
総合評価
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powered by ブクログ初めて詩集というものを読んでみた。 短いフレーズなのに、情景や心情が浮かぶのが面白い。日本語って美しいな〜。 最初は難解だと思って読んでいたけど、気づけば夢中で読んでた。10代で自分の中で哲学を持っているの凄いなあと思ったけど、父親が哲学者と知って納得。
0投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログメモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1922256579396829517?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ谷川俊太郎の読書会のために図書館で借りてきて読んだ 改めて谷川俊太郎の凄さを知る 「朝のリレー」は教科書に載ってたので知ってた ただ、歳を取って読み返してみると 自分の中で「世界」というものの解像度が上がっているだけに、当時は思い至らなかった背景まで想像できる 深いなぁ…… そして、「生きる」も娘のときの教科書に載ってて、学習発表会で皆で朗読してたのと これの絵本の読書会が前にあったので知ってた あと、音の響き系の「かっぱ」なんかは音読してみるととても面白い 確か、これも教科書に載ってるんだっけ? そんな、真面目だったり面白い作品もある一方で 「うんこ」 「おならうた」 などという一見して下ネタのような作品もあったり ただ、これらもよくよく考えると「命」や生きることとはを感じるようなものだし 極めつけは「なんでもおまんこ」なんて、とても破廉恥な内容 途中まではまるでDMCのクラウザーさんに通じるようなハチャメチャな性欲の描写なのに 最後まで読むと性と生と死を感じるという違った印象になる それにしても、不思議な作詩家さんだよなー
1投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログこれまでの詩集からよりすぐられた詩が収められており、谷川さんの世界観がぎゅぎゅっと凝縮されたベスト盤のような詩集。 谷川作品と言うより、詩の初心者である私にも手に取り易いのではないかと購入した。 谷川さんの訃報に接した日に読み始めた。 教科書で読んだ「朝のリレー」がとても懐かしかった。タイトルだけは知っていた「二十億光年の孤独」や「いのち」は、かなり胸に迫るものがあり、そのテーマ性は永遠不滅のものではないかなと感じた。 何気ない日常に向けられた哲学的な視点や谷川さんの死生観が美しい言葉で紡がれる。 難しい言葉は一切無く、身近な言葉が時に軽やかに、時に重厚さを伴って、まるで語り掛けて来るかのように胸に沁みて来る。 豊かな表現に、唸ったり泣いたり…。感情があらゆる方向へ傾いてしまった。 全ての詩が理解出来たわけではないが、詩を読む内に、言葉の宇宙を漂い、その深淵へといざなわれているような感覚になった。 読後、心が洗われたような気がした。 ご冥福をお祈り致します。
0投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ全編読んだと言っても過言ではないほど、谷川俊太郎作品は読み漁ったけれど、いまだに新鮮な風に包まれる時がある。心身ともの体調、季節、私の状態その時々で感じることが違うんだなあ。
1投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ一つひとつの言葉が、私に語りかけてくれているような、体に心に沁み込んでくるような言葉でした。 特に愛を題材にした詩が好きです。
4投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログ子供向けの詩や言葉遊び、絵本などは読んでいたけど、それ以外の作品に触れたのは初めてかもしれない。 詩、言葉、思い、在る事、生命、愛等々。 素直に、でも考えられて練られてそれぞれ。 言葉を紡ぐ、ということ。
3投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログいまの私には難解な文章もいくつかあった。が、本書を構成するおおむねは、深淵さえかるがると(軽率ということではない)ことばに連ねた「詩」だった。たれかしらの談で読んだ、「簡単に思えるでしょう。でも捻って捻って書いているんですよ」というあそびうたたちもこれに含まれる。むつかしいこと重いことがさらり(少なくとも読む側には)と活字に並んでいるから、ときにこわくなる。 老いた男性の、ちょっとかすれた声が、雲を運ぶように詩を読んでいるのが聞こえた気もした。
2投稿日: 2022.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〇詩のタイトルが本のタイトルに。 アン・モロウ・リンドバーグを思い出した。 〇谷川俊太郎さんが1950年から約70年間書き続けてきた詩から。自選集なのかな? 谷川俊太郎さんの詩は谷川俊太郎さんの声で聞こえてくるような気がする。 〇言葉とはこんなにも質量を持っているんだと。そして、いじわるな目で息を潜めていそうだ。 〇手にしたときで、自分にのこる詩が変わる ・今回、心に残った詩 「死んだ男の残したものは」 …何も残らないのだ、死を振りまかないでほしい 「生きる」 …よむたびに、新しい光の塊が湧き出てくる 「私の家への道順の推敲」 …道順なのに詩に思える… 「みたび猫を見る」 …途方にくれる 「夕焼け」 …年寄り。ねぎらいと尊敬と 「あかんぼがいる」 …いつかしわしわになる日まで。 「詩人の墓」 …詩人の口からは詩だけが 「キャベツの披露」 …整えてなんて言えなくなった 「おならうた」 …やっぱり声に出して読みたくなる
2投稿日: 2022.05.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
詩 愛する人よ 帽子をかぶらずにぼくをふりむいておくれ 木もれ陽があなたの額におちるとき ぼくは詩の初めての行を書くだろう だが微風があなたの髪の匂いを運んでくれるとき ぼくは詩を捨ててあなたにくちづけをするだろう
4投稿日: 2021.11.05
powered by ブクログ詩のひとつひとつは、よく知っているものも、初めて出会うものも、それぞれの味わいで何度でも楽しめる。 うちの5歳児が進んで自分から読みたがる、今のところ唯一の「文字しかない本」。谷川さんの詩の力はすごい。 巻末の年表がまた面白かった。まだまだ長生きしてもらいたくなる。 谷川さんとパウル・クレー、どちらも子どもの頃から好きだったけれど、谷川さんがクレーを好きなことや、クレーの絵に詩を合わせた本をいくつか出していることは今回初めて知った(と思う)。それも近いうちに入手したい。
4投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログこれは読者の感性の深度,そしてその時々の状況を問われる.そしてそれを表現する言葉の選び方といい,詩歌は本当に難しい.
1投稿日: 2021.07.05
powered by ブクログ処女詩集『二十億年の孤独』から昨年(2020年)刊行された『ベージュ』までの各詩集から1~4編ずつの谷川さんの詩が105編選ばれた選詩集です。 解説は俳人の小津夜景さん。 巻末に谷川さんの年譜がついています。 ほとんどの詩集が既読でしたが、今読んでキュンとしたのはあまり理論めいた詩ではなく、素朴でひらがなの多めの詩。 2編だけ紹介させてください。 『いちねんせい』より 「あいしてる」 あいしてるって どういうかんじ? ならんですわって うっとりみつめ あくびもくしゃみも すてきにみえて ぺろっとなめたく なっちゃうかんじ あいしてるって どういうかんじ? みせびらかして やりたいけれど だれにもさわって ほしくなくって どこかへしまって おきたいかんじ あいしてるって どういうかんじ? いちばんだいじな ぷらもをあげて つぎにだいじな きってもあげて おまけにまんがも つけたいかんじ 『あたしとあなた』より 「黒板」 (あなた)に あたしを 代入すれば この式は 解けるのだろうか 黒板の 前で 立ちすくんでいると みんな 帰ってしまった こんなことは 何でもない もっと 差し迫ったことが あるのに 思い出せない あなたが 戻って来たので あたしは 涙ぐんだ
68投稿日: 2021.06.28
