
総合評価
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powered by ブクログきっと何かのメタファーなんだろうなあと思っていたものが綺麗に回収される気持ちよさはこの作品でも共通。この瞬間のために読んでいると言っても過言ではない。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・海で遭難し、流れ着いた先で、喋る猫からある国同士の戦争の話を聞かされる。 ・喋る猫、独特な名前の人々、某暴れ柳を彷彿とさせる化け物樹木・・・と変わった世界観ながら懐かしさを感じたのもそのはず、デビュー作が喋るカカシがいる奇妙な島の話だったことを思い出した。 ・鼠が猫に同胞を差し出す交渉をするくだりみたいな、「これは示唆的だぞ」という描写がしっかり後に繋がってると気持ちいいね。良い意味で予想通りという。 ・途中参加の傍観者的主人公が最後にしっかり活躍してくれたのも良かった。 ・戦争に負けると要るものも要らないものも奪われるという様な台詞をはじめ、敗戦後の顛末が示されるとこは沈んだ。やーねー戦争って。 ・ラッシュライフやアヒルと鴨のコインロッカーと同じく、これもギミックを100%映像に落とし込むのムズいな。
2投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ猫と会話したり、木が動いて襲ってきたりと、ファンタジーではあるけれど、それがメインではなくて、根底には、そこに暮らす人々や動物、そしてこの世界に迷い込んだ現代人にとって真の幸せとは何か、大国や領主による支配から覚醒し、どう対抗するか、といった人間味あふれるテーマがあって、とても読みごたえがあった。 クーパーとは、そういうものだったのね。伊坂さんも後書きで書いてたけど、登場人物の名前が個性的で面白い。 ちょっと強引な部分もあったけど、特に後半は心が暖かくなる展開で一気に読めた。
13投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ戦争や支配といった暗くなりそうなテーマを猫ちゃんたちが緩和してくれている感じがして、心穏やかに読めた
1投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ伊坂さんが書く人物は、みんな人間味が溢れててとても好きです。『何でも出来すぎ』の主人公ではない点にとても親近感が湧いて、物語に引き込まれます。 今回もとても面白かったです。
0投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログこれまで読んできた伊坂さんの本で比べると、 導入が長く、ワンダーランドのような奇妙な雰囲気に包まれた内容ゆえに普段より没入できないな、なんて思いながら1/2程度まで読み進めてました。 が、 いやいやいやいや 面白すぎるでしょう。。 怒涛の後半戦。 布石が素晴らしいし、これを頭で練り上げるって本当に作家さんって創造主、神様です。 国や身体の大きさといった「大小」が一貫して テーマであったのも面白かったです。 伊坂さんの本は 伏線回収の秀逸さはもちろん、 言葉の端々に共感や学びがある。 楽しい読書体験を有難うございましたーー!
3投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後に明かされる秘密になぜか途中で気がついてしまったが、ガリバーに似てるからかと気がついた。自分が求めるほど、惹きつけられる面白さがなく少し残念
0投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログ長い時間をかけて読んだ。めっちゃ面白い。 さすが伊坂幸太郎。現実世界と地続きではあるけどこれはファンタジーかなと思う。猫の視点で話が進むのも初めての感覚で楽しいし、何より展開が面白い。最後の方の今までの謎が解き明かされていくのが気持ちよすぎるし面白いしで一気読みだった。 ところどころ現れる現実味ある哲学的セリフとか、友情を感じちゃうあたりがもう、伊坂幸太郎さん!!ってなった。 久しぶりに長編ファンタジーを読んでニコニコになったからまた、レーエンデ読みたくなった。 ありがとうクーパーの伝説。
12投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「マイクロスパイ・アンサンブル」と同じ世界線の話だった。 釣りしてたら別世界にたどり着く仙台怖ろしい…(笑) 最初、征服された側の王様が殺されたりして、どうなるのかと思ったけど、まさかの展開! 王様を除いて、現在では誰も死ななくて良かった。 特に人のいい弦が死ななくてよかったよ。 そして、ネコのトムくんのモデル、「トムとジェリー」なんかな? 1箇所明らかにそれっぽいシーンが出てきた。 私はトムくんはもっと可愛いネコだと思ってたけど(笑) 途中で「マイクロスパイ〜」と同じ世界なんじゃないか?というのは何か読んでて気づいた。 最後、主人公とトムくんが別れる時、トムくんどうやって帰るんやろ…と物語りながら心配になった。
0投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログ勇敢で本能的なトムの描写がとにかく愛おしい 序盤はなんとも恐ろしい、おぞましい展開。 戦争で攻め込まれて、国王が殺されて、謎の化け物退治に行くために、勇ましくも報われない家族。 そして何よりそんな人間の畏怖感情とは裏腹にとにかくのんきな猫たち。我を忘れて鼠を追いかける、大事な局面でも忘れぬ毛繕い、ここまで鮮明に猫の修正を描写に入れられる伊坂さんに脱帽。 それでも要所要所に出てくるトムの活躍と、どんでん返しの物語がとても面白かった。
0投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ読み始めてすぐに思ったことは、この物語は伊坂さんの処女作オーデュボンの祈りを想い起こさせるファンタジー小説なんだろうと言うことだ。 はじめのほうは物語の展開が全く読めない。かと言って読みにくいかと言うとそうでもなく、どんな展開を見せてくれるのか期待に胸を膨らませて読み進めていった。 ぼくの視点と、猫のトム君の視点からこの物語が語られる。猫や鼠が喋ったり、鉄国と呼ばれる国が出てきたりで、中盤まではこのストーリーは破綻せずにしっかりと収束することができるのだろうかと心配になるほどだった。 トム君たち猫と人間たちが暮らす街が、鉄国との戦争に負けたことで鉄国の兵士たちに占領されてしまったというのが物語の根幹として描かれる。 戦争の敗戦国の希望のない日々と人々の心情が会話の内容からとても良く伝わってくる。 占領されてしまった街の描写に加えて、猫が鼠を追いかけて食べるという太古からの指令に頭を悩まされる場面が何度も出てくる。人間のあらゆる行動も、しょうがないさ太古からの指令だからと言ってしまえばそれで説明がついてしまうのではとも思えてくる。 そして、物語のテーマにもなっているクーパーとは杉の木のさなぎから孵化する怪物らしく、かつて複眼隊長と選ばれた若者たちがクーパーを倒しにいく伝統があった。 このクーパーの話ははじめからよく分からないのだが、物語自体がファンタジーなのだからクーパーの話もこのファンタジーの世界で起こった出来事なのだろうと徐々に納得させられることに。そもそも猫も鼠も喋る世界観では何が起きても起きなくても全て納得である。 物語を読み進めていきラスト100ページに差し掛かったあたりから一気に今までのストーリーが根底から覆されることになる。やはりさすがの伊坂幸太郎。伏線回収の仕方もとてもスマートでお洒落、機知に富んでいる。 具体的な伏線回収については本作を読んでもらうとして、本作での伊坂さんのメッセージはかなり具体的であると感じた。 何が正しくて、何が誤っているのか、自分で判断しろ。 それが重要だ。 このメッセージが本作で伝えたいことの全てである。
2投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
猫視点がかわいい!と思って読んだ。 とある国をめぐる、戦争と統治の話。 設定は面白かったのに、どうにも入り込めなかった。 オチが気になって読んだけど、まさかの叙述トリック、しかもサイズ感!!!!
2投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログ初読。自分の持ってるのは旧版。けっこうおもしろかった。いろいろ明らかになるところがよかった。終盤でガリバーかよってなって、ちょっとうーんとなってしまった。でも改めてガリバーを検索したら最初からほのめかされてたのがわかったので、うーんが薄まった。自分の知識不足。 解説でいろいろな作品に触れられてたけど、何でガリバーには触れないのかな?ってちょっと思った。
1投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ伊坂幸太郎らしい伏線とその回収が気持ち良いファンタジー小説 猫目線の語りがガソリン生活を思い出させる 過去の話が終わって現在に戻ってきたときはワクワクした クーパーの描写がすごくて、絵で見たいと思った
1投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ主人公のサイズ感に鳥肌がぶわっとなりました。 いつもの如く伊坂ワールドに振り回されます。 いつも以上にファンタジー寄りです。
1投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は何のことやらと思っていたけど、読み進めるうちに鼠が喋って交渉を持ちかけてきたり、鉄国の兵士が死んだり…とうとう現代から来たらしい男とトムが出会ったところに話が戻って、物語が加速して… 終盤にかけてはとにかく面白かった 人間たちの緊迫した状況の中、人間の国のことは自分たちには関係ないというようなネコたちの会話がなんだか良かった 最後どうやって敵を追い払うのかと思ったら、まさかの展開で笑っちゃったけど、このファンタジー感も好きだった
1投稿日: 2024.05.24
powered by ブクログ寓話という趣が強かった。終盤で明らかになるミステリ的な要素は、意外と中盤で察してしまい驚きは大きくなかったかもしれない。会話が軽快で読みやすい。
1投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ異国の戦争と語り継がれる伝説、猫とネズミの対話。ファンタジーとしてのおもしろさにのめり込んでいたら、なんとこれは「世界の秘密」の前章に過ぎなかった。 無条件に信じてしまうことの危うさを感じる。
42投稿日: 2024.04.12
powered by ブクログ世界観を理解するのに時間かがかり、序盤は読むのに少し苦戦した。 終盤の展開は作者らしい、予想外の展開ばかりで面白かった。 現実の猫も実はこうだったら面白いのに。
0投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
猫が好きなので、猫がしゃべるという設定に惹かれて買った一冊。 大きな国と小さな国、猫とネズミ、人とクーパー。 巨大な力を前に持たざる者たちはどう振る舞うのか、寄り添って歩んでいける道はないのか、そんな事を考えさせられる内容だった。 支配下に置かれている民が集まって反逆したり、(元)臣下が国王を殺害したり、ネズミが猫を罠にかけたり、「窮鼠猫を噛む」なんて言葉が思い浮かぶようでおもしろかった。 初めの「子猫のようにも見えるが体のつくりは成猫のそれ」という描写が後々猫がそもそも小さかったという、とても私好みの伏線回収がされててすごく良かった。
0投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
非現実的な世界と現実的な世界が交わる、伊坂さんらしい世界で面白かったです。 複眼隊長が格好良かったです。
0投稿日: 2023.10.18
powered by ブクログ人語を操り解する猫というファンタジー設定。 序盤は物語を咀嚼するのに時間がかかったが、中盤以降は尻上がりに面白くなった! 現代の寓話を読んでいる様で楽しかった。
9投稿日: 2023.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。 1度目に読んだのはおそらく大学生のときだから、10年ほど前。 当時は今より怖がりで話の筋が怖くて仕方なく、あまり細かい伏線や風刺に目もくれずさっさと読み切ったのだと思う。 その証拠に、この本の印象として覚えていたのは「なぁんだ、そういうことだったのか、怖がって損した」と安心したことくらいだった。 ただ今回再読し始めても、何に安心したんだっけ?と肝心の中身を全く思い出せない。 相変わらず不穏な空気が怖い中、過去の自分の記憶を信じて、「大丈夫、最終的にはなぁんだとなるはずだから」と思うことで、 各所に伏線(猫が鼓動で揺れるか?岩山に隠れるのがそんなに大変か?など)があること、鉄国とトムの国の力の関係性を猫と鼠で表していることなど、以前よりも細かい描写に気を配って読めた。 (当時もそう思っていたのを忘れているだけかもしれないけれど…) 後書きにもあるミサイル問題、ロシアとウクライナの戦争など、世界情勢も10年前と異なることから、単純に作品を楽しむだけではなくて戦争や支配、武器に頼ることの恐ろしさも改めて実感しながら読んだ。 あとは、個人的に後書きは読み飛ばす(というか飽きてしまって読めない)派なのが、初めて興味深く読めて、おかげで話が整理されて理解が深まった。 再読で本の捉え方が変わることも含めて、学びの多い1冊だった。
0投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログ初めての伊坂幸太郎 温かみのない淡々とした文章だし、なんか世界観が独自だしオリジナルな単語も多く、読みにくいかもと思いましたが、状況が細かく描写されているので脳内で想像しやすいかった 後半でこれまでの話がうまくまとまっていくタイプの構成なので好みだった! あまりの独特の世界観で、自分とは全然考えることが違うタイプの作家なんだと思ってたんですが、解説を読んでみてそんなことなかったと思いました。戦争が怖いっていう誰もが持っている憂いをぶつけた作品なんだとわかった後だと、また見る目も変わりそうだし、諸々の真実を知った上で2回目を読んでみたらガラッとかわりそう
0投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログ長編小説で、楽しそう!と思ったんだけど、苦手だったな。 ファンタジー?異世界の話。 ラストだけはまぁまぁだったけど、そこに辿り着くまでほんと退屈。 猫と鼠なんなのって思ってたけど、最後の方でようやくそれが別のものとの対比に使われてたのがわかる。 そして蔓が巻きつけられてた青年の真実。これまたファンタジー。 うちの母も伊坂幸太郎好きだけど、これは途中断念したみたい。
0投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ何が正しくて、何が誤っているのか、自分で判断しろ 自分が目で見たものが真実ではないとはこのことだな〜と思いながら読んでました。思い込みや固定概念はなかなか覆らないけど、広い世界に出て初めて知ることもあるし、勇気を振り絞って、ぬくぬくしている現状から抜け出した先に新たに発見できることもあるし、これからの人生に必要なエキスが詰まった物語でした。
0投稿日: 2023.07.25
powered by ブクログ結構長編の小説だけど世界観に引き込まれて一気に読んでしまった^^ 構成がめちゃめちゃいい 最初の何気ない設定だと思ってたことが最後になってまさかの展開で面白かった 猫目線の問題と人間目線の問題がそれぞれ進んでいくのがいいと思った
0投稿日: 2023.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
戦争ものかと思ったらやっぱり伊坂さん! 占領しにきた人たちが、元クーパーの戦士だなんて。 クーパーも架空の敵で国王が統治しやすいように作り上げたもので、結局杉の森に現れる普通の人?のことだったのかな。そしてミニチュアみたいな世界だったとは。初めからまた読むと違った見方ができそう。 でも、戦争に負けた国のその後は何もかも奪われる、何をされても文句は言えない、というのが初見だとリアリティがあって怖くなった。伊坂さん自身北朝鮮のミサイル問題でこの本を書いているし、身近というか案外空想の世界と思っていたこともすぐそばにあるのかもしれないな。
3投稿日: 2023.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不思議な世界観だったけど、こうだと思い込んできたことは実は違っていたとか 何かを変えるには少しだけ自分の行動や考えを変えてみる、勇気を与えてくれそうな本だった ガリバーとか進撃の巨人を回想した
1投稿日: 2023.05.10
powered by ブクログ冒頭で主人公然とした民の信任を受ける王が殺された。いきなりハラハラの展開・・・。 最後のどんでん返しに「ホッ」(๑′ᴗ‵๑) やっぱり、伊坂さんの本にハズレはないね。
0投稿日: 2023.04.29独特の空気感と温度感
内容は凄いこと起きてるのに淡々とした印象を抱くこの感じは、伊坂さんの本を読んでるな~って。
0投稿日: 2023.03.29
powered by ブクログ徐々に真実がわかっていく好みのミステリー小説だった。 少し間を空けて読んでしまったため、読み切った感は薄くなってしまった。 また、ファンタジー要素もあったため、その点でも爽快感が薄れてしまった。
0投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログまるでドラえもんの映画を見ているような感じだった。不思議な世界の体験ができるのは、小説でも同じですね。
0投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログ伊坂幸太郎の長編小説。最初は退屈だったが、中盤から物語が大きく動き、続きが気になり一気に読みきることができた。序盤は猫のトムが、異世界に迷い混んできた主人公に今までの状況を説明する、という形式で、場面転換が多く登場人物に肩入れしにくかったのが退屈に感じた原因だと思う。元ネタがある影響か、登場人物の名前がパッと読みづらいのもやや難点。よくも悪くも「伊坂幸太郎」らしくない一作。
4投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログ大好きな伊坂さんの書き下ろし長編。 物語は主に、某国に暮らす猫のトムの目線で描かれています。 他の方のレビューにもありますが、オーデュポンに似た、ファンタジーっぽい雰囲気があります。 オーデュポンより、もっとずっとその色合いが濃く、新境地を拓いたのかな、とも思います。 トムの暮らす国には、かつて、毎年、杉の木が変化して暴れるクーパーを倒すための兵を送り出す習慣がありました。 クーパーと戦った兵士は透明になり、国が危険になったら助けに来てくれる、という言い伝えを残して。 クーパーがいなくなった現在、戦争相手だった隣国・鉄の国に敗れ、鉄の国の兵士が統治のため、トムの暮らす国へやってきて、国民が慕う国王・冠人を殺害してしまいます。 人々は驚き、怒ると同時に恐れます。 そんな様子を欠伸しながら、横目に見ているトムをはじめとする猫たち。 人間の戦争は他人事、世間話のネタ程度のものだったのですが、自分たち猫にも危害が加わるかも!と分かって… そのタイミングでトムと出会った人間の「わたし」。 猫と会話ができることに驚きながらも、一通り話を聞いた「わたし」が行動に移ります。 そして一気に結末へと、物語は動きだすのですが。 伊坂さんの幾つかの作品に共通して見られる、「自分の目で見て、自分で考えろ」といったテーマが窺える仕上がり。 全てを疑え、先入観にとらわれるな。 このテーマは個人的に大好きで、これをテーマにした伊坂作品は大抵、☆4~5つなのですが、今回は期待外れ。 「あるキング」以来、久しぶりに肩透かしを喰らいました。 平坦で先が読め、特に唸るような箇所もなく、伊坂さんじゃなくてもよいのでは?という感じ。 もちろん、所々に伊坂さんらしいウィットに富んだ台詞回しはあるのですが、全体的な満足度は低かったです。 次回に期待。
4投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじで猫が出てきたので、温かいお話かなと思い、手に取りました。 実際は戦争の話とシンクしているので、ただ温かいお話だけではありませんでした。 話は3シーンに分かれて展開されます。猫と妻に浮気された公務員の会話、猫が住む国で起きている話、猫が住む国の「クーパーの兵士」の話。 話が代わる代わる展開され、タイムラインがどうなってるのか分からないまま進みますが、最後に全て回収、読みやすかったです。 猫とネズミの交渉が、きっと人間界で起こっていることなんだろうなと想像ができました。進撃の巨人のように、自分たちが敵だったという話かなとも思いました。 しかし、すでに戦争は集結し、鉄国の支配下にあるということ、攻めてきた鉄国の兵士が、実は自国の兵士(クーパーの兵士)であることは想像できませんでした。 話していた公務員が彼らにとって巨人であることも想像できませんでした。 鉄国の兵士の暴漢、兵士殺害の濡れ衣を着せられるなど、どうなってしまうのかとハラハラする場面がありましたが、最後は期待通り心温まる話でよかったです。
2投稿日: 2022.10.03
powered by ブクログただの、妻に浮気された、情けない男が、目覚めると、見覚えのない土地の草むらで、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっている。胸の上には、灰色の猫が座っていて、 「ぼくの住む国では、ばたばたといろんなことが起きた」 と、摩訶不思議な物語を語り始めるから驚きが頭を突き抜けた。そう、これは「猫と戦争」そして「世界の秘密」についてのお話。 「疑うのをやめて、信じてみるのも一つのやり方だ」 デビュー作「オーデュボンの祈り」に似た世界観。「オーデュボンの祈り」がすきなぼくにはドストライク。 舞台はとある国。長らく続いていた戦争に敗戦し、街から平穏な日常が奪われてしまう。 いや、どうなっちゃうのよ。この先。ってかクーパーってなんなのよ。クーパーって。気になる展開。相も変わらず、テンポ良くて、読みやすい。徐々に明らかになっていく真相。伏線回収が秀逸。唸る。 決して交わることのない国同士の争い。お互いに意識を変えなければ関係は平行線のまま。ほんのわずかでも相手に寄り添おうと向きを変えれば、二つの線はいずれ、どこかで交わるかもしれない。 また、伊坂さんの作品から大事なことを学んだ気がする。摩訶不思議なお話ですが、きっと、みなさん楽しく読めると思います。興味があれぜひ、手に取ってみてくださいね。
6投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おっとそうきたか からも まだくるかー(≧▽≦)的な 詳細は伏せますが、ハッピーエンドの方向なので 安心してください。いい意味で裏切られます(*^^)v トム君は歩かないで、私が連れていったっぽいので 背負った?とかいろいろ考えたのですが そういうことかーい\(^o^)/ガリバー(笑) ぜひご一読を! 伊坂ワールド楽しいですよ☆彡
1投稿日: 2022.09.15
powered by ブクログ妻の不倫が発覚し、一人船で釣りに出た主人公。 そこで津波に巻き込まれ、目を覚ました先で話すことができる猫と出会う。そしてその猫にあるお願いをされることに… 伊坂幸太郎さんらしい、読みやすい、軽快なお話。 物事を片方から、表面だけを見てしまうのは楽をしたい人間の性なのかもしれない。
0投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ読み進める中で、どういうこと??が多くて止まることなく読み切ってしまった。 怒涛の伏線回収が快感でした。
2投稿日: 2022.09.08
powered by ブクログ面白かった! 伊坂さんの作品で、ここまで現代社会を外れた異世界?ファンタジー?なのは珍しいかなと思います。 敗戦国を支配しにきた兵隊と、これからどんな酷い状況になるのか分からない住人たち。 ピリピリとした緊張感のある中で、いくつかの事件が起こり… 最後の展開は、予想できたようなビックリなような…!? 欲を言えば、もう少しビックリ展開やアハ体験があるとより満足感あったと思いますが、ストーリーは一貫して楽しく一気に読み終えられたので、星5です◎ やや勧善懲悪的な結末で、読み終えてみるとそこまで無双逃げしている悪人もおらず、後味は悪くない一冊です。
0投稿日: 2022.08.26
powered by ブクログ独特な世界感。読み進めやすいけれど、ファンタジックかつ謎が解けたりことを成し遂げたりする内容ではないので、読後の満足感は物足りなかった。
0投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ流石の伊坂幸太郎作品! 前半伏線を散りばめて最後にまとめて回収する 読了感が凄かった ガソリン生活同様に人間以外の物を秀逸さが目に光った
0投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ3分の2ぐらいは何の話か分からん、と憤慨しながら読んだけど、終盤の畳み掛けがすごかった むかし読んだんだけどな こんな話だったかな?
0投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1年弱ぶりのレビューです! 読了後、数ヶ月かけてちまちま読んだせいかこの世界から離れるのが寂しくなりました。 クーパーはいるのかいないのか?…いなかったかぁ〜と正直少しショックでしたが、見えない支配が描かれていたのだと分かると、伊坂幸太郎らしいなとも思いました。 現実と地続きのファンタジーで、無力だと思っていた自分が役に立てた、さて目の前の現実に向かおう、というラストが心地良くて良かったです。
3投稿日: 2022.07.14
powered by ブクログ「まあ、僕たち猫には、家というものはないから、どこに帰るか曖昧ではあるけれど、それでも出かけたら帰ってこようとするものだよ」
0投稿日: 2022.07.01
powered by ブクログめっちゃお気に入りの伊坂作品です(^^) 猫好きなので、猫が語り手なのはニヤニヤしてしまいました。 まとまりがあって、伏線回収も感動的。 素晴らしい作品でした。これだから伊坂幸太郎はやめられません(^^)
1投稿日: 2022.06.28
powered by ブクログ伊坂幸太郎なので手に取って読み始めたものの最初は、ファンタジーな感じに慣れなくてなかなか読み進められなかったが猫のトムが[私]に話をする設定や鼠がトムにお願いをするところ、猫同士の会話が面白くて良かった。猫が好きなので完読できた感じはある。
9投稿日: 2022.06.12
powered by ブクログ思いっきりファンタジーだし、猫が語るとか奇想天外なんだけど、猫目線だからこそ、人間の身勝手さや貪欲さが「意味わかんない」風にさらっと描かれていたりして、それが返って身につまされた。 テンポも良くてイッキ読みしてしまった。
1投稿日: 2022.05.27
powered by ブクログ伊坂幸太郎が好きなので購入。 新しい本だと勘違いして買ったが2012年のものだった。 物語は、珍しく、デビュー作「オーデュポンの祈り」のような不思議な世界。 登場人物の名前が良い。特徴が名前になりましたっていう感じで、覚えやすいし、なんだか可愛いし、物語の世界観ととても合っている。 また、猫の描写がとても上手い。私も猫を飼っているので、文章を読むと頭の中で猫が伸び伸びと動き出すように感じた。伊坂さんも猫飼っているのかなぁ? そして、肝心の物語については、実はいつもは鈍感な私だが、早い段階で結末に気付いてしまった。 ただし、だからといって退屈だった訳ではなく、ゆっくり読んだ割に中弛みせず、この物語の世界を堪能できた。 人によっては、好き嫌いが分かれる話だと思うけど、私は好き。
0投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海で遭難し、目を覚ましたらと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られていた「僕」と、灰色の猫の「トム」君の、戦争になった自国と隣の鉄国と、杉のおばけ?の「クーパー」と、鼠と猫の対話のお話。 猫と鼠の関係が、人間の関係にヒントになっている。 クーパーの真実の謎も、面白い。というか、そもそもの設定が不思議で、世界観がつかめないのが、またいい感じ。 トム君のキャラクターが好き。猫目線。 何度も驚きがあって面白い。特にサイズの仕掛けは、視線がガラリと変わる体験ができて面白かった 。
0投稿日: 2022.05.10
powered by ブクログ長かった〜笑 やっと読み終えました。 後半の話が見えてくる感じやっぱりすごい面白い! 最後のところもおお、そうきたかって感じで良かったです。
1投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログ薄々感じていた違和感が最後になってわかるところに驚いた。少し長いなと感じてしまうところはあったが全体を通しては非常に面白かった。
1投稿日: 2022.04.14
powered by ブクログおもしろかった。猫と鼠の会話が良くて、これが対話というやつか…と思った。 話せば「分かる」かどうかはわからないけど、武器や暴力に頼る前にやってみる価値のあることだともっと皆が気付けるといいと、今の世界の情勢を自然と鑑みながら読んだからこそ強くおもった。
1投稿日: 2022.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間の視点、猫の視点、鼠の視点と様々だが、ただどれも通づる考えはある。読み終えたあとはミステリーというよりはファンタジー的な話と感じた。
0投稿日: 2022.03.19
powered by ブクログ新装版になって文庫コーナーで平積みになってた。腰帯「僕の小説の中ではもっとも本格ミステリー度が高い自信作です。」に惹かれて購入。確かに、読み応え、展開、トリック、状況設定、キャラ・・・どれも完成度が高かった。突拍子もない話なんだけど、日常の延長線上にある非日常に仕立ててしまうあたりが上手いよねと思う。 いまウクライナがまさに占領されかかっている中で、お伽噺話とはいえ、国、支配、戦争、為政者が設定でありトリックになっている小説を読んだことは、偶然なのか運命なのか。個人として生きてる意味が平時にはすごく大事なものなのに、戦争になった途端、命もろとも破壊されてしまう。戦争体験はないから印象だけだけど。 右側の人からは非国民と呼ばれそうだが、いまいち国家の大事さが分からない。日本という地域が誇りにできる位の独自の文化と歴史があることは理解するけど、国としてあるいは他人に対して強制するようなことなのか?居心地のいい家庭、職場、地域、社会があって、それを大事にしたいから守るんだってのは分かる。この小説の「夜の国」がそうであるように。でも、為政者のために、知らない誰かの為に、一つの価値観を押し付けられるような社会や国が居心地がいいとは思えない。まして、そんなものの為に戦えって言われてもねえ。だから、他人の言ってること、当たり前だと思ってることを疑え、と「複眼隊長」は言ってる。 ああそうだ、小説の話だった。全体のトーンはお伽噺的という意味で「オーデュボンの祈り」に似ている。本読みじゃない人にはちょっととっつきにくいかもね。個人的には、伊坂さんの作品の中では結構好きな部類に入る。読んで良かった。
0投稿日: 2022.03.12
powered by ブクログ小さな国の話 猫が話し、鼠も話す。住人は小さな人々。 寓話として読めば面白いのかも。 期待していた物語とは違った。
0投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログとある世界で起こった戦争の話 伊坂幸太郎好きの友達におすすめされた本 猫のトム君がかわいい 普段ファンタジーものを全然読まないのもあって読み切るのに結構時間がかかった 後半は展開も早くて面白かったけど、個人的には伊坂幸太郎は他の作品の方が好きかな〜
2投稿日: 2022.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんというか拍子抜け。どうやって鉄国の兵士を追い払うのかと思ったらガリバー旅行記みたいなことだったとは。 もっと冒険もしくはミステリー的な話なのかと思った。 メインテーマは猫と鼠、壁の中の国の人と鉄国の人、自分と妻、関係性についての話? 最近自分を大切にしてくれない人との関係は断ち切るべき!みたいな話を読んだり聞いたりすることが多かった中で、これは諦めた時点で関係性が断たれるという、諦めない方の選択肢が示されていた。しかし、そのためには相手も諦めないことが必須条件な訳で、なかなか自分の気持ちだけで解決できることではないよな、って少し冷めた気持ちがした。 なんというか、伊坂幸太郎の小説は好きで期待していたのだけど、案外国の統治者とかクーパーの話とかありきたりで既視感が否定できず、少し残念だった。
2投稿日: 2022.02.12
