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無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
無限の網―草間彌生自伝―(新潮文庫)
草間彌生/新潮社
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総合評価

50件)
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    松本市立美術館で買ったポストカードが家に帰るまでに折れてしまわぬよう、ケースとして購入。特に読むつもりはありませんでしたが、読んでみると止まらずに1日で読み切ってしまいました。 カボチャと水玉模様の精神病の世界的なおばちゃん、と言う程度のイメージしかなく、果たしてなぜその思想を知らないのか、知らなかったのだが、読んで納得。日本の風土で受け入れられなさそうな思想を持っており、今の世では特に炎上必至な思想に感じられます。ただ、目指す未来は明るい未来であり、その思想は危険思想などではない。出る杭が打たれる日本に馴染ませるには何ができるか、我々も考える必要がありそうだ。 それはそうと、同じくニューヨークで活動していた芸術家のキースヘリングとの類似点を多く感じた。性と平和を大きなテーマに掲げており、反復や増殖と言った表現技法にも被るものを感じる。調べてみると、活動時期は被っておらず、交流もなかったようなのだが、彼らの間に交流があったのなら世界はどう変わっていたのだろう、とIFストーリーの妄想を膨らませています。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    人となりを知らなかったので 自伝的な位置づけのものを2冊手に取った。草間彌生さんの人物紹介はいつもわかりにくく的を得ないが なぜ的を得ないのかがこの本を読んでわかりました(苦笑) 松本での複雑な育ち 絵を学ぶまで。尊敬するアーティストに手紙を書いて アメリカに渡る道筋を作ったたくましさ。セックス感。貧乏しながら芸術家として名をなすまで。死を願う精神の病とは裏腹に作品への制作意欲への執着を見れば弱さどころかパワーの塊。 アメリカや欧での前衛的なハプニングについてもよくわかった。これを読んだ後でアートを見たらよりたくさん受け取れそう。“前衛的”の定義も少しわかった気がする。 地元の種苗店に婿に入り女性遊びをしていた父と 家としては芸術を支援しつつも娘が絵には激しく反対した母。2人とも亡くなった後で この力をくれた両親への想いが綴られていた。子供を健やかに育てることからは対極的ともいえた2人への気持ちの変化には安堵のようなものを感じた。 長生きして欲しいな。次回作品を見に行くのがとても楽しみ。

    0
    投稿日: 2025.04.20
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    読む前は病気の影響で偏執狂的に水玉を描くアウトサイダーアーティストみたいなイメージを持っていたが実際にこれを読むと野心的に評価を求めてきたアーティストということがわかりイメージが一新された。作品内で引用されている評価を見ると海外の評論では病気ではなく作品を評価しているのに対し、浅田彰の評論では主に病気に触れているのが国内外におけるアート観の違いというか草間彌生に対する評価の違いなのかもしれないと感じた。

    2
    投稿日: 2024.03.16
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    水玉の人,カボチャの人というイメージしかなかった.ほとんどの人がそんな印象を抱いているんじゃないんだろうか. ところがそのバックグラウンドには複雑な生い立ち,閉塞感からの解放を求めてのアメリカでの渡米,渡米先での成功を積み重ね,欧米を世界を代表する20世紀の芸術家になった人であったということを知ることができた. あらゆる体験が濃く,芸術に対するストイックさと相まってすごい人生だと思う. 水玉で埋め尽くされた描写には世界,自然と同化し自己が消滅することを描いているらしい. 「戦争とフリーセックスのどちらがいいの?」という究極の2択. "作る側の立場から見ると、すべてがギャンブルであり、未知の世界だ。かつて何万の芸術家がしてきたように、峰の知れぬ山を何かの引力に引かれて登るのだ。もし、この峰の深みが知れていたら、明日からの私の人生は灰色になってしまう。" “人前でセックスしたり、国旗を焼いたり、そうしたことはすさまじいと言えばすさまじいだろう。けれどそういう受け取り方そのものが既成の観念なのである。" 前衛的であることとただカオスなだけの違いがなんとなくわかってきた気がする.前者は歴史,文脈,世相,規制の概念を注意深く観察し,それに対するカウンタアークションを絶妙な方法で表現しないといけない.一見無秩序に見えて計算されているところに美しさがある.

    1
    投稿日: 2023.01.25
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    卒業旅行で直島のかぼちゃと、群馬のハラミュージアムアークのミラールームを見たので。 母は歌人、家は資産家で地元の芸術家のパトロンをするなど割とクリエイティブな家庭とはいえ、父は放蕩、母は虐待と、両親の仲が悪く心休まらない壮絶な環境で育った事を知った。 総合失調症で、高校生には物体にオーラが見えたり、植物の話す声が聞こえたりしていたが、それが全ての作品の原点だと知って驚いた。ゴッホも最近個展に行ったコンマサもそうだし、芸術家は精神を病みやすいのかな。 代表作の水玉模様には作品を水玉模様で埋め尽くすことにより、幻覚や幻聴から身を守る儀式的な意味が込められている。生涯に渡って苦しみ続けた精神の病を芸術に昇華してしまうエネルギーが素晴らしい。代表的な水玉しか知識がなかったが、性の解放についての考え方など知らなかった作品の背景を知れたのも良かった。 海外旅行なんて一般的でない時代に、ジョージアオキーフに手紙を書いてコネを作り、1人でアメリカに渡るなんて、本当に強い女性。 芸術だけでなく小説も書き、会社も何個もつくり、破天荒でパワフルで素敵。とても勇気を貰えました。 個人的には26歳年上の彼氏の重いエピソードが好き。一日中電話かけてきたり、多い時に一日に17通ラブレターがポストに届いたり、熱烈すぎる。

    1
    投稿日: 2022.12.29
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    草間彌生を知るのに充分すぎる本。 瀬戸内芸術祭で作品を見て読みました。 半世紀前のニューヨークで大胆で先駆的な芸術を 成し遂げていたパワーに圧倒されました。

    1
    投稿日: 2022.06.20
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    気になるアーティストの お一人です 草間彌生さんの展覧会に 行った友人が いゃあ 刺戟受けたなぁ いゃあ 圧巻だったよ とにかく 圧倒された と 口々に評してくれたので 以前にも増して より気になる存在になっています このエッセイ集も なかなかのものですね 読めば読むほど 「天才」を感じます そんな草間彌生さんが ーやはり 日本というのは大田舎の村という感じがする に始まる 「自国の文化を育てる思想」の章で 日本の芸術後進性をこれでもかと 熱く語っている部分には 何度も うなづきなから 読ませてもらいました

    1
    投稿日: 2021.09.14
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    草間彌生の書く文章が想像以上に詩的で魅力的なので驚いた。読み物として引き込まれるし、草間本人の情熱とか愛が直に伝わってくる。 才能と芯の強さは勿論のこと、草間彌生って本当に色んな人に愛されて支えられてきたんだな〜としみじみ…。単に彼女が魅力的なのもあるけど、然るべき時に適切な人に頼れる能力というのはとても大切で、その中で自分の力を信じてとにかく活動と発表を続ける事の重要性を実体験を通じて教えられる。 読者である美術関係者・また美術に興味のある人間に直接向けているような文章が散りばめられていて、たまにドキッとする瞬間がある。これからアート・デザインに直接関わっていく人々と、アートを好む人々は一度読んでみるべき良書だと思う。

    1
    投稿日: 2021.06.06
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    自伝よりも戦いの記録という印象だ。作品はもちろんだが、文章にも惹かれる。特に故郷…信濃の四季の美しさを描写した部分(233p~224p)が素晴らしい。

    1
    投稿日: 2021.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    芸術家草間彌生の自伝。彼女の創作モチベーション、通ってきた道のり、感性に触れられる内容になっていた。彼女の展示を見たのは京都に観光の折、行く場所に困っていた自分がたまたまフォーエバー現代美術館に立ち寄った時のことだ。鮮やかな作品が立ち並び、水玉模様が彼女の死生観に深く結びついていることを知って感銘を受けた。 本の内容のなかでも、彼女が忌避しているものをあえて創作の対象にし、それにより克服するといった考え方、創作はとても驚いた。創作のモチベーションに何かしらのコンプレックスやくらい過去などがあることはよくあるが、彼女はそれを克服しようとし、対象を無限に生み出すことで打ち勝とうとしている。言うのは簡単だが、そこには大きな苦痛や苦しみが伴うとおもう。 調べてみると彼女は2020年9月時点でいまだに創作をしつづけていることも驚いた。自分も死ぬ間際まで創作活動をしたいと切実に思った。彼女が羨ましい。 彼女の美術館に行くにあたって何か彼女のことを知りたいと思いこの本を読んだが、彼女の作品作成のバックボーンや考え方を知ることができて本当によかった。

    1
    投稿日: 2020.09.19
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    小説家としての活動があったことは知らなかった。とにかくパワフルでぶれない生き様。自分好きのする文章がすごい...

    1
    投稿日: 2020.03.07
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    水玉、かぼちゃ、日本を代表とする女性アーティスト。 そんな初歩的な情報しかないなかで読み進めた本作。いや、草間さんすごい。早々に日本を飛び出したことが本当に良かったと思う。日本にいたままだったらここまで認められることもなかったのでは。何年後かに朝ドラ原作とかなりそうな人かな?と思っていたけど、本作を読んだら絶対無理だなと(苦笑)松本に行ったとき休館日で行けなかったミュージアム絶対行こうっと。

    1
    投稿日: 2020.02.21
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    ひとりの芸術家の自伝。社会的なことはわかりにくく、個人的なことはわかる気が。 人は謎であることを再確認。 それが芸術のひとつの効能なのかも。

    1
    投稿日: 2019.10.12
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    統合失調症あるあるなんだな~~~~~こういうの 分かっちゃいたが、結構ハードなことしてたんだな・・・草間彌生・・・

    1
    投稿日: 2019.05.12
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    草間彌生さんの自伝。確かな言葉で綴られるあまりにも過激な生き様にひたすら驚いた。精神の病とせめぎ合いながら唯一無二の草間アートを作り続けたその強靭な精神力には感服するばかり。ジョセフ・コーネル、ストーカーじゃん!とも思ったが、この年の離れたパートナーに敬意を払っていた彌生さんも立派な人だ。ズシンと肚の底に響く自伝だった。文才も素晴らしい。

    1
    投稿日: 2018.10.17
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    (01) 第3部の豊穣は考えさせられる.ヌーディストから現在のジェンダーの問題まで及ぶ問題も含むが,メディアや警察も巻き込んだハプニングや芸術が可能であった当時の特殊な社会状況も考え合わせると,活動(*02)が前衛でありコンテンポラリーであるというそのこと自体も批評対象として浮き彫りになる. 現在の状況において,今を表す芸術が可能なのかは考えられてよいだろう. また草間氏が男娼めいたビジネスをなしていたという点からアートを論じてみるのも面白いだろう. (02) 草間氏によっては文学も志向されていた.本書の文体は,引用されたポエムを除けば,決して文学的ではない.自伝的な自伝というスタイルが確立されている.草間氏本人が本書を著したかどうかは不明であるが,個々のエピソードや国内情勢(*03)への批判などからは,まとまった主旨を読み取ることができる.しかし,偏向や偏執や固有の語彙というのはほどんど感じられないし,極度に薄められている.エピソードの濃さに対して文体は薄い.これは編集による調整によるものなのか,疑問は残る. (03) 帰国後の「信濃路」の風景への共感は,リップサービスであろうか.裸おどりのくだりでは土俗的な風味があるが,伝統や家族との折り合いについて,それは作品に感じとるべき問題なのかどうかはわからない.

    1
    投稿日: 2018.10.13
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    草間さんの作品をあまり知らずに本書を読んでしまいました。 本書を読んで、草間さんまでとはいかずとも、自分も人間として、もっとアイデンティティを炸裂させ、いろいろ表現していったほうがいいのかなって考えてみたりした。 そして彼女のぶっとんだバイオグラフィー。彼女のある種の才能がそれを実現させた感はあるけど、自身、年半ばながらそういったバイオグラフィーに憧れを持っていて、目標にしたい気持ちも未だに少しはあったりする。 作品を見ずして「草間彌生」を知ることは(当然ながら)できないので、都内にある草間弥生美術館に作品を見に行ってこようと読了後に思った。

    1
    投稿日: 2018.10.03
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    あらゆる常識にとらわれず、 あるがままに生きる草間彌生氏の自伝。 違法であろうとなんであろうと、 自身のうちの声に正直に生きる姿が素晴らしい。 コンプレックスを前面に打ち出し、数億本を数える男根を作ったというのも脅威的だ。 あらゆる批判を気に留めず乗り越え、 時代を凌駕して前衛的に進んでいく姿は、 真の芸術家として尊敬に値する。 「人間に衝撃を与える」 人は衝撃派によって目覚める体験を人生で経験することがある。その目覚めは一生を左右するほどの影響力だ。 そのツールは人それぞれ。 公共の場で全裸で抱き合い接吻しセックスを始めるボディペイントの祭典。 都度10から15くらいの法律を犯しているが、法律とは既成の概念であり、自分の芸術はそんなものとは無関係と喝破する。 そういったことを凄まじいということ、その受け取り方自体が既成の概念だと。 時に警官でそれは犯罪ですよと、法律を振りかざし無礼な態度で物申してくる輩がいるが、まさにそれだ。だから何だと言いたい。 法律などは、国と時代が変われば変わるものであり、人道を侵しているわけでもなく、人のお役に立っているのであれば、尚のこといいではないかと思うこの頃。 百歩譲って、だからといって高圧的態度でいい理由にはならない。 そうゆう時は、乏しい人間性に辟易とする。

    1
    投稿日: 2018.07.10
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    やっぱりアーティストは「変人」でなければいけない。笑 おそらく、日本の現代アートシーンで国際的にも評価されている数少ないアーティストのおひとり。かぼちゃに代表される作品は知っていたけど、実際に草間さんはどんな人なんだろう?ということを知りたくて手にした一冊。 ある意味、予想通りでしたが、想定上に変人だった。すごく自分に対して自信を持っていて、ひとつひとつの動きは戦略的なんだろうなあ〜ということが文章から漂っていました。 最近、「成功する(=作品の値段が上がる)アーティスト」の法則ってなんだろう?ということを考えることがあります。国内、海外/日本人、外国人というカテゴリ分類をして過去の成功者の軌跡を丹念に追っていけば、一定の方程式が見つかるのではないか?と思っています。既にいるかもしれませんが、研究テーマにしてみたいものです。

    1
    投稿日: 2018.04.04
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    彼女の展覧会を見に行ったことがある。 全然理解なんてできないけれど、とにかくパワーを感じて圧倒された。エネルギーに満ち溢れていた。 この本の感想もほぼ同じだ。 その作品をつくっている本人の自伝なのだから、当然のことかもしれない。

    1
    投稿日: 2017.03.30
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    直島のかぼちゃで初めて草間彌生さんを知りました。自分の病を癒すために絵を描いていたこと、性の解放への想い、芸術に関する日本の意識の低さなど、草間さん自身の言葉で興味深い話がたくさん聞けてよかった。

    1
    投稿日: 2016.12.17
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    理解し難い表現も多い現代アートの中でも、そのアーティストの考え方を含めた人生が色々と書かれている良著。

    1
    投稿日: 2015.06.21
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    大学の取手キャンパスでの現代美術論の講義で、講師が「草間彌生は頭がチョットね…」と言っていたのを思い出す。自身の精神病理を克服する手段としての表現でとどまるなら、それはアウトサイダー・アートに過ぎない。しかし本書を読めばわかるように、草間彌生は、「頭のおかしさ」を無尽蔵のエネルギー源にして絶え間無く制作しながら、アート・シーンに食い込む行動を選択する冷静さがあった。もしも仮に黒の下地の巨大なキャンバスに白の絵の具で延々と網を描いていた頃、最初のニューヨークの個展が成功しなかったら、自殺していたであろう。今では同じような気質の人が同じようなことをしても、まずこれほど露出することはない。草間の圧倒的な行動力と先見性と、そしてそれを根本で支えた病理性などが時代を吸い寄せたように思える。強烈な個性。一日に原稿を160枚も書くスピード[p238]が自伝をまとまったものにしたのかもしれない。昔は違ったかもしれないが、今はもう草間彌生は自身の病理性を演じているのかもしれない。そうでなければ、これほど冷静で完成度の高いまとまった自伝が書けるだろうか。所詮、草間彌生もアーティストに着地するということか。

    1
    投稿日: 2014.09.07
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    読んで、草間彌生さんが大好きになった。 あのドットは何を意味ていたのか。やはり、芸術には全て背景があって、そのコンテクストを探るところから始まるのかな。 恐怖を乗り越えるための芸術。アート。expression。

    1
    投稿日: 2014.09.03
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    いやー、非常に面白かった。彼女しかできない生き方を一生かけて全うするものすごいエネルギー。現代美術はよく分からないけど、自分の人生の生き方という意味で私も私らしく生きたいと思う。死に際が近づいているからこそ作品を残すパワーにみなぎって勢力的に活動しているというのも素敵だと思う。アーティストってはちゃめちゃなんだけど、やっぱりとことん魅力的だなあ。クレージーな天才であるサルバドールダリとも交遊があったと知り、やはり類は類を呼ぶなあと。日本の画一的な右倣えを暗黙に求める没個性なところに辟易する気持ちと共に、海外から日本に帰って、日本の自然の美しさや人の優しさに感動する気持ちも共感できる。そして、海外に住む日本人の悪い日本人のところ、まあ妬みやらがみえて辟易する気持ちにも同調。。私が、初めて彼女を知ったのは二年前の六本木ヒルズのヴィトンの路面店のショーウィンドウに飾られていた彼女の水玉だった。閉店後の夜の明かりに照らされて不思議な気持ちになった。そのときは一緒にいた友人がおー、草間彌生のデザインだーと写真を撮っていてへー有名なのかあと思ったくらい。この本も偶然美術館のショップで見つけて購入。最初のアメリカに渡った地がシアトルであることに勝手に親近感を覚え、ニューヨークで活躍しはじめるアメリカンドリームな話も読んで面白かった。いつか作品展行ってみたいものだ。

    1
    投稿日: 2014.07.21
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    確固たる自己。途轍もない自画自賛。さすが芸術家だなぁと思うが、そこに至るまでの過程を読んで納得。セックスの表現も、果てしないモチーフの繰り返しも、全て恐怖心を克服するための手段だったのか。

    1
    投稿日: 2014.07.12
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    草間彌生に関して、あまり多くの情報を知らなかったためか、非常に興味深い一冊であった。やはり彼女の行動力、学ぶものが多い人間には、必ずあるものがそれだ、と確信する。芸術とは、何なのだろうか。当てもなく、また、そのようなことを考えつつ、最後まで一気に読むことができた。ジョゼフ・コーネルは作品こそ見たことがあったが、草間彌生とこのような関係にあった人とは存じなかった。 現代美術の入門書としてもお勧めできる一冊、また自己啓発本にもなりえるだろう。

    1
    投稿日: 2014.03.20
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    嫌いなものを増幅させて征服するとは相当荒療治。なんと強いこと!辛い過去を背負い病と闘いながら、自分と世界を愛し生きることに希望を見出している草間彌生の生き方は、とてもかっこいいと思う。尊敬する。作品展に行きたくなった!

    1
    投稿日: 2014.01.22
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    生き様を垣間見る事と読み物として面白いかどうかはまた別なもの。 印象的なのは「誰々に何々をして欲しいと言われていたのに忙しくて・忘れていて、出来なかった」というくだりがいくつもある事。思わず微笑んでしまう。

    1
    投稿日: 2013.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アーティスト・草間彌生の自伝を読んでみた。草間彌生と言えば、ドットを使用したモチーフで有名。ドットを見ると、彼女のことを思い出してしまうくらい。 彼女は裕福な家に生まれながらも、少女時代から統合失調症という病にかかり、幻覚や幻聴に襲われたらしい。そしてそれらを描きとめることから、絵を描き始めたようだ。 (そう言えば香取慎吾くんも草間さんのファン!) ドットの作品や彼女の奇抜なルックスは知っていたが、男根状のオブジェをイメージした立体作品を制作したり、ニューヨークではハプニングと言われるセックスをテーマにした過激なパフォーマンス等も行っていたことは知らなかった。彼女は、性に対して計り知れない嫌悪感を持ちながらも(幼い頃の父親の影響が大きい)、それを乗り越えてアートとした。 本当に過激で波瀾万丈な人生だ。到底理解出来ない世界だ、と正直思ってしまう。 しかし、モノ作りに対するストイックさは素晴らしい。 「私は、これからは日本で誰もやっていないような新しい世界と新しい思想を作って行くつもりである。これから先、もしも400年くらいかからないと全部できないという仕事を前にしても、それでもいま私は出発する、そんな気持ちでいるのだ。」 彼女はこの本を書いたのが今から10年程前なので73歳。なかなかこういう宣言は出来ない。まだまだ若い我々も見習わなければ。 アートの島・直島に、彼女の代表的作品とも言える「南瓜」が展示されている。いつかそれを観に行きたい。

    1
    投稿日: 2013.08.18
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    今現在のものが第二次草間ブームだとしたら、第一次はもっと面白かったんだろうなあと思わせてくれる自伝。アーティストとしての姿を知りながら家族との軋轢等の記述を読むと、そんなことあるのかと思ったりするが、ふと彼女が80歳を過ぎた、一般的には「おばあちゃん」であることを思い出して納得する。戦前戦後の日本では確かに大変だっただろうなあと。

    1
    投稿日: 2013.06.28
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    一年ほど前にルイ・ヴィトンや各種メディアで取り上げられておりました草間彌生先生の自伝でございます。 いやこれがもう何が凄いってすべてですよ。すべて。 日本での活動、アメリカでの活動、世界での活動。それぞれが織り交ぜられながら大まかな時代ごとで分けて書かれておりますが、書かれているそのすべてが規格外でございます。 と申しますのも、先生。幼い頃から幻視・幻聴に悩まされながらも描くことで表現することで生き延びてきたそうなのです。周囲、特に母親からの圧迫に耐え、もともと敏感だったのでしょう幼い頃から無意識化の情動に接し、見えているものを描き表現されてきたのです。 「日本では自分は生きることができない。この狭苦しく閉じこもった日本から早く飛びたしたい」(要約) そう仰りながらも先生は渡米前に既に日本で業績をある程度認められております。もうスケールと申しますか見ているものが違うのだとワタクシ呆気にとられるばかりでございます。 セックスクイーン草間彌生 さて、そんな草間彌生先生ではございますがなんと若き頃はフリーセックスの伝道者だったのでございます。今では水玉のイメージばかりが強く現代アートに興味がある向きでなければ驚いて腰を抜かしてしまうほどかもしれません。ワタクシも話には聞いておりましたが本書を読むまでは詳しくは存じ上げませんでした。 本書の中でも草間先生が憤っておられたのが日本のマスコミでございます。平気で嘘をつきアートの文脈も読まずに扇情的に非難する。批判ではございません。非難でございます。もちろん当時と現在では外的状況が違うかと存じますが残念ながらワタクシはテレビで当時のセックスシンボルとしての草間先生を視聴したことがございません。結局のところ日本のマスコミの性質自体は変わっていないのではないか。そう考えてしまう今日この頃なのでございます。 そうは申しましても本書は世界的アーティストの自伝としても読めますし、サクセスストーリーとしての文脈でも読めます。それだけ一人の人間の人生、ましてや波乱万丈を絵に描いたような人間の人生となれば多種多様な切り口がありうる訳でございまして、であるからこそワタクシのこの駄文などささっと読み流して頂き、烈火の勢いで本書をご一読することをご提案致します。何しろ「一回の読書は百の書評に勝る」と申しますから。すいません。申しません。今、考えました。ですがまあこれはこれでひとつの真実でございますからして読者様の寛大な御心で許して頂ければ幸いでございます。

    1
    投稿日: 2013.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前衛芸術家・草間彌生の自伝。水玉模様のデザインが知られていますが、NYでは「ハプニング」等のパーフォーマンスで有名だったらしい。日本人にもこういう人がいたの?というくらい結構刺激的な内容です。

    1
    投稿日: 2013.03.03
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    彼女の作品の中では、直島でみた黄色いカボチャがすごく印象的。奇抜だけど、瀬戸内海の水中生物のように妙に溶け込んでいて。 その意図するところが知りたくて手にとった本ですが、まず驚いたのが、あれだけ強烈な前衛アーティストが言葉でも表現できるのか!ということ。 そしてあの水玉は、地球の丸でもいいし、太陽の丸でもいいし、生命一つとして捉えると、まさに波うって「無限」に広がってく感覚が、確かにあるなぁと。 あの印象、衝撃が、彼女の言葉でようやく納得できた。 おもしろいな〜と、ため息です。

    1
    投稿日: 2013.02.01
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    「幻覚や幻聴」  幼いころからを験する。  スミレが人間のような顔つきをして話しかけてくる。  その光景を残しておきたいと絵を描くようになった。  そのときに感じた驚きや恐怖を絵に描いて静めていく。それが私の絵の原点。 「カボチャ」  祖父の採種場でお目にかかった。  太っ腹の飾らなぬ容貌、たくましい精神的力強さに興味を覚えた。 「サイコソマティック芸術」  コンプレックス、恐怖感を表現の対象にファルス、マカロニ、  その表現の中に埋没し恐怖を克服。オブリタレイト「消滅」。  バックもすべて水玉模様にしてセルフ・オブリタレーション「自己消滅」。  水玉がポジ、網目がネガ。ポジとネガが一つになって私の表現となる。 「私のプラン」  自分の生きたいように生きる。  今は、一にも二にも、いい芸術を作りたい。  今は「死」が主なテーマ。 

    1
    投稿日: 2013.01.22
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    小さくてかわいらしい、少し個性的なおばあちゃんという印象だったが、自伝を読んだりニューヨークでの作品を見たら、こんなに前衛的なエネルギーに溢れる人だったということに驚いた。流行りに乗らず、自分自身から湧き出るものを作品にしていった、こんな強い人がいるのだろうか。とても苦しかったと思うけど、苦しみ方もわからない現代人の私にとっては、かっこいい、強い女性だと思う。小説家としての顔も持つ草間さん、文章が難しくて読むが苦痛になりもしたが、重みも厚みもあると思う。

    1
    投稿日: 2013.01.17
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    どうにも苦手で、苦手意識を払拭するには 理解せねば、と自伝を手にとったものの、、 背景は少し理解できたものの、作品の 苦手さは変わりそうにない。仕方ない。

    1
    投稿日: 2012.11.04
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    彼女はもともと作家だったこともあって、文体はとっても面白かった。そしてアーティストのように体全体で表現しているような表現がいくつもあった。めちゃくちゃではないけど、アーティスティックな文体。少し読みづらいって思っちゃう人もいるかもなぁ・・ しかし、彼女のダイナミックで痛々しい人生に、何かを考え思索しなければならないと思う。恐いけど、愛したくもない。でも応援はしたい。彼女こそthe Artistなんだろうなと思う。

    1
    投稿日: 2012.09.30
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    ヴィトンでバッグも作ってもらっていつの間にビッグになられて…商業ベースにこういう形で乗るなんて予想だにせず。横浜トリエンナーレの写真を見て、これは実物を見たかったなー。でも本の中身は「ホモの乱交」という言葉が頻出して笑えるwハプニングバーの起源はこの辺にあるのかな?それともBLなの??

    1
    投稿日: 2012.09.24
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    思ってたより業績とかのことがいっぱい載っててがっかりした部分もありつつ。どんな気持ちで作品に取り組んでいるのかは知れたのでその点はよかった。

    1
    投稿日: 2012.09.14
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    私にとっては☆5つのところもあり,☆3つのところもあるが,草間が自分の生を常に全うし,投げ出さず,進んでいることが全編から感じられ,尊敬に値する. オキーフとコーネルに対する敬意も,最終盤に良心に向けた語る感謝も,傲岸だと一見思われがちな草間とのギャップがあって,好感を抱いた.こんな部分が彼女を人々の間で愛されるものにしているのだろう. ・一個の水玉である自分の生命を見たい. ・制作の前後に私は病気になる. ・草間のゴッホ観 ・浅田彰の一文 ・コーネル「死ぬことは少しも恐れていない.それは,この部屋から隣の部屋に行くようなものである」

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    投稿日: 2012.08.16
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    草間彌生の知らない一面を見た。水玉誕生の背景、ニューヨークでの生活、芸術、とても奥の深い人物なのね。

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    投稿日: 2012.08.12
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    ニューヨーク時代、草間彌生さんが、ジョゼフ・コーネルに求愛されていたとは驚き。 一日中、コールされる彼からの電話。彼の家では、息子の女友達を嫌悪するコーネルの母親が二人に水をかける。 彼の才能を認めていた草間は、そんな彼を受け入れ愛した。 コーネルが亡くなり、コーネルの作品が残され、二人のアガペー的恋愛は終わった。

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    投稿日: 2012.06.21
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    草間彌生の自伝 面白さや素晴らしさよりも、 もっと根底のエネルギーに対して作用してくる本です。 僕の場合は、絵やパフォーマンスよりも、こういった文章による表現が 受信器として働いたためか、 読んだ後、焦燥感にかられるようでした。 今まで芸術家を含めて色々な伝記・自伝を読んできたけれども 根底に流れるパワフルさと、表現が時間との戦いで、走り続ける勢いが 文章から伝わってくる感覚は他の自伝などでは感じなかった。 スキャンダラスな記述と時々自慢に聞こえる文章もあるが 圧倒的な勢いを感じさせられ、それが自分にも影響を与えていることを実感します。

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    投稿日: 2012.06.16
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    10歳で網と水玉をモチーフに絵を書き出して70年以上、今なお旺盛な創作を続ける天才、草間弥生の自伝。最先端のアートが生まれる街となった60年代、70年代のニューヨークで過激なパフォーマンスを繰り広げるところは圧巻です。作品も面白いけど、作っている人間はもっと面白い、と実感させられる本なのです。

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    投稿日: 2012.05.29
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    凄い。かつて彼女がどんな芸術活動をしていたのか知らなかったので、結構びっくり。ニューヨークに出て行く時にオキーフが助けてくれたというのも知らなかった。突き動かすものがあるから創作の源が枯れることはないのだな。幸か不幸かは知らず。

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    投稿日: 2012.05.14
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    子供の頃から幻覚、幻聴に悩まされながら、絵を描くことで快復をはかってきたという著者の自伝。海外渡航が自由化される前に様々な困難を打破してニューヨークに渡り、貧困の中で絵の売り込みや若いアーティスト達との交流する修行時代のエピソードが一番興味深い。自分の作品を文章で論理的に説明する能力が高いのには驚いた。自分を無邪気に天才と言うなどの愛嬌で成功者の自伝に有りがちな嫌味が薄められている。

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    投稿日: 2012.04.24
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    天才って、まさにこういう人を言うのだなと、驚愕。 『あしながおじさん』でジュディが『マリ・バシュキルツェフの日記』を読み その天才の奇癖に驚かされ、自分が凡人で良かったと書くのだけれど まさにそんな感じ。 神の与えた才能に応えるためには、犠牲もまた大きい。 別の側面であるけれど、60年代から70年代にかけた アメリカの風俗史としても面白かった。

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    投稿日: 2012.04.20
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    理性とかモラルを、こうしたパーティーで云々するのは陳腐である。そこにあるのは、人間のもっとも原始的な欲望なのだから。 理不尽な環境に打ち勝つということは、追い詰められた立場に置かれた己の苦しい情況に打ち勝つということであり、人間として生まれてきた故の試練であると思っている。だから、私の全人格をもってそれに立ち向かいたい。こういうことに巡り合ったことも、一つの人の世の運命であるから。 天の啓示によって、私は神に生かされているのである。艱難辛苦、己を玉にする毎日である。そして、歳月とともに、死を意識すること、日一日である。 未来への心の位置を高めたい。そのため、私は芸術をそれへの手段として選んだ。これは一生をかけての仕事である。私の心を、死んで百年の間にたった一人でもよい、知ってくれる人がいたら、私はその一人のために芸術を創りつづけるであろう。 そんな思いで、私は絵画を描き、彫刻を作り、文章を書いているのである。

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    投稿日: 2012.04.15
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    前衛芸術家、草間彌生の自伝。 外国に渡航する為に今では想像を絶する程の手間がかかっていた頃、何故アメリカに渡ったのか、どのような活動をしていたのかという事から、他の芸術家との交流、草間彌生の死生観が綴られている。 こういう性質の書籍が文庫化されるのは大変有難い。

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    投稿日: 2012.04.02