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地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる
地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる
ビル・ゲイツ、山田文/早川書房
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総合評価

54件)
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    地球の未来を想ってくれる力のある人がいることのありがたさを感じた。 日本の企業の多くはサラリーマン社長なので、環境のためという使命感で会社を動かすことは難しいと思う。脱炭素が単なる数値目標になってしまっているようで残念。社員もその重要性を理解し、自社の取り組みに誇りを持てると良い。CO2排出量〇%削減、といっても、その数的効果を実感するのは難しい。実感のない取組に熱をもって取り組むのは難しい。正しい知識と危機感があると、その数値の重要性が掴めるのだと思う。彼はそれをしている。 脱炭素を謳う一方で、自身が炭素排出量の多い生活をしていることに葛藤がある。この点については、脱炭素に向けた働きかけを行うことで、削減が排出を補っていると考えている。といった記載があった。自身を客観視しつつ、ポジティブな面を見出して原動力にしていくことの重要性を感じた。脱炭素のトピックに関わらず、自身が何かを実行しようとすると、無駄に自分を客観視したつもりで卑下して行動を止めてしまうことがあるから。 干ばつ洪水 DAC炭素吸引 グリーンプレミアム、

    0
    投稿日: 2025.11.04
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    あまり目新しいことは言われてませんが、世界レベルで影響力を持つ人が声を上げてくれていることは勇気を貰えました。これからはビル・ゲイツも言ってるんやからって説明しますよう

    0
    投稿日: 2025.10.16
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    化石燃料がどれだけ生活に根ざしているかよくわかった。 消費者として、エコに関連する製品や食べ物を選ぶ→マーケットにシグナルを送る→企業が価値ある市場と認識→投資→開発費に充てる、自分の行動も大きな流れの一部になりあるということを認識した。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    グレタさんには結構な言われ方をしていたが、さすがビルゲイツ、イノベーションを信じている。 さて2030年か2050年か。

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    本音はどうあれ、ビルゲイツのような超富裕層が未来志向で地球保全を考えているという事実は救いだ。あの金を倫理観のかけらも無い悪徳に用いる事もできると思えば、随分良い話である。苦労して出世した会社が潰れれば元も子もない。金が幾らあっても手に入れられない平和な未来を認識して、軌道修正するのは当然あるべきとも思うが、簡単な事では無いだろう。 地球温暖化の話である。本書でとりわけ良かったのは、脱炭素を語るなら、スケールを頭に入れておけ、というアドバイスだ。世界の二酸化炭素排出量のトン数は510億トン。その何%の削減にあたるのかを意識することが大事だという事。確かに、この基準値を持って世の施策を見れば、寄与度がよくわかる。頼りない取り組みに気づいてしまう事もある。 ビルゲイツは、スタートアップのバッテリー企業に対し、超高額のお金を支払ったが、結局のところリチウムイオン電池を改善するのは難しいという結論だ。バッテリーに使える金属も全て調べたが、既に製造されているバッテリーより、更に高性能のものを製造できる素材は存在しない。せいぜい性能を3倍にする位。従来使われている個体金属の代わりに液体金属を使用するバッテリーが研究されている。また、ガソリンと同じ量のエネルギーを得るには、ガソリンが35倍の重さのバッテリーが必要になる。 肥料に巻かれた窒素の多くは植物に吸収されず地下水や地表水に流出して汚染を引き起こすか亜酸化窒素として空気中に漏れ出る。亜酸化窒素は二酸化炭素の265倍も地球を温める力がある。 ビジネスは、こうした本質的ニーズに向けられるべきだし、そこにイノベーションが活用されていくのが理想だ。余剰に溢れる富裕層の責務とすら思う。

    49
    投稿日: 2024.06.01
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    温室効果ガスを出しているのが鉄鋼業などものづくりの過程が多く。(一般のエアコン使用がそれほど多くないデータは良かった) withコロナの時代で読みましたが、 参考になりました。

    3
    投稿日: 2024.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地球温暖化に疑いの余地はない。国連の報告書でもこの事実が確認される。 CO2の世界の排出量は年間で510億トンでこれを2050年までに0にする必要がある 内訳は電気を使う27パー、ものをつくる31ぱー、ものを育てる19ぱー、移動する16パー、冷やす暖める7パー。 電気をつかう:現在世界の3分の2が化石燃料。 太陽光や風力は間欠的エネルギーだが電気は常に必要。再エネを普及させると間欠性の問題が大きくなるため、安価なバッテリーの開発や他のエネルギー源が必要。原子力は有効な手段。 ものをつくる:コンクリートや鋼鉄を作る際、炭素を結合する過程でCO2が発生する。 工程の電化、炭素回収、効率的な資材活用が必要。 貧困国の人々がより良い暮らしをできるように、エネルギー使用量は増やすべきで経済成長を止めるべきではない。そのエネルギーがクリーンなものである必要がある。 気候変動の被害は貧困国である。農業が主要産業であるため。気候変動の原因になることをほとんどしていないのにその影響を受けることとなるため、最も貧しい人たちを救うためにもゼロを達成する必要がある。 ゼロ達成は慈善事業ではない。新しい技術でブレークスルーを起こし、産業を生み出すことで、雇用創出と排出削減の両方が実現できる。 そのために、グリーンプレミアム(既存技術と新技術のコスト差)を小さくする必要がある。市場原理、経済合理性から。 それには必ず政策として取り組む必要がある。民間だけでは研究開発にコストがかかりそのリスクをとれない。 また、2030年ではなく、2050年ゼロをゴールにして取り組みを進めるべき。例えば石炭火力発電から石油火力発電に更新したら2030年は達成できても、耐用年数を考えるとその時点で2050年の達成は難しくなってしまう。

    1
    投稿日: 2024.02.25
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    ビル・ゲイツさんは本気で地球を救おうとしている。迫り来る気候変動、地球温暖化という人類の問題について書かれた一見難しそうな内容。それがこの本では我々一般市民が理解できるレベルにまで分解して、シンプルな言葉で分かりやすく説明してくれている。ゲイツさんが如何に頭脳明晰で、説明上手な人なのかを思い知らされる。 地球温暖化に歯止めをかけるには、温室効果ガスの排出をゼロにしなければいけない。そのために各国、そして我々がすべきことは何か。ゲイツさんが歳月をかけて学び蓄積した知識を、わずか二千円弱で読めるなんて凄いことだと改めて思う。 アメリカ、日本、中国など高・中所得国の話ばかりではなく、低所得国に重きを置いている点には驚かされた。例えば炭素税を導入するという例で、「低所得国からの製品は大目に見る必要がある。低所得国の優先事項は経済成長をすすめることであって、すでに非常に低い炭素排出を削減することではないからだ。」とゲイツさんは述べている。各国で同じ数値を目指すことを平等とするのではなく、それぞれの国の状況に応じた処置を行い、あくまでも地球全体で発展しながら温室効果ガスの排出をゼロにするという目標に向かう姿勢などは読んでいて感銘を受ける。 ただ、ある程度発展した社会の仕組みの中に、炭素排出をゼロにするための変更を途中から組み込むのは難しいと痛感した。初めから炭素排出がゼロのシステムを組み込んだ上で社会を作れたならよかったが、今となっては関係各所への利害が複雑に絡みすぎており、その時々のお金さえあれば解決できるというレベルの問題ではなくなってきている。 でもたしかにお金は必要で、ゲイツさんが莫大な資金を投入して企業や研究を支えてくれているのはありがたいと読みながら思った。本当は各国の政府が率先して大金を注ぎ込むべきなのだろうが…「技術、政策、市場に同時に働きかける」「3つが同じタイミングで同じ方向を向いていないといけない」というゲイツさんの考えに同意するし、各国で取り組んでほしいと心から願う。 気候変動をめぐる議論は二極化しており、矛盾や混乱を招く話が多い。そんななか、炭素排出ゼロ達成に向けて現実的で具体的な計画を議論の中心に据えるべく、我々一般市民が気候変動に関する会話を増やすきっかけをつくりたいという思いで本書は書かれたそう。ゲイツさんの凄さもさることながら、地球が今抱えている問題について深く真剣に知ることができる良書。

    5
    投稿日: 2023.11.21
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    ビルゲイツのトイレのプロジェクト規模が、 凄すぎて、参考にも何もならないけど ビルゲイツ財団の取り組み方や、コストの調整 世界を巻き込むチカラ、実行力 どれとっても素晴らしい! ビルゲイツの奥さんも素晴らしい人だ。 地球規模かー。ビルゲイツの生きてる、 同じ時代に生きてる事が嬉しい。

    0
    投稿日: 2023.09.11
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    本書は、ビル・ゲイツ氏がエネルギー貧困問題を通じてここ20年間に知った気候変動の実態と今後の対策について書き下ろしたものである。エンジニアの立場から温室効果ガス排出量をゼロにするための考えを記している。

    1
    投稿日: 2023.08.30
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    近年読んだ本の中でもとてもためになった著書だった。 ビルゲイツがやろうとしていることの信念が感じられる。 高いモチベーションは、どこからくるのか。素晴らしい人だと感じた。 自分の資金を投資という形で提供しているが、そのことが、気候変動の問題に対する著者の回答である。 温室効果ガスの削減 1 ものを作る 2 電機を使う 3 ものを育てる 4 移動する 5 冷やしたり暖めたりする この活動全てに対策が必要となってくる。

    1
    投稿日: 2023.08.11
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    ビル・ゲイツが考える、地球のために何ができるのか?の本。あまりにも規模が壮大すぎて途中でついていけなくなった。

    0
    投稿日: 2023.05.07
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    気候大災害を防ぐために必要なことについて、誠実に理知的にわかりやすく書かれた良い本。 個人的には以下の点も掘り下げてほしかった。 ・このままCO2を出し続ければ気候大災害が起こるとの検証 ・時間稼ぎの手段として触れられているジオエンジリアリング(雲に粒子をまいて太陽光を遮る)による対応(・・・この方が現実的に感じた)

    0
    投稿日: 2023.02.07
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    今温暖化を引き起こしているものが具体的に理解できた。自分の仕事を通じてできることを探すなど、読んだ人の行動を変える力を持つ本だと思う。 後半の具体的な行動については自分ごとにすることが難しく感じたが、イメージの助けになる。

    0
    投稿日: 2022.10.18
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    気候変動がいかに危機的か、それを解決するための具体的な施策が描かれていて分かりやすかった。ビルゲイツはインターネットだけでなく環境問題にも造詣が深い。温室効果ガス510億トン、クリーンエネルギー、カーボンフットプリント、グリーンプレミアム、核融合、地熱発電、炭素回収、農業革命、市場・技術・政策を考えなければうまくいかない、マングローブ林等グローバルに新興国も含めて考えなければならないとよく分かった。

    0
    投稿日: 2022.10.08
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    ビルゲイツの書いた環境問題についての本。世界(主にアメリカ)にたいして、温室効果ガスを減らす(最終的にはゼロにする)取り組みを提言した本になっていた。 ソフトウェアの世界から離れてる感じがして、個人的にちょっと悲しいけど、それどころではないという気持ちを持ってるのだろうなと感じた。これほど、地球の未来のためにどういうことができるか考えている本というのはそうそうないんじゃないだろうか。 この本を読むうえで大事な概念は「グリーンプレミアム」という概念。定義はこの本にも書いてあるけど、さらっと読み流してしまったせいで途中でよく分からなくなり、読み直した。 ようは、炭素を排出しないような代替品を利用した場合、どれぐらいの価格差があるかということらしい(炭素を吸収する技術でもOKだそう)。この言葉はよくでてくるので、今から読もうとする人がいたら、この言葉を覚えておいたほうがいいと思う。 温室効果ガスをゼロにするのは、本書によるとできるとのことだけど、さすがに現実的じゃないのだろうなと思った。炭素を吸収する技術が発展すれば可能性はなくはないのだろうけど。ちなみに、炭素を直接吸収する技術をDAC(直接空気回収)というらしい。仕組みが全然分からないけど、名前ぐらい憶えておきたいと思った。 「キロワット=家」「ギガワット=中規模都市」「数百ギガワット=大きく豊かな国」という概念は分かりやすいと思った。そうそう意識することないかもしれないけど、覚えておきたい(と言いながら、すぐ忘れそうなきはする)。 作る場所によっては、ダムは石炭火力発電より多くの温室効果ガスをだすという話は驚いた。再生可能エネルギーの一つの印象だけど、自然に優しいエネルギーとはかぎらないということなのかな。まあ、ダムって物語では少し悪く描かれがちな印象はある(アナ雪2とか)。 ちなみに、自分は今まで原発は無くしていくほうがいいなんて思ってたけど、この本を読んでいると一概にそうとも言えないのかなと思った。環境に優しいし24時間いつでも発電かのうだし、原発による死者というのは他の発電技術よりは少ないのだとか(どういう基準のデータかは謎だけど)。日本だと福島原発の印象が強いから悪いイメージだけど、本当に安全と分かれば(それこそ、震度7の地震があっても)、稼働するという選択もありなのかな。地球の未来を考えると。ただ、やっぱり万が一のことを考えると怖いので、ここは難しい問題だと思う。 そういう意味では、核融合の技術には注目したいところなのだけど、これはこれで実現は難しい。核融合の最大のプロジェクトは、フランス南部に作っているITERという実験施設だそう。日本も関わっているらしい。うまく軌道に乗って、世界中に広がればいいのだけど。 牧畜がなぜ温暖化に影響するのかよく分かってなかったのだけど、どうやら牛がだすげっぷやおならでメタンが発生し、温暖化につながるらしい。そんなに影響が大きいものなのか。日本では温暖化っていうと二酸化炭素の排出しか言われてないイメージだけど、最近の授業ではそういうことも教えてたりするのだろうか。北欧では普通に授業で教えると聞いたことがあるけど。ちなみにメタンは、二酸化炭素の28倍温暖化を引き起こすそう(さらに、亜酸化窒素は、二酸化炭素と比べて265倍もの温暖化を引き起こすそう) しかも、畜産をするには、穀物が必要になるので、その穀物を育てるのにもまた温暖化ガスを排出してしまうのだとか。なんだか、いろいろと悪循環だなと思った。 肉の代替としては、植物由来の肉と、培養肉だけど、個人的には培養肉に期待したい。いちいち豚を育てずに豚肉ができるならそのほうが効率もいいだろうし、味の心配もなさそう。まあ、そんな単純なものではないのだろうけど。 それと、CGIARという国際農業研究グループという組織が気になった。農業について研究して品種改良し、肥料の買えない貧困国でも育ちやすい品種を作ったりしているのだとか。災害に強い食物とかもあるらしく、災害大国の日本にもいいのではないかと思った。 後、たまに「友人の」という言葉の後に直接接点のありそうなイメージのない有名人がでてきてちょっと驚いた。「ウォーレンバフェット」とか、FACTFULNESSの「ハンス・ロスリング」とか。ただ、3人とも、未来にたいして提言するという共通点はあるので、違和感があるわけではないけど。

    0
    投稿日: 2022.10.03
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    技術で危機を乗り越えようとする言説。 既に地位も名誉もあり、何より利権、お金が動かすことができない、稀代の起業家が取り組む地球温暖化対策の概説。 国、政治が、活動家が説く温暖化対策は、どこか私利私欲、利権が背景に見え隠れすることが多く、うんざりさせられることが多いが、この本はそうした偏りが少なく見える。

    0
    投稿日: 2022.07.25
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    知らなかったことが多く知れた。 平均気温が数度あがることってそんなに大ごとなの、と思っていたのは大きな間違いだとわかった。 技術への信望はビルゲイツらしいし、それは信じたいと思う。一方で原子力への感覚は国や人によって大きく違うだろうし、全世界的な取り組みの前提となる平和な世界がエネルギーを人質にして脅かされてしまう中、先は厳しいとも感じざるを得ない。 平均気温が4度高かった恐竜の時代にはワニが北極圏で生きられた。 氷河期の平均気温は今より6度低いだけだった。 温室効果ガスを排出する人間の活動 ものを作る(セメント、鋼鉄、プラスチック)31% 電気を使う(電気)27% ものを育てる(植物(肥料生産)、動物(牛のゲップや排泄物、森林破壊) 19% 移動する(乗用車47%, バス、トラックなど30%,船10%, 飛行機10%)16% 暖めたり冷やしたり(冷暖房、冷蔵)7%

    1
    投稿日: 2022.07.24
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    気温1.5℃上昇で、気候大災害となる。あらゆるカーボンニュートラルの方策を行う必要があり、著者が投資しつつ行動していることについて解説されている。いろいろな環境本が存在するが、自分事で実践している人が、根拠を示しつつわかりやすく簡潔に述べている上で、最も納得しやすい内容になっている。 巷では、自らの金儲けの手段として世間を誘導しているかの如く囁かれてもいるが、賢明な読者であればそうではないことにも気づくはず。 貧困国の犠牲の上に成り立ってきた経済成長、そして気候変動によって大きな被害を受けるのも貧困国であることも説かれている。故に、温暖化の影響適応できるように支援を受けて然るべきと主張されているところは共感できる。ビジネスの視点で技術で克服する可能性を試みている、彼氏かできないことでもあり、それを企業や産業が今後の世界経済を牽引することで達成すべきとも主張。それを政策でもカバーするという言わば「市場・経済・政策」はネットゼロ必達のためのひかれなかればならない3つのレバーであるとビジネスの経験を通じて説明している。 今、日本でも自然環境保護と地球環境保全がぶつかり合う場面が少なからずみられ始めているが、国民や政府が、きちんとした理解で臨まないと、日本だけ世界から批判されることになりかねないと感じます。動植物や森林の保護と自然・再生可能エネルギーの普及面で、環境と経済のバランスを取りつつ、日本国内で最低限の何をする必要があるのかを関係性を持って政策、施策を定めなければならないと強く感じました。国民、民間任せではロスが大きく、結果、達成できず、地球環境の保全はおろか、人類が生きていけなくなることを自覚した。

    0
    投稿日: 2022.06.23
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    マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが 本気で気候変動対策に乗り出したことが分かる本。 カーボンニュートラル系の話で、 個人的にはこれまでで一番良かったような気がします。 気候変動版のファクトフルネス(FACTFULNESS)という感じの本。 ※FACTFULNESS https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4822289605#comment それなりのボリュームがある本なので、 決してすらすら読めるものではないかもしれないですが、 それでもできるだけ平易に書かれていますし、 何よりもロジカルで全体感が分かる本。 現状、何ができていて、何ができていないのか、 どんな技術の可能性があるのかなどが網羅的に理解できます。 ビル・ゲイツは原発推進論者なんでしょうか。 原発については比較的ポジティブに書かれていて、 その点は(一部の)日本人には受け入れがたい主張なのかもしれません。 ただ、カーボンニュートラルを達成しようと思うと、 原発以外のエネルギーだけだと、ちょっと厳しそうな感じもしますが。。 これはいろんな意見があって、 両者の言い分が分かるだけに、難しそうです。 カーボンニュートラル対策に本気で取り組んでいかないと 生き残れないような産業(電力とか鉄とか自動車とか)に属する人は、 まずは読んでおいた方が良いと思います。 今はまだそこまででもないですが、 将来的には本に書かれた主張が声高に叫ばれて、 影響を受ける産業の人たちがたくさん出てくる可能性もありそうです。 将来に向けた備えとして、必読の書ではないかと思います。

    3
    投稿日: 2022.05.23
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    p80 人間の活動によって輩出される温室効果ガスの量 ものをつくる(セメント、鋼鉄、プラスティック) 13% 電気を使う(電気) 27% ものを育てる(植物、動物) 19% 移動する(飛行機、トラック、貨物船) 16% 冷やしたり暖めたりする(暖房、冷房、冷蔵) 7% p168 ハーバーボッシュ法 合成肥料 食物生産量増加

    0
    投稿日: 2022.05.05
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    NYTのポッドキャストで、私たちが今排出している温室効果ガスを0にできても今後30年は気候変動は抑えられないというニュースを聞いてハッとした。何となく、本気で取り組めば何とかできるくらいに思っていた気候変動はそんな生易しいものではないと実感したからだ。この本では排出量の内訳から(製造や物を育てることがこんなに多くの%を占めているのも初めて知った)、解決の具体案まで細かくわかりやすく紹介してある。発展を諦めるのではなく、今以上に電気を使い社会を発展させ続けながら気候変動を止めるというのがいかにも著者らしい

    0
    投稿日: 2022.05.03
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    いま世の中ではCO2削減が目標とされているけど、この本はCO2ゼロを目指さなくていけないと書かれており、削減とゼロはやり方も考え方も違う。ゼロを目指さないとダメだなと改めて思った。 本書では沢山の情報が書かれていて一度では覚えられないので、また読みたい。

    0
    投稿日: 2022.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく面白かった。温室効果ガスの排出を510億から0にしなければならない理由、現状の問題の細分化が簡潔にまとめられていた印象。 具体的な行動も第11章以降で述べられている。 第11章 ゼロ達成に向けた計画 イノベーションの供給を増やす [1] これからの10年で、クリーン・エネルギーと気候関係の研究開発予算を五倍にする。 必要な技術 炭素を排出せずに生産される水素 フルシーズンもつグリッドスケールの電力貯蔵 電気燃料 次世代バイオ燃料 炭素ゼロのセメント 炭素ゼロの鋼鉄 植物由来や細胞由来の肉や乳製品 炭素ゼロの肥料 次世代核分裂 Fガスを含まない冷媒 核融合 炭素回収(直接空気回収と局所的な回収) 地下送電 炭素ゼロのプラスティック 地熱エネルギー 揚水発電 蓄熱 干魃や洪水に強い食用作物 炭素ゼロのパーム油の代替物 [2] 高リスク高リターンの研究開発プロジェクトに、より多くの資金を投じる。 [3] 研究開発を最大のニーズとマッチさせる。 [4] はじめから産業界と協働する。 イノベーションの需要に弾みをつける 購買力を行使する。 コストを下げてリスクを減らすインセンティブをつくる。 新技術を市場の送るインフラをつくる。 新技術がほかと競合できるようにルールを変える。 炭素に値段をつけるカーボン・プライシング。 グリーン電力基準。 グリーン燃料基準。 クリーン製品基準。 古いものを追い出す。

    0
    投稿日: 2022.04.16
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    ビルゲイツが気候変動に対してとても勉強して、活動していることがわかった。技術の知識がバックグラウンドにあるので、数値やファクトに基づく記述が多くとても分かりやすかった。年間の温室効果ガス排出量を510億トンと明記し、排出元を割合で示していたのは、目標達成に向けたイメージが湧き良かった。グリーンプレミアムという、環境に配慮した製品とそうでない製品の価格の差をどう埋めるかに、技術革新や政策、市場の変化が大切と考えるなど、技術革新だけでなく、政策や市場といった社会の仕組みのイノベーションも大切だと改めて思った。政策や市場のイノベーションをどのように起こすか、ファクトから課題を探し、どのような解決策があるか考えていきたい。

    0
    投稿日: 2022.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新型コロナで経済活動が落ち込んでも、CO2排出量はわずかしか減らなかった。 温室効果ガスは年間510億トン。どのくらいの割合になるのか計算する。1%年間5億トンを超える技術に投資する。 鉄鋼とセメントの製造は全排出量の10%を占める。発電は27%。 電気量は、1メガワットで小さな町、5000ギガワットで全世界。 空間が必要=太陽光、風力、水力、だけでは賄えない。エネルギー空間密度が低い。 費用はいくらかかるのか=グリーンプレミアム。これが高すぎると誘導するのは無理。マイナスなら自然とそちらを選択するはず。 DACで吸収するのは年間5.1兆ドルかかる。最も費用がかかる方法。 グリーンプレミアムが低い電気を作って、エネルギーを電気に依存することが近道。 水力発電は、土壌の炭素がメタンに変わり放出される。逆効果になる。 経済発展には安いエネルギーが必要。中国は石炭火力を75%下げて経済発展した。 太陽光や風力、水力がただなのにグリーンプレミアムがかかるのは、化石燃料が非常に安いから。 場所によっては再生可能エネルギーが利用できない=送電にお金がかかる。 安定供給のために化石燃料が求められる。バッテリーでは対応できない。原子力は必要。 クリーンなエネルギーは、今後さらに必要になる。人口増加、経済発展のため。現在の発電量の3倍以上必要になる。 電気が占める割合が多くなると送電網のスマート化が必要になる。 原子力以外にはない。発電設備の資材量も最も少ない。太陽光が一番多い。テラパワーの原子炉。 核融合はいまだに実験炉段階。プラズマを発生させるための電力が、発電よりも多い。 養生風力は有望。 バッテリー、揚水発電、蓄熱、安価な水素。燃料電池のための水素を得るために電気を使うと持ち運べるが、エネルギー効率は落ちる。 炭素回収=コンクリートの中に埋め込む。 電力使用量を平準化、または減らす。 ヒートポンプによる熱源にする。 セメントは製造過程で二酸化炭素が出る。エネルギーの問題ではない。 製鉄は電炉で解決可能。 プラスティックは、炭素を使って製造する。閉じ込めて置ける。 結局、可能な限り電化し、脱炭素した電力網から獲得する。残った排出は炭素回収、資材をもっと効率的に利用する、という方法がよい。 食用に動物を育てることは大きな要因。牛のゲップにはメタンが含まれる。 ボーロッグは( (緑の革命の引き金)、茎を短くした小麦を開発した。トウモロコシと米も同様のものができた。半矮性の小麦。肉食の方が餌のカロリーを使う。 肉の代わりに植物由来の肉をつくる。細胞肉、培養肉をつくる。食材の無駄をなくす。 ハーバーボッシュ法で合成肥料ができるようになって農業革命が起きた。肥料のおかげで、微生物が窒素を作らなくなった。製造に二酸化炭素を排出させる。 亜酸化窒素は回収できない。 森林破壊は人口増加のための食料と燃料を作るために起きる。森林破壊を補う植林はできない。 ガソリンほど安く密度が高いエネルギーはない。輸送のためのエネルギーは排出量の16%しかない。 電機自動車は、グリーンプレミアムはほぼゼロに近づいている。しかし、ガソリンが安ければバッテリーが高くてそうはならない。充電に時間がかかる。 代替え燃料には第二世代のバイオ燃料がある。食用ではない植物から作られたエネルギー。空気中の二酸化炭素を回収して炭素エネルギーを作る電気燃料。 バッテリーはガソリンの35倍の重さになる。 長距離の大型トラックは実用的ではない。 船と飛行機は、必要な動力が多いので電化できない。バンカー重油はとても安い。 小型のものは電気、船は原子力で。飛行機は代替燃料。 電気の飛行機は、二人乗りで3時間まで。 電気自動車が広く使われるとガソリン税の収入が減る=見かけよりもガソリンのコストが安い証拠。 冷暖房は電気のほうがすでに安い。ヒートポンプで熱を賄えばグリーンプレミアムはマイナスになる。=電化、電気を脱酸素化、省エネを進める。 収入が上がるほど炭素を排出するようになる。 最貧国では電気自動車よりワクチンのほうが重要。 マングローブは、防波堤より安くつき、浸水の被害を防ぐ。 ティッピングポイントに達して、海底のメタンガスが放出されるようになると取り返しがつかない状態になる。 ジオエンジニアリング=大気を一時的に変化させて気温を下げる=1%太陽光を減らせばよい=雲を白くする。 安上がりだが、世界的な合意が必要。 電気はクリーンでもそうでなくても同じ使い勝手。義務付けなければ安いものが売れるだけ。 アメリカはガソリンの10%がバイオ燃料になっている。 次世代バイオ燃料の研究が進まないのは、市場があることを確信できないから。 太陽光や風力を普及させたのは買取制度や補助があったから。技術開発によってグリーンプレミアムは少なく、またはマイナスになる。 2030年までに削減、と2050年までにゼロを達成、は同じ方向ではない。技術開発の目標が違う。 炭素に値段をつけるカーボンプライシング=温室効果ガスの排出は高くつくことを市場に示す必要gあある。 グリーンプレミアムを下げることは慈善事業ではない。これが新しいイノベーションのチャンスである、と捉えるべき。

    0
    投稿日: 2022.04.04
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    第三章の5つの問いと、グリープレミアムの考えは非常に有用。 輸送でも電力でもなんでも脱炭素のためにはテクノロジーの発達が必須ということがわかる。 短期的に二酸化炭素排出を少なくするのではなく、長期的にゼロにする必要があることがわかった。

    0
    投稿日: 2022.03.09
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    地球温暖化を軽く見ていたことをこの本を読んで反省させられた。 著者は気候問題の解決に際し必要な5つの問い(電気を使う・ものをつくる・ものを育てる・移動する・冷やしたり、温めたりする)をたて、それぞれの問題点及び解決策を検討する。 特に温暖化問題は電力移行が済めば解決と思われがちだが、実は発電はCO2排出原因の27%しかなく、セメントや鋼鉄などのものの生産工程でCO2が31%も出ている事実には驚いた。 問題解決にはまずこの問題の重要性に気付いた人がそれを周りに広げて世界全体でその意識を共有していく事が大事だと感じた。

    1
    投稿日: 2022.02.19
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    ビル・ゲイツ氏による気候災害の現状の危機と今すぐ取るべき課題の提言がまとめられた本書、かなりヨカタ‼️ 既に脱炭素社会に向けた取り組みが毎日のように取り上げられるようになり久しいが、氏曰く、もっと喫緊に、各国各人が大至急連携を組んで対策を進めねば、地球が本気で取り返しのつかないものとなってしまうという。 気候災害といえば、地球温暖化、異常気象、海抜上昇、などが思い起こされるけど、もちろんそれだけでなく、それにより食産物も生産できなくなり、人は住むのも食うのも立ち行かなくなる、等といった副次的に起こっていく事態の数々によって、地球は壊滅的な状況になっていく、、と。 そしてそれらは地球上の貧困地域から起こることなる。地球温暖化の原因は、先進国による影響がほとんどなのに、と。 こんなかなり絶望的な状況にあるってことは、やはり改めて意識せざるを得ない内容であったし、しかしそこに現代科学の総知見を用いて、ありとあらゆる対策を講じ実施していく、と。そしてそこにビジネスの要素も絡めて実施していこうと提言しているあたり、マイクロソフトを築き上げた氏だからこそ言える、現実的な対策と思えたりする。 ハッと思ったのは、co2排出の要因の割合。今話題のev自動車らの領域となる『移動』って部分の要素は、全体の16%で第4位。これだけ脱炭素社会にはev!と騒がれてるれてものの、全体の16%だ。 もっともな要因は、『ものをつくる』31%。次は『電気を使う』27%、『ものを育てる(植物・動物)』19%。つまり当たり前だけど、今の自分らの仕事、生活そのものが、炭素排出に大きく寄与しており、そこを大きく変えないと、やがて自分らの首を絞めてくことになるんやな、と。 とはいえまずは出来ることからコツコツと、、、とゆうわけで、取り急ぎ毎日のペットボトルを、マイボトルに変えた次第‼️

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    投稿日: 2022.02.06
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    世界の大気中に増える温室効果ガスは毎年510億トンに上る、その内訳は発電27%、製造(鉄鋼やセメント等)31%、農牧業(家畜や肥料)19%、移動(乗用車、トラック・トレーラー、飛行機、船)16%、冷暖房7%、これは世界的な統計ですが米国だと移動の比率が第一位となっていて、概ね先進国はその傾向が強いとのことです。地球温暖化・温室効果ガスの話では、発電と自動車が主にネタとなりますが、全てのケースを洗い出して論を進めるところが元プログラマーらしい現状分析です。 著者は元々サハラ以南の貧しいアフリカに心を痛めていて、この地域の電気が使えない6億人に電気を提供しようとしている中で、気候学者と話をすることがあり、この問題に目覚めたようです。著者の元々の活動は私も知っていて、以前はアフリカにもWindows売りたいのだと思っていましたが、この本を通して慈善家としてのビルゲイツ氏を少し分かった気がします。 著者の主張する2050年二酸化炭素排出ゼロに向けては、製造や農牧業に関しては大きな技術革新がないと難しそうなので、先ずは自動車と発電の二酸化炭素ゼロ化が急務です。 山林を切り倒して太陽光発電のパネルを設置するなどは本末転倒になるので、国土の狭い日本だと洋上風力が有望そうです。また、EUも認めたように原子力発電止む無しなのかもしれませんが、従来型の核分裂方式とは違った核融合方式に希望が見出せます。自動車(特に乗用車)は公共の交通機関の利用を推進して、必要最小限のEVそして自動運転に収斂していくのが望ましいですね。

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    投稿日: 2022.02.06
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    ビルゲイツが、脱炭素への取組について述べたもの。大富豪であるビルゲイツは財団を持ち、さまざまな取り組みをしているが、脱炭素に関しても積極的に取り組んでいることがわかった。今まで行ってきた貧困対策などの経験や、豊富な人脈を駆使した調査研究などから自分なりの結論を導き、歩んでいる。その一環としての今回の本の出版なんだと思う。温暖化についてよく調べられており、説得力があった。政治家や市民団体とは違い、大富豪のこういった取り組みには賛同できる点が多く、すばらしいと思う。 「最先端の事業に倒産のリスクはつきものだが、それは必ずしも失敗の印ではない。重要なのは失敗から学び、教訓を次の事業に活かすことだ。マイクロソフトもそうしたし、僕が知るイノベーターもみなそうしている」p28 「窒素や酸素の分子など、同じ原子2つから成る分子は、放射線をそのまま通過させる。二酸化炭素やメタンのように異なる原子からできている分子だけが、放射線を吸収し熱を帯びる構造をしている」p39 「(石油)世界中の人々は、ダイエット・コークよりも安い製品を毎日40億ガロン使って暮らしている」p59 「(温室効果ガス年間総排出量510億トンのどれだけか)温室効果ガスの量を挙げている何かを読むと、僕はいつもちょっとした計算をする。それが年間総排出量510億トンの何%にあたるかをはじき出すのだ」p76 「ブレークスルー・エナジーが資金提供するのは、成功して完全に実行に移すことができたときに、最低でも年間5億トンを削減できる技術だけである」p77 「(植林)1本の木が一生の間(約40年間)に4トンの二酸化炭素を吸収する。燃やされたら、木に蓄えられていた二酸化炭素はすべて大気中に放出される」p174 「5000万ドルかけたのに失敗に終わったわけだが、後悔はしていない。うまくいかないものが多いとわかっていても、さまざまなアイデアを模索しなければならないからだ」p189 「(2050年までに排出実質ゼロ(2030年を目標にしない))2030年は2050年までの道のりの一地点。誤ったかたちで2030年までに排出を削減すると、実はゼロの達成が阻まれる可能性もあるのだ。2030年の目標を設定するのはいいことだが、それは2050年までにゼロを実現する道のりの通過地点としてでなければならない(石炭火力発電をガス火力発電にしない)」p267 「エネルギーでもソフトウェアでも、その他ほぼどんな仕事でも、厳密に技術だけの問題としてイノベーションを考えるのは間違っている。イノベーションは、新しい機械や工程を考えることだけではない。新しい発明に命を吹き込んで世界規模で展開するのを手助けするビジネス・モデル、サプライチェーン、市場、政策の新手法を考えることでもある。イノベーションは新しい発明品であるのと同時に、物事の新しいやり方のことでもあるのだ」p270 「(2つのカテゴリー)一つがイノベーションの供給を拡大すること、つまりテストされる新しいアイデアを増やすことで、もうひとつがイノベーションの需要に弾みをつけることだ。イノベーションの需要がなければ、発明家にも政策立案者にも新しいアイデアを生み出すインセンティブがない」p270 「(製品化の難しさ)試験段階は死の谷であり、いいアイデアが死に赴く場だ。新製品を市場でテストして市場に出すリスクは、多くの場合あまりにも大きい。投資家は恐れをなす。開発に多額の資本を必要とし、消費者にかなり大きな行動の変化を求める可能性のある低炭素技術には、とりわけそれが当てはまる」p276

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    投稿日: 2022.01.25
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    全社の非財務KPI検討の具体的な数値水準を定めるにあたり、参考にすべく手に取る。 他社ベンチマークしていると、CO2削減以外にも、水資源のリサイクル、産業廃棄物の削減、有害物質の削減というものを掲げているが、本書ではCO2(及びGHG)がフォーカスされていてそれが大事であることが良くわかった。 また、日本では単純にCO2削減を掲げる会社が多いと思うが、米国企業ではCO2ネットゼロという会社が多い。ビルゲイツもネットゼロの考え方で、確かに自社に留まらない世間全体に影響を及ぼし得るInnovationをもたらした方が全体的には良いかも。 もっとも、今使われている石油系は効率が良く、これらが生み出すCO2をネットゼロするためのグリーンな手段は大変なスペースが必要だったりするので、単純な削減でも意味があるとおもうけども。 他に思ったこととしては、 良くわからない業界を知る際にはビルゲイツのように、全体感を把握するために色々指標を定めて比べていくと言うのは大変有意義だと思った。これは全社KPIを設定する上でも役に立ちそう。 また、貧困問題も将来的なCO2ゼロにおおおきく影響してくることもわかった。まさに全方位的な問題だよなあ

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    投稿日: 2022.01.10
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    とてもよく考えているし、こういう人のところには専門家も接点を持ち、多くの有用な情報が集まるのだなあ。 数字で把握することで、比較や対策の意味の有無も把握しやすい。定量的でないと議論も評価もできない。 利用者としてやることは、やれることはする。ただ、それだけではダメということが痛いほどわかった。 あと、いかに電力を作るか。再生可能エネルギーの電力を作るにも、それぞれどれくらいの面積が必要なのか、定量的に比較されていて、「そう、こういうのを調べようと思っていた」という情報が載っていた。そこを調べられるか後回しにしてしまうかが加我の大きな差なのだろう。 とことん技術面から語ってきておいて、最後に一人ひとりがどうすべきかについて最初に挙げたのが「それかよ」とも思ったが、実際はそれが大きいのだろうとも思う。

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    投稿日: 2022.01.10
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    どうすれば毎年510億トン増加する温室効果ガスをゼロにできるのか、ビルゲイツ流のフレームワークで考察。興味深い点は次の二点。 ・510億トンの内訳は、電気を使う=27%,製造=31%,畜産など=19%,移動=16%,冷暖房=7%。 ・エネルギー分野の研究開発費が少なく、初期投資の費用が大きいため技術革新が起こりにくい。

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    投稿日: 2022.01.05
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    通勤中、仕事終わり、年末年始で一ヶ月以上かけて読んだ本。電子書籍で読んだので分かっていないが、分厚い本だったのだろう…。この本を薦めてくれた大学の先輩が言っていた「そのうち庶民は牛肉が食べられなくなる」の意味が分かった。未来のため、少しだけ我慢することは必要だなと思った。それと同時に、「貧困者の生活の質を確保しつつ、技術と市場によって気候大災害を回避する道」を進むのも大事だ。この文はあとがきから引用した。地球の未来は、我慢で何とかできるレベルにはないし、先進国の我々はともかく、発展途上国の成長を妨げるわけにはいかない。「持続可能な発展」をしていかなければいけない。そんなのできるのか、と思うが、やらないといけないのだ。そのために個人ができることも最後にまとめてあった。一度読んだだけでは頭に入ってきていないが、読み返したい。

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    投稿日: 2022.01.04
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    地球温暖化を減らすために年間510億トンの二酸化炭素を減らす必要がある。電気、ものづくり、ものを育てる、移動、温めたり冷やすの5つの領域での削減が必要になる。 特に、カーボンゼロな電気の発電と供給、ものづくりなどで必ず発生する二酸化炭素の回収、代替肉の開発で食肉の低減・森林破壊止めるなどでイノベーションを起こす必要がある。政府、民間、消費者それぞれができる役割で最大限の努力をする必要がある。

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    投稿日: 2022.01.02
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    【感想】 環境問題は、身近な問題である一方で議論が漠然としている。 パリ協定は「2030年までに温室効果ガス25%減」を目標としている。しかし、それに向けて行うべきはクリーンエネルギーの開発なのか、石炭・火力発電所の新規建造の停止と段階的な廃炉なのか、はたまた電気自動車の普及なのか、何を中心に取り組めばいいのかイマイチ分かりづらい。「地球温暖化」と一言で言っても関係するファクターが多岐に渡るため、どの手段を用いればもっとも有効に作用するのかがハッキリしてこないのである。 この「取っ散らかり」をわかりやすく整理し、エンジニア的思考から読者に明確な目標を与えてくれるのが、本書の著者であるビル・ゲイツだ。 なぜIT企業の創設者であるビル・ゲイツが環境問題の本を著したのか。 ゲイツは元妻のメリンダとともに2000年に「ゲイツ財団」という世界最大規模の慈善団体を設立しており、アフリカやアジアの発展途上国において貧困問題に取り組むうちに、貧困を解決するためにはもっともっとエネルギーが必要であることに気づいた。照明や機械、エネルギーとなる電気が無ければ生活水準が向上していかないからだ。 ただし、そのエネルギーは ①クリーンなもの ②既存のエネルギーと同じぐらい安価なもの でなければならない。貧困解決と環境保全は両者とも喫緊の課題であり、どちらかを蔑ろにすることは不可能だ。そのため、自身が支援活動を行う中で気づいた環境問題のイロハを、まるまる一冊の本を使って解説しようと試みたのである。 ――――――――――――――――――――――――――――――― まずは①の「クリーンなエネルギー」について。 ゲイツは持続可能な環境のために「ゼロ排出」が必要であると説いている。 ゼロとは、完全な排出量ゼロではなく、人間が出した分と植物などが吸収する分の差し引きが釣り合うこと、つまり「実質ゼロ」のことである。 ゼロを達成しなければならない理由は単純だ。「いま現在」排出されている温室効果ガスは、非常に長いあいだ大気中にとどまる。二酸化炭素のおよそ5分の1は、1万年後も残り続けるという研究結果が出ており、炭素を大気中に排出しつづけながら、地球温暖化が止まるというシナリオはありえないからだ。しかも、いまこの瞬間も温室効果ガスによって地球が温まり続けていることを念頭に置けば、ゼロでも足りず、マイナス排出が必要となる。 温暖化は気候変動を生み、気候変動は食料危機を生む。今世紀なかばまでに地球の気温上昇によって、コロナと同じぐらいの死者が出て、2100年にはその5倍の死者が出る可能性があると言われている。 では、そもそも人間活動の何がどれぐらい温室効果ガスを排出しているのか? ビル・ゲイツは排出源別に分類を行っており、 ・ものをつくる…31% ・電気を使う…27% ・ものを育てる(植物・動物)…19% ・移動する…16% ・冷やしたり暖めたりする…7% が温室効果ガスの主たる発生源とし、各分野において効果的な解決方法を模索している。例えば「ものをつくる」であれば製造工程の改善と副産物として出るCO2の回収方法について論じ、電気であれば既存の火力発電よりも排出量を減らせる発電方法について検討している。この分類→検証という思考の枠組みはまさにエンジニアのビル・ゲイツが得意とする手法であり、多くの要素に触れながらも、非常にロジカルにまとまっているためすんなり腹落ちする。 また、ゲイツが本文中で強く言及しているのが②、「既存のエネルギーと同じぐらい安価なエネルギー」についてである。 鍵となるのが「グリーン・プレミアム」という概念だ。これは、既存のエネルギー源を炭素ゼロエネルギーに切り替える際に追加発生する費用のことである。 ゲイツは「環境保護のためにはとにかく削減しろ」というスタンスではない。既存のエネルギーと代替エネルギーの価格差を埋めることで、大損せずにクリーンエネルギーを導入することを促している。こうした「乗り換え需要の発生」に強くこだわっているのは、自身が貧困国を支援してきた経験があるからだ。貧しい住人は日々の暮らしに困っており、そのような人々に先進国の立場から高額なエネルギーを使わせるのは不平等である。世界全体として見れば、モノやサービスが「もっと提供されて」しかるべきであり、気候変動を悪化させることなく、低所得者が経済発展のはしごを上れるようにすることが必要であると考えているのだ。 こうした考えからグリーン・プレミアムを中心に議論が進んでいくのだが、中には「無理なく」消費者に選ばせるのは少し難しいのではと思う場面もある。 例えば自家用車においては、グリーン・プレミアムを払ってEVに変えるという選択肢があるが、走行距離1マイルあたり10セントのプレミアムが発生する。年間1万2000マイル運転するなら、1年辺り1200ドルのプレミアムがつく計算だ。ガソリン単体で抜き出してみれば、ガソリン1ガロンあたり2.43ドルに対し、次世代バイオ燃料は5.00ドル、電気燃料は8.20ドルである。完全にクリーンな燃料に変えるためには3.3倍も高い価格に耐えなければならないというわけだ。 これは「電気自動車」という選択肢がある「車分野」だからこそ、まだ安めの値段に抑えられているわけであって、同じく石油から精製されるプラスチックなどを全てクリーン素材に変えていてはコストが跳ね上がってしまう。何と言っても石油は1リットルあたり0.26ドルなのだ。ミネラルウォーターより安いこの魔法の液体を、環境のために高いものに変えるというのは、先進国はまだしも貧困国の間では難しい。まずは先進国の「プレミアムを払う余裕がある人」に働きかけることから始めなければならないが、いずれにせよ、実現には代替素材の値段を安価に抑えるためのイノベーションが必要であることは間違いないだろう。 ――――――――――――――――――――――――――――――― 本書の所感だが、まずなにより、もの凄く分かりやすい。ビル・ゲイツ自身が「環境問題については初心者だった」と述べているとおり、徹底した初学者目線の話題から始まっていく。地球温暖化によって何が起こるのかという基礎的問題から、政府レベルと市民レベルでできる行動は何か、という複雑な問題に至るまで、データと図表を交えて丁寧に説明されている。数字はもちろんたっぷりあるのだが、複雑になりそうなときにはいったん具体例を出して話を整理しているため、専門的になりすぎない。このバランス感覚が本当に見事で、あっという間にスルスルと読めてしまった。 環境問題に詳しい人もそうでない人も、これからのロードマップを俯瞰的に眺められるおすすめの一冊である。 ――――――――――――――――――――――――――――――― 【まとめ】 1 本書のねらい ゲイツ財団を立ち上げたころ、ゲイツの目標はサハラ以南アフリカなどの低所得国の人々にもっとエネルギーを提供することだった。エネルギー使用量と国民一人あたりの所得は相関しているからだ。しかし、地球温暖化が進んだことで問題解決はより一層困難になった。安いエネルギーを安定して提供するだけでは足りず、そのエネルギーはクリーンでなければならなくなったからだ。世界全体として見れば、モノやサービスが「もっと提供されて」然るべきであり、気候変動を悪化させることなく、低所得者が経済発展のはしごを上れるようにすることが必要である。 今後の世界的ミッションは次の3つ。 ①気候大災害を防ぐには、温室効果ガス排出実質ゼロを達成しなければならない ②太陽光や風力といったすでにある手段を、もっと早く効果的に展開する必要がある ③目標達成を可能にするブレークスルーを生み出し展開しなければならない ゲイツの考えは政治学者ではなくエンジニアのものであり、気候変動の政治問題を解決する方法はわからない。そのため、ゼロの実現に何が必要かという議論に焦点を絞る。 2 なぜゼロなのか ゼロとは、完全な排出量ゼロではなく、人間が出した分と植物などが吸収する分の差し引きが釣り合うこと、つまり「実質ゼロ」のことだ。 ゼロを達成しなければならない理由は単純だ。排出された温室効果ガスは非常に長いあいだ大気中にとどまる。いま排出した二酸化炭素のおよそ5分の1は、1万年後も残り続けることになる。炭素を大気中に排出しつづけながら、地球温暖化が止まるというシナリオはありえないからだ。 産業革命以前と比べると、気温はすでに最低でも摂氏1度は上昇している。炭素の排出を減らさなければ、おそらく今世紀なかばには摂氏1.5〜3度、21世紀末には摂氏4〜8度も上がることになる。ちなみに、最終氷河期の平均気温は今よりたった6度低いだけだった。 暑さが増すことで暴風雨が深刻化する。また蒸発する水の量が増え、豪雨地域と干ばつ地域がより一層明確になり、災害も深刻化する。今世紀末には、アメリカ南西部の土に含まれる水分は10-20%減り、干ばつのリスクは最低でも20%増える。4000万人近くに飲料水を提供し、7分の1を超えるアメリカの農作物にかんがい用水を供給しているコロラド川の水が涸れるおそれもある。また、気候変動により山火事や海面上昇などの災害も起こっていくだろう。 温暖化は気候変動を生み、気候変動は食料危機を生む。今世紀なかばまでに地球の気温上昇によって、コロナと同じぐらいの死者が出て、2100年にはその5倍の死者が出る可能性がある。 3 ゼロへの道は険しい 化石燃料をクリーンなエネルギーに変える、というのはやはりとても難しい。化石燃料はエネルギー源から衣服にまであらゆるところに使われている。 たとえば石油は、世界で一日に40億ガロン使用されている。そこまで大量に使っているものを一夜にして使用停止することはできない。また、化石燃料はとても安く、石油は1リットルあたり0.26ドルだ。代替エネルギーをその水準まで安くしなければ乗り換え需要が起こらない。 加えて、エネルギー移行には長い年月がかかる。1840年から1900年までのあいだに、石炭が世界のエネルギー供給に占める割合は5パーセントから50パーセント近くまで増えた。しかし、1930年から1990年までの60年間で、天然ガスは20パーセントまでしか増えていない。 4 地球温暖化の議論を整理する5つの枠組み ①温室効果ガスの年間排出量は510億トン 温室効果ガスのトン数を目にしたら、510億の何%になるのか計算しよう ②温室効果ガスは5つの異なる活動から排出されている ・ものをつくる…31% ・電気を使う…27% ・ものを育てる(植物・動物)…19% ・移動する…16% ・冷やしたり暖めたりする…7% ③どれだけの電力を必要としているか ・世界…5000ギガワット ・アメリカ…1000ギガワット ・中規模都市…1ギガワット ・小さな町…1メガワット ・平均的なアメリカの家庭…1キロワット ④発電には空間が必要だ ・化石燃料…500-10,000(1平方メートルあたりのワット数) ・原子力…500-1,000 ・太陽光…5-20 ・水力…5-50 ・風力…1-2 ・木質などのバイオマス…1未満 ⑤グリーン・プレミアムの費用を考えよう グリーン・プレミアムとは、既存のエネルギー源を炭素ゼロエネルギーに切り替える際に追加発生する費用のこと。いくらクリーンな資源を使おうとしても、それが中所得国が払える安さになっていなければ意味がない。 5 電気 世界の電気の3分の2が化石燃料によって供給されている一方で、太陽光と風力は7%にすぎない。 今後必要とされる電気をすべてゼロ排出で供給できるのかというと、主体が国か世界全体かで異なってくる。 アメリカを例にあげれば、すべての電力系統を炭素ゼロの電源に替えると、一ヶ月あたり18ドルのグリーン・プレミアムが発生する。決して払えない金額ではない。一方、アフリカやアジア諸国など、貧困にあえぐ国が環境改善のために高いエネルギーを導入するのは、経済的な観点からかなり厳しい。 電気のグリーン・プレミアムを押し上げている最大の要因は、安定供給の難しさだ。風力や太陽光などの自然由来のエネルギーは、発電と消費の融通が効かない。昼に使った電気を夜に向けて蓄えなければならない、夏と冬の季節の違いによって使用量に差が出る、などの理由で、追加コストが莫大になる。これらは「間欠性の問題」と呼ばれている。 炭素を排出しないエネルギー源で唯一、地球上のほぼどこでも一年を通じて昼夜を問わず安定して電力を供給できるのが原子力だ。 原子力は発電所建造に占めるコストあたりのエネルギー量がかなり効率的であり、また原子力発電によって死ぬ人は、たとえ悲惨な事故を計算に入れても、どの化石燃料による死者よりもずっと少ない。 安全性の追求や核反応のコントロールなど技術面でのイノベーションは必要だが、現状、世界がふたたび原子力エネルギー分野の進歩に真剣に取り組むことは、持続可能な開発のために不可欠である。 また、安定供給の面から見れば洋上風力発電も有望な選択肢の1つだ。アメリカには利用できる洋上風力がかなりあり、特にニューイングランド、北カリフォルニア、オレゴン、メキシコ湾岸地域、五大湖には豊富にある。アメリカの電力使用量はおよそ1000ギガワットだが、理屈のうえでは、アメリカは洋上風力で2000ギガワットを発電できる。ただ、そのポテンシャルを発揮するために、タービンをもっと設置しやすくするなど、お役所手続を簡素化する必要はある。 6 製造 ①可能なかぎりすべての工程を電化する 少なくとも精製段階における化石燃料の使用を止め、炭素の排出を防ぐべき。 ②脱炭素化された電力網からその電気を獲得する ③残った排出分には炭素回収を用いる 鋼鉄やセメント、プラスチックという人類の発展に不可欠な資源の製造段階で、必ず炭素が排出される。中でもプラスチックの製造時には、化学反応により必ず二酸化炭素が生まれる。それを回収することで排出量ゼロを目指す。 ④資材をもっと効率的に利用する セメントや鉄鋼の使用量を減らすように建築物を設計すれば、単純に炭素の量が減る。 7 ものを育てる 食用に動物を育てることは、温室効果ガス排出の大きな一因である。専門家が「農業、林業その他の土地利用」と呼ぶ部門のなかで最大の排出源だ。ちなみにこの部門には、家畜の飼育から作物の栽培、木々の伐採まで、広範囲に及ぶ人間の活動が含まれる。 農業では最大の悪者は二酸化炭素ではなくメタンと亜酸化窒素だ。二酸化炭素と比べると、メタンは100年間で分子ひとつあたり28倍、亜酸化窒素はなんと265倍もの温暖化を引き起こす。メタンと亜酸化窒素の年間排出量を合わせると、二酸化炭素70億トン超に相当する。農業、林業、その他の土地利用部門の全温室効果ガスの80パーセントを超える量だ。 また、人々が豊かになると、より多くのカロリー、とりわけ肉と乳製品をたくさん食べるようになる。ニワトリは人間に1キロカロリー分の鶏肉を提供するのに2キロカロリー分の穀物を食べなければならず、牛は6キロカロリー分を必要とする。人々が肉食に移行すればするほど、その肉のために多くの植物を育てなければならない。 これが難問で、いまよりはるかに多くの食料を生産する必要があるのに、いまと同じ方法で生産していたら気候大災害を招いてしまう。牧草地あるいは耕作地1エーカーあたりで生産できる食料を増やせなければ、100億人に食べ物を提供するために、食料関係の温室効果ガスの排出は3分の2増えることになる。 8 移動する ガソリンは莫大なエネルギーを持っており、何より安い。輸送における炭素排出量との戦いはまさにガソリンとのコスト競争になる。 輸送の中で、最も多くの排出量を占めるのは自動車とバイクであり、全体の47%。次にゴミ収集車、バス、トレーラーの30%、船の10%、飛行機の10%とつづく。 自家用車においては、グリーン・プレミアムを払ってEVに変えるという選択肢がある。その車を所有するすべてのコストを見ると、走行距離1マイルあたり10セント、年間1万2000マイル運転するなら、1年辺り1200ドルのプレミアムがつく計算だ。ガソリン単体で抜き出してみれば、ガソリン1ガロンあたり2.43ドルに対し、次世代バイオ燃料は5.00ドル、電気燃料は8.20ドルだ。もちろん、これらはガソリン価格がクリーン燃料の価格を超えていることを前提としたものである。 また、電気は短距離移動型の路線バスには最適だが、長距離の大型トラック、飛行機、船には全く実用的ではない。今の技術ではガソリンと同じ量を得るにはガソリンの35倍の重さのバッテリーが必要になり、重すぎてバッテリーしか積めなくなるからだ。 輸送からの排出量を減らすには、乗り物に乗る頻度を減らし、燃費のよい自動車を作ること、そして代替燃料の値段を下げるためのイノベーションが必要になる。 9 ゼロ達成に向けた計画 新しい装置を開発することだけがイノベーションではない。新しい政策をつくり、そうした発明品をできるだけ早く市場に出して展開できるようにすることも、イノベーションの一部である。 世界各国のリーダーは、いかに世界経済を炭素ゼロへと移行させるのか、そのビジョンを明確に示す必要がある。火力発電所や工場に許される排出量のルールを定めたり、金融市場を導く規制を作ったり、化学研究への投資家になったりすることで、民間部門を主導することができる。 政府部門 ●イノベーションの供給を増やす ・これからの10年で、クリーンエネルギーと気候関係の研究開発予算を5倍にする ・高リスク高リターンの研究開発プロジェクトに、より多くの資金を投じる ・研究開発を最大のニーズとマッチさせる ・はじめから産業界と協働する ●イノベーションの需要に弾みをつける ・政府特有の購買力を行使してクリーン資源の工事を発注する ・民間セクターにインセンティブをあたえて、環境に優しい製品を選ばせる ・新技術がほかと競合できるようにルールを変える(カーボンプライシング、クリーン電力基準など) 市民部門 ・政治的行動を起こす(政治家への電話、対話集会への参加、選挙への出馬など) ・家庭での排出を減らす(電気をLEDに変える、窓を断熱にする、冷暖房システムをヒートポンプに変える、電気自動車を買うなど) 産業部門 ・社内炭素税を導入する ・低炭素ソリューションにおけるイノベーションを優先させる ・政策形成のプロセスに参加する ・政府資金による研究とつながりを持つ

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    投稿日: 2021.12.28
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    超一流の人間には超一級の情報量、思考力、行動力(etc…)が搭載されていた。 地球温暖化に関する記事がつい先日回覧板でまわってきた。聞き覚えのある弊害に「ゼロカーボン化計画」とどこの自治体でも言ってそうな表明。そんな情報の羅列がゲイツ氏の最新著書でようやく実体化された。(技術者だから解決手段を具体的に紹介してくれたおかげでイメージしやすかったのかも) 環境問題と貧困を関連づける発想はなかった。将来自分達が見るであろう痛い目を既に10億人が経験済みなのは脅威でしかない。回覧板の記事によると、ここらの平均気温は‘80年-’21年にかけて2℃上昇しているという。その気温上昇が地球規模だと「温暖化だなー」では勿論済まない。開始早々緊張感が芽生えた。 新しいエネルギー源を取り入れるのに何十年も要したり、激安な化石燃料を卒業してクリーンな資源でカバーするのも容易じゃなかったりと色々もどかしい。グリーン・プレミアムも必要費なんだろうけど邪魔くさい… ・生活様式も丸ごと変えなきゃいけないのでは? ・手段がどれも目新しいというか、未来めいているけど本当に実現するのか? とかギリギリついて行きつつも、リアリティを見失ってしまうことも。 それでも著者は数字や実例を駆使しながら「実現可能」をリピートする。 「クレイジーなアイデアに賭けるのを恐れてはいけない」 問題提起が程よく挟まれ、自分みたいに目が慣れてくるとふにゃふにゃ流し読みしちゃうのを何気に防止してくれる笑 各章のラストで綺麗におさらいしてくれるのも嬉しい。 個人的に一番興味を持てたのが第4章の「電気を使う」。(電気については4章以外でも手厚く取り上げられている)初耳&画期的な発電方法も紹介されていて、これは知っておいても損はないはず…筆者みたいに発電所の仕組みを見ておくのも面白いかもしれない! 「テクノロジーの巨人」が地球や子孫、今を崖っぷちで生きる貧困国を心に留めて、世界中を飛び回り絞り出した知恵を授けてくれたってところか。アメリカ目線だったり分かりにくい事もありはしたけど、読後改めて回覧板の記事に目を通してみたら重みが明らかに違っていた。

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    投稿日: 2021.12.18
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    510億トン。これは毎年世界の大気中に増える温室効果ガスの領!マイクロソフト創業者でもあるビル・ゲイツはこれをゼロにしなければならないと説いている。地球温暖化や環境問題に関心のある方、ぜひ読んでみて! 図書館スタッフ

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    投稿日: 2021.12.15
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    気候変動に対処する技術や計画を論じる際、温室効果ガスの年間総排出量をゼロにするという目標達成に対する位置づけを明確にすることが役立つ。 目標を軸に考える際、下記のポイントに注目すると良い。 ・温室効果ガスの年間総排出量(510億トン)のどれだけを削減できるのか? ・鋼鉄やセメントの製造からの排出分はどうするか?  (製造からの排出分の割合も大きい) ・ある発電方法で、どれだけの電力をまかなえるのか?電力使用量に対する比較をする必要がある(目安:アメリカは1000ギガワット) ・ある発電方法に、どれだけの空間が必要か?  発電方法によっては空間を必要とするため、必要な電力をまかなえるか考えるべき。 ・どれだけのコストが必要か?炭素ゼロ燃料にした際の割増し額を算出し、その額を世界中の人が払える程度まで下げる必要がある。

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    投稿日: 2021.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いろいろな報道がある中、気候変動とその対策に関して全体像をつかみやすくしてくれる本だと思う。 まず、年間排出量は510 億トンと考え、この数字とそれぞれの対策での排出削減量を比較することで、効果的、投資すべきかどうかの判断材料とする。 次に、排出量の打ち分けを5つに区分して、その区分の中で現在ある技術の可能性と限界を論じる。(電気を使う、ものをつくる、ものを育てる、移動する、冷やしたり暖めたりする) さらに、技術的ブレークスルーの必要性については、グリーンプレミアム(代替技術を使うために、どれだけ余分名コストが生じるか)を計算し、到達するまでの難易度を考慮する。 ものをつくるための排出が31%、非常に大きい。自動車や機械や日用品を製造するのに、鋼鉄、プラスチック、セメントが必要であり、その工程で二酸化炭素が排出される。 P142 1トンの鋼鉄をつくると、およそ1.8トンもの二酸化炭素が発生する。セメントは1トンつくると1トンの二酸化炭素が発生する。 今のやり方では持続可能性はない、炭素ゼロの鋼鉄、またはそれに替わる素材が必要ということ。 プラスチックの問題はまた別で、炭素のおよそ半分はプラスチックの内部に留まる。分解に何百年とかかるので、残存するプラスチックが問題なのであり、気温上昇の原因とはならない。

    4
    投稿日: 2021.12.12
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    グラスゴーで行われたCOP26での議論は、インドの最後のちゃぶ台ひっくり返し的な主張(石炭火力発電を「廃止」ではなく「削減」としたこと)がクライマックスだった。日本の存在感や主張はほとんど聞こえてこず、単なる政治ショー的なものとなった印象だ。自動車産業が経済の根幹の一部をなしている日本にとって、内燃機関の自動車が電気自動車に置き換わっていくことはマイナスだという主張も散見される。 そのような中で、11月17日には、ビルゲイツが出資するテラパワーというベンチャー企業が、ナトリウム冷却高速炉という新世代の原子炉を、ワイオミング州のケマラーという街に建設するという発表をしていた。 小型のナトリウム冷却高速炉は、原子炉の制御上の危険性を原理的に解決しているとして、以前からゲイツが推進していたのは知っていた。この本においても、ゲイツによるナトリウム炉推進のボジショントークをするのだろうと想像して読みだしたのだが、タイトルどおり、もっと壮大かつ網羅的な話だった。 そもそもなぜ2050年の二酸化炭素排出ネットゼロを目指さなくてはいけないか、ということへの説明から始まる。 CO2は年間510億トン排出されている。これを減らすのではなく、なくすために何ができるか、ということを詳述している。 具体的には「電気を使う(年間510億トンの27%)」、「ものをつくる(同31%)」「ものを育てる(同19%)」「移動する(16%)」「冷やしたり暖めたりする(7%)」という形で原因を分解。それぞれの人間の行動における技術開発の事例を紹介している。 上述のナトリウム高速反射炉は「電気を使う」だけでなく、それ以外の経済開発も電力を使うことになる以上、もっとも重要な技術のひとつとなる。 さらに、暖かくなった地球に国家はどのように対応すべきかという議論や、国家・地方自治体の政府がとりうるアクションについても議論。 悲観的なトーンはなく、ハンスロリングの「ファクトフルネス」を引用し、「何をすべきかを知っていれば楽観的でいられる」としていて少しだけだけど気が楽になった。

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    投稿日: 2021.11.29
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    ビルゲイツの博識ぶりに驚かされた。相当勉強している。それは世界の貧困をなくすことから発生し、地球温暖化のツケが、いわゆる先進国ではなく、低所得とか新興国の人達に回されていることだ、という強烈な問題意識がある。まずは年間でCO2換算で510億トンもの温室効果ガスが排出されていることを覚えよう。 加えて、鉄鋼だけでなく、セメント作りや、食肉用の家畜、特に牛を育てる過程でもCO2が相当排出されていることを学んだ。 これ一冊でも、温室効果ガス、地球温暖化、CO2排出実質ゼロに対する理解が相当深まった。

    4
    投稿日: 2021.11.23
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    ・ビルゲイツがどう見ているか、という点に興味があったが、その点で非常に面白かった。 ・定量的に捉えること、目的達成を軸に考えること、仕組みを変えること、など、本質的に改善するために必要なことが語られており、優秀なビジネスマン感がすごい(加えてオプティミストだから、ビルゲイツってたぶんすごくポジティブなエネルギーをもった人なんだろうなあと感じた) ・2030年までの炭素削減は、2050年の炭素ゼロの悪影響にさえなり得る(それぞれアプローチが異なるが削減のために作ったものを20年で使わなくなることは減価償却できないという意味で難しい=削減の取り組みが2050年時点でも残らざるを得なくなる=削減の取り組みを続けたら50年にゼロは達成できない)の視点は、環境問題に対して今からできるアクションを、的なスローガンを掲げてる人からは出てこないと思う。 あと、訳者のあとがきが本筋の大事なところをバッチリ抜き出しておりビルゲイツだからこそのこの本であることを適切に要約しており、素晴らしかった。(エンジニア・ビジネスマンとしての視点で書いたこと。イノベーションが重要であること。ただしイノベーションを正しく成功させるためには、政治も市場も技術も噛み合わせる必要があること)

    4
    投稿日: 2021.11.21
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    気候変動という大きな問題に対するアプローチ、思考の手順が参考になる。 人類の進歩は素晴らしいという前提で、しかしマイナスの面もあることを認め、だからといって進歩を否定せず、解決策を考える姿勢に共感。 【前提】 ◯目標 1気候大災害を防ぐには、ゼロを達成しなければならない 2太陽光や風力といったすでにある手段を、もっと早く効果的に展開する必要がある 3目標達成を可能にするブレークスルーを生み出し展開しなければならない ◯基本の数字(問題を数値化・具体化、前提理解) ・温室効果ガス年間排出量:510億トン(うちCO2は370億トン、炭素換算100億トン) ・2020年下半期の石油平均価格:1ガロン(約3.8リットル)あたり1ドル  ※1バレル(42ガロン)42ドル  ※石油日消費量40億ガロン → 安価、大量 ・過去のエネルギー移行期間:30〜70年 → 時間を要する ◯思考ロジック(問い立て) 1 510億トンのうちどれだけか ・ゼロにするという第一の目標と結びつけてすべてを考える ・ある取組は意味ある削減量なのか。すなわち、増える見込みなのか変わらないのか ・将来的に、最低でも年間5億トン(世界の排出量の1%)を削減できる技術に資金提供する 2セメントはどうするつもりか ・温室効果ガスが排出される5つの異なる活動すべてに解決策が必要であることを心に留めておく 3どれだけの電力なのか(電源設備容量) ・世界:5000ギガワット ・アメリカ:1000ギガワット(日本:250ギガワット) ・中規模都市:1ギガワット ・小さな町村:1メガワット ・平均的なアメリカ家庭:1キロワット  ※ただし、太陽光などは稼働率30%程度を考慮 4どれだけの空間が必要か  ※本書の数値は正しくない可能性があるが、化石燃料>原子力>太陽光>水力>風力>バイオマス 程度を押さえておく  ※参考:太陽光1kWに必要な面積15m2 5費用はいくらかかるのか ・グリーン・プレミアム(GP):化石燃料に比べて追加でかかる非有用 ・GPが低いか全くないもの:今すぐ展開すべき。制度等のコスト以外の障壁を取り除く ・高いもの:技術開発等に投資を集中 【GHGを排出する5つの活動】 1電気を使う:27% ・アメリカでのGP:1.3~1.7セント/kWh(15%増)  ※ アメリカ平均家庭電力消費量:29kWh/日 ・バッテリー1kWh1、1000サイクル、100ドル  夜間電力コストは日中の約3倍  冬季電力コストはさらに大きい  発電容量を未だかつてない量確保する必要がある 2ものをつくる:31% ・鋼鉄:加熱還元、原材料としての炭素添加。50億トン、鋼鉄1トン製造に1.8トンCO2排出。GP16-29% ・コンクリート(セメント):原材料としてのカルシウムを取り出すための石灰石からのCO2排出。40億トン、1体1で排出。GP75-140% ・プラスチック:焼却・分解時にCO2排出。長期間固定。GP9-15% ①可能な限り全ての工程を電化する ②脱炭素化された電力網からその電気を獲得する ③残った排出分には炭素回収を用いる ④資材をもっと効率的に利用する 3ものを育てる:19% ・メタンのCO2比温室効果は28倍、NO265倍 ・家畜腸内発酵:20億トン、3-ニトロオキシプロパノールによりメタン排出30%削減 ・肥料による温室効果ガス:13億トン、半分以上は地下水や地表水に流出して汚染、NOとして空気中に漏出 ・森林破壊  ※植林の効果は限定的(1本の木が一生に吸収するCO2は5トン、焼却すると放出、植林しなかった際の土地利用) 4移動する:16% ・長距離、大型、高出力はバッテリーは不可 ・バッテリー、次世代バイオ燃料、電気燃料(水素) 5冷やしたり暖めたりする:7% ・エアコン:2050年までに冷却のためのエネルギー需要は3倍 ・現在購入されている典型的なエアコンは再高性能機種の1/3の効率 ・ヒートポンプはアメリカでは11%しか普及していない →既存の技術で大幅改善が可能。規制の問題 ・フロンガス対策 ・暖房については脱炭素化に向けては次世代バイオ燃料等のイノベーションが必要 【政府が目指すべき7つの目標】 1投資のギャップに注意する ・エネルギー産業は規制された資本集約型産業 ・収入の0.3%程度しか研究開発に使われない ・利益が得られる見込みがなく民間セクターが投資しない研究開発に資金を投じる 2競争の場を公平にする ・グリーン・プレミアムをゼロにするには炭素を排出するものを高くする方法も(政策のイノベーション) 3市場以外の障壁を乗り越える ・例えば大家が建物設備を効率性の高いものに変えないのはエネルギー料金支払いが自分でないため ・インセンティブの適正化 4最先端の技術を反映させる 5公正な移行を計画する 6困難な課題にも取り組む ・蓄電、クリーンな燃料、セメント、鋼鉄、肥料など 7技術、政策、市場に同時に働きかける ・イノベーションを後押しし、新しい企業を誕生させて、新製品を早く市場に送り込むには3つを同時に動く仕組みが必要 【ゼロ達成に向けた計画】 ・2030年までに排出を少し削減するためにすべことと、2050年までにゼロを達成することは根本的に違う(目先の削減のためにロックインされる取組もあることに注意) ・2030年の目標は2050年ゼロ実現の通過地点でなければならないことを意識

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    投稿日: 2021.11.07
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    ☆農学部図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC09363613

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    投稿日: 2021.11.02
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     カーボンニュートラル、という途方もなく、スローガンになりがちな目標に向けて、地に足のついた議論を展開されている。また著者自身が(評論ではなく)活動されているため、内容に説得性が生まれていた。  前向きな内容で勇気が持てる。

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    投稿日: 2021.10.10
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    気候変動の解決に向けて大きな戦略を紹介するビルゲイツの本。ビルゲイツはいまだにマイクロソフト云々と言われているが、とっくの昔にそれは変わっており、今では世界的な感染症の権威であり、この本を読むと気候変動の権威でもある事がよく分かる。気候変動に関心のある人にとっては必須の本。しかし、なぜ中身がほとんど伝わらない日本語タイトルを付けるのか?これで読まない人が増えるのを危惧する。

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    投稿日: 2021.09.23
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    素晴らしかった 恐らくあるであろう「お前が言うな」的なブーメラン批判は措いといて、ビル・ゲイツのように国家を超越した人でなければ温暖化には取り組めない気がする 国家の枠組みでの政策はglobalな問題にとって時代遅れで、GAFAMの影響力は増すばかりだから

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    投稿日: 2021.09.18
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    2050年「CO₂ゼロ」を掲げ、現状と課題、見えている技術を踏まえた上で何に取り組むべきかが述べられている。なぜ2030年ではいけないのか。なぜ地球レベルかつ全方位的な視野が必要なのか。 大局観を持ちたい方におススメ。

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    投稿日: 2021.09.12
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    様々な専門家に聞き気候変動の脅威を理解したとしているが、それがどう言った内容で、何をもって二酸化炭素が原因と言い切れるのかという部分については触れられていない。 二酸化炭素ゼロを強調しているが、その必要性に対する説明が不足しているのではないだろうか。 以下メモ 人間活動によって排出される温室効果ガス量 ・ものをつくる(セメント、鋼鉄、プラ) 31% ・電気を使う 24% ・ものを育てる(動植物) 19% ・移動する(飛行機、とらっく、貨物船) 16% ・冷暖房 7% 乗用車、世界で10億台 現状EVボルトはマリブよりも1マイルあたりり10セント高くつく 平均すると製造から廃棄まで14年

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    投稿日: 2021.09.11
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    気候変動問題はたくさんのファクターがあり、複雑だがそれをシンプルにまとめ、分かりやすく説明している前半部分が特に面白かった。 クリーンなエネルギーが大事、とか食肉が増えると温室効果ガスも増えるのは何となく知ってたものが、実際どれくらいのインパクトかというのを掴めた。 その上で…政治や人々の意識、技術革新により立ち向かい、本書ではその啓蒙をしているのだと理解したが、やはり資本主義や自由主義の限界を感じざるを得ないというのが正直なところだった。ネガティブになって何もしないよりはもちろん良いことで自分も意識を改めたが、人の欲望やエゴをプラスに変換するのはとても難しいことだと思う。

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    投稿日: 2021.09.05
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    気候変動に関する本。ビル・ゲイツ著。 現在の温室効果ガスによる気候変動が、地球の規模で非常に大きな問題であることが改めてわかった。 温室効果ガスの削減に向けて、技術的な観点での様々なアプローチが、本書の中で紹介されている。気候変動は政治的な側面で捉えられるケースがよくあるが、それとは切り離し、テクノロジーによる解決策にフォーカスを当てている。エネルギーの生産・消費の仕方、農業、ロジスティクス、工業など、各分野における最新技術やイノベーションが非常に興味深く、研究開発を支援する財団の貢献もよくわかる。今後にむけて、個人レベルから国家レベルへの提案も示されており、各所で策定されるポリシーや戦略に影響を与えそうである。

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    投稿日: 2021.08.28
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     近頃は、環境持続性について多少の興味がある。  温室効果ガスの削減は必要なのは理解している。  その上で、ジオエンジニアリングの必要があるか。  イーロンマスクの目指すように火星移住などのプランBが必要なのか。  それら必要性の判断材料が欲しい。  そこで本書を見つけた。  帯には「気候大災害は防げる」とあった。  著者はビルゲイツ。  CO2排出ゼロで、気候大災害を防げるエビデンスは何かを期待して読み進めた。  結果、帯の「気候大災害は防げる」理由は一言も書いてなかった。  書いてあったのはCO2排出削減の方法についてだ。  あっ、それは別に興味ないっス。  そんなわけで帯にダマされた分、満足度がめちゃくちゃ低く、ほとんど読み飛ばしだった。  そりゃCO2削減必要なのは理解してますし。  そういうのが知りたいわけじゃなかった。

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    投稿日: 2021.08.25