
総合評価
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剛速球な時代の変化。面白かった!
現代も移り変わりが速いと思ってたけど、江戸から明治は想像もつかないくらいの速さで、全てが変わっていったんだな。現代で覚えられないとか言ってる自分は甘いと思えた。 新しいことを覚えないと生活すらできない世の中で、僧の冬伯は師僧を亡くし、大人になった今もまだ過去に囚われたまま。でもたくさんの出会いがあり、人の力って面白いなと思う話だった。 刀の差し方も分からない若者たちとか、江戸を知る人たちとの差も、とても面白かった。
0投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ江戸の時代から、維新で明治になってほどない時期。檀家がおらず稼ぎのない寺の運営を続けるだめ、相場師で食い扶持を稼ぐ坊主の話。 ご維新の最中に亡くなった師僧の死の原因を探りつつ、日々持ち込まれる相談事を解決する連載もの。 ほっこりした世界観の割に、力技やご都合主義な解決策のことも多く、いまひとつ盛り上がりに欠けるのが残念。 ご維新直後の混乱期の雰囲気が感じられるのは興味深かった。
0投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログ明治になって時が経ち。儲からない寺を維持するため住職が相場師として金を作っている、という設定が面白い。大きな事件が起きるわけではないけれど、人の温かさを感じる話が多く読後感は良かった。変化していく時代に置いていかれないよう支え合いながら生きていた庶民のリアルが描かれている。
3投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ主人公は寺の住職兼相場師。一見、相容れない職業だが、一度は廃寺になった寺を、相場で得た金で立て直し、弟子もいる。明治の頃なら、こういうこともあったかもしれないと思わせてしまうところが面白い。檀家もいないので、人々の相談に乗るなどしていると、いつのまにか大事件に巻き込まれていく。相場師としての知識と大胆さが、人助けに役に立つのが楽しい。
1投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログ畠中恵氏のしゃばけシリーズに、浸っていた時があり、この小説を読むと、その片鱗すら無い。 時代は明治2年。 江戸という武士中心の世界が、世界が、180度回転した時代である。 まだ、東京都でなく、東京府と言っていた。 江戸から明治には、上野戦争が起こり、廃仏毀釈で、どっしりと構えていた寺も大変な時代へと突入したのである。 筆からペンへ、飛脚から郵便局へ、籠から人力車・馬車・汽車へ! そして、金貨・銀貨・銭貨が、円に切り替わるという時代である。 そんな時代の話に、未だ徳川家埋蔵金の話まで出て来て、どうなるのだろうと、思いつつ、僧侶であり、相場師という、変わった主人公 冬伯が、よろず相談もしながら、寺の生活費用も、切り詰めながら、いざという時は、相場に手を出す。 損も出さず、成り立って行っている所は、小説ならでは。短編5話だったけど、読みごたえはあった。 読み終えて、この話は、今の世相と同じであるように思える。 マイナカード推奨で、アナログ時代からデジタル化へ意向する様なムードと変わりないのではと! 活字の本も電子書籍、そして現金もカード支払い。 今、その速さに、付いて行かないと取り残されそうな雰囲気と同じであるように思いながら、本を閉じた。 私は、やはり、紙の本でないと、物足りない感じがするのだけど… 紙の本が無くならない事を願う私である。
1投稿日: 2023.01.15
powered by ブクログ初出2020〜21年「週刊朝日」 廃仏毀釈、徳川埋蔵金、欧化政策、の三題噺的なストーリー展開だが、4分の3くらいまではかなり退屈。 浅草の東春寺は、廃仏毀釈で弱体化させられたうえに、寺町を潰して3番目の公園をつくる騒動に巻き込まれ、住職が死んで廃寺となったが、弟子の冬伯が相場師になって寺を再興していた。 舞台は明治20年、経営が悪化した料理屋からの相談を受けたり、貧民窟の頭たちが徳川埋蔵金を目当てに乗り込んでくる、という事態は伏線。外務大臣(きっと井上馨)がまた埋蔵金を使って東京の都市改造を計画していると聞いて、かつての師の死の経緯を知るため、料理屋での怪談芝居を使って大臣に迫り、真相を聞かされ、仕返しをしかける。 ちなみに、明治政府が使った徳川埋蔵金とは、備荒用の囲い米と、江戸の町方の七分金積立だというのは、確かにそうだろうと思う。今までそういう話はあまり聞かなかったが、それだけだと、小説としての面白さが足りない。
0投稿日: 2022.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
明治期のお坊さん(訳あり)とお寺にやってくる人たちがこうも繋がってくるとは。。。師の件は大臣にボカされた感じが否めず、ホントに??って顔してしまったけど、大穴を開けることが出来てちょっとスッキリ。特に辰馬の気持ちはそうだよなって納得してしまった。 今だったら2話目の件はすぐ解決してしまうけど、それでもあのお母様は納得しないだろうなあ〜。知らぬが仏かも。 あと、最後の世がどんどん変わっていくって話はまさに今と同じだと思った。そんな目まぐるしい中を(変わっていくものは違えど)自分も生きている。
1投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログNHKの時代ドラマの枠で『明治開化 新十郎探偵帖』が放送されると知った時、なかなかな衝撃を受けました。えっ? 明治って時代劇枠なの…⁈ 『御坊日々』も明治に入って二十年余り過ぎた頃を描いています。 自分が不在の時に亡くなった師僧の死因をめぐり、兄弟子の僧を許せない冬伯(とうはく)は、相場師として身を立て、寺を再興する。檀家は既に去り、自分と弟子の二人だけで寺を守る中、事情を抱えた者がひとりふたりと、寺に助けを求めにやってくる。その困り事を共に解決していく道の先に、冬伯が見つけたものとは…。 物語は私の想像の範囲を超えて広がっていきました。立場によって、同じ景色を見ても見え方が違うことは分かります。物語の当時は、今よりもっとはっきりと違っていたのでしょう。でも、現代にも通じる“弁え”のようなものが感じられます。どの立場の人にもそれぞれに弁えるべき物事があると思います。改めて、私自身の姿勢も見直したいです。
6投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログ困りごとをズバリ解決、というタイプではなく、一緒に困ったりトラブルに巻き込まれていく住職。ご近所トラブル系の話をもっと読みたかった。
0投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログ明治維新を舞台にした短編連作。 初期の「しゃばけ」っぽい空気感。あやかしは出てこないけど。 個人的に妖怪は出てこない方が畠中作品はいいんじゃ無いかと思う。 ちょっとした謎解きと江戸人情がメイン。 主人公の住職が押しつけがましくない人なので好き。 基本的に畠中作品は周囲の人間が面倒くさい他人任せな人がやっかい事を持ち込むことから始まるので、そこでイライラしたり腹を立てても仕方が無いのだ。 そういう様式美(笑)と思って読んでいる。
0投稿日: 2022.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
江戸から明治に変わった頃は大変だったのだろう。徳川慶喜が大政奉還を決断したことは英断だったとつくづく思う。支配しても大きな利益にならないから植民地にならなかったこともあるが、国を動かすものが躍起になってやれることは全部やって頑張って近代化を進め国を強くしようと努力したことがよかったのだろう。「何とかなる」時には相場師で稼ぐ貧乏なお寺のお坊さん冬伯の温かさ。これはシリーズになるだろうか?
0投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログ明治20年、東京浅草の東春寺は、相場師も兼ねる 僧侶・冬伯と弟子の玄泉が切り盛りしている。 経営不振に悩む料理屋の女将・お咲が寺を訪れ、 店に”幽霊”が現れたというか…。全5話を収録。
0投稿日: 2022.06.23
powered by ブクログ僧侶と相場師の顔をもつ冬伯が主人公。 廃寺となった東春寺を立て直し、困りごとを解決しながら縁が繋がっていきます。 とても穏やかな冬泊の人柄が、とても好ましいです。 今の時代も本当に目まぐるしく感じますが、江戸から明治は本当に大変な世の中だったのだろうと思います。
22投稿日: 2022.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感想をうっかり消してしまった。 本筋が、途中からメインになったら置いてきぼり感でてきたけど 色々解決してすっきりしたのはよかった。 最初の二篇がまとまってて好きだけど、 明治はこれからも変化していって、これからの若者も大変だ、という 〆は、現代のことも表しているようで感慨深かった。 長らく生きてきて、積み重ねた雑学に助けられることもあれば、 今までできなかったことができるようになったり、 当たり前だったことが禁じられたり、とか、 自分自身のアップデートもしていかないと、生きづらい世の中だなぁ、と。 文句があるなら政治家になれ、はなかなかエグい台詞。 不平不満があれば声をあげよ行動せよ、と言いかえれば、納得の一言ではある。 そうして御坊は動いたのだった。
2投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ明治20年代を舞台にした連作集だが、これまでの畠中さんの作品の主人公ほどの魅力が内容に感じてしまった。特に後半、うだうだ感。冬伯も物足りないが、周りを固めるメンバーもイマイチ。埋蔵金の話はなんやねん!って感じでした
1投稿日: 2022.04.27
powered by ブクログ廃寺を建て直した僧冬伯、そして、 弟子の玄白のコンビが、寺を訪れる人達の相談事を聞き、悩み事を解決しながら、師僧の死の真相にふれていくという設定は面白いんだけど、ストーリーにあまり興味が沸かず、全体的にあまり面白くなかったかな・・・徳川埋蔵金との絡みとかが、「ん?」て感じで入っていけなかった。
3投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログ御一新で潰れた寺を相場師になった小僧が再建し、という設定もかなり変わっているし、そこに相談に訪れる人々の悩みの解決法も現実離れしてはいるのだが、なんとなくいい人情話を聞いた気になるのは作者の持ち味だったり筆力だったりするのだろう。
1投稿日: 2022.04.05
powered by ブクログ江戸時代が終わり、明治が始まり、どんどん社会が変化していく時代が舞台。 廃仏毀釈や檀家さんがいなくなったお寺の困難さなども描かれていて、興味深かった。
3投稿日: 2022.01.23
powered by ブクログ+++ 明治20年。僧冬伯のもとへは困り事の相談に日々客人が訪れる。本日は店の経営不振に悩む料理屋の女将で……。僧侶兼相場師の型破りな僧侶と弟子の名コンビが、檀家たちの悩みを解決しながら、師僧の死の真相を追う。連作短編エンターテイメント! +++ 僧侶が主人公の物語なのだが、説教臭さは全くなく、かえって人間臭い印象である。江戸から明治に移り変わり、時代の流れに遅れないように生きる人々の懸命さや、乗り切れなかった人たちの苦悩もわかりやすく、寺の師弟の信頼関係も微笑ましい。悟りすましていない師僧・冬伯と、生真面目な弟子・玄泉のやり取りも心温まるものである。檀家がどんどん増えて、寺の運営が楽になってほしいと思う反面、このまま貧乏寺で、自由に動き回り謎を解く状態が続いてほしいとも思ってしまう。もっと東春寺界隈のことを知りたくなる一冊である。
3投稿日: 2022.01.21
powered by ブクログ【収録作品】序/色硝子と幽霊/維新と息子/明治と薬/お宝と刀/道と明日/終 苦手な時代だからか、すいすいと頭に入ってこない。主人公の僧侶は作者らしいキャラで悪くはないのだが。
7投稿日: 2022.01.20
powered by ブクログ廃仏毀釈の波を被り、更に住職が急死し、廃寺となり、檀家も、墓すら他へ移されて、訪れる人も居なくなり、荒れ果ててしまった「東春寺」を、維新後20年も経った頃、買い戻し、立て直したのが、今の住職・冬伯である。 冬伯は、住職でありながら、相場師をして、寺を維持していた。 弟子の玄泉が一人いるだけで今も、人の出入りは少ない。が、誰の悩みも分け隔てなく聞いてくれるというので、檀家以外の者が、少しずつ寺を訪れ、愚痴をこぼしていく。 冬伯は、師僧の急死の訳を知りたいと思っている。 ようやく檀家も七人に増え、新たに檀家となった四人は、冬伯の為に、元住職・宗伯の死の真相を究明しょうと、策を練った。 何やら、とりとめなく、ぽわんぽわんとした内容。
17投稿日: 2022.01.13
powered by ブクログ明治維新の混乱期を過ぎた頃。 廃寺を立て直した僧侶が、知り合った人達の相談に応え、少しずつ檀家を増やしていく。 混沌とした世情が現在に通じ、それぞれの主張に頷けた。 [図書館·初読·12月31日読了]
1投稿日: 2021.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
明治20年、東京浅草の東春寺は相場師も兼ねるユニークな僧侶・冬伯と弟子の玄泉が切り盛りしている。そんな中、檀家から舞い込むよろず相談に応えていてた。 お気に入りは「維新と息子」。 老舗の北新屋の跡取りの昌太郎は、産まれた時に同じ時に男の子を産んだ小間物屋・井十屋の奥さんが出産で亡くなり、昌太郎の母が母乳をあげていた。それを姑に見られて我が子だと主張しているのと逆の子を跡取りだと言われて、姑と大揉めになり関係が悪化。悪がった井十屋は産まれた子供を引き取りにきたが、その事が後々事件に発展し… 結局、どちらが本当の昌太郎なのかは解らないけれど、井十屋の息子の文吉が借金を抱えている事実が発覚。それでも嫁と子供を守るためにその借金を肩代わりしてでも実家と縁を切った昌太郎が格好いい。冬伯げそのお金を貸してくれて、尚且つ書面でしっかり残すアドバイスをくれたのも良かったです。 ひょうひょうとしててもきっちり物事を見極める冬伯の裁きは見事でした。
1投稿日: 2021.12.31
powered by ブクログ明治という激動の時代を洒脱に強かに生きる僧侶と、彼らを取り巻く人達から持ち込まれる問題を解決していくお話。 帯に「ミステリー感」を匂わせていますが、ミステリーではないです。 謎を解くというより、知恵を絞って問題を解決していく人情物で、テーマは「縁」。 本筋に「師僧の死の謎」がありますが、本筋よりも各話で舞い込んでくる問題解決の方が良かったです。 私的には2話目が1番良かった。 1話ごとに繋がっていく人の縁に優しさを感じせるストーリーで、私にとっての「縁」というものを考えるきっかけになりました。 主人公の冬伯さんが、人間味があり、御坊さんだけどとても身近に感じさせるフランクさもあり魅力的です。 そして、冬伯さんを支えるしっかり者のお弟子さん。 彼らの日々のやり取りがほのぼのしてて好きです。
3投稿日: 2021.12.18
powered by ブクログは一時廃寺となったものを冬伯が相場で稼ぎ買い戻した東春寺に住む冬伯と弟子の玄泉。 廃仏毀釈や江戸から明治への移り変わりや、東春寺に持ち込まれる相談毎など楽しく読めるので、師僧の死にそこまで話の展開でこだわる必要性はない気がする。
0投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログ明治20年の東京浅草の寺町、東春寺が舞台 渋沢栄一が「徳川バンザーイ!」と叫び 上野の不忍池の周りで競馬に歓声が、あがっていた時代の話しです。 短編5偏 家族がいても孤独な人。 家族も無く、残飯を食べ、生き抜いて、貧民窟から這い出る為にあがき、もがき、苦しんでいた人達が、東春寺で縁がつながり、話が進んで行きます。 重い話が、何故か?軽やかに進みます。 畠中恵さんの力です。
0投稿日: 2021.12.11
powered by ブクログ明治20年を舞台にした連作時代ミステリ。相場師でもある僧侶の冬伯のもとに訪れる様々な人たちと、彼らが持ち込む相談ごとや厄介ごと。それらをまるく収めるようにすると同時に、冬伯自身が囚われている師僧の不慮の死の謎にも迫ることに。当時の時代の様相に思いを馳せ、しかし今の世でも同じようなものなのかもなあ、と感じました。時代がうつろい変わっていくことはいつでも一緒ですよね。だからこそ柔軟な思考を持たなければ。 お気に入りは「維新と息子」。これは一番の難題だったのでは。確たる証拠を見つけることができなければ、事実がどうなのかということよりはほぼほぼ気持ちの問題なのですよね。今の世の中ならそこそこ簡単なのだけれど、この時代では到底無理だし。どうするんだろう……とはらはらさせられました。まあこの解決は、この状況では最善だったのでしょうね。心情的に引っかかる部分が残らないではないけれど、おそらくこれ以上の解決はなかったのだと思います。
1投稿日: 2021.12.08
