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文庫 運命のひとは、忘れた頃にやってくる。
文庫 運命のひとは、忘れた頃にやってくる。
百舌涼一/ディスカヴァー・トゥエンティワン
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総合評価

7件)
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     コメディタッチでありつつ哲学的でもある、ハートフル・ノンメモリーストーリーです。  主人公は、ちょっとお腹の弱い限界社畜SE。ある日、休日出勤をしようとした電車の途中でとんでもないビックウェーブに襲われる。なんとか途中下車して滑り込んだ多機能トイレでは、鍵はかかっていなかったのに美しい女性が眠っていた。追い詰められたところでの異常な事態に、彼の括約筋まで動きを止めて――ともすれば社会から抹殺されてしまいそうな状況の中目を覚ました彼女は、お腹を下してひどいことになっている主人公を家に招き入れ、シャワーと洗濯を提供してくれた。素直に感謝だけをしたいところだけれど、彼女が主人公につけたあだ名は『ゲーリー』――下痢で漏らしたからなんて不名誉なつけられ方をした名は、いつしか主人公に馴染んで一体となっていく。美人だけど強気でチャンネルがどこかずれている彼女は、主人公に『運命の人』を見つけて欲しいと言う。手掛かりは『とあるバーに飲みにくる客』というだけのため、主人公もそのバーに通うことになるのだが、そこにやってくる客は癖の強い者ばかりで、本当に運命の人は見つかるのか。  魅力的なキャラクターがたくさん出てくる良作でした。文体が読みやすいです。最後の解説まで読みましたが、まさに、という感じでした。読み始めてすぐに『そんなことってある!?』とツッコミを入れたくなるような展開で、小難しくかつ緊迫感のある描写で書かれているけれど、確かに緊迫した状況なのだろうけれど、結局下痢で切羽詰まっているという状況。初めからあまり綺麗なスタートではないにも関わらず下ネタが下品な感じには思われないのは、豊かな描写がぐっと引っ張ってくれるからなのだろうなと感じました。いや、文章って自由だなと改めて思います。  謎の美女がとにかく美しい女性として描かれている割に、性格や酒量、何より飲むと記憶を無くすノンメモリー状態になってしまうなどなかなか情報が多く、後から判明する事実も相まってなかなか魅力的です。  バーのマスター、客たちもまた様々な面を見せてくれるのですが、一番意外性のあるキャラクターが主人公だったということがびっくり箱のようでした。主人公の一人称で物語が進むため、主人公が自分で自らのことを話さないと気付かないものでしたが、後半にいくにつれてどんどん引力が増していくのも面白かったです。  コミカルな展開の中にも、作者の芯のようなものを見ることのできる、希望を感じる一冊でした。

    0
    投稿日: 2024.11.21
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    お腹をくだして、駅の多目的トイレにかけこむと、絶世の美女が眠っていた。 酔っ払うと記憶を失くす「ナタリー」に、下痢なので「ゲーリー」というあだ名をつけられる。 運命の人を探してと依頼され、いきつけのバー「おととい」で彼女の男漁りを見守ることに。 何度もトイレへ駆け込むのだが、とても感情がリアル。 個性あふれる人間模様、ハラハラドキドキする展開で面白かった。

    0
    投稿日: 2024.10.14
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    オーディオブックで。 リズミカルな文章と軽快な風呂敷のたたみ方が良かった。コミカルな映画を見終わったような満足感があった。 好みの問題で、声が自分にあっていたらもっと楽しめたかもなと少し残念に感じた。

    0
    投稿日: 2024.04.13
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    お腹くだしてトイレで美女と出会う、少ないヒントで運命の人を探すって物語でもさすがにちょっと設定に無理がある気がする パワハラ上司にイライラする

    2
    投稿日: 2024.01.31
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    あまりにも現実では起こり得ないようなことな一方、現実に寄せたような書き方であったためあまり世界に入り込めなかった。先が気になって一気に読めたため、ストーリーとしてはおもしろかった。

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    投稿日: 2023.12.27
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    お腹の弱い社畜な主人公が絶世の美女のために、運命の人探しをするをするお話。 キャラクターが皆個性的で楽しいです。 メインキャラを主軸とした短編集かなと思いきや、終盤へ向けて今までのキャラが勢揃いし、伏線回収のうえフィナーレを迎え、読み応えもありました。

    0
    投稿日: 2023.09.23
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    いやー小気味良く一気に読ませてくれた話でした。 前半は結構短めの1話でまとまる話が続くのでちょっと弛んでくるが、半分過ぎた頃には文章を追うのが楽しくなってくる。 後半のサスペンスちっくな展開も主人公の緊張感が別のところ(下半身)にある感じや、テンポのいい文章で重くなりすぎない、ハッピーエンドで終わって良かった!と思える話でした。

    2
    投稿日: 2022.07.08