
総合評価
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powered by ブクログ4.0/5.0 凛の苦悩が切実に伝わってきた。 ただ、「肌荒れが酷く、家族から邪険にされ、クレーム処理に追われる不憫な女性」の可哀想な人生、というだけに終始しているような気もした。
0投稿日: 2025.10.08
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ひたむきに生きる主人公に惚れ、彼女を苦しめる人間をぶっ飛ばしたくなった。イベント参加で主人公が自己を解放してか暴れる場面があり、面白く爽快だった。
0投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログ本屋さんに勤めている?いた?作家さん 自己中心的なお客や あまり恵まれない家族、スタッフ達 アトピー なんて厄介な疾患か 性格まで支配されていくようだ 嫌なことをされた時に「自分は自動販売機だ」と思い込むところは自分を守る方法の一つかもしれない
0投稿日: 2024.10.10
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物語な感じではなくて、本屋で働く主人公(凛)の昔と現在の生活がつらつらと書かれている感じ。 凛の家族、教師が酷すぎる。凛のコンプレックスを家族が受け入れてあげれば、凛はこんなに卑屈な性格にはならなかっただろうな 家族と同じくらい最悪だったのが書店にくる客。作者の佐藤さんが書店で働いてるのもあって、客の描写がリアル。もしかして本物のモデル客がいるのか。震災前、後でもお構い無しに書店に来る客が自己中すぎて、自分の事しか考えられない人達が本当に哀れ。被害者になれば被害者の気持ちが分かる、はずなのに平気で加害者にもなる。結局人は自分が1番可愛いのか、同時に自分もそっち側の人間になってはいけないと考えるきっかけになった。
0投稿日: 2024.07.11
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アトピー故に幼少期からその見た目を非難され続けてきた凜さん。 両親ですらアトピーのことを気合が足りないせいと理解してもらえず、兄弟からもからかわれ育ち、現在凜さんは非正規雇用の書店員として働く日々。 癖の強すぎる書店の社員とパートたち。 入り組む男女関係にちょっとだけ巻き込まれたこと。 震災が起きて、書店の復旧まで、大変だったイベント。 全て肯定してくれるバーチャル彼氏。 凜さん、現実を一生懸命生きてる。 アトピーといえば、昔ディズニーランドでイッツアスモールワールドに並んでいるときだったか、 並びながら一緒に来ている友達としゃべっている男の人が、首筋をずっと掻いていて、赤くかさついた皮膚とか、印象的。アトピーって大変だな。
0投稿日: 2024.02.05
powered by ブクログ図書館で借りた本 本当は「荒地の家族」が読みたかったけど、お取り寄せになってしまい借りれなかった。 アトピー性皮膚炎で長年苦しんでる女性の話。製薬メーカーに勤めてる自分からすると、今は重症なアトピーも根治できる薬が出てるから、使って欲しいと切に思ってしまった…そこが論点じゃない話だけども。
0投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログ読んでいて楽しい気分には決してならないが、主人公の抱える問題が「皮膚」感覚で伝わってくる表現は読み応えがある。 なかなか救いのない彼女の下降線が、最後のところでクッと上に向き、微かな光明を見せる。 職場の人間模様や、人物造形がリアルだ。 いるいる、こんなひとたち…。
1投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログアトピーの痒みに支配された女性書店員、五十嵐凛の生きづらい日常である。 本人にしかわからない痒みと日々たたかっているのがとてもわかる。 物心つく頃だろうか、兄も弟も丈夫で綺麗な皮膚なのに自分だけが…という思い。 小学校で「あいつはカビ」だと言われて級友や教員を避けて、教室の隅でじっとしていた我慢の6年。 中学で新たな級友の視線を感じ、「首黒いね」からカビという呼び名から象女になる。 家族でも兄からは露骨に汚いと言われる。 父は「おまえは気合いが足りない」と言う。 ひとり暮らしするようになり、たまに実家に帰れば母から「あんたに愚痴を言う資格はない」と…。 非正規で未婚だからか。 職場でもアトピーを長袖で隠し、男性スタッフが少ないなか、万引き犯や転売屋やハードクレーマーとの闘いの毎日である。 そして、災害があり… 何があろうと皮膚は痒い。 痒みがなくなることはない。 なんとかしたいが、どうにもならないのが皮膚なのか…。 皮膚が自分自身だった。は辛すぎるだろう…
53投稿日: 2023.09.04
powered by ブクログ人間が嫌いになる。 酷い親と先生に怒りが沸く。 お客さまに、人間の怖さをみる。 それなのに誰か凛を助けてほしいと願いながら読んでしまう。
0投稿日: 2023.08.30
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意図とせず一気読みしてしまった。タイトルから想像がつくようにアトピー持ちの主人公のお話だった。 私も昔から肌トラブルが多かったけど酷いアトピーは体験したことがなかったため痒くて眠れない話しやクラスメイトからの心無い言葉やモラハラ教師の話は読んでいて辛かった。 難病にかかりその治療の過程で肌が荒れて痒くて掻きむしって赤くなり黄色いネバネバした分泌液が出るくらい酷かった時期を思い出した。 痒さは我慢ができないし掻けば掻くほど悪化する。 分かる部分と想像を絶する部分が入り混じった。 主人公の身の回りがひどい人間ばかりなのが余計に辛い。肌のことだけでなく書店での犯罪者の対応も私までストレスを感じたし震災の描写もあって薄い本なのに濃い内容で盛りだくさんだった。 東日本大震災はある程度ドキュメンタリーやネットなど見てきたけど書店での状況は想像してなかったので確かにこの描写の通りだったのだろう… 若い女性にレジを指名するだの卑猥な本のタイトルを読ませるだの実際いるであろう生々しい人間が気持ち悪くて仕方ない。 辛い境遇でも推しがいる主人公の熱い思い(グッズの争奪戦に果敢に挑む)は救われるものがあったし最後の締め方もほんの少しの救いがあって良かった。
2投稿日: 2023.06.10
powered by ブクログ皆大なり小なり何かしら抱えてることあると思う。生い立ちや体のコンプレックスをさらけ出し、これが私ですが何か?と堂々と生きていけたら一番いいけど。人にも自分にも優しくありたいね。
1投稿日: 2023.05.13
powered by ブクログ『荒地の家族』で興味をもってこちらも。 アトピー性皮膚炎に苦しみ続ける女性。 書店員というモチーフはやはりこの著者ならでは。 持病に苦しみながらも、数々のトラウマを抱えながらも健気に生きる主人公と、それに対しあくまで無理解、抑圧的に接し続ける家族の姿に最後までつらさがあった。 なぜああまで冷酷なのか。 小説に「答え合わせ」は必ずしも必要ではないと思うけど、これは腑に落ちなさ過ぎた。
2投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログアトピーに苦しむ女性の日常を描いている。学校時代から書店員として働く現在まで、教師や友人たちにも、家庭の中でさえも理解されない孤独と諦め。苦しみを理解しない人々の時には愚かとも言える日常は、彼女の目を通して見ると理不尽というより、非日常な感じさえする。 苦しみや悲しみというのは、自分で経験しない限り、どんなに想像力を働かせてもその共感には限界があるし、だからこそ安易な同情や助力では何も解決しないし、その人の力にもなれないと常々思っている。そういうことを、アトピーの人の苦しみ、という側面からえぐってくれている作品だと思う。 (評価は個人的な好みとしての一つ星。小説としてはきっともっと評価する人もたくさんいると思う。)
0投稿日: 2023.04.15
powered by ブクログリアリティ溢れる筆致。自分とは全く違う境遇、性別、体質なのに、ページを捲る手を止められなかった。個人的には芥川賞受賞作よりこっちの方が好き。だから読書は止められない。
0投稿日: 2023.03.03
powered by ブクログ共感した いやあ、おもしろかった。むさぼるやうに読んだ。適度な長さの淡々とした筆致でユーモラスに、そしてリアリティを含めて書けてゐるのは、才能ありである。人物の顔かたちの捉へ方が井上ひさしふうで、しかし文体は洒脱。 人間関係の雰囲気がひしひしと伝はってきた。学校の空気感、家族の軋轢に生々しさを感じながらいちいち共感して、私の感じたことをそのままおもしろい小説にしたやうな感覚だった。これは震災文学といふよりも、現実の人間関係と心情の機微を書いたリアリズムとして巧みだと思った。 小谷野敦がアマゾンの「大物の予感」と題したレヴューで、《この作家は辻原登みたいな大物になる気がする。》と評してゐる。そのとほりだと思った。今月の文學界を読んだら著者がエッセーで、デビューからこの小説を書き上げるのに3年を要したと書いてゐた。このたびの佐藤厚志の芥川賞の受賞は、久方ぶりの収穫だったと思ふ。
0投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログ今回受賞された佐藤厚志さんの作品を読んでみた。 アトピーを抱える主人公の話で、大変だなあと思うものの淡々と進み終わってしまった感じ。 凛さんの成長や、何か変化が見られるのかと思ったけど、感じられなかった。。うーーむ。
0投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の凛は、アトピー体質な肌に対し長年家族や同級生から心無い言葉や視線を浴びせられたことがトラウマとなり、他人を信用できず自分の思いや考えを秘めてしまっているのではと感じた。彼女の過去のエピソードはとても残酷だが、誰しもが持っている人に見せられない心の内が描かれているようで親近感を覚える部分もある。 過去と対比して現在の主人公を取り巻く人物は十人十色で、凛が気にするほどアトピーを蔑視していない人も多いように感じたが、頑なに心を開ききれない彼女の言動からは、本人が抱えるトラウマは側から見るよりはるかに当事者を支配しているのかもしれないと感じ取れた。 ラストの公園のシーンでは、直接的な描写ではないがその事実に凛自身が感覚的に気づいた(というよりは気づきそうになり慌てて一度、その思考から離れようとしたのか…)のではと考えた。裸になって過ごした時間のあと、凛自身の中で何かが少し楽になっていたらと思う。 自分に置き換えて考えた時に、悶々と悩んだり、自分のことなんて誰も理解してくれないんだと孤独感を感じたりすることもあるが、実はそこまで重大なことではなく、一旦考えることを放棄して楽になることを試みてみるも大事なことなのかなと思った。
1投稿日: 2023.01.15
powered by ブクログ地元仙台を舞台に描かれていることは楽しめた。 一方で、凛を取り巻くストーリーの方向性が分かりにくく、どこを目指してストーリーを展開していきたいのか、著者が本著を通じて何を伝えたいのかが曖昧だった気がする。 アトピーの痒さが生々しかった。
1投稿日: 2022.07.02
powered by ブクログ生まれつきの重度のアトピー性皮膚炎で幼い頃から家族にも同級生にも教師にも疎まれ、そんな周りの人のことも疎んでいる主人公の五十嵐凛。 大人になって、書店で契約社員として働き、日々同僚や上司との人間関係や困った客を相手に過ごしている。その最中に東日本大地震が起きる。店の片付けをする中で、あるいは営業を再開する中で垣間見える人間の本性。 まだライフラインも復旧しない中で営業を再開した書店に押しよせ、「なぜ新刊が手に入らないんだ!」と怒号を浴びせる客、「なぜこんな時に営業を再開するんだ!」というクレーム、チャリティーで訪れる歌手の対応に苦しむ書店員たちの姿に悲しみや諦め、憤りを感じるけれどこれがリアルなのだろう、という気にさせられる。 非正規で働き余裕のない生活、家族からも受け入れられない孤独感、アトピーで痒い身体を掻きたい、でも掻けない、という苦しみ、震災後、薬も食料も思うように手に入らないという辛さ、という主人公の描写から、この作品は震災後小説であり、光の当たりにくい社会の一片を切り取った作品だと感じた。
1投稿日: 2022.01.29
powered by ブクログ結局、最初から最後まで あまり目立たず 迷惑をかけないよう 人と深く関わろうとしないから いろんなエピソードがうすい。 なんだか気の毒… で終わってしまっている。 変わっていく主人公も見たかった。
0投稿日: 2022.01.03
powered by ブクログ重度のアトピーで学校ではいじめ、家では疎まれて生きてきた女性が女店員として仙台で生きる物語。 痒みに悩まされ夜も眠れなかったり、何の良い思い出もない学校生活を過ごしたりなど、壮絶な人生を歩みながらも何とか生きている精神力の強さに脱帽した。 しかし少し過去の話とはいえ、当たり前にいじめや教師の体罰が横行していたり、震災直後にもかかわらず書店に多種多様なクレーマーが押し寄せたりと、仙台の人々を露悪的に描きすぎな気はした。(書店員をしている作者の実体験が多少は入っているのかも?) 一応白銀というオタク仲間の同僚がいたのが救いだが、もう少しスッキリするエピソードがあっても良かったと思う。
0投稿日: 2021.11.03
powered by ブクログ淡々とした語りでリアル。圧倒的な救いではなく、ほんの少しだけ何かを解放したような終わり方がいいと思った。ものすごくいい人もものすごく悪い人もいない。でも皆んなちょっとずつ狂っている感じ。きっと現実ってこんなもん。
3投稿日: 2021.10.16
powered by ブクログ肌を見られたくない、でもこの苦しみを知って欲しい。五十嵐凜、非正規書店員6年目。アトピーの痒みにも変な客にも負けず、今日も私は心を自動販売機にして働く。そこに起こった東日本大震災。本を求める人々。彼女はそのとき、人間の本性を目撃する。現役書店員が描く、圧倒的リアリティ。 割と強めのアトピー持ちの五十嵐凛は、仙台の書店に勤める契約社員だ。出てくる客も握手会イベントにくる作家も同僚も家族も、出てくる奴らの大半が糞という設定。抑圧された人生を送ってきた凛が、真夜中の公園で自分を開放するシーンにはジンとくるものがあった。でもジーンズをコソコソと回収する姿を想像したときには笑えた。著者である佐藤厚志さんはジュンク堂の書店員だそう。だから話がリアルだ。
1投稿日: 2021.10.04
powered by ブクログわかってもらえないってつらい。 しかも、家族にさえも軽くあしらわれてしまうなんて。 皮膚の病気は、性格にも影響を与えると思っている。 アトピー持ちで、明るく社交的な子を見たことがない。どちらかというと、やっぱり肌を隠したくて、人に自分を見られたくなくて、自分を隠したくなるような性格になると思う。 好きな服を着れない。好きな髪型にできない。好きなように振る舞えない。 肌のきれいな子がただただ羨ましかった。 私も子どもの頃アトピーがひどくて、この本を手にとった。(大人になった今もあるが、子どもの頃ほどひどくはない) だけれど、期待していたものと違った。 子どもの頃のエピソードやかゆみの表現には共感したけれど 大人になってからは皮膚がどうこうではなく、書店員の仕事の大変さや、震災のときのごたごたが中心だった。登場するいろんな人にいらいらした。 限定のものに飛びつくというのは、誰もが持つ本性なのだろうか。自分はそれで大変な思いをしたのにもかかわらず、だ。 いろいろとりとめもなく書き連ねた印象。まとまりのない作品のように感じた。 最後の主人公の行動は唐突で謎だった。
16投稿日: 2021.08.24
powered by ブクログ幼い頃から重度の皮膚炎に悩まされてきた凛。つらい学生生活を経て、現在は仙台の書店で非正規社員として働いている。そんな彼女の日常をリアルに描いた作品。最低の同僚やカスハラのオンパレードで、読んでいて楽しくはない。そこに震災まで襲いかかり、この子は生きていけるのだろうかと心配したが、意外と図太いのでほっとした。人目から逃れるようにしていた彼女が、深夜の公園で思いがけない行動をするラストは意外性に満ち、一皮むけた今後を予感させてよかった。
1投稿日: 2021.08.16
powered by ブクログ人にされて嫌だったことをしてしまうかもしれない。 人にされて嬉しかったことをできないかもしれない。 人の振り見て我が振り直せないかもしれない。 それでも、 めんどくさい人に負けず、 体の痒みにも負けず、 災害にも負けず、 どうにかこうにかもがいて生きてる。
0投稿日: 2021.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白いとは思えなかったが、考えさせられることはあった。 痒みの描写が上手すぎて、こう言ったら悪いのかもしれないけれど、どうしても気持ち悪かった。確かにアトピーは生命に関わる病気ではないが、人生に関わる病気であると思った。 アトピーひとつで、人の一生は、生き方は、こんなにも変わってしまうものなのか。アトピーさえ無ければ、凛さんにはどんな可能性が広がっていたのだろうと思うと、胸が痛い。 私自身、小学生の頃に軽度のアトピーだったことがあり、痒くて掻いてしまったために皮膚がただれて、それを友人に「掻くのが悪いんじゃん」と言われたことを思い出した。なかなか、自分に起きていない他人の事に思いやりを持つのは難しいことかもしれない。 人間、コンプレックスに思っていることは誰にでもあって、「ここがこうだったなら」「ここさえ良くなったらもう何も要らないのに」と思うことがあると思う。 私も容姿の悩みは尽きないし、他人からは分からなくても、私にとっては最重要事項で、病むほど気にしてしまう事もある。 ただし、自分が当たり前のように持っている健康な皮膚や、五体満足に関しては、幸せとも有難いとも、あまり感じる機会は無い。なぜ、持っているものには目を向けられないのかなぁ。 もう少し、自分の持っているものについて、目を向けてみようと思えた。 評価とは関係ないが、少し前に読んだ「推し、燃ゆ」となんだか似ている感じがした。 人生の不毛さ、それでも生きていかなければならない辛さとか。
6投稿日: 2021.07.04
