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悪人すぎて憎めない
悪人すぎて憎めない
クイーム・マクドネル、青木悦子/東京創元社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025年の18冊目は、クイーム・マクドネルの「悪人すぎて憎めない」です。「平凡すぎて殺される」に始まるシリーズの前日譚、主人公は若き日のバニー・マガリー刑事になります。個人的にもアノラックは大好きです。結論から言うと、これが一番好きです。いつもの良さに加えて、ハードボイルド的要素(解説ではノワールと言及されています)も加わり、ネオ・ハードボイルド、ネオ・ノワールの良作に仕上がっていると思います。強いて言うならば、最後、全てが読者が想像する方へと収斂して行く様子が、予定調和的と捉えられる事かもしれません。決して、嫌いな訳では有りません。驚きが欲しいだけです。 舞台は、1999年のアイルランド、ダブリン。連続して起きている武装強盗団による事件の顛末を軸に主人公バニーと相棒グリンゴの活躍!?、バニーとシモーンの恋の行方が時に可笑しく、時にシリアスに描かれて行きます。バニーと尼僧達、バニーとパーリングチームのメンバーとのやり取りも良い味を出していると思います。 ☆4.6相変わらず、原題が素晴らしい。

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    投稿日: 2025.05.10
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    1999年、アイルランド。ダブリンでは武装強盗が頻発していた。現金輸送車を襲う鮮やかな手口から、警察本部はカーター一味に目をつける。特捜班に入った刑事バニーと相棒のグリンゴは一味を監視する任務につくが、ジャズシンガーの黒人女性シモーンと出会ったことで、運命が大きく変わり……。『平凡すぎて殺される』につながる衝撃の過去編にして、最高のバディ・ミステリ! 前作が今一つだったので、やや心配だったが、読んでみたら、ユーモア控えめのノワールでした。お勧めです。

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    投稿日: 2025.04.13