
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昨日まで当たり前のようにそこにいた人が、ふとした瞬間にいないことに気づく。何かを話そうとして、そうだ、もういないのだと思い至る。その感覚が、胸に迫ってくる。 夫婦で旅行中、飛行機の窓から二人で見たオーロラの場面が思い浮かぶ。 私自身も、母を早く亡くした。亡くして間もない頃、電話で話そうと思っても「そうか、もういないのか」と思う瞬間があった。この間まで普通に話していたのに、もう二度と話すことはできない。その現実は、簡単には受け入れられない。 今は結婚し、家族と当たり前のように会話をしている。しかし、この「当たり前」は決して永遠ではないのだと、この本を読んで改めて感じた。 次女の手記には、妻を亡くした後の城山三郎が自失していく姿が描かれている。本編とあわせて読むことで、妻をどれほど大切にしていたか、そして妻を失ったことが彼に深い喪失を与えたのか伝わってくる。
1投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログずっと気になっていた作品。 いつか訪れる伴侶との死別を人はどう捉えるのか。身近な親族の死を、まだ経験できていない自分としては、その苦しみや心の有り様を知りたいと思っています。こじにほ、女性と男性では、違いがあるのではないかと推察するのですが、皆さんはいかがですか?
0投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログ3食は夫婦でとる。 家ではもちろん、外でも待ち合わせする。 夫の取材旅行にはついていく。 どこに行こうが、何をしようが文句言わず そこで自分の楽しみを見つける。 どこに引っ越そうが、夫が仕事を辞めようが筆一本で生きていくと伝えられても、食べていけて夫が満足ならいいと。 なんてできた奥様だろう。さすが妖精。 「おれがついてる」のかっこよさ。 ついてきて良かったと思える一言に感動。 是非とも容子さん側の話も読みたかった。
12投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ『そうか、もう君はいないのか/城山三郎』 没後に発見された、感動と涙の手記。 タイトルの響きが良すぎて気になって読みました 切なすぎるけど 温かくて素敵な家族の物語でした
1投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログとてつもない夫婦愛。世の中にこのような夫婦が果たして他に居るのであろうか。 私もこういう夫婦になりたい。と、思う。 何回も読んでる大切な本。
2投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ最愛の妻への純粋で強い愛情が伝わって来る作品でした。 容子さんの朗らかな性格と、頼もしい城山さんのご夫婦像が素敵でした。 死の描写があるので、引っ張られて落ちるかなと思いましたが、不思議と読後感が爽やかだったのが救いでした。 愛する伴侶との何気ない生活を、私も大切にしたいです。
0投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ城山さんの作品は魅力的なタイトルが多い。『男子の本懐』、『雄気堂々』、『粗にして野だが卑ではない』、『少しだけ、無理をして生きる』など。本書もそう。 また、城山さんの作品は高確率で感涙する。本書の存在はかなり前から知っていたが、内容が想像でき、なんとなく避けてきた。 思い切って読んでみると、案の定、泣けた。笑いもした。最愛の妻、容子さんとの運命的な出会い、ペンネーム「城山三郎」の由来、取材旅行での思い出の数々。二編の詩、闘病中のお二人。 「ふと、容子に話しかけようとして、われに返り、「そうか、もう君はいないのか」と、なおも容子に話しかけようとする(p134)」 想像以上の感動。寂寥感。巻末の次女、紀子さんの「父が遺してくれたもの」と児玉清さんの解説も良かった。 最後に、オレより長生きしてね、かみさん…。
2投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログところどころ時代は感じるけど、筆者の配偶者への愛情が伝わってくる良作。タイトルに全てが詰まっていて、素晴らしい。
0投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ夫婦っていいなと思える小説を探していたところ、おすすめしていただいたのがこちらでした。 城山三郎氏の名著は読んだことがないのに、タイトルが魅力的で手に取りました。 奥様との幸せな人生が可愛らしく描かれています。とても素敵なご夫婦です。 次女・井上紀子さんの手記では奥様がいなくなったあとの城山三郎氏が描かれており、とても切ないです。 しかし愛する奥様との子どもたちに愛され人生を終える様子は、家族っていいなと胸が熱くなりました。
22投稿日: 2025.01.08
powered by ブクログ城山三郎の著書を手に取ったのは本作が初めて。 とても穏やかな方で、素朴かつ優しい言葉遣いをされる方なんだなと。 容子さんはとっても純粋でひょうきんな方。 微笑ましい二人の生活に少しお邪魔させていただいた。 自分の伴侶が寝ている横で本作を読み切った。 この当たり前の時間を大切に。 50億の人の中で唯1人、おいと呼べるおまえ。 律儀に寝息を続けてくれなくては困る。 静かに行くものは健やかに行く。健やかに行くものは遠くまで行く
2投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ素敵な小説。 夫婦の在り方を教えられた。深い愛情が豊かな人生を作るんだと、本書を読みながら学ばせて頂きました。 読み終わった瞬間、爽やかな感動に包まれます。城山さん、素敵です。
3投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログ経済小説という1ジャンルを確立した城山三郎さん。亡くなった奥様との関わりを中心に描いた自伝的小説。 小説で描かれた主人公(落日燃ゆ、黄金の日々、男子の本懐など豪胆な人物が多い)の描き方と余りの違いに脱力します。奥様と最初に会った時の印象は「突然現れた妖精」。 小説のお固い感じとは180度違う内容や語り口でした。 本物の男はやはり「愛妻家」で有るべきだと再確認しました。
2投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログ『容子がいなくなってしまった状態に、私はうまく慣れることができない。 ふと、容子に話しかけようとして、われに返り、「そうか、もう君はいないのか」と、なおも容子に話しかけようとする』【作中20章より】 生前、直木賞をはじめとする様々な賞を受賞した名作家の遺稿から生まれたのが本著でした。 本著では、これまで日本経済を舞台とした社会経済小説等を中心に執筆してきた城山三郎氏が、今までの執筆スタイルとはまるで違う、『妻=容子さん』との出会いや、自身の心の奥底から湧き出てくる容子さんへの愛情、そして築いてきたその暖かな日々。そして二人三脚で歩んできた、いや、一心同体と言っても過言ではなかった容子さんを失い、『自身の半身が削ぎ落とされたかのように感じた』と綴られた晩年について、短い章で書かれた遺稿を紡いだように描かれていました。 エピローグとして、城山氏の次女にして作家の井上紀子氏からも、容子さんの死後の城山氏について寄稿されていました。 現代日本では、沢山の“モノ”に恵まれ、たくさんの選択肢を持てるようになりました。 しかし、それと同時に失った“モノ”も多くあると思います。本著ではその失った“モノ”の本質にも触れているように感じました。 巻末の解説にて、児玉清氏が引用していた一節にこうありました。 『仕事と伴侶。その二つだけ好きになれば人生は幸福だという…(「小説日本銀行」より)』 城山氏自身の作品で描かれていたこの一節は、まさに自身の内からでた言葉だったのだなと、そう感じさせてくれました。 ・ ・ ・ ・ ・ 彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる──。 気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは、亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ……。 没後に発見された感動、感涙の手記。
2投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ著者、城山三郎さん(1927~2007年)の作品、ブクログ登録は16冊目。 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる-。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ…。没後に発見された感動、感涙の手記。 ---引用終了 著者が愛してやまなかった妻・容子さんは、著者より4歳年下で、2000年2月、がんにより68歳で逝去。 そして、著者は2007年3月に逝去。
29投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログこの遺稿のタイトルをつけたのは誰だろう?文中の言葉を抜粋したこのタイトルが、本のすべてを要約している。こんなに悲しくて素敵で完璧なタイトル‥‥なかなか出会えないと思う。
28投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログ奥様への愛情の深さがストレートに表現されていた。 夫婦二人三脚で人生を築いていたことを感じさせられた。 愛情と敬意を持って奥様を大切にし、また、奥様との生活にこの上なく幸せを感じる姿に、私もそうありたいと強く思わされた。
6投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログ家族を亡くした方が、SNSでこの本が救いになったと紹介していたので、私も手に取った。昨年に母を、今年に父を、どちらも病気で亡くした私にとって、とても共感できる一冊だった。私の父と母も強い絆で結ばれていた。 母を亡くしてからすっかり落ち込んだ父を思い出しながら読んだ。泣いた。城山三郎さんの次女•井上紀子氏が書いたあとがきを読んで、また泣いた。城山氏の奥様と御本人の、最期の状況が私の両親のそれと似ている。 解説を書いた児玉清氏も鬼籍に入られている。人生とはなんて儚くて美しいものなのだろう。私もずっと若く、ずっと幼い子供のように過ごしてきたが、両親は(早すぎる他界だと思うが)もういない。 時の流れは思っている以上に、(その時は自覚なんてしないけれど)早いものだ。過去や未来を見るのではなく、「今」を大切にするべきだが、なかなかそれが難しい。 しかし私は元気だった両親が私に伝え残してくれたものに対して、ありがとうという気持ちをもって生きていこうと思う。 城山三郎氏が晩年「ありがとう」とばかり言っていたことが書かれたあとがきがリンクする。
4投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログ妖精か天女だと始まって仲睦まじい姿が書き連ねられてるだけに、後の著者の心の空洞のいかほどに大きかったか、察して余りある。なのに、遺す者のつらさ・遺される者のつらさをも上回る慈しみの心に癒される気がする。
0投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログタイトルから、筆者の深い喪失感が伝わる。 何十年も前の出会いや、その後の新婚生活を瑞々しく書くこと自体、いかに筆者がその頃幸福感に満ち溢れていたかの表れ。病気が発覚するまでの40年余り、喧嘩をすることもなく居心地よく暮らした日々は、筆者にとってどれほど幸せに満ち溢れていたものだったか。 だからこそ、筆者が書く妻が亡くなった後の深い深い喪失感、次女の回想が重く胸にのしかかる。 大切な人を失う哀しみとは、これほどまでに深いものか。 哀しいけれど、夫婦の間に流れる穏やかな空気と幸福感に、心があたたかくなった。
1投稿日: 2023.10.26
powered by ブクログまずタイトルからして、グッと惹き付ける。 妻の亡き後がメインのお話かと思ったが、出会いからが丁寧に描かれていて、それがかえって後半になるにつれて、先がわかってしまうので切なくなる。でも、お互いの愛情表現方法は違えど、相手を思いやる気持ちが痛いほど伝わってきた。思えば思うほど、一人になったときの気持ちってどんなものだろうと想像してしまう。 娘さん筆のあとがきが、客観的に描かれているからこそ、一番胸にきました。
3投稿日: 2023.09.24
powered by ブクログ別れは避けられないことで辛いが、こんな出会いがあって、一緒に暮らせた年月があることの幸せは何事にも変えられないだろうな。
0投稿日: 2023.07.05
powered by ブクログ老夫婦の素敵な一生の話し。 なんか見ちゃいけないような感じ、死別は辛いけど、お互い満足な死に際を迎えられたのかなって、ほっとした感じ。 色々な夫婦の形を見てきたけど、羨ましいなと思える、お互いを思いやることの大切さが分かった。 わしも嫁さん大事にしよう。
1投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログ感想 ともに歩む。しかし死別は運命付けられている。別れが来ても人生は終わらない。思い出に浸りながら。いつかどこかで浄化する。インクに託して。
0投稿日: 2023.05.15
powered by ブクログ何年か前にドラマ化されていて、 テレビCMで田村正和が「そうか、もう君はいないのか」と呟いていた姿が今も忘れられない。 ドラマは見なかったけど、ずっとそれが残っていたのが、本作を読むきっかけ。 こういうふうに、パートナーと寄り添って死んでいきたいなと思う。 ずっと仲良しで生きていきたいなと思う。 子どもが1番、というより、 実は夫が・妻が1番大事、 という夫婦の姿に惹かれる。 巻末に載せられた城山さんの娘の文書で 涙が止まらなかった。 仕事の残業やら飲み会やらで 家族と一緒に夕飯を食べなくても平気な人がいるけれど、 私には 家に帰ればずっともっと大事な存在がいるので、私は先に帰ります。 誰に何を言われても、これ間違いじゃないなって思う。 グッとくる文章はたくさんあったけれど、 戦後の話のところで 私は廃墟になって生きていた。 というフレーズがすごく刺さった。
3投稿日: 2022.06.07
powered by ブクログ著者が妻と出会って亡くなるまでの話。 奥様のことを「天使」「天女」等々と表現されるところから、いかに奥様を愛されていたのかがうかがい知れます。 ちょっと赤裸々な話もあるけれど、作家として忙しい夫をしっかり支え、愚痴もこぼすことなく取材の手伝い、旅行の同行などされ、できた奥さまだなぁと感心する事しかり。 こんなに思い思われて、本当に互いに運命の相手だったのだな、と思いました。
0投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今年は仕事でもプライベートでも「死」と向き合う機会がとても多かったので。 遺族として、共感出来るところがたくさんあったし、読み進める中で母や祖父の事を思い出さずにはいられなかった。 ー死んだ人もたいへんだけど、残された人もたいへんなんじゃないか、という考えが浮かんだ。理不尽な死であればあるほど、遺族の悲しみは消えないし、後遺症も残る。ー 母の死後、残された父を見ているのが辛い。母の死を受け入れるのは辛いが、それ以上に残された父を見ているのが辛い。突然死という理不尽な死だっただけに、後遺症は大きい。 ー最愛の伴侶の死を目前にして、そんな悲しみの極みに、残される者は何ができるのか。 私は容子の手を握って、その時が少しでも遅れるようにと、ただただ祈るばかりであった。 もちろん、容子の死を受け入れるしかない、とは思うものの、彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分におそわれる。ーふと、容子に話しかけようとして、われに返り、「そうか、もう君はいないのか」と、なおも容子に話しかけようとする。ー 父は母の最期どんな気持ちだっただろう。 次女・井上紀子さんの父が遺してくれたものー最後の「黄金の日日」も娘の立場から父母の様子、死を書いていて、共感出来るところがたくさんある。
4投稿日: 2021.12.11
powered by ブクログ亡き妻をしのぶ城山三郎のエッセイ。出会いから再会、そして結婚と二人の間の何気ない日常が思い出の中で輝く。仲良しだったのだとしみじみ感じた。
0投稿日: 2021.10.04
powered by ブクログ太陽の様に明るい妻。思いもかけず早くに妻を失い、その後7年は家にほぼ帰らず仕事場で過ごした。妻との出会いから別れまでを戦中を過ごした古武士の様な文体で綴られている。 祖父の文体にも似て、不思議と懐かしさを感じた。
0投稿日: 2021.09.26
powered by ブクログ城山さんの小説は読んだことがないのですが、ブックリストの投稿を見て気になり、図書館で借りてきました。 城山三郎さんの、奥さま 容子さんとの運命的な出会いから結婚生活、最期の別れまでを綴ったお話です。 また、次女 井上紀子さんの『父が遺してくれたものー最後の「黄金の日日」』も収録されています。娘さん視点のご夫婦の最期の別れ、そして奥さまが亡くなられてからの城山さんのご様子から最期まで。こちらも涙ながらに読みました。 本当に素敵なご夫婦で、最期まで 愛し、愛されていたことが伝わりました。年老いたとき、こんな夫婦になれたらいいな、、、とも思いました。
1投稿日: 2021.09.18
powered by ブクログ2021/8/16 起業小説を書く人が、私ごとを赤裸々に書いたのが好感持てる。奥様を愛してたんだなぁ。
0投稿日: 2021.08.16
powered by ブクログ新聞で紹介されていたので図書館で借りた。著者の城山三郎さんの本は初めて読む。直木賞作家。名古屋の人らしい。 本を手に取った最初の印象は、「なんて薄い文庫本。」。しかもページをめくると文字が少しだけ大きい気がする。行間も開いている。つまり文字数が少ない。「もしかして外れだった?」と読み始めたら見事に予想は裏切られた。 まずクスッと笑える。著者と妻の容子さんとの出会いから再会、結婚して執筆活動を始めるまでのことなど、明るくほのぼのしていて読んでいて楽しい。 後半は涙。容子さんの癌が分かったときにはもう手遅れ。最期までおちゃめな可愛らしさのある奥様だった。 この原稿は遺作。著者が亡くなった後に次女の方が見つけたそうだ。著者の容子さんへの愛に溢れた温かい作品だった。
2投稿日: 2021.07.06
powered by ブクログ以前読んだストーリー・セラーを少し思い出した。 夫婦の愛、というか、結ばれた心の形というか、読んでいて暖かい気持ちになりつつ、遺された者の視点、特に本人ではなく娘という第三者視点から描かれた筆者の姿が生々しかった。静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くに行く。この言葉は、惑わされずに己が道を行けということなのだろうか。
0投稿日: 2021.06.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
田村正和さんの死をきっかけに知った本作。城山さんの作品を読むのも初めて。 出会った瞬間から別れる瞬間まで、ただただ、温かくて深い愛情を、容子さん一点に注いだ城山さんに心を打たれた。 これを読んでから城山さんの本家の(気骨ある)作品を読むことと、本家の作品を読んでからこの作品を読むこととは、全く違う読書体験になるだろう。 城山さんファンとにわかファンの私とは、城山さんとの出会い方が全く違う。恐らく、この出会い方は城山さんの本意ではないだろうが、経済小説に疎い私に対して唯一開かれた、貴重な入り口だと思っている。 ちなみに、児玉清さんによる解説が、この本の価値を高めているように思う。なんと素晴らしい解説者、評価者、理解者だろうと思う。
0投稿日: 2021.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
城山さんの小説は読んだことがないのですが、きっと骨太の作品を描かれる方だろうな、という想像。 私生活では、愛妻家だったんだなあということが伝わりました。特に、娘さんが書かれた文章から。 舞い降りた妖精、苦しい別離、運命の再会。素敵。 「そうか、もう君はいないのか」 なんて切ないタイトルでしょうか。隣にいるのが当たり前だった人がいなくなっていることをなかなか受け止められない。受け止めたくない。辛いことだけれど、そこまで愛する人に出会えたことは素晴らしいことだと思います。
3投稿日: 2021.04.03
powered by ブクログ夫婦愛にほっこりしたあと、娘さんのあとがきが涙で霞んで読みづらい。 「五十億の中で ただ一人「おい」と呼べるおまえ 律儀に寝息を続けてくれなくては困る」 結婚当初から、一緒に長生きしよう、と言ってくれ るパートナーとできる限り長く一緒に幸せに暮らしたいなぁ、と改めて強く思った次第。一緒に長生きと言いつつ、必ず、自分より長生きしてくれ、と付け加えるパートナーの温かな言葉はいつもわたしを少し切なくさせるのだ。
7投稿日: 2021.01.16
powered by ブクログラジオで小川洋子さんが紹介しておられた 著者の重くて固いイメージでご本人には特に関心が向いていなかったのだけれど 淡々とのろけておられる まあ出版を目的としたものではなかったから 奥様 お幸せでいたね そして城山三郎さんも ≪ ふと気づく もう君はいない ぼくのそば ≫
2投稿日: 2020.12.07
powered by ブクログ夫婦仲、家族仲がよいとそれだけで幸せなんだなぁと思った。 城山さんの『落日燃ゆ』を何年も前に読んだことがあるが、 こんな風に青春があって、容子さんと出会って家族になり、別れがあったのか。 人生があるのは当然だが、著書がかたくて重めなので、 こんなに豊かな愛情が溢れているとは想像していなかった。 たまたま閉館していた図書館での出会いなんて、素敵だなぁ。 そのまま話しながら歩き、ふと提案して映画を見る。 貸した本を返してもらうのを口実にデートの約束をする。 相手の親にばれてしまって絶縁状をもらう。 当時ならではの出来事が目の前に描写され、微笑ましい。 あの時代、窮屈な価値観で生きにくいこともあっただろうが、 お互いが全幅の信頼をおける相手なら心強かったと思う。 時代が代わっても、本質的なものは同じなのかな。 娘さんの解説も心あたたまる文章でとてもよかった。 お、と思ったくだり↓ アンブローズ・ビアスによると、「人間、頭がおかしくなると、やることが二つある。一つは自殺。ひとつは結婚」なのだそうだが、私も容子も頭がおかしくなっていたのかどうか、結婚に躊躇はなかった。
13投稿日: 2020.11.25
powered by ブクログ昭和の夫婦としてはさほど珍しくはないと感じたが、正直自分はここまでの気持ちにはなれないだろうな、とも感じた。
0投稿日: 2020.11.22
powered by ブクログそれこそ運命のような夫婦の出会いと再会。作家の妻という以外にも苦労はあったろうに、明るく健気に夫を支え、本当に天使のような存在。死後の作者の寂しさが辛くて泣きそうになった。愛されて愛して、天国での再会を心から喜んでいるのだろう。娘さんから見た城山さんの人間的な様子も今は亡き、児玉さんの解説も胸にささる。そうか、もう君はいないのか… 、最近 亡くなった若き俳優や偉大なコメディアンをそんな気持ちで思い出してしまう…。別れは辛い、遺された方も遺した方も。
5投稿日: 2020.07.24
powered by ブクログこのタイトルは本屋でずっと気になっていて、少し勇気を出して読んでみた。自分で言うのもなんですが、奥さんとは仲がいい。だからもし先にいなくなったらという事を考えたら本当にどうなるだろうか。こんなにも自分の妻を愛していることを包み隠さず文章にしているところが、男性として尊敬できる。後半は涙無しでは読めませんでした。奥さんとごくたまに喧嘩した時は、この作品を思い出すことにします。
2投稿日: 2020.06.26
powered by ブクログ知人に勧められた本。今年に入って城山三郎さんブームが続いていたけど、それらの経済・社会小説とは雰囲気が全く異なる内容。その執筆活動の裏には、この題名をつい呟いしまうほど、他人であった女性が自分の中で忘れられない存在になっていく。 『仕事と伴侶。その二つだけ好きになれば人生は幸福だと言う…』 …まずは、伴侶を見つけねば。。。笑 https://amzn.to/2LL0Lvm
0投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
字が大きくて一瞬で読めた 長年連れ添っててもこんなにお互いへの気持ちが瑞々しいままでいられるものなんか、っていう深い驚き 二人がいつまでも仲睦まじくいられたのは、ひとえにお互いにおおらかで細かいことは気にしない性質やったことと、茶目っ気と感謝の気持ちを忘れないでいられたからかなと感じる 付け足された娘の手記を見ても感じるけど、子供の目から見てもずっとお互いに愛情をもってて、子供はもちろん大切やけどやっぱり一番はお互いやっていうスタンスがなかなかあるものじゃないしすてきやと思った でもだからこそ、喪ったときの悲しみは深いなあ… 最愛の妻に先立たれてから自分が亡くなるまでの7年間。寂しさと半身を喪ったような気持ちを持ち続けたんやろうなあ やっぱり将来自分の方が先に死にたい(;o;)
1投稿日: 2020.03.22
powered by ブクログ身近に奥様を亡くした方がいて、なんとなく手に取った一冊。まさかこんなにも心動かされるとは。 城山三郎氏の奥様への思いの描写が終始慈愛に満ちたもので、読んでいると涙が。 悠々と綴られる思い出の中で、突然の癌宣告。 城山にそれを伝える場面の、奥様の振る舞いがすごく粋で、これまた涙が。 そしてこの本のなにが素晴らしいって、次女によるあとがき。 文章の美しさに加えて城山の最期に触れていることで、より城山自身が書いた文章に深みが出ている。 良書の一言。こんな夫婦になりたい。
0投稿日: 2020.03.09
powered by ブクログ城山三郎が妻をを亡くした後に、二人の日々を回想したもの。遺稿として出版されることを前提としたかのような素直な表現が多く胸を打つ。巻末の次女の寄稿も清々しい。
0投稿日: 2020.02.24
powered by ブクログ大切な人と結婚するということは、大切な人を失う覚悟もいるということ。 大切な人を亡くしたらこんな想いになるのかな、と考えさせられたと同時にほっこりと心温まるような作品。
1投稿日: 2020.02.22
powered by ブクログ図書館で薄さに惹かれて借りた本 初めての作家さん 期待せずに読み始めたら面白くて泣けてきて 夫婦って素敵だなと思わせてくれる一冊でした
0投稿日: 2019.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2019/08/30 読了 心にささる一冊だった。城山三郎さんの、奥様とのなれそめの話から始まり、作家と大学教授の二足のわらじ、やがて筆一つで食べていく作家に。 それを陰ながら支えた容子夫人が主人公だ。 いつも天真爛漫、明るい容子さん。しかし、ガンを宣告されてしまう。余命あと3ヶ月という緊急事態だが、やはり「ガンちゃん」と歌いながら診察室を出てきた。 前と何ら変わらないような生活、明るい容子さん。しかし、刻一刻と別れの時間が近づいてくる。 そして、別れの時。それを経て、いつものように城山産は話しかけようとしてしまうが、容子さんがいないことにふと思い至り、「そうか、もう君はいないのか」と思う、それが本書の題名になっている。 切ない、しかしその中に家族の温かみや夫婦の深い愛情・絆を感じる、とても素晴らしい一冊でした。 皆さんもこれを読んでみて欲しい。今一緒にいる家族、配偶者、子供ともいつか分かれるときが来ることを、本書は思い出させてくれる。だから、今を大事に生きていかなければ。 本書の後半部分に書かれていた、文筆家で娘の井上紀子さんの後記も泣けた。奥様を亡くした城山三郎さんを自宅に引き取って、背中を流すが、かつては大きく見えた父の背中がそれほどまでにやせ細って小さく見えるのか。その後、城山三郎さんがなくなる時のことも詳しく書かれている。なくなる二日前に、井上さんとお兄さんが病室を後にするとき「ママは?」と口を動かした城山氏。その直後に、容子夫人が迎えに来てくれたようで、天国へ旅立った。 文筆家というのは楽ではない仕事を一生続けて、沢山の素晴らしい作品を世に送り出した城山氏。 その葛藤も、苦労も全部受け止め、喜びを分かち合ってきた妻の容子さん。天国で今何を話しているであろうか。 「ありがとう」とか「ごめんなさい」とか、そういうことは相手が生きている内に必ず言っていこう。本書を読んで、周りの人の大切さを再確認させてもらった。
1投稿日: 2019.08.30
powered by ブクログ素敵なご夫婦だと素直に思いました。 自分の両親はまだ健在なので、いろいろ昔話を聞いてみたくなりました。
0投稿日: 2019.08.15
powered by ブクログもっと泣ける本かと思ってましたが、良い意味でほっこりしたあたたかい夫婦のエッセイでした。城山さんが容子さんを見つめる視点がやさしくとろけるようで、最期の別離よりも何気ない日常のシーンで胸を突かれました。
0投稿日: 2019.06.27
powered by ブクログ僕自身、父の病床では、父を亡くしそうな悲しみにつぶされそうで、夫を亡くしそうな母を息子として心配できていなかったことに今更ながら気付かされた。また、私の父の死後に恩師の一人が送ってくれた手紙に、配偶者を亡くすということが人間の最大のストレスである、だから残されたお前が母を大切にしろ、と書いてくれたことを思い出した。 ёと暗号を記しながら、亡き愛妻との思い出を綴った夫は、辛く、しかし幸せであっただろう。挙手の礼で別れたという息子さんも、あとがきを書かれた娘さんも。家族の黄金の日日は永遠なのだ。
0投稿日: 2019.06.20
powered by ブクログ■五十億人の中でただ一人「おい」と呼べる妻へ― 彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる──。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは、亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ……。没後に発見された感動、感涙の手記。
0投稿日: 2019.04.21
powered by ブクログ最愛の妻を亡くした著者が、妻との思い出と絆を記した本。これほど愛されていた妻は幸せだな、素敵な夫婦だな、と思いました。 解説で引用されていた一文が印象的でした 「仕事と伴侶。その二つだけ好きになれば人生は幸福だという・・。」 その通りかもしれません。
1投稿日: 2019.03.09
powered by ブクログ夫婦愛、妻への思いに溢れた一冊。最後のほうは涙が止まりませんでした。娘さんから見た両親、妻を失った父の様子、父への思いもとても感じられました。名前は知っていたけどあまり読んだことのない作家さんでしたが、次は小説を読んでみたいと思います。
0投稿日: 2019.02.18
powered by ブクログ小説家 城山三郎が亡き妻との想い出を綴った内容 一緒に旅行して楽しんで互いを思いやれる夫婦でありたいと思う
0投稿日: 2019.01.23
powered by ブクログ著者のことは存じ上げなかったが、タイトルに惹かれ購入。 短い本だけど、奥様との出会いから別れまで寡黙な夫の心のうちが書かれている。 本当はまだまだ未完成なのだろうけど、経済の本を多く書いている著者の最後の本が嫁への愛ってのはいいですね。
1投稿日: 2018.06.01
powered by ブクログご本人にちゃんと公開する意思があったのか気になる。もしかして秘密のラブレターを出版されちゃったのでは・・・、全国の書店に陳列され、全国の図書館に所蔵されちゃったのでは、と気が気でならない。内容が素敵だっただけに!親密だっただけに!
3投稿日: 2018.03.13
powered by ブクログ城山さんのことは存じ上げず、 著作も未読の状態で読了。 普段の文体は知らぬが、 おごらず、ユーモアに富んでいて、 いつしか知らぬ容子さんのことも、 城山さんのことも、 むかしから知っているかのような気になった。 読み始めた動機は、とある人が 「(これを読むと)結婚したくなる」と つぶやいていたこと。 たしかに夫婦って素敵だなと思う本でした。 容子さんの唯一の欠点、 遅刻の話をユーモラスに描いたあとのガンへの伏線。 悔やんでも悔やみきれなかっただろうなあ。 とにもかくにもタイトルが秀逸だった。
1投稿日: 2018.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作家の城山三郎さんが、奥様と出会って、そして先立たれるまでの回顧録。 お二人が送られた人生が本当に幸せそうで、幸せな光景で涙したのは初めてだった。 奥様は大らかで強く、優しい女性。そのうえとってもお茶目な性格で、こんな女性になれたらと思った。 特に印象に残ったのは、奥様が城山さんの代わりに作品の為の取材(講義の受講)をした時に、勉強が苦手で、ノートの端に「眠ってしまった」「遅刻してしまった」などを書いていて、城山さんはそれを見るのが交換日記みたいで楽しかった、、と語っている所。 奥様のお茶目さや、それを愛する城山さんの姿が浮かんできて、城山さんは奥様のこういう所に支えてこられたんだろうなと思った。 また、奥様が癌になってしまい、海外から帰国された長男がお見舞いから帰る際も、今生の別れになるであろうにもかかわらず、お茶目な挨拶で周囲を笑顔にするところ、、奥様の強さと優しさを心から感じ、涙が止まらなかった。 城山さんはこの著書の途中に亡くなったため、締めくくりは娘さんが城山さんとの思い出を語る文章となっている。 娘さんの文章からも、お二人が最後まで出会った頃のままの愛を持ち続けていたことが伝わってきた。 母が大陸なら父は風、母が太陽なら父は月。 正反対だけれどぴったり寄り添っていたという旨の記述がとても印象に残った。 身近な人を大切にしたい、1日1日に想いを込めて、噛み締めて生きていきたいなと思った。
1投稿日: 2017.12.01
powered by ブクログ初めて読む城山三郎さんの本。タイトルが秀逸。実は、先日、佐々木常夫さんの講演で自著「そうか、君は課長になったのか」というのがこの本のタイトルがヒント言う話を聞いて知った次第なんです。 四つ年下の妻の容子さんを癌で失った城山さんが、彼女との出会いから亡くなるまでのエピソードをつづったものです。この本もこの時期にしか読めないかなと思い読みました。 この世に存在しないって言うことをどのようにとらえるのか、実は自分自身の気持ちとしてもとらえどころがない感じなのです。どこかに出かけているだけではないのか、って感じが近いのかもしれません。 先に行って待っていてくれているなら、自分が死ぬことも少しはハードルが下がったような気分になってきます。そんな思いを城山さんもされたのかなって思いながら読みました。
0投稿日: 2017.11.17
powered by ブクログ胸の詰まるようにさみしくて、恐ろしくなるような気持ち。それがたとえ最後の最後、幸福と帳尻があったとしても。
1投稿日: 2017.08.09
powered by ブクログ昔、亡くなった父の書棚にあった本。 なんとなくタイトルを覚えていました。 その時には読んでいなかったのですが、書店で見つけて 気になって手に取りました。 父や母のことを思い浮かべて読むのではなく 自分と妻のことを考えて読む年齢になってしまったようです。 いろんな家庭・夫婦があると思うのですが、私にとっても 妻は非常に大事な人です。相手がおもっているよりは。 身につまされるというか。現実味を帯びて考えると 胸が痛い内容です。
0投稿日: 2017.06.27
powered by ブクログ高度成長期の企業小説で名をはせた城山三郎だが、その絶筆は7年前に癌で先立たれた妻を恋う私的な随筆だった。連れ添った妻が不意にいなくなり、ぽっかりと心に穴が開いてしまった彼の想いは、筆を通すことで透明に純化して、この作品に結晶している。
0投稿日: 2017.05.26
powered by ブクログタイトルがとても寂しい。夫が綴った妻の手記。特に次女の書いた、「父が遺してくれたもの」には涙が出た。 杉浦さんの人柄 (自分が苦しいのに人への気遣いは忘れない)や家族の想い合う気持ちに感動した。
1投稿日: 2017.03.13
powered by ブクログ作家の城山さんが、亡くなった奥さまとのことを出会いから振り返った作品。遺稿として発見されたもの。 こんなに素敵な夫婦がいるのかというのが、一番の感想。城山さんの作品は2作品読んだことあるけど、あまりピンとこなかった。でも、これを読んで私生活が充実して、とても幸運な人生を送られた方だと思った。 胸に迫るのが、後についた20ページほどの娘さんが書かれた奥さま亡き後の城山さんの様子。 娘に看取られるのではなく、年老いた城山さんを付き添い看護に希望した奥さま。死後に、看取れてよかったとつぶやく城山さん。世界に2人とは、こんな愛情のことを云うのかと思った。 明治時代の若者の風紀を見張る日本の体制にも驚いた。
0投稿日: 2016.12.23
powered by ブクログなんの衒いもなく、妻への 思いが綴られていることに ただただビックリ。 昭和一ケタ世代、 中には、心には思っていたかも しれないけど、人にはあんまり言わない 妻へのほとばしる愛情を 全開で。 娘さんの文章も含めて どこまでも羨ましい家族のカタチ。
0投稿日: 2016.12.13
powered by ブクログ城山三郎さんと奥さま ご夫婦のお話 夫婦の絆、世の夫という立場の方はこれを読んでどう感じられるのだろうか。 空気のように、近くにいるのが当たり前、 普段感じていない存在を、もう一度見つめ直すきっかけになるかも。 あとがきの娘さんの文章心に響きました。 娘としての立場も改めて見つめないと。 母との接点をもっと持つべきですね。 美容院で読みましたが、涙出そうになるのを堪えるのに困りました。(笑)
0投稿日: 2016.10.27
powered by ブクログお嬢さんの「あとがき」で涙腺決壊。 未完の作品だったことは初めて知りました。 もし私が結婚できたら、旦那さんにも読んで欲しい。
0投稿日: 2016.10.16
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【167冊目】読みながら涙がこみ上げてきた。夫婦の出会いから奥様が亡くなるまでの物語を、短いページ数で、素敵な表現とエピソードの挿入で描き上げる。何気ない表現から、奥様への愛情と、その方をなくしてしまったことの寂しさが伝わってくる。城山氏が肩を落として原稿用紙に向かっている情景が思い浮かぶ。この原稿を書いている間、氏は何度筆を止めたのだろうか。涙で原稿が見えなくなったこともあったに違いない。書くことに意味を見いだせなくなったこともあっただろう。エピローグで、城山氏が亡くなられたことを次女の方が御自身の視点で振り返っておられるのも印象深い。この本の原稿はバラバラだった氏の原稿を編集の方がつなぎあわせた物だとのこと。やっぱり体系的に、時系列に沿って書けるような精神状態ではなかったよう。そう、この本の最大の魅力は、原稿の向こう側に見える「妻に先立たれて落ち込んでいる日本の一流社会派小説家」の姿なのです。
0投稿日: 2016.10.09
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城山氏の夫人が亡くなり、氏が妻への思いを綴った手記。 夫人に対する深い愛情が伝わってくる、ひしひしと。 とても素敵なラブレターだと思う。
0投稿日: 2016.09.19
powered by ブクログ亡き奥様への包み隠さない愛情を書き留めてあり、本当に好きだったんだなぁと伝わってきてなんども涙がでてきた。
0投稿日: 2016.08.21
powered by ブクログ城山さんと奥さんの馴れ初めから晩年まで。思いに溢れた優しい文章で綴られている。ユーモアに溢れる奥様できっと素敵なご夫婦だったのだろうなと想像される。最後まで書けなかったのは奥様の願いであり、城山氏のどこかで認めたくなかったのかと想像してみる。「静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く」タイトルが全てを語っていて。連れ添いに旅立たれた自分の父の姿が重なり、涙なしでは読めなかった。そういや父の書棚にもこの本があった。何を思って手に取ったのやら。
0投稿日: 2016.08.14
powered by ブクログ城山三郎氏の大変プライベートな内容ながら、結婚した方に共通する、パートナーとの死別と悲しみという大きなテーマ。必ず訪れる将来だけれども、心の準備なんかできないよなあ。
0投稿日: 2016.08.12
powered by ブクログ母に借りて読了。 不勉強ながらこの作家さんを存じ上げないのでイマイチ凄さがわからないんだけど、でも、奥様への愛、奥様の愛はすごく伝わってきた。 素晴らしい夫婦だと思う。
0投稿日: 2016.05.07
powered by ブクログ城山三郎の家族描写が好きなので読んだ。。。。普通じゃん!文豪の妻は買い物好きで超凡人だった。でも作家として芽がでるまでの大らかさはさすが。城山三郎のロマンティックぶりが素晴らしい。こんな夫、最高。でも新婚の話とか本に書くのやめてほしい。
0投稿日: 2016.03.04
powered by ブクログ数年越しにこの本に出会った。 新聞の書評を見ていつか、と思っていたのにいつしか忘れたままでいたところ、たまたま書店で「又吉直樹のおすすめ20冊」として並べられていた。 いつかどちらかがどちらかを残して逝くことになるんだなと、結婚して二年の私でもぼんやりと想像して泣きたい気持ちになることがある。結婚三十年ともなればいかばかりかと思う。 若い日の出会いから新婚時代、仕事に明け暮れた壮年期、子どもたちが巣立ったあとの老年期、それぞれの時代の二人のエピソードがいきいきと描かれている。これだけいきいきと描けるのは、大切な記憶として何度も何度も反芻していたからなのだろうか。 ちょっと揶揄するような口ぶりで妻をからかいながらも、自分にはないものをたくさん持っていると大事に尊重していることがお互いのあうんの呼吸でわかっている。そんな信頼感がある。 城山三郎さんご本人の手記は容子さんが癌で亡くなったところで終わっている。 冷静に、ユーモアを交えながら書かれた手記とは対照的に、「母を亡くしてからの父は半身をもがれたようでした」と娘から見た父親の様子が巻末に描かれる。 自分自身に対しても空元気を出していたのかもしれない。そうしないと淋しくて悲しくてしょうがなかったのかもしれない。娘の語る父親像のくだりを読んでなおさら涙が出た。 人生の別れを迎えるときにどんなふうに思うのか、切ないというかしめつけられるような気持ちになる。いつか必ずくることだとわかっているから、なおさら。
0投稿日: 2016.02.26
powered by ブクログ城山三郎が、亡くなった奥さんを描いた本。 夫婦の別れは、残される一方が辛い思いをするという当たり前のことに気付かされた。 先日、翔子の親戚であるせいちゃんが奥さんの葬式でみせた本当に辛そうな姿を連想した。
0投稿日: 2016.01.25
powered by ブクログ自らにとって、大きな存在を失うことは、大きな喪失感を伴う。その大きさは、あまりにも大きすぎて、喪失を認めることがとても難しいものだと思う。それが、日常的にとても小さな衝撃として、心に傷をつけていく。目頭が熱くなる一冊です。
0投稿日: 2015.12.28
powered by ブクログ阿川佐和子さんがこの本について書かれた文章をどこかで読んで、手にとった。タイトルを読んだだけで涙もろい私は泣けてくるのだけど、お涙頂戴的エッセイでは決してない。奥様容子さんのチャーミングさ、朗らかさを描く城山さんがいかにも嬉しそうに微笑んでいるようで、その筆致に涙が出る。そうした唯一無二の奥様を亡くした後の城山さんの喪失感の大きさに、身に迫るものを感じてまた涙が。城山さんご夫妻のような夫婦になりたいなぁと、まだまだ結婚するには未熟者の私は、夢見ずにはいられない。
0投稿日: 2015.12.14
powered by ブクログなんか、心に響いた。ヨメさんと年取ってこんなふうになれたらいいなって心底思った。老い、別れ、なんて綺麗事では済まないところもあるけど、子供も含めて、ああ、この家族でよかった、って思えると幸せだよな。
0投稿日: 2015.11.09
powered by ブクログ小説ではなく手記です。出会いから始まり、比較的たんたんと妻に関する記憶が記されていますが、文章の端々から、妻への真摯で深い愛情を感じます。飾り気も無いが、ごまかしも無い、わたしもこんな風に家族や周りの人を愛したいけど、なかなかむづかしい。タイトルが好きです。
0投稿日: 2015.08.26
powered by ブクログ城山さんご夫婦の愛がたっぷり詰まったエッセイ。 冒頭、奥様の可愛らしさにやられた(笑) とても素敵な奥様で、私も最期こうありたいなと思った。 娘さんが書いたあとがきで、涙がぽろぽろ出た。
1投稿日: 2015.04.03
powered by ブクログ城山三郎さんの奥様がとても魅力的な、チャーミングでユーモアたっぷりな方であったこと。またお二方が深い愛情で結ばれていたことがひしひしと伝わる作品でした。 本当にステキなカップル。
0投稿日: 2015.04.02
powered by ブクログ色々な夫婦の姿がある。これから我が夫婦がどうなるかは分からない。今は共に健康で悩みはないが、いつの日かいずれか一方に死が訪れる。その時どうするのか。誰も事前には分からない。考えてもしょうがないような気もするし、覚悟しておく必要があるような気もする。
0投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
没後に発見された亡き妻への手記。下手な小説より、より小説的なエピソードが綴られる。夫婦の場合、男が残されるとどうしようもなくなるのかもしれない。
0投稿日: 2015.02.02
powered by ブクログ静かに行く者は健やかに行く健やかに行く者は遠くまで行く 城山三郎の人となりが読みとらる本だった。この本を下さった小沼さんに感謝を伝えたい。 仕事と伴侶が好きなら、それだけで男は幸せなんだ。
0投稿日: 2015.01.18
powered by ブクログ“五十億の中で ただ一人 「おい」と呼べる 妻へ” 感動した。 回顧録では「泣かせよう」とする編集者の意図(作者の方の意図とは違っていたとしても)が見える気がして敬遠していたが、そういういやらしさは一切ない。 淡々とした文章。そこににじみでる奥様への愛情。 奥様の人柄や、それを心からいとおしむ城山氏の気持ちが伝わってきて、ほっこりとした気持ちにさせてくれる。 最後の文章では泣きながら微笑みたくなる。 おふたりの愛情の深さ、絆に憧れを抱いた。
1投稿日: 2014.08.07
powered by ブクログ著者城山氏のエッセイ。奥様との温かい関係が書かれていてこう言う夫婦は素敵だなと思う。が途中「ん、とするとこの題名の意味するものは」と思い、話に引き込まれつつも、悲しくなる。 文章から奥様の素敵な人柄と、男はこう言ういつまでも少女というか茶目っ気のある女性に引かれるよなと感じる。作家は妻を大切にしないイメージがあるが、変わった人なのか、最近の作家さんではそんなことないのだろうな等と思う。 城山氏の作品は読んだことがないが、読んでみよう。
0投稿日: 2014.07.30
powered by ブクログ書店で見つけたとき、下品だと思った。 あまりに泣かしてやろうとの狙いが分かり易過ぎて気持ち悪い印象を受けたのだ。 城山三郎といえば、経済小説や歴史小説の第一人者として、男子の本懐とか、官僚たちの夏、毎日が日曜日、落日燃ゆなどを読んだ気がする。 内容ははっきりと覚えてはいないけれど、硬質な感じが残っていたので意外な気がした。 文庫版を図書館で目にして、なんとはなしに手に取り、読んでみた。 全くの見当違いであったことがわかった。 この本自体が、城山三郎氏の逝去後に、ご息女が遺稿を集め、出版社が書名を決めて世に出された作品であった。つまり、城山氏が奥様をなくされたことをネタに出した本ではなかったのだ。 本当に、読んでみないとわからないものだと思い知った。 素晴らしい作品だった。 ある小説家の幸福な生涯を描いた物語のような、城山氏の自伝だった。 そして、本物の愛情にあふれた夫婦の姿がそこにあった。 老齢となって、妻に先立たれたら、自分は一体どうなってしまうのだろうと考えて暗然たる思いがした。この作家のように、しっかりと生きられるだろうか。 しかし、なんて客観的なのだろうと思ったのも束の間、最後に掲載されているご息女の文章に、只々涙を奪われた。 片翼のなくなった老小説家は、この文章の中で、精一杯に強がっていた。前半生で、シンプルで強い人生を歩んできたようにみえたが、実は、結婚当初から奥様に支えられてきたのだと思い返している。かけがえのない存在であったのだと。奥様との思い出の詰まった自宅に帰れなくなり、仕事場で寝食するようになるほど、大きく深く傷付いていた。 痛々しく、寂しく、哀しく、やるせない気持ちで満たされたが、でも誰もがいつか大事な誰かをなくす瞬間を迎えなければならないのだと思うと、せめて作者のように、なんて幸せな人生だったのだろうと思い返せるように、今を無駄にしちゃいけないと思った。 2014.5.30 読了
0投稿日: 2014.05.31
powered by ブクログ2014.5 何年か前、高校の図書室で借りて読んだ。 子供ながらに、天真爛漫な奥さんを心から愛する城山さんの姿が心に残った。初めて読んでからたぶん6年は経ってるんじゃないかな。それでも今でもふと思い出すような本だった。 夫婦というのがよく分からない私にとって、こんな夫婦像は想像が難しいし、こんな人たちもいるんだというある意味おとぎ話の世界の様だ。それでもずっと忘れられない一冊だった。 今日偶然図書館で見つけて何年ぶりに読んだ。 やっぱり素敵なお二人。私もこんな生き方ができるだろうか。 次に読む時には、また違う感じ方ができるといいな。 2021.5 パートナーとこのようにずっと愛し合いながら歳をとっていきたい。 2人とも長生きしたいけどね。
0投稿日: 2014.05.29
powered by ブクログ彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる―。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ…。没後に発見された感動、感涙の手記。 素敵な夫婦像だと思う。 人を好きになって共に一生懸命に生き抜いて、亡くしてもなおその人を想う。人間の素晴らしい部分だと思う。 城山さんは公私ともに充足した人生を送られたのではないかと思う。 仕事ばかりにもならず夫婦で過ごす時間もしっかりとって、いつでも仲が良かった様に思う。 人間いずれは死を迎えるがどんな最期がベストなのか全くもって分からないが、緩やかに受け入れられる終生を迎えるのが良いのかなと感覚的に思った。
0投稿日: 2014.05.28
powered by ブクログタイトルにドキリ。手に取った。読んでよかったです。 戦後の虚無感、喪失感から立ち直るために作家を目指した城山さんと、干渉しすぎないで支える妻容子さん。二人の関係が安定していてさわやかでした。 娘さんのあとがきは、城山さんが書くのとはまた違って、容子さんへの深い愛と悲しみを感じました。 すてきなご夫婦、ご家族です。
0投稿日: 2014.03.29
powered by ブクログそうか、もう君はいないのか…。五十億人の中で たった一人「おい」と呼べるおまえ…。以前に田村正和氏主演でドラマ化されていた記憶がある。経済小説や歴史小説を多く書いた作家のようだが、まさかエッセイを最初に読むことになろうとは。
0投稿日: 2014.03.12
powered by ブクログ20140228あまりにも仲睦まじすぎて、こちらが赤面するくらい。容子さんのような奥さんになりたい。ユーモアがあって、夫をしっかり支え、自分の楽しみもあるような。
0投稿日: 2014.03.07
powered by ブクログきっと皆さんが思うでしょうが、「素敵な夫婦」その一言に尽きます。 泣けるんだろうな、と思いながら読んだ割に、ご本人の書いた文章は意外にもあっさりしていて、ちょっと拍子抜けしたのですが。次の娘さんの文章に号泣でした。 素敵な夫婦であり、素敵な家族。私もいざという時は、黄金の日々を過ごせたら良いのですが。
0投稿日: 2013.12.22
powered by ブクログ一昨年、父が亡くなったときのことを思い出した。城山氏の孤独を考えると、母より先に逝った父は幸せだったのかもしれない。などと考えさせられた。
0投稿日: 2013.12.13
powered by ブクログ愛を知らない若者が読むものではない。感動出来る内容ではあると思うけど、涙はでなかった。変な邪推がはたらいてしまう。 巻末の娘の書いた文章が良かった。
1投稿日: 2013.11.13
powered by ブクログ本を読んでいて涙が出てきたのは久しぶりです。 奥様との出会いから日常の思い出が綴られている文章に、著者が奥様を愛おしく想う気持ちが伝わってきます。 私の両親は旅や音楽などにいつも一緒に出掛ける仲良し夫婦でしたが、昨年父が亡くなりました。 この本を読んで、母の抱える喪失感を思い切なくなりました。 また、解説を書いた亡き児玉清さんのファンなので、最後まで胸に響くものがありました。図書館で借りたのですが、購入する予定です。
0投稿日: 2013.09.04
powered by ブクログ現代のように、ラブラブな空気こそないものの、日本人夫婦ならではの絆を見た1冊だった。途中出てくる詩が本当に素晴らしい。こんなふうに相手を大切に思い、思われたら幸せだろうなぁ。
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ私もこんな夫婦でありたいなーと思った。随所に、奥様を大事にされている様子が伝わってくる。いつかは死別が待っているのだから、家族を大事にしたいなあと思った。娘さんの書いたあとがきは涙。
0投稿日: 2013.07.12
powered by ブクログ「そうか、もう君はいないのか」 城山 三郎 読了 誠に残念な事ながら、当家はほど遠い‥ f-_-; #読了 #読書 #本 #城山三郎
0投稿日: 2013.06.25
