
総合評価
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powered by ブクログ鶴見弁護士シリーズ12作目 今回は、場所は北海道、事件の真相を明らかにしていく物語。 ストーリとしては、 函館で、親友の志賀川の「離婚式」に出席したところから始まります。 離婚式って何?(笑) 志賀川によれば、結婚式に呼んだ人たちの前での報告・けじめとのこと。 離婚の原因は銀座のクラブのママに夢中になったこと。 しかし、これ、今回のストーリの重要な伏線でもありました。 ホテルに一緒に泊まった翌朝、人とあうといって出かけた志賀川が、立待岬で墜落死。 容疑者としてあがったのが吉池。 現場でもみ合う姿が目撃されており、さらに偶然写真にも納められている。 正当防衛を主張する吉池。 いったい二人の間で何があったのか? 今回は、誰かの弁護という立場ではなく、自身の理由で、その真相を明らかにしていきます。 調査していく志賀川の過去。 そして、徐々に明らかになる吉池と志賀川の関係。 そして、たどり着いた接点。 離婚の真相。 今回の真相も哀しい物語でした。 志賀川の苦悩。 もし、自分が同じ立場だったらと思うとつらいです。 正しいと思っていた行為が結果的に間違っていた。 そして、そのことによって、様々な人たちが不幸になった。 耐えられるだろうか.. とても重い物語でした。 これはお勧め!
45投稿日: 2023.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鶴見弁護士の親友の離婚式に、結婚式に出席した者が、函館のホテルに集まった。 この親友 志賀川は、女性関係で、一方的理由で離婚するとの事で、読んでいても、最初は、よくこんな一方的な事で、 離婚を報告するものだと、思っていた。 しかし、その後、志賀川は、崖から墜落して、死亡してしまう。 それは、他殺なのか、事故なのか? 腑に落ちない事ばかりが、わかって来る。 ライバルの井原から、詩織里を妻にした志賀川が、10年で、ピリオドを打つのには、・・・中盤から、話しは、次々と、志賀川の行動が、予測しない方向へと、進んで、人を不孝にさせていた事と、自分の証言した人物を見つけ出す事が、出来た。 読み終わって、一つの証言によって、人を不孝にさせてしまい、そしてその家族も、同様に同罪の如く思われる。 免罪でありながら、それの証拠が無いというのはつらい。 そして、鶴見弁護士たちも仲の良い友達同士であるけど、疎遠になりながらも、共通する部分が、あったのか、良い関係ある。 最後の手紙を読みながら、これは、自分自身の償いとしてだけど、妻にとってどうなのだろうか? 遺産を残すところまで、書かれているけど、本当にこれで良かったのだろうか?と、思わずにはいられないようなちょっと消化不足のような・・・で、本を閉じた。 「邂逅」という題には、ピッタリの言葉かもしれない。 めぐり合う人によって、人生も変わって来るのだと・・・。
1投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログ人気作家の小杉氏の作品を、これ迄に私は手にすることが無かったのだ。 お気に入りの一冊に巡り会うのは、やはり縁というものがあるように思われる。 お初の一冊はとても面白かった。 一挙に一晩で読み上げてしまった程だ。 中盤から後半にかけてのテンポと展開はお見事の一言。 人気シリーズと言われるのも当然かと思う内容だった。 今後の読書予定に加えることと相なった。
2投稿日: 2022.06.29
