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総合評価

82件)
2.8
1
15
37
19
8
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    うーん、ストーリー展開がよくわかんなかった。 盛り上がりというか物語のサビもどこかわからず、オチだけは少し救われた?ってぐらい。 多分神様とか宗教とかそういうのに関わりがない人生なので全くイメージがつかないんだと思う。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現代の国際情勢に照らし合わせて読んだらすごく響いた文章たち。作者の伝えたかったことなのかもしれない。 「神様を信じることは別に悪いことじゃない。お金や株式、国家や会社とかも、ある意味みんな宗教だからね。そういうものがあるから、ひとは生きていけると思う。だけど、自分の神様以外を否定するのは間違っている。そこを否定しちゃうから戦争が起きる。答えがひとつしかないって、やっぱりおかしいと思わない?」 「そう、壁だ。信仰の行き着く先にあるのは、高く聳える壁なんだ」 「どうして生きることがこんなに苦しいのか、なぜこんなに辛い目に遭うのか。人は理不尽を壁に向かって嘆きながら、そこに神を感じるしかない」

    2
    投稿日: 2025.07.26
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    「神曲」(川村元気)を読んだ。 うーん・・・ 人は何かにすがらずにはいられない のか? 出版社の煽り文句ほどには感動もしないけれど 言わんとするところはたぶん 愛だよ!愛! (恥ずかしながら川村元気さんのことまったく存じ上げていなかったよ)

    6
    投稿日: 2025.06.01
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    親がパワーストーンにハマっていた頃を思い出した笑 何かに縋りたくなる気持ちや周りの心情が良く書かれていると感じた。 帯や本の紹介が壮大に書かれすぎてちょっと損してる気がする。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    息子を通り魔に殺害されて、宗教に傾倒する家族のお話。 目に見えない「永遠様」を信じようとし、歌ったり崇拝したり伝道活動をしたり、何かに縋っていないと壊れてしまう状況。 私も神社やお寺にお参りするけれど、結局自分を信じて、信じられる自分にならないと、この家族みたいに何が大事なのかブレてしまう。 でも家族だけは信じていたい。 そんなお話。 本筋とは関係ないけど、小鳥屋を営む家族のお話だったので、鳥ちゃん達がいっぱい登場して良かった。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    再読です。前回は、宗教がよくわからない時に読み、よくわからない…の感想で終わりましたが、宗教にのめり込む側、止めたい側、両方を少し理解した上で読むと、両者の気持ちもよく感じ取れました。何かにすがり生きていく、どこかに助けを求めたい、そんな気持ちも分かりつつ、現実と向き合うということはどういうことなのか、何が正しいのか…様々な人間の内面が表されていたと思います。

    0
    投稿日: 2024.12.23
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    通り魔、失われた家族、新興宗教 読んでいて苦しかったが、この苦しみこそがこの小説の醍醐味なのであろう 「家族」とは、何か。信仰とはなにか。血の繋がりとは何か。色々考えさせられた

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    何かに信仰する人たちの内情を見てしまった。 見てはいけないものを見たような心地。 何も信じられなくなった先に目には見えない神様を信じようとする哀しいお話。 何かに縋り付いてないと壊れてしまうから、神に歌ったり崇拝したり自分の芯が歪んでいってしまう。 みんなは何に信仰してる? 私は何を、信じているのか。 お寺や神社で手を合わすけど、結局は自分を信じないと報われない。 最初も最後も自分しかない。 だけど家族だけは信じていたい。 そんな物語。 みんな、幸せになりたいね。

    48
    投稿日: 2024.09.04
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    「神」とはなにかがテーマかと思ったけど、他の人の感想見て、新興宗教がテーマなのかって気づいた。まあ同じようなもんか。 途中隼太朗のエルサレムの話の部分はちょっと飽きたけど、わりとサクサク弛れることなく読めた。暗い話ではあるけど、表現が暗すぎずねっとり嫌な感じもなし! 最後響子が宗教より「お母さん」を優先させたところに希望というか救いを感じたし、サスペンス・ミステリーでよくある「良い人だと思ってたのに」的な裏切りが良い意味でなくて、好意的な登場人物はそのままなとこも良かった。 「家族であろうとするために宗教を信じる」三知男と花音の気持ちは、新興宗教に関わらず「家族」を保つために無意識に多くの人がやってることなんじゃないかな。それぐらい「家族」って大きくてほかに代わりようのないものなんだって思う。良くも悪くも。 にしても、三者三様の見方、感じ方があるなあってのが一番。あと子供が殺される系、しかもその犯人が救いようのないキチガイ系はもうほんと読んでて辛いわ…

    2
    投稿日: 2024.05.15
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    辛うじて最後まで読了。 神歌かなぁ。 神なんて漠然としてる。 もっと他のところを深める小説が読みたかったなぁ。

    0
    投稿日: 2024.02.25
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    話題になっていた川村元気の作品ですが…、、正直、全然面白くなかった。何度もギブアップしようか迷いながら何とか最後まで読み切ったけど、読み進めるのがしんどくなるつまらなさだった。。 レビューでは「良かった!」と言っている人もいたので、単に好みに合わなかっただけなのかもしれないが…。 新興宗教にのめり込む一家を通して、「信仰」とか「神」とか「信じる」とかそういうものを描くんだけど…。 うーん。何を伝えたかったのかよくわからなかった…。幕開けの、子供が通り魔に襲われてしまって家族が壊れていくところまでは追えたんだけど、以降が全然ついていけなかったな。世界観にも、ト書や台詞も。残念な一冊でした。

    0
    投稿日: 2024.01.07
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    小学生の息子を通り魔に殺された。家族の心は壊れていく。弱った心につけ込み洗脳する。藁にも縋りたい思いでいる人に対してなんとも質の悪い。自分なら絶対騙さない!!という自信があるが、実際その立場になったらどうなるのかな。登場人物がみんな「神」「信ずるもの」への訴えが強くて良く分からない微妙な読後感でした。恐竜のあたりは飛ばした。最後20ページも全然、戦慄せず。

    0
    投稿日: 2023.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人は何かに縋って生きていくことでその行為で自分を救おうとしているのかな。 何かを信じることで答えを決めたいんだなと思った。 母も父も娘も被疑者の会の人も永遠の人も。 指標がほしいんだよな。 犯人は一体なんだったのだろうか。

    0
    投稿日: 2023.09.18
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    星3.0 みんな信じているものが違っていて、それぞれが共生できる世の中になれば少しはみんな幸せになれるのかなって思いました。

    1
    投稿日: 2023.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カルト的な宗教にハマっていった家族の話。父、母、娘のそれぞれの視点で書かれてる。 うーん、って感じ。 特に楽しくもなく、感動もなく。 エルサレムの描写がちょろっとあって、懐かしかった。

    2
    投稿日: 2023.05.05
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    星1よりの星2評価。 神を信じるのは自由だけど自分で考えることを放棄した人間は大嫌い。だから自分は特別だとか神に選ばれた存在って思い上がる最上みたいな人が出来上がる。 私の身近に信心深い人はいなくてよかった…。私は絶対に自分の意思を曲げないって気持ちはあるけどもし家族が取り込まれてしまったらと思うと寒気がする。 信仰の自由はあるけど行き過ぎたら犯罪に繋がる場合もあるから厄介。 政治と野球と宗教の話は絶対に人としません笑 最後は救いのある終わり方で良かった。

    1
    投稿日: 2023.03.21
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    父→母→娘の順に書かれていく。 順番が違えばまた違った感じ方をする物語になるのかなと思った。 正解がない物語はやっぱり難しい。

    0
    投稿日: 2023.03.05
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    息子を殺された家族のその後の話。始まりのインパクトがすごくていきなりぐっと入り込んだものの、宗教っていうテーマにいまいち乗り切れずに終わった。 文章は読みやすいからサラッと読めたけど、なんでそうなった?ってわからん部分があったなー。読解力不足。

    0
    投稿日: 2023.02.28
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    小学校校門前で起きた凄惨な場面から物語は始まる。 檀野小鳥店を営むどこにでもいそうな四人家族。 この家で暮らす小学生の長男が通り魔によって命を失い、犯人はその場で自殺。 突然地獄に突き落とされた家族は救いを求める様に「永遠の声」と名乗る怪しい宗教にのめり込む。 この胡散臭い合唱隊を一心に信じる母親、躊躇いつつ母と共に信仰する娘、訝しみながらも、飄々として掴み処がない父。 物語は三人の視点で順に描かれる。 もし自分が同じ立場になったなら、やはり何かに縋りたくなるだろう。 信じる者の正体は神か悪魔か。 カルトの闇に迫る作品。

    0
    投稿日: 2023.02.17
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    ここに登場する人たちは「新興宗教にはまっていく人」「その宗教について考えながら入っていく人」「その宗教に否定的だからこそ入ってみて考える人」という風に色々な視点で「宗教」に絡む人たちを見せている。正直、共感はできないし、なぜはまることになるのかもわかったようなわからなかったような感じで煮え切らないままに終わってしまった気がする。こういう宗教とかその思考とかを題材にすると結局のところ解決も答えも出ないままな気がして燻った気持ちだけが残ってしまうことが多いような難しい題材だと思う。

    1
    投稿日: 2023.02.01
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    息子を殺された事をきっかけに新興宗教にのめり込む家族の姿を、父、母、娘、それぞれの立場で描いた作品。宗教を取り上げているが故か、少しわかり辛い描写があり、そこで、興冷めしてしまう箇所あり。中盤あたりまではテンポよく、物語も惹き込まれたのだけど。

    0
    投稿日: 2023.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    子供を失った辛さから、宗教に縋ってしまう母親。夫と義娘も入信して…との展開。ラストでの戦慄、震えるほどの感動…との事でしたが、どうなんでしょうか。神や宗教に興味がない私にとっては、ガッカリな内容でした。

    0
    投稿日: 2023.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本のいい所、知らない世界を知れること を改めて実感 親子3人の視線が書かれてて 3人とももちろん違った核があって それが私とは全然違う わらないけれど、 海外の様子とか 信じる心とか なんか感じる所はあるような、 でもやっぱり分からないような

    0
    投稿日: 2022.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何を信じるのか?特に大切な家族を失ったときには正しい判断なんかできないんだろうな。まさに藁にも縋る思い。信じていたものがまやかしだったなんてもうどうすればいいの状態。 最後はやや救われたのかなー?

    0
    投稿日: 2022.12.04
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    久々に読書したーー!という本だった。 メンタルが落ちていて、運動をしても晴れなかったのに、読み始めて続きが気になってグイグイ読んでしまった。 評価がかなり低くされていて、びっくり。 読む前に、あの映画制作に携わった人なのね〜とか程度の予備知識で帯とかは見なかったので、期待はずれということはなかったのかもしれない。 だから物語の出来がいいのか、とか映画化しそうだな、とかは思ったけれど。 そして、タイムリーな話すぎていつ書かれたのかもつい確認してしまった。 確かに重厚な社会派な本ではないけれど、人が生きている、余白のある本で私は好きだった。 みちおの中に夫をみたし、響子のなかに私をみたし、かなたのなかに息子をみた。 ただ、物語では前向きに終わっていたから、こんなようなことが現実でもあることという救いようのなさは本のなかにはなかった。近い状況にいる人にはどううつるのかは気になった。 現実でも遠い、渦中ではない私がエンタメとして受け止めるにはとても面白い本だったと思う。 両親には、保証人にはなるな・宗教には気をつけろ。これを口酸っぱく言われていたから、どこにも所属せず信仰心の薄い自分が出来上がったけれど、響子のようにいつ私の弱さに歩みよってくるものがあるかわからない。 今ここで家族と過ごせるふわっとしたこの幸せを、本当に、大切にしよう。

    3
    投稿日: 2022.09.30
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    なんだかすべてが気持ち悪い。百歩譲って神は信じてもいいけれど、宗教は金輪際信じたくない。 まったくもって宗教にのめりこむ人たちや心誘われる人たちの心情が理解できない。そして、隼太郎界隈の人たちですら気持ち悪かった。 みんな馬鹿なの?って思える僕はもしかしてそれだけ幸せなのでしょうか?

    0
    投稿日: 2022.07.30
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    安倍元首相の襲撃事件の真相が明らかになってくる過程でちょうど読むことになってしまった。 新興宗教に資産を注ぎ込むことの危うさを、ニュースでも本書でも。少しだけ救われるのは、本書では歌を歌うことで救われるという気持ちが信者にあることか。 ただストーリーにはそれほど斬新性も、意外性も少なく、淡々と進み、最後に起こる事件にもそれほど面白みはなかった。

    0
    投稿日: 2022.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    達人達(NHK)で川村元気と阿川佐和子のを見たから読もうと思ったのかな?とにかく人気で長く待ってたので、なんで図書館で予約したかも忘れてしまった。 帯の「ラスト20ページの戦慄。驚くべきフィナーレ。震えるほどの感動が待つ、渾身の飛躍作。」は煽りすぎでは。という一言に尽きる。他の作品読んでないから当社比の飛躍は計れないけど… 以下ネタバレ 肝心な時に寄り添えずの夫が、最後の最後には妻と娘を助けて獄中に入る。 「神様はどんなに苦しんでても見て見ぬふりでなんにもしてくれないくせに」(意訳)と娘に言われて「たまぁに…愛した人を助けたりするんやで」と返すところ、クライマックスにしたいんだろうなぁ…という意図が見えてしまって萎えた。 繰り返される悪夢!生き残った姉にも魔の手が!というのは安直な気はしたが結末に納得感はある。 ショッキングな事件から崩壊する家族+新興宗教+サスペンス性+最後はオチのある純文学風のいい話でした。 母と子それぞれの濡れ場があり、キャスティングを楽しみに映画化に期待、と読み取ってしまった…冒頭の事件があるので全年齢は無理だろうし。男性のキャスティングは隼太郎と最上で20代と30~40代のイケメンを…ですね。 カルトの描き方はリアルで説得力があるし、何よりグイグイ読ませるリーダビリティと、脳内で映像化しやすい描写力でウマいなと思う。宗教への解釈も、使われ方も間違ってない。 が、何故そんなに心に響かないのか…商業臭が鼻につくから…? 普段ラノベしか読まない、読書経験の浅い層が「超感動した!」と言ってくれそうです。

    0
    投稿日: 2022.07.09
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    期待外れ。 ラスト唐突にピーク持ってくるのは何? そっち系のハナシだったのこれ? どっちつかずな書き方に疑問。 帯は無かったので読んでない。 読み易いけど言い方変えれば薄っぺらい中身の無い内容。

    0
    投稿日: 2022.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    息子を通り魔に殺されて新興宗教に嵌まった家族の話。 インスタか何かでおすすめ小説で出ていて衝撃のラストみたいな感じだったから読んでみたけど、期待と全然違った。 家族3人で3つの章に分かれてるけど各視点での意外性も何もなく。 何がいいたかったのか・・・。 うーん、久しぶりに面白くない小説だった。

    0
    投稿日: 2022.06.16
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    元信者100人に取材して書いたってので興味持った。読みやすいー。 最終章の著者のこの作品への結論、神の正体はたしかになんか説得力あったなあ。 ただ、たぶん恋愛小説とか日常系の方が描くのが上手いんだろうなぁって思いながら読んでた。

    0
    投稿日: 2022.05.30
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    重厚な社会派小説になるのかと思ったら全然違った。 薄っぺらい上に胸糞悪い話。 作者の略歴を見て納得。

    0
    投稿日: 2022.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人は辛い事があると、何かを信じる事で逃げ道をつくるんだと思った。 自分にとても辛い事があった時、母から、宗教に逃げてはいけない、何かに依存してはいけないと言われたのを思い出した。 この物語のような事件があったら、逃げたくなるのも分かると思った。

    0
    投稿日: 2022.05.08
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    宗教をテーマにした物語。 宗教も道具も使い方次第? 信じる事の大切さと危うさ。 宗教の2面性をわかりやすい物語で語る。 ストーリー的には普通であったが、宗教について考えさせられたし、読みやすい1冊。

    0
    投稿日: 2022.05.03
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    初めて読む作者の本。 文章がとてもよみやすかった。 第二章は宗教にのめり込む母の心情が狂気に満ちてて、逆の立場から見ると世界はこう広がっていて、洗脳を解くなんて根本からすれ違い難しいものなんだと感じた。 何かに縋り信じないと自分を保てないことから宗教に落ちていく母。 何もかも分かった上でどうしようもないことを悟り母に寄り添う父。 母を信じたいが為に不信感を感じつつ宗教から離れられない娘。 誰も悪くないのに、切なくなった。

    0
    投稿日: 2022.04.30
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    相変わらず読みやすい文章の川村元気作品。 通り魔に襲われ殺された小学生の息子。 その事件のショックから壊れていく壇野家。 娘は不登校になり 妻は「永遠の声」という怪しい宗教にのめりこんでいく。 心が壊れ 絶望を味わった時 何かにすがり 信じることで心を保つ。 それは 悪なのか 善なのか 必要なことなのか いろいろと考えさせられる内容であった。 「信じている(信じたい)じぶんの親がそういうのなら・・・」と親と共に その宗教に入る娘の心も また同じように 心を保つ手段なのかもしれない。 悲しいが ここは登場人物に寄り添えた。 川村元気の本は さらりとテンポよく読めるのだが いつも共感できる部分が少なく、結局 なに?!ととまどってしまう。 他の人の感想を読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2022.04.10
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    息子を亡くしたことによって、宗教にハマっていく母とそれに対する娘と父の話 読んでて苦しくなる部分があったが、非常に考えさせられた。 個人的に遠い話ではなかったので、この作品の娘の位置になる可能性も父の位置になる可能性もあったのかと考えると、深く重く心にのしかかるものがあった。 父も母も娘も正であるが故に、歯痒さを感じた。 信じて救われるものがあるなら、それも間違いではないのかもしれない。

    0
    投稿日: 2022.04.07
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    この作品は宗教/神について真正面から論じたものではないと思う。タイトルから「読み難い」んじゃないかと思っていたが、サクッと読めた。 何かに縋らなくては生きていけなくなった人の哀しき姿と家族の困惑、そしてそれらから解き放たれるまでを描いたもので、エンタメとしても楽しめる作りになっていると思う。 【おまけ】 所謂「新興宗教」は人間の弱さにつけ込んだ『ビジネス』だと私は考えていて、「オレオレ詐欺」と何ら変わらないと思っています。

    0
    投稿日: 2022.04.04
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    いろんな話が書ける人ですね 穏やかに始まったのに・・・ どうなるのかとおもったら なるほど~~ 違う本も手にしましょう

    0
    投稿日: 2022.03.28
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    自分の信仰心の無さからか、著者への期待が大きかったせいか、最後までストーリーの中に入っていけなかった。

    1
    投稿日: 2022.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わった後のすっきりしなさが。帯で期待値高かったのと、信仰っていう題材のせいかな? 信じるものがあることで救われる、ある意味楽に生きられるんだろうなって思うけど、その信じるものがなくなった時(裏切られた時も然り)の絶望は、信じるものがない人より格段に大きいはず。でも何も信じてないのは悲しい。 あれだけ信仰心の強かった響子が最後に花音を助けたのは、信仰心以上に愛情が勝ったのか、それとも響子もほんとは信じたかっただけなのか。 何を信じる信じないも、結局は自分の意思のはずで、仮に洗脳だとしても早期なら選ばない選択もできるはずで、だからそれはそれで正解というか。うまくまとまらない。。

    0
    投稿日: 2022.03.21
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    思っていた期待感とは、違った話だった。 もしも家族を失ったら… 乗り越えられない位辛いことがあったら… 生きる喜びを見いだすために、 「神」にすがるかも。 読んでて、え?そうなる? と思いつつ、 自分は絶対そうならないとは 言いきれない、 作品でした。

    0
    投稿日: 2022.03.21
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    幼い子供を無差別な通り魔犯に殺され その傷が癒えぬまま新興宗教にハマっていく家族の物語… 自分自身は宗教には全く興味がなく、 宗教にハマっていく感覚はわからないんだけど この家族みたいにどうしようもない絶望に陥った時 心の救いを求める為か現実逃避の手段かわからないけど、少なからず状況によっては宗教にハマってしまう事もあるのだろうと考えさせられた 二十歳くらいの頃、急に中学の同級生の女の子(そこそこ可愛い)から電話があって、話したいことがあるから会いたいという事で、ドキドキしながら会いに行ったら、キリスト教系の新興宗教の勧誘でした! 俺は歴史が好きで宗教に関してもそこそこ詳しかったので、完全論破でねじ伏せてやりました…笑 関係ない話ですみませんでした! この物語で唯一共感できたのが、ほぼ最後 色々あった家族の会話なのですが、 「神のみぞ知るってなによそれ? 良いことは神のご加護、悪いことは神の試練。 事勿れもいい加減にしてよ。 私たちがどんなに苦しんでいても見て見ぬふりで、 何にもしてくれないくせに」 「ほんまそうやなぁ… 神様ちゅうのは酷いやっちゃ」 本当にそう思います。 虐待されて殺される子供 暴走老人に轢き殺される母と子 1日何回も祈りを捧げる人たちの国の貧しさや 爆弾テロ 何の罪もないウクライナの子供達… 神様はいつ救ってくれるのでしょうか 宗教に入る、祈りを捧げる、修行をする お布施を納める、布教活動 そんな事をしてる人のみを救うのか エコ贔屓の権化か神ってのは… この世界に神様はいないと思います。 いるのは悪魔だけ… 全く救いようのないオチですみません 2000年前には本当に人々にとって必要だったんだし 預言者も奇跡の人も蓮華の上の人も 実際神ってたんでしょう! でも、もう2000年もたってるんだから もう、だいぶ希釈されてご利益も薄まってるでしょうよ… 人類はそろそろ新しい考えで生きていくべきじゃないかな たぶん、こーゆー考えは日本人みたいに宗教が曖昧で 生活に根付いてないからなのかもしれないですね

    22
    投稿日: 2022.03.10
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    非常に浅い宗教感をベースにしているので全く面白くない。こんなストーリで神や宗教を論じてほしくない。やっぱポピュリズム寄りのただのエンタメ作品を書いていた方がよいと思う。

    0
    投稿日: 2022.03.09
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    新聞広告を見て期待し過ぎた感が。 信仰宗教にハマってしまう母親に同情しつつも、自分はこうはならないと言い切れるのか? 高い料金を払って占ってもらったり、お守りや御朱印をもらったり、ゲンを担いだりと日常的に何かに頼りながらまた自信をつけて前に進んでいることとあまり違いはないかもしれないということに気づく。救いようのない物語のようだが、最後は信用できる、信じられる人がいるということが1番自分を守り、助けてくれる存在だということに改めて気づかせてくれる。

    1
    投稿日: 2022.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神とは何か 自分が何かを信仰してるとかがないから、ラストの展開もなんだかあんまりのめり込んで読めなかった 最上はなんか予想通りだったもんなぁ 映画化しやすそうだなとは思ったけども 色々と影響がすごそう

    0
    投稿日: 2022.02.27
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    前情報なしに読む読書は楽しいですね。目次の章立てから、一つの題材に関する家族の各視点でのハナシのような感じかなと思い読み始めました。各視点ではありましたが、時系列は進みます。そこに明確な記載がない部分もあり、おっとどうなったんだ、とワクワクし各章に入りました。信じるモノに対する考え。神とは。信ずればこそと言う挿話も入りつつ、家族がどうなっていくのか、そこに共通の信じるものが必要なのか。装丁は読み終えてみると、その神々しさだけでない空を見て取れる作品でした。

    1
    投稿日: 2022.02.23
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    いままでりんごの種類のことなど、考えたこともありませんでした。 いつもスーパーやコンビニで適当に選んで買ったのを食べるだけ。 しかしそこにはひとつひとつに個性があり、味も形もおのおの違うのです。 人間がそうであるのと同じように。 答えを出すのって危なくない? 誰かを傷つけてしまうかもしれない。 好きなものより、苦手なものが一緒っていう方が信用できるのかな。

    0
    投稿日: 2022.02.21
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    * 神曲/川村元気 父 檀野三知男 母 檀野響子 娘 檀野花音 三遍 弟の奏汰の死をきっかけに崩れていく家族。 何が神なのか、それぞれの心を覗き 家族の姿を問うた話。 響いた言葉 ・好きなものより、 苦手なものが一緒って方が信用できる ・苦手なものはなかなか変わらない、 でも、好きなものはすぐ変わってしまうから

    9
    投稿日: 2022.02.20
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    家族4人で平凡だけど幸せに暮らしていた一家が息子の死をキッカケに母が宗教にのめり込み次第に家庭が崩れていく。この作品は終始、神様とは何かと問いかけるような哲学的な内容でした。息子を亡くした母親の悲痛な気持ちになんとか寄り添おうとする父親、その両親をみて娘は気を遣い生きている。どんな事があっても、それぞれが家族でいようとする気持ちがあり、ジーンとしました。

    0
    投稿日: 2022.02.18
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    川村元気さんの新作は「神」をテーマにした長編小説。小学生の息子が通り魔に殺される事件によって、傷ついた被害者家族が宗教にハマっていく様が描かれる。父親・母親・娘視点で進む3章構成であり、最初の父親・母親視点はとにかく弱った人が宗教に依存していく様が描かれていてリアルすぎて怖いくらいだった。最終章の娘視点では一転して「神(宗教)」の正体に迫る話に。表紙の帯裏にもあるように(ラストの方である人がつぶやくセリフだが)「天国も地獄もすべてここにある」というのがすべてかな。おそらく賛否両論の激しい作品になると思う。

    0
    投稿日: 2022.02.07
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    小学生の息子が、通魔事件で刺殺された家族三人、父親、母親、姉を軸に、新興宗教を絡めてストーリーが展開する。 読み易く且つ章ごとに主人公が変わっていくので、各登場人物の本心が分かり、展開としては比較的飽きずに最後まで読めた。 ただし、犯罪被害者の置かれる理不尽な状況とカルト宗教、というテーマは、新興宗教に興味のある方、犯罪心理学に興味のある方は読み易いかも知れないが、どちらにも興味のない方には、本書はテレビのサスペンス物を見ているような印象を持たれるかも知れません。

    2
    投稿日: 2022.02.05
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    怖くて、面白い。新聞広告で本書を知り、初めて読んだ著者だったが、まず筆力に圧倒された。理不尽な通り魔事件がテーマか…と思いきや、新興宗教、カルト、哲学、エルサレム…。巧みな3部構成に引き込まれ一気に読み進め、ラストは思いもよらない結末。良い作品に出会った。少し時間をおいて、再読してみたい。

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    投稿日: 2022.02.01
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    100ページで止めました 読んでいて辛くなってきたので ハッピーエンドにならななさそうなので 億男では最後ハッピーエンドだったかな?

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    投稿日: 2022.01.29
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    「好きっていう気持ちは、信じることに近い」 信じることについての話。 目に見えないものだからこそ分かり合えたり分かり合えなかったり。

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    投稿日: 2022.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    通り魔による理不尽な息子の死をきっかけに、救いを求めた家族の物語。 救いとは何か、信仰とは何か、という、今まで山ほど書かれた問いに挑みながら、家族の心の動きを細やかに描いた作品だと思う。書いてあることはよく巷で言われたる域を出ないことと、個人的には、もう少し三知男の心情を掘り下げて欲しかったなぁ(個人的には、この人が1番、よくいる大人だと思うので)ということで、星4。 息子が通り魔に襲われた場面に居合わせ、信号と通り過ぎる車の向こうで息子と犯人の死を目撃してしまった父、三知男。息子の母であり妻、響子に責められながら、必死で日常を、現実を過ごそうとする。しかし、妻は歌に引き寄せられ宗教にどっぷりはまり込んでしまう。新たな困難に立ち、三知男はどこに救いを求めるのか。 永遠様というのを信じ、夢の中で息子と合間見えることを切実に願いながら、歌い続ける響子。彼女の章では、宗教というのが、本にとってどれほどの重みを持つかを感じさせる。一方で、本人の口から、一般的に見て「え? 大丈夫?」と思うような現実が語られ、盲信の危うさも見える。 三知男の娘、響子の義理の娘である花音。自分ではなく弟が死んでしまったことに負い目を感じ、父と母の様子を、時に理性的に、時に感情的に見つめながら、一つの出会いをきっかけに、信じることを問い直していく。彼女がほんとうに祈ったその瞬間とは何か。 ハッピーエンドとは言い難いので結末は好みが分かれると思いますが、最後に3人がそれぞれ起こす行動に、はっとさせられる。

    0
    投稿日: 2022.01.23
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    小鳥と事件が上手く重なりすぎててまだ観てもいないのに映像が浮かんだ。切なくて苦しくて、信じて救われるのかもしれないけれどどうしようもないほどに虚しくなった

    0
    投稿日: 2022.01.14
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    息子を殺害された母親が、新興宗教に洗脳される。 人は弱くて純粋な部分があり、大切なものを失った時など、その穴を埋めるように信仰などにのめり込んでいってしまうものなのかもしれない。もちろん信仰を持つことは悪いことではありませんが、他の神も尊重していかないと極端な方向に向かっていくのだと思う。洗脳されていく過程が生々しく堪え難かった。 結局、天国も地獄も生きている世界にある。

    0
    投稿日: 2022.01.14
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    とっても期待してた新刊だったのだけれど、私は前作が好きかな。 あとなにかを信じること、「信仰」そのものを否定したくはない。騙されても、それが嘘でも、信じ続けていればそれは救いになるのだと思う。 でも今の私にはなにかを信じることはとても怖いし、難しい。今後のことはわからない。

    7
    投稿日: 2022.01.11
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    「神とは何か?」という万人に共通の答えが出るはずもないことをテーマにしているので、ある程度は仕方がないのかなとは思うが、何かがありそうな雰囲気だけで、特に何もなかったように思う。 全てが綺麗めに格好つけて表現されていて、時々白けてしまった。この作家さんは初だったのでわからないけれど、いつもこうナルシスティックなのだろうか? 答えのないことでも、何かしらのその人なりの答えを探し求め熟考すること自体には惹かれる。作家さんが本を出してまでその考察を表現するのだから、そこはその作家さんの肝を見せることになるのだろう。その、挑む姿勢はすごいと思った。 この作家さんの初めての1冊がこの本でなかった方が良かったかもしれないと少し後悔した。

    4
    投稿日: 2022.01.10
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    川村元気さん、ということで手にとった本。 息子が殺され、そこから宗教へとのめり込んでいく家族の話。 なんとなく最近この手のストーリーの本が多い気がする…。 ストーリーとしては単調で特に驚くべきフィナーレはなかった。

    0
    投稿日: 2022.01.10
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     「君がおかあさんを信じる気持ちと、おかあさんが信じている神様を信じられない気持ちは両立すると思う。  人は時に、複雑な信仰を持ちうるんじゃないかな」  本書では、当たり前だが神とは何であるか明言していないし、できない。  それぞれの登場人物が信じる者は何か、縋りたいものは何かがバラバラだ。  そのため、小説としてはテーマが雲散霧消しているように見えるが、結局のところは”複雑”なのだ。    正面切って宗教を主題にするのはリスクがある。  そのリスクに挑む覚悟を持って、作者が取り組んだことが感じられる一冊だった。  いつもの通学路は惨劇に変わった。  通り魔が通学中の小学生を襲い、そして犯人は凶行と同時に車に轢かれて死んだ。  突然に息子を奪われた家族。  毎日臥せっていた母親は、ある日、神の声を聞く。  新興宗教に嵌まる妻を案じる夫、  夫の無理解に幻滅する妻、  壊れる家族の関係に悩む娘。  神の正体とは。  とある被害者家族の話。

    1
    投稿日: 2022.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帯文買いだったけど「震えるほどの感動」は待ってなかった。次々と「明かされる家族の秘密」やら「怒涛の終焉」やら、総じて帯文が煽りすぎ盛りすぎ溺れすぎ。 ラストの展開が強引で納得度が低い。籠から出た小鳥たちの行く末は、相当厳しいと思う。でも、花音の未来に希望が持てる終わり方でよかった。信仰の怖さと脆さ、 強かさを感じた一冊。

    0
    投稿日: 2022.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    川村元気さんの作品は4月になれば彼女はから二作目 。 初めて、信仰宗教系の小説を読んでみたけど自分には合わなかった。『神様を信じておいて損することはない』とあった。私はそんな考え方をしたことがなかったので非常に新鮮だった。全体的に気味悪く、少しでも信仰を怠ったら本気で信じている人の宗教の人に危害を加えられたりと信仰によって精神もおかしくなったりするのだと恐ろしく感じた。

    0
    投稿日: 2022.01.03
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    人は判断するよりむしろ信じたいという言葉があるように何かに縋りながら生きていきた方が楽なのだろう。そのもっともな例が妻である。確かに縋れる対象があれば精神的にも楽だが、それは虚しいようにも思える。なぜならそれは他人の基準、今回で言えば神様を基準に判断しており、自分では何一つ判断していないからである。 どんな事も自分で判断し続けていくうちに基準が作られるのだろう。 物語は面白かったが、この作品が物語を通して何を言いたかったのか上手く汲み取れなかった。 「好きという気持ちは信じることに近いから怖い」 というセリフは印象に残りました。

    2
    投稿日: 2022.01.03
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    川村元気さんの作品は 優しくて引き込まれ、かつストーリーとして面白い そんなイメージがあったので 今年の一冊目に取っておいた、、、 が、少し期待しすぎたか 衝撃というほどの衝撃はなかったかな、、

    0
    投稿日: 2022.01.02
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    隼太郎がエルサレムで見た神様の”正体”。 世の中にあふれるフェイク動画。 結局人は各々信じたいものを信じていて、祈りには終わりがないということなのかな。 人は自分を助けてくれた存在を神と崇める。自分の都合の良いように物事を信じる。 鳥が自分に餌をくれる存在を親だと思うのと同じように。 新興宗教の話だったけど、不思議と嫌な気持ちなく読めた。 絶望の淵に立ったとき、人は何を信じて何に縋るのか、という話だと序盤は思っていたけど、なんだかいろいろな信仰の話に飛び火していてまとまりのなかった印象。 父の三知男。母の響子。娘の花音の視点で描かれる。 花音の視点に共感。 子供はいつも親の犠牲になる。親の身勝手にいつも振り回される。 信じられないものを信じさせようとする。自分本位に。最後は少し、わだかまりが溶けたという認識でいいのかな。

    10
    投稿日: 2022.01.02
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    期待しすぎたかもしれない。。 喪失というキーワードについては、 村上春樹氏に似ていた。 でも、ノルウェイの森のように引きずり込まれる怖さはなかった。 途中で飽きてしまった。 最後の展開も、衝撃はなかったかな。 イスラームを出してきたのはいいなと思った。

    1
    投稿日: 2021.12.31
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    宗教は、身近なものであるような、そうでないような。 日常、窮地に立たされたとき、必死に祈る自分がいます。そんなときだけであることを情けなくも思います。歳を重ねるにつれて、何かにすがりたいという気持ちは増してきました。 信仰により、心を落ち着き平穏になるのであれば、それはとても大事なものであると思います。 2021,12/25-26

    12
    投稿日: 2021.12.26
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    本のテーマとしてはいいかもしれないが、好みではない。やはり信仰宗教系は苦手だ。読んでいてきみ悪い。 ただ、目の前で息子を殺され、その日たまたま夫に頼んだ送迎で息子を失った母の気持ちには多少なり寄り添える。だがそこから怪しげな永遠の声、永遠様を信じるか、というとそうはならない。 最後の20ページが1番現実的なのかもしれない。

    5
    投稿日: 2021.12.26
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    ダンテの神曲やら天童さんの「永遠の仔」やらを想像したが…信仰心のない身からすると「神を信じる人達の気持ち」は知りたいが、その答えもあるような無いような…てんこ盛りの内容に紛れてしまった感じ。「神が集まり過ぎると戦争が起きる」「信仰の行き着く先にあるのは高く聳える壁だ」「人は理不尽を壁に向かって嘆きながら、そこに神を感じるしかない」いい加減なオヤジの「酷い神さんもたまに愛した人を助けたりするんやで」に尽きるか。

    0
    投稿日: 2021.12.23
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    目の前で息子を惨殺された父親と、その事実を受け入れられない母親。彼女がすがったのは“永遠様”を崇める新興宗教だった。父親は被害者の会に通い、父親の連れ子の長女は登校拒否に陥る。一瞬にして日常が崩壊した家族に再生の日は訪れるのだろうか……。 なんとも悲惨で重苦しい作品だった。ある意味で宗教は苦しむ人に救いを与えるのかもしれない。ぼくは救われたいとは思わないが。“鰯の頭も信心から”じゃないけど、無宗教のぼくはどうしても醒めた目で見てしまう。

    1
    投稿日: 2021.12.17
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    神はいるのか、いないのか。 いるとしたら何なのか。 答えの出ない問いに挑む主人公達。 読み進めながら、自分にも問いかけてみたけど、答えは出ないまま。 永遠の難しいテーマだなと、つくづく感じた。

    3
    投稿日: 2021.12.15
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    川村元気の新刊だとゆうだけで 即購入してしまった。 信じる者は救われる?のか 信じるから騙される?のか 信じると騙されるはセットなのか? 神は漠然と どのようにも形と存在を変え 救ったり試練を与えたりするのだろうか? その辺のラジオで流れる 音楽の方がよっぽど沢山の人を救ってる かもしれないw

    3
    投稿日: 2021.12.09
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    この作品は通り魔事件によって、小学生の息子奏汰を突然亡くした母の響子、父の三知男、義理の姉の花音がカルト教団「永遠(とわ)の声」に入信する話です。 宗教って何なのかなあと思いました。 響子にとっては信仰は息子の奏汰に再会する場だと信じ込んだので、花音や三知男を誘った訳ですが。 三知男は妻の為に入信。 花音も義理の母の愛情を得るために入信。 最後に事件が起こって一家の再生となるようです。 永遠の声は明らかにカルトみたいだけれど、カルトには入らない方がいいという認識が一般常識としてありますよね。 響子は全く信仰に疑いがなく弱みに付け込まれて入信しています。 カルトと普通の仏教やキリスト教などの宗教って規模や歴史以外にやっぱり全く違うんでしょうね。 カルトは何か怖いところというイメージです。 でもカルトに入っているから人間的に劣っていて、仏教やキリスト教だから上ということは全くないような気がします。ただ騙されているということは大いにあると思いますが。 私は、高校がカトリックだったので、朝夕、お祈りは3年間強制的にやっていましたがその時も今も何も信仰は持ったことがありません。 私の友人に敬虔なカトリックの方がいますが、友人の御主人はなんと仏教の僧侶のお仕事をしています。 友人は結婚後にあえて仏教ではなくカトリックに入信しました。 友人曰く「信仰とは生きることが楽になること」だそうです。 友人はご主人に色々と哲学的な話を訊くのがとても面白いと言ってもいます。 二人は私の目からみても(Facebookでやりとりをしています)とても仲がよくてラブラブです。 人間にとって信仰というのはない人には何もないし、又ある人にはいくら話しても果てがないもののような気がします。

    61
    投稿日: 2021.12.09
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    息子を通り魔に殺された一家の破滅と再生の物語。 愛する子を亡くし悲嘆にくれ自分の悲しみの中に閉じ籠る母、悲しみつつも何とか生活していこうとする父、ほとんど口も利かなくなった姉。三様の悲しみ、辛さの中、母親が少しずつ明るさを取り戻しできた。それはある宗教団体の合唱グループに入った事がきっかけだった。その団体に娘も連れて頻繁に通うようになり、寄付までして、行動も共にするようになる母とだんだんと自分もその団体に関わるようになってくる父。この家族が行き着く先には何があるのか、信じるとは何か、問いかける大作。 ずっしりくるけど一気読みしてしまった。洗脳される母親を愚かとは言い切れないし、手をこまねくだけで何も出来ない父親を駄目な人とも言えない。 ただお姉ちゃんだけが可哀想でたまらない。 神様って何だろうと考えさせられるな。

    1
    投稿日: 2021.12.04
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    被害者家族の悲しみが深い。 息子を亡くした母の落ち込みが深い。 ポッカリと穴のあいた心を埋めるためなのか? 何かにすがりたくなるのはわかる。 悲しさに支配されてばかりではいけない。 しかし、宗教はよくない。 300百万円も持っていかれるのは、怪しまないと。 神様→ただの壁 どうして生きることがこんなに苦しいのか、なぜこんな辛い目に遭うのか。 人は理不尽を壁に向かって嘆きながら、そこに神を感じるしかない。 と、隼太郎くんは言う。 「神」ごめんなさい。私はまゆつばって思ってる。 ラストの最上さんの狂気は怖くてドキドキした。 この家族は大丈夫。きっと。

    0
    投稿日: 2021.12.04
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    何かを信じる事の大切さと難しさ。自分と愛する人を信じる事から始めたい。信じる事で救われる事もあるが、信じると縋るは大きく違う。

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    投稿日: 2021.12.04
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    久しぶりの長編が出た直後、ということで、メディアで激しく番宣(本宣か)してるけど、期待が膨らんでしまう分、評価が難しいところかも。 コロナ禍のような人の生死にかかわる歴史的局面を迎えて、改めて宗教(的なもの)とどう向き合うか、みたいなテーマだと思うのだけど、どうしても、昭和、平成に起きた新興宗教関係の事件やゴタゴタを連想してしまいます。 元気さんはエルサレムに取材にいったのかなあ~。中東って、一度行ってみたいけどいつになるやら。。。

    1
    投稿日: 2021.12.04
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    おもしろくないわけでもなく おもしろいわけでもなく… 個人的にはどこを書きたいのか よくわからなかった おそらく、こちらの読解力の問題 印象的なシーンはあちこちにあるんだけど 印象的なお話ではなく… 誰かにオススメする本ではないけど いつか読み返したら 心震えるかも というなんとなくな予感はある 読み返すのを忘れなければたが まぁそんなお話 星はギリギリ三個

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    投稿日: 2021.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『神の正体を、知っていますか。 天国も地獄も、すべてここにある。 次々と明かされる家族の秘密。 ラスト二十ページの戦慄。 そして驚くべき終曲(フィナーレ)。』 この帯の言葉に惹かれて、手に取りました。 小学生の息子・奏太が通り魔に殺される凄惨な事件から物語は始まります。 第一篇・檀野三知男(小鳥屋を営む檀野家の父親) 妻にも娘にも寄り添うことができない不甲斐ない男性。あくまでも、わたしの感想ですが。 第二篇・檀野響子(奏太の母親) 苦しい本音に向き合えず、家族もと共有できず・・思わぬ方向へ。恐ろしくて哀しい。 第三篇・檀野花音(娘・奏太の姉) 思春期の女の子の揺れ動く心、葛藤、成長。物語も大きく展開します。一番読み応えのある第三篇です。 帯の通り、『ラスト二十ページの戦慄』は、納得です。が、反対に、このラストがなければ読んだことを後悔しそうなほど、この物語はラストに全てが集約されている。 それは、花音と青年・入江隼太郎の心の触れ合う会話です。深くて素晴らしい。 花音と父親、花音と母親との、今までとは違う会話にも心打たれます。

    1
    投稿日: 2021.11.25
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    小学校の校門の前で次々と小学生達を襲った事件。死者四人、重傷者八人という凄惨な事件で、犯人はすぐにトラックに轢かれて死亡した。犠牲者の一人・檀野奏汰の家族は、息子を失った悲しみから途方に暮れていた。父親は平穏を保とうと、店を開けたり、犯罪被害者の会に参加したりしていた。母親は引きこもりになったものの、謎の合唱隊に魅了され、今はその団体の慈善活動をしている。妹は戸惑いを隠せず、人生に迷っている。三人それぞれの視点から、今の現状をどう打破していけばいいのか。家族の「再生」の物語。 川村さんの作品というと、しっとりと時間が流れ、段々と感動が伝わってくる作品が印象的でしたが、序盤からかなりエッジの効いた展開でした。 次々と小学生達を襲った凄惨な事件。遺されたある家族の物語です。全3章からなる構成で、それぞれ父親・母親・妹の視点から、物語は進行します。周りから見た自分の印象、自分自身の印象、章によってそれぞれ違った思考が生まれてくるので、色々な味わい方がありました。 悲しみのどん底の状態にいると、誰しも何かに縋りつきたくなります。この作品では謎の合唱隊「永遠の声」に依存する姿が描かれています。それによる救いや恐怖が描かれていて、心が揺らぎました。 冷静になって考えると、怪しげな団体なのですが、当事者でしかわからない精神状態では、何でも信じてしまうのでは?と思うとどうにも複雑な気持ちになってしまいます。 何が「善」で、何が「悪」なのか。家族それぞれの心の崩壊や再生が丁寧に描かれています。善悪どちらも偏ることよく、宗教というものを常に中立の立場で表現している印象でした。 ただ、「永遠の声」内での登場人物たちに歪みが生じます。今まで「善」と思っていたものが「悪」、「悪」と思っていたものが「善」になるなど、あらゆるものが反転していきます。 「ラスト20ページの戦慄」と紹介されていますが、背筋が凍りました。それは序章で展開する凄惨な事件の模様と似ているものがあり、精神を崩壊する人間の描写が恐怖をそそりました。 こう書くと、よほど凄いと期待されるかもしれませんが、思ったよりは・・・と思った方が良いかもしれません。 それによって、また家族に大きな変化が生じます。どうそれぞれが再生していくのか。震えるほどの感動というわけではないですが、ぜひ頑張っていただきたいなと思いました。

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    投稿日: 2021.11.25