
総合評価
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powered by ブクログ安楽死の問題を通して、生き方を考える機会となった。 国ごとの価値観、文化、人格、生活環境などによって、安楽死を選ぶ傾向が変わってくる点も興味深い。 日本独自の在り方を議論することも大切だと感じた。 まずは自分の家族から、自分の生死に対する思いを伝えておきたいと思う。
0投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ安楽死の現場を教えてくれる良書。 唯一ひっかかるのは作者が安楽死否定派ということ。 痛みが強いとされる末期の膵臓がんで安楽死をした人が「膵臓がんの痛みは緩和ケアではおさえられない。耐えられない」と苦痛を訴えているのを現場で聞いているのに。 作者は「死ぬしか苦痛から逃れる手段がない状態」になっても安楽死を遂げずに痛みにもだえながら死ぬのでしょうか?
0投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログとても興味深い本だった。 安楽死について。世界6ヶ国で、患者・医師・家族にルポ。 実際に安楽死の瞬間に立ち会った著者だから描ける衝撃のノンフィクション。 人間の尊厳とは。死生観を問われる。 人間は必ず死ぬのに、日本では死について語ることがタブー視されがちだと思った。 死は個人のものか、または集団や社会のものか。 自分らしく最後を迎えたい患者たち 人に迷惑をかけたくない日本人 安楽死の選択肢がある事で、精神疾患者には抑止力にもなる。なるほどな。 一口に安楽死といっても種類や定義、解釈が様々あることを知り勉強になった。
11投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ今まで安楽死や尊厳死について、抽象的な定義でしかとらえていなかったが、筆者が実際にオランダやスイスなどの現地で安楽死を試行する医師や安楽死の決断をした当事者にインタビューをしている様子が書かれており、とても具体的にありありと安楽死を捉えることができた。
1投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログオトラジシリーズ。 死のクオリティについて考えさせられる。 自分一人のことだけを考えれば好きなタイミングで世を去らせてほしい。 だけど、残された人達の意志を考えると単純に我を通すのも違う気がする。 答えが出ない宿題を宮下さんの出されたようなそんな気持ち。 白黒つけられない問題を考える。 その時間ってとても大事な時間だと思う。
1投稿日: 2023.10.18
powered by ブクログ超高齢化社会を迎えている日本にあるにも関わらず、安楽死の議論が“ほとんど”ないことに、この本を読んで違和感を感じた。あっても良さそうなのに、ないのは、東南アジア同様の日本の文化なんだろう。カナダでは社会保障が抑えられたとの分析もあり、日本でも裏テーマとして社会保障が抑えられるという理由で議論されてもおかしくないのに….安楽死制度がないと、儲かるのは….誰だ?
0投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ世界中の安楽死の状況について、取材人である筆者が実録として記したのが本書。 まずはスイスから。安楽死といえばスイスを思い浮かべるほど、スイスは尊厳死先進国というイメージがある。 ディグニタスやエグジットという実際の団体や、自殺ほう助を行う女性など、ありのままの現実がレポートされ、夢中になって読んでしまう。 それから、オランダや日本など、いくつかの国の状況も語られる。 日本に関しては、死がタブー化されすぎていると思う。死について考えることは、人生について考えることに繋がる。 「死を決める権利」といった概念が本書には登場するけど、深く賛同しながら読んだ。 一方で、死にたいほどの苦しみに対する処方箋として、周囲のサポートの重要性も上げられ、それはそのとおりだと思った。
6投稿日: 2022.07.08
powered by ブクログ精神疾患で辛くてどうしようもない人は、自殺ではなく安楽死という選択肢があるということを知ることで、とても楽になれるんだと思う。死ぬということは、その当事者だけではなく、家族や恋人、集団意識が絡み合っているもの、かもしれないけど、痛みがひどい病気などを抱えてる当事者からしたら、安楽死は本当に良い選択肢なのかもしれない。でも死んでほしくないみたいなのがあるから、人は生き延びようと思えるのだと思う。個人の考え方の死に方、それに伴う集団意識、宗教的な考えからの安楽死の受け入れ方、色々な形があって良いな
0投稿日: 2022.05.09
powered by ブクログ安楽死が出来ると思うと自殺しようとしなくなる、と言うのはちょっと分かる気がする。 著者が安楽死とはどうなんだろうと迷いながら、安楽死を選んだ人に死の直前にインタビューを内容と聞いて、びびる。どういうセンセーショナルな本なのかと。物見高いだけなのでは?と。 いやいや、そんなことはなく、自分の中で迷いがありながらも、安楽死に携わる人たちを丁寧に見ている眼差しにおちつく。そして何度も出てくる(その人は安楽死を選んだから)もう会えないという言葉を聞くたびに考えてしまう。 それでも、個人的には死にたいと思ったときに、安らかに死ねると思えば、いつでも逃げていいというお守りをもって生きられるような気もする……。あくまでも当事者としてだけれども。残された家族に対しては何とも言えなし、簡単に通りいっぺんに言ってはいけないだろうし、いつか身近な人が安楽死を選んだ時に、自分が経験するのだろう。
1投稿日: 2022.03.27
powered by ブクログ安楽死に関するルポ 安楽死の現場の立ち会いの描写や、患者、家族、医師などの関係者へのインタビュー、取材を続ける中で著者の考えの変化など 一口に安楽死といっても様々な方法がある ・積極的安楽死 ・自殺幇助 ・消極的安楽死 ・セデーション 医師の手による処置、医師が事前に説明した上で患者の手による処置、延命治療の停止、意識レベルを下げる処置 「尊厳死」という言葉の定義は曖昧 安楽死を提供する団体 検察も把握していながら暗黙の了解という状態も 安楽死を合法的に行える条件も国によって異なる 余命宣告、回復の見込みがない、耐え難い苦痛など ただ、医師によってもその判断が分かれる 治療を停止する事で余命が明確になってしまう場合はどうなのか? 精神疾患は対象にすべきなのか? 「安楽死」の選択肢があることで生きることができる人たち 逆に「安楽死」という選択肢を与える事自体が洗脳にあたる可能性 安楽死を選択する人たちの傾向 資産に余裕がある、高学歴、人種、不安症など 家族の存在、特に子供の有無 家族関係など 日本での過去の安楽死事件 果たして安楽死と呼べるようなものだったのか? 臨死状態での処置 本人の意思を確認できない 家族の意思による判断 「日本人」という大きなくくりには違和感 自分らしく死にたいという外国 「迷惑をかけたくない」という日本 筋弛緩剤=死 という単純なものではない 議論の必要性 条件をつけての合法化でも、すべり坂論法的に乱用される危険性 または、雰囲気としての強要が発生する可能性 何が正解かはない 自分の場合を考えてみた もし自分が末期癌で余命6ヶ月だとして まだ意識がちゃんとしててある程度動けるんだったら安楽死は選択しないと思う 寝たきりになって常に痛みに苦しめられる状態になったらわかんないかもね ただ、下の世代のためにも、自分の死に際を見せるためにも選択しない気がする もし自分の家族がそんな選択をしたとしたら 本人の意思を尊重して受け入れるんじゃないだろうか? 説得とまではいかないまでも、生きていてほしい旨は伝えるけどね 自分にしても家族にしても、その状況により意見は変わりそう 安楽死の問題は有りか無しかだけじゃなくて 本文でも書かれてあるけど、条件の細分化やすべり坂的な乱用や一方的な強要まで議論しなきゃいけないのでかなり複雑だと思う
1投稿日: 2022.03.03
