
総合評価
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powered by ブクログ普通に生きていると、あまり関わらない歌舞伎の世界、1人の人生を通して闇の部分も光の部分も知ることが出来る。 感じたのは、何事もやっぱり極め続けると深みが出るんだなあと思った。
0投稿日: 2026.09.26
powered by ブクログ映画でなんで徳次を省けたんだよ。こんなん徳次の物語やろ!と思うくらい。あの存在感のキャラをカットしたの逆にすごい。映画と比べてごめん。話はめちゃくちゃ面白かった!
0投稿日: 2026.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芸術への美学や狂気をとにかく感じたし、人と人の関係性についても考えるものがあった。 男たちの「歌舞伎をやりたい」という思いも、そんな男たちを支える女たちの覚悟も、芸術という美を、美という芸術を表しているのだと思う。 喜久雄は一人で歌舞伎界を盛り上げ、支えている。歌舞伎をやっているのなら、そんな男を誰が離そうとするのだろうか。逆に離すまいと必死になるだろう。 そんなふうに閉じ込め、利用して、見て見ぬふり。 万菊が喜久雄を文楽の人形みたいだと評するのももっともだ。必要な時だけ綺麗に着飾って美しい舞台に上がらせても、幕が下りれば待っているのは現実の喜久雄の世界ですからね。 俊介が喜久雄を観て“本物の役者”になりたいと思ったのも、舞台の上での喜久雄は喜久雄ではない、演じている役そのものだと感じたからなのかもしれない。 舞台の上だけで見える夢幻を、舞台をずっと望み、いつかは降ろされる幕に恐怖していた喜久雄という役者の最後をどう解釈するのか。他の人の感想を聞いてみたい。 2027年の新春に金曜ロードショーで映画『国宝』が放送されるとのことで、皆さんもあの豪華絢爛な世界をぜひ!ご覧ください!
2投稿日: 2026.09.21
powered by ブクログ目の前で歌舞伎を見ているような感覚に陥る細かい描写が素晴らしかった。そして、登場人物達のそれぞれの人生を想うと読んでいて切なくなる。上下巻と長編だがあっという間に読了。こういう素晴らしい作品に出会えるから読書はやめられない。映画もぜひ見てみたい。
1投稿日: 2026.09.21
powered by ブクログ最後の解説含めて、歌舞伎にすごい興味を持てた。映画も良いが本も、熱くていろんなドラマがあり面白い! 役者だけでなく多くの人で伝統を守ろうという素晴らしさを感じるし、改めて尊敬する機会となった。解説にも上がっていたが、人生色んなことがあると再認識した。
1投稿日: 2026.09.20
powered by ブクログ第十一章 悪の華 第十二章 反魂香(はんごんこう) 第十三章 Sagi Musume 第十四章 泡の湯 第十五章 韃靼(だったん)の夢 第十六章 巨星墜つ(おつ) 第十七章 五代目花井白虎 第十八章 孤城落日 第十九章 錦鯉(にしきごい) 第二十章 国宝 解説 瀧 春巳
1投稿日: 2026.09.19
powered by ブクログものすごい大作。 上巻に続き、彰子や春江、幸子、綾乃といった、映画では深堀りされていなかった女性たちと喜久雄のエピソードが印象強い。 これをふまえて久しぶりにまた映画が観たくなりました。
1投稿日: 2026.09.16
powered by ブクログ映画は見ていないが、映画ヒットでこの作品を読み始めた 場面に引き込まれる 下巻でどう収束するのか楽しみだ
1投稿日: 2026.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物悲しい終わり方だった。人生を歌舞伎に捧げた喜久雄が最後は幸せだったのか、それとも孤独を感じていたのか、ずっと考えさせられる。
0投稿日: 2026.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ありふれた言葉しか出てこないが、ものすごい作品だった。映画は3時間でも全然足りていない。これはNHKの大河ドラマ並みに1年のクールでやってほしい。 映画は映画でよくまとめてあったが、私としては徳次との関係をもっともっとクローズアップしてほしかった。喜久雄と徳次の宿命のような関係は、来世でも続くような気がする。 原作のほうが明るい内容で人物についても丁寧に描かれているので、読んで本当に良かった。 とくに藤駒の娘綾乃は喜久雄を恨んでグレてしまったが、春江のおかげで幸せな結婚ができたのが素敵。 彰子も映画よりなかなか遣り手で、喜久雄をプロデュースする人脈があるのも強い。 幸子も新興宗教にハマったが、最終的にみんなから頼られ幸せな老後を送れて幸せだった。 私は余韻を残すというか、あとは読者のご想像におまかせしますというエンディングはあまり好きではない。そのためちょっとファンタジーっぽい終わり方はほんの少しだけ残念に感じてしまった。でもやはり一気読みしてしまいましたが(笑)
1投稿日: 2026.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第十七章 五代目花井白虎、第二十章 国宝が好きだ 思い出のなんとうつくしきことか 十七章の俊ぼんがペロッと舌を出すところ、最後のセリフ、良すぎて毎回泣いてしまう
0投稿日: 2026.09.15
powered by ブクログ圧倒 重厚 独特の語りに慣れたら、引き込まれるように読んだ。 先に映像を観てしまったため、登場人物のイメージが固定されてしまった。 固定したくないので、あまり先に観ることはしたくないのだが。 ずっと、孤独とか重苦しい空気が深いところを漂っているかのようで苦しい。 とてつもなく別世界であることを突きつけられたかのよう。 凄まじいな…
13投稿日: 2026.09.12
powered by ブクログ20260912035 国宝下巻。芸の道に生きる主人公、その周りの人々を巻き込んだストーリー。すばらしい。
2投稿日: 2026.09.12
powered by ブクログものごとを極めた人の境地を感じさせてくれる満足感。激動のストーリーに没入させてくれた。サイドストーリーがやや多く、一つ一つの話題をもう少し掘り下げてくれるかそもそもない方がいいのかと思ったり。それもこれも深く知りたい。感じたいと思たからのことではある。
2投稿日: 2026.09.10
powered by ブクログ圧巻だったなぁ、、 読んでいると歌舞伎の舞台や楽屋が、音や香りまでありありと目に見えて伝わってくるようで、気付いたらどっぷりと没入していました。 喜久雄が舞台の上で俊介のことを想うとき、僭越ながら2人の人生を追わせていただいている読み手として、その思い出がまるで自分のことのように思い出されて涙がでました。 喜久雄や俊介だけでなく、徳次や弁天、そして優しく、それ以上に力強く男性を支える女性陣の姿一人ひとりにたくさん感動させられました。 歌舞伎が、舞台が、映画が、音楽が、本が、 芸術というものがある世界に生まれて良かったと心から思いました。 しばらくは心がふわふわするような余韻に浸っていられそうです。
2投稿日: 2026.09.10
powered by ブクログ映画化された『国宝』の下巻。 激動の時代をどんどん生き抜いていく様子が叙事詩的に、まるでこちらを歴史書を読んでいるかのように錯覚させるペースで描かれる。 映画ではあくまで歌舞伎界のみに焦点を当てて描かれていたが、小説では弁天や北野の視点からテレビ業界も描かれていて、群像劇的な総合芸能小説の側面が強いと言える。
1投稿日: 2026.09.09
powered by ブクログ邪道とお叱りを受けそうですが下巻から読みました。 でもすぐに国宝、歌舞伎の世界に入っていくことができ、あっという間に読了。 少し読者の先をいくようなテンポで進むストーリーも慣れてくればグイグイ読ませてくれるような不思議な文体で嫌いじゃなかった。 さすが映画化された人気作品。
6投稿日: 2026.09.07
powered by ブクログ昨年映画を拝見。 「あんな風には生きられないよなぁ」 まさに邦画の最高峰。その世界観に心酔。 そこから頃合いを見て原作にトライ。 徳次の存在でかい!その他数多のキャラ含め映画では削ぎ落とされてしまったのは尺的に致し方ないが、先に映画を観てその後原作の流れは正解だった。 上下巻を小分けに少しずつ読み進めて2週間程度で読破したが、重厚感のある濃密な文章なのにさくさく読み進められ、読み終わってしまうのが寂しくなる過去にないほどの充実した読後感。 最後の方は映画主題歌である井口理の歌が頭の中ずっと流れてたのも心地良い時間。 青春時代から良い事ばかりではなかったものの、芸に取り憑かれた"美しい化け物"としての幕切れは、喜久雄にとって然るべき姿と言わざるを得ない。それは様々な人たちの夢、献身、悲劇が積み重なり生まれた。 いやー、凄まじい世界を観た。 「いつまでも舞台に立っていてえんだよ。幕を下ろさないでほしいんだ」 「もうこれで十分だろ。おまえはよくやった。本当によくやったよ。この五十年、おまえが戦ってきたその姿、俺だけじゃない、みんなが忘れるもんか」 直接交わされた会話ではない。キーパーソン竹野の感情は敬意と哀れみ入り混じるものだったと思われ、読んでるこっちの気持ちもそこにスッと乗っかれる。 美しい化け物と悪魔は表裏一体同じものなのか。悪魔がその世界へ引き摺り込んだのか、悪魔が認めて拍手を送ったのか。 日本人も知らない日本文化の陰陽が魅せる狂気と絢爛を取りまとめた作者に脱帽!
2投稿日: 2026.09.03
powered by ブクログなんだかとんでもない世界観すぎてすごいとしか言いようがない感じだった。 終わり方もなんだかゾワゾワした。 父親を殺した話は結局何が理由?だったの?よくわからなかった。
2投稿日: 2026.09.02
powered by ブクログ映画も良かったけど、ストーリーを楽しむなら断然本!!本読んでから映画見ると、映画に入りきらなかった話も勝手に補完されるので2倍楽しめる気がします。
1投稿日: 2026.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじ 極道の家に生まれながら、芸道の世界へと飛び込んだ喜久雄。そして、歌舞伎界のサラブレッドとして生まれた俊介(俊ぼん)。対照的な生い立ちを持つ二人の若者が、血と汗の滲む激しい芸の精進を経て、時に高め合い、時に嫉妬し合いながら歌舞伎の最高峰「国宝」へと登りつめていく一代記。上巻では俊介の出奔や喜久雄の台頭、俊介を陰で支える徳次たちの絆と葛藤が描かれ、下巻では病魔や事故という過酷な運命に翻弄されながらも、命を削って狂気と美の境地へと挑み続ける二人の凄絶な生き様が描かれる。 所感・深掘り 映画の映像美やシーンを頭の中で反芻しながら、原作小説の文字世界と対比させて読むという、贅沢で深い読書体験ができた。 上巻では、映画では登場シーンが控えめだった徳次が、物語の根幹を支える極めて重要な人物として描かれていたのが印象的だった。また、俊ぼんが出奔した際のシチュエーションの違いや、彼が見つかる「化け猫」のシーンの圧倒的な描写には鳥肌が立った。文字だからこそ伝わる狂気と妖艶さがあり、「このシーンをぜひスクリーンでも観てみたい」と強く感じさせられた。 一方、下巻で俊ぼんの足が切られる壮絶な展開を経ていく中で、映画オリジナルの演出(カメラマンとなった綾乃と父の再会シーンなど)の素晴らしさも再認識した。映像ならではの視覚的な感動を知っているからこそ、文字表現だけでは補いきれない切なさや情景もあり、映画と小説の表現手法の違いについて考えさせられた。 圧倒的な映像表現で観客を魅了する映画と、登場人物の生々しい執念や行間を深く掘り下げる小説。双方を重ね合わせることで、歌舞伎という芸に命を捧げた男たちの狂おしいほどの情熱と美しさが、より立体的に胸に迫ってくる傑作だった
1投稿日: 2026.08.29
powered by ブクログ映画が良かったので、原作も読んでみました。 原作は素晴らしい作品だと思いますが、映画を見る前に読んでいたら、途中で挫折していたかもしれません。 映画では描かれていない人物や、端折られている部分もありますが、限られた上映時間の中で、これだけの物語を上手にまとめた映画の構成は、改めてすごいと感じました。
1投稿日: 2026.08.28
powered by ブクログ素晴らしい! 映画を観て感動して、文庫本を買ったまま積んでいた自分を反省です。(一気読みでした) 映画も本当に素晴らしかった、よくぞこの作品を映像化してくれた、と思いますが・・・。 やはりやはり、原作の素晴らしさは、桁違いな気がします。物凄い!!(歌舞伎には疎い私、変な表現があったらお許しを) 小説ならではの語り口も美しく、ラストは、長い長い物語を語っていたのは歌舞伎座の屋根?って本気で思いながら涙が溢れました。 人間万事塞翁が馬 捨てる神あれば拾う神あり 情けは人のためならず 読み進めながら、いろいろな格言が浮かびました。 人が一生を生きる間に、1つのことに打ち込めるというのは、なんと苦しく、そして贅沢なことなのだろう…そんなことを感じました。 映画では涙した、娘とのエピソードも、実は原作では全然違う関わり方があり。(私はこの辺りもとても好きだ)映画では全然出てこないキャラクターもいて(結構重要)。まあ、映画は長くても3時間に収めるのだから仕方ないのはわかりますが、やはりやはり、原作の重み、素晴らしさは格別です。 映画で感動した方には、ぜひぜひ、原作を読んでいただきたいと思うのでした。読んでよかった!
11投稿日: 2026.08.26
powered by ブクログ映画化では、徳次と弁天がバッサリカットされ過ぎてて、不憫でならない。この両者のキャラクターのかっこよさをどう表現すれば良いのかわからないが、この2人の映像化は見てみたかったと思わせます。(勝手にキャスティングかなり悩む。) 逆に万菊さんは小説では菊雄に対して塩対応だし、そんなに魅力を感じなかったが、映画での存在感は圧巻でした。 とにかく徳次と弁天なんですよね。推し。 大河ドラマかネトフリでドラマ化して欲しい。
1投稿日: 2026.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画を見てから読了。 小説読んだもう一度映画を見に。 もう読んでからほぼ1年経つのできちんと覚えてないが、映画では描かれなかった徳ちゃんや一豊のストーリーが描かれていてめちゃ良かった。
2投稿日: 2026.08.23
powered by ブクログ喜久雄と俊介の、命を燃やすような歌舞伎の世界にどっぷりと浸ることができた。 時代とともに芸を継ぎ、名を継ぎ、命を継いでいく。 「 女形というのは男が女を真似るのではなく、男がいったん女に化けて、その女をも脱ぎ去ったあとに残る形である」 男も女も越えたところにある「女形」の美しさに胸がドキドキした。 歌舞伎の演目は、今まで触れたことがなく、初めて目にするものばかりだった。 実際の歌舞伎を見てみたいと感じた作品だった。
3投稿日: 2026.08.23
powered by ブクログ映画を先に見たものの、その話とはまた違っている部分が多く、心情や状況も描かれていることから、とても良かった。 喜久雄について、映画同様、歌舞伎に対する一身の努力、本人の努力に関わらず評価や舞台の有無が左右される環境には、羨望や不憫だと思う気持ちがあった。 しかし一方で、俊ぼん春江家族や、市駒綾乃家族を大切にしている様子がよく描かれてて、愛のある人だと思うとさらにすきになった。
1投稿日: 2026.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻(花道編)も失速せずずっと面白くてすごい!全てを読んで思うのは、春江と彰子がいい女すぎる!春江は俊ぼうを10年間養い、子供を失って心が壊れて薬に溺れた彼の世話もして、同じく薬に溺れた思春期の綾乃(喜久雄の娘)の面倒も見て、時にはプライドも捨てて(テレビ出演)家を守った。彰子も、喜久雄が自分と結婚したのは自分の家目当てと分かりつつ喜久雄を支え続けた。 あと、喜久雄と生駒、喜久雄と綾乃の関係良好そうでなんか良かった。 足を失って、リハビリしてやっとという時にもう一方の足も失うと分かった俊ぼうが荒れるシーン辛かった。 もう1回映画みたい!
1投稿日: 2026.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ああ凄かった。と思わず声が漏れた。 大河ドラマを一晩で観たような、そんな感覚だった。1人の人間の生き様を、美しく甘く、残酷な鮮やかさで、これほどの舞に見せれるものか。語り長で、一章一章舞台を見ているかのような充実感。ずっとそばで喜久夫を見てきたような、でもすごく遠い存在のような。 面白かった、とか、感動した、とか、共感した、とかじゃなくて、凄かった。 周りの女性も凄かった。喜久夫を母親代わりに育てた幸子も、我が子の座を彼に取られながら、結局は後ろでずっと支えたし、喜久夫の元彼女にして俊介の嫁もまあ強かった。そりゃあ俊介の逃亡10年を側で支えてれば強くもなるか。みんな子供の頃に悲しい記憶を持ちながら、歯を食いしばって何度落ちても這い上がる。カッコよかった。歌舞伎の世界って古いし、女性は舞台に立てないけど、舞台に立つべき周りの支えがあってこそ、役者が舞台に立てるのだという事を初めて知った。 市川団十郎と麻央ちゃんのことを、つい思ってしまった。
2投稿日: 2026.08.15
powered by ブクログ賑やかで危なっかしい上巻とは異なり、下巻は確固たる地盤が築かれ、登り詰めていく日々が続く。とはいえ、幸運が舞い込んでも下り坂を転がったり、災難が降りかかってもその姿が賞賛されたり、結局のところプラスとマイナスを全部足し合わせると人生は皆同じかと思ったりもした。俊介の死後、どのように話が展開するのかと思ったが…、こういう終わり方か〜。俊介を失った喜久雄は、愛する歌舞伎を手放さず自分を失った。そんな終わりも、物悲しいようで、これ以上ない幸福のようで。数奇で儚く、美しい一人の人生を見届けて、深い余韻の中にいる。
1投稿日: 2026.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻どちらも引き込まれて、冗長と感じる要素が無い数少ない傑作。映画は観なくとも、映像美が脳裏に映し出されるのは、仔細な表現だからこそ。歌舞伎や歴史に疎い自分にも分かりやすく、ストーリーと演目が重なる仕立てであるが故、感情移入もし易く、より深く知りたい、観たいとさせる。単なる血筋を呪うような安い話しではなく、人が業を極めるとは如何な事か、そしてそれを一観客として求めると言う事の残酷さと儚さ。役者が何故突然死してしまうのか、ブラウン管を通して観ていた私としては勿体無い、何故?という感情しかなかったが、この作品を読み、完璧では無いが、自分で幕引きをするタイミングが決まったのかということを少しだけ理解した気がした。 そしてそれこそ、役者たるものなのか。
1投稿日: 2026.08.14
powered by ブクログ独特の語り口調なのに読みやすかった。歌舞伎のことは分からないけど、本物の歌舞伎を見に行ってみたいと強く思わせるお話でした。
1投稿日: 2026.08.13
powered by ブクログ喜久雄、俊介、その周囲を人々の生き様を描く表現力が素晴らしい作品だと思いました。 歌舞伎に掛ける二人の人生に感動以外の言葉が出て来ません。 夢を追う姿勢が学ぶものしかありません。 作中で、演じる歌舞伎と喜久雄、俊介の人生が重ねられてるんだろうなと思うと、 古典に詳しい人の方が作品の解像度が高いんだろうなと思う。 自身の教養の足りなさが悔やまれます。 どうすれば、このような表現が出来るのか、 作者が作品に掛けた熱量が凄いと思いました。
1投稿日: 2026.08.12
powered by ブクログ夢へと向かって進む道は、決して綺麗事だけではない。 苦を経験し、どん底を味わうからこそ人としての味が出てくるのだと感じさせてくれる物語でした。
0投稿日: 2026.08.11
powered by ブクログ圧巻 読むしかない。読んでください。 著者の小説をいくつか読んできましたが、らしさと跳躍を感じました。 講談師のように情景を運んでくれる。小説なのか⁉︎と思うくらい。 映画にしたいと思った気持ちが分かりました。 読むしかない。
1投稿日: 2026.08.06
powered by ブクログ泥沼にしようと思えばどれだけでもできる題材なのに、人情を随所に感じる物語だった。文体も舞台を見ているかのような気持ちになりすごく好きだった。 女性達の強さが魅力的! 喜久雄の最期は、舞台と現実の境目がなくなった向こう側の世界に行くことができた=永遠に舞台にいられるという意味で幸せな最期なのかもしれないと思う反面、徳次に会えなかったのが悔やまれる。人情と歌舞伎に魅せられた人間の業が描かれている魅力的すぎる作品。
2投稿日: 2026.08.02
powered by ブクログ映画を観てから読んだ。語り口調がわかりやすい。何より凄いのは、吉田修一の取材力と筆致。実話のようだった。
2投稿日: 2026.08.01
powered by ブクログただただすごい。 目の前に、行ったこともない歌舞伎座の風景とそこで舞う喜久雄の姿、それに魅了される客の姿が鮮明に映し出される 不思議な体験をしたようだった まるで、喜久雄の一生の一部を体験させてもらったような、そんな気持ちだった。 とにかく、素晴らしいとしか言いようがない。 映画は確かに超長編の三時間だったが、今この2冊を読破して思うのは、3時間なんかで喜久雄の人生が語れるわけがない!3時間というのはあまりにも短くて物足りなく感じさせるのがこの原作な気がする。 もちろん映画も好みの作品の一つではあるけれど、なんというか、原作を読んでからだとダイジェストなような気もして、映画だけ鑑賞した人にはぜひもっと喜久雄の人生を堪能してほしいなと思ってしまうほどである。 語り口調なこの作品も、他の作品には見られない形式で、それがさらに作品に深みを与え、読者を引き込む。時々喜久雄が喋っているようで、時々喜久雄ではない誰か、喜久雄という最高の歌舞伎役者を見守った歌舞伎の神なのかなんなのかは全くわからないけれど、どちらの側にも引き込まれる。そんな感じがした。
1投稿日: 2026.07.31
powered by ブクログ昨年のこの時期に、映画「国宝」を観た。その美しさに魅入り、3時間があっという間であったことを覚えている。そんな、私のように映画の「国宝」に惚れた人にこそ、原作のこの小説「国宝」を読んでもらいたい。 映画→小説で読んだ本は多くあるが、この作品は、良い意味で2つが違っているところがかなりある。それが、映画は映画で文句なし、小説は小説で、その背景や他の登場人物までより鮮明に、より深く描かれており、そうだったのかと新たに楽しむことができて、これまた文句なしに面白いのである。まさに、二度美味しい状態である。 中でも、私が特に原作を読んで良かったと思うのは、周りの人たちの姿がしっかり描かれていた点だ。どうしても役者の2人にフォーカスがあたる作品だが、それを支えてきた人たちがいる。その人たちをとても人間らしく、愛おしく描いてくれているところが、たまらなく好きだった。 さて、またアマゾンプライムで映画「国宝」を観て、三度目を楽しむとしようか。
2投稿日: 2026.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良かった。 けど、映画とはまた違う。 悪魔に祈るシーンが全然出てこないなと思ってたら、だいぶ後の方で出てきた。これは映画は上手く切り取ったなと思う。本だとそこまで印象に残らないような…? 娘との関係性についても意外だった。記者というところは一緒でも、本ではなんと、相撲ファンの父の影響か力士と結婚し、あっさりと退職、相撲部屋の女将さんになっている。荒れた時代はあるとはいえ、一緒にハワイに行ったり、孫にも会えたりする。その後また確執も生まれるが…なんというか、人生いろいろというか。悪魔に魂売り、家族を捨てた歌舞伎役者…と単に決められない気がする。映画はそこに焦点を当てた感じ。 ただ、本は最後に向けて狂う。これぞ悪魔に魂を売った果てというか。映画では彰子との逃避行中にビルの屋上で踊り狂うが、そのシーンは本の最後のシーンから持ってきたのかな。 そういや彰子が不倫しているのも意外だった…なんだろ、見放されていく感じ…?孤独感が小説の方が強かったかも。晩年にかけての孤独感が。
1投稿日: 2026.07.28
powered by ブクログ上巻に続き、歌舞伎という特殊な世界を描いた物語でありながら、読み終える頃には「芸を極めること」と「普通に生きること」は本質的には変わらないのだと感じた。才能や努力、嫉妬、挫折、人との縁など、誰もが人生で向き合うものが、歌舞伎という舞台を通して濃密に描かれている。 華やかな世界の裏にある厳しさや葛藤、人生を懸けて芸を追い求める登場人物たちの姿には何度も心を動かされた。上下巻を通して一人の人間の生涯を見届けたような読後感があり、歌舞伎に詳しくなくても最後まで物語に引き込まれる一冊だった。読み終えた今は、実際の歌舞伎を一度観てみたいと思わせてくれる作品でもある。
2投稿日: 2026.07.28
powered by ブクログ波瀾万丈、禍福混じり合いながら、痛くならない小説。倒れてもそれを受け入れ前に進む強さが淡々とした語り口と共にページを捲らせる。何物も忘れさせるいっときの至福、頭に描かれた煌びやかな形式美が浮かび上がる。
2投稿日: 2026.07.27
powered by ブクログ彼はずっと何かを見ていて、読者である僕は彼をずっと見ていたはずなのに、僕にはそれが何なのか分かりませんでした(°▽°) 選ばれる人と選ばれない人の違いって何だろう(°▽°) 認められる人と認められない人の違いって何だろう(°▽°) とりあえず言えるのは、「彼には見えていて僕には見えていない」(°▽°) それが彼と僕との違いであるということです(°▽°) 小説を読み終わった後、すぐにアマプラで映画を観ました!(°▽°) 映像美と狂気に何度も息を飲みました(°▽°) 先日書いた国宝・上巻の感想の中で使った言葉が映画の中でも使われていましたが、いざ客観的にそれを耳にするといささか表面的な言葉のように感じました(°▽°) 失礼ながら吉沢亮さんがここまで素晴らしい俳優であるとは存じ上げませんでした!(°▽°) これから更に注目していこうと思います(°▽°)
273投稿日: 2026.07.26
powered by ブクログようやく、ようやく読み終えました。 読み始めてからあっという間で、上下合わせて1週間かからず?子どもが寝た後や、休憩タイムに。 下巻が映画と全く違うと聞いていたので楽しみにしていたのだが、本当に面白く、 3時間の映画で到底描写しきれない量の複数の人間の生涯がありありとたっぷりで大満足だった。 2回映画も観て、トップ5に入れていたけれど シンプルに本が凄い。語彙力なさすぎるが。 吉田修一先生凄い。 映画も凄いけれど、いやいやこの小説を読まずして「映画すごい!」と叫んでいたのが少々悔やまれる程度には小説も読むべき。 もちろん映画を観ていたからこそ強く印象に残ったセリフやシーンも、読みながら思い出してより鮮明に脳内に描けたというアドバンテージもあるけれど。 個人的には家族も大事にしていた喜久雄に出会えて嬉しかった。 俊ぼんの人生も、涙、涙。 梨園の世界を生き抜く覚悟を決めた春乃や昭子もすごい、偉大すぎる、尊敬でしかない。 いろんな人の人生を巻き込み狂わせたのかもしれないけれど、 それはもしかしたらどんな人も、 そうやって生き抜いているんじゃないか。
36投稿日: 2026.07.25
powered by ブクログ凄かった。元々映画を観たのが先で、映像ならではの良さも勿論あるけど、原作の小説の方が個人的には好みだった。 語りが独特で、それがすごくこの小説の歌舞伎の世界観と合っていた。 喜久雄、俊介の生涯にわたる友情と同志とライバル関係がとても良く、壮絶な人生だった。彼らを取り巻く人間関係も多様で複雑で色々な人生が交差していくので、映画より圧倒的に登場人物が多い。 芸に魅せられ、芸に懸けるというのはこんなにも熾烈なのかと思わされた。 関西弁のやり取りが空気を軽くしてくれて、重いのにずっと小気味よいテンポで展開していく。映画にはほとんど登場しない徳次の存在が特に光っていた。
3投稿日: 2026.07.24
powered by ブクログ個人的には、最後の終わり方がちょっと物足りなく感じてしまった。 徳ちゃんがそんな感じ?と思っていたのと違ってしまったのが要因。 でも、狂気なまでの喜久雄の芸への姿勢とそれを支えた女性たちの、最後女性たちの喜久雄への感情の移り変わりが何とも切ないと思いつつ、芸以外の喜久雄のダメンズぶりでは仕方ないなとも思ってしまった。 国宝まで上りつめたが、映画のように芸に一心不乱にのめり込む喜久雄というより、喜久雄の周りを取り巻く人間模様が小説では主軸だと感じた。
3投稿日: 2026.07.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
喜久雄のお母さんは喜久雄と離れてからも、ずっと喜久雄のことを大事に思っていて、泣いちゃう 春江は映画より、肝が座ってる母親になってた 1人子供を亡くしてたんだね 半弥は逃亡して、ちょっと落ちぶれてたけど、最終的にちゃんと歌舞伎学び直して、竹野に見つけてもらえて良かった そして、この物語最重要人物、徳ちゃん!! なんで!映画は全然出てなかったけど、この人無くしてこの物語は語れんだろう!と思うくらいの重要人物 ほんとに面白い作品だった
3投稿日: 2026.07.23
powered by ブクログ歌舞伎観てみたくなった フィクション作品であるはずなのに目の前で観ているようなリアル感だった 本当に命がけだなあとちょっと怖くもなった 映画はだいぶ端折ったりしてるときいて、それはそれでいいとして(まだ観てないのでこれから観たい) 別の映画作品としてこの小説をそのまま映画に表現してみてほしいなあと思っているところ
14投稿日: 2026.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良かった。一気に読めた。父親の仇が最後にわかって良かった。徳次が中国で大成功して良かった。喜久雄が人間国宝になれて良かった。 登場人物たちが非常に生き生きと描かれていて物語の世界に入り込めた。 これを映画化しようと思ったのはすごい。
2投稿日: 2026.07.21
powered by ブクログ以前、俳優さんのお子さんが書いたブログで「親が怖かった」というのを読んだのを思い出しました。道を究めようとする人の圧倒的な孤独と業。映画を観ようと逸る気持ちで読みましたが、読了したら怖くて観るのを躊躇しています。徳ちゃんと会えてますように。
3投稿日: 2026.07.18
powered by ブクログ圧巻でした。映画が先だったけど、やはり原作を先に読んでおくべきだった。よくわからなかったところが解決されたし、女性陣の活躍の様子も描かれていた。なにより徳ちゃんの存在がめちゃめちゃデカかったのに、映画ではそれをほぼ切ってたんだなという気づきもあり。 でも映画になってなければこの題材の本は手にとってなかったはずだから読めて本当によかった。
2投稿日: 2026.07.16
powered by ブクログこの本を読み終わった後、胸が締め付けられるのに、めちゃくちゃ圧倒されました! 物語は、歌舞伎の世界に飛び込んだ二人の若者を描いています。一人はヤクザの御曹司、もう一人は名門の跡取り。舞台で輝くために命がけで挑む彼らの姿、「狂わなければ生きられない」ほどの執念には、本当に鳥肌が立ちます。 読み終えると、「一体どれほど狂えば『国宝』と呼ばれるのか?」と考えずにはいられません。職人魂が極限まで燃え上がる、どこか自虐的とも言える熱狂的な悲劇が好きなら、この本は是非読んでみてください。
2投稿日: 2026.07.15
powered by ブクログ先に映画を見たので主人公2人は映画のイメージでしたが、場面詳細や脇役の追い方が小説の方が深みがあると思いました。特に俊介の死後の余韻、藤娘の舞台で暴漢が上がってくる場面と、その"後遺症"の描き方は小説の方が好みです。しかし、両方見て思うのは、映画の出来の凄さかもしれません。
3投稿日: 2026.07.14
powered by ブクログAudibleにて読了。 ひき逃げ事故や、娘の授かり婚など、子供世代もしっかり描いていて、映画を楽しく見たものとしては嬉しかった。 ラストが、ちょっと意外で、切磋琢磨していたしゅんすけが居なくなったあと、菊雄もバランスを崩していたのかな。 原作を見て映画、だと物足りないかもしれないけど 映画を見て、尾上菊之助さんのAudibleは豪華な肉付けだった。面白かった。
1投稿日: 2026.07.13
powered by ブクログ映画を観たことがなかったから、映画だったらどんな風だったんだろと想像するのもまた楽しかった。魅力的で個性豊かな登場人物の中でも、喜久雄や俊介よりも徳ちゃんの人柄や生き方が素敵だなと思った。いつか映画も、そして歌舞伎も観てみたい。
25投稿日: 2026.07.11
powered by ブクログなんで映画では徳ちゃんいなくなっちゃったの? ストーリーは小説の方が圧倒的に良かった! 歌舞伎の描写はやっぱり映画かな。
3投稿日: 2026.07.11
powered by ブクログやっと読み終えることができました。 素晴らしいの一言! 歌舞伎の何たるかも、わからない私でさえ小説の中の、歌舞伎の舞台へと引き込まれていくのでございます。 映画ももう一度観てみます。
41投稿日: 2026.07.08
powered by ブクログ読み応えあり‼︎映画凄く良かったので借りて読んだ本でしたが。。読み進めていくと映画と違って新鮮でした⭐︎映画では菊ちゃんが凄く良かったけれど。。本では俊ぼんも凄く素敵で。。徳ちゃんなんてもっと映画に出せば良かったのにって言うくらいの良い人柄でした。ラストが特に美しい!!
20投稿日: 2026.07.06
powered by ブクログ世の中がこの映画で沸いている時には、見るチャンスがなかったが、読書会の友人からの本の方が良かったよ、の一言で、読むことにする。買って初めて、吉田修一の作品と知る。ならば、おもしろくないわけがないじゃん。 と言うわけで、読んだ後、アマプラで映画も見たけど、、別に見なくても良かったなあ、と言う感じ。 映画のレビューに、ストーリーが薄い、というのがあったけど、原作読んでから言えー、と言う感じ。 ジェットコースターのような人生展開の中にも、その時々の人々の思いが、本人でも理解できない、言葉にならないような思いが、丁寧に描かれている。歌舞伎の世界観が、役者の所作のひとつひとつが、舞台へ踏み出す一歩が、決して手を抜くことなく、丁寧に丁寧に描かれている。 映画だからだろうが、端折ったり、簡略化したりしたたくさんのエピソードたちがかわいそうに思えてくる。主人公2人の人生は本当に大変だったんだぞーとどこから目線かわからないところから叫んでいる自分がいる。 映画しか見ていない全日本国民はこの原作を読んでほしい!
13投稿日: 2026.07.05
powered by ブクログaudible で視聴 圧巻の大感動で終わりました。 映画と違うパラレルワールドの国宝。最高でした。すべての登場人物の潔い生き方に心を打たれます。特に徳ちゃんがよかった。
1投稿日: 2026.07.04
powered by ブクログ読み終えて、ようやく一大社会現象だった『国宝』ブームにやっと手が届いた(遅いけど)。 読んでいる間中、きらびやかな舞台の照明の下で繰り広げられる歌舞伎俳優たちの姿が思い浮かんでいた。 そして、梨園の奥様たちの幕間での様子も。 (歌舞伎は一度も見たことがないので想像です。) (モデルはいないということだが、坂東玉三郎に強い影響を受けているのだろうか。人間国宝だし。) そして、私が、歌舞伎好きの人と『国宝』の映画の話を端緒に、歌舞伎の舞台の話など聞くごとに、それに魅入られる人々(演じる方も見る方も)の熱い思いも知ることができた。 次はぜひ映画の方も見なければ。 小説の方は、案に反して読みやすかった。語り口調は苦手だと思っていたが、この本の場合はかえって読みやすかった。
27投稿日: 2026.07.04
powered by ブクログ映画で描かれていないところめちゃくちゃあって、映画とは違う印象を受ける部分も多かった。私は映画の方がより苦しい気持ちになって、本はもう少し軽やかな感じがあった。歌舞伎の演目をもっと想像できれば、きっともっとその時の喜久雄の気持ちが想像できるようになって深く楽しめるんだろうな。 映画も小説も両方いい。でもあそこまで削ぎ落として、少しだけ変えて、まとめ上げた映画もすごい。
2投稿日: 2026.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻もあっという間に読んだ。映画とは少し違ったエンディングに心揺れる。 喜久雄、俊介、徳次…それぞれが歌舞伎に向き合っている。映画も視覚的に知らない世界が見えてよかったけど、本もすごく濃くて読んでよかった。
1投稿日: 2026.06.29
powered by ブクログあまりにも濃いお話だった。 喜久雄という1人の女方歌舞伎役者の一生と、彼を取り巻く者たちの物語。 山あり谷ありの人生の中で、ただひたすらに芸道を極める喜久雄の姿は天晴れとしかいいようがない。 盟友とも言える俊介と、側で半生を支え続けた徳次とのやり取りは、胸に迫るものがありました。 映画を先に見たのですが、小説版はやはり濃さが違う。読んでよかったと間違いなく言い切れる一冊です。
4投稿日: 2026.06.29
powered by ブクログ映画を観た後に読みました 上については映画と同じ部分があったが、下になると映画では語られなかった俊ぼうの苦悩、一豊や喜久雄についても細かく語られていて、読んでいて面白かった この量の話を綺麗に映画にまとめられているとつい感心してしまった
1投稿日: 2026.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えたあと長いため息が出ました。 芸の世界に取り憑かれてしまった喜久雄の異変に気づいた竹野の動揺。読者の私もはっとしました。語りべは悪魔か劇場に住む何者かもしれませんね。最期を徳次が車窓から見ていたかもしれない。そう思うと切なさが増します。
6投稿日: 2026.06.28
powered by ブクログ人間国宝の死に象徴されていた芸に捧げ、芸に生かされる波乱万丈の人生。最後に見た景色は友、徳次だったのか。喜久雄を中心とする人間模様、感情の機微と変化が最後の景色を彩った。
1投稿日: 2026.06.28
powered by ブクログ映画も良かったけれど小説も素晴らしかった!喜久雄と俊介がかっこいいことはもちろんなのだけれど、二人を支える徳次、春江、幸子、彰子たちも良かった。吉田作品の素晴らしさってここにある気がする。メインの登場人物だけにスポットライトを当てるのではなくて、縁の下の力持ちとして活躍する人物にもしっかりとスポットライトを当てている。 映画→小説→映画→小説→映画→小説‥‥と、何度も何度も繰り返し楽しみたい作品。生涯を通して人生に彩りを与えてくれる作品に出会った気がします。
2投稿日: 2026.06.27
powered by ブクログ映画を観てから原作を読んだ。 フィクションとは思えないほど生々しくて、途中から本当にあった話なんじゃないかと思うくらい引き込まれた。 歌舞伎に人生を狂わされながらも全てを捧げていく人間たちの話がとにかく面白い。喜久雄はもちろん、他の登場人物たちももっと深掘りして知りたくなった。 ずっと語り手が寄り添ってくれる構成も読みやすくて好きだった。 それにしても、この作品をよく映画化したなと思う。本当にすごい。
1投稿日: 2026.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もちろん映画は観ていて遅れて読んだが、先に原作を読んでおけば良かったと思った。 単純に小説として面白すぎて止まらず、上下巻を二日で読み切ってしまった。 映画も良かったが、シーンの美しさの方が印象に残っていて、展開の早さもあり、登場人物の関係性や心情は「?」となるところも多かった。 小説は、喜久雄をとりまく登場人物の人生が生き生きと描かれており、魅力的なキャラクターばかりだった。その分、喜久雄が人生を通してひたすら芸を極め、遂には孤高の存在となっていくさまが浮き彫りになっていた。 映画と小説で結構展開も違うが、小説を読むことで映画の演出が改変されている理由が理解できたし、オリジナルシーンの素晴らしさも感じられた。 特に印象が変わった登場人物は喜久雄の娘の綾乃だ。映画では大人になってから再登場し、喜久雄に恨みを伝えるシーンがあり、やや唐突に感じていた。 小説版では思ったよりも喜久雄との関わりが多く、一度関係性が拗れたあと良い関係に帰着したように見えたが、不意な出来事から(本人も意識していなかった)綾乃の恨みが発露してしまう、という構成になっており、全てを犠牲にして生きていくことの辛さをより、リアルに感じられた。 ラストシーンも小説でないと表現できない内容で、とにかく美しかった。文章だけで、こんなにも美しさを表現できるのかと思うほど。 小説を読むことの面白さを、とことん味わわせてくれる作品だった。
1投稿日: 2026.06.23
powered by ブクログ途中から芸術を完成させるための喜久雄という生贄の記録なんじゃないかと思えてきて震えた 人間国宝って狂気 人として大切なものを削り続けて、最後に「宝」になるんだもの 美しさが妖しさを内包してるのって日本的感性な気がする 芸に喰われて空っぽの美しい怪物になっていく喜久雄に怖さを感じた 喜久雄は歌舞伎の殉教者だ
1投稿日: 2026.06.21
powered by ブクログ話題になるだけあって面白かった。全ての人物が色々複雑な想いをまとっていて、余韻がすごい。芸を究める人は俗世とかけ離れるのだなとも思った。読み返すとまた新たな見方が出来るかも。
1投稿日: 2026.06.21
powered by ブクログ作品を通して、作者の語り口なのにここまで登場人物に感情移入できるのはお見事。映画を観たいと思ったときには上映期間終わってて草。映画館で観るのが一番なんだろうけど、仕方ないから何かで観る(p_q*)シクシク
1投稿日: 2026.06.19
powered by ブクログ凄まじかった。 再読ながら、読み終えた後にくる衝撃は 1回目に読んだ時より 今回の方が上回っていたと思う。 喜久雄は狂人になったのではなく 舞台のあちら側へと行けたんだろうな。 あちらの世界と一体化し、永遠に終わらない、幕が引くことのない美しい世界へと行けたのではないかな。 それが幸せな事なのか、はたまた不幸せなのかは きっと現実の世界を生きている私には分かりようがない事なんでしょうね。
10投稿日: 2026.06.18
powered by ブクログ歌舞伎の舞台は見たこともないし映画も観ていないけれど舞台上での演出、効果音、動きや空気感全てが想像上で見えた。 喜久雄の人生。 振り返ってみると本当に波乱万丈だが歌舞伎を愛し歌舞伎に溺れた役者一筋の人生。 何かを究める人間は凡人には視えていない世界が視えていて周りからは少し狂っているように映るのかもしれない。 喜久雄の不器用な性格ゆえの真っ直ぐさが歌舞伎役者の女形に扮することで繊細でものすごく美しい妖艶なものを生み出しているように思えた。 明るい夜空であればあるほど、そこで輝く星々はその身を粉にしているのでございましょう。 この一文がとても印象的だった。 国宝というものに値する喜久雄をよく表しているなと心に残った。 歌舞伎の世界を陰で支える女性陣の存在もなくてはならないものであると痛感した。 ありきたりの表現だが強く逞しくプライドを持って支えている。 下巻を読み終えて感じたのは何とも言えない儚さ。 映画も観てみよう。
18投稿日: 2026.06.17
powered by ブクログ映画で話題だったため気になって読了。 邦画で一位になるほど大衆受けしたにも関わらず原作は文学味の濃い内容でした。 個人的にはこの作品はものすごく小説(文学)の様式美を大切にされているなと感じました。そのためか語口は現代のもので読みやすいのに、懐かしいものを感じることができました。
1投稿日: 2026.06.17
powered by ブクログ映画からの本で入りました。 映画は非常に素晴らしくて、普通は「この映画観たな〜」位しか記憶に残りませんが、国宝は歌舞伎の歴史、喜久雄と俊介という2人の人間の一生が描かれており、とても印象が強く、歌舞伎とはこういうものなのか...!と衝撃を受けたのを覚えています。 ただ、小説は上下巻あることから3時間の映画では全てを描き切れていないだろうと思っていました。今回本を読んで想定通り、映画よりも物語が奥深く登場人物の心情が丁寧に書かれていたり、映画を1回観ただけでは分からないことも「あの場面はそういうことだったのか」と謎が解けたり、読んで良かったです。 星4にしたのは、私自身の歌舞伎の知識が乏しく 歌舞伎シーンでは正直内容が入ってこないこともあり...自分の落ち度なのですが、もっと歌舞伎について詳しければより面白いんだろうなと思いました。 この本の内容を読んだ後にまた映画を観れば違った印象になると思っています。楽しみです。
1投稿日: 2026.06.14
powered by ブクログ歌舞伎の成り立ちから勉強できました。 17歳から年老いた年月まで長いスタンスの物語で、歌舞伎とは何だか人の機微を表した哲学のように思えました。 人の一生の終え方、終わり方、人生とは終わってみればどれも幻のようなもの、と最後はだんだん物悲しくなってきました。
2投稿日: 2026.06.11
powered by ブクログ歌舞伎のことある程度わかってないと、読み辛いかもしれない。なんだったら、もっと舞台に立っていたい言う喜久雄の気持ちがよく分からなくって。6年前のあの出来事からどうしちゃったのか。 辻村のまさかのカミングアウトもそうだし、徳次せめて連絡ぐらいしたらいいのにとか。 色々気になるまま終わった。えぇえ
12投稿日: 2026.06.08
powered by ブクログ始まりから終わりまで、 息つく暇なく読み終えた。 すごい引力で、物語の中へ 連れていかれ、大団円にたどり着いた。 好きであるということの魔力。 その魔力に取り憑かれた人たち それぞれの人生。 読み終えて、思いを馳せると じんと深く胸に染み入るような感動がある。 歌舞伎についても、時代についても そこに生きる一人ひとりについても 丁寧にじっくりと描かれているからだろう。 みんな、生きて苦しみの中に喜びを見出して 消えていく。 美しい雪のように、降り落ちて 消えていけたらいいなぁ。 読後、しみじみと思った。
1投稿日: 2026.06.08
powered by ブクログ下巻前半は事件もなく、このまま終わるのかと残念に思ったりもしたが、さもあらず、数々の事件が息もつかさず連なって、読むスピードも上がった。周りの事件、雑事に翻弄されながら、無形文化財、人間国宝ともなる人が考えていること、見えてくるものとは何だろうと追っていく展開。読み手を混乱させることなく構成されたところが素晴らしかった。2026.6.7
1投稿日: 2026.06.07
powered by ブクログ文学的な作品。 仮に舞台が欧州で題材がバレエなら世界文学として受容されるのではないだろうか。 血筋、家族、師弟、芸道…… 様々な事が描かれながら人生を駆け抜けていく。 圧巻の一大絵巻。 印象に残ったのは人の縁かな。 縁があった人との関わりが今と違っていて血の通った感じがしたかな。
1投稿日: 2026.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったです。歌舞伎の知識が全くない中で読み進めましたが、演目の説明が易しくて理解しながら進められました。読みながら舞台の雰囲気をもっと掴みたくなり、NHKでやっていた『積恋雪関扉』を録画して見たりしました。実際の歌舞伎は長唄や会話が理解できなくて、言葉の壁を痛感しました。国宝を読んだだけでは予習に及ばないため、歌舞伎を楽しむきっかけとしては良い作品になりました。 下巻の最後の方は喜久雄が狂っていきましたね。舞台が好きで堪らないから自分から進んで狂っていったようですが、周りの人たちは一目置くと同時に好奇な目で見ていたのだと思います。最後は舞台から降りて演技を続けて、車にでも轢かれるのでしょうか。異常者になってしまう終わり方に鳥肌が止まらなかったです。 徳次が好きでした。綾乃のために奔走する場面は漢だなと唸るばかり。喜久雄のために尽くす姿勢も熱くていいですね。最後はアリババみたいなネット通販会社の社長に登りつめるのはナイナイ(笑)とツッコミを入れながら読みました。これはこれで面白かったです。 下巻は喜久雄が色々なものを手に入れ過ぎて人生上手くいきすぎやろ、と読む気が失せたり、演目の種類が多すぎてダルくなったりと、上下合わせて4ヶ月ぐらいかかりました。読み終えたら映画を観ようと思っていたのですが、上映が終わりつつあるので配信で楽しもうと思います。
1投稿日: 2026.06.06
powered by ブクログ語り口が心地よくて、読書をしているというより読み聞かせをしてもらっている感じがした。 言葉がどんどん頭に入って来て、情景が目に浮かんだ。 見事な大作だった。 ただ、喜久雄がやっぱり甘えた自分勝手な人物で、歌舞伎役者はそんなに偉いのかと不愉快になった。 芸のためなら女房も泣かすという懐メロのような日々。 現実の歌舞伎役者もこんな感じなのだろうか。 喜久雄の周囲の人物はとても魅力的。 俊介、徳次、春江、綾乃などみんな感動をもらえた。 また、ラストシーン、言葉を重ねて感動的場面を作り出そうとしていないのに、なぜか目頭が熱くなった。 この感動の余韻は良かった。
37投稿日: 2026.06.06
powered by ブクログ下巻の前半は少し中だるみした印象。 後半にかけて、喜久雄の危うさと情景の美しさが混ざり合い鳥肌が立った。
1投稿日: 2026.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 人と人が絡まり合って。愛憎、なんて言葉じゃすまないような人間関係。 上巻では血をがぶ飲みしたいと言っていたけれど、血より濃いものを見せつけられる。 さて、これがどう映像になるのか、楽しみ半分怖さ半分。
1投稿日: 2026.06.02
powered by ブクログ面白かったです。歌舞伎役者の50年に伴走出来た感覚。上下巻で文庫800ページ程とかなりの長編作ではありますが、歌舞伎役者50年の人生、そしてそれを取り巻く様々な状況や関係する人々を踏まえると、もっと長い作品になってもおかしくはなかったかもしれません。自分は歌舞伎には全く興味はありません。ですが、楽しんで読むことが出来ました。展開も割とテンポよく、読みやすく描いてくれているからだと思います。映画の公開は終了してますので、配信で楽しみたいと思います。
69投稿日: 2026.06.02
powered by ブクログ2026/5/14読了。 映画国宝原作。 昨年映画観て原作が気になっていたら、楽団のkさんがお持ちとのことで、3月末にお借りしました。 しばらく読書から離れていたので、正直読了に時間かかると(数ヶ月とか)思っていたところ、上巻約1ヶ月、下巻は2週間とここ数年のわたしにしては早いペースで読み終えられました。 基本は電車の中とか移動中に集中して読んでたけど、下巻に至っては続きが気になって家でも久々に読んでしまったり。それだけ続きが気になってしまったと言うことで。映画観てたからラストも知ってるにも関わらず。 映画観てたからというのもあるかもですが、とにかくするすると物語が絵として見えてくる。それはもう気持ち良いほどに。 歌舞伎について余り詳しくないので映画ではなんかやっとるなあ…というようなふわっとした感じで観ていたところが説明がつくことにより、より納得。 また時間の尺も映画では書ききれない長きにわたり丁寧に描かれていること。 映画よりも登場人物がより多く、より細かく描かれることにより物語の重層感が増してより深く楽しむことが出来ました。さすが原作。 何より心地よかったのが地の文の丁寧な言葉遣い。視点を自由に行き来させる様は本当に鮮やかさ。 舞台の観る側、演じる側のみならず、神の視座とも言うべきあの下巻の描写に、小説、映画、舞台好きとしては心が震えましたね(て、舞台はここ何年もご無沙汰してるんですけど) 。 細かいところだと、貸してくれたkさんも言ってたけど、映画に徳ちゃんがいないことが悲しかったですね。 居るといないで大違いだなと。長さ的に難しかったのだろうと思いつつも、長崎では確かに映画でも描かれていたのになあ。と。まあ原作ラストあたりもニヤリとさせてもらって、これは原作読者だけのご褒美と思えばそれはそれでありだなあと。 あと、お嬢さんがどん引いていた人間の屑ぷり的なとこ、JKにはキツかったようですが、わたし的にはそういう面も含めて良かったんだなと。 綺麗は汚い。汚いは綺麗。なんだったっけ。マクベスだったか(調べた)まさにそれ。 ちなみに解説にも記されていた花闇、積読から転じて今再読中です。わたしを皆川さんの毒に絡めた作品。やっぱり良いなー。 ということで、本当に素晴らしい読書体験でした。映画も見返したくなったー。 。 2026年2冊目(本当全然最近本読めてなかったー!)
1投稿日: 2026.06.02
powered by ブクログ映画版は喜久雄という存在に強くフォーカスした、じめっとした美しさと孤独を描いていた印象。映像の壮観さは圧倒的で、舞台シーンはまさに“国宝”を見るような迫力がありました。 一方、小説版はかなり異なる印象。いい意味で淡々としていて、喜久雄という一人の人間の人生を静かに紐解いていくような構成で、どこかドキュメンタリーを読んでいる感覚に近かったです。重厚なのに不思議と読みやすく、気づけば完全にのめり込んでいました。 特に印象的だったのが女性陣の描かれ方。春江、彰子、市駒(映画では藤駒?)が、とにかく強くて逞しく、映画版よりもはるかに“自立した女性”として描かれていて、本当にかっこよかったです。 そして映画との一番大きな違いは、徳次と弁天の存在でしょうか。映画では喜久雄の孤独な美しさが際立っていましたが、小説ではこの二人、特に徳次の存在によって、喜久雄が少し救われているように感じました。 それでも、まるで呪いのように不幸になっていく喜久雄の人間関係。芸に取り憑かれ、のめり込むほどに人間として孤立していく姿は悲しいのに、同時に異様なほど美しかったです。 ラストも圧巻でした。あれは喜久雄は亡くなった、という解釈でいいのでしょうか。歌舞伎の世界と現実の境界すら曖昧になり、絶頂のまま最後まで舞い続ける姿が、ただただ美しかったです。周囲の人物たちが「これが最後の舞台になる」と悟っている空気も切なかったです。 語り部が言っていた通り、最後はただ拍手を送りたくなります。こんなにも悲しく、美しい終わり方があるのかと、大満足の読後感でした。
16投稿日: 2026.05.31
powered by ブクログ吉田修一さんが黒衣として現場に入って取材したからこそ、書きたいことがたくさんあったんだな、と感じられた。しかし、長い!!笑、とツッコミを入れたくなる。笑 原作読む前に映画を観た方がいいと先輩に言われたのでそうしたけれど、それでよかったなと思った。3時間あっても映しきれぬ。でも映画は、読んでる間は想像でしかなかった女方の美しさ、造形美が、音楽も合わさってちゃんと実感できて、没頭できる世界観だったのでどちらも良かった。 読み応えはありました。 最後に。徳次がかっこいい。グッとくる。
1投稿日: 2026.05.30
powered by ブクログ濃い。とにかく何かが起こり続ける。幸せは長く続かない。そもそも幸せってなんなのか。 映画も見てみたいです。
1投稿日: 2026.05.27
powered by ブクログ映画を見て、小説も読んでみたいと思って読んだこの作品。小説は、映画と違うけど、これはこれで素晴らしかった。 映画は、二人の歌舞伎役者にスポットライトをあてて、時にそれぞれの明暗の時を描いて、良かったのだが、小説は喜久雄一人にスポットライトを浴びせて、その分彼を中心とした人々の関りが描かれていて、より立体的な人間像が垣間見られた。 どちらが良いということはなく、どちらも好き。ただ一点、小説のラストシーンは映画でも再現してほしかったかな。
1投稿日: 2026.05.26
powered by ブクログ映画を観てからの本。 下巻はほとんど映画とは話が違ってどんどん面白くなった。 ここ最近本を読まなくなって久しぶりの読書。 映画と本筋が変わってきて本だけの内容、本だけの世界になった途端面白くなった。 あぁ、やっぱり本っておもしろいなと再確認。 俊ぼんが死んだとき電車の中やったけど泣きそうになった。 ラストのシーンもものすごい余韻。
1投稿日: 2026.05.25
powered by ブクログ全員が幸せになることは難しいとはいえ、さすがに辛すぎる。 芸に生きるっていうのは才がないと難しいよな
1投稿日: 2026.05.23
powered by ブクログ喜久雄が演じる、まさに国宝にふさわしい、息を吞むような演技を歌舞伎場で観覧しているような描写で、私は下巻の方が良かったです。 映画の主演のお二人の演技も非常に素晴らしかったとは聞いていますが、ここは歌舞伎場で、人間国宝と呼ばれる歌舞伎役者さんの舞台を見てみたいと思いました。これまで歌舞伎を見に行ったことはありますが、本書を読んでからでは、また違った心持ちで、鑑賞することができそうです。 本書では、主役の2人以外にも、印象深い登場人物が複数いますが、映画では存在しなかったり、設定が結構変更されているのだなと思いました。また、ラストも映画とは違うようで、映画の方が万人受けするでしょうが、小説のラストも、狂気と紙一重のとても幻想的なもので、映像でみてみたいと思いました(個人的には、小説のラストで映画が終わったら、茫然自失のまま映画館を後にすることになりそうですが、衝撃的過ぎてこちらの方がいつまでも印象に残ったのではないかと思いました)。 映画も機会があったら、是非、鑑賞してみます。
1投稿日: 2026.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み応えがありとても面白かった。 喜久雄の芸が常人離れしていくにつれ、独り狂気に染まり、神の領域に踏み込んでいく様を臨場感を持って楽しめた。時間をおいて何回も読みたいと思わせるような作品だった。
1投稿日: 2026.05.23
powered by ブクログaudibleで。役者の世界、梨園の厳しさに圧倒され、引き摺り込まれるように下巻に突入。 喜久雄に半次郎を襲名させることに決めた訳が、下巻では明かされている。丹波屋に戻ってきて花井半弥として屋号を継ぎ、順風満帆かと思われた俊介に降りかかる不幸。それと対比するように浮上する喜久雄の運。どのように言われようとも、芸を磨き舞台に立ち観客を虜にする喜久雄。喜久雄の会話部分が少なくなっていくにつれ、孤高感が増し、哀しいほど美しいのだと感じてしまう。 しかし、狂気に取り憑かれたかのように役者であろうとする男たちを、必死で愛し支えた女たちの戦いもまた、この下巻で心に残る部分だった。 ラストは、本当に、なんと言っていいかわからない(涙)
3投稿日: 2026.05.22
powered by ブクログ映画を観ていなくても浮かぶ情景、圧巻でした。特に印象的なのは源氏物語のシーン、映画では描かれていないとの事で、とても残念ですが、映像に勝る小説の方が読書家としては嬉しいですね。 (ちょうど来月からアマプラで配信されるということなので、観てどう感じるか、楽しみです。) メディアや反社との関係など、古き良き昭和という感じで、何もかも露わになって、美しさの欠けらも無い現代に警鐘を鳴らしている様に感じました。歌舞伎役者たちの生き様が(死ぬ直前まで)本当に格好良い!
39投稿日: 2026.05.21
powered by ブクログ上巻より下巻の方が読み応えがあった。 歌舞伎と生きる役者と、 それを支える男達、女達。 卓越した能力から来る孤独、 人を超越した存在へ。 進んだ先は、 神の領域か、狂気か。
3投稿日: 2026.05.20
powered by ブクログヤクザの親分の息子が女形の歌舞伎役者に弟子入りするお話 映画も大ヒットして小説の感想を書いている人も大勢いるので、個人的に思った事を連連と 喜久雄の特定のモデルはいないという事だけど 梨園の代々の血筋の出自ではなく、女形で大成して人間国宝となった人と言えば坂東玉三郎を思い浮かべてしまう まぁ、あの方も料亭の息子で幼い頃から日舞を習ってたりするので 喜久雄の境遇ともまったく違うんですけどね 喜久雄と俊介 出自の違いはあったけど、俊介の父であり二人の師匠である二代目半次郎は喜久雄の方に何かを見た その結果として俊介の出奔 これって、本当に喜久雄の方に何かの素養があったのだろうか? その時だけのアドバンテージだったとしたら、俊介が不憫 これがなければ跡目問題はなかったのにね そんなきっかけから噴出するあれこれの問題 血筋、興行、世間の流行、伝統芸能 梨園の中のドロドロとした人間関係 この辺はイメージ通りではあるのだけど、どの程度が本当なのでしょうね? 俊介が戻ってからも丹波屋の苦難は続く ってか、喜久雄の元恋人 春江 俊介とそんな関係になっていて、喜久雄よりそっちを選ぶとは思わなかった あと、出奔した後の二人の生活も中々に壮絶 自分の腕の中で冷たくなっていく息子をただ抱きしめるしかない状況というのは想像するに恐ろしい そして薬物依存とかね…… 春江、よく寄り添ったなぁ そして丹波屋に戻ってからも安心できるような状況は続かなかったわけだしね 喜久雄の世話焼きの徳次 何だかんだ言って、最後は徳次が喜久雄を助けてくれる展開は胸熱 喜久雄の家族観も当時としたら普通なのかな? 娘 綾乃の反抗期 親とは言っても長い間一緒に暮らしてなかったしね そこまで親子という感覚はお互いになかったのではなかろうか? そしてやはりここでも徳次の男気が胸熱 しかし、後に綾乃も結婚して喜重に襲いかかるヤケドという災難 綾乃としたら、そりゃぁ幼い頃の父親の願いのせいと思っても仕方がないでしょうね そんな喜久雄が何かと乖離するきっかけ 「藤娘」を舞っているときに、観客の一人が舞台に上がってきた事件 舞台という仮初めの世界と現実が入り混じってしまったわけで それ以降「喜久雄はどうなってしまうんだろ?」という恐ろしさを感じた 人間離れというか、人ならざる領域に足を踏み入れた感があるんだよなぁ 舞台の上では、本当に人ではなかったのかもしれないなぁ…… 映画は未視聴なので、機会があったら観てみたい このまま全部を映像化出来てるとは思わないので、どこを省略して設定を変えたのか、興味はある --------------------- 俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ! 極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、 芸の道に青春を捧げていく。 芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、 作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。 1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか? 朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。 ---------------------
13投稿日: 2026.05.19
