Reader Store
受験生は謎解きに向かない
受験生は謎解きに向かない
ホリー・ジャクソン、服部京子/東京創元社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

110件)
3.7
19
42
39
5
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物の名前が演じている役と本名と行ったり来たりするのが混乱を招いた。 他の推理小説にないタイプのジャンルなのはおもしろかった

    0
    投稿日: 2025.11.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由研究には向かない殺人」の前日譚。マーダーミステリーっていうのを初めて知った。ゲームだけど不穏な空気でこちらまでドキドキする。ピップはこの頃からキレキレだったんだな。これを機に3部作に繋がっていくんだとワクワクする気持ちになった。3作目だけまだ読んでないので楽しみー!

    3
    投稿日: 2025.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップのこんな日常が戻ってきますように。面白かったけど、3部作完結後にこの前日譚を読んでしまうと、そんなことを考えて切なくってしまう。

    0
    投稿日: 2025.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由研究には向かない」シリーズの外伝的な前日譚 いつもの仲良しメンバーでマーダーミステリーを行うのだが、登場人物が役になりきりながら話が進んでいくので慣れるまでがややこしい ようやく慣れ始めたら終わっていたので満足感が少なかったがシリーズが好きな人は好きだろって場面が多数あり

    0
    投稿日: 2025.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく薄くてサクッと読めた。ただ、登場人物たちが役を演じていて、私は登場人物の名前を覚えるのが苦手(しかも外国人名)なのでちょっと苦労した。3部作を読んでいたのでがんばれた。

    0
    投稿日: 2025.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    3部作を読み終わってから読んだ。 ページ数が少ないのであっという間に完読。 「自由研究には向かない殺人」よりも前の話なので、もう仲が悪くなってしまった友達とまだピップがわいわいやっていてちょっと切なくなった。

    4
    投稿日: 2025.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップの利己主義で融通の利かなさを感じてしまい、やっぱりこの子苦手だと思った。 話としてはめっちゃ面白い!あとすごく薄いのですぐ読み終わる! いまの世の中はあまりにも理不尽で正義がなされてないってのがこのシリーズの作者のメッセージなんだろなー。

    0
    投稿日: 2025.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ブックレットの矛盾に気づくなんてめっちゃピップって感じだし、ジェイミーはやっぱりいいやつだし、アントはずっと前から嫌な性格だったし、この時からカーラパパは怪しかったんだなぁ。シリーズを終えたからこその前日譚。

    0
    投稿日: 2025.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップシリーズ第一作(全三部)の前日譚。ピップが友人宅で開かれた犯人宛ゲームに参加する。1920年代、孤島の館の主人が殺され、その息子や使用人たちが容疑者となる。ピップは往年の名探偵のように複雑な人間関係を紐解き、犯人を突き止めるのだが、、、。 軽く読めて面白いが、第一作目は必読。

    0
    投稿日: 2025.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自由研究には向かない殺人シリーズ3部作の前日譚。 3部作を読んでいなくても楽しめる。読んでいても楽しめる。短い物語りだが、手の込んだ推理が楽しめる一冊

    0
    投稿日: 2025.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【2025年94冊目】 試験がひと段落した高校生のピップは友人に誘われ、マーダーミステリーに参加することに。頭の中は次に取りかからなくてはならない自由研究のことでいっぱいなピップは、最初は気乗りしないものの徐々に謎解きゲームにのめり込んでいく。自由研究には向かない殺人シリーズ前日譚。 3作目がものすっごく分厚かったこともあって、手に取った時思わず「薄っっす」と呟いていましたが、薄くても中味は充分濃くて楽しく読めました。登場人物名と、それぞれがマーダーミステリーでなりきる人物名が混ざった状態で書かれているのでたまに混乱しましたが、本編よりも限られた数しかキャラクターが登場しなかったので何とかなりました。 訳者あとがきにも書かれていましたが、本編とリンクする事柄がちらほら描かれているので、三部作を読み終わってから読むのがおすすめです。三部作の最終部で納得いかなかった人も、違った観点で楽しめる内容だと思います。 マーダーミステリーができる関係性の友人って素敵なのに、本編のことを思うと「あああ…」ってなったりしてちょっと切なかったりするんですが。 作者の新たな作品も楽しみです。

    0
    投稿日: 2025.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ番外編。 不穏な雰囲気や思わせぶりな描写はあれど、基本的には爽やか青春ミステリの範疇にあり、気軽に楽しめる佳作。

    4
    投稿日: 2025.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由研究には向かない殺人」の前日譚。 友人宅でミステリーゲームをするピップたちの話。 最初は気乗りしなかったピップが、次第に推理にのめり込んでいく様子が、その後の危うさの前兆のようで、ちょっとそわそわ。 相変わらず頭が切れて頼もしいピップや、お調子者の友人たちににんまりしつつ。アントは気に障るけど。 今回は実際の事件ではなくゲームということで、シリアスではないハッピーなピップたちを見られて、三部作のあとでは少しほっとするかな。

    7
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    11歳の娘が「これ面白いよ」と言う。 この本の前作があるのを知らずに、読み始めてしまった。 何故かというと最寄りの図書館にこの本しか入ってなかったのよ。 取り寄せで3冊が今週中に届く予定。 娘のニコニコ顔がまた見られると思うと嬉しい。

    1
    投稿日: 2025.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三部作の前日譚、という事でピップがまだ手腕を発揮する前の姿が描かれている。 謎解きとしては楽しく、爽やか。これがああなるのかよと思うと情緒がかき乱されておかしくなるのだが、それは置いておいて。 一作目に繋がる展開が鮮やか。そこまで分量的に多くもなく、楽しい作品だった。

    1
    投稿日: 2025.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップにまた会えるとは思わなんだ。明るくて、少し攻撃的、憎めないピップ健在でした。帰りの車で自由研究のテーマを決めちゃいましたか。ここから始まる三部作。ラヴィとの出会いも実はここからなんだと分かりました。短編でしたが推理ロジック満載の内容でした。

    0
    投稿日: 2025.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「受験生は謎解きに向かない」を読んだ。これでシリーズの本を全て読んだ事になる。 非常に好きなシリーズなので、読み終わってしまったことに対する喪失感がある。   このシリーズの良かった点の一つ目は謎解きの楽しさがあるということだ。 主人公が様々な情報を使って、真実へ近づいてくという過程は読んでいて自分自身も楽しむことが出来る。 主人公自身も頭の良さに自信があり、謎解きに対して楽しみを覚えているという点も共感できる。 伏線をきちんと張り、三部作を通じて、登場人物が重要な役割を巻をまたいで持っているということも良かった。   次に良かったと思う点は、謎を解くだけでは上手くいかないという点が現実的であるという点だ。 謎を解いただけでは、正義が実行されるということはなく、主人公がつらい思いをするという点が物語に深みを与えている。 正直、それで苦しい思いをする主人公はかわいそうに思えたが、それも含めて主人公のキャラクターがよく書けていたと思う。   3つ目の良かったと思う点は、3作目のラストの結末だ。賛否がわかれる内容だと思うが、いままでの内容を踏まえると説得力があった。 また、今までと立場が代わって物語が進んでいくという点が、物語の構成的にもとてもおもしろいアイディアだと思う。 久しぶりにミステリーで面白いと思える本に出会えて本当に良かった。

    0
    投稿日: 2025.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まだ仲良かったころのピップたちがマダミスに挑戦する、シリーズ前日弾。電子機器の封印と役になりきっての謎解きなので、純粋にピップの推理力を楽しめるフーダニットになってて面白い。

    0
    投稿日: 2025.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これで本当にシリーズ終わり、、寂しい。まだ闇を知る前の、普通の女子高生のピップと仲良しグループが、ジェイミー・コナー兄弟の家でマーダーミステリゲームをするお話。2作目を読んでアントもローレンも大嫌いになったけど、本当になんで仲良しグループにいるんだ?と思うくらいむかつくやつ。ゲームの結末とピップの推理はシリーズ本編の真相を仄めかすような内容で、本編を読んだ人はすごく楽しめると思う。ほかにも本編を読んでいると「この後こんなことになるなんて...」と思うところがあって、前日譚として面白かった。ホリージャクソンさんの他の作品も翻訳出版されてほしい!

    3
    投稿日: 2025.05.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自由研究には向かない殺人の後に読んだ。マーダーミステリに参加するせいか、ラストのオチが不完全燃焼。主人公だけが隠された真実を解き明かしたという爽快さがなく残念。海外小説のせい+マーダーミステリなせいか、役柄と演者が入り混じってすごく読みにくい。一作目はそんなことなかったのに...。途中に入ってるじゃれあいも過剰で読みにくい。

    1
    投稿日: 2025.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    やや短いけれど、読みごたえはあるし、展開も先が見えず面白い。ただ、ラストの落ちは、ビップ同様納得がいかない。世の中理不尽なものだと言いたいのだろうか。

    1
    投稿日: 2025.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 コナーの家に呼ばれたピップ達がマーダーミステリーゲームをするという自由研究には向かない殺人の前日譚。 ページ数が少なくて読みやすい。 最初はめんどくさそうにしながらもゲームが始まるとのめり込んでいき負けず嫌いなピップが可愛い。最後推理が外れちゃって不貞腐れるところもまだ幼さがあっていい。 まだローレンやアント達と仲が良かった時の話で3部作を読んだ後だと感慨深いものを感じた。 ジェイミーのお兄さん感も良かった。 最後の方はピップが自由研究のテーマを決めるに至るところが描かれていて1作目に繋がる終わり方で良かった。 面白かった。

    1
    投稿日: 2025.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生探偵ピップの前日譚。 コナーの家での犯人当てゲームに招かれたピップ。参加者はコナー、アント、ローレン、ザック、カーラ、ジェイミー。ゲームと思っていたが次第にのめり込むピップ。さて、ピップの導き出した犯人は——。 見事に推理を披露したピップだが、その推理は間違いとされた。間違うことは嫌い、とピップ。そして同時に自由研究のテーマを決める。これが『自由研究には向かない殺人』に繋がるのか。確かに今後のストーリーに関わる物事や人が散りばめられている。特に同級生たちの性格や行動とか。 特にピップの性格。自分が正しいと思えば突き進む。間違いだと言われたら不満を示さずにいられない。たとえゲームブックという「ルール」が相手でもそれらしい「結論」には飛び付かない。このときはゲームなのでそれ以上がないから不満なだけで止まったけど、実際の事件となったらどうなるのかは三部作で描かれたところ。

    0
    投稿日: 2025.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これでシリーズ完結 ここ1週間ほどで4冊を続けて読んだから物語への没入感は強かった 三部作の前日譚 いわゆる「エピソード0」なんだけども ・ページ数が少なすぎる ・そのうえページあたりの行数も減らしてる ・シリーズを追ってきた読者への「くすぐり」ではなく「押し付け」 これは第3部の賛否より批判が多そう 相棒が出てくるラストシーンだけで良かったな

    0
    投稿日: 2025.03.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ1作目『自由研究には向かない殺人』の前日譚。 コナーの家に招かれて、架空の殺人犯を当てるゲームに参加するピップ。舞台は1924年で孤島に立つ大富豪の館という設定。 まだ友人達の関係性が変化する前の頃だから、なんか懐かしい感じ。 シリーズ本編では、ピップのSNSを駆使した推理で進行していったが、本作ではゲームの設定が1924年なのでスマホは回収され使えないけど、事象を並べて真実に迫っていくあたりが、さすがの洞察力で感心する。 だけど、結末はこれから始まる数々の事件へのメッセージ性をはらんでいて、はっと考えさせられる。本編での道のりを思うと、複雑な感情が湧き起こる読後感だった。

    31
    投稿日: 2025.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由研究には向かない殺人」前日譚。三部作を読んでからこちらを読むか、それともこれを読んでから三部作を読むか。どちらでも楽しそうです。 友人宅に集まってマーダー・ミステリ・ゲームを繰り広げるピップたち。物語はただそれだけの、短篇にも近い短いものです。だけれどミステリの楽しみは盛りだくさん。ピップと一緒になって謎解きを楽しみ、そしてその答えにはピップと同様叫んじゃいます(これ、ミステリ小説だったらほとんどのミステリファンは壁に投げると思います)。実に軽やかで爽やかな一作なのですが。 三部作を先に読んでいると、彼らはもうこんなにも無邪気に謎解きをすることは二度とできないんだろうな、と切なくなってしまいました。お遊びの殺人事件を軽々しく楽しむことは、痛々しい事件を実際に経験していない者だけの特権なのではないかと思えます。ミステリって、幸せな娯楽なのかも。

    3
    投稿日: 2025.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズの前日譚。あの揺さぶられた3部作の前に、ピップ達がマーダーミステリーで遊ぶ話。全てを知っているから感傷に浸りたくなるし、1に繋がるのを察して始まりに言葉を失う。にしてもピップの推理力の凄さを目の当たりにする、ここから始まるのか

    2
    投稿日: 2024.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    - 前日譚ということもあり、本編とは基本的に絡みがない - なのでちょっと物足りなさはある - 主人公が自由研究のテーマを選んだ理由が明かされる - 本編の登場人物もチョコチョコ出てくるのは良い

    0
    投稿日: 2024.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『自由研究には向かない殺人』から始まる3部作の前日譚。 試験が終わったピップは友人宅でゲームに参加する。舞台は1924年。孤島に建つ大富豪の館で、当主が殺された。与えられた役割の中で謎を解いていくピップ。次第にゲームにのめり込んでいき…。 第1巻へと繋がっていく展開は見事です。それだけに、3部作最終巻の展開は残念に思えます。この世には"絶対悪"というものが存在します。それが見過ごされているという現実もあります。そんな巨悪の根源を暴き出し断ち切る頭脳と才能を持ち合わせた主人公を創り出しながら、そうさせなかったのが個人的には残念に感じました。"もったいないなぁ…"と。 とりあえず、ピップの物語はこれで終わりですかね。…やっぱり、もったいないです。

    30
    投稿日: 2024.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三部作を完結してから読み始め、最終章が衝撃的だったので あぁ、ピップが生き生きしている そう感じながら読み進めました どうなっていくのかわかっているのに、これを読むとまた一作目から読みたくなります そして、三部作と違って薄い笑 でもしっかりミステリー

    7
    投稿日: 2024.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3部全て読んだからこそ面白かった。 もう一度読み直したくなる本だった。 誰も死なない爽やかなお話なのにハラハラできて楽しく読ませてもらいました。

    7
    投稿日: 2024.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった!先に三部作を読破してたので、随所に散りばめられたワードにセンサー引っかかりまくり!隠れミッキーみたいな感覚。みつけると楽しいー。 スピンオフのショートショートではなく、がっつりしっかり仕上がってるところはさすがの一言。 アントやローレンのうざさや、ピップの高速回転頭脳も相変わらず。 最後の謎解きしてからの展開も、本編シリーズを全部読んだあとのような読後感を得られるし、この作者すごいわ。端的に言えば好きだ。 次の作品、five survivorの翻訳本も読みたい。あとがきの執筆情報を読んでとても楽しみになった。

    29
    投稿日: 2024.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップ三部作がとても面白かったので読みました。短めですが、あの三部作の前日譚であることが全体的な面白さを底上げしていた気がします。

    1
    投稿日: 2024.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリ。推理ゲーム。 初めて読む作者。 有名な『自由研究には向かない殺人』の前日譚とのこと。 想像以上に読みやすい。 主人公の真剣に推理に取り組む姿勢が印象的。 明らかに『自由研究には向かない殺人』に繋がる終わり方で、シリーズを読みたくなった。

    1
    投稿日: 2024.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『自由研究には向かない殺人』三部作シリーズの前日譚。 実は『自由研究には向かない殺人』しか読まず、2作目と3作目を読んでいないまま読んでしまった。 読む分にはそれでも問題ないけれど、おそらく登場人物が2作目や3作目の登場人物と被っているので、全部読んでからの方が楽しめたのかも……。 内容自体は短めで、主人公たちがマダミスをしているもの。自分もピップ目線で参加しているような気分になれて楽しい。 ただ、この時にはまだ自由研究のテーマが決まっていなくて、これをきっかけに『自由研究には向かない殺人』に繋がるんだなぁ、と。 あと一点挙げるとすれば、マダミスでの役名と実際の人物の名前があって、さらに外国の名前だからわかりづらくてめちゃくちゃ読む時に混乱した。

    1
    投稿日: 2024.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自由研究には向かない殺人の前日譚。 もちろんラビィ・シンはほぼ出てこず、あの掛け合いが好きだったりするのでちょっと物足りない気がした。 ここからあの結末を迎えていくのかと想像すると何とも切ない気持ちになった。

    23
    投稿日: 2024.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホリー・ジャクソンの自由研究には向かない殺人シリーズから始まる3部作の前日譚となる一作。シリーズ主人公であり、探偵役となるピップの最初の推理シーンが描かれる。重厚なミステリーを見せられた後ではマーダーミステリーを題材とした本作はあっさりぎみに感じられるが、どうして自由研究の題材として殺人事件を扱うようになったのか、そしてピップの真実への探求心はどこからやってきていたのかということが端的に表されていて、ホリー・ジャクソンの構成力の高さをこの短い文章でも味わうこととなった。3部作を読み終わった後の余韻としてとても心地よかった。このシリーズはこれにて完結となったが、ホリー・ジャクソンの作品は他にもあるので読んでみたいと思う。ただし、まだ翻訳されていないので英語の原文にチャレンジしなくてはならない。

    0
    投稿日: 2024.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伏線だらけで面白い。 キレッキレな元気なピップに会えた。 3部作を読んでから、こちらを読んだ方がいい。 あとがきに同感。

    0
    投稿日: 2024.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3部作の前日譚。 みんな楽しそう、キラキラしてる…ともはやそれだけで嬉しい気持ちになってしまう。 最初は登場人物がミステリーゲームの登場人物になりきるのでなかなか名前が覚えきれなかったけど、短くてサクッと読めました。 今までの流れだと、こっからさらに事件に巻き込まれていくのかな??って思ったけど、そういうわけではなくサクサクと終わって若干拍子抜け。 BBCドラマのピップめちゃめちゃ可愛いので早くみたいなー!

    0
    投稿日: 2024.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここまで読み終えたことが本当に嬉しい。 ページ数に物足りなさはあったけど、内容はしっかりしてて無駄がない。 今回のことでピップが自身の夢中になる分野に気付くきっかけとなり、【はじまり】を目の当たりにした感じがした。 この本だけでも楽しめるが、本作に繋がる人物の名前も出るのでぜひ3部作を読んでもらいたい。

    0
    投稿日: 2024.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手に取った瞬間、薄っ!!と、ボリュームにびっくり。 シリーズが売れたから、前日譚で短編がいくつか入ってるのかな〜と期待せず読んだら、凝っていてなかなかおもしろかった! 本作だけでも読めるけど、元々の人間関係もわかりづらいし、元気なころのピップに会える感慨深さも味わえるので、是非3部作まで読んでからがおすすめ。

    0
    投稿日: 2024.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『卒業生には向かない真実』があまりにも悲しいストーリーだったので、久しぶりに元気なピップに会えた気がして楽しかった。 『自由研究には向かない殺人』の前日譚のため、ラヴィは出てこないから少し淋しかったけれど、まだ仲良しだった6人組のわちゃわちゃとしたやりとりに触れられてほっこり。 子供達が計画したゲームにしてはなかなか難易度高くて、実際に私が招待されても絶対に上手く立ち回れないだろうな、、笑 読んでて思ったけれど、ピップは根っからの探偵なのかな? 白黒ハッキリさせたい性格だからこそ、この後ピップの人生を大きく変えてしまうほどの事件にが変わってしまうのかぁ…と今後のピップの成れの果てを知ってる身としては、なんだか少し胸がギュッとなった。 最後、家に帰る途中、まだ平穏に暮らしているエリオット・ワードが登場し、運転中にラヴィを見かけて動揺するところが、もう… もし、ピップがこのゲームに参加せず、“安易な結末”に疑問を抱かなければ、アンディ・ベル事件に関わることはなかったのだろうか…? やっぱり、あの最終章を読んでしまった後はどんなピップに触れたとしても悲しさが上回ってしまうなぁー泣

    1
    投稿日: 2024.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    三部作の番外編。一作目の前日譚。主人公と友人達とのマーダーミステリ。 全ての結末を知った上での過去の話、感慨深かった。まだアントとローレンは友人で、エリオットは大好きな友人の尊敬できる父親で、ラヴィは犯罪者の弟でしかなくバーニーは生きている。 マダミスの謎解き事態はいたってシンプル。これだけの証拠があるでしょ?って感じで他の疑わしい要素を切り捨てる所はサル・シンの捜査と重なる。 この結末にブチギレる主人公が主人公らしい。 アントが昔から性格が微妙にクソっぽかったのであの決別もやむ無しって感じ。 これは三作目から一気に読んだ方が良いかも。 エマ・マイヤーズ主演でドラマ化するの知らなかったけど楽しみ!

    0
    投稿日: 2024.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自由研究には向かない殺人の前日譚。 本作よりも薄くて軽妙に書かれている(実際に本作のような深刻な事件が起きているわけでもない)のでサクッと読めました。途中ドキドキさせられる展開もありますが、淡々と話は進んでいく。 アメリカの学生はこんな面白いホームパーティを本当にやっているのか。。日本だとちょっと考えられないけど。 本作のピップがなぜ自由研究のテーマに未解決の殺人事件を選んだのか、納得できました

    21
    投稿日: 2024.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    受験生は謎解きに向かない ホリー・ジャクソン著 服部京子訳 創元推理文庫 「自由研究には向かない殺人」から始まる3部作は、総括すると、すごく良いミステリだった。本作はその前日譚。軽い謎解き中編ということで、さくっと読める。懐かしのメンバーたちが仲良く推理ごっこをするだけの話だけど謎解きの質も良く、6人の性格がうまく書き分けられてる。また、1作目に、するっと繋がるのも心地よい。推理ごっこの結末もシリーズ全体のトーンとマッチしている。これを最初に読んでとなるところ、そうでなく3部作は時間もつながってるから、エピローグとして本作を読むのが一番よいと思う。それぞれ間をあけずに一気にがおすすめ。

    1
    投稿日: 2024.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自由研究シリーズの四作目。 ピップがまだ自由研究に取り組む前のお話。 試験が終わったからと、友達から受け取った招待状には、 孤島での大富豪の老人の誕生会、 つまりは殺人事件の推理ゲームへの案内が書かれていた。 1920年代風にコスプレしたピップはしぶしぶ参加したはずだったが、 だんだんのめり込み、持ち前の推理力が大暴走⁈ 推理ゲーム自体も面白かったが、 それよりもタイムマシンに乗って過去に戻ったような気分だった。 誘拐されたジェイミーが弟の友達たちとじゃれていたし、 ローレンはまだ彼氏とつきあっていたし、 バーニーは散歩に連れて行かないといけないし、 カーラは自分の父親が殺人犯とは知らないし、 ピップはまだラヴィを愛してはいなかったし、 人を殺してはいなかった。 どん底に落とされた気がした3作目を読んだ後だったので、 この4作目には胸が熱くなったし、救われた。 この短い一冊のためにつらい三部作を読んでも良いとは言わないが、 少なくともこの一冊があって良かった。

    0
    投稿日: 2024.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前日譚としては良いが、やはり本編と比べると密度が低い 3部作があまりに綺麗に終わっているため、もうピップには会えないと思っていたが前日譚とはいえ読めて嬉しかった

    0
    投稿日: 2024.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由研究には向かない殺人」から続く三部作の前日譚。短編だが、ストーリーはなかなか凝っていて面白かった。三部作の登場人物たちがまだ何も知らない状態で出てくるのだが、この後の色々な展開を知っていると何ともやるせないし切ない。

    9
    投稿日: 2024.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ギュッとつめこんだ短編。長編の三部作からするとちょっぴりすぎる薄さではあるけれど、思ったより楽しめた。ピップと仲間たちの性格がくっきり描かれているので、また 『自由研究〜』から読んでみたくなった。時間があれば。

    1
    投稿日: 2024.05.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    関西で何度か見た洋館ミステリ劇場を思い出しました。謎解きゲームみたいで設定は楽しめました。ミステリ好きの仲良しがいたら、私もやってみたいくらい。ただ、ゲームだからなのだろうけど、結末が安易すぎ。だからピップが自由研究しようと思ったのですね。納得できます。これからとんでもないことになっていく人たちがのんびり登場してきて、遠い目になっちゃいます。本編の番外編として巻末についてそうな軽いお話でした。

    1
    投稿日: 2024.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由研究には向かない殺人」「優等生は探偵に向かない」「卒業生には向かない真実」の3部作に衝撃を受けた者として、読まないわけにはいかなかった。 高校生のピップ。あなたの怒りを忘れないようにしたい。

    0
    投稿日: 2024.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ3部作が終わりもう会えないかと思いましたが、またピップに会えるのが何よりも嬉しい(笑) シリーズ3部作読んでる人と今作から初めて読み方で感慨深さが違うが、今作から読み始めても全く問題なし! 犯人当てゲーム実際にやってみたくなりましたね〜! 唯一残念なのはコスパの悪さ・・・

    6
    投稿日: 2024.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップがレポートに取り組む前に、いつもの仲間達と謎解きゲームをするお話。とても本が薄い…。いつも2倍あるのに、これは半分?172ページ。 こんなに手間かけて遊ぶ高校生いるのか?っていう突っ込みしながら読めます。結構謎も凝っていてわからないのと、ピップの推理や、結論後の反応が面白すぎました。シリーズ3作楽しく読めた人はオマケで読むと、もう一度あの町に戻れてニヤリとする本です。

    5
    投稿日: 2024.04.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『自由研究には向かない殺人』からはじまる三部作の番外編 『自由研究には向かない殺人』の前日譚にあたる本作は、友人宅で架空の殺人の犯人当てゲームが開催されるという内容 私的には、まぁ…(^.^; またピップに会えたということで良しかなw

    47
    投稿日: 2024.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!! 三部作の前日譚として、ただのほのぼのしたマーダーミステリーをやる高校生かと思いきや、最後は1作目に繋がるピップの事件への集中力、不条理さ、そしてラヴィ! 普段、マーダーミステリーが大好きで友だちとプレイすることがあるので、こんなふうに衣装合わせして招待状から作るマーダーミステリーのGMやってみたいななんて思ってしまいました。このマーダーミステリーが出来るゲームブックがあれば買いたい!もちろんオチはピップの推理の方でお願いします(笑)

    4
    投稿日: 2024.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ3部作の前日譚にあたる短めの小説。 3部作は順番通りに読むことをお勧めしますが本作品はいつ読んでもネタバレはありません。前日譚ですので。

    0
    投稿日: 2024.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三部作みたいで、この本はそれらを読んでから読むといいらしい。 で、調べたら私はそのひとつの「自由研究に向かない殺人」を読んでいた。 でも思い出せない。 去年読んだというのに… 星5つけてるのに… すっかり忘れてしまっている。 この本も最後まで読んで えっ?おわり?なんなん?が感想だった。 きっと三部作を読んでないからだろうか? 私は外国の本に向かない

    1
    投稿日: 2024.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3部作を読んでからで凄く楽しめた。ピップの推理力の片鱗を感じた。自由研究の題材が決まったきっかけが読めた。まだまだピップを読んで行きたいなぁ。

    2
    投稿日: 2024.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三部作の前日譚という位置付けの本書、面白かった!この本から読み始めても楽しめますが、三部作を読み終えてから読む方がより楽しめると思います。 なぜ1作目で殺人事件を自由研究のテーマに選んだのか、また、伏線も描かれていて「あそこに繋がるのね」と納得!2、3作目と続く中で変化する友人とのありふれた日常も三部作を読み終えた読者には感慨深いかもしれません。解説で同じことを書かれていて、言い得て妙だなと思います!

    1
    投稿日: 2024.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いやー斬新なシステムやなー 大好きなラビィが出て来ないんで、★4までですが、うん面白い 三部作の前日譚なんですが、匂わせがたくさんあるので(もちろんその匂わせが本作の面白ポイントなんですが)前日譚だから!と本作から読み始めるのは絶対なしです オチがすごい良かったですね ヒップらしさが出てて、ちゃんと本編に繋がる感じ 前日譚としてかなり優秀 でもって読者参加型ストーリーもかなり優秀 って読者参加型ストーリーって何?(お前が言い出したんだろが!)

    71
    投稿日: 2024.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    謎解きゲーム、こんな大掛かりな遊びがあるなんて驚き。ピップの自由研究のテーマを決めるきっかけになったというオチもいい。 ゲーム自体は人物と演じる人物がごちゃごちゃして混乱しがちだったけど、よくこんなふうに書けると感心した。

    1
    投稿日: 2024.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップ三部作の前日譚。友人宅で推理ゲームが行われ、架空の殺人の犯人当てを催された。最初は乗り気でなかったピップも次第にケースにのめり込む。 大抵の作品なら途中で本物の殺人が起き、事件がおこるが今作ではあくまで最後までゲームであるものの、なかなか骨太なフーダニットになっていた。ただ会話の中ではそれぞれのゲーム内の役で呼び合うのに。地の文は本名なので少し混乱し、短編なのでなれたころには終わってしまった。ピップの頭はこの頃からキレッキレだったが、危険なほど正しさというものにのめり込ませたのはこのゲームがきっかけだったと三部作を読んでいると楽しめるスピンオフでした

    1
    投稿日: 2024.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップのシリーズの前日譚で、友人宅での謎解きゲームにのめり込んでいき、ピップらしいとことん追求が始まるという内容。まあ、3部作とは違い、軽く読めるし、謎解きゲームの結末の行方は面白かった。

    0
    投稿日: 2024.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    マーダーミステリーゲームに興じる同級生たちの推理ゲームが緻密にテンポよく展開されていく中篇。「自由研究には向かない殺人」シリーズの主役ピップが、爽やかに鋭くゲーム中の殺人事件に立ち向かいます。 三部作を読んだ後なので、この爽やかさと純粋な好奇心と探求心からの推理そのものがもう、眩しくて、なんなら切なさすら感じます。もう戻らない青春時代…。 ただこの作品単体でも、マーダーゲームを解くという流れですら、「ハイ正解、めでたしめでたし」とならないシニカルなひねりは作者らしく、ただ青々とした若者の一面だけを描きはしない、という姿勢がほんと一貫しているなと感じました。そこが意地悪なようで、とても真摯だと。 若者は、道理が通らない大人の社会のなかに否応なくいるのだと、知らしめてくれるように、思いました。

    4
    投稿日: 2024.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今まで海外の推理小説は読んでこなかったので、新鮮だった。しかも、こんなに薄い本にぎゅーっと詰め込まれたストーリーは見たことない。登場人物の推理は素晴らしい!学生時代に戻って、こんな推理ゲームをしてみたい!ただ、海外小説に慣れていないので人間関係を把握するのに苦労して、なんども配役を確認してしまった。

    25
    投稿日: 2024.03.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短いが、一気に読まないと役名がだぶるので、ちょい混乱する。今後の友人関係がどうなるのか、記憶がない…

    0
    投稿日: 2024.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップの三部作のスピンオフ。前日譚で、ここから三部作に繋がっていく感じ。本来の明るい頃のピップが見られて良かったかな。深読みしすぎるの面白い。

    6
    投稿日: 2024.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ヒップには、いつものように長編で活躍してほしいと不満が残りました。また、BBCでドラマ化される「自由研究に向かない殺人」は、日本で見れるか不安です。

    1
    投稿日: 2024.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップ三部作のスピンオフ的な前日譚。 ASレベル(高校卒業及び大学受験資格)試験が終わり、その後の“EPQ(自由研究で得られる資格)”のテーマに悩むピップのもとに、友人・コナー宅で開催される、架空の殺人事件の犯人当てゲームへの招待状が届きます。 当初はゲームの参加に乗り気ではなかったピップですが、“殺された館の主の姪”という役に扮してゲームを進めていくうちに、次第に謎解きに夢中になっていき・・・。 まずは、ピップと再会できて嬉しい!の一言。 三部作では、思わぬダーク展開になっていってしまいましたが、こちらはまだピップが健全で、“自由研究”に手を付ける前の・・ある意味、その取っ掛かりになったともいえるストーリーです。 内容的には、実際に事件が起こる訳ではなく、“KillJoyGames”というマーダーミステリーゲームの設定内で起こった殺人事件を、参加メンバーが割り振られた役に扮して真相を追っていくものとなっております。 三部作では、SNS等の今どきツールを駆使して推理していたピップの姿が印象的でしたが、本書ではゲームの舞台が「1924年の大富豪の館での事件」という設定なので、事前にスマホは没収されている状態です。 ですので、参加者の会話や、館(コナーの家なのですが)内で見つけたヒント等をひたすらノートにメモしていくというアナログ推理になるのですが、これが却ってピップの頭の良さを引き立てている感じがしますね。 面白いのは、各自ゲームのブックレット(台本)の指示通りに行動(いかにも怪しげな行動でも)をする必要があるので自分の行動も予測つかず、さらには“もしかして自分が犯人なのか?”という事も含めたドキドキ感が楽しくて、自分もピップ達と一緒にゲームに参加しているような気分を味わいながら読みました。 時折、皆が“役”から“素”に戻る時もあり、無神経なアントが“アンディ・ベル事件”の件をいじったりして場をヒリつかせる場面では、思わずハッとさせられました。 さて、ピザを食べるのも忘れる程、謎解きにのめり込んでいたピップですが、そんな彼女の推理は“ゲームの筋書きを超える”程の出来栄えで、その後の三部作で見せてくれた観察眼や洞察力の片鱗がここで見られますね。 同時に、ピップの“没頭しすぎてしまう”危うさも仄めかされている印象です。 そして、ゲーム終了後ピップがカーラの父・エリオット(!)が運転する車の中での場面が何とも暗示的で、特にラストの1ページは、“すべてはここから始まった”のだな・・と、切なくも感慨深いものを感じました。 ところで、結局ピップはピザ食べなかったんですかね?残ったピザはレノルズ兄弟が美味しく頂いたのかな~・・と、どうでもええ事が気になった私でした~(;´∀`)

    26
    投稿日: 2024.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三部作のあの終わりから、まさか続編は出ないだろうと思っていたので驚きました。前日譚だったんですね。 友人の家でのマーダー・ミステリ・ゲームの話でした。一作目に繋がっていました。

    2
    投稿日: 2024.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由研究には向かない殺人」前日譚! 3部作シリーズ、センセーショナルな完結だったが、ここに至るスピンオフ的なお話。 なるほど、ここに様々な伏線が潜んでいたのか? と楽しんで読むのも一考。

    5
    投稿日: 2024.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あの後に続編が出るの?と思ったら後日ではなく前日のお話だった。なるほど。 実際に何か本当に危険なことが起きるわけではないのだけれども、なんだかドキドキするし、怖いなって感じ。そしてヒロインの深読みがすごい(笑) なるほど、この調査力で自由研究に臨んだんだな~って感じで。

    0
    投稿日: 2024.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    薄い本だが、内容は相変わらず面白い。 殺人事件(仮想)に巻き込まれたピップたちが、自分の役を演じつつ、犯人を推理するというストーリー。 私も参加してみたいが、推理力が皆無のため、探偵役にはなれなさそうだ。ただ、自分が犯人だったとしてもポーカーフェイスを貫く自信はある。 さて、ピップは自分が犯人なのではないかとドキドキしながらも、犯人を懸命に推理していく。その手腕は相変わらず見事で、ラストの謎解きに関しては納得がいった。 しかし、そう来たか! 結局、誰がなんと言おうと、こういうゲームはストーリーテラーの思うがままになってしまうのだ。今回の殺人事件を構想したのがピップだったら、より筋道立てられた犯人にも納得のいくストーリーが仕上がっていたに違いない。 周りの人間にバレてはいけない決定的な証拠を置き忘れる人間なんて存在しないよね(笑)。

    4
    投稿日: 2024.03.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。期待通りと、それをちょっと上回る面白さ。本の薄さには驚いたけど、その前の3作が分厚かったし、これは一晩の、しかも数時間の出来事なので面白い。キャラの説明もそんなにいらないし。 確かにピップの主張通り、フォントの違いや警部がいる理由について、おかしいところはある。この設定への挑戦具合が面白かった。多重解決に近い。そして、謎解きに気が進まないガリ勉気質なピップと謎解きに夢中になる探偵への目覚め具合が良かった。そして納得出来ない解決にノーを突きつけるピップらしさが出ていて面白い。 友人達のやりとりも、3作のほうではあったものの、二の次って感じで描写があまり無かったので存分に味わえて良かった。また3部作のほう読み直したら結構登場してたじゃん、ともなりそうだが。 そして、3部作への伏線というか自由研究への伏線があったのも良かった。これが無くちゃな。 面白くて楽しめた。3部作を読んでからでも良いし、その前でも良い出来になっている。 この作者の新作も楽しみ。

    2
    投稿日: 2024.03.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本の薄さにびっくり。ピップの推理にはスッキリ!!全てが上手くいかないところが、またありそうな雰囲気になってる。

    0
    投稿日: 2024.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    #読書記録 #受験生は謎解きに向かない 6人の友だち同士がそれぞれの役割に扮する殺人事件の謎解きゲームに挑むピップ。 3部作を予感させる名推理が冴え渡る。でもハッピーエンドといかないところがよき。「自由研究には〜」につながる描写、人物にニヤリ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了 #ミステリ #自由研究には向かない殺人 #優等生は探偵に向かない #卒業生には向かない真実

    7
    投稿日: 2024.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと期待外れ。手に取った時、あまりの薄さに驚き。事前情報でてっきりピップがどこかに行くのかと思ったら、ゲームブックで遊ぶ話だった。 訳者あとがきに書かれているように、確かに、本編の前のみんなの仲睦まじさが微笑ましい。でもやっぱりなんだかなという作品。 ラルフと殺されたレジナルドとハワード警部が共犯というのもちょっと受け入れづらい。ゲームブック通りのボビーが犯人というのも受け入れづらい。結局モヤモヤして終わる。 ピップの聡明さはわかるし、活躍が見れて嬉しいけど、本編で感じた面白さや興奮は感じられなかった。出版しない方が良かった気もする。なんとも残念。

    0
    投稿日: 2024.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これが、向かないシリーズの始まりかと、ワクワクしながら読み終えた。ピップの始まりとも言える作品。多分、次世代には古典として読み継がれてるのかなと思わせる作品だった。

    11
    投稿日: 2024.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ・あらすじ 向かないシリーズ前日譚。 ピップと友人たち6人はコナーの家でマーダーミステリーパーティを行うことになる。 ・感想 向かないシリーズを既読者には(一見)穏やかな日常と爽やかな雰囲気に第一作の懐かしさを感じながらも、随所にピップの危うさと不穏が散りばめられていてまさに前日譚だった。のめり込んで行くピップと「正しさ」に固執するピップ… 単なる「グッドガール」ではない事を仄めかしてる。 謎解きすることで脳内麻薬ドバドバでる状態がここでくせになっちゃったのかなって思った。 ミステリー自体も面白くって、こんなパーティあったらやってみたいー! でもさすがのホリー・ジャクソン。 ラストは一捻りというか、すんなりとはいかない終わりになっていてそれも向かないシリーズの布石になってる。 さくっと読める作品だけど前日譚としてとても楽しめた。

    1
    投稿日: 2024.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由研究には向かない殺人」の前日譚。ピップとその友人たちがマーダーミステリーで犯人当てゲームを行う本作、短い作品ではあるものの今回もピップがキレッキレの推理力を披露している。 「自由研究には向かない殺人」のシリーズ三部作を読んでいなくても楽しめる内容だが、個人的には三部作のあとに読む方がより楽しめると思う。 ホリー・ジャクソン氏は、必ずしも探偵役(本シリーズではピップ)が ずっとかっこいいわけでも、全てが上手くいくわけでもない。苦労や危険、立ちはだかる壁をあえて描いた現実的な側面もあるため、「とにかく探偵役が華麗に事件を解決して欲しい!」といった爽快感を求めてしまうと合わないと感じる人もいるかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★4.5/5.0 3部作とは少し違うテイストで、面白かった! 『自由研究には向かない殺人』の前日譚なので、まだ忌々しい事件と関わる前のピップやその友人たちが描かれていた。 しかもこの作品ではマーダーミステリーが題材になっていました。個人的にマーダーミステリー好きなので、どんどん明かされていくピップ自身と他人の事実にワクワクしたし、最後の最後で犯人を当てるときのピップはやっぱりさすがの推理力でびっくりしました。 そりゃ、この後に続く3部作で次々と事件を解決に向かわせるわけだ。 てことで、物語自体はとても面白かったけど、やっぱりラヴィがいないのはどことなく寂しかったのと、サル・シンへの当たりが強かったので、4.5にしました(めちゃくちゃ私情挟んでます笑) 解説なども含めて172ページしかないけど、その中でも謎解きの部分は詳細に書かれているので楽しかったです!

    1
    投稿日: 2024.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    過去の作品と比べるとあまりの薄さにびっくり。 といえやっぱり面白かった。 ゲームの世界なのに、この中で事件が起きそうな気配もいいし、ピップの推理が外れてしまうのもまたよし。

    2
    投稿日: 2024.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピップの三部作の前日譚。 三部作が好きだった人へのおまけ的な要素はどうしても強い、三部作読んだことない人にはあまりお勧めしない。 内容については、ピップも作中で怒ってるけど、出てくるマダミスの脚本がいまいちすぎる…笑。私もマダミスするけど真相がこんな安易だったら怒るよ。けどピップの推理はさすが。 今回のも良かったけど、今度ピップとラヴィの仲良しなお話でスピンオフ一冊出してくれないかな〜

    0
    投稿日: 2024.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     私の中では、『自由研究〜』から始まる3部作は完結済と受け止めていたので、本作は正直今さら感がありました。でも、やっぱりピップが気になるんだなあ‥。あくまで続編ではなく第1作の前日譚ということで、読むことにしました。  物語は、ピップの友人宅で仮想殺人事件の犯人当てゲームをする展開です。招待状が届き、絶海孤島の屋敷や参加服装等の指定の他、配役や役柄、ブックレットが与えられるという、かなり凝ったマーダー・ミステリー・ゲームになっているようです。  実際の殺人事件は起きない平和的なゲームに、最初気乗りしなかったピップも、次第にのめり込んでいきます。  数多い情報を冷静に分析し、多角的に推理していくピップの観察眼や判断力を通した推理は、間違いなく3部作に相通じるものがあります。  それ故、最終ラウンドで全員の(誰が犯人かの)推理発表の段になって、ピップの推理とゲームの解答に齟齬が生じ、ピップは納得できないのでした。  150p程度の作品なので、友人たち個々の個性や心理描写も淡白に思えました。また、配役名も加わった複雑さ、各自の言動が役割指示だけのものか否かの曖昧さがあり、なかなか入り込めません。それでも、『自由研究〜』に自然につながる必然性を感じる終末は、納得です。  原題の「Kill Joy」は、文字通り"喜びを殺す"意から、楽しいことに水を差す人、場を白けさせる人を意味するようです。まさに、楽しいゲームが頭脳明晰ゆえにやらかしてしまった(ゲームの答えに異を唱えた)ピップ、ということでしょうか? 本作は好みが分かれるかも‥‥

    70
    投稿日: 2024.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これを読み終わって、また1巻に手を伸ばしそうです。やっぱりラヴィとピップのコンビが見たい。 本作はサクッと読めて、ピップの類稀なる集中力と観察力の片鱗を見られるし、仲が良かった頃の6人を見て人間関係の儚さを感じました…。

    1
    投稿日: 2024.01.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホリー・ジャクソンにハマに一気読みした三部作だっので、これも読まずにはいられなかった。 本作を読むと、また三部作を読み直したくなる。

    6
    投稿日: 2024.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『自由研究には向かない殺人』の前日譚。 ピップが謎解きゲームに挑むというもの。 3部作読んだ後に読むと「でもこのあとさ……」と考えずにはいられなくなるが、ピップが生き生きとしているところが読めるのは嬉しかった。

    5
    投稿日: 2024.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさかの前日譚。 うれしい。 さわやか謎解きゲームで面白いんだけど、今後があれなのでなんとも言えない気持ちになる。

    4
    投稿日: 2024.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自由研究〜」のピップシリーズ三部作の前日譚。 まだ自由研究のテーマも決めていない高校生のピップが、試験を終え、友人達との推理ゲームに参加する。 まだかつての事件前の、若々しい彼らの青春とミステリが描かれる。 長編というより中編で、サクッと読めますが、ミステリとして最後の捻りは効いている。 登場人物の何人かに待ち受ける苦難がわかっているので、心配半分、また、彼らの日常を垣間見れた満足感が半分。

    13
    投稿日: 2024.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三部作の後に前日譚を出版するあたり、出版社の作戦を感じる。 だって、三部作の最後は本気で驚愕したもんな。そんな終わり方があっていいのかと読後にしばらく放心してしまったほどだったよ。 それだけの前代未聞の完結だったもの、誰だって前日譚を読みたくなってしまうよ。反対に、前日譚がプロローグとして最初に出版されていたら、おそらく私は三部作を読まなかった。だって前日譚は単なるゲームだし誰も死なないし、ただ単にピップの才能を開花させたという内容だけだもんね。出版する順番ていうのも本の売れ行きに大きな影響を与えるんだねぇ。

    2
    投稿日: 2024.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    三部作読了から時を経ず、スピンオフ作品登場。これはもう読んどかんと、ってことで入手・読了。超大作とは比べるべくもないけど、これはこれで、スリムにまとまっていて良質。こういうゲーム、実際に存在するんだろうけど、気の置けない友人と集まってワイワイやれたら、きっと楽しいんだろうな、と。

    0
    投稿日: 2024.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3部作を経て終わったと思っていた『自由研究には向かない殺人』シリーズが帰ってきた。 なんと前日譚! シリーズファンにとっては嬉しい限りでしょう! まず最初に断っておきますが、この作品は単独で読むことはあまりオススメできません。 シリーズ3作を読み切った読者へのご褒美作品です(笑) 主人公はもちろんピップで、その仲良しメンバーも登場! 同窓会気分で読んでいるこちらもワクワクしてきました。 これまでの作品とはうって変わって160ページ程の作品でサクッと読むことができます。 今流行している「マーダーミステリー」をピップたちが遊んでいるストーリーです。 なんだただのゲームか、と思いきや、流石のホリー先生。 まるで私たちもゲームに参加しているかのようなドキドキ具合。 真相に迫る感じや徐々に情報が増えていく感じ、そして最後の解決編まで、ノンストップで読んでしまいました。 このページ数でこの充実度はすごいな〜、ぜひシリーズも楽しんでください!

    10
    投稿日: 2024.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2024/1/21読了 『グリーン家殺人事件』と一緒にAmazonで購入したのだが、受け取った包みの厚みの感触はどう考えても、文庫1冊分。おかしいなと思って開けたら……「薄っ!」。しかし、内容は十分に読み応えがあった。『自由研究には向かない殺人』3部作の前日譚で、登場人物たちがこの先どうなっていくかを知った上で読んでの感慨もあったのだろうけど。本作で取り上げられていたマーダー・ゲームは、シナリオが少々お粗末だったようだが、各登場人物の設定、行動を指示したブックレットを人数分(しかも、それぞれ異なった内容が書いてある)用意して、とかなり凝ったものだったのだろう。こういうのは、欧米では、割とポピュラーなものなのかな?

    5
    投稿日: 2024.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ホリー・ジャクソンのピップシリーズ、まさかの一作目の前日譚。本当の本当に最後、ボーナストラック。 夏休みの自由研究の課題が決まらぬまま、仲の良い友人たちとマーダーゲームに参加するピップ。最初は課題への焦りから嫌々参加していたが、段々とのめり込んでしまい。。。 なんという平和な日常笑 仲間たちとの何気ない日常、辛いことになる人や出会っていない人など、シリーズを読んだ人にはわかる大サービス。中編程度の分量なのでサクッと読めるが、ミステリとしても芯はしっかりしている。 ありきたりかもしれないけど、仲間たちとの日常風景の中で事件を解決していく、というのも見てみたかった。寂しいけど、これ以上は蛇足だから出ないだろうなぁ。 巻末に紹介のあったノンシリーズが非常に面白そうなので、ぜひ翻訳してほしい。

    13
    投稿日: 2024.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    楽しかった。楽しかったのだけれど、それが切ない…!ケンカしつつも楽しくわちゃわちゃしていたみんなが、三部作で…と思うとやるせなさがすごい…その覚悟はあったけども、やっぱりつら…でもゲームも展開も結末も楽しかった。 このゲームがはじまりだったんだな。このゲームがなければ、このままだったのに。でもその場合、つらい思いをかかえているいつか大切になるひとと交わることがなくて、でも、でも。 今作の楽しさに、三部作の想いが蘇り絡まってしまう(そしてそういう物語のパワーが、どんな感情のものでも、私は好き。やるせなさで悶えるの苦しくて好き…)

    11
    投稿日: 2024.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自由研究には向かない殺人シリーズの前期譚となる今作。 170ページと本編から見たらかなり薄いですが、内容は緻密で読み応え抜群。 ピップは友人から架空の殺人事件の犯人当てゲームに招待される。 このゲーム思った以上に作り込まれていて気づけば物語に入り込んでいた。 読者側はピップの役柄の秘密しかわからず、他の参加者の話を聞きながらピップと一緒に推理していく感じがあって面白かった。 最後の犯人当てはやっぱりピップだなぁと思う一面も。 三部作を読んでいるから余計に懐かしいしこの頃のピップが本当に好きだったからまた会えて本当に嬉しい。 そして物語の終わりはこう繋がっていくんだなと納得できる終わり方だった。

    1
    投稿日: 2024.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    またピップに会えるんだ☆ と物語の主人公に会いたくなり 発売日を心待ちにする感覚は人生で初めて! それだけ読み応えのあった3部作の前日譚。 2024年の1冊目にしようと決めていた本。 この経験から全ては始まった。 所々あのピップの性格が垣間見れて嬉しくなる。 そして最後の解説がより理解を深めてくれて また『自由研究』から読み返したくなる。 勇敢なピップが大好きで ホリージャクソンのファンになったのは 翻訳者の服部京子さんあってだと心から思う。 次回作が待ち遠しい!

    25
    投稿日: 2024.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本編をラストまで読んでいるからこそこれは切ない… バーニーはまだ元気なんだとかラヴィは、エリオットは、とかいろいろ悲しくて切なくて、ピップが自由研究のテーマを決めたというラストなのがまた憎い。 ピップとラヴィにはちゃんと出会ってほしいけど、でもこの自由研究をはじめなければ、きっとあの選択もなかったわけで… この時のピップのままいてくれたらよかったのになんて、せんなきことを思ってしまった。

    7
    投稿日: 2024.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『自由研究には向かない殺人』から始まる3部作の前日譚に当たる今作。高校生のピップに届いた招待状には、友人宅での推理、犯人当てゲームの開催を知らせるもの。1924年の孤島の館という設定のなか架空の殺人事件が起こりゲームが始まる。それぞれの役になりきって進むが完璧ではないが故の面白さがある。3部作もそうだったけれど魅力的な謎が今作にもあって楽しい。自分が犯人かどうかも途中まではわからない展開と推理はゲームでありながらも緊張感がある。短い作品だけれど読み応えがある。

    3
    投稿日: 2024.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     昨年読んだピッパ三部作の後に、すべての前日譚とも言える本書が書かれるとは、さすがに想像外である。解決していない事件を夏休みの自由研究課題の題材として選んでしまったところから始まる三部作と、そのヒロインである推理能力に抜群のセンスを発揮する若きヒロインの女子高生ピッパの物語は、始まったところから話題性に富む外連味たっぷりの小説であったように思う。  その後の三部作はいずれも連続して読むべき物語であり、途中参加はあまりオススメできない。それぞれの作品を通して人間関係がいろいろ変化を遂げたり、その間のやりとりが前後の関係性をけっこう重要視すべき内容となっているため、一部分だけ読んだとしても、このピッパ・シリーズの持つ全体像のディープさ、小さな町であれそのなかでも人間関係の緻密さ、時系列スケール、さらにノワールな運命という影の側の物語などは味わい尽くせないと思うからだ。  それら人間関係の葛藤にまみれたストーリーと、そこに蠢く病的過ぎる悪意や、捩れた心に病み尽くしたようなキャラクターの闇の深さが、巻を追う毎に増してくるのがこの三部作であり、最終作は特に圧倒的なノワール感に打ちのめされるものだった。高校生ピッパが大人になってゆく成長物語であると同時に、それゆえ身に着けてゆくサバイバル技術と、磨きがかけられる知性などが圧倒的なのである。  殺人や増殖する事件によって小さなイギリスの田舎町が沸騰するようなシリーズに見えるが、ピッパの最後まで貫かれる知性を支える正義感の確かさや、信頼すべき人への敬意や親しき友への友情の想いは何とも言い難いホットさを感じさせられるものである。  さて本書は、その読後に読むべき前日譚。劇中劇とも言えるこれまでの出演者たちのミステリー芝居なのだが、その設定が、いかにもこの作者らしく練りに練られたものであり、リアリティは感じられないものの読み物としての小道具がたっぷりの一冊である。孤島にある無人屋敷で展開する殺人事件への招待状という設定の事件を仮想芝居として、ミステリー好きの同級生たちがクラスメイトの一人により召喚されるという中編小説である。  真の事件を模したミステリーを描いた小説というどこかアクロバティックなものすら感じられる書きっぷりで、この中で既に起きた過去の実際の事件の謎を抱えたピッパは、そのままピッパ三部作『自由研究には向かない殺人』の冒頭に時系列としても繋がる構造になっており、三部作の読者に向けたサービス精神を存分に感じることができる。  本書だけでの独立した面白さも併せ読みながら、完結した三部作を追想させられる作者のプレゼントのようであり、遊び心たっぷりのプレゼントのようにも思える不思議な一冊である。三部作読破者に限らず単体でも楽しめると思うが、できれば本書をきっかけにこのまま三部作に突入して頂きたいものである。まさにそのような接続プラグを最終ページに仕掛けた形で本書は終わっているはずである。そう、あのわくわくした三部作を再読したくなるような。

    19
    投稿日: 2024.01.18