
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一緒に暮らしてはいるけれども愛を感じられない新崎さんとは対照的な、明るくて積極的な松木さんの存在が眩しかったです。早希にとってもそうだっただろうと思うのですが、だからこそ最後に松木さんではなく新崎さんを選ぶ早希の心情が理解しがたかったです…。夢心地の自分ではなく、現実的な自分でいられる場所を選んだという早希の冷めた答えなのだろうか…。
0投稿日: 2025.12.22
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え、よかった。予想外。 金原ひとみは最近の作品の方が面白そうだけど、安牌の心霊探偵八雲読んだばかりだから冒険しようと、古い作品を。 ライブハウスのマイクチェック、 くっくっ、はっはっ、で心掴まれ始めたと思ったら、ジェットコースターのようにあっという間に夢中になった。 馬鹿みたいだけど松木が出る度に泣いたし、 あらすじに松木の名前が無いことも素晴らしい。 よくこんな完璧な夢みたいなこと書けるな、って思う。より際立つ地獄と天国。上手すぎる対比。 意味不明なただの鬱展開かと思い込んでたけどそんなことなかった。 谷崎の良さは性的倒錯の描き方じゃなくて、 軽やかで明るいこと、だけど、 金原ひとみさんのほうが正確に倒錯者の心理を掴んでいる気がする。 諦めと欲望と羞恥心と。 松木への気持ちは言葉が溢れて止まらないのに、 心配も愛情も憧れも安心も、全てこの世の言葉で表現できるのに、 新崎さんへの思いは言葉少ないくせに離れられない、という行動だけで、これが倒錯者の気持ちだ、と言われれば納得してしまう。 自尊心や仕事だけの問題じゃなくて、最後リツくんの話から本当はこの人たち、少し興奮してもいるんじゃないの、なんて受け取ってしまったのでした。想像力たくましすぎるかな。 だって谷崎は最後に言いたいこと言い合って喧嘩させる健全さがあるもの。 倒錯とか関係なく、思い込みで他人の気持ちを決めつけて接するようになったら終わり、というだけなのかも。でも私たちは他人の気持ちをあれこれ想像するのが気持ちよくてやめられない。 先にリスクがわかってると安心するから。 早希は自分を複雑な人格だと認識するくせに、新崎さんを単純で多面性のない人間だと決めつけて憎んだり甘えたりする。でも、みんなやるでしょう? こんなに酷いことを言われたのだからされたのだから、罰を与え続けなくてはいけない。複雑である権利なんてない。離れて楽になるなんて許さない。失ったものを取り戻さなくては。 永遠なんてロマンチック、存在しないのにね。 金原さん作品は2冊目だけど、やっぱり主人公は信頼できると思った。 音楽は世界を変えるけれど消費するだけでは生きていけなくて、自分の価値を稼ぎたくて、でも努力の方向が間違っているのもわかっている。 だから醜いのだ。でも絶対に謝ったりしない。 早希が探しているのは愛じゃない。 ライブに感動したのも松木さんの言葉が届いているのも陽の当たる部屋で安心したいのも本当。希望に手を伸ばす。 何度も出てくる布石、は生きていくための、じゃなくて、希望をより光らせるための、かもしれない。 この先何があるんだろう、なんて想像の余地がある程よい長さでした。
0投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ【作品紹介】 出会った瞬間から少しずつ、日々確実に、発狂してきた――。有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希は、私生活でも密かに彼と同棲している。付き合って三年を過ぎ、セックスの時以外は体に触れてこない新崎。不均衡な関係に深い倦怠感を覚えるなか、ずっと早希のファンだったというバンドマンの松木と出会う。ひずみのない愛を求めては傷つく女性の心理に迫る、傑作恋愛小説。
1投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ苦しい、酸素が薄い、どこにも救いがない! のにあっという間に読んでしまった。早希のようなライフスタイルじゃない人間でも容易に没頭できる。瀬戸内寂聴さんの解説がとてもグッときました。
9投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ早希は囚われてとても苦しそうだったけど 生きている、という感じがした。 渦中は苦しいけれど、もがき、翻弄され、傷つき、 傷つけられている様は人間としての生を感じる。 そして寂聴さんの圧倒的安定感。この世の全てを見てきたかのような言葉の重み。 且つ新しいものに触れようとする姿勢。 見習いたい。
1投稿日: 2024.06.05
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夢中で読み切ってしまった。 主人公の早希はきっと美人で独特な雰囲気がある異端な女性なのに、自信がなくて悲観に美徳を感じてしまうような不安定さがある。イケイケなバンドマンじゃなくて不完全な自分に肯定も否定もしないカメラマンを選ぶ...。1+1=2にならない感性。 バンドマンと結ばれて欲しかったけど分かり合えない溝があるんだろうな。 解説の瀬戸内寂聴さんの重みったらありゃしない。 「ハイドラ」ってなに?
1投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ短い作品だったが、物語への没頭は半端なかった。没頭というか侵食といった方が良いか。恋愛小説というか偏愛小説と呼ぶに相応しく、またそのジャンルで言う傑作でないだろうか。文庫版あとがきの瀬戸内寂聴氏の解説に泣けた。
15投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ人は一日に35,000回の選択をしているというのを何かの本で読んだけれど、この本を読んでそれを思い出した。 それくらい主人公の描写が細かい。 恋愛ともなれば尚更そうなのかも。
1投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ【2021年目32冊目】 最初から最後まで主人公の早希に引っ張られる作品でした。一人の人間の、女の心理がこれでもかというほど書かれていて、痛々しさを感じながらも世界に惹き込まれたま読了しました。最後の選択だけわからなかったけれど、きっとそうせざるを得なかったんでしょう。 すごかったです。
1投稿日: 2021.11.14
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これはジョイスの『ユリシーズ』じゃないか? いえ勿論、似てもなければ、書かれた動機もまったく違うのは明らかなのだけれども、同じ不倫もの、「元ザヤ文学」にカテゴライズされ得る小説として、そう考えながら読むと案外楽しい。 主人公「早希」の、メランコリックな人物造形を担う、不穏で気がかりな文章が、癖になる味わい。著者は、実はこの種の文章を書き連ねることが主目的なのではないか?と思わされる加熱具合。ここら辺は好みが分かれそう。 著者の長編作品も読んでみたいと思う。
0投稿日: 2021.01.12
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苦手な金原ひとみに挑戦。恋愛に対する思考が早希に似てるせいか、感情移入しやすかったのもあり、共感する部分が多数あった。新崎さんと早希は共依存なんだろうなと感じながら読了。
0投稿日: 2015.04.07
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オススメされて2。 なんでこんな良いものが、あまり受けないのか、理由は分かるけど、、、、でももっと受けてもいいんじゃないか!!!と思う。 早希の目線から語られる、外側の世界と、内側の世界。現代は共感の出来る人も多いはず。依存と執着は、ある意味で干渉しないことと同様の意味合いを持つんじゃないかと思わされた。 何よりも早希の内側の世界に、のめり込んでしまった人は、きっとどこか早希と同じ性質を持ってる。そして私もその一人だった。 彼女の異様なまでに新垣さんへ執着する態度は、愛情と憎悪、不安、解放、その他たくさんの感情がある。無機質な彼が持っている逃げ道が、彼女にとって救いであり、縛りでもあり。 人間は誰しも、自分と正反対の性質を持った人間に惹かれる。だけどそれは逆に自分を苦しめて、同じ性質を持った人間の方が何倍も楽なことに気付くこともある。 松木さんの魅力は、あの強さの裏側にある弱さだ。だからこそ、簡単に傷をつけられてしまう早希は怖くなった。 でも、あの最後の展開はちょっともやっとするものが残ったかも。 というか、これを読んで自分の執着を感じずにはいられなかったな。私が彼に対してしていたことは、早希と変わらない。いつもそこにあるものは、自分を弱くして甘やかされる。いや、甘えてるのは私の方か。 まあ極論をいうと、そういう一切合切を全部断ち切れた自分は、まだ強くなれるってことだろうな。 もっと色んな人に読んでほしい小説だけど、この内容にみんながみんな共感してしまったら、この世界は歪んでしまうようにも思う。
1投稿日: 2015.02.13
powered by ブクログ【金原ひとみの魅力】 すごく好きだ。自分に移し替えてしまう。僕も結局は僕のままを愛してくれる人の所へ帰る、いやそこでしか息ができないみたいに。映像化を望みます。きっと、駄作に違いないけど。
0投稿日: 2015.01.19
powered by ブクログ【本の内容】 出会った瞬間から少しずつ、日々確実に、発狂してきた―。 有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希は、私生活でも密かに彼と同棲している。 付き合って三年を過ぎ、セックスの時以外は体に触れてこない新崎。 不均衡な関係に深い倦怠感を覚えるなか、ずっと早希のファンだったというバンドマンの松木と出会う。 ひずみのない愛を求めては傷つく女性の心理に迫る、傑作恋愛小説。 [ 目次 ] [ POP ] 有名カメラマン新崎に見いだされ、専属モデルとして活躍していた早希。 2人は公私にわたるパートナーだったが、関係は冷めていき、早希は次第に精神のバランスも崩していく。 そんな中、彼女はミュージシャンの松木と出会う。 好意を隠さない松木と、もはや自分を利用しているとしか思えない新崎。 2人の間で揺れながら彼女が選びとった結論は……。 愛とエゴを描く恋愛小説。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ]
0投稿日: 2014.09.19
powered by ブクログ悲しいことに自分のアイデンティティというものを自分で決めるということはあまりにも難しい。自分が人間でなくなっていくその感触はたしかに苦痛だから生きていると、実は思えたりする。 個性が素晴らしいものなんて、だれが言いはじめたのか。
0投稿日: 2014.03.31
powered by ブクログモデルをしている早希はカメラマンと同棲していて、彼の要望を満たすべく吐き噛みをし続けている。そんな彼女に別の男が現れて一時はそちらに行くが、結局はカメラマンの元へ戻っていく... 一種の病んでいる心の病気を描いた作品である。
0投稿日: 2013.04.04
powered by ブクログいつもほどは狂ってないかな。 松木さんと暮らして まともになっていけばいいのに 新崎さんの元に戻るなんて。。 でも、わかるよ。。
0投稿日: 2013.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もうこの人読むのやめよう、と 前回〃アッシュベイビー〃を読んで思ったのですが 買ったまま長らく放置していたことに気付き、読みました。 やっぱり、読んでいてキリキリしました。 ああ、知っている。うっかり「わかる」って言いたくなるくらい。 この思考、傾き方、歪み加減。最後の選択も。 噛み吐きは、鮮明な描写でぐったり。
0投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログ『アッシュベイビー』でうちのめされてから、かなり久しぶりに手に取った金原さん。何となく気になって。 ずっと前、私は、何でも「大は小を兼ねる」のだと思っていた。それは人間関係においてもそう。容姿でも財力でもスキルでも、余分にあるに越したことはないのだとあまり疑っていなかった。でもどうもそうでもないらしい。片一方が何かを持ちすぎているためにそれが別の片方に対して、うまく働かないことがあるようである。それは持ちすぎている片方の余剰リソースをなんとか駆使して片付けられる問題ではないらしい。リソースの大小でそもそも関係性を捉える前提自体が変なのかもしれないけれど。 『ハイドラ』には人と人との関係についての興味深いくだりがある。矛盾を認める新崎と認めない松木。「矛盾を認めない」というのは常に何かを積み上げていく考え方。でもそれが相手にとってプレッシャーになることがある。早希はどちらかというと新崎側の人間なのだけど、どこか松木的な感覚への憧憬もあって、そこが煩悶を生んでいるような気がする。そしてたどり着くのは拒食という歪み。 早希が「拒食は自分の武器」と言うところがある。これが早希なりの戦い方なのだなと思う。
0投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログ有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希。実は恋人であり同棲もしているが世間には“仕事だけの関係”で通している。対等とは程遠い新崎との関係に悩みながらもあえてそれに捉えられようとするかのような早希の前に、新崎とは正反対のバンドマン、松木が現れる…。 早希が松木と出会い「彼が好きになった」と自身に結論付けるところが唐突過ぎてついていけなかった。もうちょっと読者を納得させるような何かはないの??と思ってしまった。 拒食とか同性の愛人関係とかもそのままだと、もうそろそろいいです…という感じ。
0投稿日: 2012.09.04
powered by ブクログ一緒に棲んでいても恋人だという実感、安心感を持てない日々。新崎に植え付けられた無機的な美に心を囚われ噛み吐きを繰り返す。一度は愛され人間らしい温かみに触れながらも、自らに抱えたハイドラと決別できず、再び新崎の被写体に堕する。歪んだ図式で世界を捉えている人が常識的な世界に戻るのは難しい。普通の幸せに浸りきることができない人間の不可解。深い感興を覚えた。
0投稿日: 2012.07.23
powered by ブクログ生きるって苦しい。 ひたすら受容と排出の繰り返し。 結局彼女が存分に愛されることを恐れるのは生きることから逃れられないからなのかな。
0投稿日: 2012.06.15
powered by ブクログここ最近の著者の作品のなかでは一番面白かった。拒食症の美人モデルが、ずっと不倫関係にあるSで陰気なカメラマンと、たまたま騙されて会ったロックバンドのボーカル(若いときのウルフルズみたいな)との間で、揺れるというもの。ストーリーは単純だが、そこには「1+1=2になる人」と「1+1=0にしかならない人」の対立があって、後者の人間の意地の悪さや、虚栄心、どこへもいけない感じがよく出てる。最後の主人公の行動は、そうだろうなぁ、という感じ。あと、若いゲイ(もちろん後者の人間)に対する共感みたいなのも、よく見てるな、と思う。
0投稿日: 2012.05.29
powered by ブクログ心も身体も不健康だと愛情も歪んでくる。金原ひとみ、いつものパターンの作品にしては、久しぶりに読みやすくて面白かった。 あと少し、ドキドキワクワク感があったら、もっと印象に残ったかなぁ。 でも一気に読めた。 久しぶりの読書は楽しかった。 次またなんか読もうって気になる。
0投稿日: 2012.05.23
powered by ブクログ金原ひとみの作品は、好きとも嫌いもいえない。 けど、読み出すと止まらない。中毒性がございます。 【ハイドラ】は唯一の人間の唯一の存在であり続ける為に、笑顔を捨て感情を捨て思考を捨て、食欲を捨てた主人公が、それでも唯一になれない恐怖と孤独と罪悪感に悶えて悶えてたら、ポッと出てきたすんばらしい人間性の持ち主に全身全霊で愛をぶつけられて、笑顔と感情と思考を取り戻しかけて、罪悪感を肥大させて、揺れて揺れて、、、。って話。 あームカつく 何この子…なんでこんなに自信ないわけ?あんたを、まるごと愛してくれる人がいるのに、満ち足りた気分を味合わせてくれるひ人がいるのに、新崎への想いは執着でしかないのに。 と、イライラの募る話でした。 でも、金原さんの文章は引き込まれる。イライラするけど、共感もする。やっぱ、中毒性がございます。
0投稿日: 2012.04.16
powered by ブクログ久しぶりの金原作品。 いつも、独特の雰囲気にのまれそうになってしまうのだけど 今回はシンプルで、しかも、中々よかった。 文章全体がリズミカルで読みやすい。 リツくんの存在はとても気になった。
0投稿日: 2012.03.21
powered by ブクログ危うい。自分の存在価値を見失うのって怖い。噛み吐きをして、35キロの体重をキープする早希。蛇にピアス、もそうだったけど尖ったヒロインを描くのがうまい。
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログ金原ひとみで、初めて読んだ。 読み始めたら引き込まれる。 歪んではいるけれど、人は人をここまで好きになれるのかな?って思った。 唯一の武器=生きる理由みたいなもので失う訳にはいかない。 そんな弱さが愛おしい。 似ている者へのコンプレックス、負けてるから、自分だけ持ってないからの心の叫びがドキドキする。
0投稿日: 2012.01.19
powered by ブクログあっさりした現代小説という感じで、すぐに読めるけどあとに残るものはあまりないかな。女性の危うさが綺麗に表現されていた。ストーリーの詳細がちょっと物足りない感じ。 追記。この本を読んだことすらすっかり忘れてた。ほんとに何も残っていない…。
0投稿日: 2011.11.17
powered by ブクログ愛を求める女性の物語。 金原ひとみさんの小説は「蛇にピアス」以来だったけど、あまり印象は変わらず。現代的な視点がぶれなくて読みやすいと感じた。 愛されることを求めたが故に歪んでしまった女性が主人公で、歪んでしまって普通ではいられないと自覚してしまっているのが痛々しくて、そこまでしなければならないものなのかと怖さを覚えるほどだった。 ハッピーエンドに向かってほしかったけどそうはいかず、でも逆に綺麗に終わらないラストシーンがリアルで好感が持てた。 これも女性が読んだ方が共感できる部分は多いかも。
0投稿日: 2011.09.28
powered by ブクログ本編ももちろんですが、 瀬戸内寂聴さんの解説も素晴らしい。芸というのは一に才能、二に才能、三四に才能、五に才能だと。 ごもっとも。 よかった!
0投稿日: 2011.09.24
powered by ブクログ松木さんと新崎さん対比のシーン、あの対比は新崎さんの悪意ある愛を剥き出しにするのにとても有効だったと思う。
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログうーーん 共感するのが難しかったし 摂食障害の話苦手だし 新崎さんとの関係もなんかわかりにくかったし とりあえず今回の女の子も病んでるのには変わりないんだけど なんかあまり魅かれなかったかな うーん… うーーん やぱ蛇にピアス越えは難しいのかな
0投稿日: 2011.08.01
powered by ブクログなかなかクールでした。うじうじしているようで実はとてもさっぱりしているし、文体さえ嫌わなければちゃんとその先にあるものが見えてくる感じ。でも愛され方の話ばかりで自分にはちょっと物足りなかった。
0投稿日: 2011.07.30
powered by ブクログ読み終わった時、金原ひとみが新しくなったって思った。 モロすぎる表現が売りな所があったけど、ハイドラは前のような分かりやすい表現は少ないものの心に何か重いものがのしかかって来て金原作品では初めて感じる感覚だった。 でも金原ひとみが書く主人公っていつも真っ直ぐ純粋だから故に歪んでいってしまって、見てるこっちの心が痛くなる。 それが癖になってつい手に取ってしまうのが不思議。
0投稿日: 2011.07.15
powered by ブクログ前作?のAMEBICに設定がにすぎている…が、最後は金原ひとみらしく、綺麗にハッピーエンドにならなかったんでそこはよし。
0投稿日: 2011.07.08
powered by ブクログ良い本を読んだ。としか言えない。今まで、純文学、ジャンル小説から離れた作品は精神論や観念に尽きるものだと思っていたが、この作品によって覆された。 やはり女性の内面を百ページ超書き続けるのだが、この作品はその内面と彼女を取り巻く外からのさまざまな影響がうまく絡み合って、お互いをぼこぼこと変形させていく様子が読んでいて爽快だった。主人公のグロテスクな隠しごと、彼女が自分に分かりやすいよう周囲の人間をラべリングしていくがとらえきれていなかったところなど、人間が面白いとおもえる小説は久々だった。 なんといってもラストの見開きページは圧巻。 一人称視点だが、必ずしも主人公が正義だと感じられなくなるというのは、凄い技術と才能だと思った。
0投稿日: 2011.07.01
powered by ブクログ約4分の1日で読み終わってしまった。短さだけがその理由ではない。会話のテンポの良さだけがその理由ではない。いろんな要素が絡み合って、ページをめくる僕の手を急かすんだと思う。 「痛い恋愛小説」これが僕の一言感想。主人公の女性モデルは写真家と同棲していて、物を噛んでは吐き戻すという行為を止められない。異常に低い体重を維持するためだ。ある時、彼女は自由奔放なバンドマンと出会い、彼に惹かれていく…。決して突飛なストーリーじゃない。でも、どんどん読んでしまう。主人公の衝動的で反理性的な行動に、何故かちょっと共感してしまう。共感する僕はちょっとアウトローな人!?
0投稿日: 2011.04.24
powered by ブクログ自立と隷属、自由と拘束、妄想と現実。 人の心は常にこれらの間で揺れ動いている。だからこの小説にも終わりはない。ラストシーンはまさにそれを象徴している。 素晴らしい作品だった。
0投稿日: 2011.04.07
powered by ブクログハイドラというのは首がたくさんあるヘビの怪物のことであろうか? デビュー作の「蛇にピアス」よりはるかにパワーアップしているぜ でもうーん、内容的にはあんまり違わないかな ただ主人公が大人の女になった分、読んだ感じがさっぱりしてていい
0投稿日: 2011.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感情移入ができなかったという点では難しい。こういうのが分かる人もいるのか、という感じ。(私が常人であるという前提のもと)常人の捉えられない感性をもつのが作家の仕事だと考えられる。
0投稿日: 2011.03.25
powered by ブクログぐいぐい読める。 『蛇にピアス』もそうだったが、恋愛をしている女性がいつのまにか隷属的になってしまっている、そんな女性を描いているし、金原さんもそんな人に共感をしてしまうんだろうと思う。 最後、急展開が否めないが、面白かった。 瀬戸内寂聴氏は激賞。もはや解説ではなく、ファンレターのようなものを書いているが、それも面白い。
0投稿日: 2011.03.22
powered by ブクログどう読むのがいいのかな?小説としては読みやすいけど、物語としてはやや退屈かもしれない。 つまらないとは思わないけど、何か物足りないと思ってしまう。
0投稿日: 2011.03.05
powered by ブクログ金原ひとみの著書は、たまに無性に読みたくなる時がある。文庫本が出たら買うようにしているのだが、今まで読んできた本とは違うストレートさを感じる、そういう彼女の書き方が割りと好きだ。 『ハイドラ』は今までのストレートな性表現などが少なく、しかしながらどこか違う人間を描いている。人に依存すると言うことは、自立するために通らなければならない道であると思うが、そこにある恐れや虚無感について考えさせられた。 1,2時間で読める作品。
0投稿日: 2010.12.28
powered by ブクログ金原作品を読むのは二度目。 「蛇にピアス」のほうが好きな気がする。 けど、読むタイミングによるのかもしれないとも思う。 今の私には早希は理解できない。 そこまで分かってるのに何故離れられないの? いらいらしてしまう。 松木さんはすき。 でも、私はどちらかと言えば早希に近いんだろう。 同族嫌悪? 松木さんみたいなまっすぐな人に惹かれる気持ち、死ぬほどわかる。 なのに何故、新崎から離れられないの!? あーもう。 この小説は、新しいものを読んでいる感じが全くしなくて、それは、私自身が普段から考えてることと一致するからなんだと思う。 誰かを頼りに生きること。自立すること。 いっつも考えてるもの。 この小説から新たに得たものは、拒食っていうある意味狂ってる行為をする心境。 それくらい。 あとは、同族嫌悪っぽいいらいら。 うーん、でも、なんとなく、金原作品はまた読んでしまうんだろうとも思う。 なんか、心配になったり呆れたりしちゃう友達としゃべってる感覚に似てるかも。
0投稿日: 2010.09.16
powered by ブクログ彼が撮りたいのは、 人が人の要素を失っていく過程。 早希はそれに答応えるために不自然な拒食をつづける。 そして、松木と出会い 本来の笑顔も取り戻す。 なのに― 早希は彼の元へ戻る。
0投稿日: 2010.07.22
powered by ブクログなぜか読んでしまう金原作品二作目。 やっぱりこの世界観わからなかった。 おとこに嫌われないように生きる女。 拒食症にまでなって、被写体としてのじぶんを 非人間的、無機質に見せようと、カメラマンである 男の思いのままに生きる女、到底理解できない。
0投稿日: 2010.07.19
powered by ブクログ金原ひとみが久しぶりにちょっと面白いと感じた。 今回も「世間」とはハズれている女の子の話だけど、新崎さんに気持ちが届かないとことか、共感できる部分があって、ドキッとした。 でも、早希の内面の描写にもの足りなさを感じてしまったのも事実。 リツくんや美月を主人公にしてのストーリーもアリかも。 これまでの作品でも、拒食症とかのシーンが出てきてたし、金原さんもそんな一面があるだろうと思った。 多くの人はそれをネガティブに捉えるだろうけど、作品に活かしているというのは才能なんだろうな。
0投稿日: 2010.07.03
powered by ブクログ拒食症のモデルが、 恋人の冷徹なカメラマンと、 優しく真直ぐに生きる歌手との間で揺れる様子を描く作品。 物語性が強く読みやすいうえ、 登場人物たちの捕らえどころのない性格が魅力的です。
0投稿日: 2010.06.28
powered by ブクログ10/05/02読了 「美月」って名前が出てくる小説ってこれで幾つ目だろう。そんな使いたくなる名前なのかな。
0投稿日: 2010.05.03
powered by ブクログさすが芥川賞受賞しただけの腕はある。ただ、字が大きくページが少ないのが好みではなかったが、内容としては、今を生きるいわゆる今時の若者の情緒不安定なところがわかりやすく表現されていると思う。と同時に、著者のココロの闇を感じる所に青くささも感じてしまう。
0投稿日: 2010.04.11
powered by ブクログ恋愛をしていない恋愛小説とでも言っておこうか。 ヒロインにとって、男は噛み吐きする食物と同じ。 それでも食わずにはいられないってとこ?
0投稿日: 2010.04.05
powered by ブクログ表紙が美しかったです。重い仕事がやっと終って、なんとか本の感想を書く余裕ができた。ずっとモニタに向き合ってるから。なんだかもういやでねえ。つうか、全然本の感想になってないし。いちばん気になったことは、アトガキをかいていらっしゃる瀬戸内先生が「松本」とロッカーの名前を間違えていること。「松木」だよ。どうして、編集者はつっこんでうやらんのか?というか、原稿変えちゃだめなのか。というか、それすらも瀬戸内先生の味なのか。金原さんの本はいつも主人公が美人なんだなあと思う。やはり、食べものに対する書き方がグッと迫ってきます。食べ吐きとかしたことはないけれど。自分の居場所がどんどんなくなる感じ。不快と快がわからなくなる感じが透明感を持ってうまくかけているなあと。
0投稿日: 2010.03.29
powered by ブクログ私が読んだのは文庫本だけど、解説が瀬戸内寂聴さんで驚いた。 金原ひとみさんが私の二つ下で、何より子供がいることにも驚いた。
0投稿日: 2010.03.17
powered by ブクログいつも通りの金原さんの小説だけどなんとなく暖かい気がする。 初めて「蛇とピアス」を読んだのは高校生の時だったかな 金原さんの小説を語るときに、必ずと言っていいほど 「蛇とピアス」の話が出てくると思うけど、それほど斬新な小説だと思う。 さてさて、本題の「ハイドラ」の感想ですね。 最初に書いたとおり、今までの金原さんの小説に比べて 暖かい気がします。それは人間味というか、常識というか なんかそういうものに近くて、あっわかるかも・・・というそんな感想の感情 ボリュームが少ないけど、全くそれを気にさせない内容の濃さ むしろこのボリュームが癖になりそうな。そんな感じ 一番印象に残ってるのが 「残る」 の一言かな。びっくりさせられたというか、予想を裏切られたというか あんまり書くとネタバレになるから、そんなに書けないけど あと一番びっくりしたのが文庫版の解説。 ぜひ皆さんにもびっくりして欲しいから、解説は最後に読むようにしてください~
0投稿日: 2010.03.06
