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不要不急―苦境と向き合う仏教の智慧―(新潮新書)
不要不急―苦境と向き合う仏教の智慧―(新潮新書)
横田南嶺、細川晋輔、藤田一照、阿純章、ネルケ無方、露の団姫、松島靖朗、白川密成、松本紹圭、南直哉/新潮社
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総合評価

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    各人にとっての不要不急を、もっと尊重し合える社会になったらいいな。人の心は見えないのだから。優しい世界を望む。 資本主義社会の経済自体が我々の身体にとって不要不急で非本質的なものでなり立っていることからうまれるねじれ。 身体的なものに向き合ってきたのが宗教という切り口はとても面白かった。 私たちの本質的な部分と、経済構造自体がかけはなれているのだから、「不要不急」は軋轢が生じるのも必然。。

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    投稿日: 2025.03.13
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    不要不急というお題で仏教僧がコロナを通じて語る本。お坊さんといっても仏教との距離感はさまざま。不要不急というお題は殊の外いろんなことをあぶり出す結果となっている。 …真言より禅、、、やな。

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    投稿日: 2022.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コロナ渦の昨今、日頃から人の死や生き方について深く考えているだろう人たちが何を感じ、何を語っているかに興味を持ち読んでみた。自らの活動やお寺自体が不要不急の対象とされることや、どういう暮しをするべきか、何を考えればいいのかなど、それぞれの体験や言葉で語っていて面白かった。 ・「不要不急」「無用の用」を楽しみ、大切にする暮らしを今一度考え直してみたい(横田南嶺) ・一人一人が自分の目で観て、自分はどうするのかということを徹底して考える本当の意味での知性が今、問われている(藤田一照) ・不要不急なものは、人間の生存本能であり、一方的に否定することは危険(白川密成) などなど。中でも、南直哉の、本来「不要不急」な経済活動の成長が人間の存在を脅かすという指摘、人間の存在の不要不急性と、逆に存在するが故の身体の必要至急性の矛盾についての指摘には考えさせられた。

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    投稿日: 2021.11.13