤっとしたまま急に終わったが、犯人や理由どうこうはあまり意味が無いのだろう。。
0投稿日: 2017.01.09
powered by ブクログ描写が素晴らしくて、 風景が目の前に浮かんでくる感じがした。 いろいろと疑問に残るところがあるが、 心地いい疑問だった。 自分の中でうまく 解釈して行こうと思う。 また、読み直したら ちがうように感じるのかな。
0投稿日: 2016.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
温泉宿で一夜を過ごす2組の恋人たち。 静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。 人生を拗らせた方々・・・
0投稿日: 2016.11.24
powered by ブクログわたしが期待した西加奈子らしさってあったかな、暗い方の西加奈子が多めに出た作品、いつもは明るさの中の暗さ少な目、ナナサンの比率がちょうど心地いいんだけど、この作品は逆でサンナナで暗さが勝ってる。西加奈子作品の明るさとユーモアに惹かれているわたしとしては星みっつ。
0投稿日: 2016.11.10
powered by ブクログ人が誰しも持っているであろう屈折した一面、を徹底的に突き詰めた、ゾッとするけど清々しい小説。 西加奈子さんの本はまだ数冊読んだだけだけど、漁港の肉子ちゃんだったりうつくしい人だったり、どちらかといえばほっこりするような作品だったからこういう話も書くのかー、と新鮮に感じた。白いしるしはちょっとだけこっち寄りかもしれない。 自分の読解力ではこの小説をすべて上手に消化することができなかった。それはつまりまだ味わえていない魅力が残っているということだから、焼き魚を頭と骨以外ぜんぶキレイに食べられるくらいになったらまた読み返したい。
0投稿日: 2016.10.16
powered by ブクログ西加奈子3冊目。苦しい現実を想像力と明るさで乗り切る作品を書いている作家というイメージが強いが、この『窓の魚』は終始暗くじめっとしていた。予想外だったが私は元々これくらいの暗さが好きなので結果オーライ。とても面白かった。じわじわと暗示的に明かされていく登場人物たちの「影」が気になって、いつの間にか作品に引き込まれていた。 4人がそれぞれ昔からの強い不安を引きずっている。その不安に引っ張られて互いに勝手な思い違いをしているのが面白い。人間というのは自分の経験に基づいてしか考えることができないし、自分以外のことは本質的に分かり得ないということを再認識させてくれる。過去の経験や現在抱えている不安などの歪んだフィルターを通してしか物事を認識できないし、2者が互いに分かり合うなんてことも自分というフィルターがある限り原理的に不可能なわけである。けれどもこの作品は暗い現実を突きつけるだけではなく、ちゃんと希望も見出していて、それが「話したい」という欲求というのがなんとも人間的でよい。話したい、なんでもないことを気ままに語り合いたいという欲求は人間にとって根源的なものなんだと思う。もちろん話したところで完全に理解されないのは変わらないんだけど、話したいことを話したという満足感を互いに与え合うことができれば、それは良いことに違いない。
0投稿日: 2016.10.01
powered by ブクログ今まで読んだ西加奈子の小説とは全く異なった作品だと思った。川上弘美の作品のような感じ。「さくら」、「こうふくみどりの」が好きだが、この作品も後からジワジワと良さが沁みてくる。二度読みは必須かも。
0投稿日: 2016.09.22
powered by ブクログ西さんってこういう文章を書くんだと思う。 4人が同じ場所に集まっていても、何か傍目からはわからないものを抱えている。 結局人はいつだって1人の孤独な生き物なんだということを思い知らされているようにも思う。 そして宿には死体が見つかる。個人的には、はかなさの象徴のようにも思う。 4人がそれぞれ抱える闇をいつか克服する日は来るのか。 おそらく来るけど。
1投稿日: 2016.09.15
powered by ブクログ西さんの本を初めて読みました。独特な表現、目に見えるもの心で感じるもの全てを圧倒的な表現力で描写していて、ゾクゾクしながら読みました。現実のような、別世界のような、なんとも言えない不思議な世界が漂っています。雑誌などで見かける西さんの明るい笑顔とあまりにギャップがあったので、びっくりしました。
0投稿日: 2016.09.08
powered by ブクログ決して混じり合わない、でも時々予想もしないところで混じり合う、人と人の心。好きとか嫌いという感情だけではくくれない、誰かに対する気持ち。生きてるといろんなことがある。誰にもわかってもらえない気持ちを抱えながら、決してわかりあえない誰かを愛したり憎んだりする。そういうもんだよなーと思った。すごい小説だった。
0投稿日: 2016.08.27
powered by ブクログ温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。それぞれが抱える深刻な問題は、言葉にならず、すれ違う。そして、翌朝、宿には一体の死体が発見される。 同じ時間、同じ場所にいても、それぞれが見たもの、聞いたものが異なっているということは、仕事上もよく経験する。その人が何を見て何を聞いたのか。本当のところは、注意力の程度だけでなく、育ってきた背景、心に浮かんでいた光景、心に刻み込まれた情景などの違いにまで踏み込まなければ、分からないのかもしれない。珍しく、読み終えてすぐに、読み返したくなる本だった。
0投稿日: 2016.07.29
powered by ブクログキツイなー。描写が濃厚すぎて、不安になる。何気ないシーンでもドキドキしてしまう。 恐ろしい。 おそろしい作家だ。この人は。
0投稿日: 2016.06.26
powered by ブクログ初めて西加奈子さんの本を読んだが、色んな意味で衝撃を受けた。独創的、という言葉だけでは到底表しきれない。 句読点が多く、風景の表現や比喩が今まで出会ったことのないまさに異質とも思えるものばかり。そう、異質。 読了後の余韻も、不思議さと異質さが夢幻の世界から生まれたようなものだった。
0投稿日: 2016.05.15
powered by ブクログ何冊目かの西加奈子さん。でもやはり無理だった。 解説の中村文則さんの冒頭「いい小説を読むと、余韻に浸りたくなる。」も共感できなかった。 ほんわかした文体、優しい描写は結構な出来事もほんわり伝える。 ピース又吉の帯に惹かれて手に取った本。 でも、私はこの作家さん無理だと、いよいよ結論出そうと思う。
3投稿日: 2016.04.03
powered by ブクログ初めての西作品。読んでみて苦手だったら困るので、手始めに短い本書を選んだ。 ナツとアキオ、ハルナとトウヤマ、2組のカップルが鄙びた温泉宿で過ごす一夜を描く。 語り手が順に代わり、同じ出来事をそれぞれの視点からなぞるのだが、初めのナツの視点は、前半は明るく、少し変わったカップルたちの小旅行といった風。それが次第に不穏な空気を帯びていく。皆が真実を語っているのに、印象が一致しない不気味さ。いくつかの残された疑問。 最後にはすべてが明かされるいわゆるミステリーとは全く違う、不思議な位置づけの小説だ。 西作品が好きか嫌いか、結論は先送り。
0投稿日: 2016.03.26
powered by ブクログふらりと目の前に現れて、視界の端に消えてゆく水槽の魚のように、つかめない感覚。春夏秋冬。 タイトル間違える。友達に「読んだよ、”川の魚”」 ただの魚図鑑の本になっちゃったの。西さんワールド。
0投稿日: 2016.03.08
powered by ブクログこれまで読んだ西さんの作品の中では かなり苦手な部類に入る。 二組の男女が温泉にやってくるとことから始まる。 同じシーンを 4人の視点から繰り返し表現されている。 同じことをしていても 決して同じことを考えているわけではない ということを思い知らされる。 モノクロの映像の中で 時々強烈な色を放つような不思議な感覚だった。
1投稿日: 2016.03.02
powered by ブクログ温泉宿に男と女とそれから死体。 ミステリ的な構図に背を押され読み続け見えたのは 他人の目の中に写る別人な自分。 他人に言えないコンプレックス。 自分に対する諦めと慰め。 倦怠感。 もらい煙草。 濁った目。 嘘の心と嘘の身体。 心に焼きついた過去の男。 窓越しに見る鯉の群れ。
0投稿日: 2016.02.26
powered by ブクログ初の西加奈子さん。短編だし、どんな人なのか雰囲気を味わうにはいいかと思ったんですが、皆さんのレビューを読む限り、作風がいつもとちょっと違うみたいですね。 正直、「えっ、これで終わり?」という感じ。読者の解釈に委ねる感じなんでしょうが、白黒はっきりしてほしいタイプの私には、すごく消化不良でした。 ただ文章は本当に芸術的で美しい。比喩や情景の説明が少しくどくはありましたが、心地よい文章でした。全体的な暗さがそうさせるのかもしれないけど。 登場人物の表と裏で違う心情だったり、それぞれのズレだったりが面白いんだろうけど、全員が全員病んでるような暗さで、非現実的で感情移入できなかったです。急にさっきと全く違うことを思ったり、人格が支離滅裂な感じもするし。 暗さと重さが、漫画のNANAみたいだと思いながら読んでました。 他の作品も読むつもりではいますが、西さんへの期待値が高かっただけに、正直少し期待ハズレでした。他の作品を楽しみにしてみます。
0投稿日: 2016.02.20
powered by ブクログこれもちょっと。 西さんらしくもあるし、よう書いたな!って感じもある。でもわたしは、わたしはですけど、西さんが書かなくてもいいの。他の人にかいてもらって。
0投稿日: 2016.02.12
powered by ブクログ仄暗く薄暗い本だった… 西さんぽくない、不思議でじめっとした本。 もっと感性が鋭いときに読むべき本だったな~ 19くらいで読んでたらこの頽廃感・倦怠感に巻かれていたのに。 って、感性の老化は嫌だね。
0投稿日: 2016.02.06
powered by ブクログナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオ。それぞれ葛藤、コンプレックス、トラウマ、歪んだ愛情や嫉妬心を抱えながらも表面では繋がっている。その複雑な関係をこうまで美しく儚く描ける西さんの文章力には本当に脱帽しました。ですが、登場人物があまりにも非現実的に思えて、若干感情移入できず、もやもや…。おまけに、4人の裏で起きていた死体の謎などもどう絡んでるのか…と考えれば考えるほどキリがないストーリーなので、爽やかな物が読みたい方はあまりオススメできないです。
0投稿日: 2016.01.25
powered by ブクログ水の揺らめきで歪めつつ描かれる欠落した人間の弱さ。最期まで物事を明確にしないでくれたことに感謝する。
0投稿日: 2016.01.12
powered by ブクログ西加奈子2冊目だけど、人物の心について憚らずに書く人なんだなーって思う。そして文中のリズムとか、詩的な表現とかがいい。ただ、今回はストーリーがはっきりしていなくてあまり好みじゃないかな。 この作品では一人一人の視点から章が分けてあって、中盤くらいからミステリーっぽく見せてあるような文が見受けられる(「死んだ人の名前がデタラメで身元が判明しない」とまで書かれているのに、最後まで真相がぼかされて納得いかない笑) そのせいで結局死んだのは誰かが気になって、最後の方集中して読めなかった笑 まあ、読者に解釈を委ねているのだろうけど。想像力の欠如と白黒つけたい性格のせいで私は楽しめなかったなぁ…何度か読めばまた違うのかも。読む人によっても、読むタイミングによっても捉え方が変わってくると思う!
1投稿日: 2016.01.09
powered by ブクログ時折ぞっとするような表現を交え、甘美な腐敗臭とでもいうべき文調とセンスを貫く短編。 面白いのは、旅行中に起こった事件について、主要登場人物4人からは一切語られず、脇役として4人の視点の短編に登場する旅館の従業員たちから、後日談としてのみ語られる点。非常に技巧的な構成である。 心情描写も素晴らしい。背景描写に刺すような不気味さを含めることで、それぞれが歪みを抱えていることを上手く匂わせている。窓の魚というタイトルも含みがあり、この4人にとってのタイトルの意味を読後に考えるのもまた面白い。
0投稿日: 2016.01.04
powered by ブクログ個人としても、関係性としても、どこか大切な部分がズレている人間達。熱湯ではなく、生温いお湯にゆらゆら浸かっている気分。炬燵に入って顔が火照る、お腹は満たされているのに何かを口に入れたくて仕方ない。お正月特有の、そういう気持ち悪さとどこか似ているような気がした。
0投稿日: 2015.12.31
powered by ブクログ今年100冊目の読書は、この本になりました。 直木賞作家で、なんとぼくと同い年の西加奈子さん。 すごいひと、いるじゃないかと気持ちが引き締まります。 男女四人が宿泊した旅館。 あくる日、ひとりの死体が池に浮かぶ。 いったい、誰が、どうしたのか。 そのような謎が大きくひとつありながら、 四人それぞれの、一人称で語られる四つの章で見られる細部から、 同じストーリーでも、いや、同じ日を過ごした四人でも、 そこで考えていること、感じていること、 話の中身や表情などの受けとめ方なども異なっている、ズレがあることで、 それぞれの人生を感じることができて、 それぞれの人としての重みを感じることができるようになっている。 そこには、たとえば交差点で行き交う人みんなに人生があってドラマがある、 というようなことの具体的な表出があります。 誰かひとりが死んだのだが、 いったい誰が死んで誰が殺したのか、 そもそも他殺なのか自殺なのか。 そこのところについていろいろと多方向へ読者の想像力をかきたてます。 これだけ殺意の契機や自殺の衝動の契機になりそうなものが日常には潜んでいるのかな、 と思わせられるつくりにもなっている。 日常の薄皮一枚の裏には危うさがひそんでいて、 みんなそうなんだよ、っていう感覚を感じる。 当時30歳くらいの西加奈子さんは最初にそういうことを描こうと思って、 これだけの物語を紡いだのだろうか。 だとすると、その企みも構築力も発想もすばらしい。 というか、そんなにみんな自分や他人に「死」を重ねあわせて見てるのか。 あまり意識的に把握できないか、つかんでは逃げていくタイプの感情として 「死」を重ねるものがあるのかなあなんて客観的に考えてみる。 自分はどうだろう、たしかに日によっては「死」を多く日常に重ねて見る日もある…。 にくたらしいことを言う友人にむかって胸の内で「こいつ、死ね!」と思うときもあれば、 もっと軽く、熱い風呂にはいったときに「あっつ!!死ぬ!!」とやるときもある。 それだけ、「死」のイメージというか言葉というかは身近で、 へんな言い方だけれどカジュアルなものなのかもしれない。 それだけ「死」に捉われているのは、 死の強迫観念なのかもしれない。 自分が死んだり近しい人が死ぬのが怖いし、 どれだけ苦しくて痛いのかもわからないし、ましてや最期だし。 「死」になれようとするから、 つまり「死ならし」のために日常の裏にいっぱい「死」への契機があるのかもしれない。 そんなところにまで考えが及んでいくような小説でした。 全章に通して出てくる、すなわち串刺しになっている味付けの猫の鳴き声の伏線などが、 不思議な感じで意味合いとしてわからないからぱーっと解放されるような感覚があって、 そういうのはわりと好きです。 ぼくがそういうのを書くとしたら、意味はあるんだけれど、 書き終わって時間が経つと忘れてしまう類のネタだと思う。 まあ、ぼくはいいです。 そういうわけで、年100冊の読書目標を達成しました。 ぼくの今の環境で100冊くらい読むと、ちょっと読み散らかすみたいな感覚もあります。 もうちょっと穏やかに暮せていたらそういうこともないのですけども。 また、フルタイムで働きだしたりしたら、もっと読めなくなるでしょう。 それでも、限界突破じゃないけれど、ぼくの読書に使う能力が伸びたとは思います。
0投稿日: 2015.12.27
powered by ブクログ人が持つ秘密、弱さ、空虚など、薄暗い部分を美しい文章で抉った小説。自分にないものを持っている者に惹かれつつも憎い、自分より弱い者を悪意なく愛でる。そういった誰もが持ちうる暗闇が物語の中で狂気を帯びていく様子は恐ろしいけど、描写が美しすぎてうっとりしてしまう。解説で中村さんがおっしゃっていたように、象徴的なシーンはまるで絵画のようだった。若干の救いは描かれているものの登場人物の今後は描かれていないので、彼らがどうなったのか、そして殺人事件の真相は何だったのかなど、解釈が分かれそうで好き。
0投稿日: 2015.12.20
powered by ブクログ解説にあったように、 著者は感度にとても長けている方なのだとわかる。 自然への感度や人を見る感度、 描写の仕方もオリジナリティがあると思う。 が、私には感度が強過ぎて読み終えた時の余韻は気持ちいいものではなかった、、 他の作品に手を伸ばすかはレビューによるかと
0投稿日: 2015.12.08
powered by ブクログ西加奈子4冊目。今までにない感じ。関西弁なし。アキオの章ですわっ!謎解きか?と思われたが、謎が謎のまま終わった。少し消化不良。どうしてナツにクスリを飲ませたんだろう。不能のせい?コンプレックスの裏返し?西さんの小説には痩せてて骨ばった美しいミステリアスな女性がけっこうな頻度で出てくるなぁ。でもこういう話も好き。
4投稿日: 2015.11.23
powered by ブクログあの人は、テレビを見るだろうか。 真っ赤に引かれた、私の唇を見るだろうか。 そして、それを欲してくれるだろうか。
0投稿日: 2015.11.23
powered by ブクログ西加奈子初。素晴らしい。 本当にすぐそこらへんにいそうな、私も知ってる、この感じ!というような登場人物たち。その個々の外側と、内側にあるもの。個々それぞれの視点を章ごとで書いていくスタイルはすごく惹きつけられ一気に読みました。 みなさんレビューに書かれているようになかなか輪郭がはっきりしないのは事実です。白黒ハッキリタイプの読者さんには、結局誰がどうしてどうなったんだよ!!ってなるかもです。 ただ個人的にはそこがまた良かったです。良作品は余韻を楽しませてくれる作品だと思っているので、続きを想像してしまうような、描かれなかった真相を見たくなるような、その点も満足でした。好みはあると思いますね。
0投稿日: 2015.11.20
powered by ブクログ文章自体は簡単だが、そこに暗示される意味を汲み取ることが難しい。2回読んでぼんやりと輪郭が掴めた感覚。でも、3度、4度繰り返し読むと、どんどん印象が変わっていくのかもしれない。 久しぶりに深みのある本に出会えたような気がする。
1投稿日: 2015.11.12
powered by ブクログ読んでる最中です。 4人の男女物語、一人一人の心情を読み取りながらストーリーが感じとれて最後が楽しみです。 ↓ 新しい感覚の本でした。 ミステリーなかんじでした⭐️
0投稿日: 2015.11.07
powered by ブクログニューヨークに行く飛行機で読んで、 あまりの怖さに、驚いた。 西加奈子さんのこんな作風のものを読むのが初めてだったから。 ニューヨークで過ごした彼に、そのままあげてしまったな。 2015.10.29
0投稿日: 2015.10.29
powered by ブクログ他の方も書かれているかもしれませんが、文体があまり西さんらしくなかったです。話は全体的にどんよりとしていて、読み終わっても謎が残りました。しかし、不完全燃焼というわけではなく、薄いのに読み応えがありました。
0投稿日: 2015.10.27
powered by ブクログミステリーではない。 あの時のあの感覚が忘れられない。 胸を締め付け、興奮する感覚。 その感覚におちいる瞬間が、道理的にどうかはともかく、潜在的に人間にはある。
0投稿日: 2015.10.19
powered by ブクログデビュー作のさくらを読んで以来の西加奈子作品。何度も本当に同じ人が書いたんだろうか!と疑いたくなりました。 さくらもよかったですが、窓の魚もとても好きです。 ひとつひとつの描写がとても綺麗に描かれていて、情景が鮮やかに目に浮かびました。 西加奈子という人間の幅広さを思い知った気がします。
0投稿日: 2015.08.18
powered by ブクログ読み止める事が出来ず、一気に読了してしまった。登場人物は春夏秋冬の4人と、その他。奇妙にもどこか繋がっている4人、文頭の明るい内容とは裏腹に心に暗い部分を抱えている。決して全てが明るみに出る話ではないが、一つの怪事件を中心に一人一人の心の中が描かれている。あたり一辺倒な物語ではない、予想も出来ない、この様な文章に人は惹かれてしまうのであろう。
0投稿日: 2015.08.13
powered by ブクログ男女4人が温泉宿に行き、翌朝女性の変死体が見つかるまでの出来事を各章ごとに視点を変えてループする。 名前がハル、ナツ、アキ、トウ(冬)になってる。 しかし、各章の語り部になる順番はナツ、トウ、ハル、アキの順。 ナツは白痴(のちに薬害被害者と判明) トウはマザコンのニコチンランナー ハルは改造人間 アキは変態のインポ野郎 姿の見えないネコが「ミャア」と鳴く。一体なんの暗示か 視点を変えつつ、変死体が誰なのかが明らかになる展開かと思いきや、第3者っぽいし。 ナツの可能性もあるけど、最後に出てきた女が薬を飲んでないとも描写されてないし。 謎解きとして読んだらいけないのかもしれない。 では、一体なんなのか?謎である。
0投稿日: 2015.08.05
powered by ブクログこの作品の持つ気怠さに五つ星! 筆力がすごいです。 章ごとに各人物からの視点で語られる手法も、人の心を覗き見るようで読み進んでしまった。 幻想的でありながら、深く抉られてる歪み。 読み手の数だけ答えがありそうな、そんな作品。
0投稿日: 2015.07.30
powered by ブクログおいてけぼり感のあるのは、少し苦手。外側と内側が違うことをしっかり表現されていて、素晴らしいとは思う。
0投稿日: 2015.07.19
powered by ブクログ男女4人が温泉旅行に行くお話。たったひと晩のできごとなんですが、語り手が入れ替わっていくことで会話や行動の意味が複眼的に見られて奥行きのある味わいでした。
0投稿日: 2015.07.18
powered by ブクログ温泉宿での一晩が、多くの視点から繰り返し語られる。感情の描写が、クドくないけど丁寧でしかもわかりやすく伝わる。上手いなあ
0投稿日: 2015.07.12
powered by ブクログ私にとって初めての西加奈子作品。 本当は違う本が読んでみたかったが、本屋で売り切れていたため、こちらを購入。 当初買おうとしていた本の評判とかなり異なり、暗くて、少し怖くて、登場人物がみんな病んでて、共感のしづらい感情や表現も多くて、なんだかよくわからない、が正直な感想。 文体自体は読みやすく、最後にそれぞれのつながりがわかり、からくりが解けてのは面白かった。 次の作品はよく選びたい。
0投稿日: 2015.07.10
powered by ブクログ読みやすかった。殺された人物が誰であるのかが結局明かされないのと、最後のアキオと女とのやりとりもよくわからなくて、少しモヤモヤした。感覚で読む推理小説という感じでしょうか。 四人の登場人物それぞれクセが強く持っているバックグラウンドもそれぞれに重い。それぞれの視点から聞こえなかったセリフを照らし合わせてみるのは面白かった。 アキオがナツに薬を飲ませているというのが驚きであり、何か奇妙に現実味を帯びていて落ち着かない気持ちになった。
2投稿日: 2015.07.08
