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月まで三キロ(新潮文庫)
月まで三キロ(新潮文庫)
伊与原新/新潮社
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総合評価

349件)
4.0
102
140
82
7
0
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     まさに「科学の世界と人間ドラマを融合させた」「他にない小説」です。  月や雪などがテーマですが、ただロマンチックなだけではなく、人生を彩るエッセンスとして科学が散りばめられていて物語に深みがありました。  ハラハラさせる導入でミステリー的なひねりがあり、最後は心が温かくなる…今までにない本に出会えて良かったです。

    19
    投稿日: 2026.01.15
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    天王寺ハイエイタス、エイリアンの食堂 がすき。でも、自分と重ねるなら 山を刻む 山を刻む、の言葉が心地よい

    1
    投稿日: 2026.01.14
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    のっぴきならない人生から何とか脱却しようと奮闘し、色々な形で試行錯誤を試みながら必死に足掻き続ける人たち。 この短編集は、そんな悩みをもつ彼らを、まさに月の光のように静かに、しかし優しく包み込む。 その時、彼らの深刻な悩みは、仄かな希望へと穏やかに昇華を遂げていく。 そういった素敵な過程をいくつも見ることができ、貴重な読書体験ができたと、僕も胸を張って言えそうだ。 この独特の光明の隠し味は科学的テーマだ。 僕もそうなのだが、科学にはどこか理知的で冷たい部分があると思う方も多いだろう。 だがこの短編集では、それはそのような冷却剤としては機能していない。 それどころか、その知識は人びとの心に温もりを与え、彼らの互いの繋がりを強固にする万能薬として作用している。 著者の伊与原さんの豊かな感性に裏打ちされた手腕が見え隠れするところだ。 短編のひとつ、『天王寺ハイエイタス』の中にこういうセリフがあるのだ。 「僕は研究者のわりに、ロマンチストやねん」 これはこの人物の端的な内面描写であるとともに、著者の伊与原さんのきわめて明晰な自己紹介でもあるように、僕には感じられた。 その気質が根底にあるがゆえに、伊与原さんの科学的知識は、決して冷たくならない。寒い冬でも決して熱を失わないカイロのように、ほんのりと優しい温かみを帯びている。 科学をこのように扱える作家さんは、稀有ではないだろうか。 ここから先はネタバレが入る可能性があるため、これからこの作品を読みたい方は注意してほしい。 どの作品も、胸のあたりが熱くなる余韻を長く感じさせてくれたが、個人的に最も響いたのは先ほども書いた『天王寺ハイエイタス』だろう。 僕が関西人であることも関係しているだろうけれど、大阪南部のあのキビキビとした、しかし根底に人情味の溢れる語り口は、どこか懐かしいものを感じさせてくれた。 アロハシャツと色の薄いサングラスを身に纏う、ワイルドで自由奔放な、いかにもステレオタイプの大阪的な哲おっちゃん。 元プロのブルース・ギタリストだが、今は何もしていない。 だが彼の内には、そんな今の外見では推し量れない熱いものが燃えていたのだった。 研究者を目指そうとしていた頃の、主人公の兄(優)との核心的な秘密が明らかになってから、再び何気なく姿を現した哲おっちゃん。 そのとき彼は文字通り哲学者めいた魅力と威光とをもって、僕の眼前にも迫ってきたのだった。 その姿は筆舌に尽くしがたく、ただただ、カッコいいと思った。 今でこそ何もしていないものの、哲おっちゃんは、研究者となった優の直感通り、『ハイエイタス』、つまり今後の飛翔のための準備期間にあるのではないだろうか。 そして彼は、今後高く高く飛翔を成し遂げるに違いない。そう確信させる強い彼らの絆を、僕は言葉の端々から感じとることができた。

    29
    投稿日: 2026.01.14
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    親子って地球と月の関係に似てるじゃないですか。そう言って語り始めたタクシー運転手さんの身の上話に涙が溢れた。親子って離れられないのに実は何も見えてなかったりする。「月まで三キロ」ほか5編。

    1
    投稿日: 2026.01.10
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    この作家さんは初めて読んだ 短編集だけど 割と好みの書き方かな あのドラマになった原作が読みたかったけど ブックオフには当分ないので他に見つかった本を手に取った

    0
    投稿日: 2026.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    星、地層、火山、雪など気象に関連する内容が多くとても面白かった。説明もわかりやすくて、興味の幅が広がった。雪早く降ってほしいなと。

    2
    投稿日: 2026.01.08
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    かなり前に読んでたのを読み直したもの。表題作がかなり良い。我が子を自殺で亡くした父親のお話。いつからか、家族の話を読むと、親の立場で読んで、親の気持ちに共感するようになっていた。ずっと子どもでいたいと思っていたし、今でもそう思っているけれど、やっぱりもう私は大人なんだろうなあ。

    1
    投稿日: 2026.01.07
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    『エイリアンの食堂』、『山を刻む』がよかった。 自分も学生の頃、岩石採取の為に山に向かった。下りてくると1ミリくらいはまた行ってもいいかな、みたいな感覚はどこか懐かしく感じた。 『アンモナイトの探し方』の「わかるはわける」というのも素敵な考え方だなと思わされた。

    4
    投稿日: 2026.01.07
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    まさにタイトルの通り、主人公に静かに寄り添う月のような存在が各話に出てくる。 専門的な話も全く難しく感じずに、心にスッと入ってくる素晴らしい文体でした。 寝る前に1話ずつ読み進めていきたい。 もう一度読みたい素晴らしい作品でした。

    1
    投稿日: 2026.01.07
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    筆者の専門性を活かした、目新しい作品。物語のストーリー性、登場人物の感情の機微を描くうまさを犇々と感じながら、地学の専門性を活かすアイデンティティが乗っかっており新鮮味も感じた。扱っている題材は小さな、日常の切れ端であるが、地学というスケールの大きい断片を入れ込むことで何やら壮大な話を前にしているように錯覚した。

    1
    投稿日: 2025.12.31
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    どの作品も共通して、少し前向きな気持ちになれるのがいい。それぞれ悩みや辛い過去を抱えてるけど、科学の広い世界からみればそんなのちっぽけに思える。

    12
    投稿日: 2025.12.27
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    はじめて伊与原新の作品を読んだ 理系の知識が活かされているのと、それを絡めた物語の展開がよかった 「アンモナイトの探し方」と「エイリアンの食堂」が特にすき SFじゃないけど宇宙や科学が関わっていて面白かった

    0
    投稿日: 2025.12.26
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    ずっと読んでみたかった本 月まで三キロも良かったが エリアンの食堂も引き込まれた 最後までとても楽しめた 初めて読む著者だったが他の作品も読もうと思う

    1
    投稿日: 2025.12.23
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    好きな話 アンモナイトの探し方 天王寺ハイエイタス 読んでいくうちに引き寄せられた 空と宇宙と地質学 理科系の知識をベースに様々な人の夢が語られていく 文体が読みやすくて夢中で読んじゃった

    0
    投稿日: 2025.12.22
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    迷ったり悩んだりした時⋯とりあえず何か行動してみようかな!そんな気持ちにさせてくれる短編集でした、『山を刻む』が良かったです ⋯⋯⋯トレイル始めよ!

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    短編集。どの短編集も読み始めてすぐにその世界に引っ張りこまれた。 理系の作家さんのようで、天文、宇宙、、科学の知識が散りばめられている。散りばめられているというよりは、ストーリーにしっかり染み込むような形だったかな。

    22
    投稿日: 2025.12.15
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    短編6作共になかなか面白くとても良かった この後がどうなるのかと読者が勝手に思いをはせる余韻を持って終わる こんな小説も悪くない

    12
    投稿日: 2025.12.09
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    ちょっとマニアックな科学の小話的な要素があって、面白かった。火山学者のオジサンが素敵だった。何かを失ったヒトが、誰かと出会って、新しい何かを受け取る短編集。

    1
    投稿日: 2025.12.03
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    短編集の本作 すべて読み終え、表題作の「月まで三キロ」を再読。 タクシー運転手の困ったような表情と、淡々とした語りの行く末に、初読の時も、再読したこの瞬間も胸にずしんと沈み込み、深く目を閉じる時間が必要でした。 運転手と同じように、答えを聞くことができないと分かっていても、繰り返し問いかけてしまいます。 文庫の最後に、逢坂剛さんとの対談が掲載されていて、逢坂さんが「月まで三キロ」の中で、とくに気に入った作品があると話しています。 私も同じ作品をいいなと思っていたので、共感できて嬉しかったです。 「エイリアンの食堂」 「山を刻む」 良かったです!

    7
    投稿日: 2025.11.29
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    著者のインタビュー記事から興味を持ち手に取る。 科学的な知識を散りばめながら、優しい文体で短編が進んでいく。 読み始めたら止まらない。 各短編ごとに雪結晶や素粒子、化石など異なる内容が扱われるが、冗長な説明などない。 素晴らしい作品だった。

    5
    投稿日: 2025.11.29
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    エイリアンの食堂、山をきざむ、がよかったかな。 どのお話もその人なりの苦しい時期に焦点をあてていて、でも科学の力だったり、人との出会いだったりで、苦しみが和らいでく様子に胸がスッとしました。

    14
    投稿日: 2025.11.29
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    1話目が良すぎてあとはちょっと拍子抜け。ラストので少し取り返したけど。 短編集は読み進めやすいけど満足感には物足りない感じ。次はやっぱ、どっしり1冊ものにしよう

    0
    投稿日: 2025.11.26
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    傷ついた人達の再生の物語でした。 なかでもエイリアンの食堂が冷たい心に少し日差しが差したような心地よい小説でした。 エイリアンの食堂は、宇宙の話を通じて、母を失った少女の心に光が差す暖かい話でした。

    0
    投稿日: 2025.11.26
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    直木賞受賞作と比べると科学分が少なめですが、その分物語りの良いアクセントになっていて深みを感じられます。 短編ならではの想像力を喚起して物語りの世界が広がっていく感覚が読後の余韻として味わえて良いですね。 その中でも秀逸なのは「天王寺ハイエイタス」です。 エルモア・ジェームスからボトルネック奏法に内田勘太郎で最後はロバート・ジョンソンとは。 こんなところで、こんな素敵な音楽小説に出会えるとはびっくりです。

    0
    投稿日: 2025.11.26
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    第二回目伊与原さんブームということで、こちらの本。短編集で、人生に迷える人+行きすがりの理系(の特定の分野に詳しい人)という設定がもはや安定。まだ初期の本を読んでいないが、後書きでの逢坂さんとの対談を読むと当初は理系知識の謎解きトリックミステリー派だったということで、まあそれはネタ作りに疲れそうだなあと思ったので、この程度の軽いトリックが読んでいる側にも負担がなくてありがたい。 一番よかったのはエイリアン食堂(だったか)で、読者からに反応もよいとのことに納得。つくばで食堂を営む父娘のもとに訪れる、非正規雇用?の学者さん。彼女が持っているルーペ(それを持っている限り自分の立ち位置を確認できる)とか、自己を戒めるために「ないものねだり」と言ってしまった彼女が、その言葉が少女を傷つけたのではとちゃんと戻ってきてくれるところとか。不眠症の女の子と父という設定は、現実であればそんな個々人で子育てを背負って追い込まれる社会っていやだなあと思うのだが、根無草の女性との出会いで女の子にも、自分の居場所というか生きていくための指針のようなものが得られるのではないかという淡い期待を持たせてもらえてよかった。

    3
    投稿日: 2025.11.22
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    短編集。エイリアンの食堂と山を刻むが印象に残った。 特に山を刻むは主人公と自分の重なる部分があって自分はどうするのかを問われた気分になった。 逢坂剛さんと著者さんの対談もよかった。

    1
    投稿日: 2025.11.21
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    エイリアンの食堂は何度でも読み返したい。 読んでいく中で次の展開が予想できず、ミステリーのような面白さがあった。

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    科学の知識と人間ドラマを融合させた作品集。 直球の人情ものなのだが、言葉の一つ一つが胸に沁みる。感情の交錯の描写が丁寧。 人生のままならなさを、科学的な視点から新しい世界が見えて状況が好転していくというパターンなのだが、これがとてもイイと思った。 劇的なパワーのある作品ではないのだが、人の親切が”沁みる”。個人的に好きなのは、最後の「山を刻む」。家族に奉仕しなくてはならない疲れ切った主婦が、自分の趣味であった山登りの途中、教授と学生とであって…という展開。今の状況をかえようと何かを決意した主婦と、その主婦を応援するかのような最後の教授の言葉に、なぜか涙が出た。 一期一会と言ってもいい出会いが何かを決意させて、その決意を家族以外の誰かが応援してくれる、そういう瞬間的な場面が素敵だと思った。

    2
    投稿日: 2025.11.15
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    化石、月、火山など人の日常と科学が融合した、不思議な読後感の小説だった。山を刻むとエイリアンの食堂が好きだった。

    0
    投稿日: 2025.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルに惹かれて購入!! やはり今回も傑作だった… 登場人物みんなが人生の迷い人で、そんな彼らの迷いを科学の魔法がそっと手助けし、照らしてくれる。 『月まで3キロ』 仕事も結婚生活も破綻し、自殺場所を探す男性。そんな男性が出会ったのは、ちょっと変わったタクシー運転手。彼は「月に1番近い場所」まで男性を連れていってくれるそうだが…そこで判明する運転手の壮絶な過去と「月に1番近い場所」の意味を知ったとき、鳥肌が立った。 『星六花』 四十路目前で食事会することになった富田。そこで出会った奥平は気象庁に勤務し、天気に詳しい。そんな彼が主催する「首都圏雪結晶プロジェクト」に参加し接するうちに富田は彼に惹かれていく。そして彼に告白するも富田は振られてしまう。そこには秘められた彼の想いに胸が苦しくなった。 『アンモナイトの探し方』 朋樹は受験勉強の静養という目的で母の実家の北海道に来ていた。そんな彼が出会ったのは、ひとりでノジュールを叩き続ける戸川という老人だった。緻密なノジュールを当てられればそこに化石がある可能性があるらしく、戸川は黙々と崖を金づちで叩いていく。そんな戸川との出会いを通して、朋樹は自分のこれからについて真剣に向き合っていく。 『天王寺ハイエイタス』 父は真面目にかまぼこ屋を営み、兄はつくばの国立環境研究所で勤務するほどのエリート。ただ、伯父は元プロのギタリストだが、今はプー太郎。それでも伯父にはほとんど知られていないかっこいい一面があった。その真実と科学の融合に、とてもワクワクした作品。 『エイリアンの食堂』 いつも食堂に来てくれる変な女性。彼女はお馴染みのローテーションで定食を頼み、そして空に向かって何かを叫んだりする。そんな彼女のことを気になった私の娘は彼女に色々質問し、親睦を深めていくことに…彼女が話す宇宙の話、クォークの話とても好きだなぁ。 『山を刻む』 日光白根山を下山しながら、おかしな教授と学生に会った私。でもその教授の話にとても惹かれ、そんな彼にこき使われる学生にも好印象を持つ私。私は家族のことでギクシャクしており、その2人との出会いを通して、自分の人生の舵を自分でとる勇気をもらうことに!!最後に待ち構える、決意表明に胸打たれた作品。 『特別掌編 新参者の富士』 富士山に対して、引け目を感じている女性。しかし富士山の思わぬ情報をとある教授に教えてもらう。その話を聞いて、富士山を愛おしく思うようになった女性に思わずこちらまで笑みがこぼれてしまった。 特に好きな作品は『天王寺ハイエイタス』と『エイリアンの食堂』。 伊与原さんの紡ぐ科学はこんなにも優しい。 学校で習う科学もこんなに温かくて面白かったらいいのになぁ。 月を見上げるたびに、私はきっとこの作品と登場人物たちを思い出し、またがんばろうと勇気をもらえるだろう。 落ち込んでいる人にオススメしたい科学の魔法の温かさを感じられる1冊!

    4
    投稿日: 2025.11.08
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    『月まで三キロ』、伊与原信、短編集。 6つプラスアルファの短編。 何らかの悩みを抱えた主人公たちが最後には前向きに新たな道へ。そこに理科的な要素が入れ込まれている。 堅苦しくなく、サラッと読める。 どういう話なのか,どの話も先が読めない。 『月まで三キロ』 死に場所を探す男とタクシー運転手。『月に一番近い場所があるんですよ』と話して、男を連れて行く運転手。 道中、『月』にまつわる話をする運転手。 何者⁇ そんな過去があったなんて… 父と子、お互いの想いが。 運転手は、息子を想い、ここに来るんだと。 『月』という地名があるなんて。 『この夏の星を見る』の続編?かと。が、辻村深月だと… 最近、読んだばかりだったので。 短編はあまり好きではなかった。短すぎて、物足りなさを感じてしまうので。 この6篇プラスαには、物足りなさは感じなかった。 どれも短い中に物語が収められていた。 考えさせられた、その先を。 この先、どうなるのか,と。 何か明るい未来が見えるようだった。 さすが直木賞作家。

    15
    投稿日: 2025.11.01
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    難しい話かと思ったら、最終的には癒されるお話ばかりだった。 癒されるというか、解決には至らないけど、話の主人公が前を向けている印象。人間の7割は水分だから水素とか、クォークとか、人間も宇宙人とか、学びがたくさんあった。 優は優、健は建、ミカはミカで、ミカは漢字知らないからカタカナ表記なんだなあってのをすごくなんか重く感じた。

    1
    投稿日: 2025.10.28
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    月や石や山などに共通する「時間」という性質を上手く人生の比喩として扱い、それらにまつわる様々な境遇の人間模様を短編ストーリー集として綴ってある。自分の中で大切にしてきたもの、目を背けてたもの、忘れてた熱いものを思い出させてくれた。

    1
    投稿日: 2025.10.26
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    読みやすい短編集。 作者が地球惑星科学を専攻しているため、地学関係の内容が多く見受けられた。月や地球関連の話はスケールが大きく、幻想的な気分になった。 一番好きなお話は「エイリアンの食堂」です!

    2
    投稿日: 2025.10.22
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    飛ばし飛ばしで途中で読むのをやめてしまった。 私には残念だけど全く合わなかった。 この本には悪いが他の作品を早く読もうと思った。

    23
    投稿日: 2025.10.15
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    「宙わたる教室」を読み、著者の別の本も読みたくなって手に取った本。 結論としては、文句なく良かった。 6編の短い小説の中で、各々の登場人物は皆うまくいかない日常を抱え、行き詰まっている。その中で偶然に出会った人が教えてくれた科学の壮大さと、その人の良い意味での変わり者加減が、その日常に刺激を与え、視野を広げ、これでいいんだと安心させ、新しい一歩を踏み出させてくれる。 科学知識の押し付けがましさもなく、ごく自然。悲しみや心苦しさが溶けていくような感覚。著者の別の本を更に読みたくなった。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    表紙に惹かれて買いました。科学についての話が節々にありましたが、友人や家族の暖かさも感じられる本で、とても温かい気持ちになりました。いつかまた読み直したいです!

    2
    投稿日: 2025.09.30
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    物理や化学なんて社会に出たら何の役にも立たないだろうに、なぜ学ばなければならないのだろう、と学生時代は思ったものだ 本書を読んで、気づかないだけで、自分の周りに当たり前のように科学が溢れていたことに気づかされた

    2
    投稿日: 2025.09.28
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    本屋で目に止まり、タイトルに惹かれて図書館で借りた。 6つから成る短編小説集でとても読みやすかった。 驚いたのが、月まで三キロの話が、私の住むすぐ近くの地名が出てきたこと! 自分の住む豊橋も一瞬だけれど、出てきてとても嬉しかった(^^) 月まで、とロマンティックなタイトルに反してダークな内容だったけれど、その正体は私も知っている看板だったのでさらにびっくり! 上司に写真で自慢されたことを思い出した。 作者はよく調べたなあって感心してしまった。 タクシー運転手さんとの夜のドライブで、人生を終わらせようとしていた主人公に少し生きる目的が湧いたのは良かった。 星六花も愛したいのに愛してもらえない相手を好きになった主人公が可哀想すぎたけれど、クリスマスに雪の結晶を見て興奮する2人が可愛すぎた。

    8
    投稿日: 2025.09.25
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    表題作の月まで3キロがとっっってもいい、、! 人生の低迷期にいて、どんどん崩れていく主人公の描写が本当に辛くて、、、 主人公の「下見」に気付いたタクシードライバーの、ずっと昔から揺るがない宇宙の、月の美しさの話。 その話で主人公の下見は終了し、根本は解決してないとしても、少し救われて、向き合うきっかけを作ってて、、よかったT_T あと、タクシードライバーは主人公を救おうと話をしていたと思うけど、それを通じてタクシードライバーさんもカタルシスを得たんじゃないかなって、、だったらいいなって思った。読後感いいーーー! 星六花もめっちゃ好きな流れの恋愛短編でよかったぁT_T!!! どの短編にも理系オタクが居てその人たちの話が科学的なのに情緒的で詩的で、、まねして話したくなるような引き出しを沢山もらった 伊予原新の小説初めて読んだけど、この短編集を初めてに選んでよかった、、、!

    1
    投稿日: 2025.09.22
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    読み進めるたびに心の錆が少し取れるような感じがしました。科学についてはまったく詳しくないですが、ストーリーの中に自然に入っており引っかかるどころかスルスルと読めました。どのお話もよかったですが、「エイリアンの食堂」と「山を刻む」が特に好きです。

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    面白かった。化学をおりまぜながらままならない人生を書いた六篇の短編集。 その章ごとに小さな知識とかが書いてあってへぇといい勉強になった。私たぶんこういうの好き。特に好きだったのは表題作と山を刻むかな。どの章も全部が解決してる訳では無いんだけど少し前向きになれる終わり方してるから読んでて心地よかった。 他の作品も読みたいと思います。

    3
    投稿日: 2025.09.20
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    良かった。科学的な内容が無理なく話に絡んできて面白く読めました。どの理系の登場人物たちにも純粋な面があり、愛おしくなります。作者の他の作品も読んでみたくなりました。

    3
    投稿日: 2025.09.17
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    悩み多い人生に静かに寄り添う短編集。感情を持たない科学が、人に慰めと希望を与えてくれる。一見、とっつきにくい学問だからこそ、余計な感情を挟まずに、人に温かい思いをもたらすのかもしれない。 私が特に気に入ったのは、家族関係に疲れた主婦の『山を刻む』。今までの家族第一に生きてきた人生を脱却し、自分第一の生活を歩もうとする主人公にエールを送りたい。

    1
    投稿日: 2025.09.15
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    みんな前向きになりすぎて 解決しきっていないのに無理やりな感じがしてしまった とても読みやすくはある

    2
    投稿日: 2025.09.12
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    想像以上によかったー。 こういうロマンティックな科学のお話好きだわ。 特に「星六花」と「エイリアンの食堂」と「山を刻む」がよかった。 どのお話にもある分野の科学者(詳しい人)が出てくるけど、皆んなとても素敵。

    12
    投稿日: 2025.09.07
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    どの短編も読みやすくて読後感も爽やかです。 じっくり腰を据えて、というよりは気が向いたときにパラパラめくるのにいい一冊だと思いました。

    2
    投稿日: 2025.09.07
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    初めて読む作家さん。 ブクトモのみなさんの本棚で見かけ、タイトルに惹かれて読みました。 作者の理系の知識がどの作品にも散らばっていました。 タイトルにもなっている「月まで三キロ」。 スラスラ読めなかったのは、想像していたよりも暗い作品だったからか。 途中で地図アプリで実在することを確認しました。 1番よかったのは「エイリアンの食堂」です。 食堂を営む父と、小学校の娘が「エイリアン」かもしれない人と出会います。 「エイリアン」と父娘のやり取りもよいのですが、終わり方が好きです。 また会えるといいね、でももう会えないんだろうな。

    26
    投稿日: 2025.09.07
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    本を読んでみよう。と思い立ち、初めて購入した作品。 最初の1冊がこれで良かった。この本のおかげで読書が続いている。 それぞれの短編が、過去に何かしらのトラブルや想いを抱えている登場人物たちを描いている。 非常に読後感が良く、心地良い1冊。 これは作家さんの個性であるが、科学的な視点からスパイスが加わっている。これを良しと取るか、煩わしいと取るかでも評価が分かれそうな作品。 綺麗な空気感を感じます。僕は非常に好きでした。 特に、月まで三キロ、アンモナイトの探し方、エイリアンの食堂 は刺さりました。

    15
    投稿日: 2025.09.05
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    人生うまく回る時期もあれば、何かのきっかけでつまづいて暗転してしまうこともある。そんなときに一筋の光を見つけて前向きに進んで行けるよう、そっと背中を押してくれるような短編集だと感じました。 どの物語も地学や天文学の要素が織り込まれていて、特に表題作『月まで三キロ』の中で地球と月の関係を親子関係に例える表現が印象的です。 全部で7編ある物語の中では、ミステリアスな女性「プレアさん」と父娘の交流を描いた『エイリアンの食堂』が特にお気に入り。 壮大な宇宙の歴史と亡き母(妻)の存在を「水素」という科学的なもので結びつけるクライマックスに、不思議なあたたかさを感じて胸がジーンとしました。

    3
    投稿日: 2025.09.03
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    特に前半は主人公にいまいち共感できない部分もありとっつきにくさもあった。そうしたこともお構いなく始まる科学話談義に徐々に引き込まれていき、気が付けば主人公と共に感心していたりする。 科学的な見方をもったからと言って、すぐに人生の救いとなるわけではない。 ほんの少しずれたものの見方を提示するでけともいえる。 しかし、その少しずれた視点を持つことで、人生の奥行きがずっと深く感じられるようになるのだと思う。 そんな小さくともかけがえのない体験をさせてくれる話であった。 個人的にはアンモナイトからぐっと面白くなり、天王寺ハイエイタス、山を刻むが特に好きだった。

    3
    投稿日: 2025.09.02
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    家族の再生や、若者の気づきをテーマにした短編集。読みやすく、面白い。 著者は地球惑星科学の専門家とのことだが、地学や物理学の内容が、自然に物語に溶け込んでいる。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    分かるための鍵は常に、分からないことの中にある。その鍵を見つけるためには、まず何が分からないのかを知らなければならない。この謙虚さこそが科学の持つ爽やかさであり、人を突き動かす原動力になる。宇宙、地質、素粒子に魅せられた科学者たちが、凝り固まった心を心地よく揺さぶる温かな全六篇。科学の道に進んで良かったと思える一冊です。

    16
    投稿日: 2025.08.31
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    月まで3キロ、星六花、アンモナイトの探し方、天王寺、エイリアンの食堂、山を刻む 以上6つの短編からなる物語。 月まで3キロでは、元地学教師のタクシードライバーと仕事も家族ともうまく行かなくなった自殺志願者のやりとり 星六花は、気象庁で働く男性と三十代後半の女性の叶わぬ恋のお話 アンモナイトの探し方は、元博物館の館長と母の実家に訪れた小学生とのお話 天王寺ハイエイタスは、叔父である元プロのブルース・ギタリストと京大卒で地球温暖化の研究をする兄とかまぼこ屋さんを継ぐ流れに乗った弟のお話 エイリアンの食堂は、素粒子の研究で高エネルギー加速器研究機構で働く女性研究員と、食堂を営む男性とその娘のお話 山を刻むは、専業主婦として30年以上も、夫や子供、義理の親の面倒をみてきた女性と、日光白根山で出会った火山の研究をする大学講師とその助手である大学院生のお話 個人的には、エイリアンの食堂、月まで3キロ、山を刻むの順に面白かったです。 著者は、様々な科学の知識を物語に織り込み、人間模様を描いている。 エイリアンの食堂は、ちょっと涙を流しちゃいそうなシーンもあり、とてもよかったです。 月まで3キロのタイトルの意味もよく分かり、ぜひ行って見たいと思いました。  

    29
    投稿日: 2025.08.31
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    この人のかくもの、好きだなぁと感じて2冊続けて読んでしまった 愛想のないあたたかさが全編をとおして流れていて、強烈なフレーズもないのに「この本は読んだ」とずっと覚えていられそうな…

    2
    投稿日: 2025.08.31
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    この作者の作品は初めて。表紙&タイトル買い。 読みやすくほっこりする場面はあるけど、裏表紙に書いてあるように「感涙」とまではいかなかった。

    2
    投稿日: 2025.08.23
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    毎年大事な人と本を贈り合っている。 今年贈られた本がこの、「月まで三キロ」だった。 どうしてこの本にしたか聞いてみたら、星とか月好きでしょ?と。 その通りで笑ったのだけれど、月まで三キロってどういうこと?と不思議な気持ちで読み始めてみた。 つまりは比喩だった。 出てくるやけに専門的な理系の知識も、人の心の機微を描くための装置だったのではないか。 仲の良い理科の先生が言ってたことを思い出した。 「理科って文学なんだよね。」 なんだかわかった気がする。 そばに居てくれる大事な人、偶然となりあった人、遠く離れた大切な人、 そんな人たちの存在を思い起こさせてくれると同時に 明日もまた生きていこうと思えた良い本でした。

    2
    投稿日: 2025.08.20
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    伊与原新さんの自分探しのハートフルストーリーですね。 伊与原新さんを読むのは初めてです。 なめらかな文章に、底辺に謎解きと、科学の面白さがミックスして、ぐいぐい物語りに引っ張られます。  ご本人が理系の博士課程を終了されているのもあいまって、物語りに科学者が出てくるのですが、何れも人間味にあふれて、悩みや温かさを醸し出してくれています。ユーモアも忘れていません。  短編の七話と対談の構成です。       目次    月まで三キロ    星六花    アンモナイトの探し方    天王寺ハイエイタス    エイリアンの食堂    山を刻む    新参者の富士    対談〈逢坂剛・伊与原新〉馬力がある小説  ミステリからのデビューで、ミステリに愛着があられるようですが、科学を内包した小説も目指されている様子が、対談で窺えます。  心に温かみを感じる作家さんなので、かなり好感がもてます。何より「ミステリと科学」は、すこぶる興味を惹き付けられますね♪  (この本は、メメさんの本棚登録で知りました。  また、一人、楽しみな作家さんと出会いました。  メメさん、ありがとうございます(=^ェ^=))

    59
    投稿日: 2025.08.14
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    専門的な事もくどくなく、読み易くしようと書かれている感じがする。どの話も読了後に爽やかな感動が味わえた。個人的には「山を刻む」が好き。

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    月まで三キロ 主人公は東海地区で最大手の広告代理店に勤める。結婚の翌年にはクリエイティブ・ディレクターに同期では一番乗りで昇格し、名古屋市内に新築マンションも買った。 公私ともに順調だった。 その後、クライアントの社長の一言で独立をする。しかし経営が軌道に乗らず四年目を待たずに会社をたたむことになる。妻の祐未とはすれ違いが多くなり離婚する。生きることに疲れた主人公が営業終わりのタクシーを止める。一度は断られるがただならぬ気配を感じた運転手は、主人公を自分がこれから行こうとしている場所に一緒に行かないかと誘う。その場所が(月 Tsuki 3㎞)と書かれた道路の案内板のある場所。 タクシー運転手も暗い過去を抱えていた。タクシー運転手は一人息子の九歳の誕生日に天体望遠鏡を買ってやる。息子は喜び二人でよく月見をしていた。 高校受験の日、息子は受験会場には行かず近所のマンションの屋上から飛び降りてしまう。 「どうしてもね、わからないんですよ。なんであの子が死ななきゃならなかったのか。あの子が何を考えていたのか。私はあの子に何をしてやればよかったのか。いったいぜんたい、何が正解だったのか。」 タクシー運転手は満月の日に息子の声を聞きにこの場所に来ている。 タクシー運転手のような乗り越えられない、答えのない悲しみに出合った時どうしたらいいのか考えさせられた。 死んでしまってからでは相手の言葉を聞くことは出来ない。後悔する前に大切な人の言葉を聞いておきたいと思った。 他に以下の短編小説があります。 星六花 アンモナイトの探し方 天王寺ハイエスタ エイリアンの食堂 山を刻む 特別掌編 新参者の富士

    6
    投稿日: 2025.08.12
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    しまった。電車の中で読んでしまい泣くのを我慢するのが大変でした。涙無しには読めないので外で読むのはおすすめしません。1行目からいい。登場人物もみんないい。科学がそれぞれの登場人物ときれいに融合するのがすごい。科学の知識がなくても読みやすく強くおすすめします。出会えてよかった。丸善日本橋で新潮文庫100から。ステンドグラスしおりもらった。

    2
    投稿日: 2025.08.09
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    天体、気候、化石、温暖化、素粒子、火山。 難しく思えてた科学が、伊与原さんの本でぐっと身近になった感じ。 読み心地も温かくて、日常の喧騒から、ちょっと離れたくなったら、私達の身の回りの自然の素晴らしさに目を向けたくなる。そんな意識にもっていってくれるセンスオブワンダーな本だった。 「エイリアンの食堂」が以前読んだ「知ろうとすること」でグッときた「138億年前の水素」の話から着想を得たことを知って、思わぬリンクに、はたまた嬉しくなってしまった。

    6
    投稿日: 2025.08.08
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    伊与原さんの作品を初めて読みました。私にとっては科学的視点のお話はとても新鮮でした。 あぁそうだな、その通りだなというよりは、そういうこともあるのか、確かにそうかもしれないなというという感じでした。 アンモナイトの探し方の章で、何かがわかることではなく、わからないことを見つけていくことの積み重ねというのは、考えさせられました。

    58
    投稿日: 2025.08.06
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    月まで三キロ、星六花、山を刻む が好みでした。 大人の生活の中で抱えている様々な物事、思い通りにならないこと、目線を変えて考えてみようとすること 共感するところもあれば、そんな考えもあるのかと驚かされることもあり、楽しく読み進めることができました。

    3
    投稿日: 2025.08.04
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    短編集。読み始めは、ちょっと合わないかなと思ったけれど、そんなことはなく、いいお話でした。 特に共感したのは「山を刻む」。 「誰も私に感謝したりはしない。わたしの心をおもんぱかったり、体を気遣ったりもしない。いつの間にかわたしは、家族にとって切り刻んでも構わない相手になっている。まるで、いくら刻み取っても形を変えることのない、山のように。」 ここまで強烈には思わないとしても似たようなことは、時に思うことがある。 でも、登山の途中、偶然知り合った学生と教授のペアと話していく中で、わたしは気づく。 「つまるところ彼は、先生の生き方に感染したいのだ。そばで同じ空気を吸っていたいのだ。弟子にそう思われるのは、師匠として、最高のことだろう。」 「それに比べて、親としての私は」 「わたしはまだ、子どもたちにかけるべき言葉を、見つけられていない。」 「なぜ私わたしは、自分の人生を生きているところを、あの子達に見せてやらなかったのか。」 自問自答する中で、家族を責めていたわたしもまた、至らないところがあったことに気づく。 そのくだりが清々しい。 この短編に限らず、他の短編もまた、同じようなことを描いているのだと思う。自分のことだけに囚われていたら、苦い思いに苛まれやすい。視座を変えて見てみよう。新しい事実を発見するかもしれない。 ただ、我がこととなると、なかなかに難しい。

    14
    投稿日: 2025.08.03
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    地球のことを想い、宇宙にまで想いを馳せるとき、今の自分の悩みがものすごく小さなことになる。 地球と月の関係と親と子の関係が似ているということ。 色んな面を見せてくれる期間にたくさんたくさん向き合って、一緒に色んな思い出作ったり、関係性を深めていきたい。 そして、成長しても色んな面を見せてくれやすくなるといいなぁ。 奥平さんのキャラクターがとても好きで、また会いたい。 自然を美しいと思う心を大切にしたい。 この世の全て(?)は同じ素粒子から出来ている。 まだ見ぬ子たちも、亡くなった人たちも、地球のどこかしらに素粒子として存在している、ということなのかなぁ…

    2
    投稿日: 2025.08.02
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    星3.5 天体、気象、地学などにまつわる短編小説。 それぞれ登場人物の抱える悩みや心理状態が伝わってくるお話たちでした。 「星六花」と「山を刻む」が好きでした。

    12
    投稿日: 2025.08.01
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    短編で織りなす、様々な科学、地学、地球から織りなすお話。知らないことを知ること、考え方が深くて面白い。

    1
    投稿日: 2025.07.27
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    地学とかの知識が物語に自然と混ざっていて心地よかった。 色んな悩みを持ちながら生きてると思うけど、ちょっと一息つくことや人に優しくなれたらいいなと思う一冊だった

    3
    投稿日: 2025.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても読みやすくてさくさく読めた。 「人間は立ち直れるって、科学は証明してくれる」という帯に書かれたテキストに惹かれて購入したし、惹かれといてなんだけど読んでる途中からこのコピーは良い意味で不要だと思った。(作者は科学を取り入れようとして書いたようなので、私の科学に対してのイメージが異なるだけかも) 短編集はどれも全く違う場所、職業、人々の話(書き下ろしだけちょっと違うが)だが、どの話も何かしらの研究者が出てきて、なんとなく説明的に感じる気がするのはそれ故かもしれない。でも悩める人々が自然の美しい摂理や研究者の熱意に気付きを貰ったり勇気を貰ったりして少し前を向けるようになるような、かといって完全に救われることも解決することもないのが良かったと思う。 科学と結びつける話がメインだが、読み物として面白かった。コピーに惹かれたが、コピーを知らずに読みたかったかも。

    2
    投稿日: 2025.07.26
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    短編集。どのお話もとても良かったです。どうしてこんな女性の繊細な話題を、科学も絡ませながら小説にできるのだろう、と不思議な感覚にもなりました。他の作品も楽しみです。 2025/6/4読了

    1
    投稿日: 2025.07.26
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    死に場所を探す男とタクシー運転手の一夜の出会い。月はいつも同じ面を地球に向けている。人生のままならないことと月を絡ませる「月まで3キロ」 アンモナイトの化石を掘りつづける男と小学生の子どもの交流を描く「アンモナイトの探しかた」 小さな定食屋の主人とその娘と毎日やってくる女性客のエピソードが微笑ましい「エイリアンの食堂」など、人生にままならない人たちの人生を月や雪や化石や星団があたたかく照らし出し、一歩背中を押してくれる作品集です。 2025年7月25日読了

    1
    投稿日: 2025.07.25
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    色々「とっつきにくい」とかレビューあるけど 私にはとても読みやすくて、言葉選びも視点も好みのテイストだった。  元々ミステリー作家だったそうで、ストーリーの運びも心地よいレベルの驚かせ感だった。    自分の人生のごちゃごちゃを置いておいて  他人の人生を眺めたり 広い視点から見直したい時におすすめ。

    1
    投稿日: 2025.07.25
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    分かるための鍵は常に、わからないことの中にある。その鍵を見つけるためには、まず、何がわからないかを知らなければならない。つまり、わかるとわからないを、きちんとわけるんだ アンモナイトの探し方より   どの短編もよい。 その後が気になる終わり方が多いけれど。

    3
    投稿日: 2025.07.24
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    少し、感動に誘導したいというような感じがして、確かに感動的になるのだけど、やややりすぎな感じ。(露骨な感動というか)そういう感じはしました。確かに理系な要素が散りばめてあるけど、別に必要ないかな?とも思いました。

    0
    投稿日: 2025.07.24
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    短編集。 自然科学の面白さを堪能できる一方、ほぼ全ての作品において、科学へのロマンが家庭環境や現実の捌け口として描写されており、作者の「人間」をみた気がする。

    1
    投稿日: 2025.07.18
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    読みやすかったです。 表題作良かったです。 「山を刻む」は、主人公と同年代であり、共感しつつ、ドキドキしながら読み進みました。山登りをするひとにはおしまいの二つの作品がはまるかもしれませんね。しかし、よくも上手く科学的知識を滑り込ませるなぁ。それらがなにか透明な空気感のようなものを小説の中に作り出している気がする。素敵です。  

    4
    投稿日: 2025.07.17
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    どの物語もしあわせな後日談を想像させる読書体験でした。 全部書かずに、読者の想像に委ねているのってイイですね 特に『エイリアンの食堂』がお気に入りです 読み終えた方々と感想を交換してみたくなる一冊です。

    5
    投稿日: 2025.07.16
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    短編だけど読みやすく物語の世界に入ることができた。1話目は何もかも上手くいかない男性は死に場所を探していた。タクシー運転手と出会い、月の話を聞くことになり…。月が綺麗な中で物語が進んでいく感じが良かった。その他、雪の結晶、アンモナイト、宇宙ステーション、岩石、山のはなしなど。難し過ぎることなく地球のことがわかって面白い。もっと、詳しく知りたくなる。

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    人それぞれの人生には小さなドラマがあることを改めて意識させられる短編が6つ。東京大学の学生理学系研究科出身ということが特にクローズアップされるが、そんなことを意識することもなく面白く読み進める話ばかり。難しい地学や宇宙の情報は少し散りばめられるが説明調ではないし、そこに知識もない関心もない登場人物をうまく巻き込んでいくあたりで読者も引き込まれる。 傘に降る雪、ダムに沈んだ化石、海に捨てられたゴミ。いろいろなところに生物の足跡は残されている。ほんといい話ばかりです。この次もこの作家の読んでいこうと思うスタートになった。

    20
    投稿日: 2025.07.12
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    科学と文学が出会うように、物語中では、迷える人が誰かに出会い、ほんの少しの科学をきっかけに目線を上向かせてもらうが、人間の個人の悩みと、科学のスケールの大きさが対比的で、科学に包まれるような気分に…なれたような…気がする。たぶん。

    2
    投稿日: 2025.07.10
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    『月まで三キロ』  伊与原 新 『博物館のファントム』『フクロウ准教授の午睡』に続き伊与原さんの三冊目に、新潮文庫の100冊よりこちらの本を選びました。(すっかり伊与原作品にはまっています。本を手に取るだけで嬉しくなります。(*´ω`*)) こちらの作品は平成三十年に刊行され、文庫化に際し「新参者の富士」が追加収録されています。6編からなる短編集で、そのどれもが登場する人々に感じ入ることができ、心地よさの残る人間味のあるよい作品ばかりなんです。 一冊読み終えるのが惜しくて、眠る前、早朝目覚めて時間に余裕のあるタイミングで、一話ずつゆっくり愉しみました。 まだ読まれたことのない方に向けて、タイトルとその概要を、少しだけご紹介させてください。 【目次より】 「月まで三キロ」…人生に挫折し、自殺を考えタクシーを拾う男性と、そのタクシー運転手の過去の後悔が、タクシー運転手のゆるやかな語りとともに「月まで三キロ」の地点で解けていきます。 「星六花」…婚期を過ぎたと感じている女性が、後輩の年若い女性と2対2の食事会で気象庁勤務の男性と知り合い、お天気を通して閉じていた心が解されていき、雪の結晶の星六花に自分を重ねます。恋愛話に終わらないところが、また魅力に感じました。 「アンモナイトの探し方」…主人公は中学受験を控えた小学六年生の男の子です。成績は優秀なようですが、家庭の事情により心身に不調を感じ、母方の田舎でひと夏を過ごします。河原に鳴り響くキンキンという音に引き寄せられ、そこで長年に渡り化石を掘り続けている元博物館と出会います。自然の中で、化石掘りを通じて徐々に健全な心を取り戻していきます。 「天王寺ハイエイタス」…“ハイエイタス”とは、「大もとの意味は『中断』で、地質学でもよく使われる用語とのことです。日本語にすると、『無堆積』。堆積物の中に、堆積が中断していた期間がある場合、それをハイウィタスという。」(本文より断片的に引用)祖父の代からかまぼこ店を営む実家の父のもとに時々お金を無心しにくる、元ギタリストの伯父(哲おっちゃん)。哲おっちゃんの頼みで数年に渡り、バンド関係の品々を港に投げ捨てる手伝いをしてきた俺。その行動から(海の堆積物を想像しながら)、哲おっちゃんの過去を紐解いてゆく賢い兄の謎解きがあります。人情みがありますね、温かいです。 「エイリアンの食堂」…病気で母を亡くした小学生三年生の鈴花は、食堂を営む父と二人で暮らしています。ちょっとおませな感じの鈴花と、お店に決まった時間に来て、決まったメニューを注文する謎の女性“プレアさん”。宇宙の引力に導かれるかのように三人の距離は近づいていきます。いいなぁ。 「山を刻む」…この作品は家庭のある「家」を出る決心をした雰囲気に始まり、出だしから少し心配になりました。独身の時には、山が好きで一眼レフカメラを手に登っていた主婦の、この先の人生への迷いと希望が描かれています。未来のある終わり方に感じました。 [特別掌編]新参者の富士…人生100年、壮大な富士山に比べれば、幾つになっても新参者に思えてしまいますね。 最後に“<対談 逢坂剛・伊与原新>馬力がある小説”の対談が収録されています!伊与原さんの作品と読者への真摯な向き合い方が伝わってきて、宇宙や気象のこと、化石・鉱物、ブルース・ギタリストなどなど、様々な分野への蘊蓄があり、尚かつ、とても読みやすい理由がわかった気がしました。最後まで愉しめますよ。 未読の方はぜひぜひ、この夏の一冊にいかがでしょうか。(*´︶`*) (おまけ:キュンタのステンドグラスしおりは星座を選びました。本書の最初のページに挟んでそのまま本棚へ。この夏の思い出の一冊、追加です♪)

    29
    投稿日: 2025.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「月 3km」っていう道路案内看板があることは知ってたから、そのことかなぁと思いながら読み始めました。 ただ物珍しい案内板をネタにしているだけじゃなくて、全編通して理工学が身近な至る所にあるんだなぁと感じられました。理科、専門とまではいかなくても知識として薄らぼんやり知っていたほうがいいと思うなぁ。(時事ネタです何か見た)

    2
    投稿日: 2025.07.09
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    いわゆる理系の教養と物語が組み合わさった短編集。良いと思うのは、物語が添え物ではなく、読み応えがあるところ。 筆者は神戸大理学部→東京大学院の地球惑星科学専攻で博士課程修了だそうで、納得。

    4
    投稿日: 2025.07.03
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    死に場所を探す男とタクシー運転手、一眼レフを手に山へ家出した主婦など人生の"ままならなさ”にぶち当たった人達が、月や雪などの自然に導かれて何かを見つけていくお話。理系の知識が物語の中に溶け込んでいるけれど、知らないことが読み進める上でのハードルにはならず楽しく読める。それぞれの物語が余韻の残る終わり方で、読後感もスッキリ。表題作の「月まで三キロ」と「アンモナイトの探し方」が特に好き。

    6
    投稿日: 2025.06.26
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    最初の表題作を読んだ時はちょっとどうかなと思ったけど、その他の話は全部良かった。 元館長も哲おっちゃんもプレアさんも学者と学生もみんないいキャラしてる。 全ての話で人生そう上手くはいかないけれど、と言うところは共通しているけど、表題作はなんかもう手遅れに見えてしまって…

    5
    投稿日: 2025.06.24
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    『月まで3キロ』というタイトルに惹かれて購入。 全てのストーリーに天文学や地質学、気象学などの理系知識が盛り込まれているが、全くいやらしくなく、逆にそれが、ストーリーをスッキリとさせていた。 登場人物も男性、女性、子供、兄弟と多種多様で、それぞれの人間模様と先に述べた理系のエッセンスが合わさり、生きる辛さ、悩みが描かれつつもなぜか爽快な読後感であった。 全てのストーリーにグッと来る描写、セリフがあり、読み終わった後もまたすぐに読み返したくなり、作者の別作品も読みたくなった。

    5
    投稿日: 2025.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    目次 ・月まで三キロ ・星六花 ・アンモナイトの探し方 ・天王寺ハイエイタス ・エイリアンの食堂 ・山を刻む ・新参者の富士 理系の雑学を聞くのが好きだ。 理解できるできないではなく、単純に、世の中にはこんなことが、こんな考え方があるということを知るのが、楽しい。 だから、理系作家の書く文学というだけで、瞳をキラキラさせ、大きく開けた口から浅い息をはっはと吐き、しっぽをぶん回しながら読んでいた、と思う。 正直、こんな科学の知識を知ったところで、人生の悩みが解決するわけはない。 事実、これらの作品のなかでも、根本的な解決に至った話はない。 けれども、今までと違った角度から物事を見ること、新たな知識を介在させて考えることによって、物事の見え方や悩みが、違う様相を呈してくることは確かにある。 『アンモナイトの探し方』で、主人公の少年は誰にも言えない悩みを抱えている。 大人はそれを、中学受験の不安によるものだと思い、不安をあおらないよう遠巻きに接する。 しかし主人公は、周囲の大人に自分の本当の悩みを話すことができない。 なぜなら、大人が彼に隠していることと関係あるからだ。 母の実家(北海道の夕張と三笠の間にあるダム湖のあたり)でアンモナイトを捜している老人は言う。 「わかるための鍵は常に、わからないことの中にある。その鍵を見つけるためには、まず、何がわからないかを知らなければならない」 私がその老人を信頼に値できるな、と思ったのは、洋服の胸ポケットに緑の表紙の小さなノートを入れている、という描写を読んで、だ。 野帳をポケットに入れているということは、その都度その都度きちんとメモを残す習慣のある人だ。 観察し、記録し、それをもとに思考する人であることを、その描写で表現している作者もまた、信頼できる人だと思った。 好きなのは『エイリアンの食堂』。 鈴花の疑問に、まっすぐ答えてくれるプレアさんが好きだ。 自分の好きなことを研究するために、家族を持たず家も持たず、それでもぶれない気持。 彼女はただ、鈴花の疑問に科学的に正しい回答をしているだけなのだが、どうやってそれを伝えるか、口に出せない鈴花の本当に知りたいことにどう答えるかを、きちんと丁寧に考えていることがわかる。 ないものねだりじゃないんだ、どうやって自分に引き寄せればいいのか方法を知らないだけなんだ。 舞台となっているつくば市に住んでいたことがあるので、中央公園のそばの大きな歩道橋はよく知っているし、子どもの友だちの両親が勤めていた高エネ研も馴染み深くて、情景が目に浮かぶ分、鈴花の気持ちに寄り添いやすかったかも。 そして何より、知人にいたんだ、プレアさんみたいな人。 彼女はJAXAの正規職員だったけど、より自分の興味のある方へと5年刻みくらいで人生設計を立てていて、自転車と段ボール数箱分しかものを持たず、身軽に生きている姿がスナフキンみたいだなって思っていたんだ。 LINEのアイコンがそもそもスナフキンだったし。 読んでいてちょっとつらかったのは、『山を刻む』。 専業主婦の主人公が、夫の定年退職後に自分の人生を変えようと日帰りの登山に出掛ける話なのだけど。 日々家族のために彼女がしているあれこれを、夫も子どもたちも、当たり前すぎて何も思わない。 自分の時間が、愛情は、家族に刻まれた(傷つけられた)と思うのは、主婦としてあまりに辛い。 けれどもつけられたその傷も、自分の成し遂げた勲章であると思った後の彼女の電話。 これからの人生。 なんと、一番読後感が良かったと言える。

    5
    投稿日: 2025.06.17
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    科学的な知識が程よく増える。 内容も難しくはなく、初心者に理解できる程度。 科学を通して人が繋がっていく。 事実のみで感情的なものは一切含まない科学だが、様々な形で人々の心に響き、何かを気付かせていた。

    3
    投稿日: 2025.06.16
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    実家に帰省した時に母が貸してくれた初めて読む作家さん。 はい、もう好きです。シンプルに好き。 どの作品もひっそりと優しくて、ちょっと切なくて。 そこにうまく科学の知識が入って、物語をより説得力のあるものにしていると思う。 とても読みやすいのに、心があったかくなる。 やっぱりやさしい世界がすきだな。 すごく良かったです。

    6
    投稿日: 2025.06.16
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    わかるための鍵は常に、わからないことの中にある。その鍵を見つけるためには、まず、何がわからないかを知らなければならない。つまり、わかるとわからないを、きちんとわけるんだ。 行き詰まった時に思い出したい言葉

    2
    投稿日: 2025.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    月まで三キロ タクシーの運転手が「ここなら間違いない」と連れてきてくれたうなぎ屋で、ふた口目を口に運んだところで突然吐き気に襲われた。下見のためタクシーに乗る。 タクシー運転手 月に一番近い場所に連れて行く。 祐未 星六花 奥平潤 気象庁東京管区気象台気象防災部技術課技術専門官。三十七歳。 美彩 富田と同じ部署。 岸本 奥平の大学時代のバドミントンサークルの後輩。富田の友人の旦那さんの会社の部下。 富田千里 三十九歳。大学時代の友人が話を持ってきて食事会に参加。 アンモナイトの探し方 内村朋樹 十二歳。 戸川康彦 博物館の元館長。 ヨシエ 町の博物館の掃除のおばさんみたいな人。 楠田重雄 朋樹の祖父。 天王寺ハイエイタス 健 センパイ 優 健の六つ上の兄。京大出の学者。三十五歳独身。 哲おっちゃん 伯父。 じいちゃん 笹野かまぼこ店を始めた。次男。 じいちゃんの兄貴 十五になると、紙芝居作家になるといって家を飛び出し、有名な先生のもとに弟子入り。、独り立ちする前に召集令状が来て、フィリピンで戦死した。 おとん 笹野かまぼこ店を継いだ。次男。 哲治 哲おっちゃん。おとんの兄貴。つぶれたスナックの二階に一人で住んでいる。元プロのブルース・ギタリストで、元ライブハウスの店長、元バーテン、元キャバクラの呼び込み、現プータロー。 ミチコ 哲おっちゃんの三度目の妻。 ミカ 哲おっちゃんとミチコの娘。 エイリアンの食堂 田辺鈴花 小学三年生。 謙介 さかえ食堂店主。鈴花の父。、 プレアさん 本庄聡子。高エネルギー加速器研究機構の研究者。 望美 鈴花の母。亡くなってもうすぐ四年。 山を刻む 夫 麻衣 晴彦 先生 大学の教員。 学生 大学院生。 小宮山正 富士山の伝説の強力。 新参者の富士 瑞穂 県内の大学を出たあと、東京で中堅飲料メーカーに就職。営業部に異動後、軽いうつ病と診断され退職。 美希 瑞穂の同期。

    4
    投稿日: 2025.06.04
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    短編集。 男の人が描く、ミステリじゃないお話。 男の人が主人公だったりメインのお話は それほど深く入り込めずに読み切った。 エイリアンの食堂 は泣けた。 こういう親子ものには弱い。 山を刻む は、途中は面白くて どんどん読んだんだけど 最後の締めくくりは なんかズレてる感じがした。 そんなうまくはいかないのでは。 20年もかけてバラバラになってしまったら 山小屋には、子供も旦那も 来てくれない気がして、なんか楽観的だなって 思っちゃった。男性と女性の感覚の違い?

    6
    投稿日: 2025.06.04
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    いろんな事象が散りばめられてて勉強になる。短編集であるから読みやすい。不器用な愛の形をそれぞれの作品で感じることができた。

    4
    投稿日: 2025.06.03
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    短編小説のひとつひとつに 深い深い物語が綴られていて 読み応えが凄かった タイトルになっている『月まで三キロ』 遠い存在と勝手に決めつけていたけども そんな近くで見られる場所があるなんて いつか行ってみたいなと感じた 月にだって存在しているのだから、 誰にだって表の顔と裏の顔はあると思う 三キロという距離をどう捉えるのか 近いのか、遠いのか 人と向き合うということは 自分自身と向き合うことに繋がる 逃げる道を選ばず、 真正面から向き合うことを選んだ 50になる彼の未来もまだまだ明るい その他にも印象に残った言葉を忘れないように 残しておこうと思う ・わかるための鍵は常に、わからないことの中にある。その鍵を見つけるためには、まず、何がわからないかを知らなければならない。つまり、わかるとわからないを、きちんとわけるんだ ・水素は、海になり、雲になり、雨になり、生き物の体もつくりながら、地球を巡っている。あなたもわたしも、一三八億年前の水素でできている。だから、わたしたちは、みんな、宇宙人。 ・自分の生き方そのものがブルース ・人生に後悔はつきものや。でもそれでええやないか。そのためにブルースがある。

    6
    投稿日: 2025.05.27
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    最後の章がお気に入りでした。 うまくいかない日々の中、自然に目を向けるとちょっと心が軽くなる、わくわくする、そんな短編集。 何かが解決したわけではない、けど心が少し軽くなって前を向く。そんな各章のやさしい結末がよかったです。

    4
    投稿日: 2025.05.26
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    素粒子やら星六花やら難しい専門用語がよく出てくるのに、とてもわかりやすい。中に出てくる登場人物達が分かりやすく説明してくれているのだが、それは著者の説明力の高さ故なるもの。物理に地理に天文に気象にと、幅広い分野でその能力が遺憾無く発揮されていた。 大展開はない静かな小説だけど、一つ一つのストーリーに捻りが効いている。それぞれの話が各分野の学問への小窓になっている。 水族館を歩いているような、不思議な感覚。水族館には色々な水槽があり、そのガラスの向こうに水槽ごとのテーマの一面を除く事ができる。そんな感覚を覚えた。

    4
    投稿日: 2025.05.24
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    短編集。特に気に入ったのは、「天王寺ハイエイタス」 科学x ブルースx 関西弁 がよいケミストリーを生み出してます。

    22
    投稿日: 2025.05.20
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    すごく読みやすく、面白かった。 自然や科学の要素が散りばめられているので知らない事ばかりだけれど、苦にも嫌にもならず、 むしろ今回はどんな内容なのかなと、各話ごとに楽しみに思いながら読めた。いろんな題材を読めて、お得だなと感じた。 他の本も読もうと思う。

    26
    投稿日: 2025.05.15
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    伊与原さんの作品を読むのは 二作目です。 短編小説6話と特別編が一つのお話です ストーリーは、どれも日々の暮らしがつらかったり、悲しかったり みんなそれぞれいろいろある中で ふとした人との出会いがありそれが 月であったり星、地層、化石、溶岩… それぞれの不思議や原理を知り 日々に追われて忘れてしまっているそういう世界に背中をおされ ふと 大空を見上げ深呼吸したり、土や石に触れて歴史やロマンを感じたりして日々のいっぱいいっぱいから解放されて また明日から頑張ろう。なんとかなるよ。一歩踏み出そうって思わせてくれるストーリーばかり。 人との出会いや自然の不思議やロマン 知らないことを知ること いくつになっても楽しいですね。

    34
    投稿日: 2025.05.06