
総合評価
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powered by ブクログフィリップの人間臭さに魅了された。コンプレックスの呪縛、何者かになる為紆余曲折し、ようやく見付けた芸術の道へのあっけない断念や、悪女ミルドレッドへの執着、自分自身の欲求を周囲のしがらみから婉曲することでさらにややこしくしたり。 あー、モームも普通の人間なんだなと親近感がわいた。 ストーリ―中で、月と六ペンスがほんのり絡んでいるのもお洒落。 じっくり読みたい小説なので、下巻もゆっくり。
0投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログこの新訳ではなく旧訳を出雲の古書店句読点で見つけて購入。モームを読もうと思うのは村上春樹の影響。「月と六ペンス」だけは先に読んでおもしろいと感じていたが。さあ、いつから読み始められるか。
1投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログ冒頭は正直読むのがしんどい箇所だった。しかし後半からはかなり面白く一気に読めた。モームの自伝的小説であり、モームのことが好きな自分としては楽しめた。 職業を公認会計士→画家→医者と二転三転して、人生について考えていくフィリップのことが気になっていく。
4投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ●2025年5月19日、グラビティの読書の星で紹介してる、たぶん男性がいた。 トピック「質間:徹夜してまで読んでしまった徹夜本 はありますか?」に対し、「サマセット・モームの『人間の絆』」と答えてた。 → こっちの新版を登録しておく。古い方がレビュー多いが。 ●2025年6月1日、グラビティの読書の星で、サマセット・モームの名言を紹介してる男性がいた。 「金だけが人生ではない が、金がない人生もまた人生とは言えない 十分な金がなければ、人生の可能性のうち半分は締め出されてしまう サマセット・モーム(イギリス作家・劇作家)」
0投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログ主人公の考え方や言動から、育ちや環境、コンプレックスによる課題の多さが目立ち、ときに安直で辛辣な観察力により惑わされた。 また、この時代の暮らし、差別、格差による人々の心の貧しさも目につく。 主人公の半生を余すところなく書いているため、読んでいて苦しく、不快なところも多いが、興味深い点やなぜか読み進めたくなる魅力がある。 それは一人ひとりの暮らしや価値観と心情が痛いほどに表現されているからか? 粘って下巻まで読んでみる。 この先どうなってゆくのか..
0投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログモームは月と六ペンスも面白いがこちらの人間の絆も最高。古典とは思えないくらい読みやすい。 特にパリに行ってからどんどん面白くなる。敷かれたレール通りに聖職者を目指したものの、神を信じてない自分に気づき、自ら選んだ道で人生を模索し始める。 他者の人生と自分の経験を通して人生の意味に行き着く場面は圧巻。 この本が出版当時から支持を集めていたのが意外。人生の意味に悩む現代人にも読まれるべき一冊だと思う。 上巻は下巻への伏線の位置付けという意味で⭐︎4。 最初は自意識が強くて周囲と馴染めないフィリップにかつての自分を重ねてしまってうわぁと思いながら読んでいたが、段々と頭で考えている癖にいざとなると感情に任せてしまうところとか、学校を退学してドイツに行き、しかも画家を目指してパリに行く所とか、行動力がありかなり大胆で勇気があるなあという印象に変わった。しかもなんだかんだ周囲と人間関係も築けて、周りの気もかけてあげて良い奴だなと思う。
1投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下読み終えて 上巻はいつまでも終わらないかと思うほど読むのがしんどかったが、下巻の後半から一気に引き込まれた 同じ失敗を繰り返し、どこで間違えたかと繰り返し思い、それでもなお何かのきっかけで一気に好転することに期待する人生 悩み苦しんだ末のハッピーエンドは私の性格の悪さからかなんとなく白けた感情になってしまうこともあるが、読了後思いの外温かい気持ちに包まれていた もちろん彼の人生はまだまだこれからな訳で、ハッピーエンドと言うには早いのだが 上巻で挫折せず良かったとしみじみ思う これから彼の年齢を追いかけていく身として、今読めたことが嬉しく、そして彼の年齢に追いついた時何を思うかとても興味深い 金か愛かとはよく言われることだが、その2つが天秤にかけられる理由もよくわかった気がした 解説を読み、これが100年以上も前に書かれたものだと改めて思うと、人間の普遍性に驚きを感じる 絨毯になぞらえた人生の無意味さに救われる主人公だが、私にはその無意味さこそが意味と言えるのではないかと思える それと同時に意味の有無と言うよりも意味にとらわれなくなったということが彼にとって重要だったのだと感じた やはり生きることは人と関わることであり、その中に無意識的でも自分の存在価値を感じることで人は生きていけるのではないだろうか まさにOf Human Bondageそのものを感じることのできた一冊だった
1投稿日: 2023.04.18
powered by ブクログまだ途中 モームは大好きだけどたまに共感しすぎて読むのが苦しい 作中で登場はしないけど言及される、元事業家で家族を捨てて画家になった男って「月と六ペンス」に出てくるストリックランドなのか…!?とオタク的なアツさを感じた
2投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ裏表紙の紹介には「誠実な魂の遍歴」とあるが、誠実かどうかは別にして、内省的な主人公の青年らしい葛藤の遍歴ではある。純粋であり傷つきやすく何度も壁にぶち当たる。好きな美術の道に進み、挫折を味わったものの成長の糧となった時期を過ごしたと言ってよい。下巻が楽しみ。2022.4.8
0投稿日: 2022.04.08
powered by ブクログ図書館延長で借りたけど、読み終われずに返却。 母親を亡くし、生来の足の障がい、そしてクリスチャンの叔父夫婦に引き取られてからの頼る大人に出会えずに寄宿生の学校でいじめにあう日々。当該少年の冷静な視点から日々の生活が描かれている。 早くもう一度借りて読み続けたいです。途中なので評価は星3つです。
5投稿日: 2022.02.03
powered by ブクログモームが自身を振り返るために書いた半自伝的小説。 とても内省的で自虐的な描写が多い。 ぶつかって砕けて、もがき迷いながらも人生の意味を模索している。 重く深かったので、毎日少しずつ。時間がかかった。下巻でフィリップはどうなるのか…
0投稿日: 2022.01.10
