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彼と彼女の衝撃の瞬間
彼と彼女の衝撃の瞬間
アリス・フィーニー、越智睦/東京創元社
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総合評価

31件)
3.6
5
11
9
3
0
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    〈海外サスペンス〉で検索した作品。 裏表紙の【予想外の展開とどんでん返しが待ち受ける、第一級サスペンス!】という言葉どおり、最後まで先が見えない展開にドキドキした。 各章が終わるごとに新事実が明かされるので、やめられなくなり一気読みだった。 ロンドンの森の中で、女性の死体が発見され、〈彼〉と〈彼女〉と〈犯人目線〉によって語られていく。 登場人物全員が怪しく見える。 表の顔と裏の顔。一体誰が嘘をついているのか…。 夢中になったし、結末も予想を超える面白さだった。 でも、どうしても高評価をつける気持ちになれなかったのは、あまりに胸糞悪い事件の数々だったから。その背景も気分が沈むような不快さが残った。 2021年英国女性作家による作品。 現代小説は、猟奇的で残忍、性的描写などの刺激がないと売れないのかな…。 そうした残酷な事件は、現実のニュースで嫌というほど見ているので、小説にまで見たくない。 社会問題を提起する意図があるのは理解できるけど、何でもかんでも入れ込み過ぎて、共感できる人が一人もいない。 死者の身体にメッセージを残すといった、ショッキングな視覚的演出でインパクトを狙う描写もやりすぎに感じた。 個人的な好みの問題だけど、こうした視覚的な衝撃ではなくて、落ち着きと知的な駆け引きに魅力を感じる。 やっぱり自分は60年代くらいまでの古典ミステリーが好きです。

    91
    投稿日: 2025.06.30
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    元夫のジャック、元妻のアナ2人の視点で物語が語られるが、どちらも信用できない語り手のようにかんじて慎重に読み進めた。途中でこいつが事件の黒幕だろってあたりをつけるが見事に裏切られる。一つひとつの描写が細かくてなかなかストーリーが進まないが、最後まで読んで驚くことができてよかった。

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元夫婦の二人の彼(刑事)と彼女(キャスター)の視点での話が交互に展開していく。 事件が始まってからはそうでもないが、事件が起こるまでは特にまどろっこしい。 事件が起こってからは少しテンポアップして面白くはなってきたけど、昔の話が小出しで(まあそれが今回のキーではあるが)でてきたり、なかなか読み進めにくかった。 捜査の責任者がそんなんでいいのというツッコミどころも。 最後もそこまでの驚きはない。ミステリではタブーかもしれないが、犯人はそんなにうまくできたの?と思ってしまう。

    0
    投稿日: 2025.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    続きが気になってすぐ読んでしまいました。タイトルにある通り、彼と彼女の視点からそれぞれ物語が進み、「犯人は一体誰!?」と気になってしまって、後半の辺りはハラハラして1人で犯人探しをしていました。 「この人が犯人か!」「?この人が犯人?」と次々と予想していた。犯人が犯人ではなくなり、結果的にこの人が…と言うアリスフィーニが得意とする、どんでん返しの連続だった。 個人的にはプリヤが好きだったかな! アナの隠している秘密が、物語が進むにつれて、それぞれわかっていき、10代の5人組の事や、その5人組がそれぞれ殺されていき、次は自分か(アナか?)と言うところはすごいハラハラした。

    0
    投稿日: 2024.12.14
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    主人公2人の視点+犯人と思われる人物の視点で進んでいくストーリーは同著者の『彼は彼女の顔が見えない』と似たような構成。収束の仕方がちょっとイマイチ

    0
    投稿日: 2024.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サスペンスが苦手になってきたような気がする。 感性の経年劣化か。不快感が先立ってしまう。 その分、作者は成功しているんだろうけど。 今更、思い出すのは 小さい頃から、怖い話は嫌いだったんだ、ということ。

    0
    投稿日: 2023.05.29
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    続きが気になってグイグイ読まされた。 クライマックスは手に汗握るシーンだった。 最後の最後まで驚き。

    0
    投稿日: 2023.05.21
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    この方の作品ははじめの3分の1から2分の1くらいまでは、展開が緩くて,退屈に感じてしまって,我慢して読むのがたいへんです。 中盤すぎると急に面白くなってきて一気に読む!がいつもの感覚です 最後まで読むと,文句無しに面白いですね。ただ,いつもイヤミスっぽい読後感なのがなぁー このドロっとした作風がこの方の良さ? もちょスッキリした作品も読みたいですね。

    0
    投稿日: 2023.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『彼』と『彼女』の関係性を辿るのにシンプルだけど一ひねりふたひねりもある、ふたりの関係と謎めいた第三者、そして次々と解明されてゆく過去の出来事。 初めからグイグイとそれでも丁寧にページを捲り、どんでん返しが待ち受ける結末へ。 フィーニーと言う作家さん、お気に入りのひとりのしてカウント!

    4
    投稿日: 2023.04.17
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    彼と彼女、2つの一人称視点から語られる物語が、螺旋状に絡み合い、その語りによって読み手を手のひらで転がす……そんな印象を受けた。 最後のどんでん返しだとか、ミステリ小説にあるあるな謳い文句はあるけれど、私はこの作品はまさに「踊らされる」ことを楽しむものだと感じた。 2つの「わたし」で語られるので、どちらにも感情移入するし、猜疑心を抱く。その翻弄されてしまう点が、この作品の醍醐味なのだ。

    0
    投稿日: 2023.02.11
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    2人の彼と彼女の視点を入れ替えてそれを繰り返しながら、進んでいくストーリー。そして合間合間に犯人の視点も。このタイプは、騙されるんです!何かが起こる、起こるはずと期待しながら読みました。そして、終盤の彼と彼女がそれぞれに違う場面で、ピンチを迎えて目まぐるしく変わるシーンは、すごくサスペンスフルで、目の離せない展開。先が気になりました。登場人物が、警官も含めてどれも怪しげでクセがあり、みんな犯罪者に見せるような描写が、このストーリーを楽しませてくれました。衝撃とまではいきませんでしたが、結末の意外さには怖さを感じました。

    0
    投稿日: 2023.02.05
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    嘘と隠し事のてんこ盛り。彼と彼女にこれから何が起こるのか…これぞサスペンス #彼と彼女の衝撃の瞬間 ■あらすじ イギリス郊外の森で、女性が殺される事件が発生した。TVニュースの女性記者であったアナは、事件の取材で犯行現場に向かっていた。 一方、地元警察のジャックは、森で捜査の陣頭指揮をとる。彼は殺害された女性を見て思った。昨晩一緒にいた女だと… ■きっと読みたくなるレビュー これぞ怒濤のサスペンス!面白いっ 次々と展開される場面描写が面白くて、どうやっていくのか気になる気になる。各章の最後の一文で、えっ?!といった、読者を決して休ませてくれない書きぶりが見事! 主人公二人の嘘と隠し事が読者を翻弄させて、なにが真実なのかよくわからない。しかし話の筋は通っていて、この二人の関係性ならそうなるよな~という納得感も高いんですよね。 関係者たちも嫌味っ気が多い人たちばかりで、しかもプロットやセリフ回しが鬼ウマイ。家族、同僚、友人、恋人、誰も彼もが犯人に見えてくる。 とにかく全編通してヒリヒリ感が絶え間なく押し寄せる。熱い呼吸がすぐそこで聞こえてくるようなんです、これは怖い! そしてミステリーとしても、かなり強烈です。 ぜひ最後まで読んで、あなたも「衝撃の瞬間」を味わってください。 ■本作の推しポイント 本作は人の苦悩を文学的な表現で綴るのが大変お上手。 一連のエピソードをもとに、人生の悩みを深く深く考察して哲学的な表現が多いです。特に年齢を重ねている私には、共感できる文章がいっぱいありました。 誰しも嘘、隠し事は持っている。 人は後悔したくない、弱いからこそ、薄っぺらい希望で上塗りして生きているのだ。 確かに、ひとりきりで現実を直視するには厳しすぎる世の中ですよね。支え合うことができる大切な人を見つけられることこそ、人生の幸せだと思いました。

    84
    投稿日: 2023.01.21
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    爪に「偽善者」と書かれた状態で殺害されているのが見つかったレイチェル。捜査に向かう刑事のジャックは、前日にレイチェルと逢引きしていたことがバレないかと危惧しつつ犯人を追う。事件の取材に向かう記者のアナは、レイチェルとかつて友人同士だった少女時代に思いを馳せる。やがてさらに起こる殺人。犯人は誰なのか、サスペンス感溢れるミステリです。 ニコチン中毒のジャックとアルコール依存症のアナ。どっちもなんだか危うくて、被害者たちとの繋がりもあり、過去に苛まれている部分も含めてとにかく怪しいです(苦笑)。なので二人のどっちかが犯人ということもあり得るなあ、「どんでん返し」と書いてあるけれど、そういう結末はありふれてるんだけどなーと思いながら読みましたが。……たしかに一筋縄ではいかない真相でした。終盤の展開は手に汗を握るし、その中でたどり着く結末はタイトル通りに衝撃、かも。

    2
    投稿日: 2022.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    彼(ロンドンから車で2時間の英国の典型的な町、ブラックダウンのジャック警部)と彼女(幸運が重なりBBCキャスターの座を手にしていたが、産休明けの正職復帰により一夜にしてリポーターへ格下げされたアナ)+1の交互モノローグが織りなすページ捲りが止まらなくなる秀作サスペンス。 彼と彼女のルーツとなっているスモールタウン、ブラックダウンの町で起きた連続殺人事件。 最初の被害者はレイチェル・ホプキンズ、昨夜の彼の密会相手、かつ彼女の学生時代のクラスメイト。 のっけからのっぴきらない状況に陥る彼だが、次々に起きる不可解な状況、秘密を匂わせる意味深なモノローグがぐさぐさ刺さってきて緊迫感がたまらない。 いかにもな目くらましではあるのだが、上手いこと揺れ動かしてくるので、もしかして、、、と著者に翻弄されっぱなし。 これでストレートな結末だったら肩透かしだぞ、と思ったのも杞憂で、しっかりナナメからの真相。 星5でもいいくらいかなと思ったけれど、唯一無二ではないかなかと思い星4止まり。 でも、癖ないので間違いなく楽しめる海外ミステリ。

    34
    投稿日: 2022.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気読みでした、 こういうサスペンス要素のあるミステリーは大好きなので、 男女のハラハラドキドキのドラマを楽しめました。 ピーター・スワンソンが好きな方は似た系統でおすすめです。

    6
    投稿日: 2022.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    衝撃は受けなかったけど、「そっちかい!」て思った。9割はこじつけめいた「何だそりゃ?」な結末と思っていたので。愉しめたけどね。

    1
    投稿日: 2022.10.22
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    これは良かったです。設定登場人物世界観など無理なく、こう、全然ファンタジー要素(逃げ?)のない設定で、うまいこと作品を完成させている、珍しい作品なんでは?心理描写とか嘘っぽくないので自然に感情移入できるというか、人物それぞれに対して作者の距離感の取り方がうまいというか。少しずつ「ゾワッ」とする場面(主に心理的)が作られていて飽きないし、出てくる人皆が怪しく感じられる要素を持っていて、特に強烈な個性があるわけでないんだが、逆にそういうのがなくても勝負できそうな作家。

    6
    投稿日: 2022.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初のアリス・フィーニー。 彼と彼女と「わたし」の3視点でストーリーは進む。 「わたし」は犯人視点だが、彼、彼女の視点もどこに嘘が紛れ込んでいるか分からず。何もかもが怪しく感じる。 登場人物が少ないので、真相自体は予想できる結末の一つ。それにも関わらず、最後の最後までどこに着地するかわからなかった。良いバランスだったと思う。 被害者の過去が胸糞すぎて、途中ちょっと読むのが辛いところもあり。ただ後半の真相に向かって収縮していく様はとても面白かった。 次作も評価が高いみたい。楽しみ。

    5
    投稿日: 2022.09.16
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    彼女、彼、パートが変わるところがうまくて唸らされっぱなし。誰もが信用ならなくなります。全く酷い話だし、正直B.5級ミステリ映画みたいな雰囲気が漂うのは否めませんが、読むのを止められない勢いは素晴らしく一気読みになってしまいました。被害者に見せる必要がある、というのは深くうなづけましたね。中毒性あり、絡め取られたのは確か。これからも読んでいこうと決意しました。

    5
    投稿日: 2022.09.07
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    彼女「アナ」と彼「ジャック」の視点で語られるサスペンス。冒頭でアナが自らを「信用できない」と言っていたり、アルコールが手放せない等で何が本当の出来事なのかあやふやなまま進む。後半、事件が増えてくるとスピード感は出た感じ。→ アナの過去が出てきたあたりから引き込まれはしたけど、オチは個人的にイマイチ。何でもかんでもそれでまとめるんかーいってなった。 とても商業的。ドラマ化したら映えそう。

    2
    投稿日: 2022.08.11
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    「彼」と「彼女」のふたつの視点で、ひとつの真実を描いていくミステリなのですが、テンポ良く意外性がぽんぽんと次から次に暴かれていくので、結構なボリュームながらも小気味いい感覚で読み通せました。 その意外性の見せ方が、切り替わる視点のタイミングで伏せていた手札をくるっと裏返すような何気なさ、さりげなさで「え、そうだったっけ?」という事実がひとつひとつ示されていくので、読み手を飽きさせない。次の「彼/彼女」の視点にすぐ進みたくなります。 その上中盤からは一気に事件がきな臭くなり、目まぐるしく状況が判明していって、そして、ミステリの醍醐味がものの見事に現れてくれます。なるほどそう来たかと。多少力業を感じはしつつも、登場人物の配置にほんと無駄がなく、とてもスマートに仕上げられたミステリで楽しめました。

    5
    投稿日: 2022.08.06
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    ジメッとした緊張感が続く作品。意外な事実が次々と判明するが驚きというよりなるほど~と淡々と読んだ。面白かったが裏カバーに書かれたあらすじがあおり気味かなと感じた。

    0
    投稿日: 2022.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    彼(警察官)と彼女(記者)の視点が交互に切り替わり、かつその合間に「犯人」のモノローグがはさまるという形式。「犯人」の正体はわからないまま、なおかつ語り手としての2人にも万全の信頼をおけないという不安定な状態で読み進めるので、まぁ嫌いじゃないですが少々の居心地の悪さがあるかも。この人がアレなのかな、というのが少々わかりやすすぎる?と思っていたら、最後でもう一ひねりありました。

    0
    投稿日: 2022.05.03
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    彼ジャックと彼女アナの二人のパートが交互に語られ展開する。刑事のジャックと記者アナの関係性と二人の信用できない語り手の語り口で事件の先が見えにくくなっているのも面白い。二転三転する捜査と追い詰められていく緊迫感が緩むことなくラストの真相まで一気読み。

    0
    投稿日: 2022.01.16
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    CL 2021.12.11-2021.12.13 彼と彼女のそれぞれの視点パートが交互に描かれる。誰もがあやしいように描かれ、進むにつれて過去のさまざまなことが明らかになって、先を読まないではいられない。

    0
    投稿日: 2021.12.11
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    アナとジャックの彼と彼女の二人の本視点と間にある犯人の視点から語られるサスペンスミステリー。先の展開が全く想像できず、読み進める手が止まらなかった。一人一人殺されていくにつれ犯人はこの人なのかなと予想しながら読んでいたが、見事にどんでん返しされた。一度読み終わったら再読したくなるのではないか?2人のどちらの言い分を信用するかを考えながら読んでいくわくわく感も存在し、とても楽しかった。このミスもいい順位まで行くのではないか。

    2
    投稿日: 2021.12.02
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    別の視点が入り込んでいるのかと疑って読んだけれど、シンプルな話だった。男と女では見え方も違うということか。後から読むと犯人視点でちゃんと犯人について明かしてくれてるね。 被害者がなかなかの悪女で、過去のシーンはキツかった。

    0
    投稿日: 2021.11.09
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    犯人は、彼なの?彼女なの?どっち? 読みながら問い、問いながら読んだ。出て来る誰もが犯人なの?嘘なの?隠してるの?と、ずーっと思いながら読んだ。 でも、それぞれが、悪意と、嘘に満ちた過去があって、もう最後は、仕方ない感じ。

    0
    投稿日: 2021.10.22
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    帯には「どんでん返し」の文字 タイトルにも「衝撃」とある。 ある女性殺害事件について追っている 記者のアナと刑事のジャックが、交互に語っていく。 "信頼できない語り手"×2の状態 間に"犯人"視点の語りが入る。 この時点でかなりハードルが上がると同時に、読んでてとても不穏な空気感が凄い… 小さなことを無視できないし、ちゃんと事実を伝えているのかも疑わしい。 ただ翻弄されるのも楽しみつつ、負けじと途中で紙に相関図を描いて整理し、犯人を予想してみたが見事に外れた…全然違った…面白かったです。 語りのラストが毎回クリフハンガーを仕掛けてくるので、海外ドラマ好きな人にはオススメ。

    33
    投稿日: 2021.10.05
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    最後の数ページに思わず悲鳴をあげた。この意外な犯人、何なの!あり得ない! 「彼女」と「彼」が交互に語る形式で事件のあらまし、お互いの過去が徐々に明かされて行く。捜査の描写は少なくリアリティはないが、登場人物を敢えて記されてない事で迫り来る怖さを感じた。

    4
    投稿日: 2021.09.18
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    彼の名は、ジャック・ハーパー。 彼女の名は、アナ・アンドルーズ。 『彼と彼女の衝撃の瞬間』などというタイトルを見れば、二人が出会って恋してそして――といきそうなものだが、ちがう。 『一目惚れではなかった』 (9頁) では、なんだろう? 『月曜日は昔から好きな曜日だった。  また一からやり直すチャンスだから。』 (12頁) ジャックと、アナの口から、物語は交互に述べられる。 どちらも孤独で、秘密を抱えた人物だ。 そして、どちらもがある殺人事件に関わっていく。 ジャックも、アナも、それぞれに事情を語ってくれるが、しかし、人は嘘をつく。 意識してか、しないでか、人は嘘をつく。 彼らが述べる彼らの物語は、どこまで本当かわからない。 ただ、時々、今まで話さなかったことがぽろりとこぼれるので、読者は、いちいちそれを拾ってつなぎ合わせていくしかない。 いわゆる「信頼できない語り手」というジャンルである。 語り手は、ジャックと、アナ、さらに、もう一人いる。 『人はわたしの顔を識別するだろう。名前も知っているかもしれない。だがほんとうの姿は知らない。だれひとりとして。』 (10頁) そう、誰かわからない。 男か、女かも、わからない。 おそらく犯人だろうが、ひょっとすると、ジャックかアナかもしれないのだ。 つまりこの1冊は、二人あるいは三人の「信用できない語り手」と、さまざまな登場人物に翻弄される物語なのである。 これが、おわかりだろうが、楽しいのだ。 ぜひ。

    4
    投稿日: 2021.09.14