日本に暮らす気弱な異星人の日常を描いた作品。妙な哀愁と人間味が楽しい。 また本編ではないが、おそらく本編に1回しか出ないであろう人物や物の紹介コーナーが不必要かつ無駄に濃い。これがたまらなく好き。本編ありきのコーナーだが、本編の面白さを超えているときさえある。 なお満点でないのは、連載開始当初に陰湿なネタが多く、主人公のもの哀しさが度を超えていたため。 途中からは一転して、表紙から想像できるようなそこそこ暗くてそこそこ明るい空気のネタになる。

ケムール人に似たレトロなクリーチャーデザインが気になり買ってみた。基本的には日常生活のあるあるネタで、いかにもお笑い芸人世代の漫画という感じ。捨てられていたマネキン人形に右往左往させられる不条理なエピソードがお気に入り。